第15回 日本病態栄養学会 年次学術集会・立論テープ起こし
こんにちは。

2012.1.15・第15回 日本病態栄養学会 年次学術集会の立論を友人がテープ起こしして文字データにしてくれたので、ブログ記事にします。

個人情報ということもあり、是側の江部康二の立論のみを公開します。

一つの区切りが、1枚のスライドに相当します。

スライドなしで台詞だけですので、若干わかりにくいところもあると思いますが、臨場感を高めるということで、そのまま載せてみました。

スライド25枚で15分間の立論ですが、5枚のスライドはタイトルだけなので、かなりゆっくりわかりやすく話すことができたと思います。




DebateⅡ
糖尿病治療に低炭水化物食は 是か?非か?

日時:2012年1月15日 10:00~11:00
場所:京都国際会館
座長:門脇孝 先生( 東京大学 糖尿病・代謝内科、日本糖尿病学会理事長)
是側:江部康二(高雄病院)
非側:久保明 先生(高輪メディカルクリニック、東海大学 抗加齢ドック)


江部:

『それでは時間がもったいないので早速始めたいと思います。

私は是側から糖質制限食・低炭水化物食の有効性安全性長期予後ということで、お話したいと思います。

糖尿病治療において糖質制限食、低炭水化物食が有効である。

まず、これは米国糖尿病学会が、患者さんの教育用に配っている資料の記載です。

血糖を上昇させるのは糖質のみ、糖質は数分から120分で100%血糖に変る。タンパク質、脂肪は血糖値を上昇させない。

ここちょっと肝なんですけども、97年バージョンで今日本で一番出回っている訳本、池田先生のパーフェクトガイド、
タンパク質が50%血糖に変る、脂質が10%変るというのが97年版には載っていましたが、2007年版で削除されています。』


『で、これはアメリカ糖尿病学会の栄養勧告です。

これもそのきっちりある時点をおいてころっと変ってきています。

2008年度版より、低炭水化物食を肯定というかたちにきっちりかわっております。カーボカウントとか含めて、炭水化物を日常的に継続的に点検することを強く推奨しております。

減量が望まれる糖尿病患者には、低カロリー食、または低炭水化物食によるダイエットがランクAで推奨されました。

2007年までは同じ栄養勧告で炭水化物を1日130g以下に制限することは、推奨できないときっちり、明確に否定的な表現がADAの栄養勧告にあります。

で、その後2008年で初の肯定的な見解が出されて、2011年には有益性の保証期間が1から2年に延びました。そして2012年の最終最新の勧告でもこれを継承しております。

ですから2008年にADAは、ころっとある意味肯定的にかわっているということをしっかり説明したいと思います。』


『でこれは、RCT研究論文ニューイングランドジャーナルの有名な報文です。

糖尿病患者は36名を3群に分けて検討しています。2年間です。

従来の低脂肪食、カロリー制限ありが①番、
②番がオリーブオイルたっぷりまあ油たっぷりの地中海食、これもカロリー制限あり、
③はカロリー制限なしのハンディーのついた低炭水化物食。

でHbA1cに関して2年間検討した結果、カロリー制限無しのハンディがあつたにもかかわらず、低炭水化物食群だけがHbA1cを優位に改善させたという結論です。

つまり低脂肪食と地中海食はHbA1cを改善させなかったという2年間の結果です。』


『私たちが患者さんに実際に行っている一般にスーパー糖質制限食とか言っております。

高雄病院方式では、約12%ほどの糖質が入ります。でこれは、野菜に含まれる糖質です。白菜にも菜っ葉にも含まれています。

これが一番お勧めではあります。

従来の糖尿病食では大体55~60%の糖質ということで、ここに大きな差があります。』


『実際に高雄病院の症例ですが、カロリーをまず同一にしまして、従来の糖尿病食と糖質制限食で日内変動をとって入院患者さんできっちりデータを見てみました。』


『この方は28歳女性で検査時HbA1c6.1%、糖尿病食1400kcal糖質があります。

空腹時は88、食パン2枚を普通に食べて321。

といったかたちで空腹時の血糖は好ましい状態なんですが、食後の高血糖がカロリー制限1400kalでは全く防げておりません。

で同じ方、2日後薬は全くなし、1400kcalのスーパー糖質制限食、ご覧のように食後の血糖値の上昇は殆どないといっていいと思います。』


『これがグラフですが、カロリー制限1400kcal、糖質ありであれば巨大なグルコーススパイクを起こしています。
スーパー糖質制限食であれば1日の血糖変動幅が殆どない、安定した状態を保つことができます。』


『これはお薬を飲んだ場合です。

検査時、入院時にA1cが7.0%アマリールとメデットを内服されたまま、男性ですので1600kcalで糖質有りの食事をしていただきます。

そうすると薬を飲んでおられても240とか食後の高血糖が防げておりません。

これは同じ方を薬一切中止しまして2日後、スーパー糖質制限食、薬なしのハンディにも係わらず、ほぼ血糖値の上昇は無く、境界レベルですが殆ど正常といってもよいと思います。』


『今度はインスリン注射をされている方です。

A1c6.4%、発症時は10.5%である程度インスリンを打って良くなっているのですが、1200kcalのカロリー制限食では1日1回は200を超えています。

全くインスリン無しにして5日後に糖質制限食で血糖を測定したところ、全くインスリン無しにも係わらず、血糖値の変動は1日を通して殆どありません。』


『高雄病院には約600名の糖尿病の異なる患者さんが入院して来られました。特にこの5年位は毎年100名以上入院されてます。基本的に全ての患者さんに今症例で出しましたような日内変動の比較検討をおこなっております。

従来の糖尿病食では基本的に血糖値を上げる唯一の糖質が入っておりますので、提示した症例と似たようなもので、基本的に1人前の糖質を食べれば食後血糖は殆ど200を越えています。

糖質制限食では、ほとんどの例で先に申しましたように注射とか内服薬を無しにしたハンディがあっても、血糖変動幅は殆ど無く、食後高血糖を防ぐこと防ぐことができます。』


『これは最近のやつですが健康診断で11.7%A1c、空腹時血糖338で、この方はお父さんが私の患者さんだったので自分で糖質制限食を開始されました。

で、やって来られた時には既に良くなっていて、1ヶ月半でA1c8.4%、空腹時血糖87まで改善されていました。
あとはこんな感じでコントロール良好を保っています。

今までお示ししました症例ですけど、その別に特殊例ではありません。

先生方帰ってご自分の病院でもためされたらわかりますけれども、たまたまではなく、みんなこんなものになります。』


『私自身も10年間スーパー糖質制限食をやっております。2型の糖尿病です。

2002年開始時は、メタボのデータ全部・・・腹部CTまでとりましたけれど、全部みたしておりましたが、半年で10kg痩せて全て正常になりました。

A1c5.3、空腹時血糖103、脂肪たっぷりとっていますが中性脂肪39、HDL123、LDL107、ま、こんなものです。

それでも、例えば玄米でも一人前食べれば240~250とか軽くいきます。

私は、糖質制限食をしておれば正常人。普通に糖質を食べてしまえば糖尿人ということになります。

肝はケトン体です。必ず避けて通れないので言うときますけれども、1187と一般的の基準値26~122と比べればものすごく高いです。

インスリン作用が一定に保たれておれば、ケトン体がなんぼ上昇しても全く安全です。PHも正常です。
尿中のケトン体はもう出ません。

心筋、骨格筋、体細胞がしっかり血中ケトン体を利用しますので大体3月~半年で出なくなります。
効率が良くなります。腎の再吸収も高まると。』


『糖質制限食の利点、食後高血糖が殆ど生じない。1日の平均血糖変動幅も極めて少ない。基礎分泌インスリンがある程度保たれてる段階なら、空腹時血糖値も改善する。したがってHbA1cも速やかに改善する。

追加分泌のインスリンの必要性が極めて少ないので、疲弊していたβ細胞が休養できて回復します。中性脂肪値は速やかに改善します。

HDLコレステロールは増加します。LDLコレステロールに関して低下・不変・上昇の3パターンあるのですが、半年、1年、2年続けていかれたら殆どの方が基準値になります。

薬は必要ないか、最小限ですみます。』


『安全性に関する考察です。糖質制限食は高脂質、高たんぱく食になります。』


『これは、1980年から2000年の20年間8万人の女性看護士の研究です。

コホートですね。

低炭水化物食上位10%から順番に10段階作って一番多い炭水化物で10個に分けています。

一番少ない低炭水化物食が36%多い方は58です。

これで比べたところ高脂肪、高たんぱくの低炭水化物食に関して、一番高炭水化物食に較べて別に心臓病のリスクは上昇しなかった。

一方、総炭水化物摂取量は 冠動脈疾患リスクの中等度増加に関連。

そして高GLは冠動脈疾患リスク増加に強く関連していた。

ということですね。ニューイングランドジャーナルのコホート研究です。』


『で、ケトン食・・・ご存知の先生方もおられるかと思います。

脂質が75~80%、おそらく血中ケトン体は2000~4000マイクロモルになります。

これもインスリン作用がある程度保たれていればケトン体高値はきわめて正常で安全なものです。

コクランのライブラリー2010年、ナイス英国のガイドライン2011年、この両者において難性小児癲癇治療に正式にケトン食が採用されました。

スーパー糖質低減食よりさらに高脂質低糖質であるケトン食を公的なガイドラインが2つ採用されたことは、私にとってはうれしいことでした。

1920年代からケトン食は難知性小児癲癇の治療法として欧米でも日本でも実施されてきました。

で、90年間を経てとうとう安全性が確立して公的ガイドラインとして採用されたのかなという思いがあります。

もちろん、先生方ご存知のとおり、脳はブドウ糖だけでなく、ケトン体をなんぼでも利用することができます。

ケトン食の場合、例えばケトン体血中レベルが2000~4000の場合、脳のエネルギー源は殆どがケトン体です。
ブドウ糖はごく少量です。ケトン体をメインに脳はこの時は使います。』


『糖質制限食の長期的予後に関する考察です。』

『先ほどのニューイングランドジャーナル、

322人の肥満のかたがたを3グループに分けた。

で結局、低炭水化物食が体重減少効果、HDLコレステロールを一番増加、HbA1c値も優位差をもって改善。

すなわちRCT研究論文において低脂肪カロリー制限、地中会食カロリー制限に比べて低炭水化物食、カロリー制限なしが一番有効であった。

これらのデータがよければ当然長期予後もいいだろう。』

『これがそのデータ。

紫色の線が低炭水化物、赤い線が低脂肪カロリー制限食、従来の健康食は一番有効性が低かったです。』


『でJAMA等のRCT研究論文2007年、AtoZダイエット、

アトキンスからゾーン、ラーン、オーニッシュに行くに従って炭水化物が増えていきます。

でこれもRCTですけども、アトキンスが一番低炭水化物、結局低炭水化物食が体重を最も減少させて、血中コレステロールと中性脂肪を改善しました。』


『で、これはバーンスタイン先生、自らがⅠ型の糖尿病であって、12歳くらいからずっとインスリンを打っておられます。

で、本も書いておられます。

バーンスタイン先生がセカンドネームになっている論文ですけども、低炭水化物食が血糖コントロールを改善し、インスリン追加分泌を減少させて、メタボリックシンドロームの全ての指標を改善させたという結論です。』


『で、これは2000年から2007年まで、低炭水化物食と低脂質食を比較検討したRCT論文を解析した研究です。

ま、オベシティー・レビュー。国際肥満連合の公式ジャーナル。 

体重減少、中性脂肪減少、HDLコレステロール増加は低炭水化物食が低脂質低カロリー食に比し有効ということです。13の電子データベースのメタアナリシスです。』


『で、糖質制限食の長期予後。

血糖値が改善します。

HbA1cも改善します。

中性脂肪値も改善します。

HDLコレステロールも改善します。

肥満も改善します。

LDLも1~2年で正常化します。

現在動脈硬化のリスク要因として確定している上記が全て改善します。

このことを思えば長期予後も良い可能性が高いと思います。

以上です。』



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
血中ケトン体とケトン食と糖質制限食の安全性
こんにちは。


2012年2月5日(日)、
糖質制限食ネット・リボーン、医療関係者・研究者向け講演会
満員御礼となりましたので、受付をしめきらせていただきます。
多くのご参加ありがとうございます。


さて、
Ketogenic Diet(ケトン食)が、2010年版The Cochrane Library(コクラン ライブラリー)と、2011年版NICE(英国立医療技術評価機構)において、難治性小児てんかん治療に採用されたことを、以前本ブログで紹介しました。

ケトン食の総摂取エネルギーに占める脂質の割合は75~80%であり、高雄病院のスーパー糖質制限食(脂質の割合56%)を上回る、究極の糖質制限食であり、血中ケトン体は4000μM/Lていどとなります。

ちなみに、普通に糖質を摂取している人の血中ケトン体基準値は、「26~122μM/L 」くらいです。

そして10年間スーパー糖質制限食を実践している江部康二の血中ケトン体は、2011年11月4日、1187μM/Lでした。


医学・生化学の世界において、β-ヒドロキシ酪酸、アセト酢酸、アセトンの3者を、ケトン体として総称してきました。

このうちβ-ヒドロキシ酪酸は、化学構造上は実はケトンではないのですが、ケトンであるアセト酢酸に可逆的に変換されるので、過去習慣的にケトン体と呼ばれてきました。

アセトンは揮発しやすく、アセト酢酸は不安定なため、血中ケトン体の評価には、比較的安定しているβ-ヒドロキシ酪酸を測定します。

文献によると、βヒドロキシ酪酸の血中濃度が4000μM/L以上あると、有意にてんかん発作を減少させます。

逆に4000μM/L未満だと、有効性が減少します。

脳はブドウ糖だけでなく、ケトン体をいくらでも利用するのは、生理学的事実です。

ケトン食を実践している最中は、脳細胞のエネルギー源はほとんどがケトン体であり、ブドウ糖利用は少ないです。

「コクラン ライブラリー」と「NICE」という、世界の医学界で高い評価を受けているガイドラインにおいて、ケトン食が採用され、生理的血中ケトン体高値の安全性が確認されたということは、糖質制限食を実践・推進している私達にとって、大きな追い風と言えます。

さらに、動物実験では、血中ケトン体にがん細胞抑制作用があることが確認されています。

ケトン体に内在するポテンシャルは、想像を超えるものがあるようです。


(*)The Cochrane Library2010;Issue1:1-9
  (コクラン ライブラリー 2010年版)
(**)NICE (National Institute for Health and Clinical Excellence・2011)
  (英国立医療技術評価機構・2011年版)



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
2012年2月5日(日)医療関係者向けセミナー・東京・中野
こんばんは。

2012年2月5日(日)東京・中野において、医療関係者向けNPO糖質制限食ネット・リボーン・セミナーを開催します。

2012年1月15日(日)に国立京都国際会館で行われた第15回日本病態栄養学会年次学術集会において、

10:00~11:00「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」

というディベートセッションが行われました。

是側の演者は、私・江部康二で、非側の演者は、高輪メディカルクリニックの久保明先生でした。

この学会に向けて、医学界も大分機運が盛り上がって来ていました。

m3・com、日本経済新聞、京都新聞、ターザン(雑誌)・・・
から取材がありました。

2012/1/29 日本経済新聞朝刊に「関心高まる糖質制限食」と題した記事が載りました。

会場は大変な盛況で、700人の会場に立ち見が300人、外のモニターに補助椅子で200人、前代未聞の参加人数でした。

通常、3000人くらいの学会参加人数が今回は4000人でその増加分のほとんどが、「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」ディベートセッションに参加していただいたようです。

2月の東京・中野のリボーン・セミナーでは、「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」のディベートセッションの最新情報などを盛り込んで、中身の濃いものにしたいと思います。

またディベート開始直前の秘話、それまでの裏話も披露しようと思います。

糖質制限食とガンに関する考察も、しっかりパワーポイントスライドに入れました。

定員まであとほんの少し余裕がありますので、ご参加をお待ちしています。


江部康二


以下は、NPO糖質制限食ネット・リボーン事務局の曽我部ゆかりさんからのメッセージです。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ドクター江部のブログ読者の皆様へ

寒い日が続きますが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。

さてきたる2月5日(日)に、リボーン理事長、江部康二医師のセミナーを企画しました。
今回は特別企画として、医療関係者向けセミナーです。
皆様のご参加をお待ちしております。

なお、事務局の都合により誠に勝手ではございますが、お申し込みはメールにてお願いいたします。

リボーン事務局担当 
曽我部ゆかり



☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2012年2月5日(日)
特別企画 医療関係者向けセミナー
「糖質制限食の有効性・安全性・長期予後」
 糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満・がん・生活習慣病・・・
 豊富な症例をもとにした理論と実践


<1部>

糖質制限食のパイオニアである講師・江部康二医師が、高雄病院の豊富な症例をもとにした理論と実践を徹底的に解説。一般向け講演に比べて糖質制限食の理論をとくに詳細に展開します。


<2部>

質疑応答。臨床での実践について意見交換の時間とします。


日時:2012年2月5日(日) 


タイムスケジュール(予定):
   13時00分開場
   14時00分~基調講演 江部康二(1時間30分)
   15時30分~休憩(20分)
   15時50分~質疑応答(40分)
   16時30分~終了 
   


会場:中野サンプラザ研修室6(8階)
住所 東京都中野区中野4-1-1 
電話 03-3388-1174


道順 JR中央線・総武線、地下鉄東西線中野駅北口下車1分 

会費:一般7000円  リボーン会員5000円  学生3000円
   (資料付き)

定員:50名まで


申し込み:reborn@big.or.jp

★事前に郵便振替でご送金ください。当日受付は致しません。
メールでお申し込みをいただいた後に、
予約完了と会費お振込のご案内のメールを送ります。
入場券は発行しませんので、当日郵便振替の伝票をご持参ください。
   
申込〆切 2012年1月30日
    
    
主催:NPO法人糖質制限食ネット・リボーン


<講師プロフィール>
江部康二(えべこうじ)
内科医、漢方医、(財)高雄病院理事長、NPO法人糖質制限食ネット・リボーン理事長。1950年生まれ。京都大学医学部卒業。2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、糖尿病治療の研究に取り組み、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。高雄病院でに数多くの臨床活動を通じて、糖尿病・肥満・メタボリック症候群など対する糖質制限食の画期的な治療効果を証明。テーラーメイドダイエットとの2本立てでアトピーなど生活習慣病全般への効果も確立している。著書『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(シリーズ展開中/東洋経済新報社刊)はベストセラーに。作家宮本輝氏との対談『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』が話題に。最新刊に『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)がある。ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記』(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)は日に8000件を超えるアクセスがあり糖尿病患者さんの間で絶大な支持を得ている。
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
沖縄に糖質制限食OKのドクターあり
こんばんは。

先ほど、テニスから帰ってきました。

昨夜は江部診療所の新年会で、結構お酒も飲んだのですが、テニスは絶好調でしたよ。(⌒o⌒)v

さて、チョコさんから、沖縄に糖質制限食OKのドクターがおられるという貴重な情報をいただきました。


【12/01/28 チョコ

1月14日にコメントの記載がありました沖縄の『たーぼーさん』。
私も沖縄在住ですが那覇市古波蔵の『沖縄徳州会こくらクリック』と那覇市天久の『沖縄徳州会新都心クリック』の肥満外来で、院長の渡辺信幸先生が「糖質制限食」と同様の「肉食ダイエット」を指導してくださいますよ。】
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で減量成功、でもご飯食べなくても大丈夫?
おはようございます。

Rose Garden さんから、「糖質制限食で減量成功、でもご飯食べなくても大丈夫?」というコメント・質問をいただきました。

糖質制限食を実践していると、Rose Gardenさんと同様に、他のブログ読者の方からも、周りの人から

「おかしい、異常だ、止めたほうがいい」

とかいろいろ言われて困惑したというようなコメントをもらうことがあります。


【12/01/27 Rose Garden
12月末の週刊ダイヤモンドを見てから糖質制限食をはじめました。
「主食をやめると健康になる」も読みました。
納得して、素直にスーパー糖質制限食を始めたところ、1か月で5キロ痩せました。
(男、172センチ、72キロ⇒67キロ)
10年以上も前の体重に戻りました。
本当にありがたく思っております。

もちろん、毎日3キロ走り、運動も欠かしませんでしたが、 本当に威力抜群でした。

その一方で、周りの方々(だいたい太っている人達)から、おかしい、異常だ、止めたほうがいい、と批判の声も頂戴しています。

2つ心配事があるのですが、

①まったくご飯を食べていませんが、ずっと食べなくても問題はありませんか?
 ごはんにも必要な栄養があるとか?

②血液検査も問題ないので、スーパー糖質制限食をずっと続け、
これを日常的にしようと思うのですが、問題ありませんか?


教えてください。
よろしくお願いします。

①②が問題ないのであれば、最高の健康管理法だと思っています。

ちなみに、頬の肌もツルツルになりました。

Rose Garden】


Rose Garden さん。

「主食をやめると健康になる」のご購入ありがとうございます。

【1か月で5キロ痩せました。 (男、172センチ、72キロ⇒67キロ)
10年以上も前の体重に戻りました。頬の肌もツルツル。】


素晴らしい減量効果ですね。
良かったです。(^-^)v(^-^)v

私も、52才の時、スーパー糖質制限食実践半年で、10kg減量して、167cm、56kgと学生時代の体型にもどり62才現在、維持しています。

【①まったくご飯を食べていませんが、ずっと食べなくても問題はありませんか?
 ごはんにも必要な栄養があるとか?

②血液検査も問題ないので、スーパー糖質制限食をずっと続け、 これを日常的にしようと思うのですが、問題ありませんか?】


必須アミノ酸、必須脂肪酸というものがあり、これらは人体でつくることができないので、タンパク質と脂質は絶対に摂取する必要があります。一方、必須糖質は存在しません。

糖質を摂取しないと高血糖が改善しますが、低血糖にはなりません。

肝臓でアミノ酸や乳酸やグリセロール(脂肪の分解物)からブドウ糖を作って血液中に供給するからです。これを糖新生といいます。

そもそも糖質制限食は、農耕前の700万年間の人類の食生活です。

即ち狩猟・採集生活時代の人類は穀物は摂取していません。

人類は狩猟・採集(糖質制限食)を生業としながら突然変異を繰り返して、消化管・生理・代謝などのシステムを完成させていきました。

従って人体のシステムは、狩猟・採集(糖質制限食)に適応するよう進化したのです。

つまり、糖質制限食こそが人類の本来の食事・人類の健康食といえますので、長期間続けて何の問題もありません。それどころか、どんどん健康になっていくと思います。

ちなみに、私は52才から62才の現在まで、10年間スーパー糖質制限食です。
糖尿人ではありますが、検査データは全て正常です。

農耕後の1万年間は、確かに穀物が人類の主食となっています。

しかし、人体のシステムは、穀物を総摂取エネルギーの60%も食べるような食生活には対応していないのです。

特にこの200~300年間は、精製された炭水化物を日常的に常食するようになり、グルコースミニスパイクが毎食後、生じています。

このことが様々な生活習慣病の元凶になっていると私は思っています。

なお、ヒトはビタミンCを体内で生産できないので、野菜や適量の果物から得る必要があります。

従って必須糖質はないのですが、ビタミンCを確保するためには糖質ゼロは不可能なのです。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食VSタニタ式、糖質制限食の勝利
こんにちは。

くるみママ さんから、「シュクリーベ」チョコに、お誉めのコメントをいただきました。 (^^)

そして、減量において、糖質制限食VSタニタ式、糖質制限食の完全勝利とのことで嬉しい限りです。(⌒o⌒)v

タニタさんとは、何かと仲がよくて、NPO糖質制限食ネット・リボーンの会員にもなっていただいてます。 (^_^)

しかし、体重減少に関しては、糖質制限食VSカロリー制限食(タニタ式)

これはガチンコ勝負で譲れないところですね。 ('-^*)☆

【12/01/25 くるみママ
美味しかったです!

江部先生、こんにちは~
シュクリーベ、早速取り寄せました~。
とっても美味しくて、びっくり!全種類購入して、一つずつ頂いています。今朝は、早速珈琲と共に食後に頂いてきました。

一つ頂くだけでも、結構満足で、これまで市販のロッテのゼロ等を頂いていたのですが、こちらの方が、断然濃くておいしいですね!

私は、健康診断で、若干血糖値が高かった事を機に、朝晩炭水化物を抜いたプチ糖質制限食にした所、1年で体重が7キロ落ち、血糖値も改善しました。

おまけに、肥満の夫(血糖値の問題はないのですが・・)も、これまでタニタ式の食事を食べても、体重が減らなかったのですが、私に付きあって、糖質制限食を食べた所、同じく7キロダイエットに成功しました。

おかげで、健康診断の後、生活習慣病の指導をしてくれていた会社の栄養士さんが、驚いていました。

今後も健康維持の為、糖質制限食を続けますが、このチョコレートがあることで、甘いものを食べたくなった時に、血糖値や体重増加を気にしないで頂けるので、本当に助かります!】


くるみママさん。
シュクリーベ、気に入っていただいて、嬉しいです。

私がさんざん人体実験を繰り返して完成した、究極のエリスリトールチョコレートですので、おおいに思い入れがあります。

また、血糖値の改善、夫婦で減量成功、良かったですね。

カロリー制限食(タニタ式)で体重の減らなかったご主人がスタンダード糖質制限食で7kgのダイエットに成功ですか。糖質制限食、タニタさん(カロリー制限食)に完全勝利ですね。

朝晩の炭水化物抜きの糖質制限食ですので、プチ(晩だけ主食抜き)ではなくてスタンダード糖質制限食ですね。

くるみママさんご夫婦は、スタンダードで減量成功しておられますが、体重減少に関しては、スーパー糖質制限食が当然一番効果的です。

スーパーで目標体重に達したら、あとは、スタンダードやプチでキープというパターンも糖尿病のないダイエット目的なら、お奨めです。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で血糖値改善、脳とケトン体とブドウ糖
こんにちは。

くろねこさんから、糖質制限食で血糖値・HbA1c改善とのコメントをいただきました。

しかし、担当の栄養士さんに、

「脳はブドウ糖でしか働かないんだから、しっかりご飯食べなさい」

と、根拠のない理由で怒られたそうです。


【12/01/24 くろねこ

江部先生、初めまして。
あるブロガーさんから糖質制限というものを知り、先生のブログや著書、レシピ本を読ませて頂いて、実行中のくろねこと申します。

年明けに病院に行き、空腹時血糖が194、HbA1Cが8.2で、入院できないのかと言われたのですが、仕事の都合上どうしても無理だったので、ボグリボース0.3mgを処方され、20日後にまた来る様に言われて行った所、20日間で、空腹時血糖103、HbA1C7.1になり体重も82kg~78kgまで落ちました。あ、因みに女です(笑)
まだまだ始めて20日でしかないので、数値は良くはないですが、まさか、こんなに変わるなんて思ってもみなかったので、本当に先生には感謝しております。
担当医や栄養士の方に、何をしたの?と聞かれましたが、ここの病院は糖質制限食には否定的な考えな為、正直には言えませんでした。
でも数値にケトン体が出てた為、栄養士の方に、脳はブドウ糖でしか働かないんだから、しっかりご飯(お米)食べなさいと怒られてしまいました。仕事が不規則な私は基本一日二食ですが、それも「一日三食しっかり食べなさい」と…

前の私は、とにかく食べたい、空腹に耐えられないという感じでしたが、今は少しの空腹なら心地良さも感じれる様になりました。

だんだん自分なりの糖質制限レシピが増えてきて、考えたり、料理したりが楽しくなってきたので、本当に私に合ってるんだなぁと実感しています。

無理なく、美しくダイエットしながら、健康に近付く。この方法に出会えて、本当に嬉しいです。ありがとうございます。
長文、乱文失礼致しました。】



くろねこ さん。

拙著のご購入ありがとうございます。

【空腹時血糖194、HbA1C8.2、体重82kg
20日間で、
空腹時血糖103、HbA1C7.1、体重78kg】


素晴らしい改善ですね。(^-^)v(^-^)v 
良かったです。

糖質制限食で高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。

肝臓でアミノ酸や乳酸やグリセロール(脂肪の分解物)からブドウ糖をつくって血液中に供給するからです。

これを糖新生といい、血糖値が正常下限に近づいた時や空腹時などに、日常的に肝臓で営まれています。

そして、スーパー糖質制限開始初期に、尿中ケトン体が陽性となりますが、3ヵ月くらいで陰性となります。

糖質を食べている人の血中ケトン体の基準値は「26~122μM/L」くらいです。

スーパー糖質制限食実践中は血中ケトン体は「200~1200μM/L」くらいになりますが、インスリン作用があるていど保たれている限り、これは生理的で正常で安全です。

3ヶ月くらい経過してしてくると、心筋や骨格筋や体細胞のケトン体利用効率がよくなり、腎臓の再吸収も高まるので、尿中ケトン体は陰性になります。

詳しくは、2011年12月27日 (火)の本ブログ記事

「血中ケトン体の安全性と基準値と糖質制限食・2011」

をご参照いただけば幸いです。

そして脳はブドウ糖以外に、このケトン体という脂肪酸の代謝産物をいくらでも自由に利用します。

それから1日2食も全く問題ありません。 人類は長いいあいだ1日2食でした。 私も34歳から、28年間、1日2食です。

2010年04月13日 (火)の本ブログ記事

「糖質制限食と食事の回数といつ食べるか?」

をご参照いただけば幸いです。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
あらてつさんの自信作、糖質制限柚子生姜シロップ
こんにちは。

今日は、一段と冷え込みが厳しい京都です。

先程外来診察が終わり、これから漢方の勉強会です。

さて、今回のブログは、あらてつさんが「絶対おいしいから紹介してください!」と力説する、おいしくってゼロ・柚子生姜シロップのお話です。

syrop.jpg

なんでも、あらてつさんが高知県庁に呼ばれて高知に行ったとき、空港で生姜シロップ見つけて閃いたそうです。

閃いたものを強引に商品にしてと頼んでしまうあらてつさんも、ある意味すごいですが、この柚子生姜シロップ、どうしてなかなかのできですよ。

高知は生姜の名産地で、高雄病院の売店で販売している漢方薬用の生姜も高知県産です。

その高知産の生姜がけっこうたっぷり入っていて、しっかり生姜の風味があるのがいいですね。

柚子も、「他店の倍以上入れてもらってます!」と、これまたあらてつさんが力説するだけのことはあり、お湯で割ると、柚子の香りが広がってきます。

生姜は漢方的にも体を温めてくれる食べ物なので、一番冷え込むこれからにはちょうどいいと思います。

エリスリトールを使っているので、血糖値の心配をせずに甘くて温かな飲み物が飲めるのは、ちょっと嬉しいのではないでしょうか。

私は甘いお酒はニガテですが、焼酎で割ってチューハイなどにしても楽しめそうです。

おいしくってゼロ ゆず生姜シロップ糖質制限ドットコムで販売しています。

おいしくってゼロ ゆず生姜シロップ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/zero_syrop.html



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
2012年2月5日(日)医療関係者向けセミナー・東京・中野
こんにちは。

2012年2月5日(日)東京・中野において、医療関係者向けNPO糖質制限食ネット・リボーン・セミナーを開催します。

2012年1月15日(日)に国立京都国際会館で行われた第15回日本病態栄養学会年次学術集会において、

10:00~11:00「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」

というディベートセッションが行われました。

是側の演者は、私・江部康二で、非側の演者は、高輪メディカルクリニックの久保明先生でした。

この学会に向けて、医学界も大分機運が盛り上がって来ていました。

m3・com、日本経済新聞、京都新聞、ターザン(雑誌)・・・

から取材がありました。

大変な盛況で、700人の会場に立ち見が300人、外のモニターに補助椅子で200人、前代未聞の参加人数でした。

通常、3000人くらいの学会参加人数が今回は4000人でその増加分のほとんどが、「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」ディベートセッションに参加していただいたようです。

2月の東京・中野のリボーン・セミナーでは、「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」のディベートセッションの最新情報などを盛り込んで、中身の濃いものにしたいと思います。

またディベート開始直前の秘話、それまでの裏話も披露しようと思います。

糖質制限食とガンに関する考察も、しっかりパワーポイントスライドに入れました。

定員まであと少し余裕がありますので、ご参加をお待ちしています。


江部康二



以下は、NPO糖質制限食ネット・リボーン事務局の
曽我部ゆかりさんからのメッセージです。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ドクター江部のブログ読者の皆様へ

寒い日が続きますが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。

さてきたる2月5日(日)に、リボーン理事長、江部康二医師のセミナーを企画しました。
今回は特別企画として、医療関係者向けセミナーです。
皆様のご参加をお待ちしております。

なお、事務局の都合により誠に勝手ではございますが、
お申し込みはメールにてお願いいたします。

リボーン事務局担当 
曽我部ゆかり



☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2012年2月5日(日)
特別企画 医療関係者向けセミナー
「糖質制限食の有効性・安全性・長期予後」
 糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満・がん・生活習慣病・・・
 豊富な症例をもとにした理論と実践


<1部>

糖質制限食のパイオニアである講師・江部康二医師が、高雄病院の豊富な症例をもとにした理論と実践を徹底的に解説。一般向け講演に比べて糖質制限食の理論をとくに詳細に展開します。


<2部>

質疑応答。臨床での実践について意見交換の時間とします。


日時:2012年2月5日(日) 


タイムスケジュール(予定):
   13時00分開場
   14時00分~基調講演 江部康二(1時間30分)
   15時30分~休憩(20分)
   15時50分~質疑応答(40分)
   16時30分~終了 
   


会場:中野サンプラザ研修室6(8階)
住所 東京都中野区中野4-1-1 
電話 03-3388-1174


道順 JR中央線・総武線、地下鉄東西線中野駅北口下車1分 

会費:一般7000円  リボーン会員5000円  学生3000円
   (資料付き)

定員:50名まで


申し込み:reborn@big.or.jp

★事前に郵便振替でご送金ください。当日受付は致しません。
メールでお申し込みをいただいた後に、
予約完了と会費お振込のご案内のメールを送ります。
入場券は発行しませんので、当日郵便振替の伝票をご持参ください。
   
申込〆切 2012年1月30日
    
    
主催:NPO法人糖質制限食ネット・リボーン


<講師プロフィール>
江部康二(えべこうじ)
内科医、漢方医、(財)高雄病院理事長、NPO法人糖質制限食ネット・リボーン理事長。1950年生まれ。京都大学医学部卒業。2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、糖尿病治療の研究に取り組み、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。高雄病院でに数多くの臨床活動を通じて、糖尿病・肥満・メタボリック症候群など対する糖質制限食の画期的な治療効果を証明。テーラーメイドダイエットとの2本立てでアトピーなど生活習慣病全般への効果も確立している。著書『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(シリーズ展開中/東洋経済新報社刊)はベストセラーに。作家宮本輝氏との対談『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』が話題に。最新刊に『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)がある。ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記』(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)は日に8000件を超えるアクセスがあり糖尿病患者さんの間で絶大な支持を得ている。
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ジャンル:ヘルス・ダイエット
2012年4月から、HbA1cの表記が変更になり0.4%プラスに
こんばんは。

2012年4月1日から、HbA1cの表記が、「今までのJDS値+0.4%」に変更になります。

日経メディカル オンラインメール 2012.1.24  第585号

に以下の記事が載りました。


【□■ 4月からHbA1cの表記が日常診療でも+0.4%に ■□

 日常診療におけるHbA1cの表記を、今年4月以降、現在のJDS値の代わりに(国際標準である)NGSP値で表記することを、1月20日に日本糖尿病学会が発表しました。

既に、2010年7月から学術論文や学会発表ではNGSP相当値への表記変更が行われていますが、4月以降、HbA1cはほとんどのケースでこれまで使われてきたJDS値に0.4ポイントを加えた値となります
(換算式は「NGSP値(%)=1.02×JDS値(%)+0.25」、当面はJDS値も併記)。

 これに伴い、糖尿病の診断基準の1つであった「HbA1c≧6.1%(JDS)」も、今年4月1日以降、「HbA1c≧6.5%(NGSP)」に変更されることになります。

「表記の切り替え前後では、以前の測定結果であるJDS値と新たに測定したNGSP値を比較して、『血糖コントロール不良』と判断を誤ることが考えられる。HbA1cの測定表記がどちらであるか必ず確認してほしい」

と日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏は話しています。】


いよいよ、ガラパゴス状態だったJDS値が、国際基準のNGSP値に統一されるということですね。

2012年4月1日から表記変更ですから、門脇孝先生が指摘されているように、しばらく混乱があるかもしれません。

患者さんとしては、説明をうけてもなおかつ、

「いきなり0.4%も悪化した・・・」

と誤解することもありえますね。

まあ、根気よく何回でも説明をくりかえすしかないです。

【糖尿病の診断基準の1つであった「HbA1c≧6.1%(JDS)」も、今年4月1日以降、「HbA1c≧6.5%(NGSP)」に変更されることになります。】

「HbA1c≧6.5%(NGSP)」以上が糖尿病の診断基準の1つとなり、

「HbA1c≧6.1%(JDS)」は4月1日以降は使用しないということになります。


コントロール良好の指標も
「HbA1c<6.5%(JDS)」→「HbA1c<6.9%(NGSP)」

コントロール優の指標も
「HbA1c<5.8%(JDS)」→「HbA1c<6.2%(NGSP)」

に変更となると想います。



江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
「シュクリーベ」すごい売れ行きだそうです.
こんにちは。

あらてつさんからの、最新情報です。

世界初のエリスリトールを主甘味料に使った、全く新しいチョコレート「シュクリーベ」すごい売れ行きだそうです。


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8種類あるうちで、私は、ダークとダークアーモンドがお気に入りなのですが、他の6種類も満遍なく売れているそうです。

エリスリトールはマルチトール・キシリトール・ソルビトールなど他の糖アルコールとは異なり、全く血糖値を上昇させませんし、安全性も確立しています。

シュクリーベチョコレートに含まれている血糖値を上昇させる糖質は、カカオマス由来の天然の物のみです。

種類により違いがありますが、ハート1個で0.31~0.58gくらいの糖質です。

結晶化問題があったため、過去世界中で、エリスリトールチョコは存在しなかったのですから、画期的、革命的な製品と言えます。

チョコレート大好き人間の一人として、シュクリーベを作っていただいた、株式会社「ヘルシースイート」の高森由香社長に、大きな感謝を送りたいと思います。

「シュクリーベ」は糖質制限ドットコムで販売しています。

まずはこちらをクリック
↓ ↓ ↓
ノンシュガーチョコレート シュクリーベ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/sweets_suclibe.html

砂糖入りの普通のチョコレートと比べて全く遜色ない仕上がりでとても美味しいですので、糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さん、是非一度お試しあれ。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿人の適正摂取エネルギー量はどのくらい?
こんばんは。

現行の日本糖尿病学会推奨の「糖尿病食」というのは、基本的にエネルギー制限(カロリー制限)食です。

これは日本糖尿病学会の「食品交換表」というバイブル(?)の基準に基づいたものです。

食品交換表では標準体重に基づいて摂取カロリー(エネルギー)量を設定しており、男性では1400~1800kcal、女性では1200~1600kcalが推奨されています。

「食品交換表」の摂取エネルギーの算出方法は

摂取エネルギー量=身体活動×標準体重 (標準体重=身長(m)×身長(m)×22)

です。

身体活動量の目安

デスクワークなど・・・25~30kcal
立ち仕事が多い30~35kcal
力仕事が多い・・・・・・・35~kcal

しかし国際的には、基礎代謝量から摂取カロリー量を設定するのが一般的です。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2010年版)」においても、基礎代謝量に基づいて摂取カロリー量が設定されています。

「日本人の食事摂取基準」(2010年版)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/s0529-4.html

推定必要エネルギー量(kcal/日)=基礎代謝量(kcal/日)×身体活動レベル

基礎代謝量は表1(上記ホームページにあります)

基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)×基準体重(kg)

「日本人の食事摂取基準」によると、

例えば

健康な成人男性の総エネルギー消費量 2654kcal±361kcal
運動習慣のない中年女性の総エネルギー消費量 1921kcal±234kcal
健康な成人女性の総エネルギー消費量 2039kcal±384kcal

となっています。

「食品交換表」の

男性1400~1800kcal
女性1200~1600kcal

という設定は、「日本人の食事摂取基準」の総エネルギー消費量に比べてかなり少なく、本当にこれで大丈夫?という危惧があります。

私自身は身長167cm、体重57kg(標準体重は61.36kg)

「食品交換表」に従うなら、

25kcal(デスクワーク)×61.36kg(標準体重)=1534kcal
30kcal(デスクワーク)×61.36kg(標準体重)=1840kcal

になりますが、実際には1800~2400kcal/日、摂取しています。

それに加えてアルコール分が、300~500kcalあります。

運動量が多い人は、もっと摂取してもいいと思います。

ともあれ、適正摂取エネルギー量に関しては、現時点では判断するに足る明確なエビデンスがないのです。

個人差もあると思いますが、BMI20~25未満で、その人の一番体調のいい体重を保つような摂取エネルギー量でよいのかと思います。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
スペイン産エクストラヴァージンオリーブオイル モリドルオリーブオイル
スペイン産エクストラヴァージンオリーブオイル モリドルオリーブオイル、入荷致しました。

3月に今年の初搾りを輸入して、お陰様で早々に売り切れとなりました。

今回は、今年の通常のエクストラヴァージンオリーブオイルとなりますが、初搾りに負けないくらいフルーティーで美味しい出来上がりとなっています。

昨年のスペイン出張で、オリーブ畑とオリーブ工場を見学してきましたが、いやはや、ほんまに手間暇かけて愛情注いでオリーブオイルを作っておられるのが、よ~くわかりました。

そりゃ機械は使っていますが、オリーブの収穫からオイルの製造・瓶詰めまで、行程がほとんど手作業に近いんですよね。

正直、「ここまで手かけてんねや!」と驚きましたもん。

あとね、オリーブ畑で生産農家の方とお話させて頂いた際に、

「うちでは化学肥料や農薬は一切使っていない。この栽培方法で州からメダルをもらったんだ。」

と誇らしげに語っておられましたし、

モリドルオリーブオイルの方は

「このオイルは、私の子どものようなものです。」

と仰ってましてね、なるほど、モリドルオリーブオイルは、この方たちが作っているから美味しんだ、このオイルの販売を決めた私の目に狂いはなかったと、思いっきり自画自賛しました(笑)

まあ、冗談さておき、

「江部康二先生はオリーブオイルを推奨されてるけど、正直どれを選んでいいのかわからない」



「よく店でエクストラヴァージンオリーブオイルって書いてあるけど、ほんまなんか?」

とお悩みや疑問のお声を頂戴します。

そんなお悩みの皆様に、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、あらてつが全身全霊をもってお勧め致します。

モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。


モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル


モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。

オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。

モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。

この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。

つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。

オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ•ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。

オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。

その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。

料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。

これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。


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さて、まだお試し頂いてない方で、買う前に食べてみたいなと思われた方は、江部康二先生行きつけの糖質制限なスペイン料理屋さん カフェ・ハルディンでモリドルオリーブオイルを使った料理を出していただけますので、糖質制限なスペイン料理と共に味わって頂ければと思います。

江部康二先生と宮本マスター

先生と宮本さん

カフェハルディン
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cafejardin/
京都市右京区鳴滝本町77
TEL:075(464)8850
火曜定休日

※糖質制限食ご希望の方は、お電話で「糖質制限で」とお伝え頂けると嬉しいです。


ではでは、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイルの詳細&お求めはこちらからどうぞ

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モリドル オリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html

ご注文、お待ちしております♪



糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム

糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食批判の根拠として引用されているDiabetesの論文について
おはようございます。

石田均先生が「月刊糖尿病2012年1月号」で糖質制限食批判の根拠として引用されているDiabetesの論文について、精神科医師Aさんから、貴重なご意見をいただきました。

このDiabetesの論文(*)は、2012年1月14日(土)に開催された

第15回日本病態栄養学会年次学術集会のワークショップⅡ「食品交換表とカーボカウント」

でも、演者により糖質制限食批判の根拠として引用されていました。

この論文は、英国砂糖局がスポンサーの一つです。

(*)Bradley U et al., Diabetes. 2009:58(12):2741-8


【12/01/21 精神科医師A

杏林大教授・石田均氏の批判
月刊糖尿病2012年1月号
「糖尿病の食事療法の新たな展開」石田均

P116 <極端な糖質制限食への警鐘>

 さて、上述の一般的な利点や欠点に十分留意しながら、日常生活のなかでカーボカウントの考え方を食事療法に活用するとしても、実際のところ最も注意すべき問題点として、現状においてもいまだ炭水化物の摂取下限に関するコンセンサスが得られていないことが挙げられる。したがって、この方法の一種の悪用によって極端な糖質制限に走ることのないよう留意すべきと考えられる。

 実際に、最近のFooらの動物実験による成績[5]から、極端な糖質制限食(炭水化物12%,蛋白質45%,脂質43%)を長期間摂取すると、“いわゆる西洋食"(炭水化物43%,蛋自質15%,脂質42%)と比較して、血糖値は予想通りに低下した。なお、ここで興味深いのは、脂質の合量については両者間に差がない点である。このように、みかけ上は“いわゆる西洋食"に比べて血糖コントロールの改善を示すものの、一方で大動脈の動脈硬化をさらに促進することが明らかにされている。

 また、ごく最近のBradleyらの肥満2型糖尿病症例を対象としたRCT[6]においても、低脂肪食(炭水化物60%,脂質20%)と低炭水化物食(炭水化物20%,脂質60%)を比較すると、予想に反して全身の動脈の硬化度が、低炭水化物食においてむしろ悪化するとの成績が示されている。

 これらの事実は、従来からの日本食の基本となる低脂肪食が、長期にわたる心血管系の保護に大いに寄与していることを改めて明らかにした。それとともに、昨今、糖尿病症例に対する民間療法として、雑誌などを通して一種のブームのように流布されている極端な糖質制限に対して、強い警鐘を鳴らしている。

[5] Foo SY et al., Proc Natl Acad Sci USA. 2009:106(36):15418-23
[6] Bradley U et al., Diabetes. 2009:58(12):2741-8 】


【12/01/21 精神科医師A

Diabetesの論文

論文のAbstractにはこう明記されています

<RESULTS>
a significant decrease in augmentation index following the low-fat diet,

compared with a nonsignificant increase within the low-carbohydrate group.

低炭水化物群は「非有意な増加」ですから、『むしろ悪化する』とはいえません。
明白な誤りです

<CONCLUSIONS>
"may imply"が使われています。「意味するかも知れない」と訳すべきでしょう

http://diabetes.diabetesjournals.org/content/58/12/2741.abstract



精神科医師A さん。
いつも貴重な情報をありがとうございます。

また今回は、「石田均先生のDiabetesの論文への誤解釈」を、指摘していただき、大変参考になりました。

<RESULTS> で、低炭水化物群は「非有意な増加」ですから、『むしろ悪化する』とはいえません。】

その通りですね。

「非有意な増加」ということは、統計学的には変化なしで、即ち「悪化なし」です。

石田均先生は、<RESULTS> に関して、明白な誤解釈をしておられます。

【<CONCLUSIONS>では"may imply"が使われています。「意味するかも知れない」と訳すべきでしょう 】

これも、精神科医師A さんの仰有る通りと思います。

Diabetesの論文の著者は、本文の成績と違うことを要約に書くことに、さすがに気がひけたのか、<CONCLUSIONS>では、とても曖昧な表現を使って、断定を避けています。

石田均先生の論文解釈:

「全身の動脈の硬化度が、低炭水化物食においてむしろ悪化するとの成績が示されている」(∵)?

Diabetesの論文には石田解釈のような、成績はどこにも示されていません。

さらに、論文の本文を読むと、低炭水化物食群においては、HbA1cと中性脂肪値が統計的に有意に改善していて、低脂肪食群では改善なしということが、明記されています。

この、低炭水化物食群での動脈硬化への有利な成績は、冒頭の<RESULTS><CONCLUSIONS>では、意図的に省かれています。

極めてアンフェアな論文です。(`´)

冒頭の要約だけ読んで、本文を読まなければ、このようなことはわかりません。

このようなアンフェアな論文を引用すること自体が、勉強不足を露呈しているとしか言いようがありません。

他に信頼度の高い(糖質制限食批判の根拠となる)RCT研究論文がなかった事の証明とも言えますね。

「Bradley U et al., Diabetes. 2009:58(12):2741-8」

この論文を引用して糖質制限食批判の根拠というなら、せめて本文を読んで頂きたいと思います。

そうすれば、この論文には、「低炭水化物食で動脈硬化度が悪化する」という成績は、どこにも書いてないことが明白となります。




江部康二



<Bradley U et al., Diabetes. 2009:58(12):2741-8>

Low-Fat Versus Low-Carbohydrate Weight Reduction Diets
Effects on Weight Loss, Insulin Resistance, and Cardiovascular Risk: A Randomized Control Trial
Una Bradley1, Michelle Spence2, C. Hamish Courtney1, Michelle C. McKinley2, Cieran N. Ennis1, David R. McCance1, Jane McEneny2, Patrick M. Bell1, Ian S. Young2 and Steven J. Hunter1

Abstract
OBJECTIVE Low-fat hypocaloric diets reduce insulin resistance and prevent type 2 diabetes in those at risk. Low-carbohydrate, high-fat diets are advocated as an alternative, but reciprocal increases in dietary fat may have detrimental effects on insulin resistance and offset the benefits of weight reduction.

RESEARCH DESIGN AND METHODS We investigated a low-fat (20% fat, 60% carbohydrate) versus a low-carbohydrate (60% fat, 20% carbohydrate) weight reduction diet in 24 overweight/obese subjects ([mean ± SD] BMI 33.6 ± 3.7 kg/m2, aged 39 ± 10 years) in an 8-week randomized controlled trial. All food was weighed and distributed, and intake was calculated to produce a 500 kcal/day energy deficit. Insulin action was assessed by the euglycemic clamp and insulin secretion by meal tolerance test. Body composition, adipokine levels, and vascular compliance by pulse-wave analysis were also measured.

RESULTS Significant weight loss occurred in both groups (P < 0.01), with no difference between groups (P = 0.40). Peripheral glucose uptake increased, but there was no difference between groups (P = 0.28), and suppression of endogenous glucose production was also similar between groups. Meal tolerance–related insulin secretion decreased with weight loss with no difference between groups (P = 0.71). The change in overall systemic arterial stiffness was, however, significantly different between diets (P = 0.04); this reflected a significant decrease in augmentation index following the low-fat diet, compared with a nonsignificant increase within the low-carbohydrate group.

CONCLUSIONS This study demonstrates comparable effects on insulin resistance of low-fat and low-carbohydrate diets independent of macronutrient content. The difference in augmentation index may imply a negative effect of low-carbohydrate diets on vascular risk.

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
<糖質制限食に関するお知らせ・お願いなど>
おはようございます。

<糖質制限食に関するお知らせ・お願いなど>

です。

【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】

ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。

一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、ボランティアで回答させていただいています。

診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。

私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。

また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。

従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。

またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。

質問が増えてきましたので、糖質制限食と関わりがないと判断した質問には、お答えできない場合もありますので、ご了承ください。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。

質問によっては、コメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、質問がかなり増えてきていますので、なかなか即、お答えすることが困難となってきています。

糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。

なお、糖質制限食が世の中・医学界にかなり浸透してきたことは間違いありません。

2012年1月15日(日)、第15回日本病態栄養学会年次学術集会が国立京都国際会館で開催され

「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」

というディベートセッションが行われました。

700人の会場に1200人が集まる大盛況でした。医学界にも確実に糖質制限食が広がっています。

ブログ読者の皆さんには、これまでと同様応援のほどよろしくお願い申しあげます。m(_ _)mV

【糖質制限食を実践される時のご注意】

本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。

このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。

血液検査で血清クレアチニン値が高値で腎障害がある場合と、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は相対的に高タンパク・高脂肪食になるので、腎不全と活動性膵炎には適応とならないのです。

肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。

なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。

また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。

糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。

<参考図書>

理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書) 2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年

レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年
「糖質制限食 春のレシピ」2007年
「糖質制限食 夏のレシピ」2007年
「糖質制限食 秋のレシピ」2008年
「糖質制限食 冬のレシピ」2008年
「血糖値を上げない! 健康おつまみ109 」2010年
「やせる食べかたレシピ集」2010年
「主食を抜けば糖尿は良くなる!レシピ集」2011年
(東洋経済新報社)

「糖質オフ」ごちそうごはん
(アスペクト)2009年

dancyu プレジデントムック 「満腹ダイエット 」(プレジデント社)2009年
dancyu プレジデントムック 「酒飲みダイエット 」(プレジデント社)2010年
dancyu プレジデントムック 「美食家ダイエット 」(プレジデント社)2011年

糖質オフダイエット (レタスクラブ、角川マーケティング)2011年
誰もがストレスなくやせられる! 糖質制限ダイエット(講談社)2011年

DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年


【糖質制限食とは】

米国糖尿病協会(ADA)によれば、食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わりますが、タンパク質・脂質は血糖に変わりません。 

また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。

これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。 
 
1997年版のLife With Diabetes(ADA)では、

「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」

という記載がありましたが、2004年版では変更されています。

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を上昇させます。

従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。

脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。

現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。

食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。

そして、食後高血糖を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。

炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。

一方、牛サーロインステーキを200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後高血糖はほとんど生じないのです。 

なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。

簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。

抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
 
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。

従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。

なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。

一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600~2400キロカロリー、女性なら1200~1800キロカロリーくらいが目安です。



【糖質制限食コントロール・教育入院のご案内・保険適応】

お問い合わせは高雄病院
http://www.takao-hospital.jp/

住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3 
電話:075-871-0245

ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。



【糖質制限食外来治療のご案内・予約制・保険適応】

高雄病院  電話:075-871-0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3

高雄病院京都駅前診療所  電話:075-352-5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F
http://www.takao-hospital.net/

江部診療所 電話:075-712-8133
京都市左京区下鴨高木町6 アトリエ・フォー 2F

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
2012年2月5日(日)医療関係者向けセミナー・東京・中野
おはようございます。

1年ぶりに、2012年2月5日(日)東京・中野において、医療関係者・食品研究者向けNPO糖質制限食ネット・リボーン・セミナーを開催します。

2012年1月15日(日)に国立京都国際会館で開催された第15回日本病態栄養学会年次学術集会において、
10:00~11:00「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」というディベートセッションが行われました。

是側の演者は、私・江部康二で、非側の演者は、高輪メディカルクリニックの久保明先生です。

この学会に向けて、医学界も大分機運が盛り上がって来ていました。

m3・com、日本経済新聞、京都新聞、ターザン(雑誌)・・・、から取材がありました。

大変な盛況で、700人の会場に立ち見が300人、外のモニターに補助椅子で200人、前代未聞の参加人数でした。

通常、3000人くらいの学会参加人数が今回は4000人でその増加分のほとんどが、「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」ディベートセッションに参加していただいたようです。

2月の東京・中野のリボーン・セミナーでは、「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」のディベートセッションの最新情報などを盛り込んで、中身の濃いものにしたいと思います。

またディベート開始直前の秘話、それまでの裏話も披露しようと思います。

糖質制限食とガンに関する考察も、しっかりパワーポイントスライドに入れました。



江部康二


以下は、NPO糖質制限食ネット・リボーン事務局の曽我部ゆかりさんからのメッセージです。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ドクター江部のブログ読者の皆様へ

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。

2月5日(日)に、リボーン理事長、江部康二医師のセミナーを企画しました。
今回は特別企画として、医療関係者・食品研究者向けセミナーです。
皆様のご参加をお待ちしております。

なお、事務局の都合により誠に勝手ではございますが、お申し込みはメールにてお願いいたします。

リボーン事務局担当 
曽我部ゆかり


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2012年2月5日(日)
特別企画 医療関係者・食品研究者向けセミナー
「糖質制限食の有効性・安全性・長期予後」
 糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満・がん・生活習慣病・・・
 豊富な症例をもとにした理論と実践


<1部>

糖質制限食のパイオニアである講師・江部康二医師が、高雄病院の豊富な症例をもとにした理論と実践を徹底的に解説。一般向け講演に比べて糖質制限食の理論をとくに詳細に展開します。


<2部>

質疑応答。臨床での実践について意見交換の時間とします。


日時:2012年2月5日(日) 


タイムスケジュール(予定):
   13時00分開場
   14時00分~基調講演 江部康二(1時間30分)
   15時30分~休憩(20分)
   15時50分~質疑応答(40分)
   16時30分~終了 
   


会場:中野サンプラザ研修室6(8階)
住所 東京都中野区中野4-1-1 
電話 03-3388-1174


道順 JR中央線・総武線、地下鉄東西線中野駅北口下車1分 

会費:一般7000円  リボーン会員5000円  学生3000円
   (資料付き)

定員:50名まで


申し込み:reborn@big.or.jp

★事前に郵便振替でご送金ください。当日受付は致しません。
メールでお申し込みをいただいた後に、
予約完了と会費お振込のご案内のメールを送ります。
入場券は発行しませんので、当日郵便振替の伝票をご持参ください。
   
申込〆切 2012年1月30日
    
    
主催:NPO法人糖質制限食ネット・リボーン


<講師プロフィール>
江部康二(えべこうじ)
内科医、漢方医、(財)高雄病院理事長、NPO法人糖質制限食ネット・リボーン理事長。1950年生まれ。京都大学医学部卒業。2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、糖尿病治療の研究に取り組み、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。高雄病院でに数多くの臨床活動を通じて、糖尿病・肥満・メタボリック症候群など対する糖質制限食の画期的な治療効果を証明。テーラーメイドダイエットとの2本立てでアトピーなど生活習慣病全般への効果も確立している。著書『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(シリーズ展開中/東洋経済新報社刊)はベストセラーに。作家宮本輝氏との対談『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』が話題に。最新刊に『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)がある。ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記』(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)は日に8000件を超えるアクセスがあり糖尿病患者さんの間で絶大な支持を得ている。
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
新バージョンの食品交換表にカーボカウントを掲載する方針
こんばんは。

精神科医Aさんから、新バージョンの食品交換表にカーボカウントを掲載する方針を、石田均先生が日本病態栄養学会1/14のワークショップ「食品交換表とカーボカウント」で述べられたとのコメントをいただきました。

石田均先生は、食品交換表編集委員長ですので、確かな情報と思います。

【カーボカウントの図
 1/14のワークショップ「食品交換表とカーボカウント」の続きです。食品交換表編集委員長の石田Drは、食品交換表にカーボカウントを掲載する方針をはっきり述べました。津田Drは「食品交換表はいわばdata baseで、カーボカウントは指導する内容である。両者を一つにすると、混乱するかもしれず、個人的には反対」と述べました。
 伊藤Drは、「DM患者は医療費負担が大きく、経済的に苦しいです。なるべく安い値段で出版してほしい」と要請していました。なお、内潟Drの講演内容は、南江堂『内科』2011年6月号の著作とおおむね同じでした。旧作の図が載っている点まで同一です。
2012/01/18(Wed) 20:11 | URL | 精神科医師A | 】



精神科医Aさん。

いつも貴重な情報をありがとうございます。

三大栄養素である、糖質・脂質・タンパク質のうち、血糖値を急峻に上昇させるのは糖質だけです。
これは、カロリーとは無関係の、各栄養素の生理学的特質です。

このことに注目して、糖質摂取を制限して血糖コントロールするのが、高雄病院で推奨する「糖質制限食(carbohydrate restriction)」です。

一方、糖質だけが血糖値を上昇させることを前提に、一回の食事の糖質摂取量を計算して、血糖コントロールをめざすのが糖質管理食(carbohydrate counting、カーボカウント)で、欧米では定着している食事療法です。特に1型糖尿病では、カーボカウントが主流です。

これには、1993年に発表された米国の1型糖尿病研究・DCCTにおいて、糖質管理食(カーボカウント)が成功を収めたことが、大きく関係しています。

糖質管理食は、基本的に3食とも主食(糖質)を摂取することを前提に、その糖質の一回の摂取量を計算します。
血糖値を上昇させるのは糖質だけなので、例えば血糖コントロールに必要なインスリンの量を決めるのにはとても役に立ちます。

糖尿病というと、甘いもの(砂糖)がよくないと誰でも思いがちですが、実は、特に砂糖だけが、血糖コントロールに悪影響を与えるという事実はありません。

「ご飯もパンもせんべいもうどんもラーメンもケーキも砂糖も、その中に含まれている糖質の量に比例して、血糖値を上昇させる」ということが生理学的事実です。

糖質管理食は、糖質だけをグラム計算するシンプルな方法です。

従来のカロリー制限優先の糖尿病食に比し、カロリー計算や食品交換表は不要なので、楽に実践できると思います。

欧米では一般的なカーボカウントですが、日本では、小児の1型糖尿病以外には、ほとんど普及していないのが現状です。

今回、新しいバージョンの「食品交換表」にカーボカウントが取り上げられるのは、とても素晴らしいことです。

日本の糖尿病食事療法も、やっと「カロリー制限・低脂肪食」一辺倒から脱却できそうですね。

カーボカウントから糖質制限食へ辿り着く道のりは、糖尿病学会においては、まだまだ長くて遠いのでしょう。

うかうかしていると、普通の内科医がどんどん糖質制限食を取り入れて、糖尿病専門医はかえって置いてけぼりをくう可能性もありますね。



江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
EBMとRCT研究論文とディベート
こんにちは。

evidence based medhicine(証拠に基づく医学)→略してEBM

EBMが現在、医学界を席巻しています。

医学界において、evidence(エビデンス、証拠)となるのは、基本的に医学雑誌に掲載された論文です。

定評ある医学専門誌に掲載された論文であることも、evidence(エビデンス、証拠)の大きな要素となります。

2012年1月15日に開催された、第15回日本病態栄養学会年次学術集会(国立京都国際会館)

「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」ディベートセッション

において、私は是側として医学雑誌に発表されたエビデンスレベルの高いRCT研究論文を、3つスライドでだしました。

ディベートセッションで一番説得力があるのは、権威ある(インパクトファクターが高い)医学雑誌に載った、エビデンスレベルの高いRCT研究論文です。

私のスライドのニューイングンランドジャーナルのDIRECTという論文、米国医師会雑誌(JAMA)の「A to Z study」という論文がそれに相当します。

Obesity Reviews(国際肥満研究連合の公式ジャーナル)のRCT研究論文もなかなかのエビデンスレベルです。

非側の出されたスライド中のRCT研究論文は、英国砂糖局がスポンサーの一つであるDiabetesという医学雑誌のもので、冒頭の結論と本文の内容が違うという極めてエビデンスレベルの低いものでした。

2012年1月14日の「食品交換表とカーボカウント」ワークショップでも引用されたRCT論文は、上記の英国砂糖局がスポンサーのものでした。

病態栄養学会以外にも、この一年間、糖質制限食を批判する論文がいくつかでましたが、引用されているRCT研究論文は、英国砂糖局がスポンサーの一つである論文だけでした。

結局、どうやら本当に糖質制限食に否定的なRCT研究論文は、他にないようです。

当然とは言え、やはり安心します。

なおエビデンスレベルには法則があり

①無作為割り付け臨床試験(RCT)
②前向きコホート研究
③コホート内症例割り付け研究
④後ろ向けコホート研究
⑤etc・・・・

といった順番で、信頼度に差をつけられています。

これを研究デザインのヒエラルキーと呼ぶそうです。

EBMだけに頼る医療を目指しているわけではないのですが、今回はディベートセッションでしたので、EBMにも少し拘って立論を展開しました。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
「食品交換表とカーボカウント」ワークショップで1997年版の古い図
こんばんは。

精神科医Aさんから、2012年1月14日(土)に開催された日本病態栄養学会のワークショップ

「食品交換表とカーボカウント」

において、演者の先生が、

1997年版Life With Diabetes(*)・池田義雄先生監訳の「糖尿病パーフェクトガイド」

から図を引用されたそうです。

この図はあくまでも旧バージョンで、現在は変更されています。

2004年版Life With Diabetes(**)からは、

「食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わり、タンパク質・脂質は血糖に変わらない。糖質は摂取直後から急峻に血糖値を上昇させ2時間以内にほとんどが吸収される。一方蛋白質・脂質は血糖値に影響をあたえない。」

と記載されています。

1997年版のLife With Diabetesでは、

「タンパク質は約50%が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」

という記載がありますが、2004年版では削除されています。

私達も2009年の秋に、2004年版で変更されたことに気がついたので、本ブログでも何回か記事にしました。

私の著作でも2010年からのものでは、1997版→2004版の変更を記載しています。

2010年1月号の医学雑誌「内科」の小論文でも、2004年版の変更を述べました。(***)

是非、日本糖尿病学会の先生方も、ADAの新しい変更の情報を共有して欲しいものです。


【12/01/16 精神科医師A
14日の学会
病態栄養学会、1/14のワークショップ「食品交換表とカーボカウント」も立ち見の出る盛況でした。
内潟Dr, 川村Drいずれも申し合わせたように「糖質制限を推進しているわけではない」と話しました。内潟Drは池田Dr(2001)の著作から旧作の図を示し、糖質制限批判の論文として、titleだけをあげました。石田Drが上げている論文と同一でした。
1) Diabetes 58(12) 2741-2748, 2009
ttp://diabetes.diabetesjournals.org/content/58/12/2741.full
2) PNAS 106(36)15418-15423, 2009
www.pnas.org/content/106/36/15418.full

整形の中村Drは「食事指導で炭水化物50-60%という、エビデンスのないのに、あるかのように言うのはおかしい」と質問していました。中村Drが、「極端な糖質制限とはどのようなものを指すのか」と質問したら、石田Drは「炭水化物40%以下を指す」「糖質制限がよくないというエビデンスは多くある」と回答しましたが、根拠を示しませんでした。】



精神科医Aさん。

いつも興味深い情報をありがとうございます。

私は1/14のワークショップ「食品交換表とカーボカウント」には参加できなかったのですが、質問に立たれた整形の中村先生からお話しを伺いました。

1) Diabetes 58(12) 2741-2748, 2009
ttp://diabetes.diabetesjournals.org/content/58/12/2741.full

この論文は昨日の記事に取り上げた、英国砂糖局がスポンサーの歪曲論文です。

エビデンスとはとても言えません。

2) PNAS 106(36)15418-15423, 2009
www.pnas.org/content/106/36/15418.full

この論文は、マウスの動脈硬化の実験です。

本来の主食が穀物(低タンパク・高糖質食)であるマウスに、高タンパク・低糖質食を与えた実験です。

510万年間、草原の草の種子(穀物)を食べ続けてきたネズミに高タンパク食を与えれば、代謝が破綻するのは当たり前です。ネズミの主食はあくまでも「穀物=低タンパク食」なのです。

これは単純に、マウスの代謝に合わない(主食でない)高タンパク食を与えて病気を作るという実験です。

全ての代謝が狂って病気だらけになるのは、いわずもがなです。

例えば、ゴリラの主食は「棘の多い大きな蔓や大きな草」です。

このように、蔓や草(低タンパク食)が主食であるゴリラに肉(高タンパク食)を食べさせたら、代謝はガタガタになり、マウスと同様、たちどころに様々な病気になるでしょう。

薬物の作用や毒性をネズミ類で動物実験するのは、研究方法として特に問題はないと思います(動物実験自体の是非はおいておきます)。

しかし、本来主食が全く異なるマウス・ラットなどネズミ類で、人類の食物代謝の研究をおこなうのは出発点から根本的に間違っている可能性があるので注意が必要です。

研究者の皆さん、「薬物の動物実験」と「食物の動物実験」は、全く意味が異なることを認識してほしいと思います。

結局、1月15日のディベートセッションも含めて、糖質制限食に不利なRCT研究論文で信頼に値するものは、現状では皆無です。

一方、糖質制限食に有利な、RCT研究論文は、私が学会で発表したエビデンスレベルの高いものが少なくとも3つあります。


(*)
Life With Diabetes:A Siries of Teaching Outlines by the Michigan Diabetes Research and Training Center,American Diabetes Assoiation ,1997

(**)
Life With Diabetes:A Siries of Teaching Outlines by the Michigan Diabetes Research and Training Center,American Diabetes Assoiation ,3rd Ed,2004

(***)
江部康二:低糖質食(糖質制限食carbohydrate restriction)の意義,
     内科,105(1):100-103,2010



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」ディベートのご報告
こんばんは。

第15回日本病態栄養学会年次学術集会(国立京都国際会館)

「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」

ディベートセッションのご報告です。

まずは、発表の場を与えていただいた

日本病態栄養学会
中西靖子 会長(大妻女子大学)
清野裕 理事長(関西電力病院)

に感謝いたします。

そしてディベートセッションの座長をつとめていただいた 

門脇孝 先生(日本糖尿病学会理事長)

非側演者としてご出馬いただいた 

久保明先生(高輪メディカルクリニック)

に感謝いたします。

さて、ブログ読者の方で当日学会に参加された、しらねのぞるばさんとモン吉さんとスーパー糖質制限食実践者さんからディベートの様子をコメントいただきました。


【12/01/15 しらねのぞるば
Debateは圧勝
江部先生

本日の日本病態栄養学会でのDebateⅡはお疲れさまでした.

このDebateを聞くために横浜から駆け付けて, 最前列で(江部先生のお席の真正面でした) 拝聴しておりました一糖尿病患者のしらねのぞるばと申します.

他の2つのDebateと異なり, 否側が最初から『効果そのものは否定しない』と白旗を掲げてしまい, ひたすらまだ証明されてもいない将来の不安の列挙に終始していたので, 完勝であったと思います.

聴衆もこのDebateが最も多く,三重の立ち見状態でした.

これを機会に,糖質制限食の効果が多くの方に強く印象付けられたのではないかと喜んでおります.

私自身は,正式に医者から糖尿病と診断されたわけではないのですが,ただ数年前から会社の定期健診にて早朝の血糖値が『正常だが高め』と指摘され,念のためSMBGを開始したところ,食後血糖値が250を超えていると判明し, (したがって,この時点で一人前のDM)いろいろ本を読み,[カロリー制限食+毎日10km以上のスポーツウォーキング]を3年間続けましたが,体重こそ BMI:25→23になったものの血糖値は全く改善しませんでした.

ところが3カ月前に糖質制限食を知り,早速実行したところ,1週間目には 空腹時,食後とも血糖値は30以上低下し,現在では 終日正常低値で推移しております.

もっとも,もはや肥満ではないのに,それでも体重が更に2kg落ちたのには驚きましたが,これは本日のDebateでも出たように,カロリー不足になりやすいのかと思っております.

来月22日の,東京でのネット・リボーンのセミナーにも参加しますのでお目にかかれるのを楽しみにしております.】



【12/01/15 モン吉
江部先生お疲れ様でした

大盛況でしたね!

娘も運営スタッフで行っていましたが、予備の椅子を沢山用意しても足りず 会場内に入れない人の為に外にモニターを設置したりと江部先生の人気に 今更ながら大変驚いていました。

糖質制限食がもの凄い勢いで広がりそうですね! 
「ためしてガッテン」も早く取材に来て欲しいものです。お疲れ様でした。】



【12/01/15 スーパー糖質制限食実践者
大成功

学会の実参加者は4066人で、過去最高だったそうです。
私は、会場が混むといけないので開始1時間前に会場に行きました。
まだ、席がうまらないうちに、椅子の追加が行われていました。

会場は立ち見でいっぱいで、外にはモニターが置かれていました。

座長の門脇先生は、冷静にやってくださいと言っていました。

江部先生はエビデンスのあるものを中心に話されたので、わかりやすかったです。

久保先生も短期では糖質制限食を認められれいるので、長期の問題点をあげるだけでした。特に問題のあるものはありませんでした。

最後に門脇先生がまとめられたのは、どちらの演者も言っていない、カロリーに関するものでした。

たまたま、ランチョンセミナーで、東京慈恵会医科大学附属病院 糖尿病・代謝・内分泌内科 准教授の、森 豊 先生が、糖尿病の経腸栄養の患者さんで、低等質の栄養剤で、薬なしで血糖の変動が少ないと話されていました。しかも、インスリン注射をしている人では、インスリンが減らせると話しておられました。

途中でメイン会場にもいきましたが、この会場は広いのですが、聴衆は少なかったです。

江部先生のディベートが終わった後、会場を出る人が多く、立ち見はなくなりました。

栄養師さんも、頭の切り替えができない人もいる と思いますが、これだけ多くの人が糖質制限食の話を聞いたということは、大成功だと思います。

日本病態栄養学会年次学術集会は、国立京都国際会館で何度も開催されていますが、今回が過去最高であったということは、江部先生のディベートを聞きに来た人がいかに多かったかということです。

大成功、おめでとうございます。】


しらねのぞるばさん、モン吉さん、スーパー糖質制限食実践者さん。
コメントありがとうございます。

学会の参加者は過去最高で4066人だったのですね。

私のブログも、通常は日曜日は件数が平日より落ち込みます。平日が約9000件、日曜日が約7000件です。

ところが1月15日(日)は8184件で1月8日(日)の7150件より1000件以上多く、病態栄養学会の影響と思われます。

ディベートセッションに参加された、大勢の医師・栄養士がブログを覗いてくれたのでしょうね。嬉しい限りです。

私は是側の演者として

・ニューイングランドジャーナル(DIRECTという論文)
・JAMA(AtoZ studyという論文)
・「低炭水化物食」と「低脂質・低カロリー食」を比較したRCT論文のメタアナリシス

糖質制限食を肯定するエビデンスレベルの高いRCT研究論文を3つ使いました。

わかりやすいように高雄病院の症例も4症例だしました。

バーンスタイン医師がセカンド・ネームの論文も、バーンスタイン医師の知名度が高いので、スライドに加えました。

高雄病院で600人の入院糖尿病患者さんに、従来の糖尿病食と糖質制限食の比較血糖日内変動検査を実施したことも説明しました。

夜には、知り合いの医師からメールをいただき「大変わかりやすかった」とお誉めの言葉をいただきました。

久保先生は非側の演者として

以前に石田均先生が糖尿病学会誌に引用された、英国砂糖局がスポンサーの一つのDiabetesの論文を提示され
「糖質制限食で動脈硬化が生じる可能性がある」根拠とされました

この論文に関しては、本ブログできっちり検討済みでしたので(*)

「要約にはそのように書いてあるが、本文では有意差は出ておらず、悪化はない」

ことをよどみなく述べることができました。

この論文以外、糖質制限食に否定的なRCT研究論文は提示されなかったので、本当にないのでしょうね。

またAnnals of Internal medicineのコホート研究で、

「糖質制限食で動物脂肪・タンパク質摂取が多いとガンが増える」

という論文も提示されました。

この論文に関しても想定範囲内でブログでも詳しく検討していたので(**)

「高糖質食と中糖質食を比較した論文で、糖質制限食と比較した論文ではない」

ことを説明しました。

高糖質食が60.2~60.5%の糖質、中糖質食は35~37%の糖質です。

ちなみに米国糖尿病学会が提唱する糖質制限食の定義は、糖質摂取が130g/日以下で、2000kcalなら26%以下です。

バーンスタイン医師もこれを認めています。このことも説明しました。

会場からの質問も多かったですが、一つ一つ丁寧に回答できて、質問に答える過程で自分の主張を展開することができて、雰囲気はとても良かったです。

会場からの質問は好意的なものが多く、私への質問がほとんどでした。

結果として私が久保先生より、かなり多く話したと思います。

なお久保先生はディベート冒頭で

「スタッフが江部先生の糖質制限食の講演を聴いたことがあり、良いお話しでしたと報告を受けました」

とエールを送っていただきました。

実際少なくとも、短期的には糖質制限食の効果は認めておられたので、糖質制限食賛成派になっていただけるかもしれないと思いました。(^^)

とても有意義なディベートセッションでした。(^-^)v(^-^)v 


(*)2011年05月31日 (火)のブログ記事
学会誌「糖尿病」に掲載された石田均氏の糖質制限食批判論文への論評

(**)2011/12/30の本ブログ記事
「スーパー糖質制限食に発ガンのリスク」というエビデンスはない



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
ディベートセッション無事終了。医療関係者向けセミナー・東京・中野。
こんばんは。

第15回日本病態栄養学会年次学術集会(国立京都国際会館)

「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」

ディベートセッション、無事終了しました。

700席+立ち見300人+入りきれない人でドアは開けっ放しで、外のテレビでも200人・・・

合計1200人くらいの聴衆だったそうです。
前代未聞の盛況でした。

学会全体としても、2日間で4500人くらい参加者があったそうです。

詳しい報告は、又明日で、今日は今から心地よい赤ワインをあけるとしましょう。


江部康二


さて。

2012年2月5日(日)医療関係者向けセミナー・東京・中野のご案内です。

1年ぶりに、2012年2月5日(日)東京・中野において、医療関係者・食品研究者向けNPO糖質制限食ネット・リボーン・セミナーを開催します。

2月の東京・中野のリボーン・セミナーでは、「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」のディベートセッションの最新情報などを盛り込んで、中身の濃いものにしたいと思います。

糖質制限食とガンに関する考察も、しっかりパワーポイントスライドに入れました。

以下は、NPO糖質制限食ネット・リボーン事務局の曽我部ゆかりさんからのメッセージです。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ドクター江部のブログ読者の皆様へ

2月5日(日)に、リボーン理事長、江部康二医師のセミナーを企画しました。
今回は特別企画として、医療関係者・食品研究者向けセミナーです。
皆様のご参加をお待ちしております。

なお、事務局の都合により誠に勝手ではございますが、お申し込みはメールにてお願いいたします。

リボーン事務局担当 
曽我部ゆかり

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2012年2月5日(日)
特別企画 医療関係者・食品研究者向けセミナー
「糖質制限食の有効性・安全性・長期予後」
 糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満・がん・生活習慣病・・・
 豊富な症例をもとにした理論と実践


<1部>

糖質制限食のパイオニアである講師・江部康二医師が、高雄病院の豊富な症例をもとにした理論と実践を徹底的に解説。一般向け講演に比べて糖質制限食の理論をとくに詳細に展開します。


<2部>

質疑応答。臨床での実践について意見交換の時間とします。


日時:2012年2月5日(日) 


タイムスケジュール(予定):
   13時00分開場
   14時00分~基調講演 江部康二(1時間30分)
   15時30分~休憩(20分)
   15時50分~質疑応答(40分)
   16時30分~終了 
   


会場:中野サンプラザ研修室6(8階)
住所 東京都中野区中野4-1-1 
電話 03-3388-1174


道順 JR中央線・総武線、地下鉄東西線中野駅北口下車1分 

会費:一般7000円  リボーン会員5000円  学生3000円
   (資料付き)

定員:50名まで


申し込み:reborn@big.or.jp

★事前に郵便振替でご送金ください。当日受付は致しません。
メールでお申し込みをいただいた後に、
予約完了と会費お振込のご案内のメールを送ります。
入場券は発行しませんので、当日郵便振替の伝票をご持参ください。
   
申込〆切 2012年1月30日
    
    
主催:NPO法人糖質制限食ネット・リボーン


<講師プロフィール>
江部康二(えべこうじ)
内科医、漢方医、(財)高雄病院理事長、NPO法人糖質制限食ネット・リボーン理事長。1950年生まれ。京都大学医学部卒業。2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、糖尿病治療の研究に取り組み、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。高雄病院でに数多くの臨床活動を通じて、糖尿病・肥満・メタボリック症候群など対する糖質制限食の画期的な治療効果を証明。テーラーメイドダイエットとの2本立てでアトピーなど生活習慣病全般への効果も確立している。著書『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(シリーズ展開中/東洋経済新報社刊)はベストセラーに。作家宮本輝氏との対談『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』が話題に。最新刊に『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)がある。ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記』(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)は日に8000件を超えるアクセスがあり糖尿病患者さんの間で絶大な支持を得ている。
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
スーパー糖質制限食実践3ヶ月で、HbA1cの目標達成
おはようございます。

たーぼー さんから、スーパー糖質制限食実践3ヶ月で、HbA1cの目標達成という嬉しいコメントをいただきました。

【12/01/13 たーぼー
3ヶ月で目標達成
江部先生 いつもブログを拝見し大変勉強になっています。ありがとうございます。
スーパー糖質制限の成果はすごいです。
9月から始めた糖質制限ですが、わずか3ヵ月で、目標値になりました。

空腹時血糖 → 177mg → 120mg
A1c      → 7.2%  →  5.2%
こんなに早く成果が出たのですごくうれしくて、先生や、看護士さんにも一緒に喜んでもらえると思ったのですが、どうしてこんな成果が出たのかも質問もされず・・・でした。(看護士さんは数値の測定ミスだと思っているようでした)

先生に質問がありますお忙しいとは思いますがよろしくお願いいたします。

*Q1:私は、沖縄なのですが、沖縄に糖質制限に理解のある病院などありますでしょうか?もしありましたら教えていただきたいです。お願いいたします。
それから、薬は2年前からグリコラン錠250mgを朝(2錠)服用しています。改善した現在も処方され服用しています。
*Q2:A1C 5.2 でも 服用したほうが良いのでしょうか?
*Q3:副作用などはないでしょうか?

普段は、スーパー糖質制限なのですが、仕事の食事会などもあるので、江部先生のブログにあった、糖質をとる前に飲む薬(グルファースト、グルコバイ、ベイスン等)を処方して欲しいと主治医にお願いしたら、ボグリボースODフィルム0.3「QQ」を処方してもらいました。
*Q4:この薬でも効果はありますか?
*Q5:糖質制限は子供に実施しても大丈夫でしょうか?(中学生、高校生です。現在、夜は糖質制限食です。)

新しいレシピ本すごく参考になりました。
豆腐のフレンチトーストは主人に好評です。豆腐どんぶりを参考に、トーフグラタンを作ったらすごく好評でした。
糖質制限食を作るのは、始めはすごく大変でしたが、3ヶ月続けていると、いろいろレパートリーが増えてラクになりました。
楽しく続けたいと思います。】


たーぼー さん。
コメント、ありがとうございます。

「空腹時血糖:177mg → 120mg」
「A1c  :7.2%  →  5.2% 」


空腹時血糖値は糖尿病から境界型へ改善。
HbA1cは糖尿病から、一気にコントロール良好を通り越して、コントロール優。
素晴らしい改善です。(^-^)v(^-^)v

「こんなに早く成果が出たのですごくうれしくて、先生や、看護士さんにも一緒に喜んでもらえると思ったのですが、どうしてこんな成果が出たのかも質問もされず・・・でした。(看護士さんは数値の測定ミスだと思っているようでした)」

『看護士さんは数値の測定ミスだと思っているようでした』

これはほとんど、ブラックジョークです。 ( ̄_ ̄|||)

まあ、逆に言えば看護婦さんが測定ミスと思うくらい、従来の糖尿病食(高糖質・低脂質食)では、このような速度での血糖値やHbA1cの改善は、あり得ないということの裏返しですね。

「*Q1:私は、沖縄なのですが、沖縄に糖質制限に理解のある病院などありますでしょうか?
もしありましたら教えていただきたいです。お願いいたします。」

個人的には理解のある医師はおられるのですが、病院の診療体制として取り組んでいるところは、残念ながら私は把握しておりません。

「それから、薬は2年前からグリコラン錠250mgを朝(2錠)服用しています。
改善した現在も処方され服用しています。
*Q2:A1C 5.2 でも 服用したほうが良いのでしょうか?」


HbA1c5.2%まで改善しておられますので、薬はもう必要ないと思います。

「*Q3:副作用などはないでしょうか?」

グリコラン(メトホルミン)は欧米では、値段の安さも含めて2型糖尿病の第一選択剤ですので、それなりに評価が確定した良い薬です。

しかし、基本的に副作用のない薬はないと思います。

メトホルミンはごく希に、腎機能傷害がある人や高齢者に、乳酸アシドーシスという副作用を起こすことがあります。

「普段は、スーパー糖質制限なのですが、仕事の食事会などもあるので、江部先生のブログにあった、糖質をとる前に飲む薬(グルファースト、グルコバイ、ベイスン等)を処方して欲しいと主治医にお願いしたら、ボグリボースODフィルム0.3「QQ」を処方してもらいました。
*Q4:この薬でも効果はありますか?」


ベイスンのジェネリック医薬品がボグリボースです。それなりに食後血糖を抑える効果があります。

しかし、1人前普通に主食を摂取したとき、20~60mg(個人差があります)食後高血糖を抑える効果があります。

しかし、1gの糖質が3mg血糖値を上昇させます。食パン2枚食べたら、55gの糖質が含まれています。

165mgの上昇を20~60mg下げても、やや焼け石に水ですので、食パン1枚にするとか工夫が必要です。

「*Q5:糖質制限は子供に実施しても大丈夫でしょうか?(中学生、高校生です。現在、夜は糖質制限食です。)」

糖質制限食は、人類本来の食性活であり、人類の健康食ですので子供でもなんら問題はありません。

農耕が始まる前の、狩猟・採集時代の700万年間は人類の主食は、穀物ではありません。

主食が何かは各時代でばらつくと思いますが、糖質制限食(穀物なし)であることは間違いありません。



江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
スーパー糖質制限食で耐糖能改善
こんにちは。

はやく正常値になりたいさんから、スーパー糖質制限食で耐糖能改善という嬉しいコメントをいただきました。


【12/01/12 はやく正常値になりたい

こんにちは、江部先生
私は健康診断で糖尿病と診断され、ネットを調べていたらこのブログに行き着きスーパー糖質制限を始めたものです。
診断時はHbA1c13.5あり空腹時血糖値も297と重度の糖尿病で医師からは入院とインシュリンを進められました
仕事の都合上入院するのは難しいしインシュリンを打つのも精神的に嫌だったので食事療法で治せるこの糖質制限には本当に助かってます、
(インシュリンは8日ぐらい続けましたが糖質制限と一緒に行ってたら低血糖症状らしきものが出たので自己判断で止めました)
糖質制限開始から2週間後の受診時、血糖値が99になっておりこの食事療法の効果が実感できました
(体調も糖質制限開始後1週間くらいで良くなっていたので感覚的には実感してましたが・・・)
で、糖質制限開始から本日で30日たちましたので試しにと朝食に玄米130g食べ30分後1時間後2時間後3時間後と血糖値を測定してみました
食事内容:玄米130g(硬め)味噌汁、納豆100g卵1個チーズ3個
早朝空腹時血糖値104
食後30分134
食後1時間159
食後2時間162
食後3時間114
食後2時間の数値が食後1時間の数値より若干高いのが気になりましたが玄米を食べてもこの数値だったので良かったと思いました。
今後も全ての数値で正常値を出せるように糖質制限を続けていきたいと思います。ありがとうございました。
(ちなみに運動療法も取り入れておりエアロバイク30分から50分を週5日、筋トレを週2日行っています)】



はやく正常値になりたい さん。

「診断時はHbA1c13.5%あり空腹時血糖値も297mg」
「糖質制限開始から2週間後の受診時、血糖値が99mg」


素晴らしい改善ですね。(^-^)v(^-^)v

「食事内容:玄米130g(硬め)味噌汁、納豆100g卵1個チーズ3個
早朝空腹時血糖値104
食後30分134
食後1時間159
食後2時間162
食後3時間114 」


重症の糖尿病から境界型まで耐糖能が改善していますね。

スーパー糖質制限食で膵臓のβ細胞が休養できて、疲弊していたのがあるていど回復したのでしょう。

早朝空腹時血糖値が正常になっているので、基礎分泌インスリンは確保されているようです。

食後血糖値のピークが1時間でなくて2時間なので、追加分泌インスリンは、やや出遅れている糖尿病パターンです。

このまま、血糖コントロール良好を保って「糖尿病型→境界型→正常型」にまで回復したらいいですね。



江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食とがん、エビデンスに関するスタンス
こんばんは。

がん闘病中さんから、糖質制限食とがんに関するエビデンスについてコメント・質問をいただきました。

【12/01/12 がん闘病中
がん患者と糖質制限食
私もがん患者として、再発予防目的と血糖値の改善のためにプチ糖質制限食を実行しています。ところで「がん治療の虚実」というブログでは「糖質制限(ケトン体)食はまだエビデンスがないから時期尚早」だとの解説がされています。とくに抗がん剤治療中は避けるべきだとの意見ですが、これに関する江部先生のご意見をうかがえればと思います。
http://ameblo.jp/miyazakigkkb/entry-11131225518.html



がん闘病中 さん。

現在、がんに有効という医学的エビデンスがある食事療法は、存在しません。

糖質制限食だけがエビデンスがないということではありません。

その中で、動物実験レベルでの効果と、理論的に有効な可能性があるのが糖質制限食です。

そういった事を踏まえて、自分が選んでいけばよいと思います。

化学療法や放射線治療を受けながら糖質制限食を実践するのもありと思います。

嗜好的に合わない人は無理に糖質制限食をすることもないでしょう。

エビデンスは大切と思いますし、私もおおいに参考にしています。

しかし、エビデンスとは全て過去の事です。

新しい考え方や治療法が正しいとしても、RCT研究論文が発表されてエビデンスが確立するには、数年以上はかかります。

エビデンスが出るまで待つというスタンスもあるでしょうし、それで間に合うならそれで良いでしょう。

一方、エビデンスが出るまで待てないので、自分で考えて自分で選択し、自己責任で可能性のある治療法を選ぶというスタンスもあります。

いろんな考え方があってよいと思います。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食と1型糖尿病とインスリン
こんばんは。

北の糖尿人さんから、1型糖尿病とインスリンについてコメント・質問をいただきました。


【12/01/11 北の糖尿人
タイトルなし
江部先生 様
2年前に糖尿人になり、幸いにもすぐに江部先生のブログと出会い、糖質制限食に助けられました。もちろん江部先生の書かれている本は全て購入、読破させて頂きました!
この度いくつか質問させていただきたいのですが、私最近になって1型糖尿病という事がわかりました。引き続き糖質制限でコントロールしていく気ですが、基礎分泌のレベミルは毎日注射するとして、超速効のノボラについては摂取する糖質の量に対応して、その都度単位数を自分で変えてしまっても体には問題ないものなんでしょうか?
 またもう一つ質問なんですが、私、北海道に住んでいるのですが、なかなか主治医には糖質制限食の事は理解して頂けません。
北海道で糖質制限食を理解して頂ける医師はいらっしゃいますでしょうか?】



北の糖尿人さん。
拙著のご購入、ありがとうございます。

1型糖尿病でも、糖質制限食を実践することで、ノボラピッドインスリンの単位が1/3以下になります。

インスリン注射の単位数は、少なくてすむほど身体には優しいです。

スーパー糖質制限食では、1回の糖質摂取量を10g~20g以下を目指します。

1型だと1gの糖質が血糖値を5mg上昇させるので、1回に摂取する糖質量が数グラム、10g、18gとかで差があればマッチするノボラピッドインスリンの量も違ってきます。

1単位のノボラピが何mg血糖値を下げるかは個人差があり、自分の場合を知っておけば便利です。

摂取する糖質量と、前もって注射するインスリンの単位を合わせるのが、糖質管理食(カーボカウント)です。

この方法が、欧米では1型糖尿病では普通です。日本でも小児科領域では、かなり浸透しています。

北の糖尿人さんの

「超速効のノボラについては摂取する糖質の量に対応して、その都度単位数を自分で変えてしまっても体には問題ないものなんでしょうか?」

がまさに糖質管理食で、問題ありません。

その中で、「糖質制限食+糖質管理食」といったスタンスで対応すればよいと思います。

それで1型で糖質を摂取した場合の血糖値の乱高下が、かなりコントロールできると思います。

基礎分泌代わりのレベミルは、早朝空腹時血糖値が90mg~125mgになるよう調整すればいいと思います。
低血糖注意が最優先です。

諸岡内科クリニック の諸岡先生は、私の漢方仲間ですが、糖質制限食にも理解のあるドクターですので、電話して相談してみてください。

北海道札幌市北区北八条西4-1-1 パストラルビルN81F
電 話: 011-700-1122



江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食でHbA1c改善、乳がん再発予防
こんにちは。

まりあんさんから、嬉しいコメントいただきました。

何と、私と成年月日(1950.1.8)、出身地(京都府)が一緒ということです。

これは生まれて初めてです。62年間の人生初の快挙です。(^-^)v(^-^)v

是非一度、お会いしたいですね。


【12/01/11 まりあん
糖質制限の効果
江部先生 初めまして
先生の著作 ブログ 講演で学び、主治医の強い薦めもあって糖質制限に取り組んでおります。

昨年6月の乳がん手術時に血糖値の高さが問題となり、治療が一段落した9月より糖質制限を始めました。
3ヶ月でA1cは6.7から5.3と改善し、体重も-13kgとなりました。主治医にもほめられ、おだてられ、励まされてSMBGでパターンをつかみながら努力しております。
海外に出ることが多く、食事の苦労はあるのですが(今も難しい中華圏に滞在中です)、何とかがんばってます。
空腹時血糖値が110~120と高めなのが悩みですが、食後血糖値はほぼ150以内ですのでまずまずではないか…と思っています。
私の場合、高血糖と癌は関係があったと思えてなりません。乳がんは食生活、女性ホルモン、肥満が大きな誘因となるということですから…。

最後になりますが、コメントを書きたくなった理由です。
実は、私は先生と誕生日だけでなく、生年月日 ?出生地も同じです(私のほうが街中育ちですが…)。
ブログで知った時から勝手に親近感を持ってました。
これからもよろしくご指導下さい。】


まりあんさん。

コメント、拙著のご購入、講演ご参加、ありがとうございます。

主治医が積極的に糖質制限食を薦めてくれたとは喜ばしいことです。

乳がん治療も一段落して良かったです。

HbA1cが糖質制限食開始3ヶ月で、6.7→5.3%とは素晴らしい改善ですね。
体重も13kg減少とはすごいです。

世界癌研究基金の報告では、肥満と関係するがんが7つあり、乳がんもその一つです。

そして糖尿病でいろんながんのリスクが増えますが、乳がんもご指摘どおりその一つです。

糖質制限食で、高血糖が改善し肥満が改善すること自体が、乳がん再発予防に役に立ちます。

またまだ動物実験段階ではありますが、ケトン体にはがんの増殖を抑える力があることが確認されています。

スーパー糖質制限食を2002年から10年続けている私の血中ケトン体値は、
300~1200μM/Lくらいです。
2011年11月は1187μM/Lでした。
糖質を摂取している人の基準値は26~122μM/Lです。

スーパー糖質制限食を厳格に実践すれば、ケトン体値は2000くらいになります。

難治性小児てんかんの治療食として評価が確立しているケトン食(摂取エネルギーの75~80%が脂質)なら、血中ケトン体値は3000~4000になります。

こうなると、血中にも体液にも体中にケトン体が満ちあふれている状態ですね。

がん細胞は、エネルギー源としてブドウ糖しか利用できません。

しかも、正常細胞の数倍のブドウ糖を必要とします。

正常細胞なら、ブドウ糖以外にケトン体や脂肪酸をエネルギー源として使います。

野放しに糖質を摂取すれば、がん細胞のエネルギー源が大量に供給されることになります。

一方糖質制限食なら、赤血球用の最低限の血糖値を確保することになるので、がん細胞に対しては、兵糧攻めとなります。


「スーパー糖質制限食でケトンの海にがんを閉じこめて兵糧攻め」


まだまだ、動物実験と理論と仮説の段階ですが、

「スーパー糖質制限食によるがん発症予防」、
「スーパー糖質制限食によるがん再発予防」、
「スーパー糖質制限食によるがん治療+手術+化学療法+放射線治療」

に期待が持てると考えています。



江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
「メディケアフーズ展」2月22日。東京ビッグサイトで開催。
こんばんは。

1月8日は、不肖江部康二の誕生日でした。62才になりました。

知り合いで、たった一人だけ誕生日が一緒の人がいます。

とてもチャーミングな妙齢の女性です。

ニュースを見ていたら、北朝鮮の金正恩氏の誕生日が1月8日でした。

あとエルビス・プレスリーと小泉純一郎氏も1月8日です。

何だか1月8日組、濃いですね・・・。(=_=;) (^^) 

さて、1月15日は京都で日本病態栄養学会ですが、2月22日は「メディケアフーズ展」が東京ビッグサイトで開催され、大柳珠美管理栄養士がセミナーの講師をつとめます。

以下、NPO糖質制限食ネット・リボーン副理事長の大柳珠美管理栄養士からのメッセージです。


☆☆☆

医療や介護の分野の食品の展示会とセミナーが開催される「メディケアフーズ展」が、今年も東京ビッグサイトで開催されます。

http://www.medicarefoods.com/

昨年に引き続き、今年も会場内には糖質制限ブースが設置されます。

また、糖質制限食の特別セミナーも開かれ、昨年に引き続き、講師をつとめさせて頂きます。

セミナーの内容は、

1)糖質制限食の基礎知識を柱に、
2)現在、市販されている糖質制限メニューとその特徴
3)市販のカロリー制限食(いわゆる糖尿病食)と、市販の糖質制限食の食後2時間血糖測定の結果も発表致します。
4)また、糖質制限食を実践するにあたってよくあるQ&Aもまとめます。

糖質制限食に興味のある医療関係者の方はもちろん、糖質制限食を実践されておられる皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

NPO法人糖質制限食ネット・リボーン副理事長 管理栄養士 大柳珠美


第4回 医療・介護分野の食品展示会&セミナーメディケアフーズ展

特別セミナー
【M5】
2012年2月22日(水)10:3011:30
“糖質制限食”の理論と実践
〜糖尿病、生活習慣病の予防と改善のために、もうひとつの食事療法〜
※糖質制限食のサンプルつき。

■場所
東京ビッグサイト西4ホール展示会場内セミナールーC

■参加費
2000円。

■申し込み
来場事前登録が必要です。
事前登録によって、展示会全体の入場料3000円が無料になります。
来場事前登録とセミナー申し込みはこちらから。
https://www.cmpjapan.jp/medicarefood/seminar/index.php
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
2012年2月5日(日)医療関係者向けセミナー・東京・中野
こんにちは。

1年ぶりに、2012年2月5日(日)東京・中野において、医療関係者・食品研究者向けNPO糖質制限食ネット・リボーン・セミナーを開催します。

2012年1月15日(日)に国立京都国際会館で行われる第15回日本病態栄養学会年次学術集会において、

10:00~11:00「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」

というディベートセッションが行われます。

是側の演者は、私・江部康二で、非側の演者は、高輪メディカルクリニックの久保明先生です。

この学会に向けて、医学界も大分機運が盛り上がって来ています。
マスコミの取材も複数あります。

2月の東京・中野のリボーン・セミナーでは、「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」のディベートセッションの最新情報などを盛り込んで、中身の濃いものにしたいと思います。

糖質制限食とガンに関する考察も、しっかりパワーポイントスライドに入れました。


江部康二

以下は、NPO糖質制限食ネット・リボーン事務局の
曽我部ゆかりさんからのメッセージです。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ドクター江部のブログ読者の皆様へ

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。

2月5日(日)に、リボーン理事長、江部康二医師のセミナーを企画しました。
今回は特別企画として、医療関係者・食品研究者向けセミナーです。
皆様のご参加をお待ちしております。

なお、事務局の都合により誠に勝手ではございますが、お申し込みはメールにてお願いいたします。

リボーン事務局担当 
曽我部ゆかり



☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2012年2月5日(日)
特別企画 医療関係者・食品研究者向けセミナー
「糖質制限食の有効性・安全性・長期予後」
 糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満・がん・生活習慣病・・・
 豊富な症例をもとにした理論と実践


<1部>

糖質制限食のパイオニアである講師・江部康二医師が、高雄病院の豊富な症例をもとにした理論と実践を徹底的に解説。一般向け講演に比べて糖質制限食の理論をとくに詳細に展開します。


<2部>

質疑応答。臨床での実践について意見交換の時間とします。


日時:2012年2月5日(日) 


タイムスケジュール(予定):
   13時00分開場
   14時00分~基調講演 江部康二(1時間30分)
   15時30分~休憩(20分)
   15時50分~質疑応答(40分)
   16時30分~終了 
   


会場:中野サンプラザ研修室6(8階)
住所 東京都中野区中野4-1-1 
電話 03-3388-1174


道順 JR中央線・総武線、地下鉄東西線中野駅北口下車1分 

会費:一般7000円  リボーン会員5000円  学生3000円
   (資料付き)

定員:50名まで


申し込み:reborn@big.or.jp

★事前に郵便振替でご送金ください。当日受付は致しません。
メールでお申し込みをいただいた後に、
予約完了と会費お振込のご案内のメールを送ります。
入場券は発行しませんので、当日郵便振替の伝票をご持参ください。
   
申込〆切 2012年1月30日
    
    
主催:NPO法人糖質制限食ネット・リボーン


<講師プロフィール>
江部康二(えべこうじ)
内科医、漢方医、(財)高雄病院理事長、NPO法人糖質制限食ネット・リボーン理事長。1950年生まれ。京都大学医学部卒業。2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、糖尿病治療の研究に取り組み、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。高雄病院でに数多くの臨床活動を通じて、糖尿病・肥満・メタボリック症候群など対する糖質制限食の画期的な治療効果を証明。テーラーメイドダイエットとの2本立てでアトピーなど生活習慣病全般への効果も確立している。著書『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(シリーズ展開中/東洋経済新報社刊)はベストセラーに。作家宮本輝氏との対談『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』が話題に。最新刊に『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)がある。ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記』(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)は日に8000件を超えるアクセスがあり糖尿病患者さんの間で絶大な支持を得ている。
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
果糖の問題点と清涼飲料水
こんばんは。

果糖の問題点を考えてみます。

果糖もブドウ糖も単糖類で小腸から吸収されます。

果糖は吸収されたあとブドウ糖に変わる割合が少なく、GIが20くらいと低いので血糖値は上げにくいです。

ただ果糖は吸収されたあと、タンパク質糖化(グリケーション)をブドウ糖より生じやすいとされています。

糖尿病において、様々なタンパク質糖化反応生成物が合併症の進行に関与していることが明らかになっています。

また、タンパク質糖化反応は血管壁の動脈硬化だけでなく、老化、認知症、ガン、高血圧、動脈硬化などにも関係していることが報告されています。

高血糖は当然、タンパク質糖化の大きな要因となります。

果糖はブドウ糖よりさらに糖化を生じやすいので、過剰に摂取することはリスクとなります。

特に問題なのは、清涼飲料水に甘味量として入っている果糖で、米国で社会問題になっています。

米国では1980年代から甘味量の消費量が急速に増えて来ましたが、そのほとんどが、果糖を大量に含むコーンシロップの増加によるものです。

そしてコーンシロップは、米国で最も多く生産されていますが、その主な輸出先のひとつが日本なのです。

米国ではコーンシロップを用いた清涼飲料水が大量に飲まれており、肥満・生活習慣病への影響が強く懸念されています。

果糖は、ブドウ糖と異なり、インスリン・レプチンの分泌亢進やグレリンの抑制といった作用をもっていません。

従って、満腹中枢は果糖入り清涼飲料水を多量に飲んでも満腹してくれないので、量的に過剰となり肥満しやすくなるのです。

日本でもペットボトルをもって歩いている若者が増えていますが、リスクは知っておいて欲しいですね。

もっとも、季節の旬の果物少量摂取なら、700万年の進化の歴史の中でご先祖も食べていると思いますので、大きな問題はないと思います。

まあ、今の果物に比べたら小さくて甘味も少ない野生のものですが・・・。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
<糖質制限食に関するお知らせ・お願いなど>
【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】

ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。

一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、ボランティアで回答させていただいています。

診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。

私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。

また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。

従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。

またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。

質問が増えてきましたので、糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、ご了承ください。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。

質問によっては、コメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、質問がかなり増えてきていますので、なかなか即、お答えすることが困難となってきています。

糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。

なお、糖質制限食が世の中・医学界にかなり浸透してきたことは間違いありません。

2012年1月15日(日)、第15回日本病態栄養学会年次学術集会が国立京都国際会館で開催され、

「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」

というディベートセッションが行われます。

医学界にも確実に糖質制限食が広がっています。

ブログ読者の皆さんには、これまでと同様応援のほどよろしくお願い申しあげます。m(_ _)mV




【糖質制限食を実践される時のご注意】

本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので
必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。

血液検査で血清クレアチニン値が高値で腎障害がある場合と、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は相対的に高タンパク・高脂肪食になるので、腎不全と活動性膵炎には適応とならないのです。

肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。

なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。

また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。

糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。


<参考図書>

理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書) 2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年

レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年
「糖質制限食 春のレシピ」2007年
「糖質制限食 夏のレシピ」2007年
「糖質制限食 秋のレシピ」2008年
「糖質制限食 冬のレシピ」2008年
「血糖値を上げない! 健康おつまみ109 」2010年
「やせる食べかたレシピ集」2010年
「主食を抜けば糖尿は良くなる!レシピ集」2011年
(東洋経済新報社)

「糖質オフ」ごちそうごはん
(アスペクト)2009年

dancyu プレジデントムック 「満腹ダイエット 」(プレジデント社)2009年
dancyu プレジデントムック 「酒飲みダイエット 」(プレジデント社)2010年
dancyu プレジデントムック 「美食家ダイエット 」(プレジデント社)2011年

糖質オフダイエット (レタスクラブ、角川マーケティング)2011年
誰もがストレスなくやせられる! 糖質制限ダイエット(講談社)2011年

DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年


【糖質制限食とは】

米国糖尿病協会(ADA)によれば、食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わりますが、タンパク質・脂質は血糖に変わりません。 

また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。

これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。 
 
1997年版のLife With Diabetes(ADA)では、

「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」

という記載がありましたが、2004年版では変更されています。

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を上昇させます。

従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。

脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。

現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。

食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。

そして、食後高血糖を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。

炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。

一方、牛サーロインステーキを200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後高血糖はほとんど生じないのです。 

なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。

簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。

抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
 
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。

従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。

なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。

一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600~2400キロカロリー、女性なら1200~1800キロカロリーくらいが目安です。


【糖質制限食コントロール・教育入院のご案内・保険適応】

お問い合わせは高雄病院
http://www.takao-hospital.jp/

住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3 
電話:075-871-0245

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高雄病院  電話:075-871-0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3

高雄病院京都駅前診療所  電話:075-352-5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F
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江部診療所 電話:075-712-8133
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