FC2ブログ
妊娠糖尿病と糖質制限食と産婦人科
こんばんは。

まるっこさんから、妊娠糖尿病と糖質制限食と産婦人科について、コメント・質問をいただきました。


【11/08/08 まるっこ

江部先生 妊娠糖尿病がわかり、総合病院で「炭水化物はとってもよい。そして分散して食べるように」と指導されましたが数値がよくならず、先生の著書を購入後に炭水化物と糖分をとらない食事にかえたところ数値が安定し驚きいっぱいです。質問させていただきたいのですが、「授乳期に炭水化物を抜いても問題ないものでしょうか」それとも、自己検査の数値を見ながら少しの量なら食べてもいってもいいでしょうか。私のように食後高血糖、空腹時低血糖ぎみだと産後もとくに糖尿病になりやすいと医師に指摘されショックを受けていますが、炭水化物ぬきで母乳がでにくくなったりするのも心配です。また、「東京で受診できる糖質制限を治療の柱としている病院」はどちらかご存知でしょうか。今の指針は先生の著書しかなく、身近で一生にわたって診察治療を受けられる病院があれば心強く思います。たくさんの妊婦が将来糖尿病に移行する可能性を指摘されて不安に思いながら、グルコーススパイクの恐さなどほとんど指導されていない現実、そして自分の子供にも炭水化物をメインに食事を与えている現実、素人ながら恐ろしく思います。もろもろと質問申し訳ありませんがお時間があるときにお返事いただけましたらありがたい限りです。】



まるっこさん。
拙著のご購入、ありがとうございます。

まず、妊娠糖尿病のとき、穀物を摂る必要はありません。授乳中も含めて糖質制限食で大丈夫です。

妊娠糖尿病の目標達成には、スーパー糖質制限食がお奨めです。

スーパー糖質制限食でも野菜分を中心に約12%くらいの糖質を摂取することになりますが、このくらいだと食後高血糖にはなりませんし、インスリン追加分泌も約2倍ていどですみます。

米国でも<妊娠糖尿病→低炭水化物食>という食事指導が選択肢としてあります。

米国では糖質30~40%くらいのゆるい糖質制限食が、妊娠糖尿病に推奨されるようです。

妊娠糖尿病と診断されて、糖質制限食でインスリン注射なしで無事出産という方も、本ブログでも数名以上おられます。

人類が、ゴリラやチンパンジーと分かれたのが約400~500万年前・・・。

その後、7属23種の人類が栄枯盛衰・進化を繰り返し、現在残っているのは、現世人類(ホモ・サピエンス)だけです。

この間400~500万年間は、生業は狩猟・採集で、全ての人類が糖質制限食でした。

農耕が始まり定着しての4000年間だけが、主食が穀物(糖質)と変化しました。

400万年以上は、人類の栄養・代謝・生理すべて糖質制限食に適応するように進化してきていますし、勿論妊娠・出産・子育て・日常生活も糖質制限食の中で行われてきました。従いまして、妊婦や授乳婦が糖質制限食を実践しても、何の問題もありません。

また、極北の民イヌイットも、伝統的食生活を守っていた4000年間は、スーパー糖質制限食で妊娠・出産・子育て・日常生活を送っています。

まるっこさん、妊娠糖尿病の時も安心して糖質制限食をお続け下さいね。

妊娠中のコントロール目標は、「糖尿病妊娠」も「妊娠糖尿病」も

<日本糖尿病学会の妊娠中の血糖値コントロール目標>

空腹時血糖値100mg/dl未満
食後1時間値140mg/dl未満
食後2時間血糖値120mg/dl未満
HbA1c5.8%未満、JDS値、

をめざします。

スーパー糖質制限食なら、薬なしで充分目標達成と思います。

☆☆☆☆☆

東京近郊の糖質制限食OKのマタニティークリニックです。

いずれも栄養士さんの糖質制限食栄養指導もありますし、分娩数も豊富です。

宗田マタニティークリニック http://www.muneta.org/map.html
〒290-0024 千葉県市原市根田320-7
TEL : 0436-24-4103
FAX : 0436-24-4112
E-mail : mmc@mbr.nifty.com
休診日 : 木曜日 日曜日
診察時間 : 9:30~12:00/15:00~16:30
      (土曜日 16:00迄)


永井クリニック http://www.nagai-cl.com/aces_map.html
〒341-0004 埼玉県三郷市上彦名607-1
TEL 048-959-1311(代)
FAX 048-959-1125



江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
2011年8月、9月、糖質制限食講演会のご案内
1)
豊橋ハートセンター ハートの日
http://www.heart-center.or.jp/jp/event/20110810.pdf

日時 2011年8月10日(火)
   午前8時30分→午后3時30分(講演会は午后1時~)

場所 ホテル日航豊橋 ホリデイホール

入場無料

私の出番は 
13:50~14:35 「糖尿病・生活習慣病と糖質制限食」 江部康二
14:45~15:30  パネルディスカッション

です。

お問い合わせ  ハートの日実行委員会事務局   0532-37-3377


2)
朝日カルチャーセンター中之島教室
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=123037&userflg=0

糖尿病は必ず良くなる!
- 糖質制限食のすすめ

講師 江部康二

日時  2011年8月23日(火) 10:30-12:00

受講料  会員 2,415円  一般 2,835円

場所  〒530-0005  大阪市北区中之島3-2-4 朝日新聞ビル 5階

お問い合わせ  TEL 06-6222-5222

***
朝日カルチャーセンター中之島教室は、もしかしたらすでに満席かもしれませんが、その場合はすみません。


3)
リボーン講演会・糖質制限食マスター講座 vol.3 in 東京、2011.9.4(日)

今回は、江部康二が90分、大柳珠美管理栄養士が55分、休憩5分、質疑応答が30分、とじっくり時間をかけて、最新の糖質制限食基礎理論と実践を皆さんと一緒に勉強したいと思っております。

講 師  江部康二(高雄病院理事長・リボーン理事長)
    大柳珠美(管理栄養士・リボーン副理事長)

<期日>   2011年9月4日(日)
<開場>   13時00分   
<開演>   13時30分   
<終了>    16時30分
<場所>   中野サンプラザ研修室2 (8階)
<アクセス>  東京・JR中野駅北口下車1分。サンプラザ正面エントランスから入り、
        左手のエレベーターで8階へ。
<定員>   90名(リボーン会員優先/申込先着順)
<会費>   リボーン会員2,400円  リボーン会員ペア4,000円
       一般3,000円 一般ペア5,600円  

■申し込み及び問い合わせ 
 リボーン事務局  電話03−3388−5428 
          e-mail reborn@big.or.jp

■申し込み方法 
メールまたは電話でお申し込みの上、事前に郵便振替で会費のお振込をお願いします。
当日受付はいたしません。
入場券は発行しませんので、当日郵便振替の伝票をご持参ください。
なお、欠席される場合、ご入金いただいた会費を返金することはできませんが、配布資料を後日お送りいたします。あらかじめご了承ください。

■振り込み先口座番号 00110-9-393366 口座名称 リボーン

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
調理に使う油脂について、日本脂質栄養学会の提言
おはようございます。

調理に使う油脂について、復習も兼ねて考えてみましょう。

A)調理に使う油脂の分類

1)飽和脂肪酸:ステアリン酸、パルミチン酸など。
  獣肉油脂、牛乳、卵など動物性脂肪に多く含まれる。
  植物性油脂にも含まれる。

2) 不飽和脂肪酸
   一価不飽和脂肪酸 
   オレイン酸(オリーブ油の主成分、動物性油脂にもある)など 

  多価不飽和脂肪酸
   リノール酸(ω-6系、大部分の植物油に含まれる)
   α-リノレン酸(ω-3系、緑の濃い野菜に含まれる)
   エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)など


B)日本脂質栄養学会の提言(2002年9月)の要約

「本学会は 1992年以来、必須脂肪酸である リノール酸の摂取過剰と健康の問題について討論。その結果、日本人のリノール酸摂りすぎを是正する方向に栄養指導を改めることが急務との結論に達した。 リノール酸摂りすぎの害(心臓・脳血管系疾患、欧米型癌、アレルギー性疾患、その他炎症性疾患)については、動物実験のみならず臨床的にも明らかにされてきた。」


C)油脂のまとめ
• リノール酸(ω6)とαリノレン酸(ω3)は人は合成できない。
• リノール酸→γリノレン酸→アラキドン酸(体内で合成)
• α-リノレン酸→EPA→DHA(体内で微量は合成)
       抗癌作用、血液サラサラ
• リノール酸の摂取を減らす(1日必須量は1~2gを20g摂取)     
• マーガリンやエコナはトランス脂肪酸が多く、必要ない。
• 植物油(主成分はリノール酸)が良くて動物油が悪い→間違い
• オリーブオイル、α-リノレン酸(シソ・エゴマ油)、EPA・DHA(魚油)を増やす。
• ω6: ω3  石器時代人1:1  現代人20~40:1
• 飽和脂肪酸(S):一価不飽和脂肪酸(M):多価不飽和脂肪酸(P)
• 厚生労働省は S:M:P=3:4:3 を推奨。



リノール酸(ω6)とαリノレン酸(ω3)は、人は合成できないので、食物から摂取することが必要不可欠であり、必須脂肪酸と呼ばれています。

EPAとDHAは、体内でα-リノレン酸から合成できますが、魚などから摂取するほうが効率はいいです。

かつて、「植物油が身体によくて動物油が身体に悪い」というのが定説でしたが、日本の現状では、日本脂質栄養学会の提言のように、リノール酸の過剰摂取が問題となっています。

そして、リノール酸は多くの植物油の主成分で、安価な大豆油やコーン油には特に多く含まれています。

トランス脂肪酸の害については、2009.06.29 (Mon)の本ブログ「トランス脂肪酸」をご参照ください。

最近は、トランス脂肪酸のほとんど含まれいないマーガリンも販売されています。エコナは、別の理由(発がんリスク)で販売中止になりました。

オリーブオイルの主成分は、一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸です。そして大多数の栄養学者がオリーブオイルの摂取を奨めています。

一方で、動物油に対する見解は一定していません。

興味深いのは、牛肉の脂には飽和脂肪酸であるステアリン酸やパルミチン酸も含まれていますが、主成分は、オリーブオイルと同様オレイン酸であることです。

動物油が危険という立場の栄養学者は「牛脂の主成分はオレイン酸」という事実をご存知なのでしょうか?

ちなみに、日本脂質栄養学会は「動物油は植物油より安全性が高い」という見解です。

ともあれ、厚生労働省は

飽和脂肪酸(S):一価不飽和脂肪酸(M):多価不飽和脂肪酸(P)

の比率「S:M:P=3:4:3」を推奨しています。



江部康二


☆☆☆参考

日本脂質栄養学会のホームページから転載
http://jsln.umin.jp/teigenHamazaki02.htm

「リノール酸摂取量の削減および油脂食品の表示改善を進める提言」について

日本脂質栄養学会

会長 浜崎智仁

 本学会は 1992年以来、必須脂肪酸であるリノール酸の摂取過剰と健康の問題について討論を重ね、学会内外の有識者の意見を集約・評価してきた。その結果、日本人のリノール酸摂りすぎを是正する方向に栄養指導を改めることが急務であるとの結論に達した。また油脂栄養指針を新しい方向に転換する上で、油脂食品の表示改善が必要であると考え、理事会の議を経て以下の提言を行う。

【提言 1】日本人のリノール酸摂取量を減らす栄養指導を進める (*)。

*:現在の日本人の n-3系脂肪酸摂取量(α -リノレン酸とEPA+DHA が同程度)が保たれていることを前提とする。

【提言 2】育児用粉ミルクの必須脂肪酸含量を母乳のレベルに近づける (*)。

*:最近の母乳のリノール酸含量は総脂肪酸中の約 13%(日本)、9 %(ドイツ)、8%(オーストラリア)、 8%(スウェーデン)である。

【提言 3】原材料名としての食用油脂の表示を、現在の一括表示(植物油脂、動物油脂、加工油脂等)から油種名をあらわす食品名(大豆油、高オレイン酸紅花油、大豆硬化油等)の表示とする。

【提言4】油脂含量が 50重量%を越える食品については、 n-6系と n-3系の含量を表示する。

【背景】 リノール酸 (n-6)の必須量は動物実験によると約 1エネルギー% であるが、わが国のリノール酸摂取量は1955 年頃の3エネルギー%以下から 1980年代にかけて大幅に増加し、 6エネルギー% 以上に達している。そして「摂取脂肪酸の中でリノール酸の占める割合」は、欧米先進国より日本がはるかに高い。わが国の食用油供給は、高リノール酸型から高オレイン酸型へ急速に転換しているものの、国民の多くはまだ、“リノール酸の摂取を増やすことが健康に良い”と理解している。適正な n-6/n-3比についてはまだ議論の余地が残っているが、リノール酸摂取量を現在の高いレベルに保つことのメリットについては、科学的根拠が見出せない。これに対し、リノール酸摂りすぎの害(心臓・脳血管系疾患、欧米型癌、アレルギー性疾患、その他炎症性疾患)については、動物実験のみならず臨床的にも明らかにされてきた。また、現在市場に供給されている育児用粉ミルク中のリノール酸は総脂肪酸中の 18%以上にもなっており、母乳中の必須脂肪酸組成と著しく乖離している。

 一方、第五次改定「日本人の栄養所要量」(平成 6年)以来、高度不飽和脂肪酸を n-6系とn-3 系に分ける考えが定着してきたが、消費者にとってこれらを選ぶための表示がなされていない。また第六次改定「日本人の栄養所要量」ではトランス型脂肪酸の問題が提起されたが、それに関わる食品原材料名(マーガリン、ショートニング、植物油原料など)では化学組成が明確でなく、不適切である。

 このような背景のもとに、本会は第一段階として、上記の提言を行うに至った。なお、日本では未だかって中心静脈栄養を除けば、リノール酸欠乏症は報告されたことが一度もなく、欧米においても実質的に皆無である。

提言の背景、解説の詳細は下記参照

浜崎智仁 脂質栄養学10(No.1) 39-40
奥山治美、高田秀穂 他、 脂質栄養学11(No.1) 17-46

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
マクロビオティックと糖質制限食とテーラーメードダイエット
こんにちは。

エルザさんから、マクロビオティックと糖質制限食についてコメントいただきました。

【11/08/04 エルザ
私だけじゃなかった!
糖質制限をするようになり、胃もたれが確かに減りました!私だけじゃなかたんですね。
胃が弱いので、ずーと長いこと、揚げ物を控えていましたが、医師に糖質制限を勧められ、恐る恐る糖質以外の、今まで健康のために避けていた色々な食品を試しています。
たしかに揚げものも、ステーキも、胃もたれする事はありませんでした。
未精白の穀物は、クリーンなエネルギーで、体に良いと信じてきたので、江部先生のブログを読むたびに、ショックです!!
健康のために、マクロビに、ベジタリアンに走ってきて、健康になれなかった私は、今軌道修正中です。
今後も先生のブログ、楽しみにしています。】


エルザさん。
コメントありがとうございます。

医師に糖質制限食を勧められたのですね。それは素晴らしいです。

医師の間にも糖質制限食が確実に浸透しつつありますね。 (^^)

「揚げ物やステーキでは胃もたれは生じない」

というのは、従来の常識では信じがたいことですが、ほとんどの人においてそうなります。

結局、揚げ物やステーキと一緒に摂取していた炭水化物で胃もたれや胸やけが生じていたのを、見た目やイメージで誤解・錯覚していたのだと思います。

「玄米菜食+魚貝+鶏肉」は高雄病院でも1984年から給食に導入して、現在もアトピー患者さんなどには供給しています。

玄米菜食だけだと、ビタミンB12やEPA、DHAが不足しがちなので注意が必要です。

ビタミンB12やEPA、DHAはほとんど動物性食品にしか含まれていないので、ベジタリアンでも最低限の魚貝は必要と思います。

「糖質制限食」は1999年から、兄の江部洋一郎院長(当時)が導入し、2001年から私も取り組んでいます。そして、その頃からテーラーメードの食事療法を考え始めました。


<テーラーメードの食事療法(tailor made diet)>

玄米魚菜食時代、糖質制限食時代を経て、今私は食生活において、一人ひとりの年齢・体質・病状・嗜好にあわせた、テーラーメードの食事療法(tailor made diet)を提唱しています。

症状改善だけなら、人類皆糖質制限食もありだと思うのですが、地球人口69億人を養うためには穀物は必須です。このことを踏まえて食べ分けが必要と思います。

例えば、小児、青少年、アトピーや喘息の若い人、成人でも糖尿病やメタボリック・シンドロームなどがない人なら、主食を未精製の穀物(例えば玄米)にして「高雄病院食生活十箇条」(*)の実践でよいと思います。

運動選手など日常的に運動をしている青少年は、あるていどの量の未精製穀物を摂取しても、筋肉がどんどん血糖を利用するのでブドウ糖ミニスパイク(**)も生じにくく大丈夫です。

一方、読書タイプで運動をあんまりしない青少年は、未精製の穀物でもやや少量に控えておく方が無難です。

すでに糖尿病を患っている人や、メタボリック・シンドロ-ムの人は、糖質制限食がベストの選択です。

糖質制限食は、糖質摂取が少ないので食後の血糖値上昇がほとんどなく、常に脂肪を燃やすエネルギーシステムが活性化しており、肥満解消にもおおいに役立ちます。糖尿人は玄米でも食後高血糖を生じるので、やはり糖質制限食です。

このように「テーラーメードの食事療法」の枠組のなかで考えていけば、玄米魚菜食と糖質制限食は適応対象が異なっているわけで矛盾は生じません。

玄米魚菜食、糖質制限食、断食に共通する現象があります。それは食前・食後血糖値の差が少なくて、代謝が安定することです。これが各食事療法の効果という点で決定的に重要といえます。

玄米魚菜食は、精製炭水化物(白ご飯や白パン)を主食とするのに比べれば、食前・食後血糖値の差は少ないので利点があります。

勿論、糖質制限食なら食前・食後血糖値の差はほとんどないくらいになり、玄米魚菜食よりさらに利点があります。


江部康二


(*)
『高雄病院食生活十箇条』 -アレルギー疾患の治療や生活習慣病予防に-

一、主食は未精製の穀物(玄米、全粒粉のパンなど)を運動量に応じて適量
二、白パン・白砂糖など精製炭水化物の摂取は極力減らす
三、発酵食品(味噌、漬け物、納豆など)をきちんと食べる
四、液体でカロリーを摂らない(飲みものは水、番茶、麦茶、ほうじ茶など)
五、魚貝類はしっかり食べ、肉類は適量を摂る
六、季節の野菜や海草はしっかり食べ、旬の果物も適量摂る
七、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)など身体に良い油脂は積極的に摂る
八、牛乳は極力減らし、チーズやプレーンヨーグルトは適量摂る
九、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ
十、食事は楽しく、ゆっくり、よくかんで


(**)<ブドウ糖スパイクとブドウ糖ミニスパイク>

空腹時血糖値と食後血糖値の差が大きいことを「ブドウ糖スパイク」といいます。

糖尿病の人が糖質を摂取すればブドウ糖スパイクは100~200,300mg/dlとなり、リアルタイムに血管内皮に悪影響をあたえ、将来の動脈硬化や心筋梗塞のリスクとなります。

正常の人でも白いパンなど精製された糖質を食べると、60~70mgのブドウ糖ミニスパイクを生じて代謝が乱れます。ミニスパイクの度にインスリンが大量に追加分泌されます。

基礎分泌の10~30倍レベル、インスリンが追加分泌される事態は、救急車の出動に等しいととらえるのが正確と思います。(=_=;) 

このブドウ糖ミニスパイクとインスリン追加分泌を30年、40年毎日頻回に繰り返すことが、生活習慣病の根本要因と私は考えています。

玄米なら、正常の人だと20~40mgしか血糖を上昇させず、代謝が安定します。しかし、残念ながら糖尿病になってしまったら、私自身でも明らかなように、玄米でも100~200のブドウ糖スパイクを起こしてしまうので、糖質制限食が必要となるのです。

糖質制限食なら、血糖値の上下動は正常人ではほとんどなくなり、糖尿人でも少なくなります。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
気にしすぎず楽しく、糖質制限食は工夫次第
こんばんは。

スーパー糖質制限食では、1回の食事の糖質量「10~20g」くらいを目安とします。

これなら、糖尿人のほとんどにおいて、動脈硬化予防の指標、

食後1時間血糖値180mg/dl未満、
食後2時間血糖値140mg/dl未満、

を達成できるからです。

その意味では、糖質制限食は工夫次第で、結構いろいろな食品を摂取することが可能です。

今回、ゆうこさんから、具体的で実戦的ないろいろな工夫・技をアドバイスいただきましたので,
以下にご紹介いたします。

少量の板チョコ、ジャガイモ、果物、アイス・・・
ゆうこさん、ありがとうございます。


江部康二



☆☆☆☆☆参考

【11/08/05 ゆうこ
気にしすぎず楽しく♪
先生 横からすいません。

この間、「糖質制限でずっと4%台」と書きましたが、私、結構おやつは食べています。

アーモンド10g(7粒くらい)  ⇒糖質0.9g 60kcal
くるみ10g(大きいの3つくらい)⇒糖質0.8g 70kcal
ピスタチオの中身10g(20粒くらい)⇒糖質1.44g 58kcal
ピーナツ10g(10粒くらい)⇒糖質1.25g 59kcal
カシューナッツ10g(7粒くらい)⇒糖質2.6g 60kcal

糖質制限していると、量を食べてもカロリーが稼げない、という人がいるようですが、カロリーを稼げて、お腹いっぱいにならず、「無塩」のものが手に入りやすいのは 「くるみ」やアーモンドでしょうか。
塩味がついていないナッツも、チーズや小魚なんかを一緒に食べると美味しいですし、つまみにもなります。

私は小さなタッパーに小魚・大豆・ナッツを混ぜ混ぜに入れて会社の引き出しにいれてあります。

低糖質でない普通のミルクチョコレートの「板チョコ」でも、短い辺一列(1枚が60gの場合10gということ)食べても糖質量は約5gなので、おやつにはほぼ毎日食べています。
最近よく見かける、箱に20枚くらい個包装の小さなチョコレートが入ったものを一回に2枚ほど。

イモ類も、ジャガイモ100gで糖質16gですが、きっちり測れば、その他の食材が例えば肉そのものだったり魚や青菜類であれば、糖質に余裕があるので、アクセントにメニューに加えても全然大丈夫。

そう考えると、
・主食
・調味料(味噌とかソース・ケチャップや、たれ・ドレッシング系)
に気をつけて
イモ類を摂る時にはきちんと計量すれば、

・お菓子 おせんべいだって、よく袋の表示を見ると、小さいものなら食べられるもの多し。
・果物(糖質量は半分強で計算しちゃって大丈夫のよう)←私の場合朝食で摂ると、糖質量そのままの値が上昇してしまいますが。
・アイスも、箱に何本も入った小さいものだと1本あたり6gくらいの糖質のものが多いので、おやつとしてなら大丈夫

・・・・・と、ほとんどのものが食べられます。

食事に取り入れる際にはその他のものの糖質量とのバランス、おやつとしてなら、どのくらいの量を食べて大丈夫か、を計算する事だと思います。

最近はメーカーのページで糖質量なども出ていますし、問い合わせれば教えてくれます。おせんべいは炭水化物量しか出ていませんが、成分表から繊維量を推測できると思います。

楽しまないと!長~くは続かないですものね。】
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で糖尿病改善&栄養指導
こんばんは。

雨が小やみになってきました。

さて、名古屋・hさんから、嬉しいコメントをいただきました。


【11/08/05 名古屋・hさん
テニスおよび初めての高雄病院での診察
テニスの合宿、楽しかったと思います。私は学生時代からテニスをやっていましたが、25年程前、テニス中にアキレス腱を切ってしまい、以後テニスは中止となりました。今は、週末のゴルフ程度です。

さて、今日、初めて、高雄病院を訪問、小栗先生の診察を受けました。江部先生の著書に従って独自でス-パ-糖質制限食を実行し、HA1cが7.3から5.8まで下がっていましたが、実施方法に問題はないか、私はやせすぎなので体重を増やす方法はなか、など聞くために診察をうけました。
今日のHA1cは5.2、空腹時血糖は88で全く問題なく、実施方法も問題なしとの判断をいただきました。

さらに、栄養士さんから具体的な食事につていろいろ指導いただきました。食事に変化をつけるうえで大変参考になりました。また、アドバイスに従い、やせすぎ解消に少し多めの果物を取りたいとおもいます。

本日はありがとうございました。私は、米やパンがなくても全く気にならないので、ス-パ-糖質制限食を続けたいと思います。さらに、近くにも多数の糖尿人ばいます。この方法を広く薦めたいと思います。

名古屋・hさん】



名古屋・hさん

拙著のご購入ありがとうございます。

自力でスーパー糖質制限食を実践されて
HbA1c7.3→5.8→5.2%

素晴らしい改善ですね。

上手にスーパー糖質制限食を実践しておられるのだと思います。

高雄病院の栄養士のアドバイスがお役に立ったのなら嬉しい限りです。

医師は糖質制限食の食事、総論的なアドバイスはできますが、私も含めて自分で料理してないタイプは具体的なアドバイスは苦手です。

その点、栄養士はきめ細かい指導が得意ですので、うまく役割分担できればいいなと思っています。

これからも美味しく楽しく糖質制限食をお続けくださいね。



江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
境界型と糖質制限食
こんばんは。

夕方から結構きつい雨が降ってきた京都です。

今夜は、少し涼しさが期待できそうです。

さて今回は、エマさんから境界型と糖質制限食について、コメントと質問をいただきました。


【11/08/03 エマ
お聞きしたいのですが
現在境界型と診断された39歳女性です。3日前より先生の著書を読んで炭水化物と糖分を抜いた食事をするようになり、食後2時間の自己検査では血糖値が70~90くらいです(それまでは120から160くらいで分散食の指導を受けていました)、空腹時には60台になって、全体にやや低血糖傾向にあるのかと、食事に炭水化物を多少足そうかと思うのですが、その必要はあるでしょうか。このまま続けていても問題なさそうでしょうか。数値がたちまちに驚くほど下がったので不安もあります。また炭水化物を食べないといつもおなかがすいているような感じと低血糖になるきがして、だらだらと豆腐やナッツ類など糖質が少ない食品をつまんで食べてしまいます。それだとインスリンがいつも分泌となってしまいよくないでしょうか。3食炭水化物をとらなくても慣れてきて間食も減ってくるものでしょうか。教えていただけないでしょうか。】


エマさん。
拙著のご購入ありがとうございます。

食後2時間血糖値が120mg~160mgなので、食後高血糖タイプの境界型(IGT)ですね。

食後高血糖タイプの境界型は、糖尿病型に近いくらい大血管の動脈硬化になりやすいので、今から糖質制限食で予防するのが賢明です。

糖質制限食で食後高血糖はリアルタイムに正常化しますが、通常は肝臓で糖新生するので、低血糖になることはまずありません。安心して、糖質制限食をお続けください。

スーパー糖質制限食でも野菜の糖質を主に約12%の糖質を摂取します。

しかし野菜やナッツ類の糖質量では、追加分泌インスリンは基礎分泌の2~3倍レベルでごく少量ですので心配いりません。

一人前のご飯やパンを食べた時の追加分泌インスリンは、基礎分泌の数倍~20倍と大量にでますので大きな差があります。

糖質制限食ですので、脂質・タンパク質はしっかりお腹いっぱい摂ってください。

そのうち慣れてきて間食も減ると思います。



江部康二



☆☆☆☆☆参考

<糖尿病早期発見のために> 
IFG(Impaired fasting glycaemia):空腹時血糖異常
IGT(Impaired Glucose Tolerance):耐糖能異常

っていきなりなんでしょう? (∵)?

あまり耳慣れない言葉と思いますが、糖尿病早期発見の流れにおいて大切な概念なので検討してみましょう。 (^_^)


75g経口ブドウ糖負荷試験 (75gOGTT) および、空腹時血糖値による判定基準(日本糖尿病学会)

A)正常型
「空腹時血糖値が110mg/dl未満かつ120分後血糖値が140mg/dl未満」
を満たせば正常型。

B)境界型
正常型にも糖尿病型にも属さない場合をいう。
具体的にはWHO分類のIGT、IFG、IFG/IGTがある。
①2時間値が140~199mg/dlとなる耐糖能異常であるIGT (Impaired Glucose Tolerance)
 IGT単独なら早朝空腹時血糖値は110mg/dl未満で正常である。
②空腹時血糖値が110~125mg/dlとなるIFG (Impaired fasting glycaemia)
 IFG単独なら75gOGTTにて2時間値は140mg/dl未満で正常である。
③両者の合併であるIFG/IGT
の3つのパターンがある。

C)糖尿病型
「空腹時血糖値が126mg/dl以上または120分後血糖値が200mg/dl以上」
を満たせば糖尿病型。


随時血糖値200mg/dl以上は糖尿病型

Ⅲ 糖尿病の診断
  Ⅰ、Ⅱの糖尿病型を異なる日に2回以上確認できたら糖尿病と診断。


Ⅳ 糖尿病発症に到る流れ
1)IGT→糖尿病(食後血糖値200mg/dl以上または75gOGTT2時間値200mg/dl以上)   既に糖尿病を発症していても早朝空腹時血糖値は正常で健診で見逃される。
2)IGT→IFG/IGT→糖尿病(上記200mg/dl以上または空腹時血糖値126mg/dl以上)
  IFG/IGTの段階で、通常の健診でもチェックできる。 
3)1FG→IFG/IGT→糖尿病  
通常の健診でもチェックできる。パターンとしては少ない。


日本人では、IGTや200mg/dl以上の食後高血糖が、数年から10年続いて、初めて早朝空腹時血糖値が110mg/dlを超えることが、最も多いとされています。

つまり1)、2)のパターンが多くて、3)のパターンは少ないのですね。

従いまして、一般的な健康診断の早朝空腹時血糖値で、糖尿病の早期診断をするのは、おおいに無理があります。

そもそも日本人では、IFG単独の例はかなり少ないと考えられます。

1)2)3)どのパターンでも、最終的には、IGTを経て糖尿病型になると考えられます。

IFGからいきなり糖尿病型になるというのは、さすがにないと思います。

従って、なんとかIGTの段階(糖尿病発症前)でチェックできれば、治療的には大変役立ちます。

そのためには、75g経口ブドウ糖負荷試験が一番確実です。

しかし、かなり面倒で手間暇がかかりますから、デンプン(糖質)を食べ始めて2時間後の血糖値、あるいは尿糖を調べれば簡便です。

1時間後も調べれば、さらに見逃しは減ります。
1時間値が180mg/dlを超えていると、
2時間値が140mg/dl未満で正常でも、
将来糖尿病になりやすいので注意が必要なのです。

糖尿病は、インスリン作用不足(インスリン分泌不足+インスリン抵抗性)がベースにあり、発症します。

日本人では、インスリン分泌不足が主で、インスリン抵抗性が従と言われています。

IGTの段階で、まずインスリン追加分泌が不足、あるいは遷延しています。

それが数年以上続いて、インスリン基礎分泌も不足してきたら、IFGも合併してきます。

一方、欧米人では、インスリン抵抗性が主で、インスリン分泌不足が従とされています。この場合、インスリン分泌能力はまだあるけれど、効きが悪い(インスリン抵抗性)ため高血糖となります。

そうすると、インスリン抵抗性のため、基礎分泌のインスリンの量では早朝空腹時血糖値がやや高いけど、追加分泌は大量に出せるので食後高血糖は防いでいるというIFGの人が、日本より高率に存在する可能性があります。

日本人でも肥満が目立つ人は、インスリン抵抗性が主の欧米パターンの糖尿病発症もありえます。

この場合、早期に発見できれば、インスリン分泌能力は残っているので、肥満が改善してインスリン抵抗性が改善すれば、糖尿病が治ることもあり得ます。

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
「テニス合宿から帰京しました。」&「糖質制限食の基本スタンス」
こんにちは。

7月30日(土)~8月2日(火)までの信州、八ヶ岳山麓、富士見高原、テニス合宿、無事帰京しました。

富士見高原は、寒いくらいの日もあって、「エアコン消してください」などと注文するメンバーもいましたが、勿論、標高1200mのペンションにエアコンなどありません。

雨も降りましたが、毎日3~4時間はテニスができました。

適宜、分相応に勝手に練習時間を短縮したので、最後の日も筋肉痛なしで過ごせました。(´_`?)

8月2日(火)夜は京都組だけで最後の宴会を楽しみました。

8月3日(水)は、朝から晩まで仕事がつまっていて、出版社との打ち合わせもあり、いきなりの日常業務復帰で、結構しんどかったです。(=_=;) 

例年は、合宿から帰った翌日の水曜日の夜診(江部診療所)は休みにして、ワンクッション置くのですが、今年は8月10日(水)が豊橋ハートセンターの講演で休診なので、8月3日(水)の夜診をありとしました。

さて千鶴さんから、嬉しいコメントをいただきました。

【11/08/03 千鶴
本当にウレシイです
先生おかえりなさい
休暇はリフレッシュできましたか~^^

今日は、2ヶ月弱スーパー糖質制限食を実践しての検査結果が出ました。
ヘモグロビンA1cが4.9でした^^

初めて検査を受けた時にすでに5%台だったので、 4%台は夢のようで・・初めて見る数字・・本当にうれしいです。

本で効果が速いのはわかっていたはずなのに検査結果をきくまでは正直本当に改善されているのか?半信半疑なところもあり・・・^^;

その分、ほんとうにうれしくほっとしました・・

カロリー制限食のようにつらくはないので、 ある日我慢していたものがブチっと切れるなんてこともなく・・
長く続けられそうです。
果物なども、ほんの少量だったら・・食べることが、私にとっては食べる楽しみにつながるようだったので、 あまりに我慢しすぎず、食べたい時は少しだけ食べています。
糖質コントロールされたお菓子なども・・

ヘモグロビン値をこのままずっと維持していけたらいいと思います。

自分のデータを示せれば人におすすめするにも説得力が増すので、 これからも糖質制限食をまわりに紹介していきたいです^^

ありがとうございます~

ここに集われている多くの皆さんと一緒にこれからも頑張ります~】



千鶴さん。
ありがとうございます。

たっぷりリフレッシュできたと思います。ヾ(^▽^)

HbA1c4.9%とは素晴らしいですね。

仰有るとおり、糖質制限食はカロリー制限のようにストイックにやる必要がないので、随分楽に実践できると思います。

高雄病院・糖質制限食の基本スタンスは、

「人類本来の食生活を目指す。」

ということです。

人類の歴史は約400~500万年です。

農耕が始まるまでの約400万年以上は、狩猟・採集が生業であり、魚貝類・小動物・動物の肉・内臓・骨髄・野草・野菜・キノコ・海藻・昆虫などが日常的な食料です。

時々食べることができたのは、木の実・ナッツ・果物・山芋などでしょうか。

スーパー糖質制限食における総摂取カロリーに対する割合は

<脂質56%、タンパク質32%、糖質12%>です。

すなわち、高脂質・高タンパク食であり、制限するのは糖質だけで、これが「人類本来の食生活」に近い比率だと思います。

摂取する糖質のほとんどが野菜分の糖質です。

400万年の進化の歴史において、野菜は日常的に摂取していたと思います。

このことは、人類がビタミンCを体内で合成できないことからも、推察できます。

動物性食品だけの摂取では、ビタミンCが必ず不足します。

従いまして、スーパー糖質制限食で野菜を摂取することは、ビタミンC確保の意味からも重要な意味を持っています。

つまり、適量の野菜(最低ビタミンC必要量)は、必ず摂取しなければなりません。

ただ大量の野菜は、糖質量が増えるので要注意です。

次に果物やナッツ類は、秋を中心に季節ごとに少量は手に入るので、ご先祖も、当然摂取していたと思います。

但し、当時の果物やナッツは野生種ですから、現在流通しているものに比べたら、はるかに小さくてショボくて糖質含有量も少なかったと思います。

そして、じゃがいもやさつまいもを人類が食べ始めたのは、農耕開始と同じ頃かそれ以降です。

一方、山芋は、世界中にいろんな種類が山のなかに自生してたと思われ、たま~に運良く採集できたら、ご先祖も食べていたと思います。

このように考えてくると、糖尿人のスーパー糖質制限食においても、

適量の野菜
少量のナッツ類
少量の果物

程度の少なめの糖質量は、人類の進化の過程で時々摂取していたものであり、人体の消化吸収・栄養代謝システムのおいても許容できる範囲と思います。

山芋は、さすがに糖質含有量が多いので、糖尿人はやめておくほうが無難です。

ともあれ、千鶴さんが実践しておられるような、糖質制限OKのスイーツや少量の果物は、充分な許容範囲ですね。

また糖尿人ではなくて正常人が、健康のためにスーパー糖質制限食を実践する場合は、糖尿人より多めの野菜、適量のナッツ類、適量の果物、適量の山芋、くらいまでの糖質量は許容範囲と思います。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
逆流性食道炎と糖質制限食
こんにちは

逆流性食道炎は、酸性の胃液やそれと混ざった食物が、食道に逆流して食道が炎症を起こし、胸やけや胸の痛みなどを生じる病気です。

逆流性食道炎の症状を訴える患者さんのほとんどが、糖質制限食開始の瞬間から改善します。(^-^)v(^-^)v

当初、私自身が信じられなかったのですが、もう40人以上に試してみて、脂っこいものより炭水化物が胸やけを起こす真犯人と確信しました。

ここまでくると、逆流性食道炎は、精製炭水化物の過剰摂取が根本要因である可能性が極めて高いと思います。

400万年の人類の歴史のなかで、精製炭水化物を大量に常食し始めた
ここ200~300年の特殊な病気の一つが逆流性食道炎です。

一番印象的だったのは、中学校の頃から、毎日昼食後1時間と夕食後1時間に、必ず胸やけがあった30代の男性患者さんです。糖尿人ではありません。

カレーライスの日は特に最悪で、夕食後1時間に加えて、夜中の1時にも胸やけがあって苦しんだそうです。

ブログでの成功経験があったので、

「騙されたと思って兎に角スーパー糖質制限食を試してごらん?」

と奨めてみました。

2週間後の外来診察で、糖質制限食開始当日から、20年来の胸やけが一切消失したという驚きの報告をしていただきました。ヾ(゜▽゜)

カレーライスというのは、<ご飯+カレールーの小麦粉>で二重の糖質なので、寿司飯と共に最も血糖値を上げやすい食材です。σ(=_=;)ヾ 

食後1時間ですから、正常人でも、グルコースミニスパイクを生じた時に代謝の乱れがあり、何らかの機転で逆流性食道炎の症状を引き起こすのでしょうが、その機序はまだよくわかりません。

一方、「饅頭1個だと胸やけなしだけど、2個だと胸やけ必発」という人もあり、個人の糖質摂取許容量の限界を超えると、胃酸が出過ぎて胸やけを生じるような気もします。

糖質摂取許容量には個人差があります。

結論です。

逆流性食道炎の症状は、糖質制限食で改善する例がほとんどです。

言い換えれば、糖質の過剰摂取が逆流性食道炎の原因の可能性が高いです。何故、糖質摂取で胸やけが生じるかは、まだよくわかりません。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット