2012年07月05日 (木)
こんばんは。
食事摂取基準の変遷について、精神科医Aさんから詳細なコメントをいただきました。
精神科医Aさん、ありがとうございます。
以下、少し長文ですが、ブログ読者の皆さん、参考にしていただけば幸いです。
江部康二
☆☆☆
精神科医師Aさんのコメント
食事摂取基準の変遷(1)-概論
「第6次改定日本人の栄養所要量-食事摂取基準」は1999/6/28答申、 2000~2004年度適用であった。
www1.mhlw.go.jp/shingi/s9906/s0628-1_11.html
次の第7次改定に向けての策定検討会は、名称を新たに「日本人の食事摂取基準」(2005年版)とし、2004年10月25日に決定し、11月22日に公表され、2005~2009年度に適用された。
www.mhlw.go.jp/houdou/2004/11/h1122-2a.html
ここでは食事摂取基準(Dietary reference intakes: DRIs)の概念が全面的に導入された。第6次では推奨量と目安量を一括して栄養所要量としていたが、両者は明確に分離された。
同じく2010年版は、2009年5月29日に厚労省HPで公表され、Down load可能となった。
www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/s0529-4.html
2010年版のブロック別講習会が2009年秋に各地で開催された。
www.dietitian.or.jp/conference/calendar/2009/cal091011.htm
ここでは2005年版は第一出版の解説書(2005年5月初版)に、2010年版は厚労省HPにそって解説する。
2012/04/12(Thu) 21:11 | URL | 精神科医師A | 【編集】
食事摂取基準の変遷(2)-蛋白質
【2005年】 (P45)
目標量を18~69歳で20%エネルギー未満、70歳以上で25%エネルギー未満とした。
【2010年】
蛋白質の目標量は廃止され、推奨量となった。
www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4f.pdf (P69) 2-3.耐容上限量
たんぱく質の耐容上限量は、たんぱく質の過剰摂取により生じる健康障害を根拠に設定されなければならない。
しかし現時点では、たんぱく質の耐容上限量を策定し得る明確な根拠となる報告は十分には見当たらない。そこで、耐容上限量は設定しないこととした。
しかし、40歳以下の健康な成人に1.9~2.2g/kg体重/日のたんぱく質を一定期間摂取させると、インスリンの感受性低下、酸・シュウ酸塩・カルシウムの尿排泄増加、糸球体ろ過量の増加、骨吸収の増加、血漿グルタミン濃度の低下などの好ましくない代謝変化が生じることが報告されている。
また、65歳以上の男性に2g/kg体重/日以上のたんぱく質を摂取させると、血中尿素窒素が10.7mmol/L以上に上昇し、高窒素血症が発症することが報告されている。
これらの報告より、成人においては年齢にかかわらず、たんぱく質摂取は2.0g/kg体重/日未満に留めるのが適当である。
2012/04/12(Thu) 21:12 | URL | 精神科医師A | 【編集】
食事摂取基準の変遷(3)-脂質
【2005年版】
低脂質/高炭水化物食は食後血糖値及び血中中性脂肪値を増加させ、血中HDL-コレステロール値を減少させる。
健常人において、このような食事をしても、動脈硬化症、肥満、糖尿病が増加することを示す報告はないが、長期間にわたってこのような血中脂質プロフィールが続くと、冠動脈性心疾患のリスクを高くするのは確実である。
アメリカ/カナダの食事摂取基準では、多くの介入研究をレビューし、これらの論文のデータから、脂質または炭水化物のエネルギー比率と、血中HDL-コレステロール、総コレステロール/HDL-コレステロール、中性脂肪のそれぞれの関係を回帰分析し、これらの血中濃度を適正なものにするには、脂肪エネルギー比率20%以上がよいとしている。
また、極端な低脂肪食は脂溶性ビタミン(特にビタミンA やビタミンE)の吸収を悪くし、食品中の脂質含量とたんぱく質含量との正相関のために、十分なたんぱく質の摂取が難しくなる可能性もある。
脂質はエネルギー密度がもっとも高いので、摂取量が少ないとエネルギー摂取不足になりやすく、成人でも10~15%エネルギーを摂取するのが適切であると想定されている。
2012/04/12(Thu) 21:13 | URL | 精神科医師A | 【編集】
食事摂取基準の変遷(4)-脂質
【2010年版】2005年版の記載にこう加筆された
www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4g.pdf P79-80
しかし、肥満者に至適な脂肪エネルギー比率については、コンセンサスは得られていない。BMIが25以上で肥満症の人やメタボリックシンドロームの診断基準に当てはまる人は、摂取エネルギー制限や運動療法を主体とした肥満の治療が必要である。
BMIが30以上の肥満者を対象にした5つの介入研究をまとめたメタ・アナリシスでは、エネルギー制限を行わない高脂質食/低炭水化物食の方がエネルギー制限を行った低脂質食/高炭水化物食よりもより強い体重低下作用が認められている。
2年間の介入研究でも、エネルギー制限を行った低脂質食(30%E)では2.9 kgしか体重が減少しないのに対し、エネルギー制限を行わない高脂質食(39%E)の方が4.7kgと体重減少量は多い。
この原因のひとつには、高脂質食/低炭水化物食はエネルギー制限を行わなくても、自由摂取下においては摂取エネルギー量が低下するためと考えられている。
高脂質食/低炭水化物食の抗肥満効果は、肥満者の病態で異なる。高脂質食/低炭水化物食は低脂質食/炭水化物食に比べて、インスリン抵抗性の強い肥満者(空腹時インスリン値が15μU/mL以上)やインスリン分泌量の多い肥満者(ぶどう糖負荷試験30分値のインスリン値が57.5μU/mL以上)で強い体重低下作用が認められている。
しかし、高脂質食/低炭水化物食は低脂質食/高炭水化物食に比べて、HDL-コレステロールが増加し、中性脂肪値は減少するが(よい作用)、LDL-コレステロールは増加する(悪い作用)。
さらに、高脂質食/低炭水化物食は穀類に含まれるミネラルが不足し、たんぱく質摂取量が多くなるため、腎臓への負担が増加し、糖尿病性腎症の悪化が懸念される。
このように、高脂質食/低炭水化物食の長期間摂取時の安全性は確立していないので、慎重な適応が望まれる。
【解説】このように、2010年版では高脂質食/低炭水化物食の長所と短所が明記されるようになった。この脂質の記事を分担したワーキンググループのリーダーは、国立健康栄養研究所の江崎治氏である。
*日本人の食事摂取基準(2010年版)ブロック別講習会資料の<主要栄養素9>を参照
www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/pdf/blockbetu-shiryou03.pdf
エネ比で低脂肪食(脂肪20%, 炭水化物55%)と低炭水化物食(脂肪35%, 炭水化物40%)を比較すると、インスリン抵抗性の弱い肥満者では差がないが、強い肥満者では低炭水化物食の体重減少効果がすぐれる
2012/04/12(Thu) 21:14 | URL | 精神科医師A | 【編集】
食事摂取基準の変遷(5)-炭水化物
【2005年版】 (P69-70)
1日の基礎代謝量を1,500kcalとすれば、脳のエネルギー消費量は300kcalになり、ぶどう糖75gに相当する。脳以外の神経組織、赤血球、腎尿細管、精巣などもぶどう糖をエネルギー源として利用することから、ぶどう糖要求量は少なくとも100g/日(~200g/日)と推定される。
今回の食事摂取基準では、性・年齢階級によって異なるものの、成人におけるたんぱく質と脂質の目標量がそれぞれ20%エネルギー未満、20~30%エネルギーであることから、炭水化物のエネルギー比率は50~70%エネルギーとなる。
このエネルギー比率は現在の日本人の摂取量の範囲であり、また1日に必要な炭水化物由来のエネルギー供給量も満たしている。そこで、炭水化物エネルギー比率として50~70%エネルギーを成人の目標量とした。
2012/04/12(Thu) 21:15 | URL | 精神科医師A | 【編集】
食事摂取基準の変遷(6) -炭水化物
【2010年版】 www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/s0529-4.html
P109
仮に基礎代謝量を 1,500kcal/日とすれば、脳のエネルギー消費量は 300kcal/日になり、ぶどう糖 75g/日に相当する。
上記のように脳以外の組織もぶどう糖をエネルギー源として利用することから、ぶどう糖の必要量は少なくとも100g/日と推定され、すなわち、消化性炭水化物の最低必要量はおよそ 100g/日と推定される。
しかし、これは真に必要な最低量を意味するものではない。肝臓は必要に応じて、筋肉から放出された乳酸やアミノ酸、脂肪組織から放出されたグリセロールを利用して糖新生を行い、血中にぶどう糖を供給するからである。
P110 2-3.成人・小児(目標量)
1歳以上について、推定エネルギー必要量(身体活動レベル:レベルII[ふつう])を摂取していると仮定し、脂質を目標量の範囲で摂取し、たんぱく質を推奨量だけ摂取すると仮定した場合の炭水化物摂取量を性及び年齢階級別に算出すると、60~72%エネルギー(%E)の範囲になる。
しかし、推奨量はそれを超えて摂取してもよいため、たんぱく質摂取量が推奨量より多い場合も想定すべきであり、その場合には、炭水化物摂取量はそれに応じて少なくなる。
また、身体活動レベルによって推定エネルギー必要量が異なると、その影響を受ける。そこで、十分な根拠はないものの、おおむね、50~70%Eの範囲になるものと考えられる。そこで、50%E以上かつ70%E未満をもって成人ならびに小児の目標量とした。
P111 2-4-2.グリセミック・インデックス
グリセミック・インデックス(glycemic index: GI)は、血糖上昇という消化性炭水化物の生理機能の違いに着目して消化・吸収される炭水化物の質的評価を行うための指標である。 (中略)
しかしながら、日本人において食事摂取基準で指標を設定し、数値を算定できるほど十分な科学的根拠は得られていない。
食事摂取基準の変遷(7) -炭水化物
2005年と2010年を比較してみると、2005年では「ぶどう糖要求量は少なくとも100g/日」との記述があった。2010年には100g/日以下でも糖新生が行われる、との記述が加わった。推定平均必要量も明記されていない。
また2005年では「炭水化物エネルギー比率として50~70%エネルギーを成人の目標量」としているが、2010年では「そこで、十分な根拠はないものの、おおむね…」の表現が加わった。
結論として、炭水化物のエネルギー比率を決定する明確なエビデンスは全くなく、低炭水化物食を否定しない方向に傾いている。
2012/04/12(Thu) 21:17 | URL | 精神科医師A | 【編集】
食事摂取基準の変遷(8)-まとめ
低炭水化物食に関する事項をまとめた
① 蛋白質:目標量が廃止され、耐用上限量も設定されず。
摂取は2.0g/kg体重/日未満に留めるのが適当
② 脂質:高脂質食/低炭水化物食の長所短所を明記。インスリン抵抗性が
強かったり、インスリン分泌性量の多い肥満者の体重減少に効果的
③ 炭水化物:50~70%エネルギーを成人の目標量とするが、十分な根拠は
ない。摂取量が100g/日以下でも、糖新生が行われる
上記のように、2010年版では低炭水化物食を容認する傾向が出てきている。栄養と料理2009年8月号には、上西一宏・女子栄養大教授が主な改正点の解説を行っている。
ところが、上記①のみを解説し、②③には触れていない。炭水化物のワーキンググループのリーダーは山田和彦・女子栄養大教授だが、その点は反映していない。
低炭水化物食を支持する内容をわざと省略したともとれる。「基準値の表の数値だけを見るのではなく、いずれもかならず本文に目を通して活用していただきたい」と述べてはいるが…
食事摂取基準の変遷について、精神科医Aさんから詳細なコメントをいただきました。
精神科医Aさん、ありがとうございます。
以下、少し長文ですが、ブログ読者の皆さん、参考にしていただけば幸いです。
江部康二
☆☆☆
精神科医師Aさんのコメント
食事摂取基準の変遷(1)-概論
「第6次改定日本人の栄養所要量-食事摂取基準」は1999/6/28答申、 2000~2004年度適用であった。
www1.mhlw.go.jp/shingi/s9906/s0628-1_11.html
次の第7次改定に向けての策定検討会は、名称を新たに「日本人の食事摂取基準」(2005年版)とし、2004年10月25日に決定し、11月22日に公表され、2005~2009年度に適用された。
www.mhlw.go.jp/houdou/2004/11/h1122-2a.html
ここでは食事摂取基準(Dietary reference intakes: DRIs)の概念が全面的に導入された。第6次では推奨量と目安量を一括して栄養所要量としていたが、両者は明確に分離された。
同じく2010年版は、2009年5月29日に厚労省HPで公表され、Down load可能となった。
www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/s0529-4.html
2010年版のブロック別講習会が2009年秋に各地で開催された。
www.dietitian.or.jp/conference/calendar/2009/cal091011.htm
ここでは2005年版は第一出版の解説書(2005年5月初版)に、2010年版は厚労省HPにそって解説する。
2012/04/12(Thu) 21:11 | URL | 精神科医師A | 【編集】
食事摂取基準の変遷(2)-蛋白質
【2005年】 (P45)
目標量を18~69歳で20%エネルギー未満、70歳以上で25%エネルギー未満とした。
【2010年】
蛋白質の目標量は廃止され、推奨量となった。
www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4f.pdf (P69) 2-3.耐容上限量
たんぱく質の耐容上限量は、たんぱく質の過剰摂取により生じる健康障害を根拠に設定されなければならない。
しかし現時点では、たんぱく質の耐容上限量を策定し得る明確な根拠となる報告は十分には見当たらない。そこで、耐容上限量は設定しないこととした。
しかし、40歳以下の健康な成人に1.9~2.2g/kg体重/日のたんぱく質を一定期間摂取させると、インスリンの感受性低下、酸・シュウ酸塩・カルシウムの尿排泄増加、糸球体ろ過量の増加、骨吸収の増加、血漿グルタミン濃度の低下などの好ましくない代謝変化が生じることが報告されている。
また、65歳以上の男性に2g/kg体重/日以上のたんぱく質を摂取させると、血中尿素窒素が10.7mmol/L以上に上昇し、高窒素血症が発症することが報告されている。
これらの報告より、成人においては年齢にかかわらず、たんぱく質摂取は2.0g/kg体重/日未満に留めるのが適当である。
2012/04/12(Thu) 21:12 | URL | 精神科医師A | 【編集】
食事摂取基準の変遷(3)-脂質
【2005年版】
低脂質/高炭水化物食は食後血糖値及び血中中性脂肪値を増加させ、血中HDL-コレステロール値を減少させる。
健常人において、このような食事をしても、動脈硬化症、肥満、糖尿病が増加することを示す報告はないが、長期間にわたってこのような血中脂質プロフィールが続くと、冠動脈性心疾患のリスクを高くするのは確実である。
アメリカ/カナダの食事摂取基準では、多くの介入研究をレビューし、これらの論文のデータから、脂質または炭水化物のエネルギー比率と、血中HDL-コレステロール、総コレステロール/HDL-コレステロール、中性脂肪のそれぞれの関係を回帰分析し、これらの血中濃度を適正なものにするには、脂肪エネルギー比率20%以上がよいとしている。
また、極端な低脂肪食は脂溶性ビタミン(特にビタミンA やビタミンE)の吸収を悪くし、食品中の脂質含量とたんぱく質含量との正相関のために、十分なたんぱく質の摂取が難しくなる可能性もある。
脂質はエネルギー密度がもっとも高いので、摂取量が少ないとエネルギー摂取不足になりやすく、成人でも10~15%エネルギーを摂取するのが適切であると想定されている。
2012/04/12(Thu) 21:13 | URL | 精神科医師A | 【編集】
食事摂取基準の変遷(4)-脂質
【2010年版】2005年版の記載にこう加筆された
www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4g.pdf P79-80
しかし、肥満者に至適な脂肪エネルギー比率については、コンセンサスは得られていない。BMIが25以上で肥満症の人やメタボリックシンドロームの診断基準に当てはまる人は、摂取エネルギー制限や運動療法を主体とした肥満の治療が必要である。
BMIが30以上の肥満者を対象にした5つの介入研究をまとめたメタ・アナリシスでは、エネルギー制限を行わない高脂質食/低炭水化物食の方がエネルギー制限を行った低脂質食/高炭水化物食よりもより強い体重低下作用が認められている。
2年間の介入研究でも、エネルギー制限を行った低脂質食(30%E)では2.9 kgしか体重が減少しないのに対し、エネルギー制限を行わない高脂質食(39%E)の方が4.7kgと体重減少量は多い。
この原因のひとつには、高脂質食/低炭水化物食はエネルギー制限を行わなくても、自由摂取下においては摂取エネルギー量が低下するためと考えられている。
高脂質食/低炭水化物食の抗肥満効果は、肥満者の病態で異なる。高脂質食/低炭水化物食は低脂質食/炭水化物食に比べて、インスリン抵抗性の強い肥満者(空腹時インスリン値が15μU/mL以上)やインスリン分泌量の多い肥満者(ぶどう糖負荷試験30分値のインスリン値が57.5μU/mL以上)で強い体重低下作用が認められている。
しかし、高脂質食/低炭水化物食は低脂質食/高炭水化物食に比べて、HDL-コレステロールが増加し、中性脂肪値は減少するが(よい作用)、LDL-コレステロールは増加する(悪い作用)。
さらに、高脂質食/低炭水化物食は穀類に含まれるミネラルが不足し、たんぱく質摂取量が多くなるため、腎臓への負担が増加し、糖尿病性腎症の悪化が懸念される。
このように、高脂質食/低炭水化物食の長期間摂取時の安全性は確立していないので、慎重な適応が望まれる。
【解説】このように、2010年版では高脂質食/低炭水化物食の長所と短所が明記されるようになった。この脂質の記事を分担したワーキンググループのリーダーは、国立健康栄養研究所の江崎治氏である。
*日本人の食事摂取基準(2010年版)ブロック別講習会資料の<主要栄養素9>を参照
www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/pdf/blockbetu-shiryou03.pdf
エネ比で低脂肪食(脂肪20%, 炭水化物55%)と低炭水化物食(脂肪35%, 炭水化物40%)を比較すると、インスリン抵抗性の弱い肥満者では差がないが、強い肥満者では低炭水化物食の体重減少効果がすぐれる
2012/04/12(Thu) 21:14 | URL | 精神科医師A | 【編集】
食事摂取基準の変遷(5)-炭水化物
【2005年版】 (P69-70)
1日の基礎代謝量を1,500kcalとすれば、脳のエネルギー消費量は300kcalになり、ぶどう糖75gに相当する。脳以外の神経組織、赤血球、腎尿細管、精巣などもぶどう糖をエネルギー源として利用することから、ぶどう糖要求量は少なくとも100g/日(~200g/日)と推定される。
今回の食事摂取基準では、性・年齢階級によって異なるものの、成人におけるたんぱく質と脂質の目標量がそれぞれ20%エネルギー未満、20~30%エネルギーであることから、炭水化物のエネルギー比率は50~70%エネルギーとなる。
このエネルギー比率は現在の日本人の摂取量の範囲であり、また1日に必要な炭水化物由来のエネルギー供給量も満たしている。そこで、炭水化物エネルギー比率として50~70%エネルギーを成人の目標量とした。
2012/04/12(Thu) 21:15 | URL | 精神科医師A | 【編集】
食事摂取基準の変遷(6) -炭水化物
【2010年版】 www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/s0529-4.html
P109
仮に基礎代謝量を 1,500kcal/日とすれば、脳のエネルギー消費量は 300kcal/日になり、ぶどう糖 75g/日に相当する。
上記のように脳以外の組織もぶどう糖をエネルギー源として利用することから、ぶどう糖の必要量は少なくとも100g/日と推定され、すなわち、消化性炭水化物の最低必要量はおよそ 100g/日と推定される。
しかし、これは真に必要な最低量を意味するものではない。肝臓は必要に応じて、筋肉から放出された乳酸やアミノ酸、脂肪組織から放出されたグリセロールを利用して糖新生を行い、血中にぶどう糖を供給するからである。
P110 2-3.成人・小児(目標量)
1歳以上について、推定エネルギー必要量(身体活動レベル:レベルII[ふつう])を摂取していると仮定し、脂質を目標量の範囲で摂取し、たんぱく質を推奨量だけ摂取すると仮定した場合の炭水化物摂取量を性及び年齢階級別に算出すると、60~72%エネルギー(%E)の範囲になる。
しかし、推奨量はそれを超えて摂取してもよいため、たんぱく質摂取量が推奨量より多い場合も想定すべきであり、その場合には、炭水化物摂取量はそれに応じて少なくなる。
また、身体活動レベルによって推定エネルギー必要量が異なると、その影響を受ける。そこで、十分な根拠はないものの、おおむね、50~70%Eの範囲になるものと考えられる。そこで、50%E以上かつ70%E未満をもって成人ならびに小児の目標量とした。
P111 2-4-2.グリセミック・インデックス
グリセミック・インデックス(glycemic index: GI)は、血糖上昇という消化性炭水化物の生理機能の違いに着目して消化・吸収される炭水化物の質的評価を行うための指標である。 (中略)
しかしながら、日本人において食事摂取基準で指標を設定し、数値を算定できるほど十分な科学的根拠は得られていない。
食事摂取基準の変遷(7) -炭水化物
2005年と2010年を比較してみると、2005年では「ぶどう糖要求量は少なくとも100g/日」との記述があった。2010年には100g/日以下でも糖新生が行われる、との記述が加わった。推定平均必要量も明記されていない。
また2005年では「炭水化物エネルギー比率として50~70%エネルギーを成人の目標量」としているが、2010年では「そこで、十分な根拠はないものの、おおむね…」の表現が加わった。
結論として、炭水化物のエネルギー比率を決定する明確なエビデンスは全くなく、低炭水化物食を否定しない方向に傾いている。
2012/04/12(Thu) 21:17 | URL | 精神科医師A | 【編集】
食事摂取基準の変遷(8)-まとめ
低炭水化物食に関する事項をまとめた
① 蛋白質:目標量が廃止され、耐用上限量も設定されず。
摂取は2.0g/kg体重/日未満に留めるのが適当
② 脂質:高脂質食/低炭水化物食の長所短所を明記。インスリン抵抗性が
強かったり、インスリン分泌性量の多い肥満者の体重減少に効果的
③ 炭水化物:50~70%エネルギーを成人の目標量とするが、十分な根拠は
ない。摂取量が100g/日以下でも、糖新生が行われる
上記のように、2010年版では低炭水化物食を容認する傾向が出てきている。栄養と料理2009年8月号には、上西一宏・女子栄養大教授が主な改正点の解説を行っている。
ところが、上記①のみを解説し、②③には触れていない。炭水化物のワーキンググループのリーダーは山田和彦・女子栄養大教授だが、その点は反映していない。
低炭水化物食を支持する内容をわざと省略したともとれる。「基準値の表の数値だけを見るのではなく、いずれもかならず本文に目を通して活用していただきたい」と述べてはいるが…
2012年07月05日 (木)
おはようございます。
本日(2012年7月5日)発売の週刊モーニングの
「クッキングパパ」
に、再び糖質制限食が登場しました。
美味しく楽しく糖質制限食を実践している男性が減量成功を保っているお話で、私の本も一コマ紹介されています。
これでまた、さらに糖質制限食の認知度が上がりますね。
うえやまとち先生、ありがとうございます。
この場を借りて御礼申し上げます。
江部康二
本日(2012年7月5日)発売の週刊モーニングの
「クッキングパパ」
に、再び糖質制限食が登場しました。
美味しく楽しく糖質制限食を実践している男性が減量成功を保っているお話で、私の本も一コマ紹介されています。
これでまた、さらに糖質制限食の認知度が上がりますね。
うえやまとち先生、ありがとうございます。
この場を借りて御礼申し上げます。
江部康二
2012年07月04日 (水)
こんにちは。
大柳珠美さんのブログ
「管理栄養士のローカーボ・キッチン」
の引っ越しが完了しました。
以下、大柳さんのメッセージです。
江部康二
☆☆☆
管理栄養士の大柳珠美です。
この度、マックMobileMeのサーバーサービス終了にともない一時、お休みしておりましたブログ
「管理栄養士のローカーボ・キッチン」
FC2ブログへ、お引っ越しが無事、完了しました。
アドレスはこちらです。
http://lowcarbkitchen.blog.fc2.com/
美味しく楽しく続けられる糖質制限食の実践について、広く情報を発信して参ります。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
大柳珠美さんのブログ
「管理栄養士のローカーボ・キッチン」
の引っ越しが完了しました。
以下、大柳さんのメッセージです。
江部康二
☆☆☆
管理栄養士の大柳珠美です。
この度、マックMobileMeのサーバーサービス終了にともない一時、お休みしておりましたブログ
「管理栄養士のローカーボ・キッチン」
FC2ブログへ、お引っ越しが無事、完了しました。
アドレスはこちらです。
http://lowcarbkitchen.blog.fc2.com/
美味しく楽しく続けられる糖質制限食の実践について、広く情報を発信して参ります。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
2012年07月03日 (火)
こんばんは。
低糖質・高蛋白質摂取で心血管イベントが上昇!?
という、スウェーデン人女性のコホート研究が、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)という一流医学雑誌に掲載されました。
www.bmj.com/highwire/filestream/591596/field_highwire_article_pdf/0.pdf(英文原著)
http://kenko100.jp/news/2012/07/02/01(日本語の記事)
これは検討が必要ですね。
島田力さん、北九州・三島さんから情報をいただきました。
ありがとうございます。
(☆)は、医師のための情報専門サイト、MTProに載った自ら糖質制限食賛成派と明記した上での山田悟医師の見解です。おおいに参考になると思います。
山田氏によると、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)の公式サイト上に複数の異論が掲載されているそうです。
・栄養分析が登録時の1回のみで、15年以上その食生活が継続しているという仮定に無理がある。
・アンケートによる栄養分析はそもそも怪しい。
・塩分摂取量での調節がなされていない。
・脂質(の質)をもっと重視すべきなのに全く考慮されていない。
などです。
それぞれ一理ありますね。
とくに、「栄養分析が登録時の1回のみで、15年以上その食生活が継続している」という本論文著者の考えは、私には到底信じられません。
食生活は結構変わることの方が多いと思います。私自身も食生活は大きく変化しました。
そして山田氏が指摘するように、交絡因子の調整が本当にできているのかが疑問です。
塩分摂取量やBMIで、心血管イベントへの影響があることは基本ですが、これら因子の調整が、本研究では充分なされていない可能性があります。
私自身は、現在11年間スーパー糖質制限食実践中ですが、全ての検査データが基準値内で、 心血管リスクは限りなく低いです。 高雄病院の年に1回の健康診断も受けています。
私は、糖質制限食は人類本来の食生活であり人類の健康食であると、あくまでも理論面から考えています。
しかし、まだエビデンスがあるわけではありません。
従って、自分自身も糖質制限食を勧めている患者さんも、定期的に血液検査や画像診断など、心血管リスクをチェックして安全保証を確保することは必要と思います。
本研究とは逆に、日野原重明先生のように、動物性タンパク質をしっかり摂取する高齢者ほど 健康寿命が長いという日本人の研究報告もあります。
結局いろんな説、研究がある中で、自分がどの食事療法を摂取するかを、自分自身の考えで決めていくということでしょうか。
江部康二
(☆)
医師のための情報専門サイト
MTPro
糖質制限食をめぐる議論の沸騰<1>
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/doctoreye/dr120701.html
低糖質・高蛋白質摂取で心血管イベントが上昇!?
北里研究所病院糖尿病センター 山田 悟
研究の背景:世に認知されつつある糖質制限食,安全に普及させたい
私は昨年(2011年)まで,Doctor’s eyeの欄で糖質制限食に関する論文を積極的に取り上げないようにしていた。それは,私がこの議論が残されている食事療法に対して明確にポジティブな意見を持つ人間であることを自覚しており,ともすれば偏向した意見を読者の方に提示することになりかねないと危惧していたからであった。
しかし,2012年になって糖質制限食はある程度世に認知されつつあるように感じている。そして,そうした中で大切なことは盲目的に糖質制限食を過信せず,その限界や安全性についての危惧を十分に検討し,安全に普及させることにあると考えている。
このたび,糖質制限食に関する2つの重要な論文がほぼ同時期に欧米の一流誌に掲載された。片や糖質制限食の動脈硬化症惹起作用を示唆するネガティブな論文であり(BMJ 2012; 344: e4026),片や糖質制限食の体重減量維持効果を示したポジティブな論文である(JAMA2012; 307: 2627-2634)。糖質制限食の話が続いて恐縮ではあるが,極めて興味深く,順に取り上げてみたい。
研究のポイント1:スウェーデン人女性のコホート研究
本研究は1991~92年にスウェーデン女性生活習慣・健康コホートからランダムに抽出された30~49歳の女性9万6,000人を対象にした,平均15.7年の観察期間を持つ前向きコホート研究である。
対象者には生活習慣についてのアンケートへの協力が求められ,4万9,261人が回答していた。このアンケートはかなり詳細であり,食習慣(野菜,豆類,果物,乳製品,穀類,肉,魚,芋類,卵,砂糖),運動習慣,アルコール摂取,喫煙状況などが問われていた。また,基礎疾患,体格,学歴なども同時に問われていた。
対象者は蛋白質摂取について1~10(一番少ないのが1,一番多いのが10),糖質摂取について10~1(一番少ないのが10,一番多いのが1)のスコアを付けられ,その和から2~20の低糖質・高蛋白質スコアを付された(2;蛋白質摂取が少なく糖質摂取が多い,20;蛋白質摂取が多く糖質摂取が少ない)。スコアが上昇するにつれてカロリー摂取が一貫して増えていたり,減っていたりするということはなかった。
最初の心血管イベントを1次評価項目とし,同時に虚血性心疾患,虚血性脳血管障害,脳出血,くも膜下出血,閉塞性動脈硬化症を別々に評価項目として扱うことも行って,低糖質・高蛋白質スコア別のリスクを検討したというのが今回の研究である。
研究のポイント2:糖質摂取20g減少,蛋白質摂取5g増加で心血管イベント5%増加
回答を寄せた4万9,261人のうち,登録の時点で動脈硬化症の既往があったり,アンケートへの回答が不完全であったり,極端なエネルギー摂取異常(440kcal/日未満あるいは2,970kcal/日超)があったりという人を除外するなどして,最終的に4万3,396人が解析の対象とされた。
平均15.7年の観察期間中に1,270件の心血管イベントが記録された。その結果,低糖質・高蛋白質スコアが2点上がるにつれ,5%ずつ心血管イベントが発症しやすくなることが示された(表1)。これは,20gの糖質摂取の減少と5gの蛋白質摂取の増加が,5%の心血管イベントの増加につながるということであると論文の著者らは述べている。そして,この心血管イベントの増加は,イベントの種類によらず,虚血性心疾患であれば4%,脳梗塞であれば7%の増加につながっていた。
なお,蛋白質の主体が動物由来なのか植物由来なのかで分けて検討するため,動物由来の蛋白質が40.9g/日以上かどうかで分けたところ,動物由来蛋白質が40.9g以上の方が心血管イベントの発症率比は大きくなる傾向にあったが,統計学的な差異はなかった。よって(植物由来の蛋白質が主体かどうかにかかわらず),一般論として低糖質・高蛋白質食は動脈硬化症の発症につながる傾向にあると論文の著者らは述べている。
私の考察:糖質制限食の議論に一石を投じる論文
論文の著者らによれば,これまでに糖質制限スコアを用いた前向きコホート研究が4つあるという。それらを並べてみると以下のようになる(表2)。
これだけを並べれば,Nurses’ Health Studyが異質な感があるが,Nurses’ Health StudyとHealth Professionals’ Follow-up Studyを合わせた検討(NHS+HPFS)では,動物性由来の蛋白質を摂取した場合には低糖質・高蛋白質になるほど心血管死が増えるという結果であった(Ann Intern Med 2010; 153: 289-298)。
こうしたことを踏まえ,長期には心血管イベントのリスクにさらされるので,短期には体重減量に有用だという低糖質・高蛋白質食の主張は見当違いであるとFloegelらは今回のBMJのeditorialにおいて述べている(BMJ 2012; 344: e3801)。
一方で,BMJの公式サイト上には複数の異論が掲載されている。栄養分析が登録時の1回のみで15年以上その食生活が継続しているという仮定に無理があるというものや,アンケートによる栄養分析はそもそも怪しいというもの,塩分摂取量での調節がなされていないというもの,脂質(の質)をもっと重視すべきなのに全く考慮されていないというものなど,さまざまである。
私自身がこの論文の問題点を挙げるとすると2つある(ただし,私が明確に糖質制限食を是認している人間で偏向の可能性があることをご理解いただきたい)。
まず,蛋白質の主体が動物由来あるいは植物由来がメインかの検討を試みたとはいうものの,その方法は,動物由来の蛋白質摂取が40.9g/日以上か未満かに分類するという理解の困難な方法だということである。実は,前述のNHS+HPFSでは,植物性由来の蛋白質を摂取した場合には低糖質・高蛋白質になるほど心血管死が減少しており(Ann Intern Med 2010; 153: 289-298),スウェーデン女性生活習慣・健康コホートの以前の論文(J Intern Med 2007; 261: 366-374)に対するeditorial commentでも蛋白質の質の重要性が述べられている(J Intern Med 2007; 261: 363-365)。
よって,本研究で植物由来蛋白質での低糖質・高蛋白質の影響を検討するのであれば,NHS+HPFSのように,動物由来蛋白質と植物由来蛋白質とを独立させて10分位を作り,植物由来高蛋白質における心血管イベントの発症率を求めるべきだと感じられる。基礎医学的にも動物蛋白質が動脈硬化症を惹起し,植物蛋白質は保護的に働くということが示唆されており(J Nutr 2008; 138: 332-337,Atherosclerosis 2010; 212: 107-115),この点について論文の著者らはもっと慎重に解析すべきである。
2つ目は全ての観察研究の限界であるが,交絡因子の調整が本当にできているのかが疑問だということである。既に公式サイト上に投稿されている塩分摂取量もそうである(蛋白質の味付けの方が糖質の味付けよりも塩分を利用することが多いだろうという考え方)。
また,BMIでの調整も気になる。本研究では,低糖質・高蛋白質スコア別のBMIの記載がなく,さらに,統計解析に際してBMIは25未満, 25~30, 30以上の3カテゴリーに分けての調整しかなされていない。本研究では25未満が3万1,380人(72.3%),25~30が9,532人(22.0%),30以上が2,484人(5.7%)という分布である。こうした調整でBMIの影響をきちんと除外できているのかに疑問を感じる。editorialでFloegelが認めているように,低糖質・高蛋白質が減量に有用であるとすると(BMJ 2012; 344: e3801),低糖質・高蛋白質スコアが高値のグループは背景でBMIが高かった可能性がある。また,背景でBMIに差異がなかったとしても,元来BMI高値で体重減量のために低糖質・高蛋白質食を選択していた肥満既往者がスコア高値のグループに多かった可能性がある。
しかし,そうはいっても,4万人での15年の観察研究のインパクトはある。糖質制限食を指導する際には,減量なり血糖改善なりの臨床的効果を確実に得て,少なくともそのことによる心血管イベント抑制効果を確保することが大切であろう。糖質制限食を是認する人間であればこそ,このような批判論文に謙虚に,真摯に耳を傾けたいと思う。
山田 悟(やまだ さとる)
1994年,慶應義塾大学医学部を卒業し,同大学内科学教室に入局。東京都済生会中央病院などの勤務を経て,2002年から北里研究所病院で勤務。現在,同院糖尿病センター長。診療に従事する傍ら,2型糖尿病についての臨床研究や1型糖尿病の動物実験を進める。日本糖尿病学会の糖尿病専門医および指導医。
低糖質・高蛋白質摂取で心血管イベントが上昇!?
という、スウェーデン人女性のコホート研究が、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)という一流医学雑誌に掲載されました。
www.bmj.com/highwire/filestream/591596/field_highwire_article_pdf/0.pdf(英文原著)
http://kenko100.jp/news/2012/07/02/01(日本語の記事)
これは検討が必要ですね。
島田力さん、北九州・三島さんから情報をいただきました。
ありがとうございます。
(☆)は、医師のための情報専門サイト、MTProに載った自ら糖質制限食賛成派と明記した上での山田悟医師の見解です。おおいに参考になると思います。
山田氏によると、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)の公式サイト上に複数の異論が掲載されているそうです。
・栄養分析が登録時の1回のみで、15年以上その食生活が継続しているという仮定に無理がある。
・アンケートによる栄養分析はそもそも怪しい。
・塩分摂取量での調節がなされていない。
・脂質(の質)をもっと重視すべきなのに全く考慮されていない。
などです。
それぞれ一理ありますね。
とくに、「栄養分析が登録時の1回のみで、15年以上その食生活が継続している」という本論文著者の考えは、私には到底信じられません。
食生活は結構変わることの方が多いと思います。私自身も食生活は大きく変化しました。
そして山田氏が指摘するように、交絡因子の調整が本当にできているのかが疑問です。
塩分摂取量やBMIで、心血管イベントへの影響があることは基本ですが、これら因子の調整が、本研究では充分なされていない可能性があります。
私自身は、現在11年間スーパー糖質制限食実践中ですが、全ての検査データが基準値内で、 心血管リスクは限りなく低いです。 高雄病院の年に1回の健康診断も受けています。
私は、糖質制限食は人類本来の食生活であり人類の健康食であると、あくまでも理論面から考えています。
しかし、まだエビデンスがあるわけではありません。
従って、自分自身も糖質制限食を勧めている患者さんも、定期的に血液検査や画像診断など、心血管リスクをチェックして安全保証を確保することは必要と思います。
本研究とは逆に、日野原重明先生のように、動物性タンパク質をしっかり摂取する高齢者ほど 健康寿命が長いという日本人の研究報告もあります。
結局いろんな説、研究がある中で、自分がどの食事療法を摂取するかを、自分自身の考えで決めていくということでしょうか。
江部康二
(☆)
医師のための情報専門サイト
MTPro
糖質制限食をめぐる議論の沸騰<1>
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/doctoreye/dr120701.html
低糖質・高蛋白質摂取で心血管イベントが上昇!?
北里研究所病院糖尿病センター 山田 悟
研究の背景:世に認知されつつある糖質制限食,安全に普及させたい
私は昨年(2011年)まで,Doctor’s eyeの欄で糖質制限食に関する論文を積極的に取り上げないようにしていた。それは,私がこの議論が残されている食事療法に対して明確にポジティブな意見を持つ人間であることを自覚しており,ともすれば偏向した意見を読者の方に提示することになりかねないと危惧していたからであった。
しかし,2012年になって糖質制限食はある程度世に認知されつつあるように感じている。そして,そうした中で大切なことは盲目的に糖質制限食を過信せず,その限界や安全性についての危惧を十分に検討し,安全に普及させることにあると考えている。
このたび,糖質制限食に関する2つの重要な論文がほぼ同時期に欧米の一流誌に掲載された。片や糖質制限食の動脈硬化症惹起作用を示唆するネガティブな論文であり(BMJ 2012; 344: e4026),片や糖質制限食の体重減量維持効果を示したポジティブな論文である(JAMA2012; 307: 2627-2634)。糖質制限食の話が続いて恐縮ではあるが,極めて興味深く,順に取り上げてみたい。
研究のポイント1:スウェーデン人女性のコホート研究
本研究は1991~92年にスウェーデン女性生活習慣・健康コホートからランダムに抽出された30~49歳の女性9万6,000人を対象にした,平均15.7年の観察期間を持つ前向きコホート研究である。
対象者には生活習慣についてのアンケートへの協力が求められ,4万9,261人が回答していた。このアンケートはかなり詳細であり,食習慣(野菜,豆類,果物,乳製品,穀類,肉,魚,芋類,卵,砂糖),運動習慣,アルコール摂取,喫煙状況などが問われていた。また,基礎疾患,体格,学歴なども同時に問われていた。
対象者は蛋白質摂取について1~10(一番少ないのが1,一番多いのが10),糖質摂取について10~1(一番少ないのが10,一番多いのが1)のスコアを付けられ,その和から2~20の低糖質・高蛋白質スコアを付された(2;蛋白質摂取が少なく糖質摂取が多い,20;蛋白質摂取が多く糖質摂取が少ない)。スコアが上昇するにつれてカロリー摂取が一貫して増えていたり,減っていたりするということはなかった。
最初の心血管イベントを1次評価項目とし,同時に虚血性心疾患,虚血性脳血管障害,脳出血,くも膜下出血,閉塞性動脈硬化症を別々に評価項目として扱うことも行って,低糖質・高蛋白質スコア別のリスクを検討したというのが今回の研究である。
研究のポイント2:糖質摂取20g減少,蛋白質摂取5g増加で心血管イベント5%増加
回答を寄せた4万9,261人のうち,登録の時点で動脈硬化症の既往があったり,アンケートへの回答が不完全であったり,極端なエネルギー摂取異常(440kcal/日未満あるいは2,970kcal/日超)があったりという人を除外するなどして,最終的に4万3,396人が解析の対象とされた。
平均15.7年の観察期間中に1,270件の心血管イベントが記録された。その結果,低糖質・高蛋白質スコアが2点上がるにつれ,5%ずつ心血管イベントが発症しやすくなることが示された(表1)。これは,20gの糖質摂取の減少と5gの蛋白質摂取の増加が,5%の心血管イベントの増加につながるということであると論文の著者らは述べている。そして,この心血管イベントの増加は,イベントの種類によらず,虚血性心疾患であれば4%,脳梗塞であれば7%の増加につながっていた。
なお,蛋白質の主体が動物由来なのか植物由来なのかで分けて検討するため,動物由来の蛋白質が40.9g/日以上かどうかで分けたところ,動物由来蛋白質が40.9g以上の方が心血管イベントの発症率比は大きくなる傾向にあったが,統計学的な差異はなかった。よって(植物由来の蛋白質が主体かどうかにかかわらず),一般論として低糖質・高蛋白質食は動脈硬化症の発症につながる傾向にあると論文の著者らは述べている。
私の考察:糖質制限食の議論に一石を投じる論文
論文の著者らによれば,これまでに糖質制限スコアを用いた前向きコホート研究が4つあるという。それらを並べてみると以下のようになる(表2)。
これだけを並べれば,Nurses’ Health Studyが異質な感があるが,Nurses’ Health StudyとHealth Professionals’ Follow-up Studyを合わせた検討(NHS+HPFS)では,動物性由来の蛋白質を摂取した場合には低糖質・高蛋白質になるほど心血管死が増えるという結果であった(Ann Intern Med 2010; 153: 289-298)。
こうしたことを踏まえ,長期には心血管イベントのリスクにさらされるので,短期には体重減量に有用だという低糖質・高蛋白質食の主張は見当違いであるとFloegelらは今回のBMJのeditorialにおいて述べている(BMJ 2012; 344: e3801)。
一方で,BMJの公式サイト上には複数の異論が掲載されている。栄養分析が登録時の1回のみで15年以上その食生活が継続しているという仮定に無理があるというものや,アンケートによる栄養分析はそもそも怪しいというもの,塩分摂取量での調節がなされていないというもの,脂質(の質)をもっと重視すべきなのに全く考慮されていないというものなど,さまざまである。
私自身がこの論文の問題点を挙げるとすると2つある(ただし,私が明確に糖質制限食を是認している人間で偏向の可能性があることをご理解いただきたい)。
まず,蛋白質の主体が動物由来あるいは植物由来がメインかの検討を試みたとはいうものの,その方法は,動物由来の蛋白質摂取が40.9g/日以上か未満かに分類するという理解の困難な方法だということである。実は,前述のNHS+HPFSでは,植物性由来の蛋白質を摂取した場合には低糖質・高蛋白質になるほど心血管死が減少しており(Ann Intern Med 2010; 153: 289-298),スウェーデン女性生活習慣・健康コホートの以前の論文(J Intern Med 2007; 261: 366-374)に対するeditorial commentでも蛋白質の質の重要性が述べられている(J Intern Med 2007; 261: 363-365)。
よって,本研究で植物由来蛋白質での低糖質・高蛋白質の影響を検討するのであれば,NHS+HPFSのように,動物由来蛋白質と植物由来蛋白質とを独立させて10分位を作り,植物由来高蛋白質における心血管イベントの発症率を求めるべきだと感じられる。基礎医学的にも動物蛋白質が動脈硬化症を惹起し,植物蛋白質は保護的に働くということが示唆されており(J Nutr 2008; 138: 332-337,Atherosclerosis 2010; 212: 107-115),この点について論文の著者らはもっと慎重に解析すべきである。
2つ目は全ての観察研究の限界であるが,交絡因子の調整が本当にできているのかが疑問だということである。既に公式サイト上に投稿されている塩分摂取量もそうである(蛋白質の味付けの方が糖質の味付けよりも塩分を利用することが多いだろうという考え方)。
また,BMIでの調整も気になる。本研究では,低糖質・高蛋白質スコア別のBMIの記載がなく,さらに,統計解析に際してBMIは25未満, 25~30, 30以上の3カテゴリーに分けての調整しかなされていない。本研究では25未満が3万1,380人(72.3%),25~30が9,532人(22.0%),30以上が2,484人(5.7%)という分布である。こうした調整でBMIの影響をきちんと除外できているのかに疑問を感じる。editorialでFloegelが認めているように,低糖質・高蛋白質が減量に有用であるとすると(BMJ 2012; 344: e3801),低糖質・高蛋白質スコアが高値のグループは背景でBMIが高かった可能性がある。また,背景でBMIに差異がなかったとしても,元来BMI高値で体重減量のために低糖質・高蛋白質食を選択していた肥満既往者がスコア高値のグループに多かった可能性がある。
しかし,そうはいっても,4万人での15年の観察研究のインパクトはある。糖質制限食を指導する際には,減量なり血糖改善なりの臨床的効果を確実に得て,少なくともそのことによる心血管イベント抑制効果を確保することが大切であろう。糖質制限食を是認する人間であればこそ,このような批判論文に謙虚に,真摯に耳を傾けたいと思う。
山田 悟(やまだ さとる)
1994年,慶應義塾大学医学部を卒業し,同大学内科学教室に入局。東京都済生会中央病院などの勤務を経て,2002年から北里研究所病院で勤務。現在,同院糖尿病センター長。診療に従事する傍ら,2型糖尿病についての臨床研究や1型糖尿病の動物実験を進める。日本糖尿病学会の糖尿病専門医および指導医。
2012年07月03日 (火)
おはようございます。
NPO糖質制限食ネット・リボーン、大柳珠美副理事長のブログが引っ越すことになりましたので、お知らせします。
江部康二
以下、大柳さんからのメッセージです。
☆☆☆
おはようございます。
糖質制限食を専門にしております、管理栄養士の大柳珠美です。
江部康二先生のブログにリンクをはって頂いておりましたわたくしのブログ
「管理栄養士のローカーボ・キッチン」
が、MacのMobileMeというサーバーのサービス終了により、6月末日をもって、見られなくなっております。
現在、新しいサーバーへの引っ越しを検討中で、今後も、糖質制限食の実践に関して、皆様においしくお役立て頂ける情報を、鋭意、発信して参りたい所存です。
新しいアドレスが決まりましたら、また改めてご報告させて頂けましたら幸いです。
まずは取り急ぎご挨拶申し上げます。
2012年7月2日
管理栄養士 大柳珠美
NPO糖質制限食ネット・リボーン、大柳珠美副理事長のブログが引っ越すことになりましたので、お知らせします。
江部康二
以下、大柳さんからのメッセージです。
☆☆☆
おはようございます。
糖質制限食を専門にしております、管理栄養士の大柳珠美です。
江部康二先生のブログにリンクをはって頂いておりましたわたくしのブログ
「管理栄養士のローカーボ・キッチン」
が、MacのMobileMeというサーバーのサービス終了により、6月末日をもって、見られなくなっております。
現在、新しいサーバーへの引っ越しを検討中で、今後も、糖質制限食の実践に関して、皆様においしくお役立て頂ける情報を、鋭意、発信して参りたい所存です。
新しいアドレスが決まりましたら、また改めてご報告させて頂けましたら幸いです。
まずは取り急ぎご挨拶申し上げます。
2012年7月2日
管理栄養士 大柳珠美
2012年07月02日 (月)
こんにちは。
2012年6月30日(土)は札幌で夜、『第17回札幌市医師会西区支部糖尿病勉強会』の講師を努めました。
演題は勿論、糖質制限食です。
糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?
~糖尿病治療の新しい潮流~
世話人の先生のお一人は、
2012年1月15日(日)第15回日本病態栄養学会年次学術集会(国立京都国際会館)
「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」ディベートセッション
に参加されていたそうです。
実は、3年前にも私を呼ぼうというお話しはあったのですが、まだまだ反対意見も多くて実現せず、今回は二度目の正直だったのだそうです。
日本病態栄養学会のディベートセッション以来、明らかに流れが大きく変化して、医療機関や医師会からの講演依頼が増えています。
日本医学界に糖質制限食の大きな潮流が起こりそうな気配で、嬉しい限りです。(⌒o⌒)v
『札幌市医師会西区支部糖尿病勉強会』通常は20~30名の参加者とのことでしたが、今回は80名の出席で、共催のメーカーさんがビックリしてました。
『日本病態栄養学会』では、30分間の立論で大変短かったのですが、今回は90分間の講演時間で、たっぷりとお話しすることができました。
病態栄養学会に参加された先生も「今回の90分講演では内容がより掘り下げられてわかりやすくて良かった。」とのご感想で、安心しました。
15分間の活発な質疑応答のあと、場所を移動して世話人の先生方4人と日本料理屋で懇親会をしました。
世話人は、糖尿病専門医がお三方と循環器専門医がお一人です。
最先端の糖尿病治療の話、漢方の話・・・2時間があっという間に過ぎてとても楽しい有意義なひとときでした。
食事内容は
毛蟹たっぷり。
刺身(アワビ、鮪、シャコ、ウニ、イカ)たっぷり。
大きなホッケの焼き物。
海鮮サラダ。
蛤のすまし汁。
「生で食べられるトウモロコシ」「生ずし」・・・これはなしにしました。
生ずしは、鯖だけ食べてしゃりを残そうかと思いましたが、さすがに初対面でそんな行儀の悪いことはできないので、眺めるだけとしました( ̄_ ̄|||)
江部康二
2012年6月30日(土)は札幌で夜、『第17回札幌市医師会西区支部糖尿病勉強会』の講師を努めました。
演題は勿論、糖質制限食です。
糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?
~糖尿病治療の新しい潮流~
世話人の先生のお一人は、
2012年1月15日(日)第15回日本病態栄養学会年次学術集会(国立京都国際会館)
「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」ディベートセッション
に参加されていたそうです。
実は、3年前にも私を呼ぼうというお話しはあったのですが、まだまだ反対意見も多くて実現せず、今回は二度目の正直だったのだそうです。
日本病態栄養学会のディベートセッション以来、明らかに流れが大きく変化して、医療機関や医師会からの講演依頼が増えています。
日本医学界に糖質制限食の大きな潮流が起こりそうな気配で、嬉しい限りです。(⌒o⌒)v
『札幌市医師会西区支部糖尿病勉強会』通常は20~30名の参加者とのことでしたが、今回は80名の出席で、共催のメーカーさんがビックリしてました。
『日本病態栄養学会』では、30分間の立論で大変短かったのですが、今回は90分間の講演時間で、たっぷりとお話しすることができました。
病態栄養学会に参加された先生も「今回の90分講演では内容がより掘り下げられてわかりやすくて良かった。」とのご感想で、安心しました。
15分間の活発な質疑応答のあと、場所を移動して世話人の先生方4人と日本料理屋で懇親会をしました。
世話人は、糖尿病専門医がお三方と循環器専門医がお一人です。
最先端の糖尿病治療の話、漢方の話・・・2時間があっという間に過ぎてとても楽しい有意義なひとときでした。
食事内容は
毛蟹たっぷり。
刺身(アワビ、鮪、シャコ、ウニ、イカ)たっぷり。
大きなホッケの焼き物。
海鮮サラダ。
蛤のすまし汁。
「生で食べられるトウモロコシ」「生ずし」・・・これはなしにしました。
生ずしは、鯖だけ食べてしゃりを残そうかと思いましたが、さすがに初対面でそんな行儀の悪いことはできないので、眺めるだけとしました( ̄_ ̄|||)
江部康二
2012年07月01日 (日)
スペイン産エクストラバージンオリーブオイル
お早うございます。
昨晩、NHKの 地球イチバン「地球イチバンのオリーブ天国~スペイン~」という番組で、スペイン産のオリーブオイルのお話をしていました。
スペインのオリーブオイル生産量は、世界のおよそ40%を締めるであるとか、、バージンオイルとエクストラ・バージンの違いについてなど解説していました。
これまで何度か紹介した、あらてつさんの糖質制限ドットコムで販売している、スペイン直輸入のモリドルエクストラバージンオリーブオイル、大変好評で昨年入荷分は早々に売り切れたとのことです。
そのモリドルから、今の時期限定の 初搾りエクストラバージンオリーブオイル が入荷したとのこと。
初摘・初搾りのオリーブオイルは、一年を通して、今だけしか出てこない貴重なオリーブオイルだそうです。
番組でもありましたが、オリーブオイル業界、聞くところによるといろいろと複雑で、「エクストラヴァージンオリーブオイル」といいながら、そうでないものがかなりの割合で流通しているそうです。
ですがこのモリドルオリーブオイルは、あらてつさんが直接工場まで行って「冷温圧搾・無濾過・無添加・混ざりっけ無しのエクストラヴァージンオリーブオイル」であることを確認してきました。
あらてつさん、知っている人は知っている「かなりうるさい男」ですので、工場を隅から隅まで調べて現地の人たちにおもいっきり嫌がられてきたことは、想像に難くありません。
スペインでも「うるさいぶり」を遺憾なく発揮してきたあらてつさん太鼓判のモリドルオリーブオイル、私もこのブログをご覧の糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さんにお勧め致します。
以下、あらてつさんからのご案内です。
そうそう、最後にご紹介しているオリーブオイル試食会、キャンセルが出たとのことで、若干名空きができました。
私も参加するので皆さん、是非どうぞ。
江部康二
Primera extracción en frío(初搾りエクストラバージンオリーブオイル)発売開始!
オリーブオイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)から、初摘、初搾りのオリーブオイルが入荷しました。
年に一回、この時期だけしか販売されない大変貴重なオリーブオイルです。
Primera extracción en frío オリーブオイルは、収穫したてのオリーブを風味が損なわれないように冷温圧搾し、濾過せずそのまま瓶詰します。
なので一般的なオリーブオイルよりも色合いが濃く、オリーブ本来の香りや味わいをストレートにお楽しみいただけます。
一年を通して、今だけしか出てこない貴重なオリーブオイルです。
通常のオリーブオイルにない濃厚な味と香りをお楽しみ頂けます。
モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。
モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル
モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。
オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。
モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。
この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。
つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。
オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ·ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。
オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。
その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。
料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。
これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。

数量・期間限定のモリドル初搾りエクストラバージンオリーブオイル
是非皆さんもお試しください。
詳細・ご購入はこちらから
↓ ↓ ↓
モリドル 初摘み・初搾りオリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html
お早うございます。
昨晩、NHKの 地球イチバン「地球イチバンのオリーブ天国~スペイン~」という番組で、スペイン産のオリーブオイルのお話をしていました。
スペインのオリーブオイル生産量は、世界のおよそ40%を締めるであるとか、、バージンオイルとエクストラ・バージンの違いについてなど解説していました。
これまで何度か紹介した、あらてつさんの糖質制限ドットコムで販売している、スペイン直輸入のモリドルエクストラバージンオリーブオイル、大変好評で昨年入荷分は早々に売り切れたとのことです。
そのモリドルから、今の時期限定の 初搾りエクストラバージンオリーブオイル が入荷したとのこと。
初摘・初搾りのオリーブオイルは、一年を通して、今だけしか出てこない貴重なオリーブオイルだそうです。
番組でもありましたが、オリーブオイル業界、聞くところによるといろいろと複雑で、「エクストラヴァージンオリーブオイル」といいながら、そうでないものがかなりの割合で流通しているそうです。
ですがこのモリドルオリーブオイルは、あらてつさんが直接工場まで行って「冷温圧搾・無濾過・無添加・混ざりっけ無しのエクストラヴァージンオリーブオイル」であることを確認してきました。
あらてつさん、知っている人は知っている「かなりうるさい男」ですので、工場を隅から隅まで調べて現地の人たちにおもいっきり嫌がられてきたことは、想像に難くありません。
スペインでも「うるさいぶり」を遺憾なく発揮してきたあらてつさん太鼓判のモリドルオリーブオイル、私もこのブログをご覧の糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さんにお勧め致します。
以下、あらてつさんからのご案内です。
そうそう、最後にご紹介しているオリーブオイル試食会、キャンセルが出たとのことで、若干名空きができました。
私も参加するので皆さん、是非どうぞ。
江部康二
Primera extracción en frío(初搾りエクストラバージンオリーブオイル)発売開始!
オリーブオイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)から、初摘、初搾りのオリーブオイルが入荷しました。
年に一回、この時期だけしか販売されない大変貴重なオリーブオイルです。
Primera extracción en frío オリーブオイルは、収穫したてのオリーブを風味が損なわれないように冷温圧搾し、濾過せずそのまま瓶詰します。
なので一般的なオリーブオイルよりも色合いが濃く、オリーブ本来の香りや味わいをストレートにお楽しみいただけます。
一年を通して、今だけしか出てこない貴重なオリーブオイルです。
通常のオリーブオイルにない濃厚な味と香りをお楽しみ頂けます。
モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。
モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル
モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。
オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。
モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。
この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。
つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。
オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ·ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。
オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。
その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。
料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。
これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。

数量・期間限定のモリドル初搾りエクストラバージンオリーブオイル
是非皆さんもお試しください。
詳細・ご購入はこちらから
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モリドル 初摘み・初搾りオリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html
糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム
糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。
2012年07月01日 (日)
スペイン産エクストラヴァージンオリーブオイル モリドルオリーブオイル、入荷致しました。
3月に今年の初搾りを輸入して、お陰様で早々に売り切れとなりました。
今回は、今年の通常のエクストラヴァージンオリーブオイルとなりますが、初搾りに負けないくらいフルーティーで美味しい出来上がりとなっています。
昨年のスペイン出張で、オリーブ畑とオリーブ工場を見学してきましたが、いやはや、ほんまに手間暇かけて愛情注いでオリーブオイルを作っておられるのが、よ~くわかりました。
そりゃ機械は使っていますが、オリーブの収穫からオイルの製造・瓶詰めまで、行程がほとんど手作業に近いんですよね。
正直、「ここまで手かけてんねや!」と驚きましたもん。
あとね、オリーブ畑で生産農家の方とお話させて頂いた際に、
「うちでは化学肥料や農薬は一切使っていない。この栽培方法で州からメダルをもらったんだ。」
と誇らしげに語っておられましたし、
モリドルオリーブオイルの方は
「このオイルは、私の子どものようなものです。」
と仰ってましてね、なるほど、モリドルオリーブオイルは、この方たちが作っているから美味しんだ、このオイルの販売を決めた私の目に狂いはなかったと、思いっきり自画自賛しました(笑)
まあ、冗談さておき、
「江部康二先生はオリーブオイルを推奨されてるけど、正直どれを選んでいいのかわからない」
や
「よく店でエクストラヴァージンオリーブオイルって書いてあるけど、ほんまなんか?」
とお悩みや疑問のお声を頂戴します。
そんなお悩みの皆様に、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、あらてつが全身全霊をもってお勧め致します。
モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。
モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル
モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。
オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。
モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。
この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。
つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。
オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ•ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。
オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。
その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。
料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。
これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。

さて、まだお試し頂いてない方で、買う前に食べてみたいなと思われた方は、江部康二先生行きつけの糖質制限なスペイン料理屋さん カフェ・ハルディンでモリドルオリーブオイルを使った料理を出していただけますので、糖質制限なスペイン料理と共に味わって頂ければと思います。
江部康二先生と宮本マスター

カフェハルディン
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cafejardin/
京都市右京区鳴滝本町77
TEL:075(464)8850
火曜定休日
※糖質制限食ご希望の方は、お電話で「糖質制限で」とお伝え頂けると嬉しいです。
ではでは、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイルの詳細&お求めはこちらからどうぞ
↓ ↓ ↓
モリドル オリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html
ご注文、お待ちしております♪
3月に今年の初搾りを輸入して、お陰様で早々に売り切れとなりました。
今回は、今年の通常のエクストラヴァージンオリーブオイルとなりますが、初搾りに負けないくらいフルーティーで美味しい出来上がりとなっています。
昨年のスペイン出張で、オリーブ畑とオリーブ工場を見学してきましたが、いやはや、ほんまに手間暇かけて愛情注いでオリーブオイルを作っておられるのが、よ~くわかりました。
そりゃ機械は使っていますが、オリーブの収穫からオイルの製造・瓶詰めまで、行程がほとんど手作業に近いんですよね。
正直、「ここまで手かけてんねや!」と驚きましたもん。
あとね、オリーブ畑で生産農家の方とお話させて頂いた際に、
「うちでは化学肥料や農薬は一切使っていない。この栽培方法で州からメダルをもらったんだ。」
と誇らしげに語っておられましたし、
モリドルオリーブオイルの方は
「このオイルは、私の子どものようなものです。」
と仰ってましてね、なるほど、モリドルオリーブオイルは、この方たちが作っているから美味しんだ、このオイルの販売を決めた私の目に狂いはなかったと、思いっきり自画自賛しました(笑)
まあ、冗談さておき、
「江部康二先生はオリーブオイルを推奨されてるけど、正直どれを選んでいいのかわからない」
や
「よく店でエクストラヴァージンオリーブオイルって書いてあるけど、ほんまなんか?」
とお悩みや疑問のお声を頂戴します。
そんなお悩みの皆様に、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、あらてつが全身全霊をもってお勧め致します。
モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。
モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル
モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。
オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。
モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。
この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。
つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。
オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ•ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。
オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。
その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。
料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。
これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。

さて、まだお試し頂いてない方で、買う前に食べてみたいなと思われた方は、江部康二先生行きつけの糖質制限なスペイン料理屋さん カフェ・ハルディンでモリドルオリーブオイルを使った料理を出していただけますので、糖質制限なスペイン料理と共に味わって頂ければと思います。
江部康二先生と宮本マスター

カフェハルディン
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cafejardin/
京都市右京区鳴滝本町77
TEL:075(464)8850
火曜定休日
※糖質制限食ご希望の方は、お電話で「糖質制限で」とお伝え頂けると嬉しいです。
ではでは、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイルの詳細&お求めはこちらからどうぞ
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モリドル オリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html
ご注文、お待ちしております♪