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講演会のお知らせ
☆☆糖質制限食・医療関係者限定セミナーin東京

日時 2009年4月19日(日)
 
タイムスケジュール(予定)
   12時30分開場
   13時00分~基調講演 江部康二
   15時00分~休憩
   15時10分~栄養指導ガイド 大柳珠美
   16時00分〜試食&交流会

会場:(株)ガルフネット 本社
住所 東京都江東区亀戸1−8−5 小林ビル
道順 総武線亀戸駅下車7分 錦糸町方向に京葉道路沿い。
   会場迄の詳しい道順は申込時にご説明します。

会費:5000円  リボーン会員4000円 学生3000円(資料付き)

定員:24名まで

申し込み:03−3388−5428 (電話、ファックス同じ)
     reborn@big.or.jp
主催:NPO法人糖質制限食ネット・リボーン


☆☆糖質制限食・京都講演会

日時  2009年4月26日(日)

会場 メルパルク京都 5階会議室B
     メルパルク京都
     〒600-8216
     京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676番13
     TEL:075-352-7444(代)

定員 120名(先着順)※定員になり次第締め切ります。

参加費 1000円(当日受付)

開場  13:30~

講演時間  14:00~15:45

お申し込み・お問い合わせは京都高雄倶楽部

お電話でのお申し込み
 075-873-2170

FAXでのお申し込み
 075-873-2270

E-mailでのお申し込み takaoclub@ktk-kyoto.jp

営業時間は、8:45から17:00  お休みは土・日・祝です。




☆☆講座「糖尿病・メタボは必ず良くなる!~糖質制限食のすすめ」

会場 朝日カルチャーセンター芦屋
   http://www.asahi-culture.co.jp/www/ashiya-i.html
   TEL 0797-38-2666

日時 2009年4月30日(木)13:00~14:30

参加費  会員2,415  一般2,835

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食と早朝空腹時血糖値
おはようございます。

たかが血糖値されど血糖値、なかなか糖尿人の悩みは尽きませんね。

今回は安藤さんから、早朝空腹時血糖値についてコメント・質問をいただきました。

早朝空腹時血糖値のコントロールは、糖質制限食をもってしても、なかなかうまくいかないことがあるのです。

【09/03/30 安藤
江部先生初めまして
江部先生はじめまして。私は2型糖尿病歴5年の安藤と申します。
糖質制限の食事をして1ヶ月がたちました
先生の著書や皆さんのコメントを読むと劇的に改善されている例が多いのですが私は思うように改善されません...

58歳女性
身長160センチ体重58?
早朝空腹血糖値平均150~160
食後2時間値170~180
3月現在hA1c6.8%
現在投薬無し運動は毎日一時間のウォーキング
3食共主食無し(ただし糖質制限ドットコムのロールパン毎食1ケ)
毎食糖質量10~15g

糖質制限食に変えて確かに食後高血糖はありませんが 以前の毎食白米100gを摂取していた時とさほど平均血糖値が変わりません
A1cは3ヵ月に一度しか測定しない為来月どうなっているかは分かりません。
糖質制限がまだ1ヶ月程度なら効果はこの程度なのでしょうか...
皆さんの様に劇的改善を夢見ていますが年齢的な問題もあるのでしょうか
焦らず当分糖質制限食をするつもりですが
先生の本と出逢い、期待が大きすぎた分少し不安です...】


安藤さん。
コメントありがとうございます。

「早朝空腹血糖値平均150~160
食後2時間値170~180
3月現在hA1c6.8%」


早朝空腹時血糖値が高いのが問題点ですね。1ヶ月間、糖質制限食を実践しておられますが早朝空腹時血糖値は平均150~160mgと、目標の126mg未満を達成できていません。

早朝空腹時血糖値高値の一番の原因は、基礎分泌のインスリンが不足しているためと考えられます。(*)

基礎分泌のインスリンが不足気味だと、夜間の肝臓の糖新生がコントロールできなくて、早朝空腹時血糖値が高値となります。眠前の血糖値より早朝空腹時血糖値が高値となる、「暁現象」を呈すこともあります。(**)

食後高血糖がなくて、早朝空腹時血糖値126mg未満なら、血管の合併症のリスクはほとんどありません。

安藤さんも、徹底的にスーパー糖質制限食を実践して膵臓が休養できたら、ある程度β細胞が回復して、早朝空腹時血糖値が改善する可能性はあります。

高雄病院入院中の糖尿人で、入院時空腹時血糖値が200mg/dlを超えていたのが、2週間後には100mg/dlになった例もあります。

しかし個人差が大きいです。入院して徹底的に糖質制限食を実践しても、早朝空腹時血糖値が140mg/dl未満とならない人もおられます。

早朝空腹時血糖値が140mg/dlを日常的に超えていると、血管の合併症を生じやすくなります。

インスリン基礎分泌がある程度以上障害されていて糖質制限食実践でも回復不能で、いつも早朝空腹時血糖値が140mgを超えていれば、長時間作用型のインスリン(ランタスかレベミル)を1日に1回注射して、基礎分泌のインスリンを補うことを考慮します。そうすれば、1日1回のインスリン注射と糖質制限食でコントロール良好となります。


(*)インスリン
人体で唯一血糖値を下げるホルモン。膵臓のβ細胞でつくられ分泌される。24時間少量持続的にでている基礎分泌のインスリンと血糖値が上昇したときにその10~20倍の量がでる追加分泌がある。インスリンが追加分泌されると、筋肉細胞が血糖を取り込むが、余った血糖が中性脂肪に変わるので、インスリンは別名肥満ホルモンと呼ばれる。

(**)暁現象と早朝空腹時血糖値
インスリン基礎分泌が不足してくると、夜間の肝の糖新生を制御できずに、早朝空腹時血糖値が高値となる。
また、就寝時より起床時の血糖値の方が、高値となることがある。就寝後8~10時間で、血糖値が上昇する暁現象である。
肝臓が早朝には、他の時間帯以上に、血液中に循環しているインスリンを不活化させるため肝臓の糖新生が高まり、起床時に就寝時より血糖値が高くなる。


☆☆☆
糖尿人の目標 -糖尿病合併症予防のために-
① 空腹時血糖値126mg/dl未満→さらには110mg/dl未満
② 食後2時間血糖値180mg/dlmg/dl未満→さらには140mg/dl未満
③ 理想的には食後1時間血糖値180mg/dl未満
④ HbA1c6.5%未満→さらには5.8%未満


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット