スペインワイン 第16回ジャパン・ワイン・チャレンジにてシール・オブ・アプルーバル入賞です

スペインワイン

糖質制限専門ワイン Sarmentum(サーメンタム)第16回ジャパン・ワイン・チャレンジにてシール・オブ・アプルーバル入賞です

お陰様で大好評発売中の糖質制限専門ワインSarmentum(サーメンタム)ですが、昨晩、醸造元のクリストフからメールが入りまして、白ワインの Sarmentum Xarel.lo が、第16回ジャパン・ワイン・チャレンジにて、入賞のシール・オブ・アプルーバルに選ばれたそうです。

私、このジャパン・ワイン・チャレンジが何なんか、全然知らんかったんですけど、なんでもアジアで最大規模のワインの審査会らしいです。

で、ワインの審査会なんですが、恐らく、と言いますか、100%糖質制限が何なのか知ってる審査員もいないでしょうし、糖質制限が審査の対象になるなんてこともあり得ないです。

そんなとこに「糖質制限ワイン」なるものを持ち込んだクリストフもスゴイですが、入賞しちゃうところもスゴイ(笑)

Japan Wine Challenge 2013 審査結果
http://www.japanwinechallenge.com/Results/information_results2013jp.html

2013 Japan Wine Challenge Results Seal of Approval
http://www.japanwinechallenge.com/Results/2013_seal_.html

さすがクリストフが「自信作だ!」ってゆうだけのことはありますね、はい。

クリストフです
くりすとふ


で、今回ジャパン・ワイン・チャレンジ2013にてシール・オブ・アプルーバルに入賞した、白ワイン Sarmentum Xarel.lo 、審査員の方が気づいていたかは分かりませんが、実はとっても画期的な「糖質制限白ワイン」です。

もともと白ワインって、飲んだらお分かり頂けるかと思いますが、甘いんですよね。

甘いゆうことは糖質がそこそこ入ってるということで、糖質制限食的には、「飲んじゃダメワイン」でした。

そこを何とか白ワインのフルーティーさを残しつつ、糖質を抑えられないかと無茶な注文をクリストフに出したところ、

「これでどやっ!」

って作って来たのが、Sarmentum Xarel.lo です。

「これなら大丈夫だ!」

と力説していただけあって、スペインで行った尿糖試験紙の検査もパス。

江部康二先生の人体実験も

18:05 テニス後で空腹時血糖値:91mg

あらてつのスペインワイン白を約1/2本、摂取

30分後血糖値:93mg
60分後血糖値:92mg


と素晴らしい数値。

見事に糖質制限食実践中の皆さんに安心して飲んで頂ける白ワインが完成しました。

因みにこのSarmentum Xarel.lo、糖質はかなり少ないですが、しっかりフルーティーで飲みやすいので、当店の女性スタッフに大人気です。

このことがウソじゃないのは、「ジャパン・ワイン・チャレンジ2013、シール・オブ・アプルーバル入賞」が証明してくれました。

だって、糖質制限食を知らない審査員さん達、美味しくなかったら選びませんもんね(笑)

ブログ読者の皆さんも、Sarmentum Xarel.loを一度飲んで頂けば、思わず「え?これで糖質制限?」って思うハズ。

あ、白ワインばっかり押してるようですが、もちろん赤ワインの Sarmentum Merlot Barrica 2009 もオススメです。

クリストフの言う

「口の中で、パワフルでありながら心地が良く、率直な味わいがある。このワインを構成する品種の特徴を損なうことがない程度ながら、主にバニラノートやオークの香りが感じられる。 程よい強さと後味がある。

細やかな後味と、丸みを帯びた持続的なタンニンの味がする、風味のよい、バランスのとれたワインである。」

は、ウソでも誇張でもなく、ワインの味の分からない私でも、飲んで「美味しいやん」と思いましたから(笑)

冷え込み厳しいこれからの季節、ホットワインもおすすめです。

きっと心までホカホカにしてくれると思います。


世界初の糖質制限ワイン サーメンタム

詳細&お求めは

糖質制限ワイン サーメンタム
http://www.toushitsuseigen.com/shop/spa_wine.html

ワイン


是非お試しあれ。





糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム

糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食とコレステロール
こんにちは。今日はとてもいい天気です。でも夕方は結構寒くなってきました。

今夜は宴会ですが、まだまだコートが必要ですね。

さて今回は、りほさんから糖質制限食とコレステロールについて、コメント・質問をいただきました。

【先生の著書やブログを参考に糖質制限食を初めて2ヶ月になります。
順調に体重も落ちて長いこと悩まされていた
皮膚疾患もすっかりきれいになりその効果に家族一同驚いています。
お忙しい中すみませんひとつ質問があります。
血糖だけでなくコレステロールの高さも指摘されています。
糖質制限食での減量などで効果があるのではと思っていますが
何か気をつけるべき点はありますでしょうか?
りほ | 2009.03.27(金) 23:56】


りほさん。コメントありがとうございます。

糖質制限食2ヶ月にて、体重減少、皮膚疾患改善、良かったですね。(^-^)v(^-^)v 

糖質制限食実践で

1 血糖値はリアルタイムに改善します。
2 スーパー糖質制限食なら、HbA1cは月に、1~2%改善します。
3 中性脂肪も速やかに改善します。
4 HDL-コレステロールは増加します

5 LDL-コレステロールは低下・不変・上昇と個人差があります。
  上昇した人も半年くらいで落ち着くことが多いですが個人差があります。
6 総コレステロールは低下・不変・上昇と個人差があります。
  上昇した人も半年くらいで落ち着くことが多いですが個人差があります。
7 尿酸も低下・不変・上昇と個人差があります。
上昇した人も半年くらいで落ち着くことが多いですが個人差があります。


総コレステロールは、2007年改訂の日本動脈硬化学会のガイドラインで、心筋梗塞とは無関係ということで、基準から外れました。従いまして、糖質制限食実践中で問題となるのは、LDL-コレステロールだけですね。

LDL-コレステロールの中で、真の悪玉は酸化LDL-コレステロールです。酸化LDL-コレステロールこそが動脈硬化の元凶とされています。

小粒子LDL-コレステロールが多いと、酸化LDLが増えます。(*)

通常のLDL-コレステロールは、肝臓から末梢組織に細胞膜などの原料となるコレステロールを運んでいく役割があり、体にとって必要なもので悪玉ではありません。

糖質制限食を実践すれば、中性脂肪が低下してHDL-コレステロールが増えて、小粒子LDLと酸化LDLは減少しますので好ましいのです。

小粒子LDLと酸化LDLは、直接測定が困難なので、中性脂肪HDL-コレステロール値から推定することになります。

中性脂肪が多くて、HDL-コレステロールが低い人は、小粒子LDLと酸化LDLが増えるので、要注意です。

また、最近の説でLDL-C/HDL-C比が2.5を超えると、血管壁のプラーク占拠率が増えて動脈硬化の危険因子となるそうです。


日本の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」では、
<高血圧、糖尿病、喫煙、心筋梗塞家族歴、加齢、HDL-C低値>の
6項目の危険因子が
ゼロ(低リスク群)、
危険因子1~2(中リスク群)、
危険因子3以上(高リスク群)、
そして心筋梗塞や狭心症の既往歴のある群の4群が設定されています。

低リスク群はLDLコレステロール160mg/dl未満、
中リスク群は140mg/dl未満、
高リスク群は120mg/dl未満
が目標とされています。

LDL-コレステロール値に関しては、日本のガイドラインは厳しすぎるので、米国(日本より心筋梗塞が3倍多い)のガイドラインにしたがい、

低リスクの人の薬物療法開始は190mg/dl、
中程度リスク者で160mg/dl、
高リスク者で130mg/dl

が一つの目安になります。


ちなみに下記は、数年来スーパー糖質制限食実践中の、江部康二の2009年1月のデータです。
私の場合、LDL-コレステロールは少し減少しました。

血糖値:104mg(60~109)
HbA1c:5.3%(4.3~5.8)
中性脂肪:45mg(50~149)
HDL-コレステロール:105.9mg(40~85)
LDL-コレステロール:108mg(140未満)
総コレステロール:223mg(150~219)
ケトン体:1426μM(26~122)


(*)小粒子LDL:小型かつ比重の高いLDL(small dense  LDL)
正常粒子径に比し小粒子LDLの比率が高いと冠動脈疾患が増えることが報告されている。


江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿人の目標、お知らせなど
【糖尿人の目標】

糖尿病合併症予防のために
① 空腹時血糖値126mg/dl未満→さらには110mg/dl未満
② 食後2時間血糖値180mg/dlmg/dl未満→さらには140mg/dl未満
③ 理想的には食後1時間血糖値180mg/dl未満
④ HbA1c6.5%未満→さらには5.8%未満


【講演会のお知らせ】

☆☆糖質制限食・医療関係者限定セミナーin東京

日時 2009年4月19日(日) 
タイムスケジュール(予定):
   12時30分開場
   13時00分~基調講演 江部康二
   15時00分~休憩
   15時10分~栄養指導ガイド 大柳珠美
   16時00分〜試食&交流会

会場:(株)ガルフネット 本社
住所 東京都江東区亀戸1−8−5 小林ビル
道順 総武線亀戸駅下車7分 錦糸町方向に京葉道路沿い。
   会場迄の詳しい道順は申込時にご説明します。

会費:5000円  リボーン会員4000円 学生3000円(資料付き)

定員:24名まで

申し込み:03−3388−5428 (電話、ファックス同じ)
     reborn@big.or.jp
主催:NPO法人糖質制限食ネット・リボーン

☆☆糖質制限食・京都講演会

日時  2009年4月26日(日)

会場 メルパルク京都 5階会議室B
     メルパルク京都
     〒600-8216
     京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676番13
     TEL:075-352-7444(代)

定員 120名(先着順)※定員になり次第締め切ります。

参加費 1000円(当日受付)

開場  13:30~
講演時間  14:00~15:45

お申し込み・お問い合わせは京都高雄倶楽部

お電話でのお申し込み

 075-873-2170

FAXでのお申し込み

 075-873-2270

E-mailでのお申し込み takaoclub@ktk-kyoto.jp

営業時間は、8:45から17:00  お休みは土・日・祝です。


☆☆講座「糖尿病・メタボは必ず良くなる!~糖質制限食のすすめ」

会場 朝日カルチャーセンター芦屋http://www.asahi-culture.co.jp/www/ashiya-i.html
   TEL 0797-38-2666

日時 2009年4月30日(木)13:00~14:30

参加費  会員2,415  一般2,835

糖質制限食コントロール・教育入院のご案内・保険適応】

お問い合わせは高雄病院 http://takao-hospital.jp/
住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3 
電話:075-871-0245

ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。

糖質制限食外来治療のご案内・予約制・保険適応】

高雄病院  電話:075-871-0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3

高雄病院京都駅前診療所  電話:075-352-5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F

江部診療所 電話:075-712-8133
京都市左京区下鴨高木町6 アトリエ・フォー 2F


【コメント・質問に関するお知らせ・お願い】

ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

読者の皆さんからご意見いただきましたが、確かに普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、主治医にご相談頂けば助かります。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、コメント・質問がかなり増えてきていますので、なかなか即お答えすることが困難となってきています。できるだけ全ての質問に本文かコメントでお答えするよう努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。


【糖質制限食を実践する時のご注意】

本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので、必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食と体重減少とケトン体
こんにちは。

今日は、天気の良い日曜日ですが、テニスに行かずにブログを書いています。実は、テニスコートが工事中なのです。

ビジターで来たプレイヤーに、

「今どきハードコートなんて特別天然記念物みたいや!♪(・∀・) 」

などと陰口をたたかれていた我がテニスクラブのコート、とうとうオムニ・コートに生まれ変わることとなったのです。来週が楽しみです。

さて今回は、れいこさんから糖質制限食と体重減少について、コメント・質問をいただきました。


【09/03/26 れいこ
先生と皆様との出会いに感謝。
江部先生はじめまして。
私は30代女性で、先生のブログを発見して以来、安全な減量の為に糖質制限を始めました。
きっかけは、2007.10.18 (Thu) のブログの記事、糖質制限食と満腹感 でコメントなさっていた女性とほぼ同じ理由からでした。

(以下抜粋)
>>「私は糖尿病の診断はされておりませんが、最近ここ3ヶ月で食べている総量はかわらず、運動も週3回1回1時間を行っているにもかかわらず、大幅な体重増加(5kg)があり、色々と調べていったとこと、江部先生の糖質制限食にたどりつき、「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を購入させていただきました。仕事などのストレスからか甘い物や炭水化物の摂取量の比率が増えたことが急激な増加の原因ではないかと考えています。」

実はもともと私はボディビルディングを行なっていたことと、若い頃は食べても太らなかったので自分のスタイルには自信があった方なのですが、運動をやめた頃からぶくぶく太り始め、あせってカロリー制限によるダイエットを始め、最初は急速に体重が減った(7キロ減)のですが、カロリー制限による減量の半年後からのひどいリバウンドにより以前よりも増して太ってしまうという経過をたどってしまいました。
今日に至るまで私はストレスからくる食べすぎ(今から思えばほとんどがクッキー、チョコレート、ケーキ、パンなどの炭水化物、糖質)が毎日毎日続き、食べても食べても満足感が得られず、一度にお菓子を大量に摂取したりして、食後、低血糖で身体がだるくなったり、ひどくむくんだり・・・を半年ほど続けてしまい、4ヶ月間ほどの短期間で8キロ太ってしまいました。
このままでは私は糖尿病になってしまうという恐怖・不安はあるものの、異常な空腹感から悪循環ループを抜け出せずにいました。
そんな時に江部先生のブログを拝見し、思い切って食事を糖質制限食(スーパー)へ切り替えることにしました。
まだ始めて一週間と少しですが、身体の感覚がすこぶる良くなって、体重減少こそ未だですが、身体のむくみや、食べても食べても収まらない空腹感からは解放されつつあります。
私が江部先生の推奨なさる糖質制限食に思いきって切り替えたのには以下の理由があります。
① 先生が糖質制限食のメリットを実に理論的にわかりやすくご説明なさっていて、十分納得ができたこと。
② じつはボディビル時代の仲間や選手の間で、減量期に筋肉量を落とすことなく脂肪を大幅にカットしたいとき、「普段の食事から炭水化物をカットする」方法を慣習的に行なっていたことを思い出したこと。(彼らは短期間で筋肉を落とすことなく、体脂肪のすばらしいカットをするのです。今から思えば彼らの食事はまさにスーパー糖質制限食でした。)
③ カロリー制限による方法ではストレスがたまり、結局リバウンドしてしまったこと。
などです。

巷ではやはり、穀物を中心としたバランスの良い食事を。とうるさく言われてしまいますし、炭水化物の欠乏がいわゆるドカ食いの原因であるとまで言われているようなので、そんな風になるのが怖くて、わざわざ白米を食べたり、パンを食べたりしていました。
正直↑のような脅しがかなり効いてしまっていて、糖質を削ることでドカ食いに走ったりしないか。という不安は正直残ってしまうのですが、江部先生を信じて糖質制限を続けます!

先生そこでいくつか教えていただけませんでしょうか?疑問がわいてきました。まず糖質制限と減量についてです。
先生のご説明の中で、

通常のカロリー制限食なら
<消費エネルギー=基礎代謝+運動エネルギー+食事誘発熱産生>です。

糖質制限食なら
<消費エネルギー=基礎代謝+運動エネルギー+食事誘発熱産生> に加えて、
<肝臓の糖新生でエネルギーを消費し、尿中ケトン体でエネルギーを消失>が追加です。
従って、
糖質制限食実践中は
1 肥満ホルモン(追加分泌インスリン)がほとんどでない。
2 体脂肪が常に燃えている。
3 血中ケトン体が 上昇し、尿・呼気中にカロリーと共に生理的に排泄される。
4 肝臓でアミノ酸などから糖新生が行われるがそれに高エネルギーが消費される。

とあるのですが、項目3の血中ケトン体が 上昇し、尿・呼気中にカロリーと共に生理的に排泄される。
この時のケトン体排出によるカロリーの喪失はどのくらいのカロリー数でしょうか?
つまり普通食の人の一日の基礎代謝量に対して何%ぐらい消費カロリーは+アルファされるのでしょうか?


二つ目の質問です。
糖質制限中に、仮に

糖質を摂取すれば インスリン・スイッチが入る
A 血糖値が上昇し追加インスリンを分泌。
B 脂肪は燃えず、血糖が中性脂肪に変わる。
C ケトン体は出なくなる
D 糖新生はストップする。
とありますが、この意味するところは、糖質制限食は毎日継続しないと効果が期待できないという理解でよろしいのでしょうか?
つまり、糖質制限食(スーパー)を開始した私が、(継続3ヶ月後にケトン体を利用したエネルギーシステムが確立され、安定するのでしたよね。)週に一度、ストレス解消のためにケーキを食べたり、また会食などで炭水化物を多量に取ることを避けられない場合など、たまに起こるアクシデンタルな糖質の摂取によって、またふりだしに戻ってしまうのでしょうか?すこし心配です。

三つ目の質問です。
糖質制限食のルールの中に、
食事のタイミングに関するルールは今まで見当たらなかったのですが、効果的な食事摂取時間、または摂取しないほうが良い時間帯などについて、先生の見解を教えていただけませんでしょうか?
一般的に言われるのは、夜は控えめに、とくに夜6時を過ぎての食事(甘いものなどはもちろんもっての外だと理解しております)は太る元だと言われますが。先生は食事タイミングについて、これまでのご経験等からどのように感じておられますでしょうか?

勉強不足のうえ、たくさん質問してしまい申し訳ございません。
ご回答いただければ幸いです。

糖質制限について知りたいことがたくさんあります。
私自身がスーパー糖質制限食を実践し始めて早速、まるで憑き物が取れたかのように、身体の調子がよいので、その速効性への驚きを隠せません。
江部先生との出会い、糖尿病と闘われているこのブログの皆さんとの出会いに心から感謝いたしております。】


れいこさん。コメントありがとうございます。

<② じつはボディビル時代の仲間や選手の間で、減量期に筋肉量を落とすことなく脂肪を大幅にカットしたいとき、「普段の食事から炭水化物をカットする」方法を慣習的に行なっていたことを思い出したこと。(彼らは短期間で筋肉を落とすことなく、体脂肪のすばらしいカットをするのです。今から思えば彼らの食事はまさにスーパー糖質制限食でした。)>

ボディビルダーの方々が、体脂肪を落とすとき、スーパー糖質制限食を実践されるというのは、とても興味深いですね。しかも実際に体験をつまれ、脂肪カットに成功されているのですから、素晴らしいです。(⌒o⌒)v

さてご質問の件です。

「項目3の血中ケトン体が 上昇し、尿・呼気中にカロリーと共に生理的に排泄される。
この時のケトン体排出によるカロリーの喪失はどのくらいのカロリー数でしょうか?
つまり普通食の人の一日の基礎代謝量に対して何%ぐらい消費カロリーは+アルファされるのでしょうか? 」


「ハーパー・生化学」(原著27版)の訳本157ページ、左側38行には、

「ケトン体は、骨格筋と心筋の主要な代謝エネルギー源であり、脳のエネルギーの必要性を部分的に満たす。」

とありますので、ケトン体(アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸)がかなりのカロリーをもっていることは間違いありません。

どれぐらいのカロリーを有すのかと、いろいろ調べたのですが、残念ながら具体的な数字が載っているサイトに辿り着けませんでした。( ̄_ ̄|||)

従いまして、あくまで私見ですが、

「脂肪酸→分解→アセチル-CoA→ケトン体」という流れでケトン体が産生されますので、アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸を合わせたら元の脂肪酸に匹敵するカロリーを持っている可能性が高いですね。実際「ケトン体→アセチル-CoA→TCA回路」という流れもありますので。

なお、尿中や呼気中のケトン体は、消費カロリーというより、排泄カロリーでしょうか。

「二つ目の質問です。
糖質制限中に、仮に

糖質を摂取すれば インスリン・スイッチが入る
A 血糖値が上昇し追加インスリンを分泌。
B 脂肪は燃えず、血糖が中性脂肪に変わる。
C ケトン体は出なくなる
D 糖新生はストップする。
とありますが、この意味するところは、糖質制限食は毎日継続しないと効果が期待できないという理解でよろしいのでしょうか?
つまり、糖質制限食(スーパー)を開始した私が、(継続3ヶ月後にケトン体を利用したエネルギーシステムが確立され、安定するのでしたよね。)週に一度、ストレス解消のためにケーキを食べたり、また会食などで炭水化物を多量に取ることを避けられない場合など、たまに起こるアクシデンタルな糖質の摂取によって、またふりだしに戻ってしまうのでしょうか?すこし心配です。」

糖質制限食を実践すれば、2.3日~数日でケトン体がどんどん産生されます。
ケトン体が今の基準値より高値となりますが、半年くらいで尿中には排泄されなくなります。この時点でケトン体分の体重減少効果はなくなります。

一方、糖質を摂取すれば、その時はインスリン・スイッチが入って、脂肪を蓄える方にシステムが変わりますので、一時的には体重増加します。

しかし、振り出しに戻るわけではありません。また翌日糖質制限食に戻せば、効果は勿論あります。 (^_^)

「三つ目の質問です。
糖質制限食のルールの中に、
食事のタイミングに関するルールは今まで見当たらなかったのですが、効果的な食事摂取時間、または摂取しないほうが良い時間帯などについて、先生の見解を教えていただけませんでしょうか?
一般的に言われるのは、夜は控えめに、とくに夜6時を過ぎての食事(甘いものなどはもちろんもっての外だと理解しております)は太る元だと言われますが。先生は食事タイミングについて、これまでのご経験等からどのように感じておられますでしょうか?」


夜遅い食事は、運動もないし脳も寝るので、血糖値が上昇したあと、下がりにくいと思います。
インスリンも沢山分泌され、つまり太りやすいです。従って、可能ならば夜6時~7時くらいまでの食事が好ましいです。

私の場合糖尿病で、インスリン基礎分泌がやや低下しています。職業柄夜診などでやむを得ず、午後9時、10時に食事のこともあるのですが、明らかに翌日早朝の血糖値が高めになります。

例えば午後6時頃の夕食なら翌日早朝空腹時血糖値は90~100mg/dl、午後9時、10時の夕食なら、翌朝早朝空腹時血糖値は110~120mg/dlくらいの差がありますね。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
医療関係者限定糖質制限食セミナー・in東京
こんばんは。

糖質制限食、「夜明け前→夜明け→日の出」と最近のブログで書きました。

確かに、糖質制限食に理解のある、医師・栄養師など医療関係者が確実に増えているのを実感するこの頃です。

この流れをしっかり受け止めて、医療関係者限定糖質制限食セミナー第3段の開催です。
内容はかなりバージョンアップしています。東京方面の医療関係者の皆さん、是非奮ってご参加下さいね。 o(^-^o)(o^-^)o

江部康二

以下は、主催の糖質制限食ネット・リボーンの曽我部ゆかりさんからのメッセージです。



<ドクター江部のブログ読者の皆様へ>

満開のこぶしに、咲きはじめの桜。春到来。皆様いかがでお過ごしでしょうか?
NPO法人としてのスタートを切り、糖質制限食のネットワークづくりや、会報誌の編集、年度末の会計処理など、たくさんのやりがいを抱え、張り切っている曽我部ゆかりです。(リボーンへご入会ご希望の方はメールくださいね。ご案内をお送りします)。

さて、4月19日(日)に、『特別企画 医療関係者限定セミナー/糖質制限食徹底講座』の第3弾を開催します。今日はそのご案内です。

先日、このセミナーにお申し込みのいただいたドクターから、「まだ知識不足です。これから糖質制限食を取り入れたいのですが、参加してもよいですか?」というご質問をいただきましたが、まさに、これから診療に取り入れていただくためのセミナーですので、どうぞ、糖質制限食初心者の医療関係者の皆様、いらしてください。もちろん、ドクターのみならず、看護士さん、栄養士さん、保健士さん、獣医さん、食に関わるお仕事の方、また医学や栄養学を志す学生さん(学割有)、おおいに歓迎しています。

セミナーは理論が中心ですが、アットホームに楽しく、試食会もありますので、どうぞ、気楽にご参加くださいね。まだ、席に余裕があります。皆様のお申し込みをお待ちしております。

なお、患者さんにご参加いただける糖質制限食★講演会『食事で治すアトピー・糖尿病・肥満・メタボ』(講師/江部康二、大柳珠美 )は、5月31日(日)午前に決定しました。場所は、セミナーと同じく亀戸になります。会費は、一般1500円、会員1200円です。詳細は追ってお知らせしますが、こちらの会のお申し込みもお受けします。メールでご予約ください。
 
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
2009年4月19日(日)
特別企画 医療関係者限定セミナー
『糖質制限食徹底講座』
糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満
豊富な症例をもとにした理論と実践
栄養指導ガイド

<1部>講師・江部康二が、高雄病院の豊富な症例をもとにした理論と実践を徹底的に解説。一般向け講演に比べて糖質制限食の理論をとくに詳細に展開します。

<2部>新しい試みとして、糖質制限食の臨床経験豊富な管理栄養士の講師・大柳珠美が、ドクターを対称とした患者さんへの栄養指導のポイントを解説。日々の臨床現場で役立つハンドブックをご用意しています。

日時:2009年4月19日(日) 

タイムスケジュール(予定):
   12時30分開場
   13時00分~基調講演 江部康二
   15時00分~休憩
   15時10分~栄養指導ガイド 大柳珠美
   16時00分〜試食&交流会 

会場:(株)ガルフネット 本社
住所 東京都江東区亀戸1−8−5 小林ビル
道順 総武線亀戸駅下車7分 錦糸町方向に京葉道路沿い。
   会場迄の詳しい道順は申込時にご説明します。

会費:5000円  リボーン会員4000円 学生3000円
   (資料付き)

定員:24名まで

申し込み:03−3388−5428 (電話、ファックス同じ)
     reborn@big.or.jp

主催:NPO法人糖質制限食ネット・リボーン
共催:ガルフネット

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テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
HbA1c=5.2%で糖尿病?
こんばんは。だいぶ、桜が花開いてきました。

私の自宅から広沢の池を経て高雄病院に通勤です。途中に、桜守で有名な佐野藤右衛門さんのお家があり、ほぼ毎日、朝晩桜を見ながら通勤という贅沢を味わってます。

さて、」花より団子の方々には、何かとうっとおしいメタボ健診ですが、今回は、にんにくさんから、コメント・質問をいただきました。


【HbA1c=5.2%で糖尿病

始めまして、にんにくと申します。

2型糖尿病と診断されてから色々食事法を試し、2007年12月に糖質制限食知ってから切り替えました。
特に、糖質制限食・冬のレシピに記載されていた果糖の件については大変参考になり、今は朝食にリンゴを1コ追加しています。(ですから、本当の糖質制限食じゃないかも・・・)
リンゴを追加して4ヶ月、2ヶ月毎の検査が今まで2回ありましたが、2回とも5.4%で収まっています。
(2005年1月にはっきり糖尿病と言われ、その時はHbA1cが12.4%でした)

厚かましくも質問があるのですが、某Yで始まるポータルサイトの、知恵袋と言うQ&Aコーナーで
「2008年から糖尿病の診断が変わった、HbA1c=5.2%以上が糖尿病の指導対象だ」
と言う回答がちょこちょこ見られます。
でもこれ、確かメタボ検診の指導基準だったような・・・。
しかも、メタボ検診は40歳以上で腹囲が一定以上にならないと指導はやらないはず・・・。
糖尿病指導の基準って、変更になったんでしょうか?
また、メタボの生活指導についても、40歳以上とか腹囲がどうとかなしで指導するようになっているんでしょうか?

お手数ですが教えて下さい。
にんにく | 2009.03.25(水) 20:32】



にんにくさん。コメントありがとうございます。

2005年1月:HbA1cが12.4%
2007年12月から、糖質制限食実践
2008年:HbA1cが5.4%

いやはや、すごい改善で、桜満開の花丸ですね。(^-^)v(^-^)v 
このまま美味しく楽しく糖質制限食、お続け下さいね。

「2008年から糖尿病の診断が変わった、HbA1c=5.2%以上が糖尿病の指導対象だ」

これは、にんにくさんご指摘のとおり、糖尿病診断の基準ではなく、2008年4月に始まった特定健診・特定保健指導(メタボ健診)のための基準です。メタボ健診は、40才から74才の医療保険加入者と家族が対象です。

もともと糖尿病学会のガイドラインでは、長年にわたり

HbA1c:4.3~5.8% が正常
空腹時血糖値:110mg/dl 未満が正常

でした。

しかし、メタボ健診基準は、

特定保健指導レベルの基準値が
HbA1c:5.2% 以上
空腹時血糖値:100mg/dl 以上  となり

受診勧奨レベルの基準値が
HbA1c:6.1% 以上
空腹時血糖値:126mg/dl 以上  となりました。

この一連の動きの中で、日本糖尿病学会は、今までの空腹時血糖値の基準に、「正常高値」を追加しました。

正常型     :100mg/dL未満
正常高値   :100mg/dL~110mg/dL未満
境界型糖尿病:110mg/dL~126mg/dL未満
糖尿病型   :126mg/dL以上

この正常高値の100mg/dL~110mg/dL未満が追加になった理由として、日本糖尿病学会は次のように説明しています。

「正常高値である100mg/dL~110mg/dL未満の人を対象に経口ブドウ糖負荷試験を行ったところ、25%~45%の人が境界型か糖尿病に属していた。」

空腹時血糖値の正常高値の追加によって、上記の25%~45%の境界型か糖尿病型の方を、健康診断などで早期発見出来る。」

糖尿病の早期発見に役立つのはいいとして、この基準では40才以上の男性の6割近く、女性でも4割強が異常値とされてしまいます。(∵)?

正常高値の人、数百万人に75g経口ブドウ糖負荷試験をする、手間暇と医療費はいったいどうなるのでしょうね?

そんな莫大な医療費をかけるよりは、食事開始後1時間の血糖値だけ調べるとか、食後1~2時間の尿糖を調べれば、かなりの確率で食後高血糖を拾い上げることができますし、金も手間暇も楽だと思うのですが・・・。

これでひっかかった人だけ、75g経口ブドウ糖負荷試験をすればいいわけですね。

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
高血糖の記憶
こんにちは。

今朝も4度の京都で、相変わらずパッチ・リターンズ状態の江部康二です。

さて、糖尿病血管合併症のメカニズムを特徴的に説明する、高血糖の記憶(hyperglycemic memory)と呼ばれる概念があります。

高血糖の記憶」とは、過去の高血糖レベルとその曝露期間が生体に記憶され、その後の血管合併症の進展を左右するという考え方です。

ヒトの糖尿病において、この「高血糖の記憶」の存在を示すエビデンス(証拠)として、米国の1型糖尿病患者の大規模臨床研究・DCCTのフォローアップ試験であるEDIC-DCCTの報告があります。

DCCTでは、1型糖尿病患者を従来の通常療法群と、より厳格に血糖管理を行う強化療法群に分け、平均6.5年間追跡しました。

その結果、通常療法群に比べ強化療法群で平均HbA1c値が1.9%低下し、強化療法群で血管合併症の進展リスクが大幅に減少しました。(*)

同研究終了後に行われたEDIC-DCCTでは、通常療法群にも強化療法を実施し、両群をさらに平均11年間追跡しました。

つまり「継続的な強化療法群」と「通常療法→強化療法群」の2つのグループの比較が、DCCT終了後11年間行われたことになりますね。

その結果、開始から3~4年で両群の平均HbA1c値がほぼ同等となったにも関わらず、11年間の心筋梗塞、脳卒中、心血管死のリスクは「継続的な強化療法群」の方がやはり低かった(相対リスク57%低下)ことが報告されたのです。(**)

すなわち、糖尿人において一定期間血糖コントロールが不良であれば、高血糖の記憶が「借金」のように生体内に残り、その後良好なコントロールが得られても、血管合併症リスクの差は縮まらないことが示されたわけです。

この借金の正体が、組織沈着AGEではないかと言われています。

まだ仮説ではありますが、組織に沈着したAGEが血管を傷害し続け、動脈硬化の元凶となり「高血糖の記憶」を最もよく説明するとされています。(***)

高血糖の記憶・借金を残さないためには、糖尿病発症の初期の段階から血糖コントロールを保つことが大切です。当然、早ければ早いほどいいわけです。

糖尿人の皆さん、カロリー制限食(高糖質食)では必ず、食後高血糖が生じ将来に借金を残します。
是非、糖質制限食で速やかな血糖コントロールを目指して下さいね。


(*)N Engl J Med 1993; 329: 977-986

(**)N Engl J Med 2005; 353: 2643-2653

(***)AGE

タンパク質と糖が結びついた物質で、Advanced Glycation End-productの頭文字をとってAGEと呼ばれます。日本語では終末糖化産物と訳されています。
過剰な血糖は、糖化反応により血管壁のコラーゲンなど様々なタンパク質に付着します。付着した糖は一部変性してアマドリ化合物(変性ブドウ糖)となります。このアマドリ化合物と糖が結合しAGEができます。
AGEは、糖尿病合併症を引き起こす、重大な原因の1つです。


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食教育入院
こんにちは。

さわさんとゆみさんから、糖質制限食教育入院に関するコメント・質問をいただきました。

【教育入院について

こんばんは。
江部先生、毎日のお仕事、ブログの更新ご苦労様です。

もしお暇があれば、教えてください。
それとも、電話で直接、高雄病院に聞いたほうが良いのでしょうか?

①私は、昨年の10月に糖尿病が発症してから、まだ一度も糖尿病についての精密な検査をしたことがないのですが、やはり一生付き合っていく病気なので、一度教育入院をしたほうが良いのでしょうか?

②教育入院では詳しい検査もしていただけるのでしょうか?

③自分自身で、詳しい数値なども把握しておいたほうが良いのか?分泌不足が原因なのか?抵抗性が原因なのか?ということも今現在分かっていません。
それともこういうことは、地元の内科の通院でできるのでしょうか?

④今年の9月1日~9月18日の期間で高雄病院に入院するとすれば、入院期間は2週間で大丈夫でしょうか?(九州からです)

⑤九州から車で行って病院の駐車場はお借りできますか?

⑥高額医療保障と自分で入っている生命保険の日額1万円というのは教育入院でもおりるのでしょうか?

質問が多くて申し訳ありません。
さわ | 2009.03.24(火) 22:16 | URL | 】



さわさん。コメントありがとうございます。

「①私は、昨年の10月に糖尿病が発症してから、まだ一度も糖尿病についての精密な検査をしたことがないのですが、やはり一生付き合っていく病気なので、一度教育入院をしたほうが良いのでしょうか? 」

そうですね。やはり一回は、コントロール・教育入院されるのが良いと思います。それにより、糖質制限食で血糖値自己管理の技を修得していただけば、将来、合併症も起こさずにすみますね。


「②教育入院では詳しい検査もしていただけるのでしょうか?」

*血糖値日内変動:朝、昼、夕の食前・食後に血糖値の検査
*同一カロリーでカロリー制限食と糖質制限食に日内変動を調べて比較
*内因性インスリン値の測定
*1日尿を蓄尿して、尿中のインスリンの代謝産物であるCPRを測定し、インスリン分泌能力をみる。
*インスリン・インデクックスを調べインスリン追加分泌第一相をチェック
*HOMA-Rでインスリン抵抗性のチェック
*胸部X線写真、腹部エコー、内臓脂肪CT・・・
その他いろいろ調べますので、入院当初の1週間は結構忙しいですよ。

「③自分自身で、詳しい数値なども把握しておいたほうが良いのか?分泌不足が原因なのか?抵抗性が原因なのか?ということも今現在分かっていません。 それともこういうことは、地元の内科の通院でできるのでしょうか? 」

地元の通院でもあるていどはわかります。蓄尿とか日内変動は入院しなしいと困難です。
血糖自己測定器は、私ももっています。糖尿病の自己管理にとても役立ちます。

「④今年の9月1日~9月18日の期間で高雄病院に入院するとすれば、入院期間は2週間で大丈夫でしょうか?(九州からです)」

2週間で大丈夫です。入院後半の1週間は、グルコバイを内服して少量の主食(糖質)を摂取して、2時間後血糖値を測定するなど、実験を行います。暇があるときは、外出・観光もOKです。

「⑤九州から車で行って病院の駐車場はお借りできますか? 」

駐車代金は必要ですが可能です。

「⑥高額医療保障と自分で入っている生命保険の日額1万円というのは教育入院でもおりるのでしょうか? 」

糖尿病のコントロール・教育入院に関しては、健康保険も使えますし、生命保険もおりますよ。


【 はじめまして、こんにちは。
前の方とかぶってしまうのですが 私は糖尿ではありませんが肥満のため 教育入院をさせていただけないかと思っております。 その場合、1週間などの短い期間は可能ですか?

ゆみ | 2009.03.25(水) 10:30】



ゆみさん。コメントありがとうございます。

肥満に関して、BMI30以上とかであれば、入院治療の対象になると思います。糖質制限食の教育入院で1週間でも可能です。


***
詳しいこと、具体的な入院の段取りなどは
075-871-0245(高雄病院)
に電話され、担当職員と、ご相談頂けば幸いです。

江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食特別講演会in京都
こんにちは。

2005年に「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を出版して以降、糖質制限食の普及・夜明け・日の出を目指して京都、東京、札幌、名古屋、大阪、福岡と講演会を開催してきましたが、お蔭様でどの会場も満員御礼と相成りました。(^_^)

高雄病院に入院される糖尿病患者さんも、北海道から九州まで満遍なくきて頂いてます。

もちろん、地元京都の患者さんも入院・外来ともにそこそこおられるのですが、どうも人口比率からすると京都府以外の患者さんのほうが多いのです。

そこで、今回は久しぶりに地元京都で糖質制限食の講演会を開催し、しっかり糖質制限食を広めようと企画しました。2年前の京都講演に比べたら内容も、かなりバージョンアップしていますよ。

会場も京都駅のすぐ近く、交通の便がいい所を選びましたので、京都、滋賀、大阪、奈良の糖尿人・メタボ人の皆さん、是非、奮ってご参加下さいね。ヾ(^▽^)

なお今回も会場の関係でメーカーさんによる販売はありませんので、ご了承下さいね。


『糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満が劇的に改善する食事療法、糖質制限食

【日時】  2009年4月26日(日)

【受付、開場】  13:30~

【会場】 メルパルク京都 5階会議室B
     メルパルク京都
     〒600-8216
     京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676番13
     TEL:075-352-7444(代)

【定員】 120名(先着順)※定員になり次第締め切り

【参加費】1000円(当日受付)

【タイムスケジュール】

受付、開場 13:30~
講演時間  14:00~「食事で治す糖尿病」第一部
         14:45~ 休憩
        15:00~「食事で治す糖尿病」第二部
         15:45  講演終了

【お申し込み・お問い合わせ】

お電話でのお申し込み
075-873-2170

FAXでのお申し込み
075-873-2270

E-mailでのお申し込み
takaoclub@ktk-kyoto.jp

お問い合わせ

京都高雄倶楽部
TEL 075-873-2170
FAX 075-873-2270
E-mail takaoclub@ktk-kyoto.jp

営業時間は、8:45から17:00(くらい)
お休みは土・日・祝です。

席をはずしていることもあるので、留守電に連絡先を入れておいてください。後ほど掛け直させていただきます。

前回の京都講演会は、立ち見の方もおられました。お席に限りがございますので、お早めにご予約下さいね。




テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
平均寿命と糖質制限食
おはようございます。

何だかまた寒くなった京都で、パッチ・リターンズの江部康二です。

さて今回は、平均寿命糖質制限食について、質問・コメントをいただきました。皆さん、ここは疑問を持つところだと思いますので考えてみましょう。

【09/03/23 あかも
タイトルなし
大昔と同じ食事で
寿命も同じって事は
ないですよね?

先生の本は、二冊買いました】


あかもさん。本のご購入、コメントありがとうございます。

平均寿命というのは零歳児の平均余命(へいきんよめい)、つまり零歳の人があと何年生きられるのかの数値を示すものですが、毎年厚生労働省によって、平均余命表として発表されています。

平均余命(へいきんよめい)とは、ある年齢の人々が、その後何年生きられるかという期待値のことで、大人は当然、赤ちゃんより短いです。

計算式があるのですが、私は数学が苦手なので(-_-;)
上記のアバウトな説明でご容赦願います。

ここで本題ですが、平均寿命は、乳幼児期の死亡率、特に0才児や1才児の死亡率が大きく関わります。幼い子や若い人の死亡率が高ければ、平均寿命はおおいに短くなります。

現在でも、発展途上国など環境衛生や栄養状態が悪ければ、感染症で多くの子供達の命が失われますので、アフリカのザンビアやジンバブエでは、平均寿命40才くらいです。

例えば日本でも、麻疹は昔は「命さだめ」と言われていたほどで、結構重症の感染症でした。終戦直後の1947年などは、栄養状態などの問題もあり20939人もの死亡者がありました。

1980年代からは100人以下の死者数で波がありますが、今でも20~30人程度あります。かかったら高熱が出て肺炎や脳炎を起こすこともあり、子どもにとってしんどい病気なのです。

現在日本の平均寿命が82.3才(2005年の統計)と世界一なのは、医療水準が高く、かつ医療供給システムが世界一優れていたことが大きく寄与しています。

すなわち、赤ちゃんの死亡率の低さは世界一ですし、国民全てが平等な医療を受けることが可能でした。(医療崩壊で今後はどうなるかわかりませんが・・・ (*_*) )

医療によりお年寄りも世界一長生きになりましたが、健康寿命が延びたか否かは、おおいに問題ですね。

このことは、米国と比較するとわかりやすいですね。

米国の2005年の平均寿命は、77.9才で、キューバとほぼ一緒です。先進国中では、最低レベルと言えます。

米国の医療水準は、世界一といっても過言ではないでしょう。しかし医療システムは、貧乏な人は最善の医療を受けることができないので、赤ちゃんの死亡率も日本に比べればかなり高いです。

米国には、日本のような国民皆保険制度はありません。個人個人が民間の医療保険に加入するのですが、保険代を払うことができないなどの理由で、医療保険未加入者が約5,000万人に達しています。

マイケル・ムーア監督が、このアメリカの医療制度の問題を映画「シッコ」で取り上げ、痛烈な批判をしていましたね。

一方、白人富裕層だけに限れば、おそらく平均寿命は世界一です。例えば、健康な100才以上の老人の比率は、米国白人富裕層が日本よりはるかに上です。

さて次に、イヌイットを考えてみましょう。

イヌイットは、1900年代初頭までは生肉・生魚が主食で、まさに糖質制限食を実践していました。結果、心筋梗塞・糖尿病・癌などが極めて少なかったことが報告されています。しかし平均寿命は短かったのです。すなわち、乳幼児期の死亡が多いのです。

何故かといいますと、出産時の死亡、幼児期の自然環境での事故死が非常に多かったのです。感染症での死亡もあります。また、若者が猟での事故で死亡することも、たびたびありました。乳幼児や若者の死亡率が高いので、必然的に平均寿命は短くなります。

人類の進化の歴史で、農耕が始まる前の399万年間は、イヌイットと同じような状況、さらに飢餓も日常的であり、当然、平均寿命は短かったと考えられます。

一方、平成の日本や他の文明国で、糖質制限食を実践した場合は、医療は確保され、飢餓もなく、自然環境の事故もなく、感染症の死亡率も少ないです。

糖質制限食により代謝全てが改善し血流もよくなり、動脈硬化のリスク要因全てが改善します。また、癌の予防効果も一定期待できますので、平均余命も延びると考えられます。

江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖新生と肝臓
こんばんは。

昨夜は、九州から、はもしゃぶを送って頂いたのを食べました。赤ワインと焼酎もそれなりに飲みました。菓子職人さんのフォンダン・ショコラもいただきました。完全無欠の糖質制限な夕餉とデザートを美味しく楽しく賞味しました。

今朝の血糖値は89mg/dlと好調でした。 (^_^)

14日間の平均早朝空腹時血糖値は107mg/dlでした。

さて今回は、うさぎさんから、糖新生と肝臓についてコメント・質問をいただきました。


糖新生と肝臓

江部先生はじめまして。
いつも、ブログの更新を楽しみに拝見させていただいております。

昨年の初夏に主人が糖尿病と診断され、従来の治療法に疑問を持っていた中で糖質制限食のことを知りました。
糖質制限食に理解のある主治医の先生に診ていただきながら。糖質制限食と運動を取り入れたことで、主人の検査データは2~3ヶ月ですっかり良くなりました。薬は一切使用していません。
私も10年で体重が8キロほど増えてしまったので減量のために糖質制限食にして、すっかり昔の体型に戻りました。うれしいことに、金属アレルギーが出なくなり歯周病もよくなってきました。

糖尿病にも減量にも良い結果が出たので、知り合いの医師(外科医ですが)に、糖質制限食のことを話したところ、数週間後に『ハーパーの生化学』を見せながら「確かに、減量効果は大きいと思うけど、そんなことをしていては身体を壊すよ」と言われました。理由は、糖新生のときに、肝臓に負担がかかるからとのことでした。また、脂肪の比率が多くなることもよくないと、否定的な意見でした。

私も主人も、糖質制限食を始めて半年以上になりますが、肝機能はむしろ良くなっています。私は少し肝臓が弱いのですが、まったくの正常値になっています。
「肝臓に負担がかかって、身体を壊す」という感じはまったくしませんし、むしろ疲れにくくなり体調が良くなっているので、これからも糖質制限食を続けていくつもりなのですが、肝臓への負担についてはどのように考えたらよいでしょうか。

うさぎ | 2009.03.22(日)】


うさぎさん。コメントありがとうございます。

「糖質制限食に理解のある主治医の先生に診ていただきながら。糖質制限食と運動を取り入れたことで、主人の検査データは2~3ヶ月ですっかり良くなりました。薬は一切使用していません。
私も10年で体重が8キロほど増えてしまったので減量のために糖質制限食にして、すっかり昔の体型に戻りました。うれしいことに、金属アレルギーが出なくなり歯周病もよくなってきました。」


糖質制限食に理解のある主治医の先生でよかったですね。ヾ(^▽^)

薬一切使用せずに、血糖コントロール正常化、まあ糖質制限食なら当然と言えば当然なのですが、やっぱり嬉しいですね。うさぎさんも、減量成功、金属アレルギー・歯周病改善、素晴らしいです。(^-^)v(^-^)v

糖質制限食実践により、代謝全てが改善し、毛細血管にいたるまで血液サラサラになりますから、自然治癒力がおおいに高まり、ほとんどの症状が良い方に向かうようです。

「私も主人も、糖質制限食を始めて半年以上になりますが、肝機能はむしろ良くなっています。私は少し肝臓が弱いのですが、まったくの正常値になっています。」

上述の如く自然治癒力は高まるし、脂肪肝も治りますので、肝機能もウィルス性肝炎など以外は良くなることが多いです。

「知り合いの医師(外科医ですが)に、糖質制限食のことを話したところ、数週間後に『ハーパーの生化学』を見せながら『確かに、減量効果は大きいと思うけど、そんなことをしていては身体を壊すよ』と言われました。理由は、糖新生のときに、肝臓に負担がかかるからとのことでした。」

ハーパー生化学は私も参考にしています。英語苦手なので勿論訳本ですよ。(-_-;)
知り合いのドクター、従来の常識からのアドバイスですね。

従来の(誤った)常識はさておいて、歴史的経過と生理学的事実を素直に考えてみましょう。

組織的農耕が始まったのは、約1万年~1万4千年前ですが、世界的に広がり定着したのは、約4000年前です。人類が、ゴリラやチンパンジーと分かれたのが400~500万年前です。

その後、3属・17種の人類が栄枯盛衰を繰り返し、結局約20万年前に東アフリカで誕生したホモ・サピエンス(現世人類)だけが現存しているわけです。

ここで大切なこと、そして本質的なことは、3属・17種の人類は、全て狩猟・採集が生業だったということです。つまり、農耕が始まるまでの399万年間は、人類皆糖質制限食であり、ヒトは進化に要した時間の大部分で、狩猟・採集生活をしていたということです。

従って、現世人類の行動や生理・代謝を決める遺伝子セットは、狩猟・採集の生活条件に適応するようにプログラムされていると考えるのが自然です。

400万年の人類の進化の過程で、
<狩猟・採集期間>:<農耕期間>=1000対1で、
圧倒的に狩猟・採集期間のほうが長いのです。

即ち、人類は、本来穀物に依存して生きるような遺伝的システムは持っていなかったのに、人口増加を支えるため、やむを得ず穀物摂取が主食となっていったものと考えられます。まるで原罪を背負ったようなものですね。 (*_*)

食生活ならば、糖質制限食の方が人体の生理・代謝に適合するのは、進化の歴史からみて当然の結果なのです。 (^_^)

ご質問の件ですが、糖質を摂取したときは、血糖値が上昇し追加分泌のインスリンが出て、筋肉でブドウ糖を利用させます。食物吸収が終了した直後には、肝臓のグリコーゲン分解が、循環血液中に入るブドウ糖の主要な供給源です。

食後数時間が経過し、絶食状態が持続すると、ブドウ糖の供給源は、肝のグリコーゲン分解から糖新生に切り替わります。

糖質制限食の場合は、食事中でもある程度、肝臓の糖新生は行われています。

上述の歴史で考えると、399万年間全ての人類において肝臓の糖新生は毎日、日常的に行われていたことがわかります。

399万年間の人類の歴史では糖質制限食を摂取しているか、空腹や絶食や飢餓が日常的でしたので、肝臓は毎日糖新生を行い、よく働いてきたしそれだけのキャパシティーを持っているということです。

一方、膵臓β細胞は、399万年間、基礎分泌のインスリンは作ってましたが、追加分泌のインスリンが必要となることはまれでした。

実りの秋に、果物や栗など、比較的糖質含有量が多い食物を得たときだけ血糖値が上昇して、追加分泌のインスリンがでて、ブドウ糖を中性脂肪に変えて、来るべき冬に備えていたのです。

追加分泌が必要なことはまれでしたから、β細胞インスリン分泌能力は、それなりにしかありません。従って、農耕開始後、特に精製炭水化物以後は、毎日大量のインスリンを頻回に分泌し続けることとなり、おおいに負担となりました。

過剰のインスリンを分泌し続けたら、メタボリックシンドロームや肥満になります。β細胞が疲れ果ててインスリン分泌不足になれば、糖尿病を発症します。

結論です。

肝臓は、もともと能力がたっぷりあるし、399万年間適応してきたわけですが、膵臓β細胞は、農耕後4000年、特に精製炭水化物後の200年、能力をはるかに超える重労働を強いられてきたわけです。

肝臓と膵臓どちらも大切ですが、現在可哀想なのは、膵臓β細胞なのです。

「また、脂肪の比率が多くなることもよくないと、否定的な意見でした。」

米国の大規模介入試験の結果がアメリカ医学会雑誌2006年2月8日号で報告されました。
(JAMA. 2006;295:629-642. 643-654. 655-666.)
5万人弱の閉経女性を対象に、対照群を置き、平均8年間にわたって追跡した極めて信頼度の高い研究において、「脂質熱量比率20%で強力に指導したグループは、対照群に比較して心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクを下げない」ことが明らかとなりました。

つまり、従来の「脂質を制限するとヘルシーという常識」が、根底から覆ったのです。

また、「米国の女性看護師82,802人を20年間追跡したところ、炭水化物が少なく脂肪とたんぱく質が多い食事でも、冠動脈疾患のリスクは上昇しなかった。」
このような内容の研究が、New England Journal of Medicine、2006年11月9日号にハーバード大学のグループにより報告されました。
(Halton TL, et al. Low-carbohydrate-diet score and the risk of coronary heart disease in women. New England Journal of Medicine 2006;355:1991-2002. )

即ち、20年間の研究で高脂質食でも心筋梗塞のリスクは上昇しないことが明らかとなりました。

まあ生魚・生肉(高脂質・高蛋白食)が主食だったころのイヌイットに心筋梗塞や糖尿病や癌がほとんど無かったのは有名な歴史的事実ですよね。

ということで、糖質制限食は相対的に高脂質・高蛋白食となりますが、米国の大規模な疫学的研究によれば、リスクはないということになりますね。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿病発症と従来の自己管理
おはようございます。今日は朝から雨が降っています。

私の所属するテニスクラブには、室内コートが2面あるので、今日もテニスにでかけます。 (^_^)

さて今回は、nissyさんから、人ごととは思えないような糖尿病発症経過に関するコメントをいただきました。ブログ読者の皆さんにもとても参考になると思いましたので記事にさせてもらいました。


【09/03/21 nissy
糖尿病に負けないぞ
江部先生、はじめまして。
私、50歳の2型糖尿病治療中のものです。
一月ほど前に、先生のブログの存在を知り、できる限り細かく内容を拝見させていただいております。

私が自分の体の異常に気付きましたのは、一昨年の秋頃でした。
田舎の両親の具合が悪く、何度か往復する道中に、やたらとトイレの回数が多くなり、夜中に何度もトイレに起きるようになったため、その冬にはお腹にカイロを貼ったりレッグウォーマーをして寝たりと、寒さが頻尿の原因と思い込んでおりました。

スポーツトレーナーという仕事をしており、以前はプロのチームや選手の専属もしておりましたので、体力的には自信を持っており、体型も外見的には10歳以上は若く見えると自負しておりました。
ただ2年前から専属がなくなり、グランドレベルでの仕事がなくなったため、カロリーの消費が減り、ウエスト周りが気になっていたことも事実です。(と言っても身長177.5センチ、体重2年前で72キロ、ウエストは85センチ、それ以前は81センチくらい)筋力トレーニングも指導していますので、自分のトレーニングも欠かさず、生活も普通の人からは考えられないほど規則的で、食事も3食をほとんど自宅で食べ、甘いものは好きですが、普段は夜お菓子をつまむ程度の間食でした。

ですから、まさか私が糖尿病などというものに罹患するなど夢にも思わず、頻尿のことだけが気になり、昨年の4月1日に泌尿器科を受診しました。

翌日病院から電話があり、食後2時間くらいの値ですが、血糖値が570、ヘモグロビンA1Cは10.0もあり、すぐに内科を受診してくださいとのことでした。

あわててかかりつけの内科を受診すると、即日入院を勧められましたが、自営業のためなんとか通院で治療をお願いすると、インスリン注射を指導され、即日2種類のインスリンを処方されました。
仕事のクライアントに大学病院の学部長職の方がおり、心配してくださって、部下の糖尿病専門医を紹介され、2週間後から主治医の変更という形になり、インスリンも食前のノボラピッドと寝る前のランタスに変わりました。

ヘモグロビンA1Cは当初10.0から7.9-6.5-5.8-5.7-5.4-5.5-5.6-5.6-5.6-5.7といわゆる安全圏に持っていけたと喜び、このまま頑張れば、きっと注射もなくなると信じていました。
病気になる前から規則正しい生活をしていた私は、医師と栄養士の言われるままにカロリーを制限し、入院した病院から仕事場に通っているのではと思うくらいに、ストイックに制限を守りましたが、5.4になったとき体重が66キロまで減っていたため、もう少しご飯(白米)を増やすように指示されてから、今度は数値が少し増えてしまい、何かおかしいぞと思うようになりました。

病気になって以来、各種の本を読み漁り糖質制限の本も読んではいましたが、現在の食生活で完全に糖質を抜くということは現実的には難しいと、取り組むことはしませんでした。

しかし、3ヶ月前それとなく主治医に話をした際、そんな極端な食事法はもってのほかで、きちんと食べてインスリンを打っていれば、普通の生活ができるのだから、それでいいじゃないですかという趣旨のことを言われ、がっかりしました。

それで改めて本を読み直し、ネットで情報を集めていく中で、先生の存在に出会い、著書を購入しブログを読んで、自分なりの意見として、インスリンという消火器を持って待ち構えているところに、糖質という火を燃やして、燃えるのを確認したら消し止めるという作業を、3食ごとに繰り返すのはやはりおかしいと結論づけ、今月の診察時に主治医にそう話しましたが、答えはやはり同じでした。

実は20日ほど前から、主食であった白米・パン・麺類は全て止めてほぼ完全な糖質コントロール食に変えておりました。

ただインスリンは4・4・4・6のパターンで続け、休日に3度ほど食前のインスリンを中止し、血糖値をチェックして低血糖にならないように注意しながら、自分の判断で実行しておりました。

その結果、数値が5.5と下がりやはりこのまま続けるべきだと確信しました。
先生の注意事項として、インスリン使用者は、主治医と相談してと、当然の指示がありますが、私の場合、主治医の同意は得られそうもありません。

朝の空腹時血糖値が平均で115くらいありますので、基礎分泌はまだ足らないと思い、夜のランタス6単位は続けようと思いますが、食前のノボラピッド4単位は、食事の内容に合わせて0から4を自分で調整して行こうと思っています。

私はまだ50歳ですが、命が惜しくて長生きがしたいために糖尿病と戦おうというのではありません。
両親ともに糖尿病で、遺伝的な要素もあるとか、交通事故にあったと思って諦めなさいとか、そんな言葉を受け入れたくないのです。

自己管理という意味では、誰よりも気をつけてきた自分が、生活習慣病の代名詞のような糖尿病という病に侵されたことに納得がいかないのです。

これからも先生の御著書と、このブログを頼りに、よりいっそうの自己管理をしていきたいと思います。
長文で失礼しました。】


nissyさん。ご苦労お察しします。

糖質制限食に理解のある医師が徐々に増えていますが、まだまだ少ないですね。( ̄_ ̄|||)

私も両親が糖尿病です。職業柄、長年、患者さんに食事指導(玄米魚菜食)し、自身も週2回くらいはテニスをし、スポーツジムにも通い、普通のおじさんよりは、かなり自己管理していたつもりですが、52才で糖尿病ということがわかり愕然としました。何だかnissyさんと似た境遇ですね。

両親糖尿病という遺伝的素因があるところに、肉や脂は控えめで、キッチリ主食を食べ、ビールを大量に飲んでましたから今から思えば、糖尿病発症コースまっしぐらだったのです。

病院では玄米でしたが、家では胚芽米、外食や講演のときは白米たっぷりでした。パスタやパンやピザも人並みに食べてました。ビールも糖質をかなり含んでいますから、グルコーススパイクの元凶でした。

nissyさんも、食事・運動としっかり自己管理されていたのに、糖尿病発症ですね。これはnissyさんのせいでも何でもなく、従来の栄養学で正しいとされてきた食事療法(高糖質食)そのものに問題があったからです。

糖尿病の遺伝的素因がある人が、主食(特に精製された炭水化物)を3食とり続ければ、年月の経過と共に必然的に糖尿病になります。

10年、20年、30年、40年と主食(糖質)を摂取するたびに膵臓は大量のインスリンを追加分泌せざるを得ません。

膵臓が疲弊してインスリン分泌能力が低下すれば、糖尿病を発症します。nissyさんも私も、このパターンだったと思います。

糖尿病発症の時点で1~2割のβ細胞は壊れてますが、糖質制限食で休養を与えれば疲弊していた細胞が回復します。

今後、nissyさんの仰有るとおり、ランタスは6単位で保ち、ノボラピッドは食事の内容に合わせて0から4をご自分で調整で、よいと思います。

インスリンは、人体に必要不可欠なホルモンですが、少なくてすむほど体にはやさしいです。内因性のインスリン過剰分泌がメタボリック・シンドロームの元凶です。

外部から注射したインスリンの量が多いと、肥満・癌・アルツハイマー病などを発症しやすいことが報告されています。

従来の常識に囚われず、
人体の生理・栄養・代謝に合った糖質制限食で自己管理されることで、
β細胞のさらなる回復が期待できて
インスリン量も減らせる可能性がありますよ。ヾ(^▽^)


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿病型、正常型、境界型
こんばんは。昨夜は、恒例の第三金曜ライブの日でした。

日中があまりに暖かかったので、連れ合いが半袖を用意してくれたのですが、夜は急速に冷え込んで、春だというのに長袖とコートに戻っちゃいました。

お客さん、祝日なのにたくさん来ていただいてとても嬉しかったです。(⌒o⌒)v

ありがとうございます。

さて今回は、ケリママさんから、糖尿病型、正常型、境界型についてのコメント・質問をいただきました。

【はじめまして。

昨年、9月末に「糖尿病手帳」を手にしてから、しばらくは「カロリー計算」をする糖尿病の食事をして苦しんでいました。
すぐに旦那様がネットで先生の著書と出会い、購入。
「糖質制限」という素晴らしい方法を知り、実践すると、体重もあっという間に減り、血糖値もヘモグロビンも下がりました。
そこで質問です。
先生のお話の中に「糖尿人が正常人に」という部分がよく出てくるのですが、 どういった場合が「正常人」でしょうか?
やはり「正常人」になったからといってある程度普通の食事をしてもいいということではないのでしょうか?

私の場合、
9月が空腹時が233。ヘモグロビンが8.2だったのが、
1月が二時間後血糖113。ヘモグロビン5.4
3月が二時間後血糖126。ヘモグロビン4.9になりました。
主治医には糖質制限のお話をしていないので、とてもびっくりされています。
そして言い出せないままに、セイブルを朝昼が半錠。夜1錠を処方されています。

糖質制限食は 少し緩めで、朝、パンか白米を食べている状態です。 それ以外は外食時の調味料に含まれる糖分があるかと思いますが、 自分で調理する場合は砂糖を一切使っておりません。
ケリママ | 2009.03.17(火) 21:59】


ケリママさん。本のご購入、コメントありがとうございます。
また、糖質制限食にて、体重、血糖値、HbA1cの改善、良かったですね。ヾ(^▽^)

「9月が空腹時が233。ヘモグロビンが8.2だったのが、
1月が二時間後血糖113。ヘモグロビン5.4
3月が二時間後血糖126。ヘモグロビン4.9になりました。」


これは驚異的な改善で、通常のカロリー制限食ではあり得ないことなので、主治医殿、さぞかしびっくりされたことでしょう。ヾ(゜▽゜)

糖尿人でHbA1:4.9%とは、おみそれしました。

ご質問の件ですがこの世には「糖尿人」 「正常人」 「境界人」の3種類の人がいます。 (∵)?

その診断基準ですが、75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)および空腹時血糖値による判定基準と
随時血糖値による判定基準があります。まとめると以下のようになります。


75g経口ブドウ糖負荷試験および、空腹時血糖値による判定基準(日本糖尿病学会)

A)正常型
「空腹時血糖値が110mg/dl未満かつ120分後血糖値が140mg/dl未満」
を満たせば正常型。

B)境界型
正常型にも糖尿病型にも属さない場合をいう。

C)糖尿病
「空腹時血糖値が126mg/dl以上または120分後血糖値が200mg/dl以上」
を満たせば糖尿病型。


随時血糖値200mg/dl以上は糖尿病型

Ⅲ 糖尿病の診断
  Ⅰ、Ⅱの糖尿病型を異なる日に2回以上確認できたら糖尿病と診断。

上記の基準に則れば、ケリママさんは、糖質制限食を実践している限りは「糖尿人→正常人」ですね。

しかし、大量の糖質を摂取すれば、食後高血糖を生じる可能性は高いです。なぜなら糖尿病を発症した時点で、インスリン作用不足インスリン分泌不足インスリン抵抗性)があるからです。

一旦糖尿病の診断がついた人は、(体重64kgの人で)「1gの糖質が3mg血糖値を上昇させる」ということでしたね。

日本人の糖尿病は、診断がついた時点でインスリン分泌能力が1~2割回復不能のダメージを受けていることが多いです。これは、糖質制限食でも元には戻りません。

このことをもって、「一旦糖尿病になったら決して治らない」という言い方がされます。

しかし、疲弊していても死滅していないβ細胞は、糖質制限食で休養を得て元気を回復し、インスリン分泌能力も戻ります。

また、高度の肥満があって、そのためインスリン抵抗性が顕著に増大し、糖尿病を発症した場合は、インスリン分泌能力は正常に残っていることもあります。

このようなタイプの糖尿病は、肥満が改善しインスリン抵抗性が解消されれば、「治る」こともありえるわけですね。

ちなみに、私の場合も
糖質制限食を実践している限りは正常人」
「一定量以上の糖質を摂取すれば食後高血糖200mgアップで、糖尿人」
とうことになります。

江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食基礎理論・お知らせ・ご案内など
【糖質制限食基礎理論】

<栄養・代謝>
①血糖値を急峻に上昇させるのは、糖質だけである。
②タンパク質は、ほんの少し血糖値を上昇させる。
③脂質は、血糖値をほとんど上昇させない。
④追加分泌インスリンが大量に必要なのは、糖質だけである。
⑤タンパク質を摂取すると、少量の追加分泌インスリンがでる。
⑥脂質を摂取しても、追加分泌インスリンは、ほとんどいらない。
⑦糖質制限食で高血糖は改善するが、肝臓の糖新生などにより、低血糖にはならない。

<人体のエネルギー源Ⅰ:脂肪酸-ケトン体システム>
①脳はケトン体(脂肪酸の代謝産物)をいつでも利用できる。
②心筋・骨格筋など多くの体細胞は日常生活では脂肪酸-ケトン体が主エネルギー源であ り、人体を自動車に例えるならガソリンの代わりは脂質である。
③赤血球を除く全ての細胞はミトコンドリアを持っているので、脂肪酸-ケトン体エネル ギーシステムを利用できる。
④糖質制限食実践中や絶食中の血中ケトン体上昇はインスリン作用が保たれており
 生理的なもので病的ではない。農耕開始前の人類は皆そうであった。

<人体のエネルギー源Ⅱ:ブドウ糖-グリコーゲンシステム>
①人体で唯一赤血球だけはミトコンドリアがないのでブドウ糖しか利用できない。
②日常生活でブドウ糖を主エネルギー源として利用しているのは赤血球・脳・網膜など。
③ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステムの本質は
 「常に赤血球の唯一のエネルギー源」
 「筋肉が収縮したときのエネルギー源」
 「血糖値が上昇しインスリンが追加分泌された時、筋肉・脂肪細胞のエネルギー源」
 「日常生活では脳・網膜・生殖腺胚上皮の主エネルギー源」

<血糖値確保(赤血球に絶対必要)のためのバックアップシステム>
①グルカゴン
②エピネフリン
③副腎皮質ステロイドホルモン
④アミノ酸からの糖新生
⑤グリセロール(中性脂肪の分解産物)からの糖新生

<血糖値を下げるシステム>
①血糖値を下げるのは唯一インスリンのみでありバックアップシステムがない。
②農耕以前の399万年血糖値を下げる必要性はまれ。

<肥満改善と糖質制限食>
①糖質制限食実践中は常に脂肪が燃えている。
②糖質制限食実践中は追加分泌インスリン(肥満ホルモン)がほとんど出ない。
③糖質制限食実践中はケトン体が尿中や呼気中に排泄され、体重減少に効果。
④糖質制限食実践中は肝臓でアミノ酸から糖新生が行われ、大量のエネルギーを消費。
⑤少なくとも同一カロリーなら、①②③④の4つの利点により
 糖質制限食が高糖質食に比し、体重減少効果がある。→カロリー神話の崩壊

*糖質制限食を3ヶ月~半年続けていると、体細胞のケトン体利用効率が高くなり、
 血中ケトン体が高値でも利用されるので尿中や呼気中に排泄されなくなる。
 この過程の中で腎臓や肺のケトン体再吸収が高まると考えられる。
*糖質を摂取すれば血糖値が急峻に上昇し、インスリンが追加分泌され
 ①②③④の4つの利点は、即失われるので肥満しやすい。

<摂取エネルギーと消費エネルギー>
①単純には摂取エネルギーが消費エネルギーをを上回れば太る、下回れば痩せる。
②通常のカロリー制限食(高糖質食)なら
「消費エネルギー=基礎代謝+運動エネルギー+食事誘発熱産生」
③糖質制限食なら
「消費エネルギー=基礎代謝+運動エネルギー+食事誘発熱産生」に加えて、
「肝臓の糖新生でエネルギーを消費、尿・呼気中ケトン体でエネルギーを消失」が追加。


【糖質制限食を実践する時のご注意】

本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので、必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。


【特別企画 医療関係者限定セミナー第3弾】

『糖質制限食徹底講座』
糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満
豊富な症例をもとにした理論と実践
栄養指導ガイド

講師:江部康二(高雄病院理事長、リボーン理事長)
   大柳珠美(管理栄養士、リボーン理事)

内容:1部では、講師・江部康二が、高雄病院の豊富な症例をもとにした理論と実践を徹底的に解説。一般向け講演に比べて糖質制限食の理論をとくに詳細に展開します。

2部では、新しい試みとして、糖質制限食の臨床経験豊富な管理栄養士の講師・大柳珠美が、ドクターを対称とした患者さんへの栄養指導のポイントを解説。日々の臨床現場で役立つハンドブックをご用意しています。

日時:2009年4月19日(日) 
タイムスケジュール(予定):
   12時30分開場
   13時00分~基調講演 江部康二
   15時00分~休憩
   15時10分~栄養指導ガイド 大柳珠美
   16時00分~試食&交流会 

会場:(株)ガルフネット 本社

住所 東京都江東区亀戸1-8-5 小林ビル

道順 総武線亀戸駅下車7分 錦糸町方向に京葉道路沿い。

   会場迄の詳しい道順は申込時にご説明します。

会費:5000円  リボーン会員4000円 学生3000円
   (資料付き)

定員:24名まで

参加条件:医療関係者限定

申し込み:リボーン 曽我部ゆかり
     03-3388-5428 (電話、ファックス同じ)
     reborn@big.or.jp

主催:NPO法人糖質制限食ネット・リボーン
共催:(株)ガルフネット



【講演会のお知らせ】

☆☆講座「糖尿病・メタボは必ず良くなる!~糖質制限食のすすめ」
朝日カルチャーセンター京都 http://www.asahi-culture.co.jp/www/kyoto-c.html
TEL 075-231-9693
2009年3月31日(火)10:30~12:00


☆☆講座「糖尿病・メタボは必ず良くなる!~糖質制限食のすすめ」
朝日カルチャーセンター芦屋http://www.asahi-culture.co.jp/www/ashiya-i.html
TEL 0797-38-2666
2009年4月30日(木)13:00~14:30



【糖質制限食コントロール・教育入院のご案内・保険適応】
お問い合わせは高雄病院 http://takao-hospital.jp/
住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3 
電話:075-871-0245
ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。



【糖質制限食外来治療のご案内・予約制・保険適応】
高雄病院  電話:075-871-0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3

高雄病院京都駅前診療所  電話:075-352-5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F

江部診療所 電話:075-712-8133
京都市左京区下鴨高木町6 アトリエ・フォー 2F



【コメント・質問に関するお知らせ・お願い】
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

読者の皆さんからご意見いただきましたが、確かに普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、主治医にご相談頂けば助かります。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、コメント・質問がかなり増えてきていますので、なかなか即お答えすることが困難となってきています。できるだけ全ての質問に本文かコメントでお答えするよう努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
UKPDS終了後10年間のフォローアップ
おはようございます。
今回は合計20年間に及ぶ大規模疫学研究(UKPDS)のお話しです。

<血糖コントロールによる心血管イベントの抑制>

UKPDS(United  Kingdom  Prospective  Diabetes  Study )
UKPDSは、25-65才の4209例の新規の2型糖尿病患者について、英国で実施された平均10年間にわたる過去最大規模の疫学調査です。UKPDSは、1970年代から準備され1977年に開始、1998年に結果が報告されました。その結論は、要約すれば以下の如くです。

厳格血糖コントロール群(平均HbA1C 7.0%)と
標準血糖コントロール群(平均HbA1C 7.9%)を比較したところ、

1) 2型糖尿病では血糖コントロールにより合併症、糖尿病性細小血管障害の
   リスクが減少する。
2) 罹病率と死亡率は血糖コントロール状況による統計的有意差は認められなかった。
3) メトホルミン(ビグアナイド系)は肥満の2型糖尿病患者で死亡率を減少させた。
4) 2型糖尿病で合併症のリスクの軽減が統計学的に証明された薬剤は
   グリペンクラミド(オイグルコン)だけである。

つまり、1998年のUKPDS報告によれば、インスリンやSU剤で強化治療して血糖をコントロールした厳格群で細小血管障害(腎症、網膜症)は有意に抑制されることが証明されましたが、大血管障害(心筋梗塞など)抑制効果を示すことはできませんでした。従ってこの時点では、死亡率も減少していませんでした。

このままでは、厳格に血糖コントロールをしても、心筋梗塞は予防できないという結論になってしまいますが、UKPDS終了後10年間のフォローアップ研究が続けられて、2008年10月にN Engl J Med 電子版に報告されました。*

その結果、今回は有意差がでて厳格コントロール群のほうが標準コントロール群に比し

1)すべての糖尿病関連イベント
2)糖尿病関連死
3)全死亡
4)心筋梗塞
5)細小血管障害

で有意な抑制効果を示しました。

10年間のフォローアップ期間中は、血糖コントロール目標や使用薬剤は、主治医と患者の判断に委ねられており、食事療法が原則であったかつての標準群でも、自由にインスリン,SU薬,メトホルミンの使用が可能でした。

その結果、インスリンやSU薬による厳格群でもメトホルミンによる厳格群でも、UKPDSの終了後1年でHbA1Cにおける標準群との差異は消失していました。

インスリンやSU薬といった使用薬剤の比率は、UKPDSの終了後5年目までに標準群と同等になっていました。フォローアップ期間中の体重は、厳格群でも標準群でも大きな変化を示さず、脂質や血圧についても厳格群と標準群とで差異はありませんでした。

つまり、研究終了後の10年間は、厳格群も標準群も動脈硬化に関わる要因は、全て同一条件になったのです。

従って、研究期間の最初の10年間で、厳格血糖コントロールをしたグループが、そのときには心筋梗塞予防効果は有意差が出なかったけれど、次の10年間で、持ち越し効果がはっきり現れてきたことになります。

血糖コントロールによる大血管障害抑制効果が証明できるまで、実に20年間を要したわけですね。

この持ち越し効果のことを、UKPDSの研究者は“legacy effect”と呼んでいます。日本の糖尿病専門医は、メタボリックメモリーと呼ぶそうです。

この結果を考察すると、「新規の糖尿病患者で、初期の段階に血糖コントロールを改善することが、10年、20年後の心筋梗塞を予防することにつながる」ということになりますね。

糖質制限食の役割はますます大きくなりそうです。

今回のブログは北里研究所病院糖尿病センター 山田 悟先生が医師会員制メディカルトリビューンMTproに書いておられる原稿を参考にさせていただきました。山田悟先生ありがとうございました。


10-Year Follow-up of Intensive Glucose Control in Type 2 Diabetes
R. R. Holman and Others - 9 Oct, 2008 N Engl J Med


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食と耐糖能改善
おはようございます。

ネット上で「糖質制限食をすると耐糖能が落ちる」というような記載があるようですが、そんなことはありませんよ。

糖尿人が糖質制限食を実践すれば、耐糖能は基本的に改善します。 (^_^)

一方、耐糖能の改善には、個人差があります。回復の程度は糖尿病発症の時点で、膵臓β細胞が、どのくらいダメージを受けていたかによると思います。

以下は、糖尿病患者Sさんのデータです。 立派な糖尿病型から正常型に見事に回復されました。

2005年9月の健康診断で、空腹時血糖値:202mg/dl、HbA1c:6.9% と糖尿病の確定診断を受けました。

カロリー制限食と運動療法で2年間頑張りましたが、

2007年9月の検査で、空腹時血糖値:163mg/dl、HbA1c:7.1%

空腹時血糖値はやや改善したものの、126mg/dlを超えて糖尿病型、HbA1cは少し悪化しています。

2007年10月から糖質制限食を実践、

2007年11月高雄病院初診時、HbA1c:6.7%と改善。

2008年7月、HbA1c:5.5%と改善。


下記は、糖質制限食を約8ヶ月実践されたあとの、Sさんの2008年7月の糖質摂取時の検査です。

       食前     食後30    食後60   食後90    食後120分
IRI       3.8       35.2     58.5     55.1       24.9
血糖値    108      148     189     142      126

耐糖能が改善し、血糖値は正常パターンとなっています。インスリン分泌指数も0.785と、正常ですね。

糖質制限食を8ヶ月間、実践したことによりインスリンの基礎分泌が回復して、空腹時血糖値が202mg→108mgと正常化。

インスリン追加分泌第一相も回復してインスリン指数0.4以上で正常化。
インスリン追加分泌第二相も回復して食後2時間血糖値126mgと正常化。

2005年に糖尿病が発見されたときは、空腹時血糖値が203mgなので、経口血糖負荷試験をすれば、食後血糖値は当然、200mg以上は確実で、完全に糖尿病パターンだったと考えられます。

このように、糖質制限食実践により、Sさんは見事に耐糖能が回復し、糖尿人から正常人にもどられたわけです。

それではなぜ糖質制限食で耐糖能が改善するのかを考えてみましょう。

糖尿病の人は、インスリンの作用不足があります。より正確には、インスリン分泌不足とインスリン抵抗性が合わさってインスリン作用不足となり、糖尿病を発症します。日本人の場合は、インスリン分泌不足が主となることが多いとされています。

<糖質・脂質・タンパク質>のうち血糖値を急峻に上昇させるのは、糖質だけです。糖質を摂取すると食後高血糖(ブドウ糖スパイク)を起こし、インスリンが大量に追加分泌されます。

1日3回以上毎日糖質を摂取して運動不足もあれば、インスリンが大量に追加分泌されることが長年続いて、遂に膵臓が疲弊していきます。

膵臓が疲弊すると、インスリン分泌能力は低下して、耐糖能も低下して糖尿病を発症します。糖尿病を発症した時点で、膵臓β細胞は、「既に回復不能のダメージを受けたもの」「疲弊しているが回復可能なもの」「健常なもの」があります。

このようなとき、糖質制限食を実践すると、インスリン必要量は極めて少量ですむので、疲弊していた膵臓β細胞は休養できます。そうすると、インスリン分泌能の回復が期待できます。インスリンの分泌が回復すれば、当然耐糖能も改善します。

しかし「既に回復不能のダメージを受けたもの」がどのくらいを占めるかにより、改善には個人差があります。

高雄病院では1999年から糖質制限食を始めて、もう足かけ10年ですね。400人以上の糖尿病入院患者さんで確認済みですが、糖質制限食により、食後血糖値も空腹時血糖値も改善します。空腹時血糖値が改善するということは、インスリン基礎分泌もあるていど回復したということですね。

一方、糖尿人が糖質を摂取して食後高血糖が生じると
① 高血糖により膵臓β細胞(インスリンを分泌)が直接ダメージを受ける。
② 高血糖により、インスリンの効きが悪くなる(インスリン抵抗性の増大)
①②により高血糖→「インスリン分泌低下+インスリン抵抗性増大」→高血糖
という繰り返しを生じますが、この悪循環のことを糖毒といい、糖尿病悪化の大きな要因となっています。(=_=;) 

血糖値を急峻に上昇させるのは、糖質だけです。従って、糖尿人が糖質を摂取すれば、わざわざ糖毒状態を引き起こし、糖尿病が悪化し、長引けば膵臓のβ細胞も回復不能で死滅していくのです。

糖質制限食を実践すれば、速やかに食後高血糖が改善し、きっちりこの糖毒を断ち切ることができるので、糖尿病がめきめき改善するのです。糖質制限食で糖毒が改善すれば、β細胞のインスリン分泌能も回復していき、耐糖能も改善していきます。ヾ(^▽^)


結論です。

1 糖質制限食を実践すれば必要なインスリンはごく少量ですむので、β細胞が休養できて回復し、耐糖能が改善する。

2 糖質制限食を実践すれば、「糖毒」が改善するのでβ細胞のダメージがとれて回復する。また「糖毒」が改善するのでインスリン抵抗性も改善する。この二つにより耐糖能が改善する。

3 糖尿人が糖質を摂取すれば、必ず食後高血糖を生じ、そのため英国の大規模疫学研究UKPDSで確認された「2型糖尿病はどんな治療を行ってもインスリン作用不足が進行する不治の病である。」という結論となる。
 
最後になりますが、人類が穀物を主食とし始めて定着したのは400万年の歴史の中で、わずか4000年ていどですから1/1000の期間です。糖質制限食は穀物を常食とする以前(999/1000の期間)の人類の食生活に戻るだけです。

すなわち、農耕以前は人類皆糖質制限食です。

またイヌイットは、生肉・生魚が主食です。まさにスーパー 糖質制限食を数千年食べ続けたわけですが、伝統的食生活を守っていたころは、糖尿病や心筋梗塞やアレルギー疾患そして癌も極めて少なかったことが知られていますね。

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
血糖自己測定器・続き
こんばんは。

ゆうなさんから、血糖自己測定器についてコメントいただきました。アキュチェックアビバ、ワンタッチウルトラも手掌で測定できるそうです。

また、指先とそれ以外の部位では、測定値に差がでる場合があります。特に低血糖を疑うときは、指先からの採血がいいです。

江部康二


【09/03/16 ゆうな
タイトルなし
こんばんは。
アキュチェックアビバなのですが、手の平での測定もできます。あとワンタッチウルトラも手の平でできます。
はじめて使ったのがワンタッチウルトラだったのですが、手の平の方が痛くないと聞いて手の平で測っていました。
アキュチェックアビバを購入するときに手の平で可能か聞いたのですが、専用のキャップを付ければ可能だそうで、購入時にお願いしたら一緒に送ってもらえました。

でも、アキュチェックアビバのキャップの袋に記載されていたのですが、食後の一番血糖が高くなる時間に手の平で測ると、指先よりも低く出ることがあるそうです。試しにやってみたのですが、やはり手の平の方が20くらい低く出たので、それからは指先で測っています。アキュチェックアビバは痛みが少なく苦痛ではなかったので。

あと、アキュチェックアビバは針先が特殊なカットになっているのと、刺すスピードが速いことで一番痛くない測定器というのが売りなようでした。今までではエラーは出たことはありません。

私はインスリンを打っていないので、インスリンを打っていない人でももう少し安く使えると良いのですが。センサーが特に高いですね・・・。】








テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
使いやすい血糖自己測定器
こんにちは。

朝は3度だったのに、日中は20度もあった京都です。温度差がこれだけあると、着るものに困りますね。

さて今回は、c-sanさん、ゆうなさん、もみじ さんから血糖自己測定器について、コメントをいただきました。いろんな機種がありますが、皆さんの意見では、痛くなくて早くてエラーがなく、使いやすいのは

ニプロフリースタイルフリーダム
アキュチェックアビバ
グルテストNEO

あたりかなと思います。

私はアセンシア・ブリーズからニプロスリースタイルフリーダムに変えました。

1 痛くない
採血量が通常の機種が3μL必要なのに対して、

ニプロフリースタイルフリーダムは0.3μL
アキュチェックアビバ、グルテストNEOは0.6μL

と少ないです。これくらいの量だと、針で刺した皮膚の穴も小さくてすむので痛くないのです。

また、ほとんどの機種が指先からの採血なのですが、ニプロフリースタイルフリーダムは、指先以外に、手掌、前腕、上腕、太股、ふくらはぎでもOKです。指先を使う仕事の人にはアドバンテージですね。

私自身の経験では、指先はやはり敏感な部位ですので、たまに痛いことがあります。とくに3μL必要なアセンシア・ブリーズではやや痛かったです。

最も簡単なのは手掌で、穿刺器具の針の深さは1(1~5まであります)と一番浅くして、外套を軽く押し込んで穿刺し、もう一回外套を軽く押して血液をしぼります。ニプロフリースタイルフリーダムはこれで大丈夫です。

2 早い
ニプロフリースタイルフリーダムとアキュチェックアビバは測定時間5秒と、おそらく全機種中最短です。グルテストNEOも5.5秒で、ほとんど遜色なしですね。

3 エラーがない
やはり、採血量が少ないほどエラーも出ないと思います。私もアセンシア・ブリーズのときは3μL必要なので、検体量が足らない時にエラーがでました。その意味では、ニプロフリースタイルフリーダムは0.3μLで最小の検体量ですね。

4 穿刺針の廃棄
アキュチェックアビバは、穿刺針がドラム式になっていて6回打てます。針先に触れずに捨てられるので、小さい子がいても安心です。(ゆうなさん)

アセンシアブリーズ 18000
アセンシアブリオ 11,600
ニプロフリースタイルフリーダム 14,700
ニプロフリースタイルフラッシュ 15,750
プレシジョンエクシード 12,600
メディセーフミニ 16,065
アキュチェックアビバ 16,222
アキュチェックコンパクトプラス 16,779
ワンタッチウルトラ 14,175
グルテストNEO 16,590
グルテストエースR 15,540
グルコカード ダイアメーターα 19,425
Gチェッカー 10000

といろいろありますが、お奨めは

ニプロフリースタイルフリーダム
アキュチェックアビバ
グルテストNEO
などです。

上述の特徴を参考にしていただいて、適宜選んでいただけば幸いです。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
お知らせ・ご案内など
【特別企画 医療関係者限定セミナー第3弾】

糖質制限食徹底講座』
糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満
豊富な症例をもとにした理論と実践
栄養指導ガイド

講師:江部康二(高雄病院理事長、リボーン理事長)
   大柳珠美(管理栄養士、リボーン理事)

内容:1部では、講師・江部康二が、高雄病院の豊富な症例をもとにした理論と実践を徹底的に解説。一般向け講演に比べて糖質制限食の理論をとくに詳細に展開します。
2部では、新しい試みとして、糖質制限食の臨床経験豊富な管理栄養士の講師・大柳珠美が、ドクターを対称とした患者さんへの栄養指導のポイントを解説。日々の臨床現場で役立つハンドブックをご用意しています。

日時:2009年4月19日(日) 
タイムスケジュール(予定):
   12時30分開場
   13時00分~基調講演 江部康二
   15時00分~休憩
   15時10分~栄養指導ガイド 大柳珠美
   16時00分~試食&交流会 

会場:(株)ガルフネット 本社

住所 東京都江東区亀戸1-8-5 小林ビル

道順 総武線亀戸駅下車7分 錦糸町方向に京葉道路沿い。

   会場迄の詳しい道順は申込時にご説明します。


会費:5000円  リボーン会員4000円 学生3000円
   (資料付き)


定員:24名まで

参加条件:医療関係者限定

【申し込み、問い合わせ】

リボーン 曽我部ゆかり
03-3388-5428 (電話、ファックス同じ)
 reborn@big.or.jp

●お問い合わせは、必ず上記番号までお願い致します。

主催:NPO法人糖質制限食ネット・リボーン
共催:(株)ガルフネット


糖質制限食を実践する時のご注意】

本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため、既に経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので、必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。


【コメント・質問に関するお知らせ・お願い】
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

読者の皆さんからご意見いただきましたが、確かに普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、主治医にご相談頂けば助かります。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、コメント・質問がかなり増えてきていますので、なかなか即お答えすることが困難となってきています。できるだけ全ての質問に本文かコメントでお答えするよう努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。


【講演会のお知らせ】

☆☆講座「糖尿病・メタボは必ず良くなる!~糖質制限食のすすめ」
朝日カルチャーセンター京都 http://www.asahi-culture.co.jp/www/kyoto-c.html
TEL 075-231-9693
2009年3月31日(火)10:30~12:00


☆☆講座「糖尿病・メタボは必ず良くなる!~糖質制限食のすすめ」
朝日カルチャーセンター芦屋http://www.asahi-culture.co.jp/www/ashiya-i.html
TEL 0797-38-2666
2009年4月30日(木)13:00~14:30


【糖質制限食コントロール・教育入院のご案内・保険適応】
お問い合わせは高雄病院 http://takao-hospital.jp/
住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3 
電話:075-871-0245
ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。


【糖質制限食外来治療のご案内・予約制・保険適応】
高雄病院  電話:075-871-0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3

高雄病院京都駅前診療所  電話:075-352-5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F

江部診療所 電話:075-712-8133
京都市左京区下鴨高木町6 アトリエ・フォー 2F



テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
1型糖尿病とインスリン
おはようございます。今日はとてもいい天気です。

先週は仕事でテニスにいけなかったので、今日は2週間ぶりのテニスです。そして2週間ぶりの囲碁です。実はテニスの待ち時間に囲碁をしてます。頭も体も両面作戦ですね。 (^_^)

さて、

今回は、1型糖尿病のTomokoさんからコメントいただきました。

【その後

何度か書き込みさせていただいています、Ⅰ型のTomokoです。
インスリン導入のため入院し、先週、退院後初めての外来診察がありました。入院中に検査していた抗体の遺伝子型の結果が出ていました。私の型は糖尿病にはなりにくい型だそうで、これを持ってⅠ型糖尿病を発症するのは100人に一人だと言われました。笑ってしまいました。そりゃあ私にはどうしようもなかったなあ、と思ったらちょっと気持ちが軽くなりました。状況が変わったわけではないんですけれど。
経過は地元のクリニックで見てもらうことになっていたので、この日が大学病院では最後の診療でした。いろんな検査結果の説明をしてもらっていてHa1cが6.1%になっているところにきて、先生が「もとからこの値は高くなかったよね。僕はね、低炭水化物食でここまで血糖値を下げられるということに感動したんですよ。ほんとにね。」とおっしゃってくださって、とてもうれしかったです。診察の前の栄養士さんとの時間が苦痛で、泣きたい気分だったのですけれど、あの一言があってなんだか帳消しになったような気がします。
今はランタスが朝4単位になりました。これでようやく空腹感と食前血糖値が一致するようになってきました。でも、ランタスの分ちょっと底上げになって、40グラムちょっと糖質をとっても食後2時間の血糖値が2ケタになってしまいます。でも低血糖にはなりません。ずっと糖質制限してきたので、脂肪燃焼のサイクルにスイッチが入りやすくなっているのかなと勝手に思っています。そうだとするとこれがずっと続いてくれるといいです。それもあってこれ以上糖質を増やしたくはないと思って(いまの段階だと総カロリーの25~30%くらいが糖質由来という計算になるので)できればもう少しラビットを減らしてもらえたらいいのに、と思ってます(ちなみにラビットは4-2-2)。糖質量と食前血糖値、食後2時間血糖値から1単位でどれくらい血糖値が下がるか計算して平均を出したりしてデータを集めてから、今度の診察で先生に頼んでみようかと思っていますが、けっこう勇気がいります。何て言われるかな、と。
まだ始まったばかりのインスリン生活ですが、ここから自分にちょうどいい糖質量の食生活に早く「着陸」したいです。
「つれづれなるままに」ですが、また書き込みさせてください。ありがとうございます。

Tomoko | 2009.03.14(土) 】


『いろんな検査結果の説明をしてもらっていてHa1cが6.1%になっているところにきて、先生が「もとからこの値は高くなかったよね。僕はね、低炭水化物食でここまで血糖値を下げられるということに感動したんですよ。ほんとにね。」とおっしゃってくださって、とてもうれしかったです。』


Tomokoさん。糖質制限食に理解のある主治医殿でよかったですね。 (^_^)

ランタスが朝1回、4単位、ノボラピッドが朝4-昼2-夕2単位は、合計12単位で1型の糖尿人としては、とても少ないインスリン量で、成績優秀ですよ。(⌒o⌒)v

ご自身が1型糖尿病の米国のバーンスタイン医師によれば、1回に注射するインスリンの量が少ないほど、吸収されて血流に到達するインスリン量の変動が少ないそうです。

ミネソタ大の研究によれば、1回に20単位も打てば、変動幅は39%もあります。これでは血糖コントロールは困難ですよね。

1回のインスリン量が、6~7単位くらいまでなら、吸収されて血流に到達するインスリン量の変動は問題にならないていどなので、血糖コントロールもしやすいのです。

「糖質量と食前血糖値、食後2時間血糖値から1単位でどれくらい血糖値が下がるか計算して平均を出したりしてデータを集めてから、今度の診察で先生に頼んでみようかと思っていますが、けっこう勇気がいります。何て言われるかな、と。」

今の大学の主治医殿なら、きっと相談に応じて頂けるでしょうね。地元のドクターにもデータをだして、頼んでみましょう。食後2時間値が2桁ならノボラピッド2-2-2でいけそうですね。Tomokoさん、1型ですが内因性のインスリン、少し出ているのでしょうね。

私の場合インスリンを打っている糖尿人には、

A)<ランタスで基礎分泌のインスリンの補充>
①早朝空腹時血糖値を90~125mg/dlに保つ。
 この範囲ならその日のランタスは前日と同じ量とする。
②早朝空腹時血糖値が126mg/dlを超えていたら
 その日はランタスを「前日の量+1単位」と増やす。
③早朝空腹時血糖値が90mg/dl未満なら
 その日はランタスを「前日の量-1単位」と減らす。

低血糖に注意が必要ですので、 やや余裕をみて上記のスケールを指導しています。自信がある人は「80~109mg/dl」でタイトにやってもらいます。

B)<ノボラピッドで追加分泌の補充>
食後2時間値は140mg/dlが目標ですから、Tomokoさんは2桁ということで、簡単にクリアですね


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
特別企画 医療関係者限定セミナー第3弾
特別企画 医療関係者限定セミナー

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講師:江部康二(高雄病院理事長、リボーン理事長)
   大柳珠美(管理栄養士、リボーン理事)


内容:1部では、講師・江部康二が、高雄病院の豊富な症例をもとにした理論と実践を徹底的に解説。一般向け講演に比べて糖質制限食の理論をとくに詳細に展開します。
2部では、新しい試みとして、糖質制限食の臨床経験豊富な管理栄養士の講師・大柳珠美が、ドクターを対称とした患者さんへの栄養指導のポイントを解説。日々の臨床現場で役立つハンドブックをご用意しています。


日時:2009年4月19日(日) 
タイムスケジュール(予定):
   12時30分開場
   13時00分~基調講演 江部康二
   15時00分~休憩
   15時10分~栄養指導ガイド 大柳珠美
   16時00分~試食&交流会 


会場:(株)ガルフネット 本社

住所 東京都江東区亀戸1-8-5 小林ビル

道順 総武線亀戸駅下車7分 錦糸町方向に京葉道路沿い。

   会場迄の詳しい道順は申込時にご説明します。



会費:5000円  リボーン会員4000円 学生3000円
   (資料付き)


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テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
血糖自己測定(SMBG)器と糖尿病
おはようございます。

血糖自己測定は、器具の改良で近年とても簡便となり、糖尿病患者さんにとって強い味方となってくれています。“self-monitoring of blood glucose”血糖自己測定、頭文字をとってSMBGといいます。

食事療法、運動療法、薬物療法につぐ糖尿病治療の第四の柱といわれる血糖自己測定ですが、前回ブログで記事にしてから1年が経過して、新たな見解が芽生えました。

アセンシアブリーズ 18000
アセンシアブリオ 11,600
ニプロフリースタイルフリーダム 14,700
ニプロフリースタイルフラッシュ 15,750
プレシジョンエクシード 12,600
メディセーフミニ 16,065
アキュチェックアビバ 16,222
アキュチェックコンパクトプラス 16,779
ワンタッチウルトラ 14,175
グルテストNEO 16,590
グルテストエースR 15,540
グルコカード ダイアメーターα 19,425
Gチェッカー 10000

上記が日本で現在販売されている、主な血糖自己測定器です。数字は定価で、これにセンサーや穿刺針の値段が加わります。

例えばとあるネットのお店で

<プレシジョンエクシード 初回セット>
・プレシジョンエクシード本体×1台
・イージータッチ(穿刺器具)×1台
・メディセンスソフトランセットII(穿刺針)x10本
・専用G3b血糖測定電極×25枚
・専用ポーチ
通常17900円のところ
特別価格11,800 円

といった具合で販売されています。定価からある程度の割引はあるようですね。

血糖測定器の操作が簡単になり、値段も安くなったということで血糖自己測定が広まってきています。糖尿病のような、自己管理が大切な病気においては、とても良いことと思います。

インスリン注射をしている人は、健康保険の範囲で血糖自己測定器を病院からリースしてもらえますが、インスリン注射を打っていない人は自費となります。

各測定器ですが、血糖値測定の信頼性にはそんなに差は無いのですが、採血量と測定時間がかなり違います。

私自身が使っていたのは、バイエルの「アセンシア・ブリーズ」でセンサーを10回分まとめてセットできるのでそれなりに便利でした。

しかし、採血量が3μL必要なので、一定痛いのと量が足らなくて時々エラーになったっりしました。また30秒測定にかかるのも待つのに案外イライラしました。 (*_*)

高雄病院で導入していたのはGチェッカーで比較的安価ですが、採血量と測定時間に関しては、やはり同様の欠点がありました。

これに対して、ニプロフリースタイルフリーダムは、採血量が0.3μLで、通常の1/10の量なので、針刺しの穴が小さくてすみ、痛くないのです。また、指先だけでなく、手掌や前腕などでも測定できるので指先を使う仕事の人にはとても重宝です。

最も簡単なのは手掌で、穿刺器具の針の深さは1(1~5まであります)と一番浅くして、軽く押し込んで穿刺し、もう一回外套を軽く押して血液をしぼります。血液量が0.3μLとごく少量なので、エラーもなしです。

それに、測定時間も5秒と短いです。採血量、測定時間は共に、各メーカーの測定器の中でおそらく最小・最短です。

SMBGをしておられない糖尿人においては、些細なことに拘るのだなと思われるかもしれませんね。

しかし、自分でSMBGをしているので、よくわかるのですが痛くなくて早くてエラーのないニプロフリースタイルフリーダムを一度使ったら、もうアセンシアには戻れませんでした。

ということで、これから血糖自己測定器を購入しようと思っている方は、ニプロフリースタイルフリーダムが現時点では、一押しのお奨めですね。 (^_^)

2008年2月のブログで、血糖自己測定器の測定原理は、輸液や透析液の影響を受けない、グルコース酸化酵素(グルコースオキシダーゼ:GOD)を用いた酵素電極法が望ましいと書きしたが、
ニプロフリースタイルフリーダムの測定法は、「glucose-dehydrogenase(GDH)の触媒作用の利用」です。 

従って、ガラクトース、ラクトース、マルトース、マンノースなども反応することが知られており、それらを投与中の患者の血糖値を測定する場合は、測定値がブドウ糖濃度よりも高めに表示されるので、注意が必要です。

しかし、日常的な血糖自己測定でそのような事態に遭遇することはまずありませんので、利便性からは、ニプロフリースタイルフリーダムがやはりお奨めなのです。

なお、ニプロさんから何か貰ってブログ書いている訳ではありませんので、念のため。('-^*)☆

でもニプロさん、本ブログ見ておられたら、高雄病院にニプロフリースタイルフリーダムなど、寄贈して頂いても何ら吝かではありませんので・・・。

よろしくお願い申し上げます。 m(_ _)m


江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
インスリン分泌と糖尿病
おはようございます。昨夜から、春だというのに寒いです。

昨夜の気温は、3度しかありませんでした。今朝も結構寒いです。まだパッチが離せませんね。

でも今年はどうやら、京都は一回も雪が積もらずに冬が終わったようです。

さて今回は、インスリンのお話しです。

インスリンには、24時間ずっとベースに少量分泌されている基礎分泌のインスリンと、食後に血糖値が上昇した時に大量に出る、追加分泌のインスリンがあります。

基礎分泌のインスリンは検査施設により少し差はありますが、基準値は例えば3~15μU/mlていどです。

一般的には、基礎分泌のインスリンが低下してくると、早朝空腹時血糖値が上昇してきます。一番多いパターンは、食後高血糖が数年続いたあとに、この状態になります。ですから、空腹時血糖での健康診断は、食後高血糖を見逃してしまうのであまり良くないのです。

一方、追加分泌のインスリンは、糖質を摂取したときは血糖値が急峻に上昇するので、正常人では50~100~150μU/mlレベルと基礎分泌の10倍~20以上出ます。

タンパク質摂取では、せいぜい2~3倍の追加分泌インスリンで、脂質摂取では、追加分泌インスリンはほとんどありません。追加分泌のインスリンには、即分泌される第1相と少し遅れて出る第2相があります。

さて、

2型糖尿病患者の非糖尿病の近親者を調べたら、追加分泌の第1相が低下・欠如している人が時々いるようです。

つまり、先天的に膵臓のベータ細胞の機能がよろしくない一群の人達がいて、当然糖尿病になりやすいというパターンが一つ存在するわけです。

正常の人は、血糖値が上昇し始めたら即インスリンが追加分泌されます。これは第1相反応と呼ばれ、もともとプールされていたインスリンが5~10分間分泌されて、糖質摂取時の急激な食後高血糖を防いでいます。

その後、膵臓のベータ細胞は、第2相反応と呼ばれるやや少なめの、持続するインスリン分泌を行います。これは、食事における糖質の残りをカバーしています。即ち、糖質を摂取している間は、第2相のインスリン分泌が持続します。

一方で、2型糖尿病患者の非糖尿病の近親者を調べたら、インスリン抵抗性が認められても、インスリンの第1相反応は保たれている場合があります。

このように、インスリン分泌低下とインスリン抵抗性(合わせてインスリンの作用不足)で糖尿病を発症しますが、日本人には分泌低下が主の糖尿人が多く、欧米人には抵抗性が主の糖尿人が多いとされています。

ともあれ糖尿人であっても血糖コントロールが良好なら、現状のインスリン分泌能力は保たれ、これ以上の糖尿病の進行も防げる可能性が高いと思います。

しかし一旦、高血糖になってしまうと、高血糖そのものがベータ細胞にダメージを与えてインスリン分泌低下になり、また高血糖そのものが、インスリン抵抗性を高めてしまいます。

<高血糖→インスリン分泌抑制とインスリン抵抗性増大→高血糖>

この悪循環のことを『糖毒』といいます。

糖質制限食で、糖毒の悪循環を断ち切ることが可能です。 (^_^)

一方、従来のカロリー制限食では、主食(糖質)を摂取するたびに、100%食後高血糖が生じ、糖尿病が進行していきます。

このため1988年に報告された英国の大規模な疫学的研究UKPDSに置いては、

2型糖尿病はどんな治療を行ってもインスリン作用不足が進行する不治の病である。」

という恐るべき結論になってしまったのです。(T_T)


美味しく楽しく糖質制限食
①空腹時血糖値126mg未満、理想的には110mg未満
②食後2時間血糖値180mg未満、理想的には140mg未満
③HbA1c6.5%未満、理想的には5.8%以下

を保っていけば、糖尿人ではなくて正常人ライフが全うできます。

当然、糖尿病の進行(インスリン作用不足の進行)も防げる可能性が高いと思いますよ。(^-^)v(^-^)v

江部康二


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食とアイスクリーム
おはようございます。

ご自身の20年来の尋常性乾癬が、糖質制限食を開始して約2ヶ月で劇的に改善された*、さわさんからコメントいただきました。カロリーコントロールアイスと「貝割れの豚肉巻き」レシピの情報です。

【さわ
『糖質制限な食材』

江部先生、毎日のお仕事、ブログの更新ご苦労様です。

今日もちょっとお知らせです。

数日前にローソンで「カロリーコントロールアイス」なるものを発見しました。
http://www.glico.co.jp/ice/ice/cc_ice/cc_ice2.htm
こちらのURLに成分表も掲載されています。
糖質が1箱(110ml)で11.0gとのことですし、量も多く、数日に1回、1個の半分を夕食後に食べています。
食前にはボグリボースを飲んでいます。

豆腐を使用しているらしいのですが、凄く甘くて、このアイスのおかげでチョコレートの呪縛からやっと逃れられました。

もしすでにご存知でしたらすみません。

それと最近妻がレパートリーに取り入れてくれた料理なのですが、「貝割れの豚肉巻き」
最高に美味しいです。
スタイルフリーにピッタリ合います。
http://sunap21.blog14.fc2.com/blog-entry-94.html
2009/03/10(火) 05:29:21 】


さわさん。

情報提供ありがとうございます。<自分のためだけに役立つブログ>拝見しました。「貝割れの豚肉巻き」レシピ参考になります。早速連れ合いに、つくってもらいます。

カロリーコントロールアイスですが、グリコが販売していますね。砂糖は使用せずに、マルチトール、還元水飴、スクラロースが甘味料として使ってあります。

このうちスクラロースは、カロリーゼロです。マルチトールはロッスチョコレートに使用してある甘味料で糖アルコールに属し、砂糖の半分ぐらい血糖値をあげます。還元水飴も糖アルコールの一種で、やはり砂糖の半分くらい血糖値を上げます。

従って、カロリーコントロールアイスの糖質は、砂糖の半分くらいしか血糖値を上昇させないと思います。

糖質が1箱(110ml)で11.0gなら、半分食べるなら5.5gですね。通常の糖質は体重64kgの糖尿人の血糖値を3mg上昇させますが、糖アルコールは約1.5mg上昇させます。**

そうすると、グリコのカロリーコントロールアイス1/2箱なら、計算上は血糖値の上昇は8.25mgですので、さわさん、ボグリボースも必要ないかもしれませんね。


2009/02/27(金)のブログ<尋常性乾癬の改善と糖質制限食>をご参照下さい。

**
糖アルコールの中で、エリスリトールだけは血糖値を全く上昇させません。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食と血糖、肥満、血圧改善
おはようございます。

今回はラリーさんから、糖質制限食と運動で「体重、血糖値、血圧」が見事に改善とのコメントをいただきました。

【09/03/09 ラリー
蕎麦茶の糖質
こんばんは。35歳(男)の糖尿病なりかけです。「蕎麦茶の糖質について」質問をさせて頂けると幸いです。何かの折で結構ですのでお教え下さい。

蕎麦茶は、糖質制限食的考え方からするとOKなのでしょうか。先生の本ではお茶はOKになっていますが、蕎麦自体に糖質が含まれること(韃靼蕎麦の実:100gあたり糖質が80g程度)から、それから抽出する蕎麦茶にもかなり糖質が含まれるのかどうか気になりました。蕎麦については蕎麦の実が糖質を多く含む他、小麦粉をつなぎに使っているので意外に血糖値をあげることに不思議はないのですが。

ご参考までに私の現状ですが、お医者さんからは最近境界型という判断をされました。そもそもの経緯は、08/11月末にのどの渇き、多尿、体重の減少を感じ自己血糖値測定器で食後に調べてみると200もあり、その後空腹時に測定して120あったので糖尿病の可能性が高いと判断し、いろいろと調べた結果糖質制限食にたどり着いたものです。

その後先生の本+このブログを参考にして、自己流で糖質制限+生活スタイルの改善+運動という形で生活を送っています。「改善前(08/11)」→「改善後(08/12末人間ドック)」→「改善後(09/2/15)」のおおよその推移は以下のとおりです。

体重=94kg → 81.1kg → 76.9kg
BMI=30.1 → 26.1 → 25.1
体脂肪率=29% → 21.3% → 19.3%
空腹時血糖=124(自己測定) → 65(自己測定では平均90) → 102
食後2時間血糖=未測定(200-300位かも?) → 94(自己測定、糖質制限あり) →185(ブドウ糖負荷試験、120分後)
血圧=150/110 → 132/89 → 116/80(自宅測定)

特に12月は忘年会シーズンにもかかわらず、お酒をきっぱりやめ、食事の量を減らし(以前の半分くらい)、食生活を変え(9時以降は食事をとらない)、運動も週に5日程度(30-60分程度のウォーキング)するようになって体重が20kgと大幅減で、血糖値、血圧ともに順調に下がりました。それまでは毎晩終電で帰宅し、帰宅途中でラーメン(含むスープ)とご飯+餃子を食べ、そこからTaxiで家まで帰り、そのまま寝るという生活が続いていたので、特に就寝中の血糖値は最悪の状況だったと思います。太るのも不思議ではないですね。先生には感謝!です。

尚、自己測定と病院での検査の血糖値について違いがあるというコメントがあったので、先日の検査で自分も測定してみました。結果は以前コメントがありましたが私も同様に、負荷前であればそれほど変わらないものの、負荷後では自己測定のほうが30程度高いようです。

自己測定(テルモ メディセーフ): 負荷前(105) - 30分(151) - 60分(182) - 90分(198) - 120分(203)

病院での測定: 負荷前(102) - 30分(137) - 60分(177) - 120分(185)

また、同時に測ったIRIですが以下のとおりでした。私の場合インスリンの分泌が悪い(タイミングが遅い)ようです。

IRI: 負荷前(4.6) - 30分(7.7) - 60分(13.6) - 120分(31.9) インスリン指数=0.1、HOMA-R = 1.2

(自己流ですが)糖質制限食のおかげで血糖値のコントロールも順調になってきているので当面は食事+運動療法で、薬は無で様子を見るつもりですが、検査の結果では将来的に糖尿病に移行する可能性が高いタイプなので、糖質制限を続けていきたいと思います。参考になる情報はシェアさせて頂きますので、今後ともよろしくお願いいたします。】


ラリーさん。コメントありがとうございます。

まず蕎麦茶ですが、お茶になるとカロリーゼロですので糖質もゼロです。従って何の心配も要りません。

「その後先生の本+このブログを参考にして、自己流で糖質制限+生活スタイルの改善+運動という形で生活を送っています。「改善前(08/11)」→「改善後(08/12末人間ドック)」→「改善後(09/2/15)」のおおよその推移は以下のとおりです。

体重=94kg → 81.1kg → 76.9kg
BMI=30.1 → 26.1 → 25.1
体脂肪率=29% → 21.3% → 19.3%
空腹時血糖=124(自己測定) → 65(自己測定では平均90) → 102
食後2時間血糖=未測定(200-300位かも?) → 94(自己測定、糖質制限あり) →185(ブドウ糖負荷試験、120分後)
血圧=150/110 → 132/89 → 116/80(自宅測定) 」


見事な改善ですね。(^-^)v(^-^)v 

空腹時血糖値、食後血糖値は糖質制限食を実践していれば正常ですね。ブドウ糖負荷試験2時間値は185mg/dlと境界型です。血圧も正常ですし、BMIもあと一歩で標準です。

体重がこれだけ減少すると、インスリン抵抗性が改善して、インスリンの効きが良くなります。さらに標準体重を目指してくださいね。

「自己測定(テルモ メディセーフ): 負荷前(105) - 30分(151) - 60分(182) - 90分(198) - 120分(203)

病院での測定: 負荷前(102) - 30分(137) - 60分(177) - 120分(185)

また、同時に測ったIRIですが以下のとおりでした。私の場合インスリンの分泌が悪い(タイミングが遅い)ようです。

IRI: 負荷前(4.6) - 30分(7.7) - 60分(13.6) - 120分(31.9) 
インスリン指数=0.1、HOMA-R = 1.2」


インスリン分泌指数は0.1で、正常が0.4以上なので糖尿病パターンですね。(*)インスリン分泌指数は、追加分泌のうち、初期分泌能(第1相)を見ています。(**)

ご指摘通りラリーさんは、初期分泌能が低下しています。また追加分泌第2相も遷延しています。
つまりインスリン追加分泌の立ち上がりが悪くて、出遅れて遷延しているということになります。これはラリーさんだけではなく、多くの2型糖尿病の特徴ともいえます。

HOMA-R =1.2なのでインスリン抵抗性は正常に戻ってますね。(***)これは体重減少の効果と思います。何と言っても肥満がインスリン抵抗性の最大の要因ですから・・・。

「尚、自己測定と病院での検査の血糖値について違いがあるというコメントがあったので、先日の検査で自分も測定してみました。結果は以前コメントがありましたが私も同様に、負荷前であればそれほど変わらないものの、負荷後では自己測定のほうが30程度高いようです。

自己測定(テルモ メディセーフ): 負荷前(105) - 30分(151) - 60分(182) - 90分(198) - 120分(203)

病院での測定: 負荷前(102) - 30分(137) - 60分(177) - 120分(185)」


簡易血糖自己測定器と病院の検査では、あるていど差がありますね。血糖値100mg前後と比較的低い方の誤差は少ないのですが、150mgを超えてくると、ご指摘通り、20~30~60mgくらい誤差が出るときがあります。

ラリーさん、とても順調な経過だと思います。仰有る通り検査の結果では、将来的に糖尿病に移行する可能性が高いタイプですので、このまま薬なしで、美味しく楽しく糖質制限食、運動などライフスタイルの改善、お続け下さいね。 (^_^)

江部康二

(*)
『インスリン分泌指数(II値)』
II=<30分インスリン値-空腹時インスリン値>÷<30分血糖値-空腹時血糖値>
II: insulinogenic index


(**)
『インスリン』
インスリンには、24時間ずっとベースに少量分泌されている基礎分泌のインスリンと、食後に血糖値が上昇した時に出る、追加分泌のインスリンがあります。
追加分泌のインスリンには、即分泌される第1相と少し遅れて出る第2相があります。
一般的には、基礎分泌のインスリンが低下してくると、早朝空腹時血糖値が上昇してきます。一番多いパターンは、食後高血糖が数年続いたあとに、この状態になります。
ですから、空腹時血糖での健康診断は、食後高血糖を見逃してしまうのであまり良くないのです。

(***)
『HOMA-R=インスリン抵抗性の指標』
HOMA-R=空腹時血糖値×空腹時インスリン濃度÷405
2.5以上が抵抗性あり。1.6以下が正常。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
スペインワイン 第16回ジャパン・ワイン・チャレンジにてシール・オブ・アプルーバル入賞です

スペインワイン

糖質制限専門ワイン Sarmentum(サーメンタム)第16回ジャパン・ワイン・チャレンジにてシール・オブ・アプルーバル入賞です

お陰様で大好評発売中の糖質制限専門ワインSarmentum(サーメンタム)ですが、昨晩、醸造元のクリストフからメールが入りまして、白ワインの Sarmentum Xarel.lo が、第16回ジャパン・ワイン・チャレンジにて、入賞のシール・オブ・アプルーバルに選ばれたそうです。

私、このジャパン・ワイン・チャレンジが何なんか、全然知らんかったんですけど、なんでもアジアで最大規模のワインの審査会らしいです。

で、ワインの審査会なんですが、恐らく、と言いますか、100%糖質制限が何なのか知ってる審査員もいないでしょうし、糖質制限が審査の対象になるなんてこともあり得ないです。

そんなとこに「糖質制限ワイン」なるものを持ち込んだクリストフもスゴイですが、入賞しちゃうところもスゴイ(笑)

Japan Wine Challenge 2013 審査結果
http://www.japanwinechallenge.com/Results/information_results2013jp.html

2013 Japan Wine Challenge Results Seal of Approval
http://www.japanwinechallenge.com/Results/2013_seal_.html

さすがクリストフが「自信作だ!」ってゆうだけのことはありますね、はい。

クリストフです
くりすとふ


で、今回ジャパン・ワイン・チャレンジ2013にてシール・オブ・アプルーバルに入賞した、白ワイン Sarmentum Xarel.lo 、審査員の方が気づいていたかは分かりませんが、実はとっても画期的な「糖質制限白ワイン」です。

もともと白ワインって、飲んだらお分かり頂けるかと思いますが、甘いんですよね。

甘いゆうことは糖質がそこそこ入ってるということで、糖質制限食的には、「飲んじゃダメワイン」でした。

そこを何とか白ワインのフルーティーさを残しつつ、糖質を抑えられないかと無茶な注文をクリストフに出したところ、

「これでどやっ!」

って作って来たのが、Sarmentum Xarel.lo です。

「これなら大丈夫だ!」

と力説していただけあって、スペインで行った尿糖試験紙の検査もパス。

江部康二先生の人体実験も

18:05 テニス後で空腹時血糖値:91mg

あらてつのスペインワイン白を約1/2本、摂取

30分後血糖値:93mg
60分後血糖値:92mg


と素晴らしい数値。

見事に糖質制限食実践中の皆さんに安心して飲んで頂ける白ワインが完成しました。

因みにこのSarmentum Xarel.lo、糖質はかなり少ないですが、しっかりフルーティーで飲みやすいので、当店の女性スタッフに大人気です。

このことがウソじゃないのは、「ジャパン・ワイン・チャレンジ2013、シール・オブ・アプルーバル入賞」が証明してくれました。

だって、糖質制限食を知らない審査員さん達、美味しくなかったら選びませんもんね(笑)

ブログ読者の皆さんも、Sarmentum Xarel.loを一度飲んで頂けば、思わず「え?これで糖質制限?」って思うハズ。

あ、白ワインばっかり押してるようですが、もちろん赤ワインの Sarmentum Merlot Barrica 2009 もオススメです。

クリストフの言う

「口の中で、パワフルでありながら心地が良く、率直な味わいがある。このワインを構成する品種の特徴を損なうことがない程度ながら、主にバニラノートやオークの香りが感じられる。 程よい強さと後味がある。

細やかな後味と、丸みを帯びた持続的なタンニンの味がする、風味のよい、バランスのとれたワインである。」

は、ウソでも誇張でもなく、ワインの味の分からない私でも、飲んで「美味しいやん」と思いましたから(笑)

冷え込み厳しいこれからの季節、ホットワインもおすすめです。

きっと心までホカホカにしてくれると思います。


世界初の糖質制限ワイン サーメンタム

詳細&お求めは

糖質制限ワイン サーメンタム
http://www.toushitsuseigen.com/shop/spa_wine.html

ワイン


是非お試しあれ。





糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム

糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
<糖質制限食>VS<糖質たっぷりカロリー制限食>
糖質制限食>VS<糖質たっぷりカロリー制限食>
糖質が血糖値を上昇させインスリンを追加分泌させる

再掲

本ブログは糖尿人に、糖質制限食(糖質12%、脂質56%、タンパク質32%)を推進する立場ですが、世の中は相変わらず、糖質たっぷりのカロリー制限食(糖質60%、脂質20%、タンパク質20%)を推奨する病院が圧倒的に多いです。

いろんな意見があり、論争することは医学の発展において健全なことと思います。しかし、論争の前に人体の生理・代謝などの基本的なところを理解することも重要です。

今回は<糖質・脂質・タンパク質の摂取>と<血糖値上昇・インスリン分泌>に関して、人体の生理・代謝における事実を説明します。

しつこいようですが、以下に述べることは、論争の余地のない事実ですので<糖質たっぷりのカロリー制限食推奨派>の方々にも、是非ご理解いただきたいと思います。

食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。 

糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。一方、タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。

これらはカロリーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。

インスリンには24時間、少量常に分泌されている基礎分泌と、血糖値が上昇したときに大量に出る追加分泌があります。

糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を急峻に上昇させます。従って、糖質を摂取した時には、インスリンが大量に追加分泌されます。

しかし、脂質やタンパク質は血糖値をほとんど上昇させないので、インスリンの追加分泌は、ほとんどありません。

つまり、人(糖尿人も正常人も)において、インスリンの追加分泌が多量に必要となるのは、糖質を摂取した時だけです。

これらは、すべて論争の余地のない、生理学的事実です。


以下は、2型糖尿病Aさんのデータです。通常食は糖質ありです。
通常食  350kcal、糖質60%で約52.5g、脂質20%、タンパク質20%
糖質制限食  350kcal、糖質10%で約8.75g、脂質60%、タンパク質30%
通常食と糖質制限食は、いずれも350kcalで、勿論、同一人のデータです。
糖質制限食だと血糖値の上昇は極めて少なく、インスリンの追加分泌もごく少量ですね。


           食前   30分後   60分後   90分後   120分後
通常食血糖値     121     206     304     250      198
通常食IRI       2.2      6.2     19.1     23.1     21.6

糖質制限食血糖値   124     140    142     129     135
糖質制限食IRI     3.5      4.6     6.7     6.9     5.2




同様に元2型糖尿人Bさんのデータです。2年前初診時糖尿病でしたが現在正常人です。

           食前   30分後   60分後   90分後   120分後
通常食血糖値     108     148     189     142      126
通常食IRI      3.8      35.2     58.5     55.1     24.9

糖質制限食血糖値   113     115    116     108     107
糖質制限食IRI     4.1      10.1    11.7     10.6    13.5

Bさんの場合、2年間の糖質制限食で、糖質を負荷しても血糖値は正常パターンに回復しています。
このとき基礎分泌3.8→追加分泌ピーク58.8まで多量のインスリンがでています。
実に基礎分泌の15倍強のインスリンが追加分泌されています。ヾ(゜▽゜)

糖質制限食でも、約8.75gほど野菜分の糖質が含まれているので、一応基礎分泌の2~3倍のインスリン追加分泌がありますが、通常食に比べれば微々たるものですね。

正常人が通常の食事をすれば、おおむねBさんのデータのようなインスリンの大量追加分泌が一日に最低3回、間食をすれば5回以上起こっているわけです。

このようなインスリンの大量追加分泌が40年、50年と続けば遂には膵臓が疲弊して分泌能力が低下して糖尿病を発症するのは想像に難くないですね。

結論です。

カロリーをいくら制限しても、糖質を摂取してしまえば、食後高血糖と多量のインスリン追加分泌を生じます。糖質制限食なら食後高血糖は生じず、インスリン追加分泌もごく少量ですみます。

江部康二


☆☆☆
【糖質制限食を実践する時のご注意】

本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。

【コメント・質問に関するお知らせ・お願い】

ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

読者の皆さんからご意見いただきましたが、確かに普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、主治医にご相談頂けば助かります。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、コメント・質問がかなり増えてきていますので、なかなか即お答えすることが困難となってきています。できるだけ全ての質問に本文かコメントでお答えするよう努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。


【講演会のお知らせ】

☆☆講座「糖尿病・メタボは必ず良くなる!~糖質制限食のすすめ」
朝日カルチャーセンター京都 http://www.asahi-culture.co.jp/www/kyoto-c.html
TEL 075-231-9693
2009年3月31日(火)10:30~12:00

☆☆講座「糖尿病・メタボは必ず良くなる!~糖質制限食のすすめ」
朝日カルチャーセンター芦屋http://www.asahi-culture.co.jp/www/ashiya-i.html
TEL 0797-38-2666
2009年4月30日(木)13:00~14:30

【糖質制限食コントロール・教育入院のご案内・保険適応】
お問い合わせは高雄病院 http://takao-hospital.jp/
住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3 
電話:075-871-0245
ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。

【糖質制限食外来治療のご案内・予約制・保険適応】
高雄病院  電話:075-871-0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3

高雄病院京都駅前診療所  電話:075-352-5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F

江部診療所 電話:075-712-8133
京都市左京区下鴨高木町6 アトリエ・フォー 2F
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿病と反応性低血糖と質問
おはようございます。

昨夜は娘夫婦と、京都御所、 護王神社の近くのフランス料理のお店にいってきました。オードブル盛り合わせ、牛ほほ肉の煮込み、明石天然鯛のカルパッチョ、岩手県産プラチナポーク、野菜の煮込み、ソーセージ、短角牛のステーキ・・・。
コースがなくていろいろ頼めるので、糖質制限食的にはとても食べやすい店でした。

ここ14日間の平均早朝空腹時血糖値は100mgと、基礎分泌があるていど低下している私にしては比較的いいデータでした。美味しかったので、薄いパンにサラミが載ったのや、ペーストを塗ったのを少々食べてしまいました。

飲み物は、最初だけビールを1杯飲んで乾杯、あとは赤ワインとバーボン(焼酎がありませんでした)としました。

晩の9時頃と遅くから食べ始めたことも含めて、今朝の早朝空腹時血糖値は125mg/dlでした。

油断は禁物ですかね。(=_=;)  

さて今回は、糖尿病と反応性低血糖の33才主婦さんから、質問・コメントをいただきました。わからなくて答えられない質問もありました。すいません。m(_ _)m


【33歳主婦
『質問です』

先生、こんにちは。
毎日ブログ楽しみに拝見しています。

私は昨年11月に、5時間の糖負荷検査を行い、
糖尿病と反応性低血糖症の合併症」と診断されました。
33歳女性です。

ちなみに結果は下記でした。
糖尿病の方はおそらくインスリン抵抗性と思います。

        血糖値   インスリン  体温  
負荷前    77     2.6     36.4
30分     125    28.2    36.9
1時間    189    55.0    37.5
1時間半   210   73.9     37.3
2時間    198    49.0    37.1
2時間半   173    37.9    36.3
3時間    139    22.6    36.7
4時間     57    2.8     36.8
5時間     70    2.1     36.7


以降、その医師からはGI値を基準にした食事指導をされたのですが (薬は処方されてません) GI値というものが曖昧で、どう実践していいかわからない中、 インターネットで先生のブログを見つけ、夢中で読みました。

データや理論に基づいていて 何がよくて、何がいけないかがハッキリ理解することができ本当に救われました。

そして、先生の「主食を抜けば糖尿病は治る」を購入し、糖質制限食を実践して二ヶ月ほど経ちます。

それ以降、一度も低血糖は起こっていません。 先生には本当に感謝です。

生活をする上で、いろんな疑問が出てくるのですが、 主治医に聞いても、わからなかったので(-_-;)、 今回、書き込みさせていただきました。

細かいことで恐縮ですが、 質問させていただいてもよろしいでしょうか?


①当方、主婦ですので
食後30分のタイミングで運動するのが難しいので、 お皿洗いしながら足踏みしたりなどしてます。
(足を動かすのがいいと聞いたので。。。)
そんなのでも運動に入るのでしょうか?
また、入浴はどうでしょうか?
血糖を下げる運動になるのでしょうか?

②「生理中は糖質が吸収、蓄積されない」 という話をよく聞くのですが、 医学的にこれは根拠があるのでしょうか?

③毎朝起きると、頭、胃や胸が痛いです。 ご飯を食べると治ります。 私は基礎インスリン分泌は保たれてると思うので早朝高血糖はないと思うのですが、なぜでしょうか? これは糖尿病の症状にはよくあることなのでしょうか?

④私の場合、高血糖になると、体温も上がるようなのですが これは糖尿病のみの方でも一緒でしょうか? それとも低血糖症の症状の方でしょうか?

⑤ちなみに食べ過ぎると体が熱くなります。 高血糖と関係してるのでしょうか? 糖尿病のみの方はどうなのでしょうか?

長文すみません。
お手すきにお答えいただくと助かります!!
2009/03/03(火) 】


33才主婦さん。「主食を抜けば糖尿病は治る」のご購入ありがとうございました。

糖質制限食を実践して二ヶ月ほど経ちます。 それ以降、一度も低血糖は起こっていません。」

よかったですね。 (^_^)

糖質特に精製されたものは血糖値を急峻に上昇させますので、追加分泌のインスリンが沢山でます。これが遷延するタイプの人は、食後4~5時間くらいで低血糖になりやすいです。

一方糖質制限食なら、追加分泌のインスリンは少量ですむので、反応性の低血糖は起こりにくいです。

①「当方、主婦ですので 食後30分のタイミングで運動するのが難しいので、 お皿洗いしながら足踏みしたりなどしてます。 (足を動かすのがいいと聞いたので。。。) そんなのでも運動に入るのでしょうか? また、入浴はどうでしょうか? 血糖を下げる運動になるのでしょうか?」

筋肉の収縮が一定時間以上続くと、細胞が血糖値を取り込みます。足踏みでも30~60分続ければ理論的には効果があると思います。入浴は関係ないと思いますが、熱い風呂だと交感神経が緊張して血圧が上がって、血糖値も上昇する可能性があります。


②「<生理中は糖質が吸収、蓄積されない> という話をよく聞くのですが、 医学的にこれは根拠があるのでしょうか?」

<生理中は糖質が吸収、蓄積されない>ということはありません。

食物を摂取すれば生理に関係なく成分は必ず吸収されます。なお生理と血糖値の関係ですが少なくとも1型では生理前に血糖値が上昇することが多いようです。2型に比し、差が顕著ということのような気がします。

2型だと生理前に上昇傾向があっても1型ほど目立たないということでしょうか。しかし、生理と血糖値、関係ない人もいます。結局エストロゲン、プロゲステロンと血糖値に関して、確定的な結論はまだなく、また個人差もあるようです。

③「毎朝起きると、頭、胃や胸が痛いです。 ご飯を食べると治ります。 私は基礎インスリン分泌は保たれてると思うので早朝高血糖はないと思うのですが、なぜでしょうか?これは糖尿病の症状にはよくあることなのでしょうか? 」

これはよくわかりません。

少なくともコントロールされている糖尿人では特に症状は無いと思います。

④「私の場合、高血糖になると、体温も上がるようなのですが これは糖尿病のみの方でも一緒でしょうか? それとも低血糖症の症状の方でしょうか? 」

これもよくわかりません。

⑤「ちなみに食べ過ぎると体が熱くなります。 高血糖と関係してるのでしょうか? 糖尿病のみの方はどうなのでしょうか?」

これもよくわかりませんが、高血糖の人に体が熱いという訴えが多いということはありません。高血糖が始まった時期は、無症状です。

高血糖が一定期間持続すると、口渇・多飲・多尿・体重減少などの典型的な症状がでてきます。糖尿病の人で体が熱いという訴えは、今まであまり聞いたことがありません。


江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
ドライおから
こんばんは。

小麦粉、衣に関して、もこもこさんから嬉しい情報のコメントを頂きました。読者の皆さん、まる子さん、是非お試しくださいね。

【もこもこ
『とんかつ』

アンアン取材のテンション下がり傾向を必死に立て直す先生が目に浮かんで誠に失礼ながら くっくっ^^と笑っちゃったもこもこです。

先日とんかつを作りましたが 小麦粉ごく薄っすら→卵水→ドライおからで おいしく出来ましたよ^^
小麦粉のごく薄っすらは 本当はいけないのかもしれませんが 清く正しくより美味しく楽しく糖質制限食ですから大目に見て・・・・
このドライおからはネットでも買うことが出来ます。大量にどんと到着して 他にケーキやクッキーにせっせと使いまわすことになりますが常備されると何かと安心な食材かと思います。

参考にされるとうれしいです。

2009/03/06(金) 22:15:21】


もこもこさん。貴重な情報ありがとうございます。

江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食と小麦の誘惑
こんばんは。

今日は7:45から、右京区の高雄病院で早朝会議でした。8:45から、愛車X-TRAILに乗って左京区下鴨の江部診療所へ。

外来診療を終えて14:30から再び高雄病院へもどり、15:00から病棟回診です。
今日は暇が無かったので、ミックスナッツ(54g)1袋と6Pチーズ2個、やわらか蒸し黒豆1袋で昼食としました。(´_`。)

16:00からは雑誌an・an(アンアン)の取材でした。

「きっと綺麗なお姉さんが取材に来ますよ。」とさんざんスタッフに煽られて、珍しくネクタイまでしめて期待して、待っていたのですが・・・、

現れたのは、おじさん二人でした。( ̄_ ̄|||)

別におじさんに不服があるわけでも恨みがあるわけでもないのですが、何か損した気がした江部康二でした。

<アンアン→綺麗なお姉さん>と勝手に思い込んだ未熟者でした。

一度下がりかけたテンションを懸命に上げて、一生懸命取材に答えた健気な私でした。結果、とても盛り上がった楽しい実のある糖質制限食の取材となりました。 (^_^)

「自分を誉めてやりたい・・・。」どっかで聞いた台詞ですね。(´_`?)

さて、今回はまる子さんから、糖質制限食と小麦の誘惑、衣の誘惑に関して、コメント・質問をいただきました。

【まる子
『糖質制限』
こんにちは去年9月末から糖質制限スタートした まる子です~あの頃はA1cが8,3位ありましたが現在体重も大分落ちて(まだまだだけど)A1cは 6,1です。糖質制限そのものは大体理解していますが 最近A1cが減ってきたこともあり気持ちがどうしても これくらいならいいだろう・・があります。最初の頃はフライなどチラッとも食べませんでしたが 今はチョイ食いが多くなり体重も減らなくなり このままだと やばい!って思っています。折角ここまで頑張って来たのだから 何とか状態を維持しながら 改善していきたいのですが 自分の食べたい気持ちに
負けてしまいそうでこわいです~どうしたらいいのでしょう?って 自分でコントロールするしかないのですが・・・お正月は頑張りました。これからが本番だと思っています 何か アドバイスお願い致します。  2009/03/03(火)】


まる子さん。コメントありがとうございます。

A1c:8.3→6.1%体重も減量成功、良かったですね。

さて、清く正しくより「美味しく楽しく」糖質制限食です。長続きするのが一番です。たまに唐揚げ、フライ、豚カツいいですよ。我慢はいけません。ぷっつんしてデンプンやけ食いが一番困ります。

私もたまに餃子を食べます。中華料理屋に行って、餃子を頼むと一皿6個入っています。2個は目をつぶってそのまま食べて、残りの4つはできるだけ衣をはがして(少なくとも周囲のびらびらは取って)食べます。

また、外食の1人前のカツ類、てんぷら、唐揚げを衣になる小麦粉、パン粉などの量ですが、肉の量にもよりますが、高雄病院の管理栄養士、橋本さんによれば

カツ類・・・小麦粉5~10g
      パン粉10~20g
      糖質の総量はおおよそ、9~19g/1人前

てんぷら・・・揚げる種類や量によりますが
       小麦粉・・・20~30g
糖質の総量はおおよそ14~22g/1人前

唐揚げの衣・・・片栗粉5gないしは小麦粉5g
糖質の総量はおおよそ4g/1人前

となります。大体1人前の分量は、これ位かと思います。

1gの糖質が2型糖尿人(体重64kg)の血糖値を3mg、1型糖尿人の血糖値を5mg上昇させます。唐揚げはともかく、豚カツとてんぷらの衣はやや要注意ですね。私もやや見苦しいのですが、1.2切れ食べた後は、衣を半分はがして食べたりしています。 (*_*)

家で作るときは小麦粉の量やパン粉の量を少なめにすればいいですね。

橋本管理栄養士談

「家庭でつくる、あるいはつくってもらう場合、 糖質制限食的には、フライの衣として小麦粉の代わりに大豆粉を、おからをレンジでチンして、水分をとばしてからパン粉代わりに使用していただくと、フライにはなるかと思います。」

「天ぷらはちょっと難しいです。大豆粉に、つなぎになるくらいの小麦粉を少量使用するくらいなら、ゆるせるかもしれません。」

「唐揚げは、大豆粉を利用すれば、結構美味しくできあがります。」

工夫次第で、糖質制限OKなフライやカツや唐揚げは、美味しく楽しくできそうですね。o(^-^o)(o^-^)o

江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット