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コーヒー抽出液と糖質
おはようございます。

コーヒー抽出液の成分について、セインさんから、コメントいただきました。
結構ばらつきがあるのですね。
興味深い情報なので記事にしました。
セインさんありがとうございます。

江部康二


「10/08/08 セイン
タイトルなし
こんにちは、セインといいます。
10日の岐阜ハートセンターの講演会に参加予定の50才男性です。糖質制限には日本でも指折り(大げさか)くらいに効果的にお世話になったと思っているので、はじめてお目に掛かるのを楽しみにしています。
さて、今日コメントに参加したのは、コーヒー抽出液に関してであります。
先生の五訂日本食品成分表によれば、とありますが、世間に出回っているコーヒー抽出液の成分表には、メーカーや品物によって少しだけですがばらつきがあります。手元に偶然にも4種類のコーヒー抽出液が箱単位!でありますので、参考にしたい人のために報告します。
いずれも、抽出液100mgあたりであります。
順不同で
ネスカフェ クリアテイスト 無糖 
 炭水化物 0.4~0.8g 糖類 0 熱量 0
UCC 深いコクのアイスコーヒー 無糖
 炭水化物 0g  糖類 0g 熱量 0
ブレンディ 無糖
 炭水化物 1,1g 糖類 0g エネルギー 6
ブレンディ カロリーゼロ ほのかな甘さ
 糖質0,3~0,7g 食物繊維0.0~0.4g
 糖類 0g
と、表記されています。
参考までに、ブレンディ ほのかな甘さと書いてありますけど、結構甘いという感想です。甘味料としてアセスルファムK、スクラロース、アスパルテーム・L=フェニルアラニン化合物 と表記されています。
あくまで、偶然にも、家にあったコーヒー抽出液の表記ですので、他にも、コーヒー抽出液には種類があると思います。そこまでこだわる人は、いないかと思いますが、こだわる人のためにデータを示したいと思います。
スーパー制限食を実施していて、糖質計算をそれぞれの素材別に計算して、合計して毎食自炊していた(今は勘でやっています)当時、最大?の悩みは、一番糖質の多くの部分を占めていたのが、インスタントコーヒーであったセインです。
3杯とか4杯飲むと、それだけで、、、、という世界でした。
高雄病院入院はいろいろ事情があって取り消させてもらいましたが、10日の岐阜の講演会には参加します。
全然関係ない話ですけど、自宅からナビで検索すると、自宅から高雄病院の距離と自宅から岐阜ハートセンターの距離が同じ151kmでした。
偶然かなぁ、何かの縁かなぁって思っているセインです。(*^_^*)。」
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
ココアと糖質制限食
おはようございます。

今回は、きなこさんから、ココアについてコメント・質問をいただきました。


「10/08/06 きなこ
嗜好品
お忙しいところ
すみません。

本を読んでも書いていなかったため質問させていただきます。

コーヒーは大丈夫ならココアはどうですか??
もちろん無糖です。

とてもきになったので教えて頂けると嬉しいです。

あと大豆粉はネット以外では購入困難ですか??
私の周りの店では見当たりません。

よろしくお願いします。」


五訂日本食品成分表によれば、コーヒー・浸出液100g中に、糖質が0.7g含まれています。
タンパク質0.2g、脂質はゼロで、100mlで4キロカロリーです。
つまり、コーヒーのブラックでも、糖質ゼロではないのですね。

糖質ゼロ表示は、健康増進法・栄養表示基準に基づき
「100ml中糖質0.5g未満を、糖質0(ゼロ)で表示してOK」です。

五訂日本食品成分表によればピュア・ココアの成分は、乾燥した状態で100gで271キロカロリー、糖質18.5g、食物繊維23.9g、タンパク質18.5g、脂質21.6g、水分4g。

1人前10gのピュア・ココアを溶かして飲むとすれば、糖質は1.85gですので、糖質制限OKといえます。
でも10杯も飲めば18.5gの糖質ですから、限度がありますね。

森永ココアの純ココアが手に入りやすい市販品と思います。

☆☆☆ウィキペディアによれば

カカオは、中央アメリカから南アメリカの熱帯地域を原産とするアオイ科の常緑樹です。
カカオノキ、ココアノキとも呼ばれ、種子(カカオ豆)はチョコレートやココアの原料となります。
カカオ豆の胚乳を発酵、乾燥、焙煎、摩砕したものがカカオマスです。
外皮と胚芽は工程中で除去されます。
カカオマスは主にココアパウダー、チョコレートの原料として利用されます。
ココアパウダーの略称がココアです。

カカオマス
 カカオ豆の胚乳部分を焼いてすり潰し、固形状に固めたもの。
ココアバター(カカオバター)
 カカオ豆に40-50%(カカオマスでは約55%)含まれている脂肪分。
ココアパウダー
 カカオマスをある程度脱脂して粉末にしたもの。色はこげ茶色。
 約300粒のカカオ豆からおよそ1kgのココアパウダーが取れる。
チョコレート
 カカオマスに砂糖・ココアバターなどを加え、精錬して固めたもの。


***
大豆粉は、私も糖質制限ドットコムで購入してますので、スーパーや生協で売っているのかどうかよくわかりません。すいません。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
<内服薬+一般糖尿病食>で食後高血糖は?
こんにちは。

かぷこんさんから、<内服薬+一般糖尿病食>で、食後のグルコーススパイクを防ぐことが可能では・・・
というコメントをいただきました。


「10/08/05 かぷこん
血糖の上下動は
炭水化物制限だけでなく、一般糖尿病食+食後のグルコーススパイクを抑えることで可能なのではないでしょうか。
たとえばグリニド系薬剤とかですね。
先生ご自身の論文をどこかで拝見したいのですが、お教え願えれば幸甚ですm(__)m」


かぷこんさん。

「グルファストやスターシスなどのグリニド系薬剤を食直前に内服して一般の糖尿病食を摂取すれば、グルコーススパイクは防げるのか?」

これらの薬剤の効果は、あくまでも限定的であり、普通に炊いたご飯を通常の150g摂取したら、ほとんどの糖尿人の食後血糖値は200mgアップとなります。高雄病院の入院患者さんで何度も確かめました。血糖値を下げるとして、20~40~60mgくらいでしょうか?

グルコバイやベイスンの効果も同様に限定的です。

高雄病院の入院患者さんのデータでは、炊いたご飯110gくらいなら、グルファストで食後2時間血糖値180mg未満となる人もおられます。

炊いたご飯110gで「グルファスト+グルコバイ」なら、食後2時間血糖値180mg未満の一応の目標達成の人もいます。


以下、糖質制限食の学会発表や医学雑誌掲載です。

☆☆☆日本の糖質制限食・学会発表
1)山門一平,江部康二,金大成,大櫛陽一.東海大学医学部,高雄病院:2型糖尿病における低炭水化物食の有用性とテーラーメード運動処方,第52回日本糖尿病学会年次学術集会.2009年
2)田中てる美,丸岡文雄,平田英一他.丸岡内科小児科クリニック,九州大学:糖質制限食による糖尿病及び肥満症導入・維持のための栄養指導上の工夫,第52回日本糖尿病学会年次学術集会.2009年
3)山田悟.北里研究所病院糖尿病センター:主食抜き指導にて血糖コントロールが改善した一例,日本糖尿病学会関東甲信越地方会.2010年1月30日


☆☆☆日本の糖質制限食・医学雑誌掲載
1)江部康二他:糖尿病食事療法として糖質制限食を実施した3症例,
      京都医学会雑誌51(1):125-130、2004
2)坂東浩,中村巧:カーボカウントと糖質制限食, 治療,90(12):3105-3111,2008
3) 江部康二:主食を抜けば(糖質を制限すれば)糖尿病は良くなる!,
  治療,91(4):682-683,2009
4)中村巧,坂東浩:昨日の常識・食事療法ではカロリー制限すべきである
今日の常識・食事療法では糖質制限すべきである 治療,91(12):2858-2859,2009
5)江部康二:低糖質食(糖質制限食carbohydrate restriction)の意義,
  内科,105(1):100-103,2010



江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で糖尿病改善それとサントリーの「オールフリー」
こんばんは。

今、サントリーの「オールフリー」<ノンアルコール、カロリーゼロ、糖質ゼロ>を飲みながらブログを書いています。

「オールフリー」思いの外、いけます。

これは、車の運転があっても糖尿人が安心して飲める、日本初のビールテイスト飲料です。

今までのノンアルコールビールは、全部糖質たっぷりでNG食材だったので、糖尿人にとって、かなりの朗報ですね。(⌒o⌒)v

さて今回は、fumi さんから、とても嬉しいコメントをいただきました。

「10/08/04 fumi
順調に改善しております!
江部先生
いつも大変お世話になっております。
親族の2型糖尿病で何度か質問させていただいておりますfumiです。
13年間ずっと通い続けた病院を変え、心機一転、東京:北里病院 山田悟医師の指導のもと、6月から糖質制限食を開始した親族ですが

<開始前>
■5月上旬の数値
朝食前血糖値 300mg/dl   HbA1c 8.1%
<3ヶ月後>
■8月2日の数値
昼食後血糖値 65mg/dl   HbA1c 5.8%
※同一時間帯の数値、忘れてしまいました・・・低血糖気味なので逆に心配。案の定、インスリン注射単位は減らされました。こちらも嬉しい!※

と、言うことで、HbA1c、大幅に改善いたしましたo(^▽^)o
テコでも動かなかったはずのこの数字の変化を見たときは、静かな病院内の診察室で、親族と二人「キャァー!!!」と、非常識にも声をあげて驚き喜んでしまいました。
山田悟先生にも、とても褒められ、うちの親族は闘病生活13年で初めて医師から『よく頑張っていますね。他の数値にもちゃんと頑張っているのが出ていますよ!』と爽やかに褒められ、次の瞬間、涙がこみ上げてきました。

発症済み(負の遺産)の合併症治療でお世話になっている別の病院で、担当医師・看護師・栄養士糖質制限食に理解がなく、傷つき果てていた最中の吉報でしたので、感無量となってしまいました。

世間?(関東にある多くの病院)での糖質制限食に対する風当たりが強いことも身を持って体験・理解し、江部先生や山田悟先生等理解のある先生方のご苦労をほんの少しかもしれませんが理解することが出来ました。

本当にうちの親族にはぴったりの食事療法だったのだと思います。
コツコツと地道に結果を示して、周りにすこぉーしずつでも理解いただけるよう、引き続き(4.8目指して)頑張っていこうね!と、親族と約束しました。
余談ですが、私自身(糖尿病ではありませんが)の糖質制限食経過は、2ヶ月半で体重8キロ減となりました。
体重160㎝(女)53㎏ (体脂肪率23%)⇒ 45㎏(体脂肪率14%)となっております。
本当にありがとうございます。以上、御礼まで。」


fumi さん。

いろいろつらいこともありあましたが、とても良い結果がでてよかったですね。
おめでとうございます。 (^-^)v(^-^)v

山田悟先生には感謝・感謝です。m(_ _)mV
是非よろしくお伝え下さいね。


■5月上旬の数値
朝食前血糖値 300mg/dl   HbA1c 8.1%
<3ヶ月後>
■8月2日の数値
昼食後血糖値 65mg/dl   HbA1c 5.8%

素晴らしい改善ですし、インスリンの量も減らしてもらえましたし、いいことづくめですね。

fumi さんがご指摘の如く、まだまだ日本中の病院で糖質制限食はマイナーですので、私達にもそれなりに苦労はあります。

一方で、医師不足のこのご時世で、高雄病院のような中小病院に、若手医師が新たに赴任してくれます。
糖質制限食と漢方治療というユニークな高雄病院の治療を、理解し学ぼうという姿勢は大歓迎で嬉しい限りです。 (^_^)

高雄病院も、医師が増えて活力はいや増しています。
fumiさん、私も孤立無援の戦いで苦しんでいるわけではないので、ご安心下さいね。

高雄病院内部の医師の充実、山田悟先生のような外部の優秀な医師との連携、糖質制限食は、日本医学会に確実に根を下ろし広がりつつあります。そして、医学会や糖尿人以外の方々にも、糖質制限食は着実に広まりつつあります。

8月10日には、岐阜ハートセンター主催の一般市民向け講演会で、糖質制限食のお話しをします。

私の出番は、午後2時40分から「現代病を治す糖質制限食」と題して40分間です。
時間のある方は、是非ご参加くださいね。


☆☆☆
第2回ハートの日 in GIFU(8月10日)
生活習慣病予防講演会in GIFU
テーマ     メタボリックシンドロームの予防と治療
~運動と食事の観点から~
日時:平成22年8月10日 午後1時~4時
場所:県民ふれあい会館 サラマンカホール (入場無料)
問い合わせ:058-277-0075 
ハートの日 in GIFU実行委員会 稲田さん


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
妊娠糖尿病と糖質制限食と赤ちゃん誕生、耐糖能
おはようございます。

梅雨あけの頃には、今年は蝉が静かといってましたが、ここのところうるさ過ぎるぐらい、我が家の庭でも鳴いています。

さて今回はkimmy さんから、妊娠糖尿病糖質制限食実践され、無事出産という嬉しいコメントをいただきました。


「10/08/04 kimmy
ブドウ糖負荷試験
はじめまして。kimmy 34歳と言います。現在、2ヶ月の赤ちゃんのママです。妊娠中、妊娠糖尿病と判断され、先生のブログに辿りつきました。
おかげで、インシュリンも打たず糖質制限の食事コントロールだけで、無事通常分娩をむかえることができました。ありがとうございます。
さて本日、産後5週間程たちましたので、ブドウ糖負荷試験をしてその結果が出ました。

前:血糖値83(IRI2.6)
30分:血糖値185(IRI27.3)
60分:血糖値231(IRI64.8)
120分:血糖値214(IRI92.3)

糖尿病型と判断されました。

6月(3ヶ月前妊娠時)のOGTTでは
1時間:血糖値205 2時間:血糖値169 だったのに、産後も糖質制限を実施していたのに正直数値が悪くなったのにがっかりです。 妊娠中のOGTTは産婦人科で行いました。 採血は簡易測定器だったので正確ではなかっあたのでしょうか。

この結果からインシュリン出遅れはもちろんかなり抵抗性があるようです。
しかし、身長161cm 体重49kg で太ってもいなく。。。
このような場合でも糖質制限をしていれば耐糖能は改善していくのでしょうか。

ちなみに、A1Cは妊娠中5.6
2週間前5.4と改善されています。

第2子を希望しているので、これからも糖質制限を続けていきたいと思っております。

本日、おそるおそる主治医にもローカーボの話をした所、興味をもっておられたようで主治医の先生も来週大阪から先生を招いたローカーボの勉強会に出席されるとの事。
私の経過も知らせてくださいと事で、安心しております。

宜しくお願いします」


kimmy さん。
糖質制限食でインスリンもなしで、通常分娩で赤ちゃん誕生、おめでとうございます。(^-^)v(^-^)v

また主治医殿がローカーボに興味を持っておられたとはよかったですね。
HbA1cも5.4%と素晴らしいです。

①インスリン分泌指数
<30分インスリン値-空腹時インスリン値>÷<30分血糖値-空腹時血糖値>

インスリン分泌指数は、インスリン追加分泌のうち、初期分泌能の指標です。

kimmyさんのインスリン分泌指数:0.24 
0.4未満なので糖尿病型といえ、初期分泌能がやや低下しています。

②インスリン抵抗性  HOMA-Rが一般的に使われる指標となります。
HOMA-R=空腹時インスリン値(μU/ML)×空腹時血糖値(mg/dl)/405

2.6×83/405=0.53
1.6以下が正常。
2.5以上がインスリン抵抗性があるとされます。
kimmy さんの場合0.53なので、インスリン抵抗性は正常範囲ですね。

耐糖能の改善ですが、下記は、ある糖尿病患者さんの糖質摂取時のデータです。

高雄病院初診時は、糖尿病の診断基準をみたしておられましたが、糖質制限食を約1年践されたあとの最近の検査です。

糖質をあえて摂取して試したところ、耐糖能が改善し正常パターンとなっていました。

      食前     食後30   食後60   食後90    食後120
IRI    3.8      35.2    58.5     55.1       24.9
血糖値   108      148    189     142      126

この方のインスリン分泌指数も0.785と、正常に回復しています。


インスリン分泌能の回復に関しては、個人差がとても大きいと思います。

インスリンには、24時間ずっとベースに少量分泌されている基礎分泌のインスリンと、食後に血糖値が上昇した時に出る、追加分泌のインスリンがあります。追加分泌のインスリンには、即分泌される第1相と少し遅れて出る第2相があります。

一般的には、基礎分泌のインスリンが低下してくると、早朝空腹時血糖値が上昇してきます。一番多いパターンは、食後高血糖が数年続いたあとに、この状態になります。

さて、2型糖尿病患者の非糖尿病の近親者を調べたら、追加分泌の第一相が低下・欠如している人が時々いるようです。つまり、先天的に膵臓のベータ細胞の機能がよろしくない一群の人達がいて、当然糖尿病になりやすいというパターンが一つ存在するわけです。

正常の人は、血糖値が上昇し始めたら、即インスリンが追加分泌されます。これは、第一相反応と呼ばれ、もともとプールされていたインスリンが5~10分間分泌されて、糖質摂取時の急激な食後高血糖を防いでいます。

その後、膵臓のベータ細胞は、第二相反応と呼ばれるやや少なめの、持続するインスリン分泌を行います。これは、食事における糖質の残りをカバーしています。即ち、糖質を摂取している間は、第二相のインスリン分泌が持続します。

一方で、2型糖尿病患者の非糖尿病の近親者を調べたら、インスリン抵抗性が認められても、インスリンの第1相反応は保たれている場合があります。

このように、インスリン分泌低下とインスリン抵抗性(合わせてインスリンの作用不足)で糖尿病を発症しますが、日本人には分泌低下が主の糖尿人が多く、欧米人には抵抗性が主の糖尿人が多いとされています。

kimmy さんの場合、インスリン分泌指数が0.24と低値ですので、インスリン追加分泌の第一相が低下しています。

もともと、先天的に追加分泌の第一相が、低下しているタイプの可能性がありますね。そうであれば、インスリン分泌指数の改善は、やや難しいと思います。

それでも、基礎分泌と追加分泌の第二相があるていど保たれていれば、糖質制限食で良好な血糖コントロールが可能です。 (^_^)

血糖コントロールが良好なら、現状のインスリン分泌能は保たれ、これ以上の糖尿病の進行もありません。

しかし一旦、高血糖になってしまうと、高血糖そのものがベータ細胞にダメージを与えてインスリン分泌低下になり、また高血糖そのものが、インスリン抵抗性を高めてしまいます。

高血糖→インスリン分泌抑制とインスリン抵抗性増大→高血糖>

この悪循環のことを『糖毒』といいます。 糖質制限食糖毒の悪循環を断ち切ることが可能です。

kimmy さんも、第2子ご希望なら、スーパー糖質制限食を続けて

①空腹時血糖値110mg未満
②食後2時間血糖値140mg未満
③HbA1c5.8%未満

を保っていけば、糖尿人ではなくて正常人ライフが送れますよ。ヾ(^▽^)


江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
簡単に糖質量を計算する方法・簡易カーボカウントと糖質制限食
こんにちは。

8月3日(火)夜、無事帰京しました。

信州・八ヶ岳山麓・富士見高原、標高1250m・・・。

涼しかったです。朝夕は寒いくらいでしたよ。天候にも恵まれ、テニスも毎日できました。

よく飲み、よく喋り、よく食べました。

富士見町にある、富士見高原療養所に入院したときの体験や恋愛が、堀辰雄の名作「風立ちぬ」の題材となったそうです。

すいません。読んでません。(-_-;)

さて今回は、糖存人さんから貴重な情報をコメントいただきました。

糖存人さん、「Diabetes Cafe」のこと、ありがとうございます。

糖尿専門医の書いておられる

「Diabetes Cafe」というブログ http://www.diabetes-cafe.com/largetable/

に、以下の記事が載りました。

「Diabetes Cafe」のマスター杉本先生、ありがとうございます。
勝手に転載しましたがご容赦願います。

【2010年07月29日
食品交換表を使ったカーボカウント指導法
日本糖尿病学会が発行する学会誌「糖尿病」vol.53,No.6,p391~395に大変重要な原著論文が発表されました。タイトルは「食品交換表に基づく新たなカーボカウント指導法」、著者は大阪大学の黒田暁生先生(内分泌代謝内科)、長井直子先生(栄養マネージメント部)他です。この論文で著者らははじめて食品交換表を用いた、簡便なカーボカウント指導法について述べています。医療関係者の皆様はぜひご一読ください。私はこの論文を読んで、いよいよ全国津々浦々どの医療機関でも「食品交換表を用いたカーボカウント指導」ができる時代が到来すると感じました。

これまでカーボカウントは血糖管理には有用な方法でしたが、炭水化物量の計算法が確立しておらず、栄養バランスやエネルギー指示と両立させる方法が確立していないため、導入が困難でした。著者らは本論文の中で「食品交換表」に基づく食事療法とカーボカウントを融合させる、簡便な方法を紹介しています。   
これまでカーボカウントは血糖管理には有用な方法でしたが、炭水化物量の計算法が確立しておらず、栄養バランスやエネルギー指示と両立させる方法が確立していないため、導入が困難でした。著者らは本論文の中で「食品交換表」に基づく食事療法とカーボカウントを融合させる、簡便な方法を紹介しています。

彼らは、食品交換表に準拠した15~22単位食を検討し、以下のことを述べています。

1)主食以外の糖質量はエネルギー設定にかかわらず、「1食約20g」であり、糖質量は主食量で規定されていた。
2)五訂増補日本食品標準成分表から、それぞれの主食に含まれる糖質の重量%を検討した結果、米飯は40%、パン50%、ゆで麺20%と簡便に推定した。
3)このため、主食以外を20g、主食に含まれる糖質量を(2)で求めて1食の糖質量を算出すると、真の糖質量との差はいずれの単位食でも90%以上の確立で± 10g以内に算出できた。
4)食品交換表で副食に含まれる炭水化物量は1日量でエネルギー設定にかかわらず約50gであった。表1をすべて主食で摂取し、3食均等に分けて食べると仮定すると、1食あたりの副食の炭水化物量は約17gとなった。そこで、著者らはこの簡易計算法の妥当性を検討するため。栄養価が表示された市販の「健康食」100食に含まれる糖質量を計算してみた結果、ファンデリー社健康プラス 19.4± 4.9g、トオカツフーズ社健康三彩 21.7± 6.2g、ニチレイフーズ社ニチレイ糖尿病食 25.7± 5.4g程度であった。・・・】

『主食以外の糖質量はエネルギー設定にかかわらず、「1食約20g」』
『副食に含まれる炭水化物量は1日量でエネルギー設定にかかわらず約50gであった』

これは、糖質制限食の立場からみても、興味深いですね。

従来のカロリー制限が主の糖尿病食で、主食を抜いたら、1食約20gの糖質ということは、病院の給食などで摂取カロリーを増やすときは、ご飯やパンの量で調整していて、おかずの量は一定ということですね。

そして、1日量のおかずの糖質が約50gなので、現実には、1食あたりで平均17g弱の糖質量となります。

これなら、糖尿人が、普通の病院に入院して従来の糖尿病食を出されても、おかずだけ食べて主食を抜けば、糖質制限食の1回の糖質摂取量の目標10~20gを、アバウトですがギリギリでクリアしてます。

あと、お腹が空けば、チーズやゆで卵やハムなどでしのげば、糖質はほとんどないのでOKですね。

『五訂増補日本食品標準成分表から、それぞれの主食に含まれる糖質の重量%を検討した結果、米飯は40%、パン50%、ゆで麺20%と簡便に推定』

こちらも、インスリン注射でカーボカウントしている糖尿人には、わかりやすくて、とても便利ですね。

糖質制限食は、まだまだ糖尿病専門医の間でも、理解していない人がほとんどです。

一方、糖質管理食(カーボカウント)は、糖尿病専門医の間にもかなり浸透しつつあります。

血糖値を上げるのは糖質だけという生理学的事実を前提に、3食主食を食べるけど糖質のグラム数を計算して、
例えば食前のインスリン注射の適量を決めるのが糖質管理食です。つまり、単純なカロリー制限食に比べれば、合理的であり、はるかに優れものです。

主治医が糖質制限食に理解がないとき、カーボカウントなら許容されるかもしれません。

スーパー糖質制限食でも、1回に10~20gくらいの野菜分の糖質を摂取します。つまり糖質ゼロではありません。

主治医への説明の仕方としては、「糖質管理食をしています。」なら「ああ、そうですか。」となるかもしれません。まあ、究極の糖質管理食が、糖質制限食といえないこともありませんし・・・

糖尿人の皆さん、できれば主治医とは仲良くしたいので、上記のような技も試してみて下さいね。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット