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糖質制限食と運動量、筋肉量
おはようございます。

糖質制限食と運動量、筋肉量について、zeroさん、tarouh さんから、コメント・質問をいただきました。


「10/04/06 zero
筋肉量
江部先生、わかりやすい本をありがとうございます。
先ほど読み終えました。
この本なら、糖尿人以外にも説得力を持ちます。

さて、かねてから気になっていたことを質問させてください。
人類はその歴史のほとんどを狩猟採集生活で過ごしてきました。しかもそのニッチは大型草食獣の骨であり、それを探し求め歩き回り、安全なところに集め、石で叩き割って中身を食うと言う生活をしていた(「親指はなぜ太いのか」島泰三著)とあります。つまり、糖質制限プラスかなりの運動量、筋肉量がセットになった代謝システムが本来の姿なのではないかと推測します。

3食スーパー糖質制限では運動はまったく必要ないと言うことですが、これでは何十年単位の長期で見た場合、確実に筋肉量が減少し、体力自体衰退し、別の面で不具合が出るのではないかと危惧しています。
とくに筋肉量は歩く程度ではまったく変化せず、積極的に筋トレしなければ確実に減っていくと言います。

私は、糖質制限プラス、スクワットなどの日常的筋トレを組み合わせることによって、一定比率の筋肉量を維持することが必要ではないかと勘ぐっています。それにより、より完璧な代謝システムになるような気がするのですが。。。。

いかがなもんでしょうか?」



「10/04/06 tarouh
運動量
こんばんは

zeroさんの意見に付随しますが、私も糖質制限+一定以上の運動量(+その副産物としての筋肉量)が本来の姿 と考えます。

運動量の視点からみると、僅か40~50年前までは冷蔵庫・洗濯機・自家用車の普及率は低く、生活のためには一定以上の運動量が必要でした。
つまり、人類の歴史400万年で、かくも運動量が減少(筋肉量減少)したのは僅か最近50年程度に過ぎないといえます。

そういうわけで、私もzeroさんと同意見ですが、いかがでしょうか。」



zeroさん、tarouh さん。
コメントありがとうございます。

私も、お二人の意見に賛成です。糖質制限食でも、運動はした方がいいと思います。

農耕以前の人類の食生活とライフスタイルならば、結果として

糖質制限食」+「一定量以上の運動+一定量以上の筋肉量」

が確保されていたと思われます。

運動は、基本的には歩行が主体だったと考えられます。激しい運動は、肉食動物に追いかけられた時などに限られると思います。

ヨーロッパのオーリニャック文化以降は、道具も洗練されて、人類の狩猟も飛躍的に上手になり、狩りで追いかけて走ったりも始まったと思います。

女性は狩りには参加しなかったので、狩りで走ることはなかったでしょう。

筋肉量に関しては、肉食動物の体型が参考になります。

ライオンとかチータとか虎とか・・・肉食動物の筋肉はしなやかな筋肉で、ボディビルダーのようなムキムキではありません。

狩猟・採集が生業だったころの人類の筋肉も、しなやかな筋肉と思われます。

従いまして、基本的に「よく歩く、時々走る」ことでOKかなと思います。

運動量に関しては、明治のころの日本人は、お米たっぷりで糖質60~70%も摂取していましたが、糖尿病はほとんどありませんでした。

日々の肉体労働、歩く、掃除する、井戸に水くみ・・・中等度以上の運動量が現代人の約10倍と言われていますが、
一般人は、日常的に走ったり鍛えたりはしていないと思います。運動量に関しては、明治の日本人が参考になると思います。

zero さん。

『京都の名医がおしえる「やせる食べ方」 東洋経済新報社』 
のご購入ありがとうございます。

この本において

「3食スーパー糖質制限では運動はまったく必要ない」

というのは、減量ということに関しては、ほとんどの人では、スーパー糖質制限食なら運動しなくても上手くいくという意味です。

骨粗鬆症予防など含めた長期にわたる健康度の確保には、運動が有用なことはいうまでもありません。

一方、何らかの障害があり運動が困難な方でも、スーパー糖質制限食なら減量可能というメッセージでもあります。

同様に、糖尿病があるけれど何らかの障害があって運動できない場合でも、スーパー糖質制限食なら血糖コントロールが可能ということでもあります。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
母乳・授乳と糖質制限食
おはようございます。

やっと暖かくなり、春らしい雰囲気がただよってきて、ほっと一息の京都です。

さて今回は、「母乳・授乳・発育と糖質制限食」について、かえるさんから、コメント・質問をいただきました。

「10/04/05 かえる
江部先生初めまして。突然のコメントお許し下さい。私は二週間前から糖質制限食にチャレンジしています。無知な私に教えていただきたいのですが、私は今6ヶ月の子に母乳を授乳中なのですが、母乳の成分や赤ちゃんの発育に影響は出ないものですか?どうかお答え下さい。」


内科大学院生さん、コメントありがとうございます。

糖質制限食実践中の妊婦・授乳婦・赤ちゃん・母乳の安全性については、やや理論的で難しいところもありますが、内科大学院生さんと私のコメントのやりとりで、おおむねご理解いただけると思います。

それから、かえる さん。

イヌイットは、4000年間、生肉・生魚が主の「スーパー糖質制限食」で妊娠・出産・育児および日常生活を送ってきました。母乳や赤ちゃんに、勿論、問題はありませんね。

また農耕前の人類も、少量の果物・ナッツ類・芋類を除いて、主たる食物は糖質制限食で、妊娠・出産・育児および日常生活を送ってきました。人類の食生活は本来、糖質制限食であったと考えられます。

このように、イヌイットと人類の食生活の歴史を考察してみると、糖質制限食を実践して、妊娠・出産・授乳・育児を行っても、何の問題もないというか、安全性はきわめて高いと考えられます。

逆に、妊娠中に血糖値が上昇する「妊娠糖尿病」になれば様々な問題が生じます。

妊娠糖尿病も糖質制限食でコントロール可能です。


☆☆☆
妊娠糖尿病

今まで糖尿病でなかったのに、妊娠した後初めて糖尿病になる場合があります。
これが「妊娠糖尿病」で、妊婦の約3%くらいにみられます。

妊娠糖尿病の診断基準は、国により異なっています。

妊娠糖尿病のスクリーニング検査として、グルコースチャレンジテストがあります。随時に50gブドウ糖経口負荷後1時間の血糖値が140mg/dl以上を陽性とします。

それで陽性の場合、日本では、妊娠中に75gぶどう糖負荷試験を行い、糖負荷前値100mg/dL以上、1時間値180mg/dL以上、2時間値150mg/dL以上の3つの基準のうち、2つ以上を満たす場合に妊娠糖尿病と診断します。

従って、非妊娠時の糖尿病の判定基準とは異なっています。

妊娠糖尿病と診断された場合には、分娩後に改めて75gブドウ糖負荷試験を行って病型を分類するとしています。

肥満、糖尿病の家族歴、高齢、などが妊娠糖尿病のリスクとなります。

もともとの糖尿病患者が妊娠することを「糖尿病合併妊娠」といい、二つはわけて分類されています。

妊娠すると、胎盤が形成され「母体・胎盤・胎児」がひとつのユニットとなります。

この時、健常な胎児を発育・成長させるために胎盤や母体が、ヒト胎盤性ラクトーゲン(hPL)、成長ホルモン、グルカゴン、カテコラミン、糖質コルチコイドなどのホルモンを分泌し、それらによりインスリン抵抗性(インスリンの効きが悪くなること)がでてきます。

これらのホルモンは、妊娠の進行とともに増加しますから、特に妊娠中期以後にインスリン抵抗性が増加して、血糖値が上昇しやすくなります。

正常の妊婦は、インスリン抵抗性が増強する時期には、インスリンを多く分泌して血糖値が上昇しないように対処します。しかし、必要なだけのインスリンを分泌することができない体質の妊婦は、血糖値が上昇し、妊娠糖尿病を発症します。

妊娠糖尿病を放置すれば、奇形、妊娠中毒症、尿路感染症、巨大児、 羊水過多症、などのリスクがあります。

妊娠糖尿病は、通常は妊娠期間が終わったら、糖尿病の症状は消失します。しかし、出産後も糖尿病が続く人もいます。

現在では妊娠糖尿病は「妊娠中に発症もしくは初めて発見された耐糖能低下をいう」と定義されています。

このため、お産が終わって、6~12週間後に経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を行って、正常型、境界型、糖尿病型に分類します。

なお日本では、若い女性の2型糖尿病が少し増えています。従って、可能性として、「糖尿病が既にあったのに検査していなくて見過ごされていて、たまたま妊娠して検査したら糖尿病が発見された。」というパターンがあり得ます。

この場合は、「妊娠糖尿病」ではなくて「糖尿病合併妊娠」の見逃しになります。高血糖に由来する奇形の発生は、妊娠7週までに規定されることが明らかになっていますので、妊娠機会のある女性は、糖尿病や境界型の有無を調べておくのがお奨めですね。

なお妊娠許可の条件として、
HbA1c6%以下が設定されています。

妊娠中は
HbA1c5.8%以下が目標です。

血糖値の目安としては、

妊娠前
食前血糖100mg/dL 未満、食後2時間血糖120mg/dL 未満、
妊娠中
食前血糖100mg/dL 未満、食後1時間糖値140mg/dL未満、食後2時間血糖120mg/dL 未満、

となっています。

産後の検査ですが
日本糖尿病・妊娠学会http://www.dm-net.co.jp/jsdp/qa/e/q02/
のサイトが参考になります。

以下は引用です。

「妊娠糖尿病の人はお産後も定期的な健診が必要といわれましたが必要なのですか?」

最近の報告では、妊娠糖尿病の人は産後早期の3~6ヶ月の検査でも、5.4%が糖尿病、全体で25%に何らかの耐糖能異常が見られると報告されています。その他の報告を集計すると、産後1年以内では糖尿病になる頻度は2.6~38%、産後5~16年追求すると糖尿病は17~63%の頻度で発症すると報告されています。

また、妊娠糖尿病の人を定期的に11年間追求した研究では、産後11年経った平均年齢40.6歳時にはメタボリックシンドロームの発症率は27.2%であり正常妊婦さんの8.2%に比較して明らかに高頻度に発症することが報告されています。

したがって、産後も定期的に耐糖能異常があるかどうかスクリーニングをうけることが大切であり、同時に食事や運動に気をつけていく必要があります。

(岡山大学 平松祐司)2007年11月


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
英文の糖質制限食のサイト
(パイナップルは食べない)ハワイのパイナップル さん。

Tova さんから、英文の糖質制限食関連あるいは、GI関連のサイトの情報をいただきました。
Tova さん、ありがとうございました。

「10/04/05 Tova
Re: ハワイアンの遺伝子を持つ肥満女性の解決方法
江部先生

ブログをときどき拝見しております。糖質制限、もっと普及すればいいと思っております。

英語での文献ですが、先生があげられたものの他にもきがついたものがありましたので書き込みをさせていただきます。

糖質制限食については、wikipediaの記事が役に立つと思います。http://en.wikipedia.org/wiki/Low-carbohydrate_diet

ハーバード大学の栄養学のサイト

http://www.hsph.harvard.edu/nutritionsource/index.html

は糖質制限については慎重ですが、精白された炭水化物はなるべくとらないように、またインシュリンの分泌を押さえた方がよいことを力説しています。

Gary Taubesの「Good Calories, Bad Calories」は糖質制限に近い考えをここ50年間の栄養学の研究のレビューに基づいて提唱しています。グーグルブックスに概要があります。

http://books.google.com/books?id=ONZXAwAACAAJ&dq=Good+Calories,+Bad+Calories:++Challenging+the+Conventional+Wisdom+on+Diet,+Weight+Control,+and+Disease




テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
血糖自己測定(SMBG)と簡易血糖自己測定器2010
こんにちは。
今回はDM整形外科医さんから
血糖自己測定器の誤差について、コメント・質問をいただきました。


「10/04/01 DM整形外科医
SMBGの精度って??
プチ糖質制限の昼食後の私の血液で、アキュチェックアビバのほぼ新品をを3台同時にチェックしてみました。

測定1)                  測定2)
        A  B  C                  A   B   C
空腹時    121  124  123       食後1時間  147   147  142
食後1時間  150  170  156         2時間  150   163  161
   2時間   180  178  191        3時間   172   180  156 
   3時間   187  207  193
   4時間   165  173  174

とバラバラの結果でした。ちなみに測定1)の(空腹時)に同じ指尖血で他社の機器では123、静脈血をアキュチェックでとると122と全器ほぼ同じ、これを検査会社に出したら109でした。静脈血に関してはSMBGと検査会社の器械の精度の差だと思うのですが、上記以外の測定結果でも3器の値はバラバラで、各器機ごとの一定の傾向も見られず、どれを信じたらよいのか分かりません。内科の外来診療ではこの値で薬の種類や投与量の変更をしておられると思いますが、信頼度にかけるのではないでしょうか?」


DM整形外科医さん、コメント・情報ありがとうございます。

結論からいうと、血糖自己測定器の誤差は、DM整形外科医さんのデータのごとく、±20%くらいあります。特に食後は、誤差が出やすいです。

そういったことを承知の上で、上手に使えば、おおいに役に立つと思いますよ。

まあ、早朝空腹時血糖値は比較的安定してますし、食前・食後血糖値の差を見るのには少々の誤差は問題ないと思います。

例えば、牛ロースステーキ200g(1000kcal)を食べても食後血糖値は3mg未満しか上昇しませんが、白ご飯1膳(150g)食べたら、食後血糖値は160mg以上上昇します。

こういった、通常はお医者さんが教えてくれないような生理学的事実が、自分で確かめられるのは大きな利点といえます。

“self-monitoring of blood glucose”血糖自己測定、頭文字をとってSMBGといいます。

食事療法、運動療法、薬物療法につぐ糖尿病治療の第四の柱といわれる血糖自己測定ですが、どんどん進歩して、5秒程度の時間で、以前より少量の血液(0.3μL~0.6μL)で測定でき、かなり便利になりました。以前は、採血量が3μL必要で、測定結果も30秒必要でした。

「SMBGをすると、それ以前に比べてHbA1cが0.5%下がった」という米国の報告もあるようですので糖尿人必須のアイテムかもしれませんね。 (^^)

血糖値は、

「動脈血>毛細血管血>静脈血 」

の順に高くなります。

動脈から静脈に流れるにしたがって、筋組織などにブドウ糖を供給していくので、消費されて血糖値は少しずつ低くなっていきます。通常、特に食後においては、動脈血は静脈血より10~20mg血糖値が高いとされています。

病院の器械による血糖測定は、静脈の血液の血漿成分の血糖値です。一方、SMBGでは、指先の穿刺による毛細血管全血でです。

即ち、指頭のSMBG(毛細血管血)のほうが、10~20mg、病院の静脈血より高値となります。

また、病院や検査機関の検査機器に比べると、簡易血糖自己測定器の誤差は、かなり大きいです。

センサーのロット誤差、個別誤差、機器の精度などいろいろあるので、メーカーの言う20%程度の誤差は、仕方ないと考えた方がいいですね。( ̄_ ̄|||)

例えば、江部康二の2009年10月16日の午前8:30の、空腹時手掌血糖値(毛細血管血)がSMBGで143mg/dl もあって、びっくりしました。

それで丁度いい機会なので、30分後の午前9時過ぎに江部診療所で空腹時採血して、微生物研究所に検査を依頼しました。

その結果は100mg/dlでした。毛細血管血>静脈血ということを割り引いても、約20%の誤差ですね。

また、高雄病院に入院された糖尿人がSMBGを持っておられたら、病院のデータと比較することがあります。

誤差は10~20mgていどまでのことも多いですが、やはり食後の血糖値では、40~60mgの差があることがあります。

高雄病院での経験による私見ですが、早朝空腹時血糖値は、メーカーのいうとおり誤差は10mgていどですむ可能性が高いですが、食後血糖値は、10~60mgの誤差が現実に生じるケースがあります。

次にSMBGの機種による差ですが、グルテストエース、グルテストNEO 、グルコカードα、デキスターZは、他の機種に比べて低値を示すようです。

これらの機種は、指頭血(毛細血管血)を静脈血換算して表示しているので、低めにでるということです。通常の検査では、摂取する食べ物による機種の差異はありません。

血糖自己測定器の測定原理によって、輸液や透析液の影響を受けることがありますが、糖尿人が自分で自宅でSMBGをしている分にはまずそういうことはありませんね。

さて、ブログ読者の皆さんからSMBGについてたくさんのコメントをいただきました。まとめると、痛くなくて早くてエラーがなく、使いやすいのは

ニプロフリースタイルフリーダム
アキュチェックアビバ
グルテストNEO

あたりかなと思います。

1 痛くない

採血量が以前の機種が3μL必要なのに対して、

ニプロフリースタイルフリーダムは0.3μL
アキュチェックアビバ、グルテストNEOは0.6μL

と少ないです。これくらいの量だと、針で刺した皮膚の穴も小さくてすむので、痛くないのです。

また、ほとんどの機種が指先からの採血なのですが、ニプロフリースタイルフリーダムは、指先以外に、手掌、前腕、上腕、太股、ふくらはぎでもOKです。指先を使う仕事の人にはアドバンテージですね。

アキュチェックアビバ、ワンタッチウルトラも、指頭だけでなく手掌でも測定できます。その分、採血時の痛みはほとんど無いです。

私自身の経験では、指先はやはり敏感な部位ですので、たまに痛いことがあります。とくに3μL必要な旧型アセンシア・ブリーズではやや痛かったです。

最も簡単なのは手掌で、穿刺器具の針の深さは1(1~5まであります)と一番浅くして、外套を軽く押し込んで穿刺し、もう一回外套を軽く押して血液をしぼります。ニプロフリースタイルフリーダムはこれで大丈夫です。

2 早い

ニプロフリースタイルフリーダムとアキュチェックアビバは測定時間5秒と、おそらく全機種中最短です。グルテストNEOも5.5秒で、ほとんど遜色なしですね。

3 エラーがない

やはり、採血量が少ないほどエラーも出ないと思います。私もアセンシア・ブリーズのときは3μL必要なので、検体量が足らない時にエラーがでました。その意味では、ニプロフリースタイルフリーダムは0.3μLで最小の検体量ですね。

4 穿刺針の廃棄

アキュチェックアビバは、穿刺針がドラム式になっていて6回打てます。
針先に触れずに捨てられるので、小さいお子さんがいても安心です。


アセンシアブリーズ 18000円
アセンシアブリオ 11,600
ニプロフリースタイルフリーダム 14,700
ニプロフリースタイルフラッシュ 15,750
プレシジョンエクシード 12,600
メディセーフミニ 16,065
アキュチェックアビバ 16,222
アキュチェックコンパクトプラス 16,779
ワンタッチウルトラ 14,175
グルテストNEO 16,590
グルテストエースR 15,540
グルコカード ダイアメーターα 19,425
Gチェッカー 10000

といろいろありますが、お奨めは

ニプロフリースタイルフリーダム
アキュチェックアビバ
グルテストNEO

などです。

上述の特徴を参考にしていただいて、適宜選んでいただけば幸いです。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
質制限食講演会のお知らせ・名古屋・4月17日(土)
こんにちは。

名古屋、東海、中部地方の皆さん、お久しぶりです。

糖質制限食、おかげさまで順調な広がりをみせています。 (^_^)

糖質制限食基礎理論もさらに進化をとげて、新しい知識が追加されています。

本もどんどん出版され、学会発表も行われています。

今回の講演会、初めて来られる方も、二度目・三度目・・・の方にも等しくお役に立てると思います。

是非奮ってご参加下さいね。ヾ(^▽^)


以下は講演会主催の"翼"代表の佐橋紀子先生からの最新のメッセージです。

江部康二


☆☆☆
私は名古屋の学習グループ、HUMAN LIFE INFO NET "翼"代表の佐橋紀子と申します。たった一度の人生を人間らしく、豊かに生きたいものと、学習会や講演会などを続け、今年16年目を迎えました。
 会員は全国に210名を数えます。職業も年齢も、居住地もバラバラですが、その心をつないでいるのが機関紙 ”つばさ通信”で、今月で171号になりました。

 今回”翼”は、3回目の江部先生の糖質制限食講演会を行ないます。
350人の大ホールを用意させて頂きましたので、ぜひ、みなさまおいでください。
昨年2月21日に名古屋市女性会館出の講演会に参加された方から、こんな嬉しいメールを頂きました。



「昨年2月、友人の伊藤様からのお誘いで、“つばさ”主催の江部先生の講演会に参加させていただきました。それ以来、機関紙の“つばさ通信”を愛読させていただいています。

 糖質制限食のお話は、夫(50歳)の闘病において大変役に立ちました。夫は38歳のとき、くも膜下出血で倒れ、昨年1月にまた脳梗塞を発症いたしました。

 毎朝歩いていたのですが、体重が115キロもあり、入院中に20キロ減らすことができました。 でも、講演会のおかげでさらに7キロの減量に成功しました。その結果、ヘモグロビンA1Cは8.0あったものが、4.6の正常値まで下がり、胸をなでおろしています。糖質制限食のあまりに大きい効果に驚いています。そして、“つばさ通信”の紙面から実に多くのことを学ばせて頂き、感謝しております。

 食事療法はできるだけ糖質を抑えるというだけです。 一年間で27キロも体重が減るということだけで、随分体力やパワーが減ってしまったように思えましたので、お肉も食べていました、野菜たっぷりの豚しゃぶや衣なしの豚テキなどです。毎食食べたものはたまねぎスライス。食材だけでなく化学的な食品添加物を外す事にも気をつけました。市販の作られた調味料は使いません。基本はかつお・昆布のだし、天然塩、ごま油、レモン、こだわりのしょうゆ、我が家の自家製みそなどで味をつけるようにしています。~の素、~のたれ、マヨネーズ、~ドレッシングは、使いません。そして、我が家こだわりの抗酸化飲料を飲用するだけでなく、お料理にも使っています。人土不二・地産地消・食べ物が命を作る事をよく話題にして家族で話しました。そして、素材のままのお味に感動していただけるようになったことは、とても良かったと思います。      平野時子 (名古屋市)」



 おかげ様で随分遠方の方たちからも、参加の申し込みが来ています。

 愛知県内はもとより、石川県、岐阜県、埼玉県、千葉県、広島県、大阪府などからもお電話がかかり、

嬉しく思っています。糖尿病はいまや国民病の相を成していますが、病院にかかりながらどんどん悪くなっていくこれまでの治療法でなく、

主食を抜くだけで驚くような成果をもたらす糖質制限食の理論や実際をお聴きください。

3人の体験者が実際に経験したことを、ありのままお話いたします。

                                              
HUMAN LIFE INFO NET "翼"代表  佐橋紀子  



☆☆☆

”つばさ” 名古屋公開講座 2010
生活習慣病を予防する食生活
-糖質制限食の理論と実際-

わが国の糖尿病が強く疑われる人や糖尿病の可能性が否定できない人は約2,210万人(平成19年国民健康・栄養調査)と推計され、今や「国民病」とさえ言われる事態になっています。また、メタボリックシンドロームであることが強く疑われるか、その予備群の人は40~74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人(平成20年国民健康・栄養調査)といわれ、時代の進展と共にこれら生活習慣病は増加の一途をたどっています。
生活習慣病は食生活の改善が大変重要です。今回の「“つばさ”名古屋公開講座」では、生活習慣病における食生活をテーマに皆様と共に考えていきたいと思います。

講師
江部 康二
医師/高雄病院理事長

佐橋 紀子
HUMAN LIFE INFO NET “翼”代表
元飯田女子短期大学教授


とき      2010年4月17日(土)午後1:00~4:30
ところ     名古屋市女性会館 大ホール(地下鉄 「東別院」 下車)
参加費    1,200円(資料代含む)
主催     HUMAN LIFE INFO NET “翼”
申し込み先   佐橋 紀子/052-501-0994  原 育世/0568-84-6946
後援   愛知県・愛知県教育委員会
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
黒豆ダイエットと糖質制限食
こんにちは。

やや二日酔いぎみですが、今からテニスにでかけます。

さて今回は、みかんさんから黒豆ダイエットについてコメント・質問をいただきました。

「10/04/03 みかん
タイトルなし
お久しぶりです。

こつこつと糖質制限を続けてはいるものの、リバウンドした分に関してはなかなか戻らず苦戦しています。(先生にカロリー制限をしないと落ちないと言われ気にはしていますが・・・)

つい最近、寿命が延びる・・・という番組で、黒豆ダイエットというのが放送されたの御存知ですか? 自分なりに考えたところ、たんぱく質ダイエットということで、糖質制限に近い考え方なんだろうなぁと思いました。
そこで、気になったのが糖質なんですが、糖質制限ドットコムで蒸し大豆、蒸し黒大豆が売られていて、やっぱり食べてもいいんだとは思いましたが、黒豆ダイエットのように、茶碗1杯黒豆を食べたら、糖質がかなり多くなり、糖質制限では食べたらタブーになってくるんじゃないかと、思い先生はこのダイエットをどう思われるか、お聞きしてみたくて。

カロリー制限するのに、大豆や黒豆が使えれば、おなかは膨れて、肉とかだけよりは抑えらるんじゃないかと思っています。

お忙しいのにダラダラとすみません。先生のお考えを聞かせてください。

P.S,4月5日に発売の本早速、予約しました。
届くのが待ち遠しいです。」



みかんさん。
本のご予約ありがとうございます。

黒豆は大豆ですね。ゆでた大豆100g中に糖質2.7gですから厚生労働省の低糖質食品の基準を満たしてますね。

ご飯代わりに150gのゆで大豆を食べても、4gの糖質ですから少ないです。

通常の炊いたご飯1膳が150gで、含有糖質量は55gですからその差は大きいですね。

ご飯代わりに黒豆をたべるなら、かなりの減量効果があるでしょう。

黒豆ダイエット、糖質制限食的にも一理あるようです。まあしかし、長期に及ぶならお魚やお肉もしっかり摂らないと、VB12やEPA、DHAが不足するので注意が必要ですね。

江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
【糖質制限食とは】
【糖質制限食とは】

食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わります。タンパク質・脂質は血糖に変わりません。 また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。これらは、含有エネルギーとは無関係な、三大栄養素の生理学的特質です。 

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を上昇させます。従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。タンパク質は、ごく少量のインスリンを追加分泌させます。

現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。そして食後高血糖を起こすのは三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。

炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。

一方、牛サーロインステーキを200g(約1000キロカロリー)食べても糖質含有量は1gもないので食後高血糖はほとんど生じないのです。 なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースにできるだけ糖質の摂取を低く抑えて、
食後高血糖を防ぐというものです。

簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
 
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは、理論的に不可能です。

従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、
一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。なお、糖質制限食はカロリー無制限ということではありません。

一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600~2000キロカロリー、女性なら1200~1600キロカロリーくらいが目安です。


【『糖質制限食』の3パターン】
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。

*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。
*炭水化物=糖質+食物繊維


【糖質制限食を実践される時のご注意】

本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、

「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」
「 糖質制限食 春のレシピ」
「 糖質制限食 夏のレシピ」
「糖質制限食 秋のレシピ」
「糖質制限食 冬のレシピ」
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」
「京都の名医がおしえる「やせる食べ方」」
(東洋経済新報社)

「糖質オフ」ごちそうごはん
(アスペクト)

『dancyu プレジデントムック 「満腹ダイエット 」
おいしい「糖質オフ」料理で楽しくやせる本 』(プレジデント社)

を参考にされ、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。なお、血液検査で血清クレアチニン値が高値で腎障害がある場合と活動性の膵炎がある場合は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は、相対的に高タンパク・高脂肪食になるので、腎不全と活動性膵炎には適応とならないのです。


【コメント・質問に関するお知らせ・お願い】

ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

読者の皆さんからもご意見いただきましたが、確かに普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、主治医にご相談頂けば助かります。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、コメント・質問がかなり増えてきていますので、なかなか即お答えすることが困難となってきています。
できるだけ全ての質問に本文かコメントでお答えするよう努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
肉食と動物性脂肪と糖質制限食
こんばんは。

今回は肉食と動物性脂肪と糖質制限食について、ふいさんからコメント・質問をいただきました。


【10/03/30 ふい
結局のところ、
方法論としてアトキンスと目立った違いはないということでしょうか?ノンカーボダイエットを提唱している崇高クリニックの荒木裕氏は、著書「肉食健康ダイエット」で、アトキンス式の大きな欠点は<動物性脂肪を摂取しても良い>としたことにあると書いています。これによって死亡例なども出てしまったと。ネットで色々見ていても、主食抜きをする場合は、動物性脂肪も最小限にしないと危険といった記述をよく見かけます。しかし、先生のブログを拝見してても、とくに「動物性脂肪を控える」といった内容は見かけません。どのようにお考えか、ご指導をいただければ幸いに存じます。
ちなみに、荒木氏の本では、魚の油はOK、バターもOKのようです。魚の油は江部先生も勧められているので分かるのですが、バターは動物性脂肪ではないんですかね??チーズはどうなんでしょう??
だらだらと書いてしまい、すみません。】



ふいさん。コメントありがとうございます。

まずアトキンスダイエットとの差ですが、基本原理は一緒です。一方、サプリメントの評価とか、細部には差があります。

アトキンスとの差については、2010年02月09日 (火)のブログ

「糖質制限食とアトキンス式ダイエット(低インスリンダイエット)」

をご参照いただけば、幸いです。

なお、アトキンスご本人は、冬に道路で滑って転倒して亡くなっておられるようですが、誰かがアトキンスダイエットで死亡したという報告を、私は知りません。

さて次いで、動物性脂肪や動物性タンパクですね。

① 赤肉(牛・豚・羊)
世界ガン研究基金の2007年の報告
World cancer reserch fund
http://www.wcrf-uk.org/preventing_cancer/recommendations.php
世界ガン研究基金の食生活指針の中で

「動物性食品 赤肉(牛・豚・羊)を制限し、加工肉(ハム、ベーコン、サラミ、燻製肉、熟成肉、塩蔵肉)は避ける。赤肉より、鶏肉や魚が推奨される。赤肉は週500g以下に。」

と記載されています。これは、ひとつの目安でしょうか。

「赤肉(牛・豚・羊)の摂取量を、週500g以下」というのは、日本人にとってはそんなに高いハードルではないですね。

ちり鍋、寄せ鍋、水炊き、湯豆腐、ちゃんこ鍋、かき鍋、石狩鍋・・・、野菜炒め、煮魚、焼き魚、おでん、ラカントSを使って麻婆豆腐、鶏肉料理・・・、週1回は、150gの牛ステーキを食べて・・・。

結構豪華な食生活でも、赤肉500g/週以下で目標達成ですね。でも、赤肉500g/週以下というのは、米国人には超厳しい目標ですね。

まあ、世界ガン研究基金には逆らうようですが、私個人の意見としては、赤肉をもう少し摂取してもいいような気がします。

②脂肪摂取量

柴田博著「ここがおかしい日本人の栄養の常識」(技術評論社)2007年 を参考にさせていただいて、
脂質摂取量80~100g/日くらいまではOKと思います。

そして脂肪摂取が40g以下とか少なすぎるよりは、100gを超えたとしても平均寿命に関しては、はるかにましのようです。

なお日本人の動物性脂肪供給量は、2003年の統計では米国の71.5gに対してわずか34.5gです。この国連食料農業機関の統計は供給量ですから、摂取量はもっと少ないです。

脂肪摂取量に関しては、

2010年01月28日 (木)のブログ「脂肪摂取量が多いほど寿命が延びる」
2010年02月12日 (金)のブログ「糖質制限食と脂質の摂取量・続き」
2010年02月15日 (月)のブログ「糖質制限食と脂質の摂取量・続き・お詫びと訂正」

をご参照下さい。

③コレステロール低下医療と脂質栄養の方向転換(プレスセミナー)
2009年10月20日(火)東京
主 催:金城学院大学「脂質栄養」オープン・リサーチ・センター、日本脂質栄養学会
後 援:日本薬学会
「コレステロール仮説の崩壊と動物性油脂の復権」 奥山治美(*)
コレステロール低下医療の方向転換が進み始めた。リノール酸摂りすぎが多くの病気を増やしており、また数種の植物油脂は実験動物に有害作用を示す。これに対し動物性脂肪は安全性が高い。健康に良い油脂の選び方は、完全に方向転換しなければならない。

日本脂質栄養学会の奥山先生は「リノール酸の摂りすぎが良くなくて、動物性脂肪は安全性が高い」と明言しておられます。植物性油脂の主成分がリノール酸です。

④<米国医師会雑誌2006年2月8日号>
米国の大規模介入試験において脂質熱量比率20%で強力に指導したグループは、対照群に比較して意外なことに心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクを下げないことが米国医師会雑誌2006年2月8日号で報告されました。
総コレステロール値に関しても、両群に優位な差はありませんでした。

この研究は、5万人弱の閉経女性を対象に対照群を置き、平均8年間にわたって追跡した大がかりなもので、所謂EBM(科学的根拠に基づいた医療)的にはトップランクに位置する権威あるものです。
権威ある研究により、従来の常識(脂肪悪玉説)が根底から覆ったわけです。

①②③④
を合わせて考えてみると、少なくとも、大食漢ではない、通常の日本人が糖質制限食を実践するとき、結構お腹いっぱい食べても、動物性脂肪や動物性タンパク(赤肉)が過剰になる心配は少ないといえますね。 (^_^)

なお高雄病院方式の糖質制限食では、バターやチーズは0K食品です。


*)奥山 治美
薬学博士 東京大学薬学部卒。東京大学大学院薬学研究科修了。東京大学助手、名古屋市立大学助教授、教授を歴任。現在金城学院大学特任教授、「脂質栄養」オープンリサーチセンター・センター長。日本脂質栄養学会初代会長。名古屋市立大学名誉教授。脳機能、生活習慣病に及ぼす脂質栄養の影響を広く研究し、新方向へ転換を推進中。油の正しい選び方・摂り方、農文協、2008年

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「日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 」
こんばんは。

さっきバンドの練習から帰ってきました。

今からブログネタを更新するのは大変なので、今日はちょっと箸休めです。

最近読んだとても興味深い本の紹介です。

「日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 」(講談社+α新書)
浅川 芳裕 (著)

これは、久しぶりに目から鱗が落ちる本でした。

日本が世界第5位の農業大国で、年間約8兆円の農産物生産力を誇り、先進国では米国に次いで、第二位とは!・・・

お釈迦様は兎も角として、不肖江部康二は全然知りませんでした。

先進国中最下位に近いとされている「食糧自給率40%」も、日本だけでしか通用しない特殊な計算で、世界標準の方法なら60%以上は優にあるという事実・・・。

すなわち、日本の真の食物自給率は、全く何の心配も要らないくらい優良な状況なのだそうです。

確かに、生協でもスーパーでも野菜なんかほとんど日本産だし、ましてよくテレビで、野菜が取れすぎて廃棄してますとか放送しているのを見たときには何か変だな!?とは思ってました。

さらには、わざわざ減反減反して、一方で使いもしない米を輸入して・・・。

まあ、これ以上愚痴っても仕方ありませんので、ブログ読者の皆さん、是非ご一読ください。

決して損は致しません。最近では一押しの、良書ですよ。


江部康二

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