コーヒーフレッシュ、玄米茶、マルチトール
おはようございます。

今日は、「朝日カルチャーセンター芦屋教室」に糖質制限食のお話しをしに出かけます。芦屋教室は初めてなので楽しみです。

さて今回は、「コーヒーフレッシュ、玄米茶、マルチトール」について、れいこさんから、コメント・質問をいただきました。

「09/04/27 れいこ
コーヒーフレッシュの糖質
江部先生こんにちわ。
先生に教えていただきたいことがあります。
喫茶店でコーヒーを飲むことが多いのですが、いつもコーヒーに ミルクを入れるか 、低脂肪乳をいれるかコーヒーフレッシュを入れるか、迷ってしまいます。
先生のblogの中で コーヒーに少し入れる程度なら牛乳も問題ないとおっしゃっていたように記憶しております。
また生クリームはOK食品であったと思います。
ちなみにコーヒーフレッシュの糖質を調べてみましたがわかりませんでした。
しかも麦芽糖や砂糖とおなじ トレハロースを使用!!??なるものもある様子。心配になってきました。コーヒーフレッシュには植物性のものと動物性のものもあるようです。コーヒーになにか乳製品を入れるとすれば 何が最適でしょうか?

2つめの質問
毎日お茶を飲むのですが、気に入って飲んでいたお茶が玄米茶であることに気付きました。そば茶なども時々飲んでいたのですが、糖質制限食としてはやはり問題でしょうか?

3つめの質問
マルチトールについてですが、正常人ではほとんど血糖値を上昇させないとなっておりますが、40gなど一度に大量に摂取すれば やはり正常人でも食後高血糖に陥りますか?正常人におけるマルチトールの血糖値への影響にかんするデータをお持ちでしたら教えていただけますでしょうか?

お忙しいところたくさん質問をして申し訳ございませんm(__)m 」


れいこさん。
いつもコメントありがとうございます。

1、「コーヒーフレッシュは?」
コーヒーに入れるとして、生クリームはどこのメーカーでも糖質制限OK食品ですので、一番のお奨めです。江部家でも生クリームを常備しています。たまたま切らしたときは、少量の牛乳を入れることもあります。

コーヒーフレッシュは生クリームの代用品として開発され、植物性脂肪と乳成分が主原料です。商品としてはメロディアンとかスジャータですね。

たとえばスジャータでも、いろんな商品があります。商品の裏の表示で、炭水化物が100mlあたり何g入っているかを確認しましょう。コーヒーフレッシュに食物繊維はないと思いますので、炭水化物の量がそのまま糖質量と思っていいです。

ほとんどが5g以下でOKですが、時に100ml中に炭水化物9.5gとか13.2gとか多めのものもあります。

2、 「毎日お茶を飲むのですが、気に入って飲んでいたお茶が玄米茶であることに気付きました。
そば茶なども時々飲んでいたのですが、糖質制限食としてはやはり問題でしょうか?」

玄米や蕎麦を食べたら糖質たっぷりで血糖値上昇ですよね。しかし、玄米も蕎麦もお茶にして飲む分にはゼロカロリー、即ち糖質もゼロで血糖値も上昇させません。安心してお飲み下さい。

3、「マルチトールについてですが、正常人ではほとんど血糖値を上昇させないとなっておりますが、40gなど一度に大量に摂取すれば やはり正常人でも食後高血糖に陥りますか?正常人におけるマルチトールの血糖値への影響にかんするデータをお持ちでしたら教えていただけますでしょうか?」

マルチトールは、糖アルコールに属する甘味料です。

糖アルコールには、キシリトール、ソルビトールエリスリトール、マルチトール、ラクチトールなどがあります。

キシリトールは野菜や果物などに、ソルビトールはプルーン、ナシ、リンゴなどに、エリスリトールは果実、花の蜜などにそれぞれ含まれています。

マルチトール、ラクチトールはそれぞれ麦芽糖、乳糖を原料としています。これら市販の糖アルコールは、天然素材を原料として作られており、分類としては合成甘味料には属しません。

国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)はJECFA(Joint Expert Committee on Food Additives)を設けて甘味料など添加物のの安全性評価を公表していますが、これらの糖アルコールは、極めて安全性が高いとされています。

しかし、これら糖アルコールの中で、血糖値を上昇させないのは、唯一エリスリトールだけです。エリスリトールは、ラカントSやパルスイートの主成分ですね。

エリスリトール以外の糖アルコールは、マルチトールを含めてすべて血糖値を砂糖の1/2~1/3くらい上昇させますが、吸収が違うので個人差が結構ありますね。正常人でも糖尿人ほどではないにしても血糖値は上昇します。

例えば、マービーは<厚生労働省許可特別用途食品>ですが、還元麦芽糖(マルチトール)が主成分なので、砂糖の1/2~1/3くらいは血糖値を上昇させることは知っておきましょう。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
消渇丸とグリベンクラミド・中国の脅威
おはようございます。

今回は、にんにくさんから、糖尿人の肝を冷やすような中国漢方薬情報をいただきました。

「09/04/28 にんにく
消渇丸
杞憂かもしれませんが、もし、先生のところにこうした患者さんがおりましたらご注意下さい。

最近、消渇丸と言う中国製の漢方薬の存在を知りました。
消渇って、糖尿病の古い中国の呼び方らしいです。
これがまた良く効くと現地でも評判の様子。
検索するとまぁ、ご大層な注意書きが出てくる事。
2型糖尿病が何たらとか、まるで血糖降下剤だな、こけおどしを、と思っていたら、こけおどしじゃありませんでした!
その成分は以下の通りです。

葛根
地黄
黄耆
天花粉
玉米須
南五味子
山葯
グリベンクラミド

・・・ぐりべんくらみど?

消渇丸、その正体はなんとSU剤!
確かグリベンクラミドって、よりによってSU剤の中でも最強の部類に入るはずですが・・・。

血糖値を下げりゃいいんだろ!と言う何ともモラルのないやり方、中国らしいというか何と言うか、それとも中国ではグリベンクラミドって、医師の処方関係なく使えるんでしょうか?
問題はこの消渇丸、どうもサプリ扱いしている通販業者がいる事です。
含有量が分からないので即、健康に関わるかどうかは不明ですが、問診の時にサプリを摂っているような事を仰られる患者さんがおりましたら、注意して聞いてみて下さい。

ここまでシャレにならないブツがあるとは想像してませんでした。」


にんにくさん。貴重な情報をありがとうございます。

消渇丸、危険極まりないです。低血糖の恐れがあります。ブログ読者の皆さん、中国製漢方薬、ゆめゆめ油断召されぬよう!!

中国という国は、いい意味でも悪い意味でも規格外ですね。ヾ(゜▽゜)

消渇というのは、仰有るとおり中国医学では糖尿病のことを指します。で、消渇丸、てっきり漢方薬かと思ったらグリベンクラミドが含まれていた!?

グリベンクラミドといったら商品名オイグルコンで、日本では健康保険収載で医療現場でよく使われている、経口血糖降下剤(24時間効果持続)です。

日本なら、健康食品のなかにグリベンクラミドを混ぜるなどというのはとんでもない法律違反で、即逮捕されます。しかし、中国ではこういったことが、結構野放しに行われているようです。 (*_*)

日本に滞在中の中国人留学生諸氏にも確認しましたが、<アトピーに効く中国の市販の漢方軟膏>など、100%ステロイド外用薬が混ぜてあるそうです。

しかも表示義務さえないようですし、ステロイドは入ってないと、嘘をつくことまであるようです。
アトピーの皆さんも、中国製の漢方軟膏、要注意ですよ。

今回の消渇丸、グリベンクラミドと表示してあるだけ
まだしも良心的??? なのでしょうか(ノ-_-)ノ” 

段ボール肉饅、メタミドホス餃子、毒入りドックフード・・・・、

食材だけではなくて、漢方薬まで要注意とは、中国恐るべしですね。?(((゚д゚)))?

なお、日本で作っている、ツムラやオースギの漢方エキス剤とか栃本天界堂や内田の生薬は、日本国内できっちり検査して許可されており、安全性は確立してますので、念のため。 (^_^)


江部康
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
お医者さんの糖質制限なデータ
おはようございます。ストーブをつけてブログを書いています。

京都の4月後半でストーブは、初体験かもしれません。北見市で4月には珍しい大雪とのニュースを見ましたが、札幌はどうでしょうね。

今回は、札幌の医師さんから、ご自分の糖質制限食の体験データについてコメントいただきました。


「糖質制限3ヵ月半の結果

毎日のブログ更新ご苦労様です。いつもありがたく拝読しております。

糖質制限食の私のデータがでました。

治療は、かなりいい加減な(カロリー計算なし)糖質制限食とテニス(90分)週2回ジョギング(30分)週1~2回
お酒は毎日焼酎を中心に3~4合
です。

46歳 男 身長170cm
前(08.11.6)体重64kg
後(09.4.24)体重59kg体脂肪11%

空腹時血糖(カッコ内はインスリン値)
前298  後85(2.8MICU/ml)

玄米ご飯180g後(前は恐ろしくて施行せず)
1時間165(19.8MICU/ml)
2時間159(15.2MICU/ml)

HbA1c
前6.0  後4.7

尿酸値
前6.1  後8.1

総コレステロール
前202  後212

HDLコレステロール
前49  後120

中性脂肪
前659 後94

GOT/GPT/γGTP
前81/108/226
後37/29/45

驚いたのは酒は全くやめていないし休肝日も作っていないのに(むしろ食べられないストレスで酒量は増えていたのに)肝機能の数値が良くなっていたことです。私なりには肝にとってアルコール以上に糖質や脂質を代謝するのは負担がかかっているのかなと想像しています。

札幌の医師 | 2009.04.27(月)

訂正します

08.11.6の血糖値298は食前ではなく食後でした。検査があるのを忘れていて朝食(白飯)をたべてしまったのでした。
札幌の医師 」


札幌の医師さん。いつもコメントありがとうございます。糖質制限食に理解のある医師にコメントをいただくと、とても元気がでます。 (^_^)

「治療は、かなりいい加減な(カロリー計算なし)糖質制限食
テニス(90分)週2回
ジョギング(30分)週1~2回
お酒は毎日焼酎を中心に3~4合
です。」

私もいい加減なカロリー計算なしの糖質制限食と、テニスは1回/1~2週間、日曜日の午後1時~5時くらいまで、実質はダブルスで、合計2時間ていどの運動とはいえない程度のものでジョギングはなし。お酒は毎日焼酎、糖質ゼロ発泡酒、赤ワインを中心に適量よりやや多め(-_-;)です。

札幌の医師さん46才とお若い分、運動が私より多いですね。ちなみに私は59才です。

「46歳 男 身長170cm
前(08.11.6)体重64kg
後(09.4.24)体重59kg体脂肪11%」


体重は、若い頃のものに戻って、だいたい落ち着きます。やせ続けることはありません。

まあ体重減り続けたら困りますが、血中のケトン体は高くても、尿中にケトン体がでなくなる3~6ヶ月で速度がゆっくりになりその人の一番よいあたりでとまります。

私は現在167cmで56kgです。スーパー糖質制限食実践後、約半年で10kgの減量で学生時代の体重に戻り、そのまま現在まで6~7年間維持しています。

「空腹時血糖(カッコ内はインスリン値) 85(2.8MICU/ml) 」

完全正常に回復ですね。

「玄米ご飯180g後(前は恐ろしくて施行せず)
1時間165(19.8MICU/ml)
2時間159(15.2MICU/ml) 」


現時点では糖尿病型→境界型にまで改善しておられるのですね。

「HbA1c  前6.0  後4.7」

HbA1cは文句の言いようがない正常値ですね。私が5.1~5.4%くらいですから、羨ましい限りです。

「尿酸値  前6.1  後8.1 」

尿酸値は個人差があり、一定しませんが、一旦上昇しても半年くらいで元に戻る人が多いです。

「総コレステロール  前202  後212  HDLコレステロール  前49  後120 」

HDLコレステロールは、末梢組織において余剰のコレステロールを肝臓まで回収する役割で、一般に多いほどいいとされてます。

それにしても著明に増加ですね。糖質制限食でHDLコレステロールは増加しますが、増加の程度には個人差があります。札幌の医師さんは素晴らしいです。ヾ(^▽^)

薬物でこれほどのHDLコレステロール値の改善は不可能ですので、糖質制限食やっぱりすごいですね。

「中性脂肪  前659 後94 」

これまた、驚異的改善ですね。中性脂肪は、家族性の脂質異常症以外は、糖質制限食で速やかに改善します。


「 GOT /  GPT   /  γGTP
前81  /   108  /   226
後37  /   29  /    45 」

「驚いたのは酒は全くやめていないし休肝日も作っていないのに(むしろ食べられないストレスで酒量は増えていたのに)肝機能の数値が良くなっていたことです。私なりには肝にとってアルコール以上に糖質や脂質を代謝するのは負担がかかっているのかなと想像しています。」


通常、γGTPが226とかあったら、お酒のせいとか、お医者さんに言われますよね。他の方でも経験したのですが、ビールを止めて焼酎に切り替えて糖質制限食を実践すると、札幌の医師さんと同様γGTP が改善することがありますね。

まあ、適量の焼酎ですよ。味をしめて油断して焼酎の量を増やしすぎて、再びγGTP が悪化した人もおられますのでご用心、ご用心。ε-(-Д-)

ビールのような<アルコール+糖質>が一番γGTP を上昇させることは、間違いないようです。そんなに太ってなくても<アルコール+糖質>が脂肪肝のもととなるようです。

札幌の医師さん。

これからも美味しく楽しく末永く糖質制限食で健康ライフを送ってくださいね。


江部康二


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食講演会in京都のご報告と「an・an」
こんにちは。

パッチリターンズこそないものの、半袖などとんでもない、今日の京の寒さです。 (*_*)

昨日は、メルパルク京都で、2年半ぶりの地元京都の講演会でした。あいにくの小雨模様にもかかわらず、お陰様で配付資料が不足するほどの満員御礼となりました。

京都、滋賀、大阪、奈良・・・の皆さんありがとうございました。 m(_ _)mV

参加したほとんどの人から「解りやすいお話でした。」と言って頂いてほっとしています。(=∩_∩=)

常に「参加者に解っていただけるようなお話をしよう。」と目指しているのは間違いないのですが、どこまで実行・実現できているかは、参加された皆さんに聞くしかありませんので・・・

糖尿病専門医の参加もあり、お話もできて、とても心強く思いました。糖質制限食、着実に医学界でも浸透しつつあるのを実感します。

閑話休題

以前本ブログで雑誌「an・an」のダイエット特集の取材があり、てっきり綺麗なお姉さんがお二人来られるものと信じて、珍しく背広にネクタイまでしめて待っていたら・・・、やってきたのはおじさんが二人でガックリきたというお話を書きました。

その記事が4月24日発売の「an・an」No.1657に載りました。

表紙のタイトルが

『食べても痩せる不思議な理論 噂のローカーボダイエットに迫る!』

という記事です。

高雄病院理事長江部康二監修で、34~37ページまでイラストと写真入りです。写真といっても私の写真ではなくて、食材や料理の写真ですよ。

ライターさんがしっかり糖質制限食のことを理解しておられて、理論的にとても解りやすい簡潔で良質な記事となっていて、私としても嬉しい限りです。

「an・an」編集のM子さんは、糖質制限食7日間で56.7→53.9kgの減量に、意外とラクに成功したそうですよ。

あらてつさんの「糖質制限ドットコム」の食材もちょっぴり載せて頂いて売り上げが伸びたそうです。

「an・an」さん、ありがとうございました。

ダイエットに興味がある方は、私の本とはまた切り口が違って楽しいので、是非ご一読あれ。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食・各種ご案内
【講演会のお知らせ】

☆☆講座「糖尿病・メタボは必ず良くなる!~糖質制限食のすすめ」

会場 朝日カルチャーセンター芦屋
http://www.asahi-culture.co.jp/www/ashiya-i.html
    TEL 0797-38-2666

日時 2009年4月30日(木)13:00~14:30
参加費  会員2,415  一般2,835


糖質制限食コントロール・教育入院のご案内・保険適応】

お問い合わせは

http://www.takao-hospital.jp/" target="_blank" title="高雄病院">高雄病院 http://www.takao-hospital.jp/

住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3 
電話:075-871-0245

ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。


糖質制限食外来治療のご案内・予約制・保険適応】

高雄病院  電話:075-871-0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3

高雄病院京都駅前診療所  電話:075-352-5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F
http://www.takao-hospital.net/

江部診療所 電話:075-712-8133
京都市左京区下鴨高木町6 アトリエ・フォー 2F


【コメント・質問に関するお知らせ・お願い】

ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

読者の皆さんからご意見いただきましたが、確かに普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、主治医にご相談頂けば助かります。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、コメント・質問がかなり増えてきていますので、なかなか即お答えすることが困難となってきています。できるだけ全ての質問に本文かコメントでお答えするよう努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。


糖質制限食>VS<糖質たっぷりカロリー制限食>

糖質が血糖値を上昇させインスリンを追加分泌させる

本ブログは、糖尿人に

糖質制限食(糖質12%、脂質56%、タンパク質32%)を推進する立場ですが、

世の中は相変わらず、

糖質たっぷりのカロリー制限食(糖質60%、脂質20%、タンパク質20%)を

推奨する病院が圧倒的に多いです。

いろんな意見があり論争することは、医学の発展において健全なことと思います。しかし、論争の前に人体の生理・代謝などの基本的なところを理解することも重要です。

今回は、<糖質・脂質・タンパク質の摂取>と<血糖値上昇・インスリン分泌>に関して、人体の生理・代謝における事実を説明します。

しつこいようですが、以下に述べることは、論争の余地のない事実ですので<糖質たっぷりのカロリー制限食推奨派>の方々にも、是非ご理解いただきたいと思います。


食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。 

糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。一方、タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。

これらは、カロリーとは無関係な、三大栄養素の生理学的特質です。

インスリンには24時間、少量常に分泌されている基礎分泌と、血糖値が上昇したときに大量に出る追加分泌があります。

糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を急峻に上昇させます。従って、糖質を摂取した時には、インスリンが大量に追加分泌されます。

しかし、脂質やタンパク質は血糖値をほとんど上昇させないので、インスリンの追加分泌は、ほとんどありません。

つまり、人(糖尿人も正常人も)において、インスリンの追加分泌が多量に必要となるのは、糖質を摂取した時だけです。

これらは、すべて論争の余地のない、生理学的事実です。

以下は、2型糖尿病Aさんのデータです。通常食は糖質ありです。

通常食  350kcal、糖質60%で約52.5g、脂質20%、タンパク質20%
糖質制限食  350kcal、糖質10%で約8.75g、脂質60%、タンパク質30%
通常食と糖質制限食は、いずれも350kcalで、勿論、同一人のデータです。
糖質制限食だと血糖値の上昇は極めて少なく、インスリンの追加分泌もごく少量ですね。


              食前   30分後   60分後   90分後   120分後
通常食血糖値     121     206     304     250      198
通常食IRI         2.2      6.2     19.1     23.1     21.6

糖質制限食血糖値   124     140    142     129     135
糖質制限食IRI       3.5      4.6     6.7     6.9     5.2




同様に元2型糖尿人Bさんのデータです。2年前初診時糖尿病でしたが現在正常人です。

             食前   30分後   60分後   90分後   120分後
通常食血糖値     108     148     189     142      126
通常食IRI        3.8      35.2     58.5     55.1     24.9

糖質制限食血糖値   113    115    116     108     107
糖質制限食IRI       4.1    10.1    11.7     10.6     13.5

Bさんの場合、2年間の糖質制限食で、糖質を負荷しても血糖値は正常パターンに回復しています。
このとき基礎分泌3.8→追加分泌ピーク58.8まで多量のインスリンがでています。
実に基礎分泌の15倍強のインスリンが追加分泌されています。ヾ(゜▽゜)

糖質制限食でも、約8.75gほど野菜分の糖質が含まれているので、一応基礎分泌の2~3倍のインスリン追加分泌がありますが、通常食に比べれば微々たるものですね。

正常人が通常の食事をすれば、おおむねBさんのデータのようなインスリンの大量追加分泌が一日に最低3回、間食をすれば5回以上起こっているわけです。

このようなインスリンの大量追加分泌が40年、50年と続けば、遂には膵臓が疲弊し、分泌能力が低下して糖尿病を発症するのは想像に難くないですね。

結論です。

カロリーをいくら制限しても、糖質を摂取してしまえば食後高血糖と多量のインスリン追加分泌を生じます。糖質制限食なら食後高血糖は生じず、インスリン追加分泌もごく少量ですみます。


【糖質制限食を実践する時のご注意】
本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。


江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
機能性低血糖症+境界型糖尿病
おはようございます。

朝からずっと雨ですが暖かいです。昨日もパッチリターンズはありませんでしたが、今日からまた半袖に戻します。

今夜は、祇園で同級生の宴会です。明日は、メルパルク京都で午後2時~糖質制限食講演会、二日酔いに気をつけます。

さて今回はetuさんから、「機能性低血糖症+境界型糖尿病」についてコメント・質問をいただきました。

【09/04/21 etu
インスリン分泌遅延
甘いものを食べてから、数時間すると体がだるくなり、体かジーンとし倒れそうになります。

昨日、糖質負荷試験をした結果、食前血糖が、93で、30分後は119、60分後は154、90分後は147、120分後は152、180分後は98でした。

インスリンは、食前2.5で、30分後は21.2、60分後は27.4、90分後は36.8、120分後は44.6、180分後は16.6でした。

医師からは、インスリン分泌遅延と言われましたが、軽い糖尿病なのでしょうか?
次は9月頃受診予定ですが、とても不安です。
白米やスパゲッティーをなるべく食べ、糖分は摂らない方が良いと言われましたが、
改善するのでしょうか?
また、一生糖分は、摂る事はできないのでしょうか?
ちなみに、体重は普通です。】


etuさん。
ブドウ糖負荷試験の結果ですが、120分後血糖値が152mg/dlなので、境界型という診断になります。糖尿病型ではありません。

120分後血糖値
140mg/dl未満が正常型で
140mg~199mg/dlまでが境界型で
200mg/dl以上が糖尿病型です。

インスリン追加分泌が、120分後が44.6とピークですので、主治医殿の仰有る通り遅延していますね。

180分後の血糖値は98mg/dlなので、もうインスリン追加分泌の必要はないのですが、遅延した分しつこく16.6ほど出続けています。

これだと4時間後くらいに60mg/dl未満の低血糖になる可能性が高いですね。

「甘いものを食べてから、数時間すると体がだるくなり、体かジーンとし倒れそうになります。」

このエピソードとブドウ糖負荷試験のデータをみると、etuさんは「機能性低血糖症」*の可能性が高いです。

食事療法としては、高雄病院や本ブログが推奨している「糖質制限食」がもっとも適しています。糖質制限食なら、食後血糖値がほとんど上昇しないので、インスリン追加分泌も少なくてすみ、機能性低血糖も生じません。

どうしても糖質(主食)を食べたいときは、未精製の穀物にすれば血糖値の上昇が比較的少なくてすみます。

砂糖など甘いものだけでなく、精製された炭水化物(白いパンや白米など)は、須く血糖値を急峻に上昇させ、インスリンが大量に追加分泌され、機能性低血糖を起こしやすくなりますので注意が必要です。

甘いものが食べたいときは、

「糖質制限ドットコム」http://www.toushitsuseigen.com/ のフォンダン・ショコラ、和菓子黒豆、おからパウンドケーキ、サラヤのラカントカロリーゼロ飴などが血糖値を上昇させないのでお奨めですね。

機能性低血糖症
1924年アメリカのSeale Harrisによって指摘された疾患で、血糖値の低下に伴ない、精神的・身体的症状を来たす疾患です。

易疲労感、気力低下、眠気、集中力低下、物忘れ、不安、いらいら、頭痛、めまい、発汗、震え、心悸亢進、筋肉痛、甘いものに対する異常な欲求・・・ などの症状がみられます。

診断は、75g経口ブドウ糖負荷試験で行います。通常糖尿病の診断のためには空腹時に開始して、ブドウ糖を服用後2時間までの血糖値を測定します。機能性低血糖症の場合は、ブドウ糖服用後5時間まで血糖値を検査します。

機能性低血糖症に関しては、2008年03月24日のブログ、「炭水化物摂取と眠気-機能性低血糖症」もご参照ください。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
ラカントSと血糖値
こんばんは。何だか寒い日が続きます。

ブログで半袖宣言をした手前、意地を張っていたのですが、耐えきれず今日は長袖に戻しました。 (=_=;) 

さて今回は、ふじさんから、ラカントSと血糖値についてコメント・質問をいただきました。

【09/04/24 ふじ
ラカントSについて
江部先生

いつもブログを拝見させて頂いています。
昨年10月に糖尿病が発覚した直後から糖質制限を実行し、 お蔭様でHbA1cが8.5だったのが、4月現在は5.4にまで改善しました。
本当にありがとうございます。

ところが今日、不安に思う事が起こりました。
今朝、朝食代わりに紅茶にラカントSをティースプーンに2杯入れたものを飲んだところ、1時間程で血糖値が92→118となりました。
紅茶以外のものは全く口にしておらず、体調が悪い訳でもないので、 これだけ上昇する理由が分かりません。
ラカントSは血糖値の上昇がゼロとのことで安心して使っていたのですが…。

自己測定をしたのは数ヶ月ぶりだったので、 もしかしたら今までも上がっていたのかと思うと、不安でたまりません。
どうしたらよいでしょうか?
大変お忙しい中を恐縮ですが、ご回答頂けたら幸いです。】


ふじさん。コメントありがとうございます。

「昨年10月に糖尿病が発覚した直後から糖質制限を実行し、 お蔭様でHbA1cが8.5だったのが、4月現在は5.4にまで改善しました。」

素晴らしい改善ですね。おめでとうございます。 (^-^)v(^-^)v 

主治医殿、ざぞかしビックリされたことでしょう。 ヾ(゜▽゜)

「今朝、朝食代わりに紅茶にラカントSをティースプーンに2杯入れたものを飲んだところ、1時間程で血糖値が92→118となりました。」

ラカントSは、厚生労働省お墨付きのカロリーゼロ食品で、当然血糖値を全く上昇させません。このことは、人体実験を何度も繰り返して確認された上で申請・承認されてますので信頼できるし、心配要りません。

従いまして、この間びっくりしたり怒ったりとかがなければ、このデータ差は主として血糖自己測定器の誤差の範囲と考えられます。

いつも、これほどバラツクわけではないのでしょうが、血糖自己測定器の精度はこのていどと覚悟しておいたほうが無難ですね。

私も空腹時血糖値で実験してみたところ、「ニプロフリースタイルフリーダム」で30秒間隔で測定して
SMBG、1回目106mg、2回目120mgくらいの誤差がありました。一方、ほとんど誤差がないときもあります。

ふじさん、HbA1c5.4%なら、平均血糖値は111mg/dl くらいですので、まったく問題ないと思いますよ。 (^_^)


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食講演会in京都、in芦屋のご案内
おはようございます。糖質制限食講演会のご案内です。

☆☆糖質制限食・京都講演会
日時  2009年4月26日(日)
会場 メルパルク京都 5階会議室B
     メルパルク京都
     〒600-8216
     京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676番13
     TEL:075-352-7444(代)
定員 120名(先着順)※定員になり次第締め切ります。
参加費 1000円(当日受付)
開場  13:30~
講演時間  14:00~15:45
お申し込み・お問い合わせは京都高雄倶楽部
 お電話でのお申し込み
 075-873-2170
 FAXでのお申し込み
 075-873-2270
 E-mailでのお申し込み takaoclub@ktk-kyoto.jp
 営業時間は、8:45から17:00  お休みは土・日・祝です。

☆☆講座「糖尿病・メタボは必ず良くなる!~糖質制限食のすすめ」
会場 朝日カルチャーセンター芦屋
   http://www.asahi-culture.co.jp/www/ashiya-i.html
   TEL 0797-38-2666
日時 2009年4月30日(木)13:00~14:30
参加費  会員2,415  一般2,835


糖質制限食とは】

食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。 また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。

一方、タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。

これらはカロリーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。 

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を急峻に上昇させます。従って、糖質を摂取した時には、インスリンが大量に追加分泌されます。

しかし、脂質やタンパク質は血糖値をほとんど上昇させないので、インスリンの追加分泌は、ほとんどありません。

現在糖尿病において、食後の急激な高血糖が、大きな問題として注目されています。食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。そして食後高血糖を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を、約3mg上昇させます。 従って6枚切りの食パン2枚(約310キロカロリー)食べると、糖質 が約50g含まれているので、血糖値は150mgも上昇します。

一方、ロースステーキを300g(約1200キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので食後高血糖はほとんど生じないのです。 

また、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースにできるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。抜く必要がある主食とは、米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
 
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

一方、上述の食パンとステーキの例でも明らかなようにカロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。

従って現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。

なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600~2000キロカロリー、女性なら1200~1600キロカロリーくらいが目安です。

☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-

一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。

『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。*炭水化物=糖質+食物繊維


【糖質制限食を実践する時のご注意】
本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
阿曽シェフのランチで東京オリンピック実現!?
こんにちは。

2009年4月17日石原都知事がIOC評価委にグルメ都市TOKYOを猛烈にアピールしたそうです。

以下、「内外タイムス」から引用 http://npn.co.jp/article/detail/01978172/

『石原知事がIOC評価委にグルメ都市TOKYOを猛烈アピール

 2016年夏季五輪の立候補都市をチェックするため来日している国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会は17日、競技会場予定地など約30カ所を視察し、プレゼンターの石原慎太郎都知事(76)が用意した“競馬場ランチ”を堪能した。気になるランチメニューは、石原氏が通う代官山のイタリア料理店「リストランテASO」が提供したことが本紙の取材で判明。同店は「ミシュランガイド東京2009」の2つ星レストランで、世界が認めるグルメ都市TOKYOを評価委員の舌に猛烈アピールした。

 東京のアピールポイントは、平和、環境、コンパクト五輪など他の候補都市とかぶるところも多い。そこで特色を発揮するため、世界に誇るグルメ都市を堪能してもらう作戦に出たようだ。自転車競技やホッケーの会場となる大井競馬場の貴賓室で“究極のランチ”は振る舞われた。

 招致委によると、ムータワキル委員長ら評価委員13人は2グループに分かれ、丸1日かけて全34会場のうち約30会場を回った。視察終了後、トークショー形式で記者会見した石原氏は、この日のハイライトを「たくさんありますけどランチですね(笑)」と冗談めかしつつもきっぱり。評価委員の胃袋を満足させた自信をのぞかせた。

 「ミシュラン(ガイド)も星をつけた非常に日本的な西洋料理。トリッキーな食べ方も教えました」と石原氏。

 同席した河野一郎事務総長も「我々はきょうの視察の結果を喜んでいるし、彼ら(評価委員)にとってもハッピーだったと思う。石原知事の言うように、そりゃもうランチは素晴らしかったですよ」と同調した。関係者によると、ランチは2グループとも同じメニューが用意された。

 出版関係者によると、「リストランテASO」は、随所に日本スタイルを取り入れたおしゃれなイタリアンレストラン。石原氏の言う「トリッキーな食べ方」の一品が何なのかは不明だが、パリや国内で修業した阿曽達治シェフの独創的な料理がランチコースならば4000円程度から楽しめるという。』

我らが阿曽シェフ、大活躍ですね。嬉しい限りです。(^-^)v(^-^)v 

阿曽シェフは、以前イタリアのパバロッティそっくりの体型で130kg超の体重があり、通常のカロリー制限のダイエットで少しは減量できたものの、それ以上減らず困っておられたそうです。

理論的に健康を保ちながら、ストレスなく減量する方法を探していたところ、糖質制限食と私の本を知ったとのことです。

「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を読み、中野の講演会にも参加されて、理論面でしっかり共感して頂いたそうです。

プロの料理人さんは食材にも詳しいので、その気になれば一般の人より取り組みやすいと思います。
その後、糖質制限食をきっちり実践されて、合計50kgの減量に成功されました。その結果、高血圧もすっかり良くなられたそうです。(⌒o⌒)v

東京ミッドタウン「Botanica」の新井田シェフも糖質制限食を実践されて、半年で101kgから68kgに減量成功されて糖尿病もすっかり良くなられたそうです。 (^_^)

阿曽シェフ、新井田シェフのレストラン、糖質制限OKなイタリアンのフルコース、スイーツも数種類ついて「極楽浄土」な美味しさとサービスです。(≧▽≦) 

東京方面の糖尿人・メタボ人の方々、あるいは東京に出張した糖尿人・メタボ人の方々是非一度、阿曽シェフ、新井田シェフの料理を召し上がれ!!リピーターになること疑いなしですよ。

「代官山ASO チェレステ二子玉川店」

東京都世田谷区玉川3-17-1
玉川高島屋S・C南館11階
TEL:03-5797-3380
営業時間
ランチ 11:00~14:30(L.O.)
ディナー 18:00~21:00(L.O.)
定休日 なし


「代官山ASO チェレステ日本橋店」
東京都中央区日本橋室町1-4-1
日本橋三越本店 新館10F
TEL:03-3243-1820
営業時間
ランチ 11:00~14:30(L.O.)
ティータイム 14:30~16:00(L.O.)
ディナー 17:30~20:30(L.O.)
定休日 なし


「Botanica」
東京都港区赤坂9-7-4 
東京ミッドタウン ガーデンテラス4階
TEL:03-5413-3282
営業時間
LUNCH: 平日     11:00~14:30 (L.O.)
   土・日・祝 11:00~15:00 (L.O.)
DINNER: 平日・土 18:00~21:30 (L.O.)
日・祝 18:00~21:00 (L.O.)


これら3つのレストランなら、気合と根性で我慢して戴かなくても、前菜からデザートまで糖質制限食を心ゆくまで堪能して頂けること間違いありません。清く正しくより美味しく楽しく糖質制限食

是非、是非、足をお運び下さいね。ヾ(^▽^)

江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
SNS糖質制限広場とNPO法人糖質制限食ネット・リボーン
おはようございます。

長年アトピーの皆さんにと共に歩んできました「アトピーネットワーク・リボーン」が、発展的に解消し、2009年1月から「NPO法人糖質制限食ネット・リボーン」となりました。理事長は、引き続き江部康二です。

テーラーメードダイエット(*)という枠組みの中で、アトピーも糖尿病もメタボも含めて、多くの生活習慣病に対して、食生活の面から積極的に取り組んでいく趣旨です。

ホームページは、糖質制限ひろばの中にあります。
http://tousei.prj.cc/?m=portal&a=page_user_top
アトピーの人も糖尿病の人もメタボの人もお気軽にお立ち寄り下さいね。

糖質制限ひろば』のアドレスは、
http://tousei.prj.cc/

糖質制限食ひろば」は、糖質制限食をキーワードとしたSNSです。

以前から、ブログ読者の皆さんより、糖質制限食を実践している仲間で、情報交換ができる場が欲しいとのご要望を頂くことがありました。

もっともなお話で、実際に糖質制限食に取り組んでいるもの同士で困ったこととか相談しあったり、お互いにアドバイスできる場があればいいなということですね。

それでインターネットやパソコンに強い、山之内健吾さんに頼んでSNSを立ち上げてもらいました。山之内さん、謝謝!! (o⌒∇⌒)p

私も、糖質制限ドットコムのあらてつさんと同様、SNSっていったい何なのか?あんまりというか、まあ、ほとんど解ってないのですが、以下のアドレスから入ってもらって登録すれば、参加できるようです。

私も、勿論登録してみましたが、いまのところSNSの中をウロウロと彷徨っている状況です。 (ノ-_-)ノ” 

ともあれ、

下記をクリックして頂くとSNSログインページつながりますので、コミュニケーションの場を待っておられた皆さん、奮ってご参加くださいね。 (^_^)

糖質制限食SNS
『糖質制限ひろば』
http://tousei.prj.cc/

江部康二

(*)テーラーメイドダイエットと糖尿病・アレルギー疾患

今、西洋医学では、一人一人の患者さんの体質に合わせて処方を工夫しようという、テーラーメード(tailor made)の薬物療法が注目され始めています。

従来画一的な処方内容だった西洋医学においても、個に対応しようとする好ましい変化と言えます。

高雄病院で実践している漢方医学は、まさにテーラーメードの治療なのですが、食生活においても、私は最近テーラーメードの食事療法(tailor made diet)を提唱しています。

どんな病気の人でも共通に食べてよいもの、個別の病気において避けたほうがいいもの、誰もが食べないほうがいいもの、個人の嗜好・・・などを考慮して一人一人に最適の食事療法を選んでいきます。

具体的にはアレルギー疾患、膠原病、消化器疾患、循環器疾患、呼吸器疾患など糖尿病以外の病気の治療食に、そして糖尿病や高脂血症などの生活習慣病予防に、ブドウ糖ミニスパイク**が生じにくい「食生活十箇条」を提案しました。

『高雄病院食生活十箇条』 -アレルギー疾患の治療や生活習慣病予防に-
一、主食は未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
二、白パン・白砂糖など精製炭水化物の摂取は極力減らす
三、発酵食品(味噌、漬け物、納豆など)をきちんと食べる
四、液体でカロリーを摂らない(飲みものは水、番茶、麦茶、ほうじ茶など)
五、魚貝類はしっかり食べ、肉類は適量を摂る
六、季節の野菜や海草はしっかり食べ、旬の果物も適量摂る
七、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)など身体に良い油脂は積極的に摂る
八、牛乳は極力減らし、チーズやプレーンヨーグルトは適量摂る
九、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ
十、食事は楽しく、ゆっくり、よくかんで 


一方、既に糖尿病になった人や肥満・メタボリックシンドロームの人には、糖質制限食がお奨めです。

『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-
一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食  べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控え   る。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶も   OK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は   控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルー   ツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。

『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
☆抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。

(**)グルコーススパイクミニスパイク

グルコーススパイク(ブドウ糖スパイク)のお話です。

近年の糖尿病関係の話題として、『空腹時血糖値と食後高血糖値の差(ブドウ糖スパイク)が大きいほど、リアルタイムに大血管の内皮が傷害されて動脈硬化になりやすく、将来心筋梗塞の危険性が高まる』という説が有力となっています。

糖尿病の人は、当然、ブドウ糖スパイクが大きいわけです。

例えば、空腹時血糖値が100~120mgとかでも、糖質摂取後の血糖値は200、300mgとなってしまいます。(脂質やタンパク質を食べても、ブドウ糖スパイクは起こりませんので、念のため。)

一方、糖尿病がない人でも、精製された糖質(高GI食品)を食べれば、糖尿病の人に比べれば小さいとはいえ、ブドウ糖スパイクが生じますから、代謝全般に乱れが生じてアレルギー疾患や高脂血症・肥満など様々な生活習慣病にも悪影響がでる可能性があります。

私は、この小さなブドウ糖スパイクを、『ミニスパイク』と呼んでいます。

精製された糖質は、特に血糖を上昇させやすい食品です。中でも白パン、ケーキなどの精製小麦粉製品は血糖上昇指数(GI)が100もあります。ちなみに白米は70、玄米は50です。

糖尿病が無ければ、玄米などGIの低いものを主食としていれば、ミニスパイクもほとんど起こらず、血管内皮の障害のリスクも無くなりますし代謝も安定します。

過去経験的に、「玄米魚菜食がいろんな病気の改善に良い」と言われ、高雄病院でも1984年から玄米魚菜食を給食で提供してきました。

なぜ良いのか、理論的根拠に長年悩んでいましたが、「ブドウ糖スパイク理論」でやっと説明がつきました。

世界中に、今まで様々な食事療法があり、それぞれ治療効果を謳っていますが、やはり「ブドウ糖スパイクが少ない」という一点で共通していることが多いようです。

なお、糖質制限食ならミニスパイクも全く起こらず、血糖値は勿論、代謝全てが安定します。



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食と検査データ
おはようございます。昨日から長袖の白衣をやめて半袖タイプに変更した江部康二です。

今日から通勤も半袖にします。

さて今回は、糖質制限食と検査について退屈夢想庵さんから、ご自身のデータを提示していただきました。

【09/04/12 退屈無想庵
糖質制限食について
糖質制限食のデメリットというか結果として現れることについて、自分の人体実験的にいえることは、
①尿酸値は上昇します
②尿素窒素は上昇します
③カリウムは上昇します
④クレアチニチンは変わりません
⑤中性脂肪は改善します
⑥眠気はなくなります
⑦思考は自分ではシャープになったような気がします。
⑧耐久力増強を感じます
そもそも痛風の発作を2回ほど経験して薬を飲んでいますが、糖質制限食を始めてからはやや上がり気味です。中性脂肪は高かったのが一気に解消しました。
30年以ジョッギングをしていますが、体重減少(8kg減)もあると思いますが、走る距離が伸びても苦痛ではありません。
思考能力は全く主観的なものですが、糖質制限食をはじめてからは、集中力がついたように感じています。
したがって頭も自分ではシャープになったように感じています。知的論争では若い部下に充分勝利します。(思い込み?)
57歳、男性です。糖質制限食は約1年です。体重は55kgで安定しています。身長は169cm。皆様のご参考までに。】


退屈夢想庵さん。コメントありがとうございます。ジョギング好調で良かったですね。 (^_^)

糖質制限食実践による検査データの変化ですが、はっきり一定の傾向がでるものとでないものがあります。

糖質制限食実践で

1 血糖値はリアルタイムに改善します。
2 スーパー糖質制限食なら、HbA1cは月に、1~2%改善します。
3 中性脂肪も速やかに改善します。
4 HDL-コレステロールは増加します。
  増加しますが、増加の程度と速度に個人差があります。
5 LDL-コレステロールは低下・不変・上昇と個人差があります。
  上昇した人も半年くらいで落ち着くことが多いですが個人差があります。
6 総コレステロールは低下・不変・上昇と個人差があります。
  上昇した人も半年くらいで落ち着くことが多いですが個人差があります。
7 尿酸も低下・不変・上昇と個人差があります。
  上昇した人も半年くらいで落ち着くことが多いですが個人差があります。
8 尿素窒素はやや増加傾向になる人が多いですが、そのうち落ちつくことがおおいです。
9 クレアチニンは不変です。
10 カリウムも不変のことが多いです。

ちなみに下記は、数年来スーパー糖質制限食実践中の、江部康二の2009年1月のデータです。

血糖値:104mg(60~109)
HbA1c:5.3%(4.3~5.8)
中性脂肪:45mg(50~149)
HDL-コレステロール:105.9mg(40~85)
LDL-コレステロール:108mg(140未満)
総コレステロール:223mg(150~219)
ケトン体:1426μM(26~122)
尿酸:2.7mg/dl(3.4~7.0)
尿素窒素:12.9mg/dl(8~20)
クレアチニン:0.62mg/dl(0.6~1.1)
カリウム:4.7mEq/L(3.6~5.0)

私の場合、HDL-コレステロールは増加して、LDL-コレステロールは少し減少しました。
1999年はTC210、HDL69.7、LDL123でした。

尿酸はもともと低い方でしたが、糖質制限食で上昇することはありませんでした。尿素窒素は、初期の段階で23mgのことがありましたが、その後おちつきました。


退屈夢想庵さんの場合は
①尿酸値は上昇
②尿素窒素は上昇
③カリウムは上昇
④クレアチニチンは不変
⑤中性脂肪は改善

ですね。

カリウム値の上昇は、採血時に赤血球が壊れることがあるので、その影響かもしれませんね。

尿酸は体質がかなり影響しますので、退屈夢想庵さんもともと痛風があるので少し気になると思いますが、糖質制限食の影響で上昇傾向になったものは、時とともに落ち着くことが多いです。

次に体調面ですが、炭水化物を大量に食べていた人はなれるまで1~2ヶ月かかるようですが、基本的には退屈夢想庵さんと同様いいほうに変化しますね。
⑥眠気はなくなります
⑦思考は自分ではシャープになったような気がします。
⑧耐久力増強を感じます

まず、空腹時血糖値食後血糖値の差が少なくなり、追加分泌インスリンもごく少量ですみますので代謝が安定します。

追加分泌インスリンが少ないので、食後3~4時間の低血糖なども生じにくく眠気などもなくなります。また血糖値の上下動が少ないと心理的に安定します。

食事中も含めて脂肪酸-ケトン体エネルギーシステムが常に活性化していて、ジョギングなど有酸素運動中も、筋肉中のグリコーゲンを節約することができるので持久力は向上します。

さらに血液がサラサラになるので、毛細血管にいたるまで血流がよくなり、自然治癒力が高まります。結果として、皮膚がしっとりしてきたり、毛髪が太くなったり、アレルギー症状が改善したりします。

まあ、人類は399万年間、狩猟・採集(糖質制限食)をしながら、進化をとげたわけですので、糖質制限食が身体に悪かろうはずがありません。

清く正しくカロリー制限食より、美味しく楽しく糖質制限食ですね。(⌒o⌒)v


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
増粘多糖類と血糖値
こんばんは。

4月18日はセミナー前夜祭、東京ミッドタウンの「Botanica」で糖質制限食フルコースとワインを堪能しました。(⌒o⌒)v

「ハレ」の日から「ケ」の日に戻って、朝から京都駅前診療所で外来をすませ、高雄病院に帰ってきてブログを書いています。

さて今回は、増粘多糖類について哲学者さんから、コメント・質問をいただきました。


【増粘多糖類という言葉

最近 気になっている言葉に 「増粘多糖類」という言葉ですが、これはゲル化剤として 使われるそうですが、 これは糖質のようですが、大丈夫でしょうか?

哲学者 | 2009.04.11(土) 23:49】


哲学者さん。いつもコメントありがとうございます。

「増粘多糖類」って、食材の袋によく表示してありますが何のこっちゃ!? (・・?)
っていう感じですね。


フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば

「増粘多糖類(ぞうねんたとうるい)
食品への表示については、2種類以上の多糖類を増粘の目的で用いた場合に略称として増粘多糖類とすることができる。(安定剤・ゲル化剤及び糊料として使用される場合は用途の併記が必要。)この表示法に従った結果、多くの食品に食品添加物として記載されるようになり、増粘安定剤よりも増粘多糖類の方が知名度が高くなり、より通用しやすくなった。増粘多糖類とは、おもに食感やとろみを調整するために使われる粘性の高い多糖類のことである。
「増粘安定剤(ぞうねんあんていざい)とは、食品(飲料も含む)にとろみを付けるための食品添加物。糊料、ゲル化剤(いずれも食品用途に限る)ともいう。食感やのどごしの向上などの目的に広く使用されている。
成分は、天然由来の多糖類が用いられることがほとんど。澱粉や果実、藻類などから直接もしくは発酵する等の手法により抽出する。」

要するに増粘多糖類とは、「とろみ」をつけたり、食感(歯ごたえ、舌ざわり、のどごし等)をよくするために、食品に添加される粘性の高い多糖類のことです。多くの加工食品、お総菜、飲料、ソース、ジャム・・・いろんなものに添加してあります。

主な増粘多糖類には、カンキツ類やリンゴなどを原料とするペクチン、藻類から抽出したカラギナン、マメ科の植物の実から抽出したグァーガム、ローカストビーンガム、タマリンドガム、微生物が生成するキサンタンガム、カードランなどがあります。

「食の安全」心配ご無用!朝日新聞社の著者、渡辺宏さんのホームページ

食べ物情報(7)食品添加物
安定剤・糊料・増粘多糖類 
http://www.kenji.ne.jp/food/food16/food1607.html#top

によれば、増粘多糖類は、難消化性の食物繊維と呼ばれるもので、毒性も問題ないようです。

というか現在販売されているほとんどの加工食品に添加されているわけですので、毒性があったりしたら超大変なことになります。ヾ(゜▽゜)

食物繊維に分類されて人体に吸収されないので、血糖値も上昇しないと思われます。

もっとも、安全性に問題ないとはいいながら、増粘多糖類によってごまかされた食品ばっかりになったりすると、何だかさみしくなりますね。(+_+)

一方、嚥下障害者用食品の粘度調整のために増粘多糖類が使われることもあり、意外なとところで役に立っています。

なお渡辺宏さんは、元生活協同組合の仕入れ担当者だそうです。 (^_^)

江部康二


☆☆☆

「Botanica」

東京都港区赤坂9-7-4 
東京ミッドタウン ガーデンテラス4階
TEL:03-5413-3282
営業時間
LUNCH: 平日     11:00~14:30 (L.O.)
     土・日・祝  11:00~15:00 (L.O.)
DINNER: 平日・土   18:00~21:30 (L.O.)
     日・祝    18:00~21:00 (L.O.)

江部康二一押しの、糖質制限食コース予約、大歓迎だそうです。
関東方面の糖尿人・メタボ人、是非お試しあれ。 (^_^)

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食特別講演会in京都2009
おはようございます。

昨夜の金曜ライブも充分盛り上がって無事終了しました。今朝は二日酔いもなくお天気と同様、爽やかな江部康二です。 夕方からは、医療関係者向けセミナーのため東京に向かいます。

2005年に「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を出版して以降、糖質制限食の普及・夜明け・日の出を目指して京都、東京、札幌、名古屋、大阪、福岡と講演会を開催してきましたが、お蔭様でどの会場も満員御礼と相成りました。(^_^)

高雄病院に入院される糖尿病患者さんも、北海道から九州まで満遍なくきて頂いてます。
何とバンコクやサンフランシスコ在住の方も入院されたことがありますよ。

もちろん、地元京都の患者さんも入院・外来ともにそこそこおられるのですが、どうも人口比率からすると京都府以外の患者さんのほうが多いのです。

そこで、今回は久しぶりに地元京都で糖質制限食の講演会を開催し、しっかり糖質制限食を広めようと企画しました。2007年の京都講演に比べたら内容も、かなりバージョンアップしていますよ。

会場も京都駅のすぐ近く、交通の便がいい所を選びましたので、京都、滋賀、大阪、奈良の糖尿人・メタボ人の皆さん、是非、奮ってご参加下さい。ヾ(^▽^)

なお今回も会場の関係でメーカーさんによる販売はありませんので、ご了承下さいね。


糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満が劇的に改善する食事療法、糖質制限食

【日時】  2009年4月26日(日)

【受付、開場】  13:30~

【会場】 メルパルク京都 5階会議室B
     メルパルク京都
     〒600-8216
     京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676番13
     TEL:075-352-7444(代)

【定員】 120名(先着順)※定員になり次第締め切り

【参加費】1000円(当日受付)

【タイムスケジュール】

受付、開場 13:30~
講演時間  14:00~「食事で治す糖尿病」第一部
         14:45~ 休憩
        15:00~「食事で治す糖尿病」第二部
         15:45  講演終了

【お申し込み・お問い合わせ】
京都高雄倶楽部
TEL 075-873-2170
FAX 075-873-2270
E-mail takaoclub@ktk-kyoto.jp

営業時間は、8:45から17:00(くらい)
お休みは土・日・祝です。

席をはずしていることもあるので、留守電に連絡先を入れておいてください。後ほど掛け直させていただきます。




糖質制限食とは】
 食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。 また糖質は摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。一方タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。
これらはカロリーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。 

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を急峻に上昇させます。従って、糖質を摂取した時には、インスリンが大量に追加分泌されます。
 しかし、脂質やタンパク質は血糖値をほとんど上昇させないので、インスリンの追加分泌は、ほとんどありません。

 現在糖尿病において食後の急激な高血糖が大きな問題として注目されています。
食後高血糖が心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。そして食後高血糖を起こすのは三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

 1gの糖質が体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。 従って6枚切りの食パン2枚(約310キロカロリー)食べると糖質 が約50g含まれているので、血糖値は150mgも上昇します。一 方ロースステーキを300g(約1200キロカロリー)食べても糖質含有量は1gもないので食後高血糖はほとんど生じないのです。 
 また、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

 糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースにできるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。簡単に言えば主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
 
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

 一方上述の食パンとステーキの例でも明らかなようにカロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても食後高血糖が必ず生じるのです。

 糖尿病の改善にはカロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。なお糖質制限食はカロリー無制限ということではありません。一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600~2000キロカロリー、女性なら1200~1600キロカロリーくらいが目安です。


☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-

一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。

『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。

*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。
*炭水化物=糖質+食物繊維


【糖質制限食を実践する時のご注意】
本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。
 このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
有事の際の糖尿病内服薬
こんにちは。

朝はぐずついてましたが、昼からはカラット晴れ上がって定例第三金曜ライブ、ちょっと一安心です。

4月18日、19日は東京です。医療関係者向け糖質制限食セミナー、おかげ様で満員御礼です。

さて今回はnaonaoさんから、有事の際の糖尿病内服薬についてコメント・質問をいただきました。

【初めまして。そしてありがとうございます^^

この記事と関係のないコメントですみません><

先生のブログに出会い、先生の本に出会い(主食を抜けば糖尿病は良くなる!と、実践編と、夏のレシピを購入しました^^)1ヵ月半程、回り道もしながら実践した所、大幅に改善出来ました。

糖尿病と診断されてすぐに江部先生からの情報に出会えて私は本当にラッキーでした。まだまだ問題は有るのですが、本当に嬉しかったのでご報告に参りました。

3月1日よりスーパー糖質制限を始め、今日初めて検査だったのですが良い数値が出ました。(たまに糖質の誘惑に負けた日もあったのですが・・)

     H20,12   H21,4

HbA1c   7.3  6.5H

食後2時間血糖値  
      200  98  
総コレステロール  256 189      
中性脂肪  299 145      
GOT      56  25      GPT     120  53H
γーGTP    55  23      
HDL-C    39  51      
LDL-C   154 124

数年来、何をやっても下がる事の無かった中性脂肪がたった1ヶ月ちょっとの糖質制限で基準値内に下がったのが驚きです。
HbA1cはまだ下げなくちゃいけないと思いますが、これからも粛々と糖質制限を続ければいつか結果がついてくると思います。
体重は5.7kg落ちました^^

事後報告になってしまって大変申し訳ないのですが…
先生のブログの内容を一部転載させて頂いた事があります><
先に承諾を得るべきだったのですが申し訳ないです…
以下転載した文章です。

「現在、FDA(米国食料医薬品庁)が食品への使用を許可している

人工甘味料は、サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、

スクラロースの4種です。

これらの人工甘味料は、「フリーフード」と呼ばれ、米国心臓病協会や

米国糖尿病協会も肯定的ではあります。

これら4種の合成甘味料は、カロリーはないのでダイエットにはよいし、

血糖値を上昇させないという意味では、糖尿病にも糖質制限食的にも

OKです。」

事後報告ですみません><

また1つご相談があるのですが…

今日初めての受診だったので、糖質制限をしてる事を先生に伝えられませんでした。
私は基本薬は使わずに血糖値のコントロールをしたいと思っています。しかし、兵庫や新潟で起きた様な大地震にもしも見舞われたら配給で糖質制限するのは難しいだろうと思い薬は先生にお願いして処方して貰いました。出して頂いた薬はメルビンとリピトールです。これは妥当でしょうか?

お忙しいと分かっていながら質問するのは失礼と重々承知で…
お時間のある時に教えて頂けたら幸いでございます。宜しくお願い致します。

naonao | 2009.04.10(金) 18:22】


naonaoさん。

本のご購入そしてコメントありがとうございます。ブログの転載、了解です。

約1ヶ月の糖質制限食実践でHbA1c、血糖値、中性脂肪、総コレステロール、HDL-コレステロール、LDL-コレステロール、脂肪肝、全てが著明な改善ですね。素晴らしい成果です。ヾ(^▽^)

体重も1ヶ月で5.7kg減量で、とても順調ですね。このまま美味しく楽しく糖質制限食をお続け下さい。内服薬なしで全く問題ないと思いますよ。

さてご質問の件です。

「兵庫や新潟で起きた様な大地震にもしも見舞われたら配給で糖質制限するのは難しいだろうと思い薬は先生にお願いして処方して貰いました。出して頂いた薬はメルビンとリピトールです。これは妥当でしょうか?」

メルビンは、糖尿病の内服薬の中で、ビグアナイド系薬剤に属します。ビグアナイド剤の作用は、肝臓での糖新生の抑制が主で、その他消化管からの糖吸収の抑制、末梢組織でのインスリン抵抗性の改善などがあります。

従ってSU剤とは違って、膵臓に直接作用するのではなく、膵外作用で血糖値を下げますので、膵臓には優しい薬といえます。また体重増加を来しにくいのも長所ですね。 (^_^)

単独使用では、低血糖を起こす危険は極めて低いです。効き目のほどはボチボチですが、糖質制限食的にも、問題の少ない良い薬です。

リピトールはスタチン系の、コレステロール低下剤です。有事の際の配給食は炭水化物中心なので、HDL-コレステロールが減少し、中性脂肪が増えます。従ってそれなりに役に立つと思います。

私なら、グルコバイなどα-グルコシダーゼ阻害剤も処方したいですね。食事直前に内服して、腸管からの糖質の分解・吸収を遅延させて、食後高血糖を抑制するお薬が、『α-グルコシダーゼ阻害剤』(グルコバイ、ベイスン、セイブルなど)です。やはり膵臓には作用しないので、なかなかいいお薬ですね。

さらに、速効型インスリン分泌促進剤(グルファスト、スターシスなど)も主食(糖質)摂取直前にのんで、2~3時間だけ働く薬なので、オイグルコンなど24時間作用する薬に比べれば膵臓への負担が比較的少ないです。

従って日頃糖質制限食を実践している人が、やむを得ず主食(糖質)を摂取せざるを得ないときには重宝ですね。

「グルコバイ(50)6錠、一日三回食前」とか「グルファスト(10)3錠、一日三回食前」とかを、入院期間中とか有事の際の非常用に処方ですね。

スタンダードやプチ 糖質制限食の時は、α-グルコシダーゼ阻害剤(グルコバイ、ベイスンなど)と速効型インスリン分泌促進剤(グルファスト、スターシスなど)は結構使用頻度が高いお薬です。


江部康二


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
ソーセージの糖質量
おはようございます。今夜は、リハーサルです。

明日が、恒例の第三金曜ライブ、土曜日、日曜日は東京となかなかのスケジュールです。

さて今回は、からげんさんからソーセージの糖質量についてコメント・質問をいただきました。

【09/04/09 からげん
魚肉ソーセージ
こんにちは。先生のご著書を参考に糖質制限食に挑戦している者です。
食べていい食材と注意すべき食材がまとめられた表は非常に重宝させて頂いております。
そこで一つ疑問があるのですが、表ではソーセージは問題ない食材のほうに入っており安心して食べていたのですが、私が好きでよく食べている魚肉ソーセージの成分表を何気なく見てみましたところ「一本95グラム当たり炭水化物12グラム」となっており普通のソーセージよりも随分多いことに気がつきました。
試みにほかのものも店頭で眺めてみたところ「一本75グラム当たり10グラム前後」というものもあり、総じて魚肉のソーセージは炭水化物の量が多いようなのですが、単に「ソーセージ」と言っても注意したほうがいいようなものもあったりするのでしょうか。
好きでよく食べると言いましてもいっぺんにそう何本も食べられるものでもありませんが、間食やつまみに用いてもいいものかどうか、用いる場合は量を注意すべきかどうか、もしお時間でもございましたらお教え頂ければ幸いと存じます。
お忙しいところ他愛もない質問大変失礼致しました。】


からげんさん。本のご購入、ありがとうございます。

『私が好きでよく食べている魚肉ソーセージの成分表を何気なく見てみましたところ「一本95グラム当たり炭水化物12グラム」となっており普通のソーセージよりも随分多いことに気がつきました。』

このソーセージ確かに糖質含有量が多いですね。(・・?)

五訂日本食品標準成分表によれば、

ぶた・ソーセージ・ボロニア100g中に糖質が2.9g、
ぶた・ソーセージ・ウインナー100g中に糖質が3.0g、
ぶた・ソーセージ・フランクフルト100g中に糖質が6.2gです。

魚肉ソーセージは100g中に糖質12.6gもありますね。

ぶた・ハム・ボンレス100g中に糖質は1.8g、
ぶた・ハム・ロース100g中に糖質は1.3gですので

まずは、ハムよりソーセージのほうが糖質多いのですね。また、ぶたのソーセージはおおむねOKだけども、魚肉ソーセージはやばいではないですか! ♪(・∀・)

厚生労働省によれば、100g中の糖質が5g以下のものを低糖質食品と規定していますので、ぶた・ソーセージ・フランクフルトと魚肉ソーセージは、何と低糖質食品とは言えないのですね。いや私もうっかりしてました。(´_`?)

からげんさん。
魚肉ソーセージがお好きなら、1本食べて糖質12gですから、他の食材の糖質含有量を減らして、1回の食事で20gていどまでにしたいですね。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食と腎機能
こんにちは。

桜の花びらが舞い散っています。高雄病院の中庭も花びらの絨毯です。

さて今回は、HAMAC さんから糖質制限食と腎機能についてコメント・質問をいただきました。

【09/04/08 HAMAC
糖質制限と腎機能について
 はじめまして。私、昨年11月にII型の糖尿病と診断されネットで糖尿病の事を調べているとき、先生のブログを見つけ、すぐさま「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を購読。さらに古い著書は図書館で借りて、すべてを読破し、12月から(≧▽≦)を開始しました。
 11月25日の数値 身長173cm 体重80kg 年齢51歳
血糖値 240mg/dl   HbA1c 11.1%  総コレステロール 494mg/dl  γ-GTP 405  クレアニチン0.62 この時点では血液がドロドロで計測不能の項目もありました。(数値はすべて空腹時の計測)

 12月1日の数値 身長173cm 体重80kg
血糖値 240mg/dl   HbA1c 11.1%  総コレステロール 503mg/dl   γ-GTP 405  クレアニチン 0.62 血中尿素窒素 9.1.、カリウム3.9 前回測定不能だった中性脂肪は 5225mg/dl。(数値はすべて空腹時の計測)

 本年1月5日の数値(この日までは禁酒、以降は爆呑み) 身長173cm 体重67kg
血糖値 86mg/dl   HbA1c 6.7%  総コレステロール 156mg/dl   γ-GTP 62  クレアニチン 0.73 血中尿素窒素 19.3.、カリウム4.3 中性脂肪 85mg/dl(数値はすべて空腹時の計測)

 本年4月6日の数値 身長173cm 体重63kg
血糖値 108mg/dl   HbA1c 4.2%  総コレステロール 210mg/dl   γ-GTP 115  クレアニチン 0.60  血中尿素窒素 28.0、カリウム5.1 中性脂肪 121mg/dl(食後3時間に計測)

 だた今回は血中尿素窒素 28.0、カリウム5.1と高いので、腎機能の事を考えると糖質制限より、主食を食べるようにと栄養管理士に言われましたが、私にはこの数値が糖質制限の範囲内だと思うのですが・・・?また糖質制限をしているからこそ HbA1c 4.2%になったのではないでしょうか?

 総コレステロール 210mg/dl  γ-GTP 115なのは当方お酒好きで、毎日スタイルフリー350g、焼酎を300g、スコッチを200gのんでいるからだと思います・・・。

 現在、1日(3食での摂取量)の食事は、鶏肉の部位を変えて300g、納豆2パック、チーズ30g、アーモンド20g、大豆プロテイン10g、ゆで卵1個を欠かさず食し、ワカメサラダと各種野菜(生と温野菜)、ロースハム(1パック38g・39kcal)などをプラスしています。また魚類があるときは鶏肉を減らしています。総カロリーは食事が1400~1600Kcalで、お酒を含めると2400~3000kcalの間です。

 運動は2000mのジョギング+1500mのウォーキング、または30分のサイクリング+散歩20分に腕立て伏せ140回を毎日しております。

 4月6日の検診後、試しにエビス・ザ・ホップ1000g(糖質料30g)、市販のとんかつ(約120g)、イカフライ(約110g)を食し、血糖値を計ってみました。
●60分後血糖値:206mg/dl ●90分後血糖値:123mg/dl ●120分後血糖値:80mg/dl となりました。これはインスリンが充分、働いているという事なのでしょうか。お手すきの時にでも、ご意見いただければ幸いです。

 最後にお忙しいところ、長文にて誠に失礼致しました。また、先生の著書、ブログに出会えたことに、深く深く感謝致します。ご多忙だと思いますが、くれぐれも医者の不養生などにならぬようご注意いただき、お身体ご自愛くださいませ。】


HAMACさん。
コメントありがとうございます。拙著も全冊読破、ありがとうございます。とっても嬉しいです。(≧▽≦)

「2008年12月1日の数値 身長173cm 体重80kg
血糖値 240mg/dl   HbA1c 11.1%  総コレステロール 503mg/dl   γ-GTP 405  クレアニチン 0.62 血中尿素窒素 9.1.、カリウム3.9 前回測定不能だった中性脂肪は 5225mg/dl。(数値はすべて空腹時の計測)」


すごいです。いやはや半端じゃないです。血糖値は兎も角として、総コレステロール値と中性脂肪値、ギネスブックものですね! ヾ(゜▽゜)

「本年1月5日の数値(この日までは禁酒、以降は爆呑み) 身長173cm 体重67kg
血糖値 86mg/dl   HbA1c 6.7%  総コレステロール 156mg/dl   γ-GTP 62  クレアニチン 0.73 血中尿素窒素 19.3.、カリウム4.3 中性脂肪 85mg/dl(数値はすべて空腹時の計測)」


スーパー糖質制限食実践、1ヶ月で驚異的な改善です。 \(^○^)/

禁酒したら、γ-GTPも正常です。ここまで劇的に改善した糖尿人・メタボ人は私としても初めてです主治医殿、さぞかしビックリされたことでしょうね。

「本年4月6日の数値 身長173cm 体重63kg
血糖値 108mg/dl   HbA1c 4.2%  総コレステロール 210mg/dl   γ-GTP 115  クレアニチン 0.60  血中尿素窒素 28.0、カリウム5.1 中性脂肪 121mg/dl(食後3時間に計測)
今回は血中尿素窒素 28.0、カリウム5.1と高いので、腎機能の事を考えると糖質制限より、主食を食べるようにと栄養管理士に言われましたが、私にはこの数値が糖質制限の範囲内だと思うのですが・・・?また糖質制限をしているからこそ HbA1c 4.2%になったのではないでしょうか?」


HAMACさんのご指摘どおり、血中尿素窒素は糖質制限食により相対的に高蛋白食になるためで、生理的範囲内で心配要りません。

カリウム5.1は採血の時に一部赤血球が損傷した可能性があります。クレアニチン 0.60 ですので、腎機能は全くの正常と言えます。HbA1c 4.2%も、勿論、糖質制限食の成果ですね。 (^_^)

「4月6日の検診後、試しにエビス・ザ・ホップ1000g(糖質料30g)、市販のとんかつ(約120g)、イカフライ(約110g)を食し、血糖値を計ってみました。
●60分後血糖値:206mg/dl ●90分後血糖値:123mg/dl ●120分後血糖値:80mg/dl となりました。これはインスリンが充分、働いているという事なのでしょうか。お手すきの時にでも、ご意見いただければ幸いです。」


2009年1月5日の空腹時血糖値 86mg/dlと完全に正常に戻っていますので、基礎分泌のインスリンは、ほぼ正常レベルに改善したと考えられます。体重も80kg→63kgと17kg減量成功です。

慎重173cmなのでBMI(肥満指数)は21.4と正常になっていますから、インスリン抵抗性も減少・改善しています。

60分後の血糖値が206mg/dlありますので、追加分泌インスリンの第一相がやや出遅れています。これは多くの2型糖尿人の特徴ですね。

一方、120分後血糖値は80mg/dl とかなり下がってますので、追加分泌第二相のインスリンは結構しっかりでています。このまましつこく出続ければ3~4時間後に低血糖になりやすいので注意が必要です。

糖質制限食なら、追加分泌のインスリンは極少量ですむので、膵臓への負担もないし、低血糖の恐れもありません。

HAMACさん。お酒はボチボチにしていただいて美味しく楽しく糖質制限食をお続け下さいね。

*インスリン
人体で唯一血糖値を下げるホルモン。膵臓のβ細胞でつくられ分泌される。
24時間少量持続的にでている基礎分泌のインスリンと、血糖値が上昇したときにその10~20倍の量がでる追加分泌がある。
インスリンが追加分泌されると筋肉細胞・脂肪細胞が血糖を取り込むが、余った血糖が中性脂肪に変わるので、インスリンは別名肥満ホルモンと呼ばれる。
追加分泌のインスリンには血糖値が上昇したら即放出される第一相(もともとプールされている)と、血糖値が上昇している間は出続ける第二相がある。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食特別講演会in京都2009
こんにちは。

2005年に「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を出版して以降、糖質制限食の普及・夜明け・日の出を目指して京都、東京、札幌、名古屋、大阪、福岡と講演会を開催してきましたが、お蔭様でどの会場も満員御礼と相成りました。(^_^)

高雄病院に入院される糖尿病患者さんも、北海道から九州まで満遍なくきて頂いてます。
何とバンコクやサンフランシスコ在住の方も入院されたことがありますよ。

もちろん、地元京都の患者さんも入院・外来ともにそこそこおられるのですが、どうも人口比率からすると京都府以外の患者さんのほうが多いのです。

そこで、今回は久しぶりに地元京都で糖質制限食の講演会を開催し、しっかり糖質制限食を広めようと企画しました。2007年の京都講演に比べたら内容も、かなりバージョンアップしていますよ。

会場も京都駅のすぐ近く、交通の便がいい所を選びましたので、京都、滋賀、大阪、奈良の糖尿人・メタボ人の皆さん、是非、奮ってご参加下さい。ヾ(^▽^)

なお今回も会場の関係でメーカーさんによる販売はありませんので、ご了承下さいね。


『糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満が劇的に改善する食事療法、糖質制限食

【日時】  2009年4月26日(日)

【受付、開場】  13:30~

【会場】 メルパルク京都 5階会議室B
     メルパルク京都
     〒600-8216
     京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676番13
     TEL:075-352-7444(代)

【定員】 120名(先着順)※定員になり次第締め切り

【参加費】1000円(当日受付)

【タイムスケジュール】

受付、開場 13:30~
講演時間  14:00~「食事で治す糖尿病」第一部
         14:45~ 休憩
        15:00~「食事で治す糖尿病」第二部
         15:45  講演終了

【お申し込み・お問い合わせ】
京都高雄倶楽部
TEL 075-873-2170
FAX 075-873-2270
E-mail takaoclub@ktk-kyoto.jp

営業時間は、8:45から17:00(くらい)
お休みは土・日・祝です。

席をはずしていることもあるので、留守電に連絡先を入れておいてください。後ほど掛け直させていただきます。
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食と1型糖尿病
おはようございます。朝から雨がしとしと降り続いています。

昨日がとても暖かかったので少し肌寒く感じる京都です。

さて今回は、1型糖尿病のマドレーヌさんからコメント・質問をいただきました。

【09/04/07 マドレーヌ
はじめまして 
私も8月に糖尿病と診断され最近1型であるのがわかり 2週間入院して今日退院しました。 入院中に主治医にカーボコントロールの話をしましたが血糖値を安定させてからということで毎日ご飯を食べさせられました。
おかげで2kg体重も増えました。
昨年の8月に発症してから10㌔以上減りましたのでそれもいいかと思っていますが・・・
ただ 体重とhbA1cが落ち着いてからカーボでコントロールしようと思いますがそれでは遅いでしょうか。 1型にはカーボでコントロールは難しいと先生や栄養士もいいます。 ちなみに私は北海道に住んでいて病院は糖尿専門で有名な病院です。院長の話ではインスリンは万能薬で副作用はなく唯一の副作用は太るところといいます。 入院後HBA1Cは9.7→8.5になりました。札幌に先生がいらっしゃることがあれば、是非お話を聞きたいです。】


マドレーヌさん。コメントありがとうございます。

1型糖尿病なら、基礎分泌代わりの長時間作用のインスリンを一日1回、追加分泌代わりの超速効型インスリンを毎食前に3回、合計4回注射しておられると思います。

「1型にはカーボでコントロールは難しいと先生や栄養士もいいます。」

そうですね。1型糖尿病は、勿論糖質制限食だけで血糖コントロールできるわけではなく、インスリン注射が必要不可欠です。

一方、糖質制限食あるいは糖質管理食を実践しない限りは、インスリン注射をしていても血糖値は乱高下して、コントロール困難なのが1型糖尿病です。 (*_*)

糖質制限食を実践することで、カロリー制限食(高糖質食)に比べれば、食前に打つインスリンの量は1/3以下になり、血糖コントロールも良好となります。 (^_^)

「院長の話ではインスリンは万能薬で副作用はなく唯一の副作用は太るところといいます。」

これは、認識不足です。

インスリンが肥満ホルモンであり、太りやすくなるのは院長の仰有る通りです。しかしそれだけではないのです。インスリンは、人体に必要不可欠なホルモンですが、少なくてすむほど体にはやさしいのです。

まずは、内因性のインスリン過剰分泌がメタボリック・シンドロームの元凶です。(=_=;) 

外部から注射したインスリンの量が多いと、肥満・癌・アルツハイマー病などを発症しやすいことが報告されています。σ(=_=;)ヾ 

高インスリン血症による発癌の機序は、インスリンが各種組織の成長因子であることが関わっているようです。動物実験では、高インスリン血症が、各種癌細胞の形成や増殖に関与するとの報告があります。

ご自身が1型糖尿病の米国のバーンスタイン医師によれば、1回に注射するインスリンの量が少ないほど、吸収されて血流に到達するインスリン量の変動が少ないそうです。

ミネソタ大の研究によれば、1回に20単位も打てば、変動幅は39%もあります。これでは血糖コントロールは困難ですよね。

1回のインスリン量が、6~7単位くらいまでなら、吸収されて血流に到達するインスリン量の変動は問題にならないていどなので、血糖コントロールもしやすいのです。

従いまして、1型糖尿人も糖質制限食を実践することで、できるだけインスリンの量を減らして血糖コントロール良好をめざすことは、とても理に適っているのです。

いきなり糖質制限食が無理なら、せめて糖質管理食を実践しましょう。1型糖尿病の治療食として、糖質管理食は欧米ではごく普通に定着しています。

糖質管理食なら日本の糖尿病専門医で指導しておられる方がだいぶ増えてきていますので、主治医殿も拒否反応はないと思います。

まあ、糖質管理食を徹底したのが糖質制限食ということもできますね。


江部康二


☆☆☆

<糖質管理食と糖質制限食>

三大栄養素である、糖質・脂質・タンパク質のうち、血糖値を急峻に上昇させるのは糖質だけです。これは、カロリーとは無関係の、各栄養素の生理学的特質です。

このことに注目して、糖質摂取を制限して血糖コントロールするのが、高雄病院で推奨する「糖質制限食(carbohydrate restriction)」です。

一方、糖質だけが血糖値を上昇させることを前提に、一回の食事の糖質摂取量を計算して、血糖コントロールをめざすのが糖質管理食(carbohydrate counting)で、欧米では定着している食事療法です。

これには、1993年に発表された米国の1型糖尿病研究・DCCTにおいて、糖質管理食が成功を収めたことが、大きく関係しています。

また、1999年度ミス・アメリカのニコール・ジョンソンさん(1型糖尿病)の食事療法が糖質管理食であり、本も書かれたことも欧米での普及に役立ちました。

日本では、欧米では一般的な糖質管理食もそれほど普及していないのが現状です。しかし、2005年の日本糖尿病学会総会で、米国から糖質管理食の専門医が招聘されてシンポジウムが開催された後、徐々に糖質管理食を導入する糖尿病専門医療機関が増えてきています。

また、2006年3月に「かんたんカーボカウント」(医薬ジャーナル)という
糖質管理食の本が大阪市大の小児科グループにより出版されました。

2008年1月の米国糖尿病協会(ADA)の栄養勧告では、「炭水化物をモニタリングすることは、炭水化物計算にしろ、炭水化物交換にしろ、経験に基づく評価にしろ、血糖コントロールを達成するための鍵となる戦略である。」と、炭水化物(糖質)を日常的に継続的に点検することを、強く推奨しています。この中の、炭水化物を計算する方法が、糖質管理食です。

糖質管理食は、基本的に3食とも主食(糖質)を摂取することを前提に、その糖質の一回の摂取量を計算します。血糖値を上昇させるのはほとんど糖質だけなので、例えば血糖コントロールに必要なインスリンの量を決めるのにはとても役に立ちます。

糖尿病というと、甘いもの(砂糖)がよくないと誰でも思いがちですが、実は、特に砂糖だけが、血糖コントロールに悪影響を与えるという事実はありません。

「ご飯もパンもせんべいもうどんもラーメンもケーキも砂糖も、その中に含まれている糖質の量に比例して、血糖値を上昇させる」ということが生理学的事実です。

糖質管理食は、糖質だけをグラム計算するシンプルな方法です。従来のカロリー制限優先の糖尿病食に比し、カロリー計算や食品交換表は不要なので、楽に実践できると思います。

いつも述べてますように、1gの糖質が2型糖尿病の人の血糖値を約3mg、1型糖尿病の人の血糖値を約5g上昇させます。糖質含有量を主体に食品を見直すと、意外なことが見えてきます。

例えば、牛乳は一般にはタンパク源とされていますが、糖尿人にとっては、糖質食品と考えたほうが安全です。牛乳100mlには約5gの糖質が含まれていますから、水代わりにガブガブ飲めば、結構血糖値を上昇させます。

ビールも糖尿人には危ない食品の一つです。350ml缶の通常のビールだと、エビスもラガーもスーパードライもおおよそ12~14gの糖質を含んでいます。ノンアルコールビールも同様です。

大ジョッキ生とか2.3杯とか軽く飲んじゃいますと、かなりの量の糖質が吸収され、血糖値値急上昇ということになりますから要注意です。 (*_*)

「糖質→血糖値上昇」というシンプルな事柄に着目した糖尿病の食事療法という意味では、欧米の「糖質管理食」と高雄病院の「糖質制限食」は親戚筋といえます。

「糖質管理食」という考え方をさらに発展させ、3食とも主食を摂取しなくても良いと徹底したのが、高雄病院の「糖質制限食」という見方もできます。

1型糖尿病、2型糖尿病でもインスリン注射をしている糖尿人は、主治医とよく相談されて、糖質制限食が無理なら、せめて糖質管理食を実践されると、血糖値の乱高下がなくなり、コントロールしやすくなりますよ。 ヾ(^▽^)
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食と中性脂肪・糖尿病・腎機能
こんにちは。とても暖かい京都です。まちなみの桜も、大分散って、葉桜になってます。

駅前医診療所から高雄病院に戻ったら、池のほとりの山で鶯が鳴いてました。のどかです。

さて今回は、驚異の改善データをHAMAC さんからコメントいただきました。

【09/04/08 HAMAC
糖質制限と腎機能について
 はじめまして。私、昨年11月にII型の糖尿病と診断されネットで糖尿病の事を調べているとき、先生のブログを見つけ、すぐさま「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を購読。さらに古い著書は図書館で借りて、すべてを読破し、12月からスーパー糖質制限を開始しました。
 11月25日の数値 身長173cm 体重80kg 年齢51歳
血糖値 240mg/dl   HbA1c 11.1%  総コレステロール 494mg/dl  γ-GTP 405  クレアニチン0.62 この時点では血液がドロドロで計測不能の項目もありました。(数値はすべて空腹時の計測)

 12月1日の数値 身長173cm 体重80kg
血糖値 240mg/dl   HbA1c 11.1%  総コレステロール 503mg/dl   γ-GTP 405  クレアニチン 0.62 血中尿素窒素 9.1.、カリウム3.9 前回測定不能だった中性脂肪は 5225mg/dl。(数値はすべて空腹時の計測)

 本年1月5日の数値(この日までは禁酒、以降は爆呑み) 身長173cm 体重67kg
血糖値 86mg/dl   HbA1c 6.7%  総コレステロール 156mg/dl   γ-GTP 62  クレアニチン 0.73 血中尿素窒素 19.3.、カリウム4.3 中性脂肪 85mg/dl(数値はすべて空腹時の計測)

 本年4月6日の数値 身長173cm 体重63kg
血糖値 108mg/dl   HbA1c 4.2%  総コレステロール 210mg/dl   γ-GTP 115  クレアニチン 0.60  血中尿素窒素 28.0、カリウム5.1 中性脂肪 121mg/dl(食後3時間に計測)

 だた今回は血中尿素窒素 28.0、カリウム5.1と高いので、腎機能の事を考えると糖質制限より、主食を食べるようにと栄養管理士に言われましたが、私にはこの数値が糖質制限の範囲内だと思うのですが・・・?また糖質制限をしているからこそ HbA1c 4.2%になったのではないでしょうか?

 総コレステロール 210mg/dl  γ-GTP 115なのは当方お酒好きで、毎日スタイルフリー350g、焼酎を300g、スコッチを200gのんでいるからだと思います・・・。

 現在、1日(3食での摂取量)の食事は、鶏肉の部位を変えて300g、納豆2パック、チーズ30g、アーモンド20g、大豆プロテイン10g、ゆで卵1個を欠かさず食し、ワカメサラダと各種野菜(生と温野菜)、ロースハム(1パック38g・39kcal)などをプラスしています。また魚類があるときは鶏肉を減らしています。総カロリーは食事が1400~1600Kcalで、お酒を含めると2400~3000kcalの間です。

 運動は2000mのジョギング+1500mのウォーキング、または30分のサイクリング+散歩20分に腕立て伏せ140回を毎日しております。

 4月6日の検診後、試しにエビス・ザ・ホップ1000g(糖質料30g)、市販のとんかつ(約120g)、イカフライ(約110g)を食し、血糖値を計ってみました。
●60分後血糖値:206mg/dl ●90分後血糖値:123mg/dl ●120分後血糖値:80mg/dl となりました。これはインスリンが充分、働いているという事なのでしょうか。お手すきの時にでも、ご意見いただければ幸いです。

 最後にお忙しいところ、長文にて誠に失礼致しました。また、先生の著書、ブログに出会えたことに、深く深く感謝致します。ご多忙だと思いますが、くれぐれも医者の不養生などにならぬようご注意いただき、お身体ご自愛くださいませ。】



HAMACさん。コメントありがとうございます。拙著も全冊読破、ありがとうございます。とっても嬉しいです。(≧▽≦)

「2008年12月1日の数値 身長173cm 体重80kg
血糖値 240mg/dl   HbA1c 11.1%  総コレステロール 503mg/dl   γ-GTP 405  クレアニチン 0.62 血中尿素窒素 9.1.、カリウム3.9 前回測定不能だった中性脂肪は 5225mg/dl。(数値はすべて空腹時の計測)」


すごいです。いやはや半端じゃないです。血糖値は兎も角として、総コレステロール値と中性脂肪値、ギネスブックものですね! ヾ(゜▽゜)

「本年1月5日の数値(この日までは禁酒、以降は爆呑み) 身長173cm 体重67kg
血糖値 86mg/dl   HbA1c 6.7%  総コレステロール 156mg/dl   γ-GTP 62  クレアニチン 0.73 血中尿素窒素 19.3.、カリウム4.3 中性脂肪 85mg/dl(数値はすべて空腹時の計測)」


スーパー糖質制限食実践、1ヶ月で驚異的な改善です。 \(^○^)/

禁酒したら、γ-GTPも正常です。ここまで劇的に改善した糖尿人・メタボ人は私としても初めてです。主治医殿、さぞかしビックリされたことでしょうね。

「本年4月6日の数値 身長173cm 体重63kg
血糖値 108mg/dl   HbA1c 4.2%  総コレステロール 210mg/dl   γ-GTP 115  クレアニチン 0.60  血中尿素窒素 28.0、カリウム5.1 中性脂肪 121mg/dl(食後3時間に計測)
今回は血中尿素窒素 28.0、カリウム5.1と高いので、腎機能の事を考えると糖質制限より、主食を食べるようにと栄養管理士に言われましたが、私にはこの数値が糖質制限の範囲内だと思うのですが・・・?また糖質制限をしているからこそ HbA1c 4.2%になったのではないでしょうか?」


HAMACさんのご指摘どおり、血中尿素窒素は、糖質制限食により相対的に高蛋白食になるためで、生理的範囲内で心配要りません。

カリウム5.1は、採血の時に一部赤血球が損傷した可能性があります。クレアニチン 0.60 ですので、腎機能は全くの正常と言えます。HbA1c 4.2%も、勿論、糖質制限食の成果ですね。 (^_^)

「4月6日の検診後、試しにエビス・ザ・ホップ1000g(糖質料30g)、市販のとんかつ(約120g)、イカフライ(約110g)を食し、血糖値を計ってみました。
●60分後血糖値:206mg/dl ●90分後血糖値:123mg/dl ●120分後血糖値:80mg/dl となりました。これはインスリンが充分、働いているという事なのでしょうか。お手すきの時にでも、ご意見いただければ幸いです。」


2009年1月5日の空腹時血糖値 86mg/dlと完全に正常に戻っていますので、基礎分泌のインスリンは、ほぼ正常レベルに改善したと考えられます。

体重も80kg→63kgと17kg減量成功です。身長173cmなのでBMI(肥満指数)は21.4と正常になっていますから、インスリン抵抗性も減少・改善しています。

食後60分の血糖値が206mg/dlありますので、追加分泌インスリンの第一相がやや出遅れています。これは多くの2型糖尿人の特徴ですね。

一方、120分後血糖値は80mg/dl とかなり下がってますので、追加分泌第二相のインスリンは結構しっかりでています。このまましつこく出続ければ3~4時間後に低血糖になりやすいので注意が必要です。

糖質制限食なら、追加分泌のインスリンは極少量ですむので、膵臓への負担もないし、低血糖の恐れもありません。

HAMACさん。お酒はボチボチにしていただいて、美味しく楽しく糖質制限食をお続け下さいね。


*インスリン
人体で唯一血糖値を下げるホルモン。膵臓のβ細胞でつくられ分泌される。
24時間少量持続的にでている基礎分泌のインスリンと、血糖値が上昇したときにその10~20倍の量がでる追加分泌がある。

インスリンが追加分泌されると筋肉細胞・脂肪細胞が血糖を取り込むが、余った血糖が中性脂肪に変わるので、インスリンは別名肥満ホルモンと呼ばれる。

追加分泌のインスリンには、血糖値が上昇したら即放出される第一相(もともとプールされている)と
血糖値が上昇している間は出続ける第二相がある。

江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食・各種ご案内
【講演会のお知らせ】

☆☆糖質制限食・医療関係者限定セミナーin東京
日時 2009年4月19日(日) 
タイムスケジュール(予定):
   12時30分開場
   13時00分~基調講演 江部康二
   15時00分~休憩
   15時10分~栄養指導ガイド 大柳珠美
   16時00分〜試食&交流会
会場:(株)ガルフネット 本社
住所 東京都江東区亀戸1−8−5 小林ビル
道順 総武線亀戸駅下車7分 錦糸町方向に京葉道路沿い。
   会場迄の詳しい道順は申込時にご説明します。
会費:5000円  リボーン会員4000円 学生3000円(資料付き)
定員:24名まで
申し込み:03−3388−5428 (電話、ファックス同じ)
     reborn@big.or.jp
主催:NPO法人糖質制限食ネット・リボーン


☆☆糖質制限食・京都講演会

日時  2009年4月26日(日)

会場 メルパルク京都 5階会議室B
     メルパルク京都
     〒600-8216
     京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676番13
     TEL:075-352-7444(代)

定員 120名(先着順)※定員になり次第締め切ります。

参加費 1000円(当日受付)

開場     13:30~
講演時間  14:00~15:45

お申し込み・お問い合わせは京都高雄倶楽部
 お電話でのお申し込み
 075-873-2170
 FAXでのお申し込み
 075-873-2270
 E-mailでのお申し込み takaoclub@ktk-kyoto.jp
 営業時間は、8:45から17:00  お休みは土・日・祝です。


☆☆講座「糖尿病・メタボは必ず良くなる!~糖質制限食のすすめ」
会場 朝日カルチャーセンター芦屋http://www.asahi-culture.co.jp/www/ashiya-i.html
   TEL 0797-38-2666
日時 2009年4月30日(木)13:00~14:30
参加費  会員2,415  一般2,835


糖質制限食コントロール・教育入院のご案内・保険適応】

お問い合わせは高雄病院 http://takao-hospital.jp/
住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3 
電話:075-871-0245
ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。


糖質制限食外来治療のご案内・予約制・保険適応】

高雄病院  電話:075-871-0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3

高雄病院京都駅前診療所  電話:075-352-5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F

江部診療所 電話:075-712-8133
京都市左京区下鴨高木町6 アトリエ・フォー 2F


【コメント・質問に関するお知らせ・お願い】
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

読者の皆さんからご意見いただきましたが、確かに普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、主治医にご相談頂けば助かります。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、コメント・質問がかなり増えてきていますので、なかなか即お答えすることが困難となってきています。できるだけ全ての質問に本文かコメントでお答えするよう努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。


【糖質制限食とは】
食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。 また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。一方、タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。これらはカロリーとは無関係な、三大栄養素の生理学的特質です。 

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を急峻に上昇させます。従って、糖質を摂取した時には、インスリンが大量に追加分泌されます。

しかし、脂質やタンパク質は血糖値をほとんど上昇させないので、インスリンの追加分泌は、ほとんどありません。

現在糖尿病において食後の急激な高血糖が大きな問題として注目されています。食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。そして食後高血糖を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。 従って6枚切りの食パン2枚(約310キロカロリー)食べると糖質 が約50g含まれているので、血糖値は150mgも上昇します。一 方ロースステーキを300g(約1200キロカロリー)食べても糖質含有量は1gもないので食後高血糖はほとんど生じないのです。 また、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースにできるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。簡単に言えば主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
 
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

一方、上述の食パンとステーキの例でも明らかなようにカロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。

従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。なお糖質制限食はカロリー無制限ということではありません。一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600~2000キロカロリー、女性なら1200~1600キロカロリーくらいが目安です。


☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-

一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。

『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。*炭水化物=糖質+食物繊維


【糖質制限食を実践する時のご注意】
本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
デキストリン、マルトデキストリン、難消化デキストリンと血糖値
こんにちは。今日は、平野神社に夜桜見物にでかけます。

その後は二日酔いに気をつけつつ懲りずに宴会です。 ε-(-Д-)

さて今回はhinapapa さんから、マルトデキストリン血糖値についてコメント・質問をいただきました。


マルトデキストリン

先生初めまして hinapapaと申します。
先日健康診断で糖尿病と判明しました。空腹時血糖280mHbA1 12%
お医者さんには「こんなヒドい状態見たことない」と言われため息をつかれて、しかも何も食事療法の仕方など全く教えてくれず3種類の飲み薬を出されただけでした。
母親が糖尿病で多少の糖尿病の知識があって恐ろしさを知ってただけにショックでまだ32才で子供産まれたばかりであの糖尿病食と運動を一生続けくのかと目の前が真っ暗になりました。

しかし先生のブログに出会い本は全て買いました
スーパー糖質制限を始めて5日で薬を止めても、空腹時血糖90食後も140未満です。

本当に神様に出会ったような気分です。有り難うございます。
ヽ(≧▽≦)/
感謝の気持ちをどうしても伝えたくて長くなってすみません

本題の先生への質問なのですが、僕は糖尿と無理なダイエットで痩せて筋肉まで落ちてしまったんですが、筋トレしてるのですがプロテインの成分でマルトデキストリンという成分があるのですが、メーカーに問い合わせたところ血糖値を上昇させない場合と答えが返ってきました。
デキストリンとマルトデキストリンは違うのでしょうか?マルトデキストリンとは難消化デキストリンと違うとも言われました。

お忙しいなかすみません時間がありましたらお願いします。

先生頑張って下さい。
先生のおかげで人生に光が見えました。
hinapapa | 2009.04.10(金) 10:02】


hinapapaさん。
本のご購入、コメントありがとうございます。

空腹時血糖値280mg→90mg
食後血糖値も140mg未満なら
データ的には糖尿人→正常人ですね。

素晴らしい改善です。おめでとうございます。(^-^)v(^-^)v 
これならHbA1cも月に1~2%改善していくと思います。

さてご質問のマルトデキストリン・・・

「デンプンを加水分解するとき、分解の中間過程で得られる種々の重合度の生成物は、重合度の大きいもの(分解度の小さいもの)から、デキストリン、マルトデキストリン、粉飴、水飴、ブドウ糖などに分けられる。そして、デキストリンは重合度10以上であり、デキストリンより分解の進んだマルトデキストリンは、重合度は概して3~5程度のものを多く含むものである(化学大辞典8、897頁、共立出版社)。

何やら難解な表現ですね。 (∵)?

日本語に訳す?と、いもやとうもろこしなどのデンプンを加水分解したときの中間産物で、分解がまだあまり進んでいない段階のものをデキストリンというようです。

デンプン→デキストリン→マルトデキストリンといった順に、分解が進んでいきます。

さらに、

マルトデキストリン→粉飴→水飴→ブドウ糖といった順番で分解が進んでいきます。
ブドウ糖は、もう単糖でそれ以上は分解できないですね。

デキストリンを加熱処理し、酵素(α-アミラーゼまたはグルコアミラーゼ)で分解して難消化性部分を分離精製したものは、難消化デキストリンと呼ばれ、小腸では分解されない難消化性の食物繊維として使われます。

これが、難消化デキストリンと呼ばれるものです。難消化デキストリンは、摂取しても吸収されませんので、血糖値も上昇せず、糖質制限食OK食品です。

ヒトでの有効性については、「おなかの調子を整える」、「血糖値が気になり始めた方の食品」として、難消化性デキストリンを関与成分とした特定保健用食品が許可されています。

ヤクルトの「健茶王」、伊藤園の「緑茶習慣」、亀田製菓の「からだサポートごはん」などの特定保健用食品に使用されています。

一方、通常のデキストリンは、消化吸収されて血糖値を上昇させます。

またマルトデキストリンもやや低カロリーにはなりますが、ゼロカロリーではありませんし、血糖値もあるていど上昇させると思います。

マルトデキストリンのカロリー値の測定は、2kcal/gていどと思われます。一般の糖質が4kcal/gですから、やや低カロリーですね。推定ですが通常の糖質の半分くらい血糖値も上昇させると思いますよ。( ̄_ ̄|||)

1gの糖質が約3mg血糖値を上昇させるので、1gのマルトデキストリンは約1.5g上昇ということになりますね。

江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
「糖質制限食のデメリット?」について
こんばんは。今日もとても暖かいです。桜も一部散り始めています。

広沢池の桜はほどよく満開で、桜守、佐野藤右衛門さんの桜は、観光道路添いは散り始めてますが、庭園の中は満開です。

ライトアップもしてあるので、高雄病院の帰り道に花見しながら優雅な毎日です。 (^_^)

さて今回は、「糖質制限食のデメリット?」について、糖尿人の匿名希望さんから質問がありました。


【 江部先生
糖質制限食を始める前に主治医に確認してみたのですが、大きく2点の問題があると言われました。

・脳の働きが悪くなる
・栄養のバランスが悪くなり弊害が出る。

(例えば)豆類に偏りがちになることによって尿酸値が上昇するということが考えられると言われました。
実際のところいかがなのでしょうか? 】


このような質問がよくあります。糖質制限食のことをご存じないお医者さんが、糖尿病患者さんに仰有りそうなセリフですね。 (*_*)


「・脳の働きが悪くなる 」?

糖質制限食実践で高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。

糖質を制限しても、肝臓でアミノ酸やグリセロール(脂肪酸の分解産物)から糖新生が行われるので、血液中のブドウ糖は常に一定濃度以上に確保されているのです。

また、これに関連して、「脳はブドウ糖しかエネルギー源にできない」というのも、よく言われる常識ですが明確に間違っています。

脳細胞は、ケトン体を取り込んでアセチル-CoAに戻し、TCA回路でエネルギー源とします。つまりブドウ糖以外にケトン体もなんぼでも利用するわけです。

「・栄養のバランスが悪くなり弊害が出る。」?

人類が、ゴリラやチンパンジーと分かれたのが400~500万年前です。その後、アウストラロピテクス属、パラントロプス属、ヒト属の3属・17種の人類が栄枯盛衰を繰り返し、結局約20万年前に東アフリカで誕生したホモ・サピエンス(現世人類)だけが現存しているわけです。

ここで大切なこと、そして本質的なことは、3属・17種の人類は、全て狩猟・採集が生業だったということです。つまり、農耕が始まる前の399万年間は、人類皆糖質制限食であり、ヒトは進化に要した時間の大部分で、採集狩猟生活をしていたということです。

従って、現世人類の行動や生理・代謝を決める遺伝子セット(DNA)は、採集狩猟の生活条件に適応するようにプログラムされていると考えるのが自然です。

即ち糖質制限食こそが、人類本来の食生活といえます。このことは、糖質制限食の理論的根拠として、大きなアドバンテージですね。

「狩猟採集VS農耕」=「399万年間対4000年間」=「1000対1」
ですので勝負になりません。

このように人体は、本来穀物に依存して生きるような遺伝的システムは持っていないのに、農耕が定着して以降は、総摂取カロリーの大部分を穀物(糖質)に依存するような食生活となってしまったわけです。

特に、この200年間は、精製された炭水化物を日常的に摂取するようになり、血糖値が急峻に上昇するブドウ糖ミニスパイクが日常的となってしまいました。

この<毎日繰り返されるブドウ糖ミニスパイクとインスリン過剰分泌>こそが生活習慣病の根本要因と私は考えています。

最後に
「糖質制限食の欠点は全くないのか?」
と問われれば・・・

個人レベルの唯一のデメリットはエンゲル係数が高くなることです。(=_=;) 

集団レベルでは、人類皆糖質制限食にすると66億の人口は到底養えないということです。(ノ-_-)ノ”


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
NEJM誌・カロリー神話肯定論文のカラクリ
こんばんは。

NEJM誌2009年2月26日号に、米国Harvard公衆衛生大学院のFrank M. Sacks氏らの

「ダイエットの種類は減量の成否に影響しない。」
「3大栄養素の摂取割合よりも総熱量の制限が重要である。」

というカロリー神話肯定論文が掲載されました。 **

811人を4グループに分けて、2年間経過を追ったものです。

Volume 360:859-873 Feb.26,2009 Number 9 NEJM
Comparison of Weight-Loss Diets with Different Compositions of Fat, Protein, and Carbohydrates

これは以前、本ブログで紹介した、やはりニューイングランド・ジャーナルの文献
低炭水化物法が最も体重減少。HDL-Cも増加。
• イスラエルの322人(男性86%)
• (1)低脂肪法(カロリー制限あり)
• (2)オリーブ油の地中海法(カロリー制限あり)
• (3)低炭水化物法(カロリー制限なしのアトキンス式ダイエット)
• 3グループの食事法を2年間経過観察。
• 低炭水化物法が最も体重減少。HDL-Cも増加。
• NENGLJ MED JULY17,2008、 VOL359. NO.3 229-241

の「低炭水化物食(糖質制限食)が最も体重を減少させ、HDL-Cを増加させた。」
とう論文と真っ向から対立する結論です。

私としては、2008年のイスラエルの疫学研究が報告されて、食事療法の体重減少効果に関する長年の論争に終止符が打たれたと思っていました。

ああそれなのに、また混乱させるような研究が報告されて、「何故?」という思いでした。 (∵)?

今回、Harvard公衆衛生大学院の論文のあらましが手に入ったので、検討してみたらすぐに疑問が解けました。

この研究では、高糖質食と中糖質食の比較検討が行われていたのですが、肝腎の低糖質食(糖質制限食)のグループは無かったのです。これでは詐欺同然です。 (`∧´)

「ダイエットの種類は減量の成否に影響しない。」
「3大栄養素の摂取割合よりも総熱量の制限が重要である。」

というカロリー神話肯定の結論が最初にあって、そうなるように研究デザインを組んだのではないか、と勘ぐりたくなるような代物です。

まず、この研究のデザインした
高糖質食(低脂肪/標準たんぱく食)は、糖質65%、
低糖質食(高脂肪/高たんぱく食)は、糖質35%、
であり高雄病院の糖質制限食の糖質12%に比べると、到底、低糖質食とは言えません。

しかも2年間経過した時点で、
高糖質食グループの糖質割合は53.2%と減っており、
低糖質食グループの糖質割合は42.9%と増加していました。
高糖質食グループと低糖質グループの糖質摂取量の差は、当初のデザインよりさらに小さくなっており、これでは差がでなくても当然です。

カロリー神話が肯定された方が都合がよい業界の方々が、背後にいっぱい蠢いていそうな不自然な論文です。

ニューイングランド・ジャーナルの文献でさえも、しっかり読まないと大きな誤解をしてしまうという、教訓にはなりましたね。 (*_*)

結論です。

やはり、2008年のニューイングランド・ジャーナル、イスラエルの研究報告
NENGLJ MED JULY17,2008、 VOL359. NO.3 229-241
「低炭水化物食(糖質制限食)が最も体重を減少させ、HDL-Cを増加させた。」
が、食事療法の論争に決着をつけたと思います。

こちらの低炭水化物食はアトキンス式で、当初の2ヶ月間は20g/日の糖質で、かのバーンスタイン医師の30gよりさらに少ない超低炭水化物です。脂質・タンパク質は制限なしで摂取です。
その後は徐々に増やして糖質120g/日以下で体重減少を保ったそうです。

江部康二


**
NEJM誌2009年2月26日号、
米国Harvard公衆衛生大学院のFrank M. Sacks氏らの論文からの抜粋。

811人(51±9歳、男性が36%)の過体重または肥満の成人を4等分し、無作為に以下の食事療法のいずれかに割り付けた:

エネルギーの摂取比率がそれぞれ
脂質、     たんぱく質、      炭水化物     
20%、     15%、     65%(低脂肪/標準たんぱく食)
20%、      25%、      55%(低脂肪/高たんぱく食)
40%、     15%、      45%(高脂肪/標準たんぱく食)
40%、      25%、       35%(高脂肪/高たんぱく食)



 低脂肪/標準たんぱく食群:
  1636kcal、26.2%、17.6%、57.5%(6カ月時)
  1531kcal、26.5%、19.6%、53.2%(2年時)

 低脂肪/高たんぱく質食群:
  1572kacl、25.9%、21.8%、53.4%(6カ月時)
  1560kcal、28.4%、20.8%、51.3%(2年時)

 高脂肪/標準たんぱく食群: 
  1607kcal、33.9%、18.4%、49.1%(6カ月時)
  1521kcal、33.3%、19.6%、48.6%(2年時)

 高脂肪/高たんぱく食群:
 1624kcal、 34.3%、22.6%、43%(6カ月時)
 1413kcal、 35.1%、21.2%、42.9%(2年時)

 摂取熱量と共に運動量も、4群間に差はなかった。

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
医学雑誌「治療」と江部康二
おはようございます。

医学雑誌「治療」2008年12月号 Vol.90 3105-3111 に、「カーボカウントと糖質制限食」と題して、坂東浩先生と中村巧先生が原稿を書いておられ、糖質制限食について積極的にその有効性が評価してありました。

そして今回、「治療」2009年4月号 Vol.91 682-683 に「主食を抜けば(糖質を制限すれば)糖尿病は良くなる!」 と題して私の原稿が掲載されました。

また同雑誌 680-681 に、「糖質ゼロの食事術」と題して、釜池豊秋先生の原稿も掲載されました。

「治療」は、家庭医/プライマリ・ケア医のための総合誌で、第一線の医療で必要な実践的な情報が掲載されています。

ブログ読者の医療関係の方々、ごらん頂ければ幸甚です。

糖質制限食、「夜明け前から日の出」へ、方向性が見えてきた気がします。ヾ(^▽^)

江部康二



以下は、治療に掲載された原稿の基となった文章です。

☆☆☆

1999年、私の兄江部洋一郎院長が高雄病院の糖尿病治療に初めて糖質制限食を導入した。
当初私も栄養士も信用しなかったが、2001年に血糖値560mg/dl、HbA1c14.5%の重症糖尿病患者に糖質制限食による入院治療を行ったところ、薬の使用なしで正常の血糖値となり、実証を得た。
本例を含め、京都医学界雑誌2004年6月号に「糖尿病食事療法として糖質制限食を実施した3症例」と題して、報告した。

食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、蛋白質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わる。糖質は摂取直後から急峻に血糖値を上昇させ2時間以内にほとんどすべてが吸収される。
一方蛋白質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸1日かかることもある。
これらはカロリーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質であり、現在問題とされているグルコーススパイク(食後高血糖)を引き起こすのは3大栄養素の中で糖質だけである。
従って主食を抜けば(糖質を摂取しなければ)食後高血糖は生じず、血糖値はリアルタイムに改善する。一方カロリー制限をしても糖質を摂取すれば必ず食後高血糖を生じる。

糖質を制限すれば相対的に高蛋白・高脂質食となる。
従来高脂質食が心血管疾患、大腸癌、乳癌などのリスクと考えられてきたが、米国の大規模介入試験において「脂質熱量比率20%で脂質制限したグループは、対照群に比較して乳癌、心血管疾患、大腸癌リスクを下げない」ことが報告され、常識が覆った1)。
また近年体重減少効果など糖質制限食に肯定的な疫学的研究報告が欧米で増えてきている2)。著者の症例でも肥満は勿論のこと、metabolic syndromeの検査基準が全て糖質制限食で改善した。

人類の食生活は「農耕が始まる前」「農耕以後」「精製炭水化物以後」の3つに分けることができる。この3段階の変化が人体の代謝において極めて重要な意味をもっている。
その鍵となるのが血糖値の変化である。人類の歴史が400万年として、農耕が始まる前の399万年間は食生活の中心は狩猟や採集であり、人類皆糖質制限食である。
従って血糖値の上下動がほとんどない。例えば空腹時血糖値が100mg/dl程度と仮定して、食後の血糖値はせいぜい110~120mg/dlくらいで、血糖値上昇の幅は10~20mgていどの少なさである。これならインスリンの追加分泌はほとんど必要ない。

農耕が始まったのが約1万年前で、世界に定着したのが約4000年前である。
穀物(糖質)を摂取すれば、空腹時血糖値が100mgとして、食後血糖値は140mgていどまで上昇し、インスリンが大量に追加分泌される。血糖値上昇の幅は40mgもある。
農耕以後の4000年間は、膵臓のβ細胞は毎日働き続けなくてはならなくなった。

さらに18世紀に穀物の精製技術が開発され、ここ200年世界中で精製された炭水化物が日常的に摂取されるようになった。
精製された炭水化物は未精製のものに比して、さらに急峻に血糖値を上昇させるが、私はこれを「グルコースミニスパイク」と呼び警鐘を鳴らしている。
即ち空腹時血糖値が100mgとして、食後血糖値は160~170mgまで上昇し、その幅は60~70mgもあり、これほど急激に血糖値を上昇させる食品は人類史上類のないものである。

生体の健康を維持するには恒常性を保つことが重要な意味を持つ。
人類の血糖値の恒常性は399万年間保たれていたが、その変動幅は農耕開始後3800年間2倍程度となり、精製炭水化物摂取が始まったここ200年はその幅は3倍となり、インスリンを大量・頻回に分泌せざるを得なくなった。
近年のジャンクフードの増加がインスリン過剰分泌を生じmetabolic syndromeを誘発し、膵臓が疲弊すれば糖尿病となる。
糖尿病を発症した人が糖質を摂取すれば血糖値は200mgを超える。
私は生活習慣病の元凶は精製炭水化物によるグルコースミニスパイクとインスリン過剰分泌と考えている。

参考文献
1 Ross L. Prenticeet all,: Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Invasive Breast Cancer
JAMA. 2006;295:629-642. 

2 Iris Shai,et all,:Weight Loss with a Low-Carbohydrate,Mediterranean,or Low-Fat Diet
NENGLJ MED JULY17,2008、 VOL359. NO.3 229-241

3 江部康二:主食を抜けば糖尿病は良くなる.:東洋経済新報社:2005
4 江部康二:主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編.:東洋経済新報社:2008

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
切り干し大根と糖質量
おはようございます。毎度懲りずに若干二日酔いの江部康二です。(*- -)(*_ _)

でも、赤ワイン少々と焼酎たっぷり後の二日酔いなので、仕事には差し支えないていどですね。 (^_^)

さて今日は、じゅんさんから、切り干し大根についてコメント・質問をいただきました。

【切り干し大根について

先生こんにちは。いつも楽しく勉強させていただいております。そこで質問なんですが、切り干し大根は食物繊維がたくさん含まれていますが、調べてみると糖質の量もかなり多いことに気づきました。食物繊維が多いので血糖値をコントロールする意味でもたっぷり摂るようさまざまなサイトで見て、普段から積極的に食べていましたが、実際のところはどうなんでしょうか?先生の本のメニューにも切干大根が使われていましたので大丈夫なんだとは思いますが、食べ過ぎるのもよくないのでしょうか?お忙しいところ申し訳ございませんが教えていただけると幸いです。
じゅん | 2009.04.06(月) 17:48】


じゅんさん。コメントありがとうございます。

大根は、生だと100g中に2.7gの糖質が含まれています。一方、切り干し大根は、乾燥して水分が減少しているので、100g中に47gの糖質が含まれています。

通常の、一食分が大根だと100g、切り干し大根だと10gなので問題ないと思います。

同様に、単に乾燥した大豆は100g中11gの糖質ですが、炒った大豆を挽いて粉にしたきな粉は100g中16.1gの糖質含有量に増えます。

ゆでた大豆は水分をたっぷり含むので、100g中2.8gの糖質量です。木綿豆腐になると、100g中1.2gの糖質とさらに減ります。

ブドウも100gあたり15.2gの糖質ですが、干しブドウは100gあたり76.6gの糖質と激増です。

自然食・健康食っぽく宣伝されてることが多いドライフルーツは、糖尿人には極めて危険な食品と言えますね。(=_=;) 

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
1型糖尿病と糖質制限食とインスリン
こんにちは。

高雄病院京都駅前診療所の外来が終了して、隣のホテルで定番のランチバイキング¥950-をたっぷり食べて、京都中桜満開の中をドライブして、先ほど高雄病院に到着しました。今日も夜は、二日酔いに気をつけつつ宴会です。

さて今回は、1型糖尿病のゆかさんから膵臓の機能について質問・コメントをいただきました。

【09/04/04 ゆか
一型糖尿病の膵臓機能は後退のみですか?

江部先生 初めまして!
私は2007年の長男妊娠をきっかけに糖尿病を発症しました。

二型糖尿病と思っていたのですが抗体!?の数値が高いとのことで、一型と診断されました。

出産後は一時的にヘモグロビンA1Cも5.6まで戻りましたが、昨年10月から、毎月数値が5.8→6.0→6.2と上がり、今年3月の検査では7.0でした。
今はインスリン(ヒューマログ)を毎食前2単位打っています。

インスリンを再び打ち出しでも打つ前よりヘモグロビンの値は高くなっていき、どうすればよいかとインターネットを探していたら、先生の糖質制限を知りました!

まだ初めて1ヶ月も経っていませんが、数値の変化(1日全て正常値保つことができてます)に喜んでいます! 今月の検査が楽しみです!

このまま膵臓を休息させれば、インスリンを打たなくてもよくなる!と思いながら毎日頑張っていますが、主治医の先生に一型の膵臓は少しずつユックリ、インスリンが出なくなっていく(インスリンを辞めるのは難しい)と言われました。

先生にはまだ糖質制限食の事は話してません。

私はまだ27歳で、二人目の妊娠も希望してます!妊娠をきっかけに突的に発症したので、休息させたら治るのではと信じています!!

一型糖尿病の膵臓機能について教えてください!!】



ゆかさん。コメントありがとうございます。

「まだ初めて1ヶ月も経っていませんが、数値の変化(1日全て正常値保つことができてます)に喜んでいます! 今月の検査が楽しみです! 」

1型糖尿人が糖質制限食実践1ヶ月で、僅か2単位のインスリンを1日3回で、血糖コントロールが正常とは素晴らしいですね。
主治医の先生もきっと喜んでいただけることでしょう。(⌒o⌒)v

インスリンは、人体に必要不可欠のものですが、少量で済むほど体への影響は少なく健康な生活が送れます。大量に注射すれば肥満したり、インスリンの吸収がばらついて効果が不安定になったりしやすいので、少量であるほど好ましいのです。

通常の糖質たっぷりのカロリー制限食に比べれば、糖質制限食なら1型糖尿人でもインスリンの量は1/3以下ですみます。

1型糖尿病のほとんどが、自己免疫疾患と言われています。ゆかさんは、血液検査で抗GAD抗体が陽性なので、1型と診断されたのだと思います。抗GAD抗体があるということは、免疫の誤作動で自己抗体があるということです。抗GAD抗体が、自分で自分の膵臓のβ細胞を攻撃して壊してしまう可能性があるのです。

「主治医の先生に一型の膵臓は少しずつユックリ、インスリンが出なくなっていく(インスリンを辞めるのは難しい)と言われました。」

一般論としては、主治医の先生の仰有る通りです。( ̄_ ̄|||)

しかし、血糖コントロールが正常レベルに保たれていれば、高血糖→「β細胞の障害+インスリン抵抗性増大」→高血糖という「糖毒」の悪循環は防げますので、いわゆるハネムーン期(インスリン分泌が確保されている時期)が長く続く可能性があります。

DCCT(The Diabetus Control and Complications Trial)という、米国の1型糖尿病の大規模な疫学的研究があります。

その報告によると、5年以上インスリン分泌予備能が残っているのは成人発症例に多く、予備能のある群では、インスリン必要量も少なく、かつコントロール状態が良かったとあります。ゆかさんも成人発症ですので、インスリン分泌能が長く残る可能性がありますね。

実際、ある糖尿病専門医さんのホームページで、発症後11年間インスリン分泌能が残っていて、HbA1cもコントロール良好という1型糖尿病の例が紹介されています。やはり成人発症の1型糖尿病の方です。

糖質制限食で糖尿病のコントロールをより厳密に行えば、合併症の発症予防はもちろん、インスリン分泌予備能を維持することが期待できると思います。

また1型糖尿病の米国のバーンスタイン医師の著書、「バーンスタイン医師の糖尿病の解決」(メディカルトリビューン)51ぺージに下記の記載があります。

「私自身の身体は、もはやインスリンを全く産生しない。・・・・私の患者から得た経験で知っていることであるが、現在私が患者に処方する糖質制限食と薬物を糖尿病と診断された時点で使っていたならば、診断時に残っていたインスリン生産能力は、きっと温存されたであろう。」

1型の糖尿人でも、希望はあると思いますよ。 (^_^)


江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食とは・講演会のお知らせなど
【講演会のお知らせ】

☆☆糖質制限食・医療関係者限定セミナーin東京

日時 2009年4月19日(日) 

タイムスケジュール(予定):
   12時30分開場
   13時00分~基調講演 江部康二
   15時00分~休憩
   15時10分~栄養指導ガイド 大柳珠美
   16時00分〜試食&交流会

会場:(株)ガルフネット 本社
住所 東京都江東区亀戸1−8−5 小林ビル
道順 総武線亀戸駅下車7分 錦糸町方向に京葉道路沿い。
   会場迄の詳しい道順は申込時にご説明します。

会費:5000円  リボーン会員4000円 学生3000円(資料付き)

定員:24名まで

申し込み:03−3388−5428 (電話、ファックス同じ)
     reborn@big.or.jp

主催:NPO法人糖質制限食ネット・リボーン


☆☆糖質制限食・京都講演会

日時  2009年4月26日(日)

会場 メルパルク京都 5階会議室B
     メルパルク京都
     〒600-8216
     京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676番13
     TEL:075-352-7444(代)

定員 120名(先着順)※定員になり次第締め切ります。

参加費 1000円(当日受付)

開場  13:30~

講演時間  14:00~15:45

お申し込み・お問い合わせは京都高雄倶楽部

 お電話でのお申し込み
 075-873-2170

 FAXでのお申し込み
 075-873-2270

 E-mailでのお申し込み takaoclub@ktk-kyoto.jp

 営業時間は、8:45から17:00  お休みは土・日・祝です。


☆☆講座「糖尿病・メタボは必ず良くなる!~糖質制限食のすすめ」
会場 朝日カルチャーセンター芦屋http://www.asahi-culture.co.jp/www/ashiya-i.html
   TEL 0797-38-2666
日時 2009年4月30日(木)13:00~14:30
参加費  会員2,415  一般2,835


糖質制限食コントロール・教育入院のご案内・保険適応】
お問い合わせは高雄病院 http://takao-hospital.jp/
住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3 
電話:075-871-0245
ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。

糖質制限食外来治療のご案内・予約制・保険適応】
高雄病院  電話:075-871-0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3

高雄病院京都駅前診療所  電話:075-352-5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F

江部診療所 電話:075-712-8133
京都市左京区下鴨高木町6 アトリエ・フォー 2F


【コメント・質問に関するお知らせ・お願い】
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

読者の皆さんからご意見いただきましたが、確かに普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、主治医にご相談頂けば助かります。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、コメント・質問がかなり増えてきていますので、なかなか即お答えすることが困難となってきています。できるだけ全ての質問に本文かコメントでお答えするよう努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。


【糖質制限食とは】

食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。 また糖質は摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。

一方タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。これらは、カロリーとは無関係な、三大栄養素の生理学的特質です。 

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を急峻に上昇させます。従って、糖質を摂取した時には、インスリンが大量に追加分泌されます。

しかし、脂質やタンパク質は血糖値をほとんど上昇させないので、インスリンの追加分泌は、ほとんどありません。

現在糖尿病において、食後の急激な高血糖が大きな問題として注目されています。食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。そして食後高血糖を起こすのは三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。 従って6枚切りの食パン2枚(約310キロカロリー)食べると糖質 が約50g含まれているので、血糖値は150mgも上昇します。一 方ロースステーキを300g(約1200キロカロリー)食べても糖質含有量は1gもないので食後高血糖はほとんど生じないのです。 

また、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースにできるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。簡単に言えば主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
 
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

一方、上述の食パンとステーキの例でも明らかなようにカロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。

従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600~2000キロカロリー、女性なら1200~1600キロカロリーくらいが目安です。

☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-

一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。

『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。*炭水化物=糖質+食物繊維


【糖質制限食を実践する時のご注意】
本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
インスリン基礎分泌・インスリン抵抗性
こんにちは。

今朝は、テニスのレッスンに出かけたかったのですが、仕事がたてこんでいていけませんでした。
昨夜が医局の宴会だったので・・・

昼からは、テニスにでかけます。

さて今回は、TOKKOさんから「インスリン基礎分泌・インスリン抵抗性」について、コメント・質問をいただきました。

【09/04/02 TOKKO
基礎分泌
江部先生

おはようございます。私も大抵、早朝空腹時の値が高く、先月、HbA1cの検査に行った時の、病院での空腹時の血糖値が158で(病院へ行く前に家で測ったら185でした)、その時空腹時のインスリン基礎分泌は5.3でした。しかし、午前中の血糖値は食べていないにもかかわらず180近くになることもあります。昼食と夕食は問題はないのですが、追加分泌もかなりのスロースターターな感じがしています。糖質制限を始めて、4ヶ月、SU剤を止めて(食前のベイスンは服用)2ヶ月経ちます。始めて3ヶ月は少しずつ体重は減って行きましたが、ここ1ヶ月停滞期に突入して、1㎏を行ったり来たりしています。体重が76㎏ですので、やはりインスリン抵抗性でしょうか?インスリン抵抗性を検査するには、病院の先生に何と言えばいいのでしょうか?通っている病院は田舎の病院ですので、基礎分泌を調べたのも糖尿になって15年で初めてです(先生のブログのおかげです)。それと、先生のブログでいつも、64㎏の糖尿人が1gの糖質をとると3倍上昇するとありますが、76㎏ですと何倍くらい上がるのが妥当なのでしょうか?このブログに出会い、色々な方々がおられ症状も十人十色とわかっているのですが、結果がともわないので少々不安になっています。お目に止まりましたら、よろしくお願いいたします。これからも応援と勉強をさせていただきます。】



TOKKOさん。コメントありがとうございます。

早朝空腹時のインスリン5.3ですので、そこそこ、基礎分泌は確保されていますね。

基礎分泌のインスリンは検査施設により少し差はありますが、基準値は、例えば3~15μU/mlていどです。

一方、基礎分泌は出ているのに、早朝空腹時血糖値が158mgとやや高値ですので、ご指摘通り、インスリン抵抗性があると考えられます。

体重が現在76kgとのことですが、標準近くまで落とせば、インスリン抵抗性も改善が期待できますよ。 (^_^)

ただ体重が減り止まったときは、「スーパー糖質制限食+カロリー制限」が必要なときもありますね。

インスリン抵抗性は、HOMA-R指数が参考となります。空腹時の血糖値とインスリン濃度から、以下の計算式によって求めます。

<HOMA-R=空腹時血糖値×空腹時インスリン濃度÷405>

インスリン分泌が比較的よく保たれている、軽症の糖尿病患者さんのインスリン抵抗性を把握する方法として、よく利用されています。

この数値が大きいほど、インスリン抵抗性が強いと考えられます。1.6以下が正常で、2.5以上は抵抗性があると考えられます。

しかし、空腹時血糖値140mg以下の場合はいいのですが、140mgを超える場合はやや信頼性が劣ります。

TOKKOさんは、158×5.3÷405=2.07

で正常よりは、やや抵抗性がありそうですね。

ただ、空腹時血糖値が140mgを超えていますので、あくまでも参考値です。

「64㎏の糖尿人が1gの糖質をとると3倍上昇するとありますが、76㎏ですと何倍くらい上がるのが妥当なのでしょうか? 」

64kgの糖尿人が1gの糖質を摂取すると、約3mg血糖値を上昇させます。

バーンスタイン医師によれば、32kgの小児なら、64÷32=2で、2倍の6mg上昇するそうです。
一方、体重が多い方は、資料がなくてよくわかりません。

しかし、循環している血液量とか考えると、128kgの人が血糖値上昇が半分ですむとは思えませんので、3mgで計算してもらったほうが無難ですね。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
玄米とフィチン酸について
こんばんは。今日は、日中は24度とポカポカ陽気でした。

昨朝は、山は雪でしたからギャップが大きいです。

さて今回は、札幌の医師さんから、玄米フィチン酸についてコメント・質問をいただきました。

【質問です 玄米について

いつも興味深く拝見しています。先日はシナモンについての貴重な臨床データに基づくご回答ありがとうございました。

私は、糖質をとりたいときには、玄米ご飯か発芽玄米ご飯を食べてます。
最近インターネット上で、玄米食についての問題。たとえばフィチン酸によるミネラル不足の害、または残留農薬の問題諸説あることを知りました。

お時間の許すときにでも、玄米食について先生のご意見が伺えましたらうれしいです。
札幌の医師 | 2009.04.01(水)】



札幌の医師 さん。コメントありがとうございます。

フィチン酸は、鉄やカルシウムなどミネラルとと結合し、体内への吸収を阻害するものとされています。水に溶けないフィチン酸塩のミネラルは、吸収できないのです。

玄米の胚芽には、ミネラルと共にフィチン酸が含まれているので、フィチン酸でがっちり結合されたミネラルは、消化吸収できずに排泄されてしまうことになります。

フィターゼという酵素があると、フィチン酸を分解するのでミネラルが放出され吸収可能となります。

胚芽内のフィターゼは、プレ発芽状態にしてあげることで活発になるため、玄米を炊く前に3時間~一晩浸水すればいいようです。勿論、発芽玄米でもフィターゼが活性化しているのでOKですね。

人間の小腸にもフィターゼが少量ありますので、少しは玄米のフィチンを分解できます。

しかし、ミネラルが少ない食事で、大量に玄米ばっかり食べればミネラル不足になる可能性はありますね。

例えば、動物性食品一切なしの玄米菜食を非常に厳しく守ると、鉄欠乏性貧血になりえます。したがって、鉄のふくまれている食品を一緒に摂取する必要があります。

鉄には 肉や魚などの動物性食品に多いヘム鉄と、植物性食品に多い非ヘム鉄があります。ヘム鉄は吸収率が20~30%ですが、非ヘム鉄では5%に過ぎません。

玄米が主食でも、通常の肉や魚も食べる食生活なら、ミネラル不足は考えにくいと思います。四つ足動物の肉が嫌いな人は、「玄米菜食+魚介類+鶏肉」ていどだと貧血は防げると思います。

実際、厳密な玄米菜食で貧血になった人はおられますが、高雄病院方式の「玄米菜食+魚介類+鶏肉」で貧血になった人は30年来、見たことがありません。

「ブドウ糖ミニスパイク」の観点からは、白米より玄米のほうが圧倒的に好ましいですね。

なお残留農薬に関しては
《「農薬・除草剤が糠の部分に残留する可能性が白米よりも高い」、「有機栽培や無農薬・低農薬の玄米の方が慣行栽培のものに比べ安全」との説があるが、残留農薬検査は玄米を対象として行われており、また農薬の残留は、通常定められた使用方法を遵守する限り問題とされない。また、米糠の繊維はダイオキシン類の排泄作用が強いため、カネミ油症事件でも有効な治療法の一つとして考えられている。》
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ウィキペディアの記載に、私もおおむね賛成です。気になれば無農薬・低農薬の玄米にされたらよいと思います。ちなみに高雄病院給食の玄米は低農薬のものです。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食と牛乳とチーズ
こんにちは。今日もとっても寒い京都です。

高雄病院の彼方の山々がうっすら雪化粧です。4月の雪は、さすがに珍しいですね。温度差がこたえます。

さて今回は、糖質制限食と牛乳とチーズについて、れいこさんから、コメント・質問をいただきました。


【江部先生こんにちわ

先日はケトン体に関する疑問について教えていただきありがとうございました。
先生にもう一つ教えていただきたいことがあります。

糖質制限食についてなのですが、推奨される食べ物の中に、チーズがありますよね。
しかし一方控えるべき食物には牛乳がありますよね。
チーズは牛乳から精製されるものですが、牛乳からチーズに変わるとき、糖質量がかわるのですか?
つまりチーズと牛乳との違いを教えていただけませんでしょうか?
また私はチーズの中でも6Pチーズなども好きなのですが、クリームチーズも好んで食べています。
http://www.kraftjapan.jp/kraftjapan/page?siteid=kraftjapan-prd&locale=jpja1&PagecRef=669

http://www.bel-japon.com/product/kiricheese.html

クリームチーズは食べても良い食品でしょうか?
糖尿病の方が糖質制限を行う場合&糖尿病でない方が減量のために糖質制限を行なう場合について、それぞれ教えていただきたいです。
よろしくお願いいたします。

れいこ | 2009.04.01(水) 】


れいこさん。コメントありがとうございます。

牛乳は100g中に糖質が5gていどです。従って厚生労働省の基準では、低糖質食材になります。

しかし、水代わりにガブガブと飲めば500mlくらいは平気で飲んでしまうので、総合的に△食品~×食品としました。

つまり、コーヒーや紅茶に牛乳10ml入れるくらいとか、料理に100ml使うとかは、糖質制限的にも問題はないですね。

五訂増補日本食品標準成分表によれば、チーズには食物繊維は含まれておらず、「チーズの炭水化物=そのまま糖質」となります。

例えばナチュラルチーズ・クリームで100g中、2.3g程度の糖質です。ナチュラルチーズ・ゴーダで100g中、1.4gの糖質です。プロセスチーズで100g中、1.3gの糖質です。

従って、牛乳に比べたら糖質含有量はかなり少ないので糖質制限OK食品なのです。

糖尿病の方が糖質制限食を行う場合、チーズは○です。糖尿病でない方が、減量のために糖質制限食を行う場合も、チーズは○です。

なお糖質制限食を行う場合、原則としてカロリー計算はいらないのですが、あくまでも常識的な摂取量の範囲ですよ。

減量目的なら男性で1600~1800キロカロリー、女性で1400~1600キロカロリーていどが目安ですね。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット