2008年05月30日 (金)
こんばんは。
今日は、昼から高雄病院で「おはよう朝日です」の取材がありました。
テーマは、「糖尿病と糖質制限食」で、結構正面から取り上げてもらえそうです。
5分間くらいVTR出演です。6月4日水曜日の朝放送です。時間がある人は、是非見てくださいね。
さて今回は、夢々さんから経口血糖降下薬について、コメント・質問をいただきました。
『経口薬について
江部先生、始めまして
一週間前に初めてこのブログを見た新参者です。いきなりで 申し訳ありませんが質問させて下さい。
当方、糖尿発覚暦13年目の51歳男性です。当初身長172cm、 体重84kg、空腹時130前後、HbA1c6.2だったのを3年で62kg まで絞りましたが、HbA1cは5.8~6・5でさほど変化無く過ごして きました。薬は朝一回グルファスト2錠飲んでいます。
ところが今回、5月の検診HbA1c7.1、朝食2時間後血糖が グルファスト飲んでいるにも拘らず187に跳ね上がってしま いました。主治医からは次回までに変化が無ければ薬の変更 もしくは増量を示唆されました。
以前からうすうす今の食事療法に疑問を抱いていたため、ネット にかぶりつき糖質制限食に出会い、その晩から主食を抜き、翌日 先生の本2冊を読みきり、この方法しかないと確信しした次第です。
始めて1週間ですが順調に推移していると思ってはいるのですが、 朝の高血糖の扱いで悩んでいます。
早朝空腹時血糖が135前後なのですが、グルファスト1錠飲んで 制限食を食べると1時間後、60になってしまい、飲まないと1時間後 160前後、3時間後でも150とだらだら高い状態が続いてしまいます。
多少我慢してもすい臓に負担をかけないため薬を飲まないほうか良いのか、薬を飲んでスパッと下げてしまった方が良いのか困っています。
ご教授願えれば幸いです。
2008/05/22(木) 19:05:33 | URL | 夢々』
夢々さん。コメント・質問そして本のご購入・熟読、ありがとうございます。
「早朝空腹時血糖が135前後なのですが、グルファスト1錠飲んで 制限食を食べると1時間後、60になってしまい、飲まないと1時間後 160前後、3時間後でも150とだらだら高い状態が続いてしまいます。」
糖質制限食開始して一週間後のデータですね。
このままスーパー糖質制限食を継続すれば膵臓は休養でき、インスリン基礎分泌が回復し早朝空腹時血糖値は、正常値に改善する可能性が高いです。
グルファスト内服無しで、糖質制限食を朝摂取すると、
1時間後:160mg
3時間後:150mg
これは糖尿病型ではなくて、境界領域のデータとなりますので通常グルファストは必要ありません。
SMBG(血糖自己測定)のデータを主治医とよく相談されて、薬無しで糖質制限食を実践され経過を見られてはいかがでしょう。
食後2時間血糖値が140mg/dl未満なら正常人ですね。
1gの糖質が、2型糖尿人の血糖値を約3mg上昇させます。
スーパー糖質制限食でも、野菜分の糖質が入りますので、一回の食事で10~20gの糖質となります。
夢々さんのデータは、朝食に約10gの野菜分の糖質を摂取したと考えると、ぴったりの血糖値ですね。
食後血糖値が下がりにくいのは、2型糖尿病の特徴である、追加分泌インスリンの遷延があるからでしょう。
出だしの空腹時血糖値が110mgくらいになれば、食後1時間血糖値も2時間血糖値も140mg/dl未満となる計算です。
このまま薬なしでスーパー糖質制限食を続けていけば、疲弊していた膵臓のβ細胞は休養できて回復してくるので、基礎分泌も追加分泌もあるていど戻ることが期待できます。
ただし、既に壊れてしまったβ細胞は回復しません。
早朝空腹時血糖値が、スーパー糖質制限食を1~2ヶ月続けても110mg未満にならないなら、2割~3割くらいのβ細胞が既に壊れている可能性があります。
江部康二
今日は、昼から高雄病院で「おはよう朝日です」の取材がありました。
テーマは、「糖尿病と糖質制限食」で、結構正面から取り上げてもらえそうです。
5分間くらいVTR出演です。6月4日水曜日の朝放送です。時間がある人は、是非見てくださいね。
さて今回は、夢々さんから経口血糖降下薬について、コメント・質問をいただきました。
『経口薬について
江部先生、始めまして
一週間前に初めてこのブログを見た新参者です。いきなりで 申し訳ありませんが質問させて下さい。
当方、糖尿発覚暦13年目の51歳男性です。当初身長172cm、 体重84kg、空腹時130前後、HbA1c6.2だったのを3年で62kg まで絞りましたが、HbA1cは5.8~6・5でさほど変化無く過ごして きました。薬は朝一回グルファスト2錠飲んでいます。
ところが今回、5月の検診HbA1c7.1、朝食2時間後血糖が グルファスト飲んでいるにも拘らず187に跳ね上がってしま いました。主治医からは次回までに変化が無ければ薬の変更 もしくは増量を示唆されました。
以前からうすうす今の食事療法に疑問を抱いていたため、ネット にかぶりつき糖質制限食に出会い、その晩から主食を抜き、翌日 先生の本2冊を読みきり、この方法しかないと確信しした次第です。
始めて1週間ですが順調に推移していると思ってはいるのですが、 朝の高血糖の扱いで悩んでいます。
早朝空腹時血糖が135前後なのですが、グルファスト1錠飲んで 制限食を食べると1時間後、60になってしまい、飲まないと1時間後 160前後、3時間後でも150とだらだら高い状態が続いてしまいます。
多少我慢してもすい臓に負担をかけないため薬を飲まないほうか良いのか、薬を飲んでスパッと下げてしまった方が良いのか困っています。
ご教授願えれば幸いです。
2008/05/22(木) 19:05:33 | URL | 夢々』
夢々さん。コメント・質問そして本のご購入・熟読、ありがとうございます。
「早朝空腹時血糖が135前後なのですが、グルファスト1錠飲んで 制限食を食べると1時間後、60になってしまい、飲まないと1時間後 160前後、3時間後でも150とだらだら高い状態が続いてしまいます。」
糖質制限食開始して一週間後のデータですね。
このままスーパー糖質制限食を継続すれば膵臓は休養でき、インスリン基礎分泌が回復し早朝空腹時血糖値は、正常値に改善する可能性が高いです。
グルファスト内服無しで、糖質制限食を朝摂取すると、
1時間後:160mg
3時間後:150mg
これは糖尿病型ではなくて、境界領域のデータとなりますので通常グルファストは必要ありません。
SMBG(血糖自己測定)のデータを主治医とよく相談されて、薬無しで糖質制限食を実践され経過を見られてはいかがでしょう。
食後2時間血糖値が140mg/dl未満なら正常人ですね。
1gの糖質が、2型糖尿人の血糖値を約3mg上昇させます。
スーパー糖質制限食でも、野菜分の糖質が入りますので、一回の食事で10~20gの糖質となります。
夢々さんのデータは、朝食に約10gの野菜分の糖質を摂取したと考えると、ぴったりの血糖値ですね。
食後血糖値が下がりにくいのは、2型糖尿病の特徴である、追加分泌インスリンの遷延があるからでしょう。
出だしの空腹時血糖値が110mgくらいになれば、食後1時間血糖値も2時間血糖値も140mg/dl未満となる計算です。
このまま薬なしでスーパー糖質制限食を続けていけば、疲弊していた膵臓のβ細胞は休養できて回復してくるので、基礎分泌も追加分泌もあるていど戻ることが期待できます。
ただし、既に壊れてしまったβ細胞は回復しません。
早朝空腹時血糖値が、スーパー糖質制限食を1~2ヶ月続けても110mg未満にならないなら、2割~3割くらいのβ細胞が既に壊れている可能性があります。
江部康二
2008年05月29日 (木)
こんばんは。
<医療崩壊その二>なんと82拍手をいただきました。過去最高が<医療崩壊>の39拍手でしたので軽く記録を更新しました。ブログ読者の皆さんの、医療崩壊をくい止めようという熱意が伝わってきます。ありがとうございます。
さて今回は、まるまるまるさんから、付き合いのときのラーメン、パスタなどについてコメント・質問をいただきました。
『江部先生
はじめまして。
空腹時90 A1C5.3でしたが食後に225という数字が出て糖尿が発覚しました。
幸い私もネットのおかげで先生を知ることができ、本も全部揃え熟読し4月より実践しています。
糖質を摂取しないかぎり食後2時間で140をこえることはなくなってきました。ありがとうございます。
が、ここから質問なのですがどうしても避けられない外食時にお店も決まってる場合(例えばラーメン屋とかパスタ屋)全部とまでは行かなくても半分くらいならば血糖あがるの覚悟で食べても大丈夫でしょうか?せっかく安定してきた血糖が悪化することってありますか?
自宅での食事ならばどうにでも糖質カットで我慢もできますがすし屋とかパスタ屋など大人数で行く機会もまだまだありまして。
私の病気をあまり仲良くない人にまでは言いたくありません。
ダイエットで!ともいえると思いますがさすがにラーメン屋で何も食べないのはちょっと。
すみませんがアドバイスお願いします。
6月1日参加(家族みんなで)いたします。
2008/05/22(木) 18:09:16 | URL | まるまるまる』
まるまるまるさん。本のご購入、そして6月1日の東京・中野・糖質制限食講演会、ご家族で出席ありがとうございます。
「糖質を摂取しないかぎり食後2時間で140をこえることはなくなってきました。」
良かったですね。(^_^)v
空腹時血糖値は90mg/dl HbA1c5.3%ですから、診断基準的には正常です。食後血糖値を調べなかったら、糖尿病発見は数年間遅れたと考えられますので早期発見ですね。ラッキーだったと思います。
「どうしても避けられない外食時にお店も決まってる場合(例えばラーメン屋とかパスタ屋)全部とまでは行かなくても半分くらいならば血糖あがるの覚悟で食べても大丈夫でしょうか?せっかく安定してきた血糖が悪化することってありますか?」
まるまるまるさんのような初期の糖尿人なら、ラーメンやパスタを一人前の半分くらいまでなら、食後2時間血糖値は180mg/dl未満でおさまると思います。それならば糖毒ということはなくて、糖尿病への悪影響はありません。
1gの糖質が約3mg/dl血糖値を上昇させます。ゆで中華麺1玉で150g、その内糖質が41.9gです。スパゲッティー1人前に約55.6gの糖質が含まれています。寿司めしは、<米の糖質+砂糖>のダブルなので糖質含有量が予想外に多く注意が必要です。お造り中心で、寿司は少々という手もありますが、割高ですかね。(-_~-)
ともあれ、まるまるまるさん、たまには付き合いでラーメンやパスタを食べてOKですので、美味しく楽しく糖質制限食を末永く続けてくださいね。
江部康二
<医療崩壊その二>なんと82拍手をいただきました。過去最高が<医療崩壊>の39拍手でしたので軽く記録を更新しました。ブログ読者の皆さんの、医療崩壊をくい止めようという熱意が伝わってきます。ありがとうございます。
さて今回は、まるまるまるさんから、付き合いのときのラーメン、パスタなどについてコメント・質問をいただきました。
『江部先生
はじめまして。
空腹時90 A1C5.3でしたが食後に225という数字が出て糖尿が発覚しました。
幸い私もネットのおかげで先生を知ることができ、本も全部揃え熟読し4月より実践しています。
糖質を摂取しないかぎり食後2時間で140をこえることはなくなってきました。ありがとうございます。
が、ここから質問なのですがどうしても避けられない外食時にお店も決まってる場合(例えばラーメン屋とかパスタ屋)全部とまでは行かなくても半分くらいならば血糖あがるの覚悟で食べても大丈夫でしょうか?せっかく安定してきた血糖が悪化することってありますか?
自宅での食事ならばどうにでも糖質カットで我慢もできますがすし屋とかパスタ屋など大人数で行く機会もまだまだありまして。
私の病気をあまり仲良くない人にまでは言いたくありません。
ダイエットで!ともいえると思いますがさすがにラーメン屋で何も食べないのはちょっと。
すみませんがアドバイスお願いします。
6月1日参加(家族みんなで)いたします。
2008/05/22(木) 18:09:16 | URL | まるまるまる』
まるまるまるさん。本のご購入、そして6月1日の東京・中野・糖質制限食講演会、ご家族で出席ありがとうございます。
「糖質を摂取しないかぎり食後2時間で140をこえることはなくなってきました。」
良かったですね。(^_^)v
空腹時血糖値は90mg/dl HbA1c5.3%ですから、診断基準的には正常です。食後血糖値を調べなかったら、糖尿病発見は数年間遅れたと考えられますので早期発見ですね。ラッキーだったと思います。
「どうしても避けられない外食時にお店も決まってる場合(例えばラーメン屋とかパスタ屋)全部とまでは行かなくても半分くらいならば血糖あがるの覚悟で食べても大丈夫でしょうか?せっかく安定してきた血糖が悪化することってありますか?」
まるまるまるさんのような初期の糖尿人なら、ラーメンやパスタを一人前の半分くらいまでなら、食後2時間血糖値は180mg/dl未満でおさまると思います。それならば糖毒ということはなくて、糖尿病への悪影響はありません。
1gの糖質が約3mg/dl血糖値を上昇させます。ゆで中華麺1玉で150g、その内糖質が41.9gです。スパゲッティー1人前に約55.6gの糖質が含まれています。寿司めしは、<米の糖質+砂糖>のダブルなので糖質含有量が予想外に多く注意が必要です。お造り中心で、寿司は少々という手もありますが、割高ですかね。(-_~-)
ともあれ、まるまるまるさん、たまには付き合いでラーメンやパスタを食べてOKですので、美味しく楽しく糖質制限食を末永く続けてくださいね。
江部康二
2008年05月28日 (水)
おはようございます。
昨夜は、京都市左京区下鴨の疎水に、初蛍が飛んでいたそうです。下鴨の江部診療所のスタッフTさんからの情報です。日本の夏の風物詩蛍、いよいよ暑くなりそうですね。
さて今回は、トミーさんから、動物性タンパク質の摂取についてコメント・質問をいただきました。
『動物性たんぱくについて
肉、卵、などの動物性たんぱく質を摂ると腸内の悪玉菌が増えて 健康に悪いという記事があったのですが、心配です。主人の糖尿病と私のダイエットのため、たんぱく質中心にしているのですが、いかがでしょうか?
2008/05/22(木) 15:19:58 | URL | トミー 』
トミーさん。
コメント・質問ありがとうございます。
糖質制限食を実践すると相対的に高タンパク・高脂質になります。動物性タンパク質も糖質制限食ではたっぷり摂取します。巷で一部言われているように、はたして動物性タンパク質は、人の健康に悪いのでしょうか?
この疑問に答えるべく、「人類本来の食生活とはどんなものなのか?」ということを考えてみましょう。
そうすると、農耕以前の人類は、そもそも糖質制限食を日常的に摂取していたことに思い至ります。
人類400万年の歴史の中で、農耕が始まって1万年、定着して4000年です。ということは、人類は399万6000年は糖質制限食が本来の食生活であり、農耕が定着した最近の4000年間だけが穀物を主食としているわけです。
従って、人類の歴史の中で穀物を主食としているのはわずか1/1000の期間に過ぎないことがわかります。
つまり高タンパク・高脂質の糖質制限食は、人類が999/1000の期間、日常的に摂取していた食生活に戻るだけということになります。ちなみにアラスカやグリーンランドのイヌイットの食生活は、まさに糖質制限食ですね。
糖質制限食がどれくらい健康によいかというと、血糖値・中性脂肪・HDL-コレステロール・内臓脂肪・血圧が改善し基本的に代謝すべてが良い方に向きます。
これらの指標は、メタボリック・シンドローム(代謝症候群)の指標そのものですが、糖質制限食で全て改善します。ということは、糖質の過剰摂取こそがメタボリック・シンドロームの根本要因だったと考えられます。
ご質問の動物性タンパク質と腸内細菌ですが、人類本来の食生活に戻るわけなので、慣れの問題だけです。糖質制限食でいったん便秘したり下痢したりする人がいますが、1~3ヶ月で慣れて快便となることが多いです。もちろん当初から便通OKの人もいます。
結論です。
糖質制限食を実践すれば、動物性タンパク質の摂取は相対的に増加しますが、人類本来の食生活にもどり代謝全てが安定するので、健康に良いと考えられます。
江部康二
昨夜は、京都市左京区下鴨の疎水に、初蛍が飛んでいたそうです。下鴨の江部診療所のスタッフTさんからの情報です。日本の夏の風物詩蛍、いよいよ暑くなりそうですね。
さて今回は、トミーさんから、動物性タンパク質の摂取についてコメント・質問をいただきました。
『動物性たんぱくについて
肉、卵、などの動物性たんぱく質を摂ると腸内の悪玉菌が増えて 健康に悪いという記事があったのですが、心配です。主人の糖尿病と私のダイエットのため、たんぱく質中心にしているのですが、いかがでしょうか?
2008/05/22(木) 15:19:58 | URL | トミー 』
トミーさん。
コメント・質問ありがとうございます。
糖質制限食を実践すると相対的に高タンパク・高脂質になります。動物性タンパク質も糖質制限食ではたっぷり摂取します。巷で一部言われているように、はたして動物性タンパク質は、人の健康に悪いのでしょうか?
この疑問に答えるべく、「人類本来の食生活とはどんなものなのか?」ということを考えてみましょう。
そうすると、農耕以前の人類は、そもそも糖質制限食を日常的に摂取していたことに思い至ります。
人類400万年の歴史の中で、農耕が始まって1万年、定着して4000年です。ということは、人類は399万6000年は糖質制限食が本来の食生活であり、農耕が定着した最近の4000年間だけが穀物を主食としているわけです。
従って、人類の歴史の中で穀物を主食としているのはわずか1/1000の期間に過ぎないことがわかります。
つまり高タンパク・高脂質の糖質制限食は、人類が999/1000の期間、日常的に摂取していた食生活に戻るだけということになります。ちなみにアラスカやグリーンランドのイヌイットの食生活は、まさに糖質制限食ですね。
糖質制限食がどれくらい健康によいかというと、血糖値・中性脂肪・HDL-コレステロール・内臓脂肪・血圧が改善し基本的に代謝すべてが良い方に向きます。
これらの指標は、メタボリック・シンドローム(代謝症候群)の指標そのものですが、糖質制限食で全て改善します。ということは、糖質の過剰摂取こそがメタボリック・シンドロームの根本要因だったと考えられます。
ご質問の動物性タンパク質と腸内細菌ですが、人類本来の食生活に戻るわけなので、慣れの問題だけです。糖質制限食でいったん便秘したり下痢したりする人がいますが、1~3ヶ月で慣れて快便となることが多いです。もちろん当初から便通OKの人もいます。
結論です。
糖質制限食を実践すれば、動物性タンパク質の摂取は相対的に増加しますが、人類本来の食生活にもどり代謝全てが安定するので、健康に良いと考えられます。
江部康二
2008年05月26日 (月)
こんばんは。
過去最大の37拍手が、2008年4月22日「医療崩壊」のブログ記事にありました。ありがとうございます。
読者の皆さん、医療問題にきっちり関心を持っていただいているのだと大変嬉しく、そして、心強く思いました。
もう一度、強調したいです。既に日本の医療は崩壊しています。もう間に合ってないけど、それだけに今すぐに対処しなくてはなりません。
優先順位の一番は、間違いなく医療・年金・福祉です。それに比べれば、高速道路建設など10年間凍結でいいではないですか。道路財源を一般財源化して、医療費に回すのが急務です。
全ての国民・政党が、「医師を増やし看護師を増やし、医療費は増やさなくてはならない」という共通認識を持つ必要があります。
日本の医療費は、GDP比でOECD加盟国中最低レベルです。医師も看護師も欧米に比べたら全く足りていません。
ちなみに医師数は、OECD平均の人口1000人あたり3.1人になるためには十数万人も不足しているという恐るべき状況なのです。
もっと簡単にいえば、医療費が年間約31兆、パチンコ代も約30兆でほぼ一緒です。日本人の健康はパチンコ代と一緒程度のお金で守られているのが現状なのです。これはブラック・ジョークではありません。日本の医療の置かれている現実の、極めて厳しい由々しき問題なのです。
1983年に、当時の厚生省保険局長が「医療費亡国論」を唱えて以後、日本では、一貫して国を挙げて、医療費削減政策が実施されてきたのです。
この間老人は増え続け、医療技術革新は進み、医療器機も新しくなり、診断技術も検査の方法も治療方法も日々高度となり、医療費は増えて当たり前なのです。
「医療費亡国論」と「医療費削減政策」は、高齢化社会への対策として、25年間犯し続けた構造的な根源的な国の過ちだったのです。
今後は、「医療費は増やさなくてはならない」という共通認識のもと、人口の高齢化の中で医療・福祉に大きな投資を行って医療崩壊をくい止め、さらに経済の活性化に結びつければ、一石二鳥です。
現実にEU諸国では、医療への投資を積極的に行い、15ヶ国の医療制度の経済効果はGDPの約7%に達していて1位で、2位の金融の約5%を上回っています。
このように、日本とは逆に、医療に積極的に投資して経済の活性化に成功しているのがEU諸国です。国の事情がいろいろ異なるとはいえ、日本がEU諸国からから見習うことはたくさんありそうです。
江部康二
過去最大の37拍手が、2008年4月22日「医療崩壊」のブログ記事にありました。ありがとうございます。
読者の皆さん、医療問題にきっちり関心を持っていただいているのだと大変嬉しく、そして、心強く思いました。
もう一度、強調したいです。既に日本の医療は崩壊しています。もう間に合ってないけど、それだけに今すぐに対処しなくてはなりません。
優先順位の一番は、間違いなく医療・年金・福祉です。それに比べれば、高速道路建設など10年間凍結でいいではないですか。道路財源を一般財源化して、医療費に回すのが急務です。
全ての国民・政党が、「医師を増やし看護師を増やし、医療費は増やさなくてはならない」という共通認識を持つ必要があります。
日本の医療費は、GDP比でOECD加盟国中最低レベルです。医師も看護師も欧米に比べたら全く足りていません。
ちなみに医師数は、OECD平均の人口1000人あたり3.1人になるためには十数万人も不足しているという恐るべき状況なのです。
もっと簡単にいえば、医療費が年間約31兆、パチンコ代も約30兆でほぼ一緒です。日本人の健康はパチンコ代と一緒程度のお金で守られているのが現状なのです。これはブラック・ジョークではありません。日本の医療の置かれている現実の、極めて厳しい由々しき問題なのです。
1983年に、当時の厚生省保険局長が「医療費亡国論」を唱えて以後、日本では、一貫して国を挙げて、医療費削減政策が実施されてきたのです。
この間老人は増え続け、医療技術革新は進み、医療器機も新しくなり、診断技術も検査の方法も治療方法も日々高度となり、医療費は増えて当たり前なのです。
「医療費亡国論」と「医療費削減政策」は、高齢化社会への対策として、25年間犯し続けた構造的な根源的な国の過ちだったのです。
今後は、「医療費は増やさなくてはならない」という共通認識のもと、人口の高齢化の中で医療・福祉に大きな投資を行って医療崩壊をくい止め、さらに経済の活性化に結びつければ、一石二鳥です。
現実にEU諸国では、医療への投資を積極的に行い、15ヶ国の医療制度の経済効果はGDPの約7%に達していて1位で、2位の金融の約5%を上回っています。
このように、日本とは逆に、医療に積極的に投資して経済の活性化に成功しているのがEU諸国です。国の事情がいろいろ異なるとはいえ、日本がEU諸国からから見習うことはたくさんありそうです。
江部康二
2008年05月25日 (日)
こんばんは。
先ほどテニスを終了して帰宅しました。今日は、テニス、なかなか調子良かったです。
さて、
2008年6月1日(日) なかの芸能小劇場での
<糖質制限食・テーラーメイドダイエット・東京講演会>
お陰様で、現在まで80数名方の参加予約がありました。
まだ席に少し余裕がありますので、東京・関東方面の、糖尿人、メタボ人、アトピーさん・・・皆さんのご参加をお待ちしてます。
江部康二
以下は、主催の糖質制限食普及センター東京事務所・アトピー・ネットワーク・リボーン事務局の、曽我部ゆかりさんからのメッセージです。再々掲。
ドクター江部のブログ読者の皆様へ
リボーンならびに糖質制限食普及センター東京事務所の曽我部ゆかりより、ご案内です。1月20日(日)に開催して、満員御礼の東京講演会~。大好評につき、6月1日(日)に、第7弾を開催いたします。
今回は、講演を主体に、じっくりドクター江部のお話に耳を傾けていただけるよう、時間の設定をしています。ぜひ、皆様お誘い合わせの上、ご参加くださいね。
席に限りがあるため、事前の予約申し込みをお願いしています。(今回より会費は当日払いにしました)。お申し込みお待ちしております。
2008年5月11日 曽我部 ゆかり
江部康二<糖質制限食・テーラーメイドダイエット・東京講演会>
大好評につき、第7弾も開催します。皆様ぜひ、ご参加くださいね。
[食事で治すアトピー・糖尿病・メタボ・肥満]
はじめたその日から期待できる、急速な血糖値の改善、ダイエット、情緒の安定、湿疹の緩和、などなど。薬に頼ることなく、つらい症状が確実に改善。いいことづくしの糖質制限食。そのわけは、代謝機能が安定するという スパイク理論に隠されています。
日時:2008年6月1日(日)
9時20分 開場
9時30分~11時40分(途中10分休憩)
11時50分 退場
会場:なかの芸能小劇場(東京・中野)
会場へのアクセス:JR中央線・総武線・東西線中野駅下車。北口改札をでて、中野通り右手を北上。ドンキホーテの並び。徒歩2~4分。駐車場はありません。
住所:東京都中野区中野5-68-7 スマイル中野2階
電話:03-5380-0931
会費:1000円
(資料プリント付き)
定員:110名まで
予約申し込み制:座席数に限りがあるため、事前にお申し込みをお願いしています。会費は当日払いですが、予約された方優先のご入場とさせていただきます。ご了承ください。
申し込み:申し込み:03-3388-5428 (電話、ファックス同じ)
reborn@big.or.jp
主催:アトピー・ネットワーク・リボーン
糖質制限食普及センター東京事務所
申込:(T/F)03-3388-5428
(e-mail) reborn@big.or.jp
[糖質制限食について]
ベストセラー『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』の著者・高雄病院理事長江部康二医師が、2001年より高雄病院で臨床実践している「糖質制限食」。
一言でいえば、食品にふくまれる糖質を制限(管理)するだけ。楽しく簡単、実践可能な食事療法です。
この「糖質制限食」の効果は、カラダの代謝機能全般を改善するもので、糖尿病だけでなく、メタボリックシンドローム系の他の病気(肥満・高血圧・高コレステロール症・動脈硬化)、アレルギー疾患全般にも、効果が認められています。
欧米ではすでに主流になりつつありますが、日本でもドクター江部のブログや患者間で話題をよび、マスコミにも取り上げられ、実践する医療機関のネットワークも広がりつつあります。
さらに江部康二医師により、「糖質制限食」を軸にした、一人ひとりにあわせた食事療法(テーラーメイドダイエット)の提案が可能になりました。
江部 康二(えべ こうじ)プロフィール
(財)高雄病院理事長。内科、漢方医。京都大学医学部卒業。
京都大学胸部疾患研究所で研修。1978年より、医局長として高雄病院に勤務し、東洋医学を学び、漢方臨床実践を行う。
2002年より高雄病院理事長に就任。東洋医学を中心に、西洋医学、食事療法、心理療法など、幅広い立場から独自の臨床活動を行っている。1984年頃から、食事療法に積極的に取り組み、玄米魚菜食を病院給食に取り入れるなどしてきた。
2002年に自らが糖尿病であることに気づき、糖尿病の研究に積極的に取り組み、欧米の最先端の糖尿病治療食を学ぶ。これまでの糖尿病治療食とはまったく異なる「糖質制限食」を提案。高雄病院の臨床において画期的な成果をあげ、治療効果を証明。日本の糖尿病治療に波紋を呼んでいる。
また、生活習慣病全般における食事療法の提案として、「高雄病院食生活10カ条」を確立。一人ひとりの症状・状況にあわせた「テーラーメイドダイエット」を提案している。
医師が食事療法を積極的に臨床にとりいれるのは極めてめずらしい。その意味で江部康二医師は、とてもユニークなドクター。診療だけでなく、講演会でも「明瞭かつ楽しく、人の心を軽くする」その人柄に魅かれる患者さんが多い。
著書『ドクター江部のアトピー学校①②』『主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 』『糖尿病が良くなるごちそうレシピ 糖質制限食の実践法』『糖質制限食 春のレシピ』『糖質制限食 夏のレシピ』『主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編』(東洋経済新報社)など多数。
先ほどテニスを終了して帰宅しました。今日は、テニス、なかなか調子良かったです。
さて、
2008年6月1日(日) なかの芸能小劇場での
<糖質制限食・テーラーメイドダイエット・東京講演会>
お陰様で、現在まで80数名方の参加予約がありました。
まだ席に少し余裕がありますので、東京・関東方面の、糖尿人、メタボ人、アトピーさん・・・皆さんのご参加をお待ちしてます。
江部康二
以下は、主催の糖質制限食普及センター東京事務所・アトピー・ネットワーク・リボーン事務局の、曽我部ゆかりさんからのメッセージです。再々掲。
ドクター江部のブログ読者の皆様へ
リボーンならびに糖質制限食普及センター東京事務所の曽我部ゆかりより、ご案内です。1月20日(日)に開催して、満員御礼の東京講演会~。大好評につき、6月1日(日)に、第7弾を開催いたします。
今回は、講演を主体に、じっくりドクター江部のお話に耳を傾けていただけるよう、時間の設定をしています。ぜひ、皆様お誘い合わせの上、ご参加くださいね。
席に限りがあるため、事前の予約申し込みをお願いしています。(今回より会費は当日払いにしました)。お申し込みお待ちしております。
2008年5月11日 曽我部 ゆかり
江部康二<糖質制限食・テーラーメイドダイエット・東京講演会>
大好評につき、第7弾も開催します。皆様ぜひ、ご参加くださいね。
[食事で治すアトピー・糖尿病・メタボ・肥満]
はじめたその日から期待できる、急速な血糖値の改善、ダイエット、情緒の安定、湿疹の緩和、などなど。薬に頼ることなく、つらい症状が確実に改善。いいことづくしの糖質制限食。そのわけは、代謝機能が安定するという スパイク理論に隠されています。
日時:2008年6月1日(日)
9時20分 開場
9時30分~11時40分(途中10分休憩)
11時50分 退場
会場:なかの芸能小劇場(東京・中野)
会場へのアクセス:JR中央線・総武線・東西線中野駅下車。北口改札をでて、中野通り右手を北上。ドンキホーテの並び。徒歩2~4分。駐車場はありません。
住所:東京都中野区中野5-68-7 スマイル中野2階
電話:03-5380-0931
会費:1000円
(資料プリント付き)
定員:110名まで
予約申し込み制:座席数に限りがあるため、事前にお申し込みをお願いしています。会費は当日払いですが、予約された方優先のご入場とさせていただきます。ご了承ください。
申し込み:申し込み:03-3388-5428 (電話、ファックス同じ)
reborn@big.or.jp
主催:アトピー・ネットワーク・リボーン
糖質制限食普及センター東京事務所
申込:(T/F)03-3388-5428
(e-mail) reborn@big.or.jp
[糖質制限食について]
ベストセラー『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』の著者・高雄病院理事長江部康二医師が、2001年より高雄病院で臨床実践している「糖質制限食」。
一言でいえば、食品にふくまれる糖質を制限(管理)するだけ。楽しく簡単、実践可能な食事療法です。
この「糖質制限食」の効果は、カラダの代謝機能全般を改善するもので、糖尿病だけでなく、メタボリックシンドローム系の他の病気(肥満・高血圧・高コレステロール症・動脈硬化)、アレルギー疾患全般にも、効果が認められています。
欧米ではすでに主流になりつつありますが、日本でもドクター江部のブログや患者間で話題をよび、マスコミにも取り上げられ、実践する医療機関のネットワークも広がりつつあります。
さらに江部康二医師により、「糖質制限食」を軸にした、一人ひとりにあわせた食事療法(テーラーメイドダイエット)の提案が可能になりました。
江部 康二(えべ こうじ)プロフィール
(財)高雄病院理事長。内科、漢方医。京都大学医学部卒業。
京都大学胸部疾患研究所で研修。1978年より、医局長として高雄病院に勤務し、東洋医学を学び、漢方臨床実践を行う。
2002年より高雄病院理事長に就任。東洋医学を中心に、西洋医学、食事療法、心理療法など、幅広い立場から独自の臨床活動を行っている。1984年頃から、食事療法に積極的に取り組み、玄米魚菜食を病院給食に取り入れるなどしてきた。
2002年に自らが糖尿病であることに気づき、糖尿病の研究に積極的に取り組み、欧米の最先端の糖尿病治療食を学ぶ。これまでの糖尿病治療食とはまったく異なる「糖質制限食」を提案。高雄病院の臨床において画期的な成果をあげ、治療効果を証明。日本の糖尿病治療に波紋を呼んでいる。
また、生活習慣病全般における食事療法の提案として、「高雄病院食生活10カ条」を確立。一人ひとりの症状・状況にあわせた「テーラーメイドダイエット」を提案している。
医師が食事療法を積極的に臨床にとりいれるのは極めてめずらしい。その意味で江部康二医師は、とてもユニークなドクター。診療だけでなく、講演会でも「明瞭かつ楽しく、人の心を軽くする」その人柄に魅かれる患者さんが多い。
著書『ドクター江部のアトピー学校①②』『主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 』『糖尿病が良くなるごちそうレシピ 糖質制限食の実践法』『糖質制限食 春のレシピ』『糖質制限食 夏のレシピ』『主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編』(東洋経済新報社)など多数。
2008年05月25日 (日)
こんにちは。
今日は日曜日、週一回のテニスの日です。今からテニスクラブにでかけます。
さて今回は、JIGRATさんから、尿酸と糖質制限食についてコメント・質問をいただきました。
『はじめまして
初めまして。
私も今年の4月頭にに空腹時血糖値241、HbA1cが10.8と診断され糖尿病とされました。
4月2週目ぐらいに糖質制限のことを知り、そこから朝抜き、のスーパー糖質制限を行い、5/19日の検査でHbA1cが7.9。空腹時の血糖値は80~90後半で安定するようになり、最近は多少糖質を入れても食後血糖値が130超えることがほとんど無くなるまでに回復してきました。
体重も96.4→89.4、長年指摘され続けたγGTPも正常値になっているといいことずくめです。
ただ、尿酸値が7.1→11に跳ね上がってしまいました。これは糖質制限と関連性があることなのでしょうか? さらに、LDL-Cもかなり上昇してしまいました。
しかしながら、糖尿が良くなり減量も出来、すごく調子がいいです。これからも糖質制限派続けていこうと思います。 より多くの糖尿病患者のためにも、研究応援しております。
2008/05/22(木) 14:24:10 | URL | JIGRAT』
JIGRATさん。コメントありがとうございます。
「今年の4月頭にに空腹時血糖値241、HbA1cが10.8 スーパー糖質制限食実践にて5/19日の検査でHbA1cが7.9。空腹時の血糖値は80~90後半」
素晴らしい改善ですね。おめでとうございます。(^v^)V
スーパー糖質制限食なら、当たり前といえば当たり前の改善ですが、他人事とは思えないので糖尿人の私としても嬉しくなります。
特に、空腹時血糖値が100mgを下回っているのは、インスリン基礎分泌がしっかり回復した証拠です。JIGRATさんの膵臓のβ細胞の機能は、糖尿人としてはかなり良好に保たれていて、ダメージを受けて壊れた細胞は、少なかったのだと思います。
「体重も96.4→89.4、長年指摘され続けたγGTPも正常値に」
体重減少も予定通りうまくいっていますね。
γGTPに関しては、アルコールの量が一緒なら、糖質の多いビールをやめて焼酎に切り替えると、正常に改善することがあります。ちろん、焼酎といえども飲み過ぎは困りますよ。 (*_*)
「尿酸値が7.1→11。LDL-Cもかなり上昇」
糖質制限食実践で、血糖値・中性脂肪・HDL-Cは速やかに改善します。尿酸値とLDL-Cに関しては、個人差があり一定しません。
私の場合は、タンパク質摂取量は140g~150g/日くらいと一般の人よりたくさん食べてますが尿酸値は2.4~2.7mg/dl前後とひくいほうです。
脂肪摂取量も120g/日くらいとかなり摂ってますが、LDL-Cも123mg→109mg/dlとへりました。血液中のコレステロールは、外部から食事で摂取するのは3割ていどで、残りは肝臓で作っています。
詳しくは2008.4.29ブログ<糖質制限食とコレステロール>をご参照ください。
尿酸値は、従来、肉の摂りすぎやビールの飲み過ぎということが常識だったのですが、食事由来の尿酸は約100mgで、一日に生産される総量約700mgに比し、かなり少ないということが判明しました。
詳しくは2007.11.21ブログ<尿酸値と糖質制限食>をご参照ください。
LDL-Cに関しても尿酸に関しても、いったん増えても、糖質制限食を継続していると再び下がることが多いですので、JIGRATさんもこのまま経過をみていただいてよいと思います。
なお、断食中は尿酸値が急上昇しますが、低カロリー食になりすぎると同様に尿酸値が上がることがあるので、留意しておいていただけば幸いです。
江部康二
今日は日曜日、週一回のテニスの日です。今からテニスクラブにでかけます。
さて今回は、JIGRATさんから、尿酸と糖質制限食についてコメント・質問をいただきました。
『はじめまして
初めまして。
私も今年の4月頭にに空腹時血糖値241、HbA1cが10.8と診断され糖尿病とされました。
4月2週目ぐらいに糖質制限のことを知り、そこから朝抜き、のスーパー糖質制限を行い、5/19日の検査でHbA1cが7.9。空腹時の血糖値は80~90後半で安定するようになり、最近は多少糖質を入れても食後血糖値が130超えることがほとんど無くなるまでに回復してきました。
体重も96.4→89.4、長年指摘され続けたγGTPも正常値になっているといいことずくめです。
ただ、尿酸値が7.1→11に跳ね上がってしまいました。これは糖質制限と関連性があることなのでしょうか? さらに、LDL-Cもかなり上昇してしまいました。
しかしながら、糖尿が良くなり減量も出来、すごく調子がいいです。これからも糖質制限派続けていこうと思います。 より多くの糖尿病患者のためにも、研究応援しております。
2008/05/22(木) 14:24:10 | URL | JIGRAT』
JIGRATさん。コメントありがとうございます。
「今年の4月頭にに空腹時血糖値241、HbA1cが10.8 スーパー糖質制限食実践にて5/19日の検査でHbA1cが7.9。空腹時の血糖値は80~90後半」
素晴らしい改善ですね。おめでとうございます。(^v^)V
スーパー糖質制限食なら、当たり前といえば当たり前の改善ですが、他人事とは思えないので糖尿人の私としても嬉しくなります。
特に、空腹時血糖値が100mgを下回っているのは、インスリン基礎分泌がしっかり回復した証拠です。JIGRATさんの膵臓のβ細胞の機能は、糖尿人としてはかなり良好に保たれていて、ダメージを受けて壊れた細胞は、少なかったのだと思います。
「体重も96.4→89.4、長年指摘され続けたγGTPも正常値に」
体重減少も予定通りうまくいっていますね。
γGTPに関しては、アルコールの量が一緒なら、糖質の多いビールをやめて焼酎に切り替えると、正常に改善することがあります。ちろん、焼酎といえども飲み過ぎは困りますよ。 (*_*)
「尿酸値が7.1→11。LDL-Cもかなり上昇」
糖質制限食実践で、血糖値・中性脂肪・HDL-Cは速やかに改善します。尿酸値とLDL-Cに関しては、個人差があり一定しません。
私の場合は、タンパク質摂取量は140g~150g/日くらいと一般の人よりたくさん食べてますが尿酸値は2.4~2.7mg/dl前後とひくいほうです。
脂肪摂取量も120g/日くらいとかなり摂ってますが、LDL-Cも123mg→109mg/dlとへりました。血液中のコレステロールは、外部から食事で摂取するのは3割ていどで、残りは肝臓で作っています。
詳しくは2008.4.29ブログ<糖質制限食とコレステロール>をご参照ください。
尿酸値は、従来、肉の摂りすぎやビールの飲み過ぎということが常識だったのですが、食事由来の尿酸は約100mgで、一日に生産される総量約700mgに比し、かなり少ないということが判明しました。
詳しくは2007.11.21ブログ<尿酸値と糖質制限食>をご参照ください。
LDL-Cに関しても尿酸に関しても、いったん増えても、糖質制限食を継続していると再び下がることが多いですので、JIGRATさんもこのまま経過をみていただいてよいと思います。
なお、断食中は尿酸値が急上昇しますが、低カロリー食になりすぎると同様に尿酸値が上がることがあるので、留意しておいていただけば幸いです。
江部康二
2008年05月24日 (土)
おはようございます。
今夜は、祇園で同級生の集まりがありますが、雨が降りそうで心配です。まあ、雨だとテンションが上がらなくて、二日酔いにはならずにすみそうですが・・・
さて今回は久しぶりにでぃあべーちゃさんから、インスリンに関してコメント・質問をいただきました。インスリンに関して、少し整理整頓してみましょう。
『おひさしぶりです。
相方も昨日HbA1c 6.0をたたき出しまして、いよいよ5台へ突入、早朝空腹時血糖もときどき2桁を出すようになり、主治医からはあまり下げすぎないでと言われるようになりました。ひとえに江部先生をはじめ糖質制限食を推進される方々のおかげです。ありがとうございます。
日々、他に食べられるものはないか、という探検の毎日で、この記事です。果物はいけるんじゃないの?という淡い期待、、、。
しかし、ここで素朴な疑問です。果糖の代謝があったり、インスリン不要なglut4があるのに、どうしてⅠ型の人はインスリンを打たなければならないのでしょう。。。インスリンなしでもエネルギー代謝を行えるとすると、膵臓からのインスリンの分泌が無くなることが、どれくらいのインパクトがあることなんでしょうか、、、
それと、インスリンの分泌が全く無くなった場合、インスリン注射をしないとすぐに死ぬのでしょうか?ちょっとダイレクトな言葉になってしまいましたが、実は今「代謝」を調べておりまして、、、、ネットで検索しても、なかなか疑問はなくならない状態です。
医学書に手を出すか、、、とお財布を見ながら悩んでいる毎日です。
2008/05/21(水) 12:27:15 | URL | でぃあべーちゃ』
でぃあべーちゃさん。おひさしぶりです。
「相方も昨日HbA1c 6.0をたたき出しまして、いよいよ5台へ突入、早朝空腹時血糖もときどき2桁を出すようになり、主治医からはあまり下げすぎないでと言われるようになりました。」
よかったですね。
160mg~180mg/dlのこともあった早朝空腹時血糖値が二桁のこともあるとは、素晴らしい回復ではないですか。(⌒o⌒)v
糖質制限食を続けられて、膵臓のβ細胞が休養できて、インスリン基礎分泌が回復した証拠ですね。
HbA1cが5.8%以下になって、早朝空腹時血糖値が110mg/dl未満なら、正常人のデータです。もう一息ですね。
さて、インスリンには、24時間継続して少量出続けている基礎分泌と、糖質を摂取して血糖値が上昇したときに出る追加分泌の2種類があります。
これで解るのは、食物を摂取していないときでも、人体の代謝には、少量のインスリンが必須ということですね。
このインスリンの基礎分泌がなくなったら、人体の代謝全体が崩壊していきます。つまり、基礎分泌のインスリンなしでは、体のほとんどの組織では、まともにエネルギー代謝が行えません。(まあ、脳細胞とか赤血球とか特殊な細胞は、インスリンに非依存的にブドウ糖を利用していますが・・・)
例えば「運動をしたらインスリン非依存的に血糖値がさがる」といっても、インスリン基礎分泌が確保されているのが前提のお話です。もし、基礎インスリンが不足している状態で運動すれば、血糖値はかえって上昇します。
また、肝臓で行っている糖新生も、基礎インスリンが分泌されていなければ制御不能となり空腹時血糖値が300mgとか400mgとか以上にもなります。
また、糖質を食べて血糖値が上昇したとき、追加分泌のインスリンがでなければ、高血糖が持続します。高血糖の持続は糖毒といわれ、代謝全てを乱していきます。
急激に発症するタイプの1型糖尿病であれば、短期間でインスリン分泌が枯渇しますので、基礎分泌も追加分泌もなくなり血糖値が急上昇して、随時で250~500mgとか600mg/dl以上1000mgにもなります。
細胞はブドウ糖を利用できないので、脂肪の分解産物のケトン体が急上昇し、エネルギー源にしますが、酸性血症となり意識障害を生じ、放置すれば死にいたります。インスリン作用が不足しているときの血中ケトン体上昇は病的であり、極めて危険です。
インスリンが作用していて、糖質制限食や断食で生理的にケトン体が上昇するのとは、まったく異なります。インスリンが発見される以前の1型糖尿病は、発症後数年以内に死にいたる、致命的な病だったのです。
それからGlut1(糖輸送体)は、インスリン非依存的で脳細胞や赤血球にあり、いつでも血液中からブドウ糖をとりこめます。
しかし、筋肉細胞はGlut4で、インスリン追加分泌がないとブドウ糖を取り込めません。脳や赤血球以外の体のほとんどの組織のGlut(糖輸送体)は、インスリン追加分泌がないと、ブドウ糖を取り込めません。
Glutには1~12まであり、人体では、ブドウ糖取り込みの優先順位を、精妙に区別しているようです。
このように、インスリンは、人体の生存に必須のホルモンなのです。糖質代謝の調整が主作用ですが、それ以外にも下記のごとくいろいろな働きがあります。
江部康二
☆☆☆
インスリン ◎出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
インスリンは、すい臓に存在するランゲルハンス島(膵島)のβ細胞から分泌されるペプチドホルモンの一種。名前はラテン語の insula (島)に由来する。21アミノ酸残基のA鎖と、30アミノ酸残基のB鎖が2つのジスルフィド結合を介してつながったもの。C-ペプチドは、インスリン生成の際、プロインスリンから切り放された部分を指す。
インスリンの立体構造モデル生理作用としては、主として炭水化物の代謝を調整する。骨格筋におけるぶどう糖、アミノ酸、カリウムの取り込み促進とタンパク質合成の促進、肝臓における糖新生の抑制、グリコーゲンの合成促進・分解抑制、脂肪組織における糖の取り込みと利用促進、脂肪の合成促進・分解抑制など。全体として異化を抑制して各種貯蔵物質の新生を促進する傾向にある。腎尿細管におけるNa再吸収促進作用もある。
今夜は、祇園で同級生の集まりがありますが、雨が降りそうで心配です。まあ、雨だとテンションが上がらなくて、二日酔いにはならずにすみそうですが・・・
さて今回は久しぶりにでぃあべーちゃさんから、インスリンに関してコメント・質問をいただきました。インスリンに関して、少し整理整頓してみましょう。
『おひさしぶりです。
相方も昨日HbA1c 6.0をたたき出しまして、いよいよ5台へ突入、早朝空腹時血糖もときどき2桁を出すようになり、主治医からはあまり下げすぎないでと言われるようになりました。ひとえに江部先生をはじめ糖質制限食を推進される方々のおかげです。ありがとうございます。
日々、他に食べられるものはないか、という探検の毎日で、この記事です。果物はいけるんじゃないの?という淡い期待、、、。
しかし、ここで素朴な疑問です。果糖の代謝があったり、インスリン不要なglut4があるのに、どうしてⅠ型の人はインスリンを打たなければならないのでしょう。。。インスリンなしでもエネルギー代謝を行えるとすると、膵臓からのインスリンの分泌が無くなることが、どれくらいのインパクトがあることなんでしょうか、、、
それと、インスリンの分泌が全く無くなった場合、インスリン注射をしないとすぐに死ぬのでしょうか?ちょっとダイレクトな言葉になってしまいましたが、実は今「代謝」を調べておりまして、、、、ネットで検索しても、なかなか疑問はなくならない状態です。
医学書に手を出すか、、、とお財布を見ながら悩んでいる毎日です。
2008/05/21(水) 12:27:15 | URL | でぃあべーちゃ』
でぃあべーちゃさん。おひさしぶりです。
「相方も昨日HbA1c 6.0をたたき出しまして、いよいよ5台へ突入、早朝空腹時血糖もときどき2桁を出すようになり、主治医からはあまり下げすぎないでと言われるようになりました。」
よかったですね。
160mg~180mg/dlのこともあった早朝空腹時血糖値が二桁のこともあるとは、素晴らしい回復ではないですか。(⌒o⌒)v
糖質制限食を続けられて、膵臓のβ細胞が休養できて、インスリン基礎分泌が回復した証拠ですね。
HbA1cが5.8%以下になって、早朝空腹時血糖値が110mg/dl未満なら、正常人のデータです。もう一息ですね。
さて、インスリンには、24時間継続して少量出続けている基礎分泌と、糖質を摂取して血糖値が上昇したときに出る追加分泌の2種類があります。
これで解るのは、食物を摂取していないときでも、人体の代謝には、少量のインスリンが必須ということですね。
このインスリンの基礎分泌がなくなったら、人体の代謝全体が崩壊していきます。つまり、基礎分泌のインスリンなしでは、体のほとんどの組織では、まともにエネルギー代謝が行えません。(まあ、脳細胞とか赤血球とか特殊な細胞は、インスリンに非依存的にブドウ糖を利用していますが・・・)
例えば「運動をしたらインスリン非依存的に血糖値がさがる」といっても、インスリン基礎分泌が確保されているのが前提のお話です。もし、基礎インスリンが不足している状態で運動すれば、血糖値はかえって上昇します。
また、肝臓で行っている糖新生も、基礎インスリンが分泌されていなければ制御不能となり空腹時血糖値が300mgとか400mgとか以上にもなります。
また、糖質を食べて血糖値が上昇したとき、追加分泌のインスリンがでなければ、高血糖が持続します。高血糖の持続は糖毒といわれ、代謝全てを乱していきます。
急激に発症するタイプの1型糖尿病であれば、短期間でインスリン分泌が枯渇しますので、基礎分泌も追加分泌もなくなり血糖値が急上昇して、随時で250~500mgとか600mg/dl以上1000mgにもなります。
細胞はブドウ糖を利用できないので、脂肪の分解産物のケトン体が急上昇し、エネルギー源にしますが、酸性血症となり意識障害を生じ、放置すれば死にいたります。インスリン作用が不足しているときの血中ケトン体上昇は病的であり、極めて危険です。
インスリンが作用していて、糖質制限食や断食で生理的にケトン体が上昇するのとは、まったく異なります。インスリンが発見される以前の1型糖尿病は、発症後数年以内に死にいたる、致命的な病だったのです。
それからGlut1(糖輸送体)は、インスリン非依存的で脳細胞や赤血球にあり、いつでも血液中からブドウ糖をとりこめます。
しかし、筋肉細胞はGlut4で、インスリン追加分泌がないとブドウ糖を取り込めません。脳や赤血球以外の体のほとんどの組織のGlut(糖輸送体)は、インスリン追加分泌がないと、ブドウ糖を取り込めません。
Glutには1~12まであり、人体では、ブドウ糖取り込みの優先順位を、精妙に区別しているようです。
このように、インスリンは、人体の生存に必須のホルモンなのです。糖質代謝の調整が主作用ですが、それ以外にも下記のごとくいろいろな働きがあります。
江部康二
☆☆☆
インスリン ◎出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
インスリンは、すい臓に存在するランゲルハンス島(膵島)のβ細胞から分泌されるペプチドホルモンの一種。名前はラテン語の insula (島)に由来する。21アミノ酸残基のA鎖と、30アミノ酸残基のB鎖が2つのジスルフィド結合を介してつながったもの。C-ペプチドは、インスリン生成の際、プロインスリンから切り放された部分を指す。
インスリンの立体構造モデル生理作用としては、主として炭水化物の代謝を調整する。骨格筋におけるぶどう糖、アミノ酸、カリウムの取り込み促進とタンパク質合成の促進、肝臓における糖新生の抑制、グリコーゲンの合成促進・分解抑制、脂肪組織における糖の取り込みと利用促進、脂肪の合成促進・分解抑制など。全体として異化を抑制して各種貯蔵物質の新生を促進する傾向にある。腎尿細管におけるNa再吸収促進作用もある。
2008年05月23日 (金)
こんにちは。
お天気もいいのですが、すっかり真夏日のように暑くなった京都です。江部診療所の診察でしたが、汗だくの患者さんが何人もおられました。
さて今回はkazuさんから、コメント・質問いただきました。
糖質制限食で血糖値は劇的に改善したけれど、中性脂肪が高値になったとのことです。
『江部先生に感謝致します!
江部先生に感謝いたします。
以下長文ですがご容赦願います。
今年1月に糖尿病を発症した、49歳のkazuと申します。
72kgあった体重が今年1月に62.5kgまで落ちてしまい、肺ガンを疑いました。
また去年から、右足裏が棒のように攣ったり、起き抜けに激しい痛み、 又、左右の腕がジーンと痺れたり、数年前から左肩肩甲骨裏の鈍い痛みがあり、長年の不摂生と飲酒のため肝臓が壊れたかと思い、重い足を引きずり病院で検査をしてもらいました。結果は肺ガンではなく糖尿病との事。
血糖値263 HbA1c 10.6
担当した先生は即入院、インスリン注射と指導を行うとおっしゃいました。仕事もあるので、入院は勘弁してもらい、薬で様子を見てもらうことで、アマリールを処方してもらいました。
そのとき処方した担当の先生は「アマリールはあまり効かないし、1ヶ月しても改善しませんよ。そのときは即入院」とおっしゃいました。
家に帰り、ネットを渡り歩き、糖尿について調べているうちに江部先生のブログを拝見させていただき、2日~3日間のあいだ他の情報なとと、参考しているうちになるほど、理に適っていると思い書店に走り「主食を抜けば糖尿は良くなる!実践編」を購入しました。
ままよと、アマリールを3日でかってにやめて、スタンダードを実行してみると、左肩甲骨の鈍い痛みが、始めた3日~4日後位から熱い痺れに変わってきました(虫が這っている様な痺れ)。なんだろうと思いましたが、糖尿病が良くなっていく証拠だったのでしょうか、今ではほとんど痺れもありませんし妙な痛みも無くなりました。
さて、1ヶ月後の2月末に血液検査をしたところ、血糖値126、HA1C 9.2と改善されていました。(今思うと凄い数字ですね!!)
そのときのやりとりです
担当の先生:血糖値改善してますね。(不思議な顔で)
私:はい実はアマリールは飲んでいません
担当の先生:えええー!!
私:糖質制限を実行しています
担当の先生:ふむふむ、では暫く様子を見ましょう(余り関心が無い?)
ということになり2ヶ月目も
担当の先生:いいですね
私:はい
担当の先生:ではもう暫く薬なしで様子を見ましょう
とうとう4月末では、ほとんど正常値に
3ヵ月後の7月末まで検査に来なくて良いと言われました。
現在は正常値に近い処まで、改善してきております。
ちなみに以下は1月末~4月末の病院の検査データです
血糖値 1月263 2月126 3月102 4月109
HbA1c 1月10.6 2月9.2 3月7.5 4月5.9
素晴らしい。というより体の快調さが状況を物語っています。
ただ気になることひとつあります。中性脂肪が異常な値になってしまいました。体は快調なのですが。。
なぜでしょうか?糖尿病改善のため、著書のように食後30分の散歩や、また独自に休日のサイクリングと有酸素運動をなるべく取り入れています。
中性脂肪データです
1月データ無し 2月302 3月652 4月848
糖質制限と有酸素運動を行うことで中性脂肪は改善してくると信じてます。
糖尿病になって、先生の著書に出会い、食の大切さ。体を動かす事の大切さを再認識しました。
また、学生だった若い頃以来、散歩とサイクリングで、暫く忘れていた体を動かす事の快感も久しぶりに実感できています。
糖尿病が改善されたのは本当に江部先生のおかげと感謝しております。これからも多くの方にこの素晴らしい療法を広げて頂きたいと思います。
本当にありがとうございました。
2008/05/19(月) 22:48:17 | URL | kazu 』
kazuさん。コメント・質問そして「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」のご購入、ありがとうございます。
空腹時血糖値 1月263 2月126 3月102 4月109mg/dl
HbA1c 1月10.6 2月9.2 3月7.5 4月5.9 %
アマリールを中止して、スタンダード糖質制限食の実践で空腹時血糖値、HbA1cともに見事な改善ですね。
初診の数値だと、入院して朝昼夕と食前にインスリン注射というのが標準コースですから、担当のお医者さんのびっくりする顔が目に浮かぶようです。
よかったです。おめでとうございます。(^o^)v
「ただ気になることひとつあります。中性脂肪が異常な値になってしまいました。体は快調なのですが。。
なぜでしょうか?糖尿病改善のため、著書のように食後30分の散歩や、また独自に休日のサイクリングと有酸素運動をなるべく取り入れています。
中性脂肪データです
1月データ無し 2月302 3月652 4月848 」
中性脂肪に関しては、通常はスタンダード糖質制限食でも改善することが多いのですが、kazuさんの場合は上昇していますね。
まずは、三食とも主食抜きのスーパー糖質制限食にしてみてください。
スーパー糖質制限食なら、<家族性脂質異常症>など特殊例を除いたら、
特に運動はしなくても、100%の確率で中性脂肪は速やかに改善します。
スタンダード糖質制限食で検査の前日昼食などに、<主食(糖質)+脂質たっぷり>というパターンだと、中性脂肪が異常高値となる可能性があります。
このように、中性脂肪値は、前日の食事内容が色濃く反映されます。
スーパー糖質制限食なら、翌日から中性脂肪は、正常範囲に入ると思います。
kazuさん、是非試してみてください。
江部康二
☆☆☆
以下のメッセージは、以前にも書きましたが、初めてブログを訪れる方のために、これからも定期的に記載しますので、よろしくお願い申し上げます。
糖質制限食を始める時のご注意
「本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」を参考にして、自力で糖質制限食を実践して、糖尿病改善を目指していただけば幸いです。」
お天気もいいのですが、すっかり真夏日のように暑くなった京都です。江部診療所の診察でしたが、汗だくの患者さんが何人もおられました。
さて今回はkazuさんから、コメント・質問いただきました。
糖質制限食で血糖値は劇的に改善したけれど、中性脂肪が高値になったとのことです。
『江部先生に感謝致します!
江部先生に感謝いたします。
以下長文ですがご容赦願います。
今年1月に糖尿病を発症した、49歳のkazuと申します。
72kgあった体重が今年1月に62.5kgまで落ちてしまい、肺ガンを疑いました。
また去年から、右足裏が棒のように攣ったり、起き抜けに激しい痛み、 又、左右の腕がジーンと痺れたり、数年前から左肩肩甲骨裏の鈍い痛みがあり、長年の不摂生と飲酒のため肝臓が壊れたかと思い、重い足を引きずり病院で検査をしてもらいました。結果は肺ガンではなく糖尿病との事。
血糖値263 HbA1c 10.6
担当した先生は即入院、インスリン注射と指導を行うとおっしゃいました。仕事もあるので、入院は勘弁してもらい、薬で様子を見てもらうことで、アマリールを処方してもらいました。
そのとき処方した担当の先生は「アマリールはあまり効かないし、1ヶ月しても改善しませんよ。そのときは即入院」とおっしゃいました。
家に帰り、ネットを渡り歩き、糖尿について調べているうちに江部先生のブログを拝見させていただき、2日~3日間のあいだ他の情報なとと、参考しているうちになるほど、理に適っていると思い書店に走り「主食を抜けば糖尿は良くなる!実践編」を購入しました。
ままよと、アマリールを3日でかってにやめて、スタンダードを実行してみると、左肩甲骨の鈍い痛みが、始めた3日~4日後位から熱い痺れに変わってきました(虫が這っている様な痺れ)。なんだろうと思いましたが、糖尿病が良くなっていく証拠だったのでしょうか、今ではほとんど痺れもありませんし妙な痛みも無くなりました。
さて、1ヶ月後の2月末に血液検査をしたところ、血糖値126、HA1C 9.2と改善されていました。(今思うと凄い数字ですね!!)
そのときのやりとりです
担当の先生:血糖値改善してますね。(不思議な顔で)
私:はい実はアマリールは飲んでいません
担当の先生:えええー!!
私:糖質制限を実行しています
担当の先生:ふむふむ、では暫く様子を見ましょう(余り関心が無い?)
ということになり2ヶ月目も
担当の先生:いいですね
私:はい
担当の先生:ではもう暫く薬なしで様子を見ましょう
とうとう4月末では、ほとんど正常値に
3ヵ月後の7月末まで検査に来なくて良いと言われました。
現在は正常値に近い処まで、改善してきております。
ちなみに以下は1月末~4月末の病院の検査データです
血糖値 1月263 2月126 3月102 4月109
HbA1c 1月10.6 2月9.2 3月7.5 4月5.9
素晴らしい。というより体の快調さが状況を物語っています。
ただ気になることひとつあります。中性脂肪が異常な値になってしまいました。体は快調なのですが。。
なぜでしょうか?糖尿病改善のため、著書のように食後30分の散歩や、また独自に休日のサイクリングと有酸素運動をなるべく取り入れています。
中性脂肪データです
1月データ無し 2月302 3月652 4月848
糖質制限と有酸素運動を行うことで中性脂肪は改善してくると信じてます。
糖尿病になって、先生の著書に出会い、食の大切さ。体を動かす事の大切さを再認識しました。
また、学生だった若い頃以来、散歩とサイクリングで、暫く忘れていた体を動かす事の快感も久しぶりに実感できています。
糖尿病が改善されたのは本当に江部先生のおかげと感謝しております。これからも多くの方にこの素晴らしい療法を広げて頂きたいと思います。
本当にありがとうございました。
2008/05/19(月) 22:48:17 | URL | kazu 』
kazuさん。コメント・質問そして「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」のご購入、ありがとうございます。
空腹時血糖値 1月263 2月126 3月102 4月109mg/dl
HbA1c 1月10.6 2月9.2 3月7.5 4月5.9 %
アマリールを中止して、スタンダード糖質制限食の実践で空腹時血糖値、HbA1cともに見事な改善ですね。
初診の数値だと、入院して朝昼夕と食前にインスリン注射というのが標準コースですから、担当のお医者さんのびっくりする顔が目に浮かぶようです。
よかったです。おめでとうございます。(^o^)v
「ただ気になることひとつあります。中性脂肪が異常な値になってしまいました。体は快調なのですが。。
なぜでしょうか?糖尿病改善のため、著書のように食後30分の散歩や、また独自に休日のサイクリングと有酸素運動をなるべく取り入れています。
中性脂肪データです
1月データ無し 2月302 3月652 4月848 」
中性脂肪に関しては、通常はスタンダード糖質制限食でも改善することが多いのですが、kazuさんの場合は上昇していますね。
まずは、三食とも主食抜きのスーパー糖質制限食にしてみてください。
スーパー糖質制限食なら、<家族性脂質異常症>など特殊例を除いたら、
特に運動はしなくても、100%の確率で中性脂肪は速やかに改善します。
スタンダード糖質制限食で検査の前日昼食などに、<主食(糖質)+脂質たっぷり>というパターンだと、中性脂肪が異常高値となる可能性があります。
このように、中性脂肪値は、前日の食事内容が色濃く反映されます。
スーパー糖質制限食なら、翌日から中性脂肪は、正常範囲に入ると思います。
kazuさん、是非試してみてください。
江部康二
☆☆☆
以下のメッセージは、以前にも書きましたが、初めてブログを訪れる方のために、これからも定期的に記載しますので、よろしくお願い申し上げます。
糖質制限食を始める時のご注意
「本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」を参考にして、自力で糖質制限食を実践して、糖尿病改善を目指していただけば幸いです。」
2008年05月22日 (木)
おはようございます。
今回は、tetug3さんとHITから、嬉しいコメント・質問をいただきました。
『江部先生
お世話になっております。tetug3と申します。
本日の記事、大変興味深く拝見いたしました。
糖尿病が治るか治らないかにはやはり大きな関心があります。
と申しますのも先日5月の検査結果が出てHbA1cが4.8でした。
3月 血糖値109mg/dl HbA1c4.8%
5月 血糖値 94mg/dl HbA1c4.8%
というわけでここ4ヶ月程のHbA1cは4.8%を維持できていると思います。
早朝空腹時の血糖値も平均すると二桁台です。
もちろんこれをもって糖尿病が治ったとはとてもいいがたいということは承知いたしております。食品交換表の献立例を食べてみますと1時間血糖値は200を超えますし2時間経っても180以下には下がりにくいです。
しかし糖質制限食を食べ食後の散歩を続けている限りは食後1時間で140は超えず2時間値は空腹時血糖値に近くなります。糖尿発覚前後にあった頻尿やのどの渇きも今はありません。夜中にトイレに起きることもなくなりました。その他糖尿病にまつわる様々な症状も思い当たるふしはありません。
つまり糖質制限食と散歩を続ける限りぼくの糖尿病は治った状態を維持しているといってもいいのではないでしょうか。治るかなおらないかでいえば糖尿病は治らない病気なのかもしれませんが少なくとも治った状態を維持していける病気といえるのではないでしょうか。いかがでしょう。
1年前の糖尿生活スタート時の血糖値219mg/dl HbA1c9.1からすれば今の状態は夢のようです。本当に糖質制限食に出会えてよかったと思います。江部先生がこうしてブログでご指導してくださるおかげでどれほどの患者さんがすくわれていることか。ぼくは田舎に住んでいますので本屋さんを回って情報を仕入れたとしても糖質制限食に出会えたかどうか心もとない感じです。インターネットの時代に糖尿病になって本当に良かったと思います。ぜひこの素晴らしいブログをお続けくださいますよう切にお願い申し上げます。
2008/05/21(水) 16:09:36 | URL | tetug3』
tetug3さんコメント・質問ありがとうございます。
「1年前の糖尿生活スタート時の血糖値219mg/dl HbA1c9.1」
「3月 血糖値 109mg/dl、HbA1c4.8% 」
「5月 血糖値 94mg/dl、HbA1c4.8% 」
確かに、今のこの検査データなら、診断基準的には正常人ですね。
「食品交換表の献立例を食べてみますと1時間血糖値は200を超えますし2時間経っても180以下には下がりにくいです。」
一方、糖質を摂取した場合は、診断基準的には境界型となります。
他の2型糖尿病の患者さんでも確かめたのですが、基礎分泌のインスリンが、あるていど保たれている場合は、糖質制限食を実践している限りは正常人、糖質を摂取すれば糖尿人という人がほとんどです。
かくいう江部康二も同様です。
2型糖尿人は、インスリン作用の不足がベースにあり、糖質の処理システムに問題が生じていますが、農耕以前の人類本来の食生活(糖質制限食)に戻れば、tetug3さんの仰る通り正常人と考えて良いと思います。
「インターネットの時代に糖尿病になって本当に良かったと思います。ぜひこの素晴らしいブログをお続けくださいますよう切にお願い申し上げます。」
ありがとうございます。皆さんのお便りが励みになり、結構まめにブログ更新する
原動力となっています。
『ブログ必ず毎日拝見いたします。楽しみです
tetug3さんより
(インターネットの時代に糖尿病になって本当に良かったと思います。ぜひこの素晴らしいブログをお続けくださいますよう切にお願い申し上げます。)
小生,1年前(2007) 血糖値258 HbA1c7.9 でした
(2008) 3月 血糖値150(朝は高いようですガ) HbA1c5.4
江部先生 ありがとう御座います
本日5/21,TBS(2時っチャオ!)で糖尿病の番組が有りました
糖尿病を取り上げることは賛成なのですが 炭水化物のことは少し触れたような, 糖尿病の食事が販売(玄米使用)と 有りましたが,カロリーを押さえることが主でした
糖質制限が主体になるのは, 現在の医療状況が変化しないといけないのでしょうか
インターネットが無ければ.小生は糖質制限は選択をせず 多分,カロリーを計算しながら食生活をしていると思います
5/26 検査です そのときに,感謝と共にご報告と思いましたが tetug3さんからの本日感謝の投稿が有りましたので 改めて,ありがとう御座います
PS
6/1 まだ日程の調整できません 是非,お会いしたいと思いますが すいません
2008/05/21(水) 18:38:32 | URL | HIT』
HITさん、コメントありがとうございます。
HITさんの場合、
「1年前(2007) 血糖値258 HbA1c7.9 」
「(2008) 3月 血糖値150(朝は高いようですガ) HbA1c5.4」
HbA1cは、正常範囲になっていますね。一方、早朝空腹時血糖値が150mgですので、糖尿病型です。インスリンの基礎分泌が不足気味なので、空腹時血糖値がやや高値なのでしょう。
スーパー糖質制限食を継続することで、膵臓が休養できてβ細胞が回復すれば、空腹時血糖値もより改善すると思います。
一方、β細胞が一定以上のダメージを受けていれば、正常までは下がらない可能性もあります。
「TBS(2時っチャオ!)で糖尿病の番組が有りました
糖尿病を取り上げることは賛成なのですが 炭水化物のことは少し触れたような, 糖尿病の食事が販売(玄米使用)と 有りましたが,カロリーを押さえることが主でした 糖質制限が主体になるのは, 現在の医療状況が変化しないといけないのでしょうか」
糖質制限食の輪が、少しずつ確実に広がっていますが、まだメジャーにはほど遠く、夜明け前から夜明けの段階です。
今後も地道に講演活動を行い、本・新聞・雑誌などマスコミに、糖質制限食の情報を発信していきたいと思っています。ブログ読者の皆さんもご協力よろしくお願い申し上げます。
HITさん、6月1日の、東京・中野・糖質制限食講演会参加できたらいいですね。
そういえば、5月25日発売の「クロワッサン」にダイエットの食事療法として、私の記事が載ります。また機会があったら見てくださいね。
江部康二
今回は、tetug3さんとHITから、嬉しいコメント・質問をいただきました。
『江部先生
お世話になっております。tetug3と申します。
本日の記事、大変興味深く拝見いたしました。
糖尿病が治るか治らないかにはやはり大きな関心があります。
と申しますのも先日5月の検査結果が出てHbA1cが4.8でした。
3月 血糖値109mg/dl HbA1c4.8%
5月 血糖値 94mg/dl HbA1c4.8%
というわけでここ4ヶ月程のHbA1cは4.8%を維持できていると思います。
早朝空腹時の血糖値も平均すると二桁台です。
もちろんこれをもって糖尿病が治ったとはとてもいいがたいということは承知いたしております。食品交換表の献立例を食べてみますと1時間血糖値は200を超えますし2時間経っても180以下には下がりにくいです。
しかし糖質制限食を食べ食後の散歩を続けている限りは食後1時間で140は超えず2時間値は空腹時血糖値に近くなります。糖尿発覚前後にあった頻尿やのどの渇きも今はありません。夜中にトイレに起きることもなくなりました。その他糖尿病にまつわる様々な症状も思い当たるふしはありません。
つまり糖質制限食と散歩を続ける限りぼくの糖尿病は治った状態を維持しているといってもいいのではないでしょうか。治るかなおらないかでいえば糖尿病は治らない病気なのかもしれませんが少なくとも治った状態を維持していける病気といえるのではないでしょうか。いかがでしょう。
1年前の糖尿生活スタート時の血糖値219mg/dl HbA1c9.1からすれば今の状態は夢のようです。本当に糖質制限食に出会えてよかったと思います。江部先生がこうしてブログでご指導してくださるおかげでどれほどの患者さんがすくわれていることか。ぼくは田舎に住んでいますので本屋さんを回って情報を仕入れたとしても糖質制限食に出会えたかどうか心もとない感じです。インターネットの時代に糖尿病になって本当に良かったと思います。ぜひこの素晴らしいブログをお続けくださいますよう切にお願い申し上げます。
2008/05/21(水) 16:09:36 | URL | tetug3』
tetug3さんコメント・質問ありがとうございます。
「1年前の糖尿生活スタート時の血糖値219mg/dl HbA1c9.1」
「3月 血糖値 109mg/dl、HbA1c4.8% 」
「5月 血糖値 94mg/dl、HbA1c4.8% 」
確かに、今のこの検査データなら、診断基準的には正常人ですね。
「食品交換表の献立例を食べてみますと1時間血糖値は200を超えますし2時間経っても180以下には下がりにくいです。」
一方、糖質を摂取した場合は、診断基準的には境界型となります。
他の2型糖尿病の患者さんでも確かめたのですが、基礎分泌のインスリンが、あるていど保たれている場合は、糖質制限食を実践している限りは正常人、糖質を摂取すれば糖尿人という人がほとんどです。
かくいう江部康二も同様です。
2型糖尿人は、インスリン作用の不足がベースにあり、糖質の処理システムに問題が生じていますが、農耕以前の人類本来の食生活(糖質制限食)に戻れば、tetug3さんの仰る通り正常人と考えて良いと思います。
「インターネットの時代に糖尿病になって本当に良かったと思います。ぜひこの素晴らしいブログをお続けくださいますよう切にお願い申し上げます。」
ありがとうございます。皆さんのお便りが励みになり、結構まめにブログ更新する
原動力となっています。
『ブログ必ず毎日拝見いたします。楽しみです
tetug3さんより
(インターネットの時代に糖尿病になって本当に良かったと思います。ぜひこの素晴らしいブログをお続けくださいますよう切にお願い申し上げます。)
小生,1年前(2007) 血糖値258 HbA1c7.9 でした
(2008) 3月 血糖値150(朝は高いようですガ) HbA1c5.4
江部先生 ありがとう御座います
本日5/21,TBS(2時っチャオ!)で糖尿病の番組が有りました
糖尿病を取り上げることは賛成なのですが 炭水化物のことは少し触れたような, 糖尿病の食事が販売(玄米使用)と 有りましたが,カロリーを押さえることが主でした
糖質制限が主体になるのは, 現在の医療状況が変化しないといけないのでしょうか
インターネットが無ければ.小生は糖質制限は選択をせず 多分,カロリーを計算しながら食生活をしていると思います
5/26 検査です そのときに,感謝と共にご報告と思いましたが tetug3さんからの本日感謝の投稿が有りましたので 改めて,ありがとう御座います
PS
6/1 まだ日程の調整できません 是非,お会いしたいと思いますが すいません
2008/05/21(水) 18:38:32 | URL | HIT』
HITさん、コメントありがとうございます。
HITさんの場合、
「1年前(2007) 血糖値258 HbA1c7.9 」
「(2008) 3月 血糖値150(朝は高いようですガ) HbA1c5.4」
HbA1cは、正常範囲になっていますね。一方、早朝空腹時血糖値が150mgですので、糖尿病型です。インスリンの基礎分泌が不足気味なので、空腹時血糖値がやや高値なのでしょう。
スーパー糖質制限食を継続することで、膵臓が休養できてβ細胞が回復すれば、空腹時血糖値もより改善すると思います。
一方、β細胞が一定以上のダメージを受けていれば、正常までは下がらない可能性もあります。
「TBS(2時っチャオ!)で糖尿病の番組が有りました
糖尿病を取り上げることは賛成なのですが 炭水化物のことは少し触れたような, 糖尿病の食事が販売(玄米使用)と 有りましたが,カロリーを押さえることが主でした 糖質制限が主体になるのは, 現在の医療状況が変化しないといけないのでしょうか」
糖質制限食の輪が、少しずつ確実に広がっていますが、まだメジャーにはほど遠く、夜明け前から夜明けの段階です。
今後も地道に講演活動を行い、本・新聞・雑誌などマスコミに、糖質制限食の情報を発信していきたいと思っています。ブログ読者の皆さんもご協力よろしくお願い申し上げます。
HITさん、6月1日の、東京・中野・糖質制限食講演会参加できたらいいですね。
そういえば、5月25日発売の「クロワッサン」にダイエットの食事療法として、私の記事が載ります。また機会があったら見てくださいね。
江部康二
2008年05月21日 (水)
おはようございます。
糖尿病は治るのでしょうか?治らないのでしょうか?今回は、ふうきらごんさんからコメント・質問をいただきました。
本日のブログ以外にも
2007.11.17ブログ<糖尿病は治らない?>
2007.12.21ブログ<糖尿病発症のリスク・食後2時間血糖値・広島市検診①>
2007.12.23ブログ<糖尿病発症のXday・プロセス・広島市検診②>
もご参照いただけば幸いです。
『境界型は直るのでしょうか?
初めまして。
人間ドックで空腹時血糖値123で慌てて生活習慣を 変更中です。いろいろ調べている中でこのHPにたどり着き、 主食を減らすべく努力中です。このプログも全部、読みきれて いないので、もしかしたら過去のプログに回答されているのかも しれませんが、みずえさんからの質問の下記の部分に関しては 回答いただけていないのですが、非常に気になっております。
実際のところ、現状維持しかないのでしょうか?
境界型が正常になるのであれば、糖尿病も治るのでは?とも 思いますし。
回答いただけると幸いです。
>糖尿病は治ることがないとききますが、
>糖尿病境界型も治ることはないのでしょうか?
>疲労しているβ細胞が回復すれば、健常者のように
>食後血糖が140を超えないに近いくらいまでは
>戻るのでしょうか?
6月1日の中野、楽しみにしています。
以上、よろしくお願いいたします。
2008/05/13(火) 17:18:26 | URL | ふうきらごん』
ふうきらごんさん。コメント・質問ありがとうございます。
日本人の糖尿病発症は、食後高血糖が数年間続いているのを見逃しているうちに、遂に空腹時血糖値が上昇してきて、健康診断で発見されたというパターンが多いです。
即ち、当初は食後高血糖にならないように、インスリン追加分泌を頑張って沢山出し続けていくのですが、ある日追いつかなくなってきて、食後高血糖の段階に至ります。
この段階では、インスリン追加分泌の不足があり、食後2時間値が140~199mgの境界型レベルになりますが、まだ基礎分泌は保たれていて、早朝空腹時血糖値は、正常範囲のことが多いです。
食後高血糖の期間がしばらく続くと、膵臓のβ細胞が疲弊して、インスリン追加分泌の不足に加えて、インスリン基礎分泌不足となり、とうとう早朝空腹時血糖値が高値となるのです。
食後高血糖が180mgを超えてくると、β細胞への直接のダメージでインスリン分泌不足を悪化させ、また体細胞のインスリン抵抗性も増してきて、糖毒と呼ばれる悪循環を生じ、急速に糖尿病が悪化していきます。
糖尿病は、インスリン分泌不足とインスリン抵抗性が合わさって発症しますが、日本人は、インスリン分泌不足が主で、欧米人は、インスリン抵抗性が主とされています。
空腹時血糖値が126mg/dl以上、食後2時間血糖値が200mg/dl以上あれば糖尿病型と診断されます。
糖尿病と診断された時点で多くの場合、インスリンを作っている膵臓のランゲルハンス島のβ細胞の1~2割が壊れていて、3~4割が疲弊していて、健常なのは、残りの半分くらいと考えられます。
一般に、糖尿病が治らないと言われるのは、既に壊れてしまったβ細胞は、元に戻らないと言う意味です。
しかし、糖質制限食を実践して、膵臓が充分休養できれば、疲弊していたβ細胞が、正常に回復することが期待できます。
実際、入院時の空腹時血糖値が200mg近かった方が、糖質制限食実践数日で、110mgを切ってくることもあります。
まして、糖尿病ではなく境界型レベルなら、膵臓のβ細胞は、壊れていなくて疲れているだけの段階が多いと思いますので、糖質制限食で、正常に回復することもあり得ると思います。
一方、言い方を変えれば、同じ境界型でも食後2時間値が180mg/dlを超えている段階の人と140mg~160mg/dlの人とでは、膵臓のベータ細胞の疲弊度は異なっていると考えられます。
ふうきらごんさんの場合、早朝空腹時血糖値が123mgなのですが、食後高血糖を、どのくらいの期間経てきているのかで回復は違ってきます。
すなわち、食後高血糖の期間・年数が長いほど、β細胞がダメージを受けている割合が徐々に増えていき、ダメージが大きい細胞は、回復しにくくなっていくということになります。
ともあれ、境界型レベルであれば、糖尿病への進行は食い止めることができるので、是非、美味しく楽しく糖質制限食を実践していただきたいと思います。
江部康二
糖尿病は治るのでしょうか?治らないのでしょうか?今回は、ふうきらごんさんからコメント・質問をいただきました。
本日のブログ以外にも
2007.11.17ブログ<糖尿病は治らない?>
2007.12.21ブログ<糖尿病発症のリスク・食後2時間血糖値・広島市検診①>
2007.12.23ブログ<糖尿病発症のXday・プロセス・広島市検診②>
もご参照いただけば幸いです。
『境界型は直るのでしょうか?
初めまして。
人間ドックで空腹時血糖値123で慌てて生活習慣を 変更中です。いろいろ調べている中でこのHPにたどり着き、 主食を減らすべく努力中です。このプログも全部、読みきれて いないので、もしかしたら過去のプログに回答されているのかも しれませんが、みずえさんからの質問の下記の部分に関しては 回答いただけていないのですが、非常に気になっております。
実際のところ、現状維持しかないのでしょうか?
境界型が正常になるのであれば、糖尿病も治るのでは?とも 思いますし。
回答いただけると幸いです。
>糖尿病は治ることがないとききますが、
>糖尿病境界型も治ることはないのでしょうか?
>疲労しているβ細胞が回復すれば、健常者のように
>食後血糖が140を超えないに近いくらいまでは
>戻るのでしょうか?
6月1日の中野、楽しみにしています。
以上、よろしくお願いいたします。
2008/05/13(火) 17:18:26 | URL | ふうきらごん』
ふうきらごんさん。コメント・質問ありがとうございます。
日本人の糖尿病発症は、食後高血糖が数年間続いているのを見逃しているうちに、遂に空腹時血糖値が上昇してきて、健康診断で発見されたというパターンが多いです。
即ち、当初は食後高血糖にならないように、インスリン追加分泌を頑張って沢山出し続けていくのですが、ある日追いつかなくなってきて、食後高血糖の段階に至ります。
この段階では、インスリン追加分泌の不足があり、食後2時間値が140~199mgの境界型レベルになりますが、まだ基礎分泌は保たれていて、早朝空腹時血糖値は、正常範囲のことが多いです。
食後高血糖の期間がしばらく続くと、膵臓のβ細胞が疲弊して、インスリン追加分泌の不足に加えて、インスリン基礎分泌不足となり、とうとう早朝空腹時血糖値が高値となるのです。
食後高血糖が180mgを超えてくると、β細胞への直接のダメージでインスリン分泌不足を悪化させ、また体細胞のインスリン抵抗性も増してきて、糖毒と呼ばれる悪循環を生じ、急速に糖尿病が悪化していきます。
糖尿病は、インスリン分泌不足とインスリン抵抗性が合わさって発症しますが、日本人は、インスリン分泌不足が主で、欧米人は、インスリン抵抗性が主とされています。
空腹時血糖値が126mg/dl以上、食後2時間血糖値が200mg/dl以上あれば糖尿病型と診断されます。
糖尿病と診断された時点で多くの場合、インスリンを作っている膵臓のランゲルハンス島のβ細胞の1~2割が壊れていて、3~4割が疲弊していて、健常なのは、残りの半分くらいと考えられます。
一般に、糖尿病が治らないと言われるのは、既に壊れてしまったβ細胞は、元に戻らないと言う意味です。
しかし、糖質制限食を実践して、膵臓が充分休養できれば、疲弊していたβ細胞が、正常に回復することが期待できます。
実際、入院時の空腹時血糖値が200mg近かった方が、糖質制限食実践数日で、110mgを切ってくることもあります。
まして、糖尿病ではなく境界型レベルなら、膵臓のβ細胞は、壊れていなくて疲れているだけの段階が多いと思いますので、糖質制限食で、正常に回復することもあり得ると思います。
一方、言い方を変えれば、同じ境界型でも食後2時間値が180mg/dlを超えている段階の人と140mg~160mg/dlの人とでは、膵臓のベータ細胞の疲弊度は異なっていると考えられます。
ふうきらごんさんの場合、早朝空腹時血糖値が123mgなのですが、食後高血糖を、どのくらいの期間経てきているのかで回復は違ってきます。
すなわち、食後高血糖の期間・年数が長いほど、β細胞がダメージを受けている割合が徐々に増えていき、ダメージが大きい細胞は、回復しにくくなっていくということになります。
ともあれ、境界型レベルであれば、糖尿病への進行は食い止めることができるので、是非、美味しく楽しく糖質制限食を実践していただきたいと思います。
江部康二
2008年05月20日 (火)
おはようございます。今日は、果糖のお話です。
果物に含まれている糖質は、果糖、ショ糖、ブドウ糖です。この中のショ糖は、果糖とブドウ糖から構成されています。市販されている砂糖の主成分がショ糖です。
皆さん、果物の糖質は、全て果糖と思っていませんでしたか?
実は、私も当初はそう思っていましたが、実態は違うのですね。
例えばリンゴ1個(約240g)のカロリーは約150kcalであり、ビタミンC含量は8mg、遊離糖含有量は35.6g(果糖:18g、ブドウ糖:6g、ショ糖:9.6g、ソルビトール:2g)、水溶性食物繊維含量は0.95g、不溶性食物繊維含量は2.95gくらいだそうです。
さて、その果糖ですが、実に面白い性質をもっていますので検討してみましょう。
まず、果糖は、ブドウ糖とは代謝経路が全く異なっています。
そして、果糖のGI(血糖上昇指数)は20くらいと低いです。
果糖の代謝経路は特殊で、10%がブドウ糖に変換され吸収されますが、残りの90%は、果糖のまま吸収され、肝臓でそのまま直接代謝されます。
ですから、果糖は血糖値をほとんど上昇させず、インスリンの分泌もほとんど促しません。
つまり、果糖のGI値が低いのは、果糖が「ブドウ糖として」利用されるのはごく一部であるからであり、果糖の吸収速度が遅いからGI値が低いというわけではありません。
消化吸収されて肝門脈に流れ込んだ果糖は肝臓で、ブドウ糖より速く解糖作用をうけます。
これは、ブドウ糖が解糖系に入って代謝されていく時には、ホスホフルクトキナーゼという酵素が必要なのですが、果糖はこの段階をバイパスして、速やかに解糖系に入って代謝されるからです。
肝臓に取り込まれたブドウ糖、果糖は解糖系、TCAサイクルを経てATP産生に消費され、余分なものは、グリコーゲン、中性脂肪に変換されます。
肝臓のグリコーゲン蓄積には限りがあるので、ブドウ糖より速やかに代謝された果糖の代謝産物により、脂肪酸合成が促進され、中性脂肪の合成が亢進し、高中性脂肪血症となります。
血糖値の上昇をみるGI値では「ブドウ糖>砂糖>果糖」ですが、中性脂肪値の上昇速度は、「果糖>砂糖>ブドウ糖」となります。
ですから、果糖は、ブドウ糖に比べれば血糖値はほとんど上昇させませんが、中性脂肪合成を促進させ、太りやすい性質をもっています。
果物の糖質の主成分は果糖ですので、血糖値はパンや米など穀物より上昇させにくいですが、中性脂肪に変わるという意味では多く摂ればやはり太ると思います。
もともと少食タイプの糖尿人が、糖質制限食で血糖コントロールは良くなったが、痩せて力が入りにくいというような場合は、この性質を逆手にとって、甘味料に果糖を使うのもありと思います。
勿論、通常の糖尿人やメタボ人には、甘味料はラカントSなどがお奨めですが・・・。
農耕以前の人類は、来るべき冬の食糧難に備えて、実りの秋に果物を摂取して、効率よく中性脂肪を蓄えていたというのが私の仮説です。
**
今回のブログは「ハーパー・生化学」
原書27版、上代淑人監訳、丸善株式会社、2007年
などを参考にしました。
江部康二
果物に含まれている糖質は、果糖、ショ糖、ブドウ糖です。この中のショ糖は、果糖とブドウ糖から構成されています。市販されている砂糖の主成分がショ糖です。
皆さん、果物の糖質は、全て果糖と思っていませんでしたか?
実は、私も当初はそう思っていましたが、実態は違うのですね。
例えばリンゴ1個(約240g)のカロリーは約150kcalであり、ビタミンC含量は8mg、遊離糖含有量は35.6g(果糖:18g、ブドウ糖:6g、ショ糖:9.6g、ソルビトール:2g)、水溶性食物繊維含量は0.95g、不溶性食物繊維含量は2.95gくらいだそうです。
さて、その果糖ですが、実に面白い性質をもっていますので検討してみましょう。
まず、果糖は、ブドウ糖とは代謝経路が全く異なっています。
そして、果糖のGI(血糖上昇指数)は20くらいと低いです。
果糖の代謝経路は特殊で、10%がブドウ糖に変換され吸収されますが、残りの90%は、果糖のまま吸収され、肝臓でそのまま直接代謝されます。
ですから、果糖は血糖値をほとんど上昇させず、インスリンの分泌もほとんど促しません。
つまり、果糖のGI値が低いのは、果糖が「ブドウ糖として」利用されるのはごく一部であるからであり、果糖の吸収速度が遅いからGI値が低いというわけではありません。
消化吸収されて肝門脈に流れ込んだ果糖は肝臓で、ブドウ糖より速く解糖作用をうけます。
これは、ブドウ糖が解糖系に入って代謝されていく時には、ホスホフルクトキナーゼという酵素が必要なのですが、果糖はこの段階をバイパスして、速やかに解糖系に入って代謝されるからです。
肝臓に取り込まれたブドウ糖、果糖は解糖系、TCAサイクルを経てATP産生に消費され、余分なものは、グリコーゲン、中性脂肪に変換されます。
肝臓のグリコーゲン蓄積には限りがあるので、ブドウ糖より速やかに代謝された果糖の代謝産物により、脂肪酸合成が促進され、中性脂肪の合成が亢進し、高中性脂肪血症となります。
血糖値の上昇をみるGI値では「ブドウ糖>砂糖>果糖」ですが、中性脂肪値の上昇速度は、「果糖>砂糖>ブドウ糖」となります。
ですから、果糖は、ブドウ糖に比べれば血糖値はほとんど上昇させませんが、中性脂肪合成を促進させ、太りやすい性質をもっています。
果物の糖質の主成分は果糖ですので、血糖値はパンや米など穀物より上昇させにくいですが、中性脂肪に変わるという意味では多く摂ればやはり太ると思います。
もともと少食タイプの糖尿人が、糖質制限食で血糖コントロールは良くなったが、痩せて力が入りにくいというような場合は、この性質を逆手にとって、甘味料に果糖を使うのもありと思います。
勿論、通常の糖尿人やメタボ人には、甘味料はラカントSなどがお奨めですが・・・。
農耕以前の人類は、来るべき冬の食糧難に備えて、実りの秋に果物を摂取して、効率よく中性脂肪を蓄えていたというのが私の仮説です。
**
今回のブログは「ハーパー・生化学」
原書27版、上代淑人監訳、丸善株式会社、2007年
などを参考にしました。
江部康二
2008年05月19日 (月)
おはようございます。
5月18日(日)名古屋の 糖質制限食講演会、おかげさまで約100名の参加があり、盛況となりました。
一歩一歩、糖質制限食の輪が広がりつつあるのを実感しました。
さて今回はshigeさんからのコメント・質問です。
『初めてお便りします。
九州福岡で生活している60歳の男性shigeさんです。
私は、5年前糖尿病と診断され、糖尿病食を中心に節制してきたつもりでしたが、徐々に悪化し、現在ではインスリンを毎食前に2~4単位打っています。
4月中旬頃、インターネットで先生の糖質制限食を拝見し、早速本を購入し、読ませて頂きました。
4月ころは、A1Cが7.5位あり、なかなかこれから下がらず苦心していました。
先生の糖質制限食を実践してみようと思い、インターネットの糖質制限食品を取り寄せ、4月下旬から実践してみました。
すると、毎日の食前血糖値がほとんど二桁になり、次の検診日が楽しみになりました。
昨日(5/10)が検診日でしたので、ルンルン気分で病院へ行き検診を受けました。 すると、なんとA1Cが6.8まで下がっていました。
前回の受診の時、担当医師に「糖質制限食」について尋ねましたが、曖昧に答えられ、良い返事はもらえなかったので、実践していることは伏せていました。
担当の医師から「何か生活が変わりましたか。何かしているんですか。」と尋ねられたので「なるべく甘い物を食べない様にしました。」 と答えておきました。
なかなか下がらなかったA1Cが1ヶ月で0.7も下がるとは驚きでした。
ただ、体重が若干(約1.5Kg)減ったのが気がかりです。
ちなみに、身長174センチで糖尿病になる前が75kg、1ヶ月前までは60kgでしたが、今は58.5kgのまで落ち、妻から「また最近痩せてきたみたい。」と言われています。
しかし、これからも糖質制限食を実践し、インスリン注射のない生活ができるよう頑張っていきたいと思います。
糖質制限食に出会ってこれからの人生に希望が沸いてきました。 ほんとうに有り難うございました。
2008/05/11(日) 10:30:51 | URL | shigeさん』
shigeさん。コメントありがとうございます。
また糖質制限食実践一ヶ月で、HbA1c7.5→6.8%と改善、よかったですね。(^o^)v
5.1ブログにも書きましたが糖質制限食で体重が減りすぎるときは、脂肪制限も無意識レベルでしていて、結果としてカロリー不足になることが一番多いです。
shigeさんも気力・体力の低下を意識されるなら、カロリー不足をチェックしてみてくださいね。
もともと少食タイプの人で、脂っこいものがたくさん食べられないようなときは、血糖自己測定をして食後2時間血糖値が180mg/dlを超えない程度の量の果物を、間食で摂取してみてはどうでしょう。
また同様に、食後高血糖にならないていどのナッツ類の間食もいいですね。
果物に含まれるの糖質のうち、ショ糖とブドウ糖は血糖値を上昇させますが、果糖はほとんど上昇させません。
しかし、果糖もカロリーはありますし、中性脂肪にも変わりやすいので、体重増加には寄与します。
shigeさんは
「身長174センチで糖尿病になる前が75kg、BMI23.1
1ヶ月前までは60kg、BMI19.8、
今は58.5kg、BMI19.3」
ですね。
私は、2002年に糖質制限食で10kg減量して、現在まで、身長167cm、体重56kg、BMI20.1で維持しています。
学生時代の体重に戻って体調も良好なのでこのままで丁度です。
個人差があるので、一般に最適とされているBMI22にする必要もないと思っています。
江部康二
5月18日(日)名古屋の 糖質制限食講演会、おかげさまで約100名の参加があり、盛況となりました。
一歩一歩、糖質制限食の輪が広がりつつあるのを実感しました。
さて今回はshigeさんからのコメント・質問です。
『初めてお便りします。
九州福岡で生活している60歳の男性shigeさんです。
私は、5年前糖尿病と診断され、糖尿病食を中心に節制してきたつもりでしたが、徐々に悪化し、現在ではインスリンを毎食前に2~4単位打っています。
4月中旬頃、インターネットで先生の糖質制限食を拝見し、早速本を購入し、読ませて頂きました。
4月ころは、A1Cが7.5位あり、なかなかこれから下がらず苦心していました。
先生の糖質制限食を実践してみようと思い、インターネットの糖質制限食品を取り寄せ、4月下旬から実践してみました。
すると、毎日の食前血糖値がほとんど二桁になり、次の検診日が楽しみになりました。
昨日(5/10)が検診日でしたので、ルンルン気分で病院へ行き検診を受けました。 すると、なんとA1Cが6.8まで下がっていました。
前回の受診の時、担当医師に「糖質制限食」について尋ねましたが、曖昧に答えられ、良い返事はもらえなかったので、実践していることは伏せていました。
担当の医師から「何か生活が変わりましたか。何かしているんですか。」と尋ねられたので「なるべく甘い物を食べない様にしました。」 と答えておきました。
なかなか下がらなかったA1Cが1ヶ月で0.7も下がるとは驚きでした。
ただ、体重が若干(約1.5Kg)減ったのが気がかりです。
ちなみに、身長174センチで糖尿病になる前が75kg、1ヶ月前までは60kgでしたが、今は58.5kgのまで落ち、妻から「また最近痩せてきたみたい。」と言われています。
しかし、これからも糖質制限食を実践し、インスリン注射のない生活ができるよう頑張っていきたいと思います。
糖質制限食に出会ってこれからの人生に希望が沸いてきました。 ほんとうに有り難うございました。
2008/05/11(日) 10:30:51 | URL | shigeさん』
shigeさん。コメントありがとうございます。
また糖質制限食実践一ヶ月で、HbA1c7.5→6.8%と改善、よかったですね。(^o^)v
5.1ブログにも書きましたが糖質制限食で体重が減りすぎるときは、脂肪制限も無意識レベルでしていて、結果としてカロリー不足になることが一番多いです。
shigeさんも気力・体力の低下を意識されるなら、カロリー不足をチェックしてみてくださいね。
もともと少食タイプの人で、脂っこいものがたくさん食べられないようなときは、血糖自己測定をして食後2時間血糖値が180mg/dlを超えない程度の量の果物を、間食で摂取してみてはどうでしょう。
また同様に、食後高血糖にならないていどのナッツ類の間食もいいですね。
果物に含まれるの糖質のうち、ショ糖とブドウ糖は血糖値を上昇させますが、果糖はほとんど上昇させません。
しかし、果糖もカロリーはありますし、中性脂肪にも変わりやすいので、体重増加には寄与します。
shigeさんは
「身長174センチで糖尿病になる前が75kg、BMI23.1
1ヶ月前までは60kg、BMI19.8、
今は58.5kg、BMI19.3」
ですね。
私は、2002年に糖質制限食で10kg減量して、現在まで、身長167cm、体重56kg、BMI20.1で維持しています。
学生時代の体重に戻って体調も良好なのでこのままで丁度です。
個人差があるので、一般に最適とされているBMI22にする必要もないと思っています。
江部康二
2008年05月17日 (土)
こんにちは。
2008年6月1日(日)<糖質制限食・テーラーメイドダイエット・東京講演会>を東京の中野で開催することになりました。
お陰様で、現在まで60名の方の参加予約がありました。
まだ席に余裕がありますので、東京・関東方面の、糖尿人、メタボ人、アトピーさん・・・皆さんのご参加をお待ちしてます。
江部康二
以下は、主催の糖質制限食普及センター東京事務所・アトピー・ネットワーク・リボーン事務局の、曽我部ゆかりさんからのメッセージです。
ドクター江部のブログ読者の皆様へ
リボーンならびに糖質制限食普及センター東京事務所の曽我部ゆかりより、ご案内です。1月20日(日)に開催して、満員御礼の東京講演会~。大好評につき、6月1日(日)に、第7弾を開催いたします。
今回は、講演を主体に、じっくりドクター江部のお話に耳を傾けていただけるよう、時間の設定をしています。ぜひ、皆様お誘い合わせの上、ご参加くださいね。
席に限りがあるため、事前の予約申し込みをお願いしています。(今回より会費は当日払いにしました)。お申し込みお待ちしております。
2008年5月11日 曽我部 ゆかり
江部康二<糖質制限食・テーラーメイドダイエット・東京講演会>
大好評につき、第7弾も開催します。皆様ぜひ、ご参加くださいね。
[食事で治すアトピー・糖尿病・メタボ・肥満]
はじめたその日から期待できる、急速な血糖値の改善、ダイエット、情緒の安定、湿疹の緩和、などなど。薬に頼ることなく、つらい症状が確実に改善。いいことづくしの糖質制限食。そのわけは、代謝機能が安定するという スパイク理論に隠されています。
日時:2008年6月1日(日)
9時20分 開場
9時30分~11時40分(途中10分休憩)
11時50分 退場
会場:なかの芸能小劇場(東京・中野)
会場へのアクセス:JR中央線・総武線・東西線中野駅下車。北口改札をでて、中野通り右手を北上。ドンキホーテの並び。徒歩2~4分。駐車場はありません。
住所:東京都中野区中野5-68-7 スマイル中野2階
電話:03-5380-0931
会費:1000円
(資料プリント付き)
定員:110名まで
予約申し込み制:座席数に限りがあるため、事前にお申し込みをお願いしています。会費は当日払いですが、予約された方優先のご入場とさせていただきます。ご了承ください。
申し込み:申し込み:03-3388-5428 (電話、ファックス同じ)
reborn@big.or.jp
主催:アトピー・ネットワーク・リボーン
糖質制限食普及センター東京事務所
申込:(T/F)03-3388-5428
(e-mail) reborn@big.or.jp
[糖質制限食について]
ベストセラー『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』の著者・高雄病院理事長江部康二医師が、2001年より高雄病院で臨床実践している「糖質制限食」。
一言でいえば、食品にふくまれる糖質を制限(管理)するだけ。楽しく簡単、実践可能な食事療法です。
この「糖質制限食」の効果は、カラダの代謝機能全般を改善するもので、糖尿病だけでなく、メタボリックシンドローム系の他の病気(肥満・高血圧・高コレステロール症・動脈硬化)、アレルギー疾患全般にも、効果が認められています。
欧米ではすでに主流になりつつありますが、日本でもドクター江部のブログや患者間で話題をよび、マスコミにも取り上げられ、実践する医療機関のネットワークも広がりつつあります。
さらに江部康二医師により、「糖質制限食」を軸にした、一人ひとりにあわせた食事療法(テーラーメイドダイエット)の提案が可能になりました。
江部 康二(えべ こうじ)プロフィール
(財)高雄病院理事長。内科、漢方医。京都大学医学部卒業。
京都大学胸部疾患研究所で研修。1978年より、医局長として高雄病院に勤務し、東洋医学を学び、漢方臨床実践を行う。
2002年より高雄病院理事長に就任。東洋医学を中心に、西洋医学、食事療法、心理療法など、幅広い立場から独自の臨床活動を行っている。1984年頃から、食事療法に積極的に取り組み、玄米魚菜食を病院給食に取り入れるなどしてきた。
2002年に自らが糖尿病であることに気づき、糖尿病の研究に積極的に取り組み、欧米の最先端の糖尿病治療食を学ぶ。これまでの糖尿病治療食とはまったく異なる「糖質制限食」を提案。高雄病院の臨床において画期的な成果をあげ、治療効果を証明。日本の糖尿病治療に波紋を呼んでいる。
また、生活習慣病全般における食事療法の提案として、「高雄病院食生活10カ条」を確立。一人ひとりの症状・状況にあわせた「テーラーメイドダイエット」を提案している。
医師が食事療法を積極的に臨床にとりいれるのは極めてめずらしい。その意味で江部康二医師は、とてもユニークなドクター。診療だけでなく、講演会でも「明瞭かつ楽しく、人の心を軽くする」その人柄に魅かれる患者さんが多い。
著書『ドクター江部のアトピー学校①②』『主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 』『糖尿病が良くなるごちそうレシピ 糖質制限食の実践法』『糖質制限食 春のレシピ』『糖質制限食 夏のレシピ』『主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編』(東洋経済新報社)など多数。
2008年6月1日(日)<糖質制限食・テーラーメイドダイエット・東京講演会>を東京の中野で開催することになりました。
お陰様で、現在まで60名の方の参加予約がありました。
まだ席に余裕がありますので、東京・関東方面の、糖尿人、メタボ人、アトピーさん・・・皆さんのご参加をお待ちしてます。
江部康二
以下は、主催の糖質制限食普及センター東京事務所・アトピー・ネットワーク・リボーン事務局の、曽我部ゆかりさんからのメッセージです。
ドクター江部のブログ読者の皆様へ
リボーンならびに糖質制限食普及センター東京事務所の曽我部ゆかりより、ご案内です。1月20日(日)に開催して、満員御礼の東京講演会~。大好評につき、6月1日(日)に、第7弾を開催いたします。
今回は、講演を主体に、じっくりドクター江部のお話に耳を傾けていただけるよう、時間の設定をしています。ぜひ、皆様お誘い合わせの上、ご参加くださいね。
席に限りがあるため、事前の予約申し込みをお願いしています。(今回より会費は当日払いにしました)。お申し込みお待ちしております。
2008年5月11日 曽我部 ゆかり
江部康二<糖質制限食・テーラーメイドダイエット・東京講演会>
大好評につき、第7弾も開催します。皆様ぜひ、ご参加くださいね。
[食事で治すアトピー・糖尿病・メタボ・肥満]
はじめたその日から期待できる、急速な血糖値の改善、ダイエット、情緒の安定、湿疹の緩和、などなど。薬に頼ることなく、つらい症状が確実に改善。いいことづくしの糖質制限食。そのわけは、代謝機能が安定するという スパイク理論に隠されています。
日時:2008年6月1日(日)
9時20分 開場
9時30分~11時40分(途中10分休憩)
11時50分 退場
会場:なかの芸能小劇場(東京・中野)
会場へのアクセス:JR中央線・総武線・東西線中野駅下車。北口改札をでて、中野通り右手を北上。ドンキホーテの並び。徒歩2~4分。駐車場はありません。
住所:東京都中野区中野5-68-7 スマイル中野2階
電話:03-5380-0931
会費:1000円
(資料プリント付き)
定員:110名まで
予約申し込み制:座席数に限りがあるため、事前にお申し込みをお願いしています。会費は当日払いですが、予約された方優先のご入場とさせていただきます。ご了承ください。
申し込み:申し込み:03-3388-5428 (電話、ファックス同じ)
reborn@big.or.jp
主催:アトピー・ネットワーク・リボーン
糖質制限食普及センター東京事務所
申込:(T/F)03-3388-5428
(e-mail) reborn@big.or.jp
[糖質制限食について]
ベストセラー『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』の著者・高雄病院理事長江部康二医師が、2001年より高雄病院で臨床実践している「糖質制限食」。
一言でいえば、食品にふくまれる糖質を制限(管理)するだけ。楽しく簡単、実践可能な食事療法です。
この「糖質制限食」の効果は、カラダの代謝機能全般を改善するもので、糖尿病だけでなく、メタボリックシンドローム系の他の病気(肥満・高血圧・高コレステロール症・動脈硬化)、アレルギー疾患全般にも、効果が認められています。
欧米ではすでに主流になりつつありますが、日本でもドクター江部のブログや患者間で話題をよび、マスコミにも取り上げられ、実践する医療機関のネットワークも広がりつつあります。
さらに江部康二医師により、「糖質制限食」を軸にした、一人ひとりにあわせた食事療法(テーラーメイドダイエット)の提案が可能になりました。
江部 康二(えべ こうじ)プロフィール
(財)高雄病院理事長。内科、漢方医。京都大学医学部卒業。
京都大学胸部疾患研究所で研修。1978年より、医局長として高雄病院に勤務し、東洋医学を学び、漢方臨床実践を行う。
2002年より高雄病院理事長に就任。東洋医学を中心に、西洋医学、食事療法、心理療法など、幅広い立場から独自の臨床活動を行っている。1984年頃から、食事療法に積極的に取り組み、玄米魚菜食を病院給食に取り入れるなどしてきた。
2002年に自らが糖尿病であることに気づき、糖尿病の研究に積極的に取り組み、欧米の最先端の糖尿病治療食を学ぶ。これまでの糖尿病治療食とはまったく異なる「糖質制限食」を提案。高雄病院の臨床において画期的な成果をあげ、治療効果を証明。日本の糖尿病治療に波紋を呼んでいる。
また、生活習慣病全般における食事療法の提案として、「高雄病院食生活10カ条」を確立。一人ひとりの症状・状況にあわせた「テーラーメイドダイエット」を提案している。
医師が食事療法を積極的に臨床にとりいれるのは極めてめずらしい。その意味で江部康二医師は、とてもユニークなドクター。診療だけでなく、講演会でも「明瞭かつ楽しく、人の心を軽くする」その人柄に魅かれる患者さんが多い。
著書『ドクター江部のアトピー学校①②』『主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 』『糖尿病が良くなるごちそうレシピ 糖質制限食の実践法』『糖質制限食 春のレシピ』『糖質制限食 夏のレシピ』『主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編』(東洋経済新報社)など多数。
2008年05月16日 (金)
こんにちは。今日は第三金曜日、月一回の定例ライブの日です。
午前中~昼過ぎまでは左京区の江部診療所で外来診察、糖質制限な昼食(ローカーボふすまパンのサンドイッチ)後、右京区の高雄病院に午後3時頃到着して病棟を回診、ほっと一息で今はパソコンでブログを書いています。
さて今回は、まえかはさんから嬉しいコメントをいただきました。
『糖質制限食の効果抜群でした
江部先生、はじめまして。
今年の2月29日に、先生著『主食を抜けば糖尿病はよくなる!実践編』を購入、3月10日には釜池先生著『糖質ゼロの食事術』を購入、3月20日ごろから糖質制限食を実践しはじめました。現在49歳の男性です。
元々、平成15年の11月に職場の健診でひつかかり、翌年の1月でA1cが10.6でした。その後多少の食事改善をして6月にはA1c6.3にまでさがつたこともあつたのですが、9月に8.6、翌17年9月には12.1まで上がつてしまひました。薬の服用で12月には6.3まで下がつたものの、18年3月に6.9以来、都合で4箇月通院できないでゐる間に、またまた数値が10.2と上昇してしまひました。それが18年8月のことです。その後は薬服用で8.1から11.8の間を行つたり来たりの状態でした。20年2月の数値がA1c10.0、薬はメルビン1日3回、アマリール1日2回になつてゐました。
糖質制限食をはじめることにしたため、薬の服用は中止、3月26日からは体重と体脂肪率を記録し始めました。
ちなみに身長163㎝で体重は113㎏ぐらゐあつたのですが、記録を始めた時点で体重は111.8㎏に減つてをり、5月9日時点で104.0㎏になつてゐました。
本当は4月5日が通院予約日だつたのですが、都合で延期となり、昨日5月10日が2月以来の通院となりました。
結果、A1cの数値は6.3になつてをり、医者に「どうしたんですか」と聞かれました。「食事療法ちよつとがんばつてみたんで…」と答へ、3月20日以降、薬の服用も中止してゐる旨を伝へました。
「ではこのまま様子を見ませう」といふことで薬の処方はなしとなりました。カロリー制限の食事療法と違ひ、糖質制限食はそれほど空腹感がありません。体重も今のところ順調に減りつつあるので、しばらくこの調子て糖質制限食を続けてゆくつもりです。
江部先生のブログはいつも励みになります。春レシピ・夏レシピも購入して時々眺めてます。(自炊はあまり得意ではありませんが)
ありがたうございました。
2008/05/11(日) 01:31:27 | URL | まへかは』
まえかはさん。
私の本そして釜池先生の本のご購入ありがとうございました。
「20年2月のA1c10.0%、薬はメルビン1日3回、アマリール1日2回、身長163cm。体重113kg。BMI42.5」
「3月20日から糖質制限食をはじめ薬の服用は中止、3月26日、体重111.8kg」
「5月10日のA1cの数値は6.3%。体重は104kg。BMI39.1」
糖質制限食開始一ヶ月半で体重が8kg減少し、111.8kg→104kg HbA1cは10.0→6.3%
アマリールとメルビンを中止したにも関わらず、著明な改善ですね。よかったです。おめでとうございます。(∩_∩)v
お医者さんも、まえかはさんが自分の判断で糖尿病の薬を中止していたのに、HbA1cの改善を素直に認めていただいて「薬なしでこのまま様子を見ましょう。」とはとてもいい感じですね。
通常は「薬をかってに止めては困ります。」とか怒られることも多いので、なかなかに優れものの主治医殿とお見受けしました。
糖尿病の薬を飲んでいても通常のカロリー制限食では3ヶ月の経過で<HbA1c10.0→6.3%>というような著明な改善は極めて希ですので、さぞかしお医者さんもびっくりされたことでしょう。
体重も順調な減少で、BMIが39.1まで改善しています。とりあえず、163cm。79kg。BMI29.7と
米国の肥満基準の30をきることを目標にしましょう。
まえかはさんの仰るとおり、糖質制限食は計算の面倒くささがなくて、おかずがいろいろ食べれる満足感があって、空腹感も少なく、カロリー制限食に比べたらずいぶん楽ですよね。美味しく楽しく末永く糖質制限食を続けていきたいですね。(^o^)v
☆☆☆
糖質制限食実践中は
1 肥満ホルモン(追加分泌インスリン)がほとんどでない。
2 体脂肪が常に燃えている。
3 血中ケトン体が 上昇し、尿・呼気中にカロリーと共に生理的に排泄される。
4 肝臓でアミノ酸などから糖新生が行われるがそれに高エネルギーが消費される。
糖質を摂取すれば インスリン・スイッチが入る
A 血糖値が上昇し追加インスリンを分泌。
B 脂肪は燃えず、血糖が中性脂肪に変わる。
C ケトン体は出なくなる
D 糖新生はストップする。
*上記の理由により同一カロリー摂取なら、糖質制限食>糖質摂取食で減量できます。
江部康二
午前中~昼過ぎまでは左京区の江部診療所で外来診察、糖質制限な昼食(ローカーボふすまパンのサンドイッチ)後、右京区の高雄病院に午後3時頃到着して病棟を回診、ほっと一息で今はパソコンでブログを書いています。
さて今回は、まえかはさんから嬉しいコメントをいただきました。
『糖質制限食の効果抜群でした
江部先生、はじめまして。
今年の2月29日に、先生著『主食を抜けば糖尿病はよくなる!実践編』を購入、3月10日には釜池先生著『糖質ゼロの食事術』を購入、3月20日ごろから糖質制限食を実践しはじめました。現在49歳の男性です。
元々、平成15年の11月に職場の健診でひつかかり、翌年の1月でA1cが10.6でした。その後多少の食事改善をして6月にはA1c6.3にまでさがつたこともあつたのですが、9月に8.6、翌17年9月には12.1まで上がつてしまひました。薬の服用で12月には6.3まで下がつたものの、18年3月に6.9以来、都合で4箇月通院できないでゐる間に、またまた数値が10.2と上昇してしまひました。それが18年8月のことです。その後は薬服用で8.1から11.8の間を行つたり来たりの状態でした。20年2月の数値がA1c10.0、薬はメルビン1日3回、アマリール1日2回になつてゐました。
糖質制限食をはじめることにしたため、薬の服用は中止、3月26日からは体重と体脂肪率を記録し始めました。
ちなみに身長163㎝で体重は113㎏ぐらゐあつたのですが、記録を始めた時点で体重は111.8㎏に減つてをり、5月9日時点で104.0㎏になつてゐました。
本当は4月5日が通院予約日だつたのですが、都合で延期となり、昨日5月10日が2月以来の通院となりました。
結果、A1cの数値は6.3になつてをり、医者に「どうしたんですか」と聞かれました。「食事療法ちよつとがんばつてみたんで…」と答へ、3月20日以降、薬の服用も中止してゐる旨を伝へました。
「ではこのまま様子を見ませう」といふことで薬の処方はなしとなりました。カロリー制限の食事療法と違ひ、糖質制限食はそれほど空腹感がありません。体重も今のところ順調に減りつつあるので、しばらくこの調子て糖質制限食を続けてゆくつもりです。
江部先生のブログはいつも励みになります。春レシピ・夏レシピも購入して時々眺めてます。(自炊はあまり得意ではありませんが)
ありがたうございました。
2008/05/11(日) 01:31:27 | URL | まへかは』
まえかはさん。
私の本そして釜池先生の本のご購入ありがとうございました。
「20年2月のA1c10.0%、薬はメルビン1日3回、アマリール1日2回、身長163cm。体重113kg。BMI42.5」
「3月20日から糖質制限食をはじめ薬の服用は中止、3月26日、体重111.8kg」
「5月10日のA1cの数値は6.3%。体重は104kg。BMI39.1」
糖質制限食開始一ヶ月半で体重が8kg減少し、111.8kg→104kg HbA1cは10.0→6.3%
アマリールとメルビンを中止したにも関わらず、著明な改善ですね。よかったです。おめでとうございます。(∩_∩)v
お医者さんも、まえかはさんが自分の判断で糖尿病の薬を中止していたのに、HbA1cの改善を素直に認めていただいて「薬なしでこのまま様子を見ましょう。」とはとてもいい感じですね。
通常は「薬をかってに止めては困ります。」とか怒られることも多いので、なかなかに優れものの主治医殿とお見受けしました。
糖尿病の薬を飲んでいても通常のカロリー制限食では3ヶ月の経過で<HbA1c10.0→6.3%>というような著明な改善は極めて希ですので、さぞかしお医者さんもびっくりされたことでしょう。
体重も順調な減少で、BMIが39.1まで改善しています。とりあえず、163cm。79kg。BMI29.7と
米国の肥満基準の30をきることを目標にしましょう。
まえかはさんの仰るとおり、糖質制限食は計算の面倒くささがなくて、おかずがいろいろ食べれる満足感があって、空腹感も少なく、カロリー制限食に比べたらずいぶん楽ですよね。美味しく楽しく末永く糖質制限食を続けていきたいですね。(^o^)v
☆☆☆
糖質制限食実践中は
1 肥満ホルモン(追加分泌インスリン)がほとんどでない。
2 体脂肪が常に燃えている。
3 血中ケトン体が 上昇し、尿・呼気中にカロリーと共に生理的に排泄される。
4 肝臓でアミノ酸などから糖新生が行われるがそれに高エネルギーが消費される。
糖質を摂取すれば インスリン・スイッチが入る
A 血糖値が上昇し追加インスリンを分泌。
B 脂肪は燃えず、血糖が中性脂肪に変わる。
C ケトン体は出なくなる
D 糖新生はストップする。
*上記の理由により同一カロリー摂取なら、糖質制限食>糖質摂取食で減量できます。
江部康二
2008年05月15日 (木)
こんにちは。
もうすぐリハーサルに出かけます。明日は定例の金曜ライブです。
さて今回は、ダンボさんから、コメント・質問を頂きました。
『08/05/09 ダンボ
自己測定機の正確性
今年の初めから先生の糖質制限食を実行して、以前は空腹時が126だったのが平均95になり、体重も約7キロ減りました。
朝と昼は炭水化物を摂らず、夜は食べますが1時間後に必ず30分のジョギングと腹筋30回、腕立て30回をするようにしていますので炭水化物を摂取した分の血糖値のバランスを取るようにしています。
食後血糖値も運動をしなければ2時間値でだいたい150前後なのでそれなりには血糖値も安定していると思います。
ただ、3時間値でも130とそんなに変化がないのが気になります。 4時間値で100をようやく切る感じです。
上記の運動をすれば炭水化物を摂取しても2時間値で120前後となっています。
一見順調に見えたのですが、20日ほど前に会社の健康診断があり、兵庫県姫路市の医師会で採血をして本日その結果を見ましたら空腹血糖値が151とかなり高めでショックを受けました。
前年度は174ともっと高めなので下がりはしましたが、自己測定結果からするととても納得できません。
自己血糖測定機には「プレジションエクシード」を使用していますが、自己測定機と医師が行う方法ではここまで差がでることがあるのでしょうか?
健康診断前日は19時頃に食事(オクラ入りぶっかけうどん1玉)を食べて、20時30分から40分ジョギング、腹筋30回、腕立て30回をしてから23時に就寝となり、その翌日8時30分から健康診断を行いました。
朝に水を飲むとお腹が痛くなるので前日の23時から水は一滴も飲んでいません。 前日のうどんなどは影響がてるのでしょうか・・・ 自己測定機が正常なのか少し不安になっています。
血糖測定器は今年の初めに購入して説明書をきちんと読んで校正も行っていますし、測定前には必ずお湯で手を洗って温めて、薬指先から採血しています。
気になるのは毎朝血圧も測定しているのですが、平均血圧は122/73なのですが健康診断の時は137/81と高めでした。
元々病院が嫌いで糖尿でなければ行きたくはないぐらい病院の臭いとか雰囲気のせいで重い病気じゃないのに重い病気の気分になってしまって病院では血圧はいつも高めを示します。
このときは血糖値下がってるのか不安でドキドキしてましたからいつもよりかなり緊張してました。
この辺りも関係はあるのでしょうか?
また、健康診断前日に激しい運動をすると尿蛋白が出やすくなって結果が悪くなるから出来るだけ安静にしてた方が言われたのですが、運動は控えた方が良いのでしょうか?
健康診断結果は会社の評価に関係してくるので出来るだけ数値は良くしたいと思っています。
文章がとても長くなってしまいましたが、もしよろしければ何かアドバイスをお願いします。』
「糖質制限食を実行して、以前は空腹時が126mgだったのが平均95mgになり、体重も約7キロ減りました。」
血糖値も改善し体重も減少し、上手に糖質制限食を実践されているのだと思います。食後高血糖は、糖質制限食でリアルタイムに改善することがほとんどですが、空腹時血糖値は糖質制限食でも、
なかなか減りにくいこともあるのでダンボさん、良かったですね。(^o^)v
それから「プレジションエクシード」含めて、現在販売されている自己血糖測定機は、そんなに大きな誤差はないと思います。血糖値でプラスマイナス10mgが誤差範囲です。
従いまして、通常は、空腹時血糖値は平均95mg/dlで正常値なのだと思います。健康診断のときドキドキしておられたのなら、交感神経緊張状態ですので、アドレナリンや副腎皮質ホルモンなどのストレスホルモンが分泌されて血糖値が上昇します。そのため血糖値が普段より上昇して151mg/dlとなったのでしょう。
本当に空腹時血糖値が日常的に高値なら、HbA1cがある程度高値となりますので、気になれば調べてみられたらよいでしょう。
次に運動ですね。
<30分のジョギングと腹筋30回、腕立て30回をする>
激しい運動は、確かに蛋白尿がおりることがありえますが、この程度の運動なら、問題はないと思います。
最後になりましたが「食後血糖値も運動をしなければ2時間値で150mg前後、空腹時血糖値95mg」ということですので、ダンボさんは現時点で、糖尿病境界型(食後2時間血糖値が140mg以上200mg未満)になります。
今から糖質制限食をベースに、主食(糖質)を摂取するときは運動するとかで食生活・ライフスタイルを過ごされたら、将来の糖尿病発症の予防となるでしょう。
江部康二
もうすぐリハーサルに出かけます。明日は定例の金曜ライブです。
さて今回は、ダンボさんから、コメント・質問を頂きました。
『08/05/09 ダンボ
自己測定機の正確性
今年の初めから先生の糖質制限食を実行して、以前は空腹時が126だったのが平均95になり、体重も約7キロ減りました。
朝と昼は炭水化物を摂らず、夜は食べますが1時間後に必ず30分のジョギングと腹筋30回、腕立て30回をするようにしていますので炭水化物を摂取した分の血糖値のバランスを取るようにしています。
食後血糖値も運動をしなければ2時間値でだいたい150前後なのでそれなりには血糖値も安定していると思います。
ただ、3時間値でも130とそんなに変化がないのが気になります。 4時間値で100をようやく切る感じです。
上記の運動をすれば炭水化物を摂取しても2時間値で120前後となっています。
一見順調に見えたのですが、20日ほど前に会社の健康診断があり、兵庫県姫路市の医師会で採血をして本日その結果を見ましたら空腹血糖値が151とかなり高めでショックを受けました。
前年度は174ともっと高めなので下がりはしましたが、自己測定結果からするととても納得できません。
自己血糖測定機には「プレジションエクシード」を使用していますが、自己測定機と医師が行う方法ではここまで差がでることがあるのでしょうか?
健康診断前日は19時頃に食事(オクラ入りぶっかけうどん1玉)を食べて、20時30分から40分ジョギング、腹筋30回、腕立て30回をしてから23時に就寝となり、その翌日8時30分から健康診断を行いました。
朝に水を飲むとお腹が痛くなるので前日の23時から水は一滴も飲んでいません。 前日のうどんなどは影響がてるのでしょうか・・・ 自己測定機が正常なのか少し不安になっています。
血糖測定器は今年の初めに購入して説明書をきちんと読んで校正も行っていますし、測定前には必ずお湯で手を洗って温めて、薬指先から採血しています。
気になるのは毎朝血圧も測定しているのですが、平均血圧は122/73なのですが健康診断の時は137/81と高めでした。
元々病院が嫌いで糖尿でなければ行きたくはないぐらい病院の臭いとか雰囲気のせいで重い病気じゃないのに重い病気の気分になってしまって病院では血圧はいつも高めを示します。
このときは血糖値下がってるのか不安でドキドキしてましたからいつもよりかなり緊張してました。
この辺りも関係はあるのでしょうか?
また、健康診断前日に激しい運動をすると尿蛋白が出やすくなって結果が悪くなるから出来るだけ安静にしてた方が言われたのですが、運動は控えた方が良いのでしょうか?
健康診断結果は会社の評価に関係してくるので出来るだけ数値は良くしたいと思っています。
文章がとても長くなってしまいましたが、もしよろしければ何かアドバイスをお願いします。』
「糖質制限食を実行して、以前は空腹時が126mgだったのが平均95mgになり、体重も約7キロ減りました。」
血糖値も改善し体重も減少し、上手に糖質制限食を実践されているのだと思います。食後高血糖は、糖質制限食でリアルタイムに改善することがほとんどですが、空腹時血糖値は糖質制限食でも、
なかなか減りにくいこともあるのでダンボさん、良かったですね。(^o^)v
それから「プレジションエクシード」含めて、現在販売されている自己血糖測定機は、そんなに大きな誤差はないと思います。血糖値でプラスマイナス10mgが誤差範囲です。
従いまして、通常は、空腹時血糖値は平均95mg/dlで正常値なのだと思います。健康診断のときドキドキしておられたのなら、交感神経緊張状態ですので、アドレナリンや副腎皮質ホルモンなどのストレスホルモンが分泌されて血糖値が上昇します。そのため血糖値が普段より上昇して151mg/dlとなったのでしょう。
本当に空腹時血糖値が日常的に高値なら、HbA1cがある程度高値となりますので、気になれば調べてみられたらよいでしょう。
次に運動ですね。
<30分のジョギングと腹筋30回、腕立て30回をする>
激しい運動は、確かに蛋白尿がおりることがありえますが、この程度の運動なら、問題はないと思います。
最後になりましたが「食後血糖値も運動をしなければ2時間値で150mg前後、空腹時血糖値95mg」ということですので、ダンボさんは現時点で、糖尿病境界型(食後2時間血糖値が140mg以上200mg未満)になります。
今から糖質制限食をベースに、主食(糖質)を摂取するときは運動するとかで食生活・ライフスタイルを過ごされたら、将来の糖尿病発症の予防となるでしょう。
江部康二
2008年05月14日 (水)
こんにちは。
夜中の2時に雷がなって目が覚めて、あわててつけっぱなしのパソコンを切りにいきました。少し寝不足の江部康二です。
さて今回は、xiangdaoさんから、興味深いコメント・質問を頂きました。
『HbA1cの誤差
本日1年ぶりに人間ドックへ行ってきました。
思い起こせば、昨年のこの検査で糖尿病が発覚したのでした。(その時のHbA1cは、7.4でした。)
5日前の5月8日が高雄病院の検診日で、その時のHbA1cが、4.8でした。(4月の数値は、5.1でした。)
ところが本日の数値は、5.4なのです。 なんと、わずか5日間で0.6も違うのです。 検査機関が違うとこれ程の誤差が出るのでしょうか?
おまけに、最後の医師との面談でこんなやり取りです。
医:LDLが高値(144)です。生活習慣を改めて下さい。
私:LDLが120以下だと死亡率が上がると東海大学のデータで出てるし、真の悪玉は酸化LDLです。
医:糖尿病なので、アルコールは極力控えてください。
私:焼酎(蒸留酒)2~3杯程度なら、主治医からOKが出ていますし、血糖値も上がらないので続けます。
医:油物は極力控えて、総カロリーを抑えて下さい。
私:カロリーカウンティングではなく、カーボカウンティングをやっています。従って炭水化物は減りますが、脂質と蛋白質は必然的に増えます。それでもHbA1cは劇的に改善してるでしょ。
医:そうですね。(興味なさそうに。)
これ以上言っても無駄と思ったのか、
医:はい。もう結構です。
結構若い女性の医師でしたが、全く聴く耳持たずでした。
2008/05/13(火) 16:28:31 | URL | xiangdao』
xiangdaoさん。いつもコメント・質問ありがとうございます。
まずHbA1cの誤差ですが、
「5月8日が高雄病院の検診日で、その時のHbA1cが、4.8でした。(4月の数値は、5.1でした。) ところが本日の人間ドックの数値は、5.4なのです。 なんと、わずか5日間で0.6も違うのです。 検査機関が違うとこれ程の誤差が出るのでしょうか? 」
京都駅前診療所にHbA1cを測定できる器械を購入した時に、高雄病院や微生物研究所(検査を外注時)のデータに比べて軒並みに、同じように0.6ほど高値でした。
不思議に思って、メーカーに問い合わせたところ、「センサーが旧タイプと新タイプがあり、旧タイプを使用している場合は、HbA1cが約0.6高値にでる」という説明で、早速新タイプに切り替えたら、一致するようになりました。
ですから医療機関により、センサーが新タイプか旧タイプかでHbA1cのデータが異なることがあるようです。当然、xiangdaoさんのデータは新タイプのHbA1c4.8%が正しいと思います。
「医:LDLが高値(144)です。生活習慣を改めて下さい。
私:LDLが120以下だと死亡率が上がると東海大学のデータで出てるし、真の悪玉は酸化LDLです。
医:糖尿病なので、アルコールは極力控えてください。
私:焼酎(蒸留酒)2~3杯程度なら、主治医からOKが出ていますし、血糖値も上がらないので続けます。
医:油物は極力控えて、総カロリーを抑えて下さい。
私:カロリーカウンティングではなく、カーボカウンティングをやっています。従って炭水化物は減りますが、脂質と蛋白質は必然的に増えます。それでもHbA1cは劇的に改善してるでしょ。
医:そうですね。(興味なさそうに。)
これ以上言っても無駄と思ったのか、
医:はい。もう結構です。
結構若い女性の医師でしたが、全く聴く耳持たずでした。」
医師の常識の壁と勉強不足ですね。
米国糖尿病協会の2008年の栄養勧告で、炭水化物をモニタリングすることをランクAで強く推奨したこととか、欧米の糖尿病ガイドラインでは、コントロールが良い糖尿人は適量のアルコールは許可していることとか、コレステロール値に関する、東海大学の大櫛教授の研究データとか・・・。
この若い女医さんも、常識の色眼鏡を取っ払って最新の情報に目を向けていただければ、目から鱗が落ちると思うのですが・・・。
糖質制限食に理解をしめす医師が、少しずつ増えているのは間違いないのですが、残念ながら、大多数の医師は、この人間ドックの女医さんと同じ様な考えなのが日本の現状です。
私も及ばずながら、一般向けの講演及び医師・栄養士・看護師むけのセミナーなどを地道に続けて医療界の啓蒙を目指したいと思っています。xiangdaoさんもご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
江部康二
夜中の2時に雷がなって目が覚めて、あわててつけっぱなしのパソコンを切りにいきました。少し寝不足の江部康二です。
さて今回は、xiangdaoさんから、興味深いコメント・質問を頂きました。
『HbA1cの誤差
本日1年ぶりに人間ドックへ行ってきました。
思い起こせば、昨年のこの検査で糖尿病が発覚したのでした。(その時のHbA1cは、7.4でした。)
5日前の5月8日が高雄病院の検診日で、その時のHbA1cが、4.8でした。(4月の数値は、5.1でした。)
ところが本日の数値は、5.4なのです。 なんと、わずか5日間で0.6も違うのです。 検査機関が違うとこれ程の誤差が出るのでしょうか?
おまけに、最後の医師との面談でこんなやり取りです。
医:LDLが高値(144)です。生活習慣を改めて下さい。
私:LDLが120以下だと死亡率が上がると東海大学のデータで出てるし、真の悪玉は酸化LDLです。
医:糖尿病なので、アルコールは極力控えてください。
私:焼酎(蒸留酒)2~3杯程度なら、主治医からOKが出ていますし、血糖値も上がらないので続けます。
医:油物は極力控えて、総カロリーを抑えて下さい。
私:カロリーカウンティングではなく、カーボカウンティングをやっています。従って炭水化物は減りますが、脂質と蛋白質は必然的に増えます。それでもHbA1cは劇的に改善してるでしょ。
医:そうですね。(興味なさそうに。)
これ以上言っても無駄と思ったのか、
医:はい。もう結構です。
結構若い女性の医師でしたが、全く聴く耳持たずでした。
2008/05/13(火) 16:28:31 | URL | xiangdao』
xiangdaoさん。いつもコメント・質問ありがとうございます。
まずHbA1cの誤差ですが、
「5月8日が高雄病院の検診日で、その時のHbA1cが、4.8でした。(4月の数値は、5.1でした。) ところが本日の人間ドックの数値は、5.4なのです。 なんと、わずか5日間で0.6も違うのです。 検査機関が違うとこれ程の誤差が出るのでしょうか? 」
京都駅前診療所にHbA1cを測定できる器械を購入した時に、高雄病院や微生物研究所(検査を外注時)のデータに比べて軒並みに、同じように0.6ほど高値でした。
不思議に思って、メーカーに問い合わせたところ、「センサーが旧タイプと新タイプがあり、旧タイプを使用している場合は、HbA1cが約0.6高値にでる」という説明で、早速新タイプに切り替えたら、一致するようになりました。
ですから医療機関により、センサーが新タイプか旧タイプかでHbA1cのデータが異なることがあるようです。当然、xiangdaoさんのデータは新タイプのHbA1c4.8%が正しいと思います。
「医:LDLが高値(144)です。生活習慣を改めて下さい。
私:LDLが120以下だと死亡率が上がると東海大学のデータで出てるし、真の悪玉は酸化LDLです。
医:糖尿病なので、アルコールは極力控えてください。
私:焼酎(蒸留酒)2~3杯程度なら、主治医からOKが出ていますし、血糖値も上がらないので続けます。
医:油物は極力控えて、総カロリーを抑えて下さい。
私:カロリーカウンティングではなく、カーボカウンティングをやっています。従って炭水化物は減りますが、脂質と蛋白質は必然的に増えます。それでもHbA1cは劇的に改善してるでしょ。
医:そうですね。(興味なさそうに。)
これ以上言っても無駄と思ったのか、
医:はい。もう結構です。
結構若い女性の医師でしたが、全く聴く耳持たずでした。」
医師の常識の壁と勉強不足ですね。
米国糖尿病協会の2008年の栄養勧告で、炭水化物をモニタリングすることをランクAで強く推奨したこととか、欧米の糖尿病ガイドラインでは、コントロールが良い糖尿人は適量のアルコールは許可していることとか、コレステロール値に関する、東海大学の大櫛教授の研究データとか・・・。
この若い女医さんも、常識の色眼鏡を取っ払って最新の情報に目を向けていただければ、目から鱗が落ちると思うのですが・・・。
糖質制限食に理解をしめす医師が、少しずつ増えているのは間違いないのですが、残念ながら、大多数の医師は、この人間ドックの女医さんと同じ様な考えなのが日本の現状です。
私も及ばずながら、一般向けの講演及び医師・栄養士・看護師むけのセミナーなどを地道に続けて医療界の啓蒙を目指したいと思っています。xiangdaoさんもご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
江部康二
2008年05月13日 (火)
こんにちは。
名古屋・糖質制限食講演会のご案内です。
まだ少し席に余裕がありますので、奮ってご参加のほどお願い申し上げます。
名古屋及び東海・中部地方の皆さん、お待たせしました。糖質制限食講演会in名古屋の詳細が決定しましたので、お知らせします。
今回は、私江部康二と漢方仲間の灰本元先生と二人で糖質制限食のお話をします。
灰本先生は、春日井市で灰本クリニックを開業しておられ、、糖質制限食による糖尿病治療も2003年から300人以上の患者さんに実践されて、大きな成果をあげておられます。これらの成果を示した灰本先生の英文の論文が、欧米の医学雑誌に掲載されたのはとても素晴らしいことで、私も自分のことのように嬉しく思っています。
灰本先生は、上記以外にも漢方医としても高名ですし、高血圧とくに仮面高血圧、肥満、脂質異常症の治療、アトピー性皮膚炎、心身症のカウンセリング治療、胃大腸内視鏡やCTによる早期癌診断、などに精力的に取り組んでおられます。
灰本先生からは、臨床に即した実践的な糖質制限食のお話が伺えると思いますので、私も楽しみにしています。
名古屋及び東海・中部地方の糖尿人・メタボ人の皆さん、是非、奮ってご参加くださいね。
今回の名古屋講演会、会場が公的な場所なので、毎回好評の糖質制限食の食材販売がありませんが、その分内容は、二人分で充実していますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
江部康二
糖質制限食特別講演会in名古屋
『糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満が劇的に改善する食事療法、
糖質制限食』
日時 2008年5月18日(日)
受付 14:00~ 会場 14:30~
定員 150名(先着順)※定員になり次第締め切らせていただきます
参加費 1000円(当日受付)
会場 愛知県産業貿易館 本館 5F 特別会議室
〒4066-0002 名古屋市中区丸の内三丁目1番6号
電話(代表) 052-231-6351
特別講師 灰本クリニック 灰本 元 先生
講演時間 14:30~ 「食事で治す糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満」
江部康二先生(高雄病院 理事長)
15:30~ 休憩
15:45~ 「特別講演 調査研究からみた糖質制限食の効果」
灰本 元先生(灰本クリニック院長)
16:45 講演終了
お電話・FAX・メールにてお申し込み頂けます。
お電話でのお申し込み
075-873-2170
FAXでのお申し込み
075-873-2270
E-mailでのお申し込み
takaoclub@ktk-kyoto.jp
お問い合わせは、
京都高雄倶楽部
TEL 075-873-2170
FAX 075-871-6865
E-mail takaoclub@ktk-kyoto.jp
営業時間は8:45から17:00(くらい)
お休みは土・日・祝です。
お電話頂いた場合、席をはずしていることもあるので、留守電に連絡先を入れておいてください。
後ほど掛け直させていただきます。
名古屋・糖質制限食講演会のご案内です。
まだ少し席に余裕がありますので、奮ってご参加のほどお願い申し上げます。
名古屋及び東海・中部地方の皆さん、お待たせしました。糖質制限食講演会in名古屋の詳細が決定しましたので、お知らせします。
今回は、私江部康二と漢方仲間の灰本元先生と二人で糖質制限食のお話をします。
灰本先生は、春日井市で灰本クリニックを開業しておられ、、糖質制限食による糖尿病治療も2003年から300人以上の患者さんに実践されて、大きな成果をあげておられます。これらの成果を示した灰本先生の英文の論文が、欧米の医学雑誌に掲載されたのはとても素晴らしいことで、私も自分のことのように嬉しく思っています。
灰本先生は、上記以外にも漢方医としても高名ですし、高血圧とくに仮面高血圧、肥満、脂質異常症の治療、アトピー性皮膚炎、心身症のカウンセリング治療、胃大腸内視鏡やCTによる早期癌診断、などに精力的に取り組んでおられます。
灰本先生からは、臨床に即した実践的な糖質制限食のお話が伺えると思いますので、私も楽しみにしています。
名古屋及び東海・中部地方の糖尿人・メタボ人の皆さん、是非、奮ってご参加くださいね。
今回の名古屋講演会、会場が公的な場所なので、毎回好評の糖質制限食の食材販売がありませんが、その分内容は、二人分で充実していますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
江部康二
糖質制限食特別講演会in名古屋
『糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満が劇的に改善する食事療法、
糖質制限食』
日時 2008年5月18日(日)
受付 14:00~ 会場 14:30~
定員 150名(先着順)※定員になり次第締め切らせていただきます
参加費 1000円(当日受付)
会場 愛知県産業貿易館 本館 5F 特別会議室
〒4066-0002 名古屋市中区丸の内三丁目1番6号
電話(代表) 052-231-6351
特別講師 灰本クリニック 灰本 元 先生
講演時間 14:30~ 「食事で治す糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満」
江部康二先生(高雄病院 理事長)
15:30~ 休憩
15:45~ 「特別講演 調査研究からみた糖質制限食の効果」
灰本 元先生(灰本クリニック院長)
16:45 講演終了
お電話・FAX・メールにてお申し込み頂けます。
お電話でのお申し込み
075-873-2170
FAXでのお申し込み
075-873-2270
E-mailでのお申し込み
takaoclub@ktk-kyoto.jp
お問い合わせは、
京都高雄倶楽部
TEL 075-873-2170
FAX 075-871-6865
E-mail takaoclub@ktk-kyoto.jp
営業時間は8:45から17:00(くらい)
お休みは土・日・祝です。
お電話頂いた場合、席をはずしていることもあるので、留守電に連絡先を入れておいてください。
後ほど掛け直させていただきます。
2008年05月13日 (火)
おはようございます。
6月1日の東京・なかの芸能小劇場での 糖質制限食講演会、ブログ記事をみていただいて、早速20数名の申込みがありました。ありがとうございます。(o^。^o)
さて今回は、motoさんから、ハードな運動の翌朝の血糖値について、コメント・質問をいただきました。
『ハードな運動の翌朝の血糖値
ラカントの質問以来、コメントさせていただくのは久しぶりになりますが、日課として先生のブログを楽しみにしております。
さて連休の一日に日帰りサイクリングに行きました。
淡路島一周140kmを9時間ほどかけて走ったのですが、何しろ風の強い日で、時にはママチャリ以下の10km/hでしか前に進めなかったり、そんな中で険しい峠を2つ越え、深刻な生命の危険を感じるほどではありませんが、それなりにハードな一日でした。
水を補給しながら走るのは勿論ですが、随時コンビニなどで小まめに何かを食べ、わたしは主にソーセージ(ツナギの糖質には目をつぶり)を噛り、同行者のオニギリやあんパンを少しだけ横取りし、時に発泡Syu(^^;を飲みながらの行程でした。
明石からJRで夜12時ごろに大阪の自宅に帰りつき、体はヘトヘトで帰宅したのに頭は興奮状態。たまたまやっていた深夜映画の「ノッティングヒルの恋人」を観ながら焼酎とナッツなどを少々。最後までしっかり観てしまいました。おかげで朝までグッスリです。
で、その翌朝の空腹時血糖値(といっても9時過ぎでしたが)は「72」でした。 このところ90~110程度で推移しているのですが、これほどまでに低いのは自己計測開始以来はじめてです。 その翌日以降は、わたしにとっての通常値にまた戻りました。
これは、体が疲弊したから起こったことなのか、それとも生命の危機に近い状況によって何かが活性化したのか、いったいなんなのでしょう。不思議です。
体にはハードだったけれど、とても充実感のある一日だったのですが。
2008/05/08(木) 11:21:16 | URL | moto』
motoさん。お久しぶりです。コメント、及び貴重な体験報告ありがとうございます。
「淡路島一周140kmを9時間ほどかけて走った。」
すごいですね。確かにとてもハードな運動ですね。(〃゚O゚)スゲー!
「ハードな運動の翌朝の空腹時血糖値(といっても9時過ぎでしたが)は「72」でした。このところ90~110程度で推移しているのですが、これほどまでに低いのは自己計測開始以来はじめてです。 その翌日以降は、わたしにとっての通常値にまた戻りました。
これは、体が疲弊したから起こったことなのか、それとも生命の危機に近い状況によって何かが活性化したのか、いったいなんなのでしょう。不思議です。」
筋収縮によるインスリンに無関係なGLUT4トランスロケーション(筋肉細胞の糖輸送体が細胞表面に出てきて血糖を取り込みやすくなる)は、通常は運動終了後2~3時間経過すると消失します。
しかし、骨格筋は運動によって消費した筋グリコーゲンを回復させるために、その後も活発に血糖を取り込み続ける必要があります。
そのため運動終了後、2~3時間経過した後も、活動していた筋においてはインスリン感受性が亢進していて、一定量のインスリン刺激に対して、いつもよりたくさんのGLUT4がトランスロケーションして、血糖を取り込んでグリコーゲンに変えます。
ハードな自転車の運動で、motoさんの筋肉中のグリコーゲンがかなりの量消費されて枯渇状態だったのでしょう。
それで、ナッツ少々摂取時にインスリンが少量分泌されたとき、いつも以上にGLUT4がトランスロケーションして血糖を取り込んだので、翌朝の空腹時血糖値が「72」と過去最低を記録したものと考えられます。筋肉中のグリコーゲンが回復した後は、日常に復帰したのでしょうね。
江部康二
6月1日の東京・なかの芸能小劇場での 糖質制限食講演会、ブログ記事をみていただいて、早速20数名の申込みがありました。ありがとうございます。(o^。^o)
さて今回は、motoさんから、ハードな運動の翌朝の血糖値について、コメント・質問をいただきました。
『ハードな運動の翌朝の血糖値
ラカントの質問以来、コメントさせていただくのは久しぶりになりますが、日課として先生のブログを楽しみにしております。
さて連休の一日に日帰りサイクリングに行きました。
淡路島一周140kmを9時間ほどかけて走ったのですが、何しろ風の強い日で、時にはママチャリ以下の10km/hでしか前に進めなかったり、そんな中で険しい峠を2つ越え、深刻な生命の危険を感じるほどではありませんが、それなりにハードな一日でした。
水を補給しながら走るのは勿論ですが、随時コンビニなどで小まめに何かを食べ、わたしは主にソーセージ(ツナギの糖質には目をつぶり)を噛り、同行者のオニギリやあんパンを少しだけ横取りし、時に発泡Syu(^^;を飲みながらの行程でした。
明石からJRで夜12時ごろに大阪の自宅に帰りつき、体はヘトヘトで帰宅したのに頭は興奮状態。たまたまやっていた深夜映画の「ノッティングヒルの恋人」を観ながら焼酎とナッツなどを少々。最後までしっかり観てしまいました。おかげで朝までグッスリです。
で、その翌朝の空腹時血糖値(といっても9時過ぎでしたが)は「72」でした。 このところ90~110程度で推移しているのですが、これほどまでに低いのは自己計測開始以来はじめてです。 その翌日以降は、わたしにとっての通常値にまた戻りました。
これは、体が疲弊したから起こったことなのか、それとも生命の危機に近い状況によって何かが活性化したのか、いったいなんなのでしょう。不思議です。
体にはハードだったけれど、とても充実感のある一日だったのですが。
2008/05/08(木) 11:21:16 | URL | moto』
motoさん。お久しぶりです。コメント、及び貴重な体験報告ありがとうございます。
「淡路島一周140kmを9時間ほどかけて走った。」
すごいですね。確かにとてもハードな運動ですね。(〃゚O゚)スゲー!
「ハードな運動の翌朝の空腹時血糖値(といっても9時過ぎでしたが)は「72」でした。このところ90~110程度で推移しているのですが、これほどまでに低いのは自己計測開始以来はじめてです。 その翌日以降は、わたしにとっての通常値にまた戻りました。
これは、体が疲弊したから起こったことなのか、それとも生命の危機に近い状況によって何かが活性化したのか、いったいなんなのでしょう。不思議です。」
筋収縮によるインスリンに無関係なGLUT4トランスロケーション(筋肉細胞の糖輸送体が細胞表面に出てきて血糖を取り込みやすくなる)は、通常は運動終了後2~3時間経過すると消失します。
しかし、骨格筋は運動によって消費した筋グリコーゲンを回復させるために、その後も活発に血糖を取り込み続ける必要があります。
そのため運動終了後、2~3時間経過した後も、活動していた筋においてはインスリン感受性が亢進していて、一定量のインスリン刺激に対して、いつもよりたくさんのGLUT4がトランスロケーションして、血糖を取り込んでグリコーゲンに変えます。
ハードな自転車の運動で、motoさんの筋肉中のグリコーゲンがかなりの量消費されて枯渇状態だったのでしょう。
それで、ナッツ少々摂取時にインスリンが少量分泌されたとき、いつも以上にGLUT4がトランスロケーションして血糖を取り込んだので、翌朝の空腹時血糖値が「72」と過去最低を記録したものと考えられます。筋肉中のグリコーゲンが回復した後は、日常に復帰したのでしょうね。
江部康二
2008年05月12日 (月)
こんにちは。
今日は東京から糖質制限的友人がやってきてます。今からあらてつさんや吾一さんも一緒に糖質制限的宴会とワインと焼酎と極少量のビールで盛り上がる予定です。
さて今回は、みずえさんからのコメントと質問です。
『08/05/06 みずえ
境界型
先生、はじめまして。
私は28歳の女性、160cm 47kgの糖尿病の境界型に属するものです。
昨年の秋、随時血糖が186あり糖負荷検査を受けました。その際には空腹時96/30分後141/60分後116/120分後96、HbA1cが5.1で異常なしといわれました。
3年前と1年半前に妊娠中の血糖値が140台だったこともあり2回とも糖負荷検査を受けました。(結果は異常なしでした)
この3回の再検査という状態でもっと早く気付ければよかったのですが、異常なしに安心してしまい普段通りに過ごしてきてしまいました。(とはいえ、暴飲暴食はさけ、禁酒しました)
1か月前の健康診断で随時血糖が164でした。 正直、元に戻っているかと思っていただけにびっくりしました。 運動こそしてませんが、高カロリー食は避けてきましたので。
健診センタのお医者様には糖を吸収しやすいだけでしょ~と軽く言われ、半年前の再検査からお世話になっている担当医には多忙を理由にそれくらいの血糖値であれば生活習慣を見直してくださいのみでさすがに不安になり、血糖値の自己測定を始めました。
測定してみると、主食を抜いた時には血糖値があがることがないことに気づき、そういった文献はないものか探していたところ先生にたどりつくことができました。
理論もわかり、やめていたお酒や手作りのスイーツも食べることができ、満足しています。
質問なのですが、糖尿病は治ることがないとききますが、糖尿病境界型も治ることはないのでしょうか?
疲労しているβ細胞が回復すれば、健常者のように食後血糖が140を超えないに近いくらいまでは戻るのでしょうか?
年齢的に、結婚式や友人との付き合いもまだ多いので、そういった際には周囲の人と同じ食事をとりたいと思います。
会社の人には高血糖をカミングアウトして、おみやげなどのお菓子は断わったり、昼食会ではご飯を断ったりしていますが、
友人との会食や取引先との会食では気を遣わせてしまいますし、黙って同じ食事をとりたいと思っています。
ご多忙のなか、恐縮ですがよろしくお願いいたします。』
「3年前と1年半前に2回ブドウ糖負荷検査を受け異常なしでした。」
これは、少なくとも負荷2時間後の血糖値が140mg/dl未満で、正常型であったいうことですね。
そして、随時血糖値が164mg/dlでびっくりしたということですか。
おそらく主食摂取後1時間くらいの血糖値が164mgだったのではないでしょうか?正常人は、食後1時間値が一番血糖値は高くなります。2回のブドウ糖負荷テストの結果をみれば、もう1時間くらい経過した食後2時間血糖値は140mg未満になったと考えられます。
「昨年の秋、随時血糖が186mgあり糖負荷検査を受けました。」
3回目の検査で、空腹時96、30分後141、60分後116、120分後96と、この時のブドウ糖負荷テストは全くの正常型ですので担当医もさして気にとめなかったのでしょう。
もし、ブドウ糖負荷テストで1時間値が180mg以上なら、正常型でも将来糖尿病型になりやすいので少しだけ注意が必要ですが・・・。
まあ、いろいろ悪条件が重なった時に、たまたま随時血糖値が186mgだったのでしょうね。
「28歳の女性、160cm 47kg」
肥満もありませんのでインスリン抵抗性もないと考えられます。総合的に考えると、みずえさんの場合、境界型と言えるかどうかも考えるくらい、限りなく正常に近いパターンです。おそらく膵臓のβ細胞もダメージはないと思います。
「測定してみると、主食を抜いた時には血糖値があがることがないことに気づき、そういった文献はないものか探していたところ先生にたどりつくことができました。理論もわかり、やめていたお酒や手作りのスイーツも食べることができ、満足しています。」
美味しく楽しく 糖質制限食、実践しておられますね。(^_^)
今から、ベースに糖質制限食的食生活を目指してもらえば、将来糖尿病を発症することは、まずありません。勿論、宴会などハレの日には、皆と一緒に普通に主食も食べても大丈夫です。
または、主食は、未精製の穀物を少量~適量摂る生活習慣病予防のための<高雄病院食生活十箇条>でも充分かもしれませんね。
江部康二
☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-
一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。
『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。*炭水化物=糖質+食物繊維
☆☆☆
アトピー性皮膚炎や気管支喘息など、アレルギー疾患の患者さんに、そして糖尿病や高脂血症などの生活習慣病予防に
『高雄病院食生活十箇条』
一、主食は未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
二、白パン・白砂糖など精製炭水化物の摂取は極力減らす
三、発酵食品(味噌、漬け物、納豆など)をきちんと食べる
四、液体でカロリーを摂らない(飲みものは水、番茶、麦茶、ほうじ茶など)
五、魚貝類はしっかり食べ、肉類は適量を摂る
六、季節の野菜や海草はしっかり食べ、旬の果物も適量摂る
七、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)など身体に良い油脂は積極的に摂る
八、牛乳は極力減らし、チーズやプレーンヨーグルトは適量摂る
九、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ
十、食事は楽しく、ゆっくり、よくかんで
今日は東京から糖質制限的友人がやってきてます。今からあらてつさんや吾一さんも一緒に糖質制限的宴会とワインと焼酎と極少量のビールで盛り上がる予定です。
さて今回は、みずえさんからのコメントと質問です。
『08/05/06 みずえ
境界型
先生、はじめまして。
私は28歳の女性、160cm 47kgの糖尿病の境界型に属するものです。
昨年の秋、随時血糖が186あり糖負荷検査を受けました。その際には空腹時96/30分後141/60分後116/120分後96、HbA1cが5.1で異常なしといわれました。
3年前と1年半前に妊娠中の血糖値が140台だったこともあり2回とも糖負荷検査を受けました。(結果は異常なしでした)
この3回の再検査という状態でもっと早く気付ければよかったのですが、異常なしに安心してしまい普段通りに過ごしてきてしまいました。(とはいえ、暴飲暴食はさけ、禁酒しました)
1か月前の健康診断で随時血糖が164でした。 正直、元に戻っているかと思っていただけにびっくりしました。 運動こそしてませんが、高カロリー食は避けてきましたので。
健診センタのお医者様には糖を吸収しやすいだけでしょ~と軽く言われ、半年前の再検査からお世話になっている担当医には多忙を理由にそれくらいの血糖値であれば生活習慣を見直してくださいのみでさすがに不安になり、血糖値の自己測定を始めました。
測定してみると、主食を抜いた時には血糖値があがることがないことに気づき、そういった文献はないものか探していたところ先生にたどりつくことができました。
理論もわかり、やめていたお酒や手作りのスイーツも食べることができ、満足しています。
質問なのですが、糖尿病は治ることがないとききますが、糖尿病境界型も治ることはないのでしょうか?
疲労しているβ細胞が回復すれば、健常者のように食後血糖が140を超えないに近いくらいまでは戻るのでしょうか?
年齢的に、結婚式や友人との付き合いもまだ多いので、そういった際には周囲の人と同じ食事をとりたいと思います。
会社の人には高血糖をカミングアウトして、おみやげなどのお菓子は断わったり、昼食会ではご飯を断ったりしていますが、
友人との会食や取引先との会食では気を遣わせてしまいますし、黙って同じ食事をとりたいと思っています。
ご多忙のなか、恐縮ですがよろしくお願いいたします。』
「3年前と1年半前に2回ブドウ糖負荷検査を受け異常なしでした。」
これは、少なくとも負荷2時間後の血糖値が140mg/dl未満で、正常型であったいうことですね。
そして、随時血糖値が164mg/dlでびっくりしたということですか。
おそらく主食摂取後1時間くらいの血糖値が164mgだったのではないでしょうか?正常人は、食後1時間値が一番血糖値は高くなります。2回のブドウ糖負荷テストの結果をみれば、もう1時間くらい経過した食後2時間血糖値は140mg未満になったと考えられます。
「昨年の秋、随時血糖が186mgあり糖負荷検査を受けました。」
3回目の検査で、空腹時96、30分後141、60分後116、120分後96と、この時のブドウ糖負荷テストは全くの正常型ですので担当医もさして気にとめなかったのでしょう。
もし、ブドウ糖負荷テストで1時間値が180mg以上なら、正常型でも将来糖尿病型になりやすいので少しだけ注意が必要ですが・・・。
まあ、いろいろ悪条件が重なった時に、たまたま随時血糖値が186mgだったのでしょうね。
「28歳の女性、160cm 47kg」
肥満もありませんのでインスリン抵抗性もないと考えられます。総合的に考えると、みずえさんの場合、境界型と言えるかどうかも考えるくらい、限りなく正常に近いパターンです。おそらく膵臓のβ細胞もダメージはないと思います。
「測定してみると、主食を抜いた時には血糖値があがることがないことに気づき、そういった文献はないものか探していたところ先生にたどりつくことができました。理論もわかり、やめていたお酒や手作りのスイーツも食べることができ、満足しています。」
美味しく楽しく 糖質制限食、実践しておられますね。(^_^)
今から、ベースに糖質制限食的食生活を目指してもらえば、将来糖尿病を発症することは、まずありません。勿論、宴会などハレの日には、皆と一緒に普通に主食も食べても大丈夫です。
または、主食は、未精製の穀物を少量~適量摂る生活習慣病予防のための<高雄病院食生活十箇条>でも充分かもしれませんね。
江部康二
☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-
一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。
『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。*炭水化物=糖質+食物繊維
☆☆☆
アトピー性皮膚炎や気管支喘息など、アレルギー疾患の患者さんに、そして糖尿病や高脂血症などの生活習慣病予防に
『高雄病院食生活十箇条』
一、主食は未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
二、白パン・白砂糖など精製炭水化物の摂取は極力減らす
三、発酵食品(味噌、漬け物、納豆など)をきちんと食べる
四、液体でカロリーを摂らない(飲みものは水、番茶、麦茶、ほうじ茶など)
五、魚貝類はしっかり食べ、肉類は適量を摂る
六、季節の野菜や海草はしっかり食べ、旬の果物も適量摂る
七、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)など身体に良い油脂は積極的に摂る
八、牛乳は極力減らし、チーズやプレーンヨーグルトは適量摂る
九、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ
十、食事は楽しく、ゆっくり、よくかんで
2008年05月11日 (日)
おはようございます。
2008年6月1日(日)<糖質制限食・テーラーメイドダイエット・東京講演会>を東京の中野で開催することになりました。
東京・関東方面の、糖尿人、メタボ人、アトピーさん・・・皆さんのご参加をお待ちしてます。
江部康二
以下は、主催の糖質制限食普及センター東京事務所・アトピー・ネットワーク・リボーン
事務局の曽我部ゆかりさんからのメッセージです。
ドクター江部のブログ読者の皆様へ
リボーンならびに糖質制限食普及センター東京事務所の曽我部ゆかりより、ご案内です。1月20日(日)に開催して、満員御礼の東京講演会~。大好評につき、6月1日(日)に、第7弾を開催いたします。
今回は、講演を主体に、じっくりドクター江部のお話に耳を傾けていただけるよう、時間の設定をしています。ぜひ、皆様お誘い合わせの上、ご参加くださいね。
席に限りがあるため、事前の予約申し込みをお願いしています。(今回より会費は当日払いにしました)。お申し込みお待ちしております。
2008年5月11日 曽我部 ゆかり
江部康二<糖質制限食・テーラーメイドダイエット・東京講演会>
大好評につき、第7弾も開催します。皆様ぜひ、ご参加くださいね。
[食事で治すアトピー・糖尿病・メタボ・肥満]
はじめたその日から期待できる、急速な血糖値の改善、ダイエット、情緒の安定、湿疹の緩和、などなど。薬に頼ることなく、つらい症状が確実に改善。いいことづくしの糖質制限食。そのわけは、代謝機能が安定するという スパイク理論に隠されています。
日時:2008年6月1日(日)
9時20分 開場
9時30分~11時40分(途中10分休憩)
11時50分 退場
会場:なかの芸能小劇場(東京・中野)
会場へのアクセス:JR中央線・総武線・東西線中野駅下車。北口改札をでて、中野通り右手を北上。ドンキホーテの並び。徒歩2~4分。駐車場はありません。
住所:東京都中野区中野5-68-7 スマイル中野2階
電話:03-5380-0931
会費:1000円
(資料プリント付き)
定員:110名まで
予約申し込み制:座席数に限りがあるため、事前にお申し込みをお願いしています。会費は当日払いですが、予約された方優先のご入場とさせていただきます。ご了承ください。
申し込み:申し込み:03-3388-5428 (電話、ファックス同じ)
reborn@big.or.jp
主催:アトピー・ネットワーク・リボーン
糖質制限食普及センター東京事務所
申込:(T/F)03-3388-5428
(e-mail) reborn@big.or.jp
[糖質制限食について]
ベストセラー『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』の著者・高雄病院理事長江部康二医師が、2001年より高雄病院で臨床実践している「糖質制限食」。一言でいえば、食品にふくまれる糖質を制限(管理)するだけ。楽しく簡単、実践可能な食事療法です。
この「糖質制限食」の効果は、カラダの代謝機能全般を改善するもので、糖尿病だけでなく、メタボリックシンドローム系の他の病気(肥満・高血圧・高コレステロール症・動脈硬化)、アレルギー疾患全般にも、効果が認められています。
欧米ではすでに主流になりつつありますが、日本でもドクター江部のブログや患者間で話題をよび、マスコミにも取り上げられ、実践する医療機関のネットワークも広がりつつあります。
さらに江部康二医師により、「糖質制限食」を軸にした、一人ひとりにあわせた食事療法(テーラーメイドダイエット)の提案が可能になりました。
江部 康二(えべ こうじ)プロフィール
(財)高雄病院理事長。内科、漢方医。京都大学医学部卒業。
京都大学胸部疾患研究所で研修。1978年より、医局長として高雄病院に勤務し、東洋医学を学び、漢方臨床実践を行う。
2002年より高雄病院理事長に就任。東洋医学を中心に、西洋医学、食事療法、心理療法など、幅広い立場から独自の臨床活動を行っている。1984年頃から、食事療法に積極的に取り組み、玄米魚菜食を病院給食に取り入れるなどしてきた。
2002年に自らが糖尿病であることに気づき、糖尿病の研究に積極的に取り組み、欧米の最先端の糖尿病治療食を学ぶ。これまでの糖尿病治療食とはまったく異なる「糖質制限食」を提案。高雄病院の臨床において画期的な成果をあげ、治療効果を証明。日本の糖尿病治療に波紋を呼んでいる。
また、生活習慣病全般における食事療法の提案として、「高雄病院食生活10カ条」を確立。一人ひとりの症状・状況にあわせた「テーラーメイドダイエット」を提案している。
医師が食事療法を積極的に臨床にとりいれるのは極めてめずらしい。その意味で江部康二医師は、とてもユニークなドクター。診療だけでなく、講演会でも「明瞭かつ楽しく、人の心を軽くする」その人柄に魅かれる患者さんが多い。
著書『ドクター江部のアトピー学校①②』『主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 』『糖尿病が良くなるごちそうレシピ 糖質制限食の実践法』『糖質制限食 春のレシピ』『糖質制限食 夏のレシピ』『主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編』(東洋経済新報社)など多数。
2008年6月1日(日)<糖質制限食・テーラーメイドダイエット・東京講演会>を東京の中野で開催することになりました。
東京・関東方面の、糖尿人、メタボ人、アトピーさん・・・皆さんのご参加をお待ちしてます。
江部康二
以下は、主催の糖質制限食普及センター東京事務所・アトピー・ネットワーク・リボーン
事務局の曽我部ゆかりさんからのメッセージです。
ドクター江部のブログ読者の皆様へ
リボーンならびに糖質制限食普及センター東京事務所の曽我部ゆかりより、ご案内です。1月20日(日)に開催して、満員御礼の東京講演会~。大好評につき、6月1日(日)に、第7弾を開催いたします。
今回は、講演を主体に、じっくりドクター江部のお話に耳を傾けていただけるよう、時間の設定をしています。ぜひ、皆様お誘い合わせの上、ご参加くださいね。
席に限りがあるため、事前の予約申し込みをお願いしています。(今回より会費は当日払いにしました)。お申し込みお待ちしております。
2008年5月11日 曽我部 ゆかり
江部康二<糖質制限食・テーラーメイドダイエット・東京講演会>
大好評につき、第7弾も開催します。皆様ぜひ、ご参加くださいね。
[食事で治すアトピー・糖尿病・メタボ・肥満]
はじめたその日から期待できる、急速な血糖値の改善、ダイエット、情緒の安定、湿疹の緩和、などなど。薬に頼ることなく、つらい症状が確実に改善。いいことづくしの糖質制限食。そのわけは、代謝機能が安定するという スパイク理論に隠されています。
日時:2008年6月1日(日)
9時20分 開場
9時30分~11時40分(途中10分休憩)
11時50分 退場
会場:なかの芸能小劇場(東京・中野)
会場へのアクセス:JR中央線・総武線・東西線中野駅下車。北口改札をでて、中野通り右手を北上。ドンキホーテの並び。徒歩2~4分。駐車場はありません。
住所:東京都中野区中野5-68-7 スマイル中野2階
電話:03-5380-0931
会費:1000円
(資料プリント付き)
定員:110名まで
予約申し込み制:座席数に限りがあるため、事前にお申し込みをお願いしています。会費は当日払いですが、予約された方優先のご入場とさせていただきます。ご了承ください。
申し込み:申し込み:03-3388-5428 (電話、ファックス同じ)
reborn@big.or.jp
主催:アトピー・ネットワーク・リボーン
糖質制限食普及センター東京事務所
申込:(T/F)03-3388-5428
(e-mail) reborn@big.or.jp
[糖質制限食について]
ベストセラー『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』の著者・高雄病院理事長江部康二医師が、2001年より高雄病院で臨床実践している「糖質制限食」。一言でいえば、食品にふくまれる糖質を制限(管理)するだけ。楽しく簡単、実践可能な食事療法です。
この「糖質制限食」の効果は、カラダの代謝機能全般を改善するもので、糖尿病だけでなく、メタボリックシンドローム系の他の病気(肥満・高血圧・高コレステロール症・動脈硬化)、アレルギー疾患全般にも、効果が認められています。
欧米ではすでに主流になりつつありますが、日本でもドクター江部のブログや患者間で話題をよび、マスコミにも取り上げられ、実践する医療機関のネットワークも広がりつつあります。
さらに江部康二医師により、「糖質制限食」を軸にした、一人ひとりにあわせた食事療法(テーラーメイドダイエット)の提案が可能になりました。
江部 康二(えべ こうじ)プロフィール
(財)高雄病院理事長。内科、漢方医。京都大学医学部卒業。
京都大学胸部疾患研究所で研修。1978年より、医局長として高雄病院に勤務し、東洋医学を学び、漢方臨床実践を行う。
2002年より高雄病院理事長に就任。東洋医学を中心に、西洋医学、食事療法、心理療法など、幅広い立場から独自の臨床活動を行っている。1984年頃から、食事療法に積極的に取り組み、玄米魚菜食を病院給食に取り入れるなどしてきた。
2002年に自らが糖尿病であることに気づき、糖尿病の研究に積極的に取り組み、欧米の最先端の糖尿病治療食を学ぶ。これまでの糖尿病治療食とはまったく異なる「糖質制限食」を提案。高雄病院の臨床において画期的な成果をあげ、治療効果を証明。日本の糖尿病治療に波紋を呼んでいる。
また、生活習慣病全般における食事療法の提案として、「高雄病院食生活10カ条」を確立。一人ひとりの症状・状況にあわせた「テーラーメイドダイエット」を提案している。
医師が食事療法を積極的に臨床にとりいれるのは極めてめずらしい。その意味で江部康二医師は、とてもユニークなドクター。診療だけでなく、講演会でも「明瞭かつ楽しく、人の心を軽くする」その人柄に魅かれる患者さんが多い。
著書『ドクター江部のアトピー学校①②』『主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 』『糖尿病が良くなるごちそうレシピ 糖質制限食の実践法』『糖質制限食 春のレシピ』『糖質制限食 夏のレシピ』『主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編』(東洋経済新報社)など多数。
2008年05月10日 (土)
こんにちは。
今日は、朝から雨が降り続いています。昨夕から急に寒くなって、長袖にまた衣替えでした。
さて今回は、1型糖尿病の saitoさんから、久しぶりにコメント・質問をいただきました。
『江部先生、以前にスポーツと血糖値について質問させていただいたSaitoです。
今日、久々になってしまいましたが、ランタス使用開始してから初めてテニスして来ました。
食べ過ぎて高血糖もなく、低血糖もありませんでした。 先生のご指導のお陰です。
ランタスですが、朝に打つように言われて4単位から始めて、今、8単位打っているのですが、早朝空腹時血糖値が高め(寝る前100くらいでも、朝起きると130くらいになってるのです)なため、夜打ちに変えて見たところ、早朝が90~100くらいで収まります。
夜でも構わないでしょうか。
また、24時頃打つため、夕食後には切れる?のかなという気はしますが、2度打ちとかにする必要はありますか?
先日、「とくダネ」でコメンテイターの岩上さんが江部先生の講演会に行って来たとおっしゃっていました。すごく感激していらっしゃいました。 糖質を制限すると血糖値が上がらないことを全然知らなかったとのことでした。
早くもっと普及して欲しいと心から願っています。
私も何か出来ないかと、とりあえず主治医に先生のご本を二冊置いて来ました。
2008/05/04(日) 01:40:27 | URL | saito 』
saitoさん。ナッツ類をテニス中の補食として、高血糖もなく、またテニス後の夜の低血糖もなかったとのこと、上手くいきましたね、良かったです。(∩_∩)v
主治医殿に私の本を2冊・・・ありがとうございます。読んでいただけたら嬉しいのですが・・・
さてご質問のランタスを注射する時間帯ですが、一日一回、いつでもいいです。従いまして、夜1回でもOKです。
ランタスの持続時間ですが、少し個人差はありますが、メーカー的には22時間~24時間です。
私の経験では24時間はもたなくて、22時間くらいです。でも、2回打つ必要はありません。
1型糖尿病の場合、1日1回ランタスなどの持続力の長いインスリンを、基礎分泌の代わりに注射し、
朝、昼、夕食の前に超速効型のノボラピッドなどのインスリンを追加分泌の代わりに注射します。
夕食後にランタスがきれるなら、夕食前のノボラピッドを少し増量して対処すればよいと思います。
『先日、「とくダネ」でコメンテイターの岩上さんが江部先生の講演会に行って来たとおっしゃっていました。すごく感激していらっしゃいました。』
それは知りませんでした。どこの講演会だったのでしょうね。ともあれ岩上さんに感激していただいたのなら、私も感激です。糖質制限食、ゆっくりですが確実に世の中にひろがりつつあるようですね。 (^_^)
江部康二
今日は、朝から雨が降り続いています。昨夕から急に寒くなって、長袖にまた衣替えでした。
さて今回は、1型糖尿病の saitoさんから、久しぶりにコメント・質問をいただきました。
『江部先生、以前にスポーツと血糖値について質問させていただいたSaitoです。
今日、久々になってしまいましたが、ランタス使用開始してから初めてテニスして来ました。
食べ過ぎて高血糖もなく、低血糖もありませんでした。 先生のご指導のお陰です。
ランタスですが、朝に打つように言われて4単位から始めて、今、8単位打っているのですが、早朝空腹時血糖値が高め(寝る前100くらいでも、朝起きると130くらいになってるのです)なため、夜打ちに変えて見たところ、早朝が90~100くらいで収まります。
夜でも構わないでしょうか。
また、24時頃打つため、夕食後には切れる?のかなという気はしますが、2度打ちとかにする必要はありますか?
先日、「とくダネ」でコメンテイターの岩上さんが江部先生の講演会に行って来たとおっしゃっていました。すごく感激していらっしゃいました。 糖質を制限すると血糖値が上がらないことを全然知らなかったとのことでした。
早くもっと普及して欲しいと心から願っています。
私も何か出来ないかと、とりあえず主治医に先生のご本を二冊置いて来ました。
2008/05/04(日) 01:40:27 | URL | saito 』
saitoさん。ナッツ類をテニス中の補食として、高血糖もなく、またテニス後の夜の低血糖もなかったとのこと、上手くいきましたね、良かったです。(∩_∩)v
主治医殿に私の本を2冊・・・ありがとうございます。読んでいただけたら嬉しいのですが・・・
さてご質問のランタスを注射する時間帯ですが、一日一回、いつでもいいです。従いまして、夜1回でもOKです。
ランタスの持続時間ですが、少し個人差はありますが、メーカー的には22時間~24時間です。
私の経験では24時間はもたなくて、22時間くらいです。でも、2回打つ必要はありません。
1型糖尿病の場合、1日1回ランタスなどの持続力の長いインスリンを、基礎分泌の代わりに注射し、
朝、昼、夕食の前に超速効型のノボラピッドなどのインスリンを追加分泌の代わりに注射します。
夕食後にランタスがきれるなら、夕食前のノボラピッドを少し増量して対処すればよいと思います。
『先日、「とくダネ」でコメンテイターの岩上さんが江部先生の講演会に行って来たとおっしゃっていました。すごく感激していらっしゃいました。』
それは知りませんでした。どこの講演会だったのでしょうね。ともあれ岩上さんに感激していただいたのなら、私も感激です。糖質制限食、ゆっくりですが確実に世の中にひろがりつつあるようですね。 (^_^)
江部康二
2008年05月09日 (金)
こんにちは。
今日は、「いきいき」という、月刊誌の記者さんが「糖質制限食と糖尿病」のインタビューにこられました。
女性読者中心で、書店にはおいてなくて、会員だけで43万部という、なかなかユニークな雑誌です。
結構話がはずみ予定時間をオーバーしましたが、どんな記事になるか楽しみです。
さて今回は、安吉さんからのコメントと質問です。
『ケトーシス?
江部先生。はじめまして。現在33歳の安吉といいます。
私は糖尿病ではないのですが、2年前にブドウ糖負荷検査 を行った際に、空腹時94、30分値163 1時間値191 2時間値119 と、1時間値が180を超えており不安を覚えておりまして、
食事や運動に気を配っていましたが、
そんななか先生の糖質制限食を知って、今年の2月から 「スーパー制限」を2ヶ月程実践しています。
(ちなみに、今年3月の健康診断では 空腹時87 HbA1c5.0
でした)。
前振りがずいぶん長くなってしまったのですが、ちょっと不安なことが
ありましてコメントさせていただきました。
実は、糖質制限食をはじめて、1月位から、慢性的な胃痛、 と稀に嘔吐感を覚えておりまして、更にここ1週間ほど倦怠感も 強くなってきました。
ネットなどで調べてみると、ケトーシスになると 嘔吐や腹痛および倦怠感などの症状が出るとのことでしたので、 これがケトーシスの症状であれば危険なのではないか?と 不安に思っています。この症状は一過性のものとして様子を見ても
良いものかどうか・・・。
糖質制限食は非常に気に入っていますので、是非とも続けたい のですが、正直、腹痛と倦怠感に参っています。何かアドバイスを いただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。
2008/05/03(土) 11:09:48 | URL | 安吉』
安吉さん。
ブドウ糖負荷試験、空腹時94、30分値163 1時間値191 2時間値119 と、2時間値119mgで140mg未満で、正常のパターンですが、仰有るとおり、1時間値が180mgを超えてますので、将来糖尿病になりやすいリスクがあります。
糖質制限食実践で糖尿病発症を防ぐことができますので、是非続けてくださいね。
さて、糖質制限食を実践していると、生理的にケトーシスとなります。
例えば江部康二は、数年来スーパー糖質制限食を実践していますが、2008年4月の血中ケトン体値は498μM/L(26~122)でした。
だいたい、いつも200~500μM/Lていどで、今の糖質を摂取している人の標準値(26~122)に比べたら高値で、一応ケトーシスということになりますが、これは、糖質制限食実践中の、生理的正常値と考えられます。
私の師匠の釜池豊秋先生は、糖質ゼロ食をめざしておられ、私よりはるかに厳密な糖質制限食を実践しておられますが、血中ケトン体は1000~2000μM/L日常的にあるそうです。
私も釜池先生も、血中ケトン体は、現行の標準値よりは高値ということになりますが、身体がしっかりケトン体をエネルギー源として利用するので、尿中ケトン体は陰性です。
このうように、糖質制限食実践中の血中ケトン体高値は、インスリン作用が一定保たれていて血糖値が正常である限りは、生理的なもので病的なものではありませんので、心配はいりません。生理的なケトーシスにおいては、胃痛も倦怠感もありません。
「糖質制限食をはじめて、一ヶ月間位経過してから、慢性的な胃痛、 と稀に嘔吐感を覚えておりまして、更にここ1週間ほど倦怠感も 強くなってきました。」
安吉さんの胃痛と嘔吐感は、糖質制限食とは無関係に、胃に何らかの病変がある可能性がありますので、胃カメラとかで検査されたほうが良いと思います。
過去の経験ですが、糖尿人で糖質制限食を実践して、血糖値は改善したけど胃が痛いとおっしゃる方で、胃カメラで胃潰瘍が確認されたことがありました。
それから倦怠感ですが、 糖質制限食を実践して無意識レベルで脂肪制限もしていると、結果としてカロリー不足になり、体重が減少し過ぎたり力が入りにくくなることがあるので、注意が必要です。
**
生理的ケトン体、病理的ケトン体に関しては2007年8月20日、8月21日のブログをご参照ください。
江部康二
今日は、「いきいき」という、月刊誌の記者さんが「糖質制限食と糖尿病」のインタビューにこられました。
女性読者中心で、書店にはおいてなくて、会員だけで43万部という、なかなかユニークな雑誌です。
結構話がはずみ予定時間をオーバーしましたが、どんな記事になるか楽しみです。
さて今回は、安吉さんからのコメントと質問です。
『ケトーシス?
江部先生。はじめまして。現在33歳の安吉といいます。
私は糖尿病ではないのですが、2年前にブドウ糖負荷検査 を行った際に、空腹時94、30分値163 1時間値191 2時間値119 と、1時間値が180を超えており不安を覚えておりまして、
食事や運動に気を配っていましたが、
そんななか先生の糖質制限食を知って、今年の2月から 「スーパー制限」を2ヶ月程実践しています。
(ちなみに、今年3月の健康診断では 空腹時87 HbA1c5.0
でした)。
前振りがずいぶん長くなってしまったのですが、ちょっと不安なことが
ありましてコメントさせていただきました。
実は、糖質制限食をはじめて、1月位から、慢性的な胃痛、 と稀に嘔吐感を覚えておりまして、更にここ1週間ほど倦怠感も 強くなってきました。
ネットなどで調べてみると、ケトーシスになると 嘔吐や腹痛および倦怠感などの症状が出るとのことでしたので、 これがケトーシスの症状であれば危険なのではないか?と 不安に思っています。この症状は一過性のものとして様子を見ても
良いものかどうか・・・。
糖質制限食は非常に気に入っていますので、是非とも続けたい のですが、正直、腹痛と倦怠感に参っています。何かアドバイスを いただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。
2008/05/03(土) 11:09:48 | URL | 安吉』
安吉さん。
ブドウ糖負荷試験、空腹時94、30分値163 1時間値191 2時間値119 と、2時間値119mgで140mg未満で、正常のパターンですが、仰有るとおり、1時間値が180mgを超えてますので、将来糖尿病になりやすいリスクがあります。
糖質制限食実践で糖尿病発症を防ぐことができますので、是非続けてくださいね。
さて、糖質制限食を実践していると、生理的にケトーシスとなります。
例えば江部康二は、数年来スーパー糖質制限食を実践していますが、2008年4月の血中ケトン体値は498μM/L(26~122)でした。
だいたい、いつも200~500μM/Lていどで、今の糖質を摂取している人の標準値(26~122)に比べたら高値で、一応ケトーシスということになりますが、これは、糖質制限食実践中の、生理的正常値と考えられます。
私の師匠の釜池豊秋先生は、糖質ゼロ食をめざしておられ、私よりはるかに厳密な糖質制限食を実践しておられますが、血中ケトン体は1000~2000μM/L日常的にあるそうです。
私も釜池先生も、血中ケトン体は、現行の標準値よりは高値ということになりますが、身体がしっかりケトン体をエネルギー源として利用するので、尿中ケトン体は陰性です。
このうように、糖質制限食実践中の血中ケトン体高値は、インスリン作用が一定保たれていて血糖値が正常である限りは、生理的なもので病的なものではありませんので、心配はいりません。生理的なケトーシスにおいては、胃痛も倦怠感もありません。
「糖質制限食をはじめて、一ヶ月間位経過してから、慢性的な胃痛、 と稀に嘔吐感を覚えておりまして、更にここ1週間ほど倦怠感も 強くなってきました。」
安吉さんの胃痛と嘔吐感は、糖質制限食とは無関係に、胃に何らかの病変がある可能性がありますので、胃カメラとかで検査されたほうが良いと思います。
過去の経験ですが、糖尿人で糖質制限食を実践して、血糖値は改善したけど胃が痛いとおっしゃる方で、胃カメラで胃潰瘍が確認されたことがありました。
それから倦怠感ですが、 糖質制限食を実践して無意識レベルで脂肪制限もしていると、結果としてカロリー不足になり、体重が減少し過ぎたり力が入りにくくなることがあるので、注意が必要です。
**
生理的ケトン体、病理的ケトン体に関しては2007年8月20日、8月21日のブログをご参照ください。
江部康二
2008年05月08日 (木)
おはようございます。
風薫る五月です。爽やかな気候となりました。高雄病院の周囲の木々も新緑が鮮やかです。
さて今回はSEIROUさんから嬉しいコメントをいただきました。
『感謝です。
初めて投稿させていただきました。毎日先生のブログを見て勉強させていただいています。私は47歳で先月3月28日に糖尿病と診断されました。その時は午後4時頃に病院での検査なので、空腹時血糖が250でした。またa1cが9.1という、大変立派な糖尿病ですね、と診断を受けました。
それ以降、カロリーには気をつけながら夜だけですが食後1時間後に30分のウォーキングをしていましたが、私にとって最大の幸運だったのが診断10日後の4月8日に先生の本に出会う事ができました。JR駅の本屋でふと見ると「主食をぬけば糖尿病が良くなる実践編」があり手にとってしばらく読むと、これならできると納得し翌日よりスーパー糖質制限を実施しました。もともと私は食品スーパーマーケットに20年間勤めており食品と食生活には興味を持っていましたので、先生の本でより日本人の食生活についてもより納得した次第です。スーパーマーケットは美味大食で売上げをあげています。でも日本人は少量粗食が日本人には合うと日頃よりそう思っていたので、先生のご本でより納得いたしました。
そして毎日スーパー糖質制限と、夜の食後の運動を続けましたら、昨日4月25日の検査( 午後4時 )で、空腹時血糖が85 a1cが7.7でした。わずか4週間で 血糖値 250→85 a1c 9.1→7.7 尿ケトン体 1+ という数値で医師も、なにをしたのか??と私に聞きましたが、「 内緒で頑張りました 」 とだけ言いました。診断時にはアマリール1mgを処方されましたが今回からは薬は止めていただきました。来月にもう一度血液検査をしますが、このままの生活であれば、何の苦もなく続けられます。これも先生のおかげです。大変感謝しております。ありがとうございました。
先生の今後も、尚一層のご活躍を期待しております。北陸でのご講演があればぜひ参加させていただきます。
2008/04/26(土) 07:16:00 | URL | SEIROU』
SEIROUさん。「主食をぬけば糖尿病が良くなる実践編」のご購入そしてコメント、ありがとうございました。
4.8から4.25まで18日間のスーパー 糖質制限食実践で
空腹時血糖値250mg→85mg
HbA1c9.1%→7.7%
素晴らしい改善ですね。おめでとうございます。(^o^)v
食品スーパーマーケットに20年間勤務され、食品と食生活には興味を持っておられるとのこと、よほど上手に糖質制限食をしておられるのでしょうね。
主治医の先生もアマリールを即中止していただけるとは、患者さんサイドにたって考えることのできる名医ですね。
私も医師になってから徐々に食生活に興味を持つようになり、当初は日本人本来の食生活とは?
ということで<高雄病院食生活十箇条>に到達しました。
しかし、自分が糖尿病と発覚してからは、日本人の食生活以前に人類本来の食生活とは?というより根源的なことを考え<糖質制限食十箇条>に辿り着きました。
今は<高雄病院食生活十箇条>と<糖質制限食十箇条>を、テーラーメイドダイエットの枠組みの中で適宜使い分けて、患者さんに奨めています。
糖尿人やメタボ人は 糖質制限食、それ以外の人は未精製の穀物を主食とした食生活、いずれも美味しく楽しく、長く続けていきたいですね。
江部康二
☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-
一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。
『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。*炭水化物=糖質+食物繊維
☆☆☆
アトピー性皮膚炎や気管支喘息などアレルギー疾患の患者さんに、そして糖尿病や高脂血症などの生活習慣病予防に
『高雄病院食生活十箇条』
一、主食は未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
二、白パン・白砂糖など精製炭水化物の摂取は極力減らす
三、発酵食品(味噌、漬け物、納豆など)をきちんと食べる
四、液体でカロリーを摂らない(飲みものは水、番茶、麦茶、ほうじ茶など)
五、魚貝類はしっかり食べ、肉類は適量を摂る
六、季節の野菜や海草はしっかり食べ、旬の果物も適量摂る
七、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)など身体に良い油脂は積極的に摂る
八、牛乳は極力減らし、チーズやプレーンヨーグルトは適量摂る
九、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ
十、食事は楽しく、ゆっくり、よくかんで
風薫る五月です。爽やかな気候となりました。高雄病院の周囲の木々も新緑が鮮やかです。
さて今回はSEIROUさんから嬉しいコメントをいただきました。
『感謝です。
初めて投稿させていただきました。毎日先生のブログを見て勉強させていただいています。私は47歳で先月3月28日に糖尿病と診断されました。その時は午後4時頃に病院での検査なので、空腹時血糖が250でした。またa1cが9.1という、大変立派な糖尿病ですね、と診断を受けました。
それ以降、カロリーには気をつけながら夜だけですが食後1時間後に30分のウォーキングをしていましたが、私にとって最大の幸運だったのが診断10日後の4月8日に先生の本に出会う事ができました。JR駅の本屋でふと見ると「主食をぬけば糖尿病が良くなる実践編」があり手にとってしばらく読むと、これならできると納得し翌日よりスーパー糖質制限を実施しました。もともと私は食品スーパーマーケットに20年間勤めており食品と食生活には興味を持っていましたので、先生の本でより日本人の食生活についてもより納得した次第です。スーパーマーケットは美味大食で売上げをあげています。でも日本人は少量粗食が日本人には合うと日頃よりそう思っていたので、先生のご本でより納得いたしました。
そして毎日スーパー糖質制限と、夜の食後の運動を続けましたら、昨日4月25日の検査( 午後4時 )で、空腹時血糖が85 a1cが7.7でした。わずか4週間で 血糖値 250→85 a1c 9.1→7.7 尿ケトン体 1+ という数値で医師も、なにをしたのか??と私に聞きましたが、「 内緒で頑張りました 」 とだけ言いました。診断時にはアマリール1mgを処方されましたが今回からは薬は止めていただきました。来月にもう一度血液検査をしますが、このままの生活であれば、何の苦もなく続けられます。これも先生のおかげです。大変感謝しております。ありがとうございました。
先生の今後も、尚一層のご活躍を期待しております。北陸でのご講演があればぜひ参加させていただきます。
2008/04/26(土) 07:16:00 | URL | SEIROU』
SEIROUさん。「主食をぬけば糖尿病が良くなる実践編」のご購入そしてコメント、ありがとうございました。
4.8から4.25まで18日間のスーパー 糖質制限食実践で
空腹時血糖値250mg→85mg
HbA1c9.1%→7.7%
素晴らしい改善ですね。おめでとうございます。(^o^)v
食品スーパーマーケットに20年間勤務され、食品と食生活には興味を持っておられるとのこと、よほど上手に糖質制限食をしておられるのでしょうね。
主治医の先生もアマリールを即中止していただけるとは、患者さんサイドにたって考えることのできる名医ですね。
私も医師になってから徐々に食生活に興味を持つようになり、当初は日本人本来の食生活とは?
ということで<高雄病院食生活十箇条>に到達しました。
しかし、自分が糖尿病と発覚してからは、日本人の食生活以前に人類本来の食生活とは?というより根源的なことを考え<糖質制限食十箇条>に辿り着きました。
今は<高雄病院食生活十箇条>と<糖質制限食十箇条>を、テーラーメイドダイエットの枠組みの中で適宜使い分けて、患者さんに奨めています。
糖尿人やメタボ人は 糖質制限食、それ以外の人は未精製の穀物を主食とした食生活、いずれも美味しく楽しく、長く続けていきたいですね。
江部康二
☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-
一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。
『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。*炭水化物=糖質+食物繊維
☆☆☆
アトピー性皮膚炎や気管支喘息などアレルギー疾患の患者さんに、そして糖尿病や高脂血症などの生活習慣病予防に
『高雄病院食生活十箇条』
一、主食は未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
二、白パン・白砂糖など精製炭水化物の摂取は極力減らす
三、発酵食品(味噌、漬け物、納豆など)をきちんと食べる
四、液体でカロリーを摂らない(飲みものは水、番茶、麦茶、ほうじ茶など)
五、魚貝類はしっかり食べ、肉類は適量を摂る
六、季節の野菜や海草はしっかり食べ、旬の果物も適量摂る
七、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)など身体に良い油脂は積極的に摂る
八、牛乳は極力減らし、チーズやプレーンヨーグルトは適量摂る
九、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ
十、食事は楽しく、ゆっくり、よくかんで
2008年05月07日 (水)
こんにちは。
今日は毎日新聞の取材がありました。糖尿病と糖質制限食のお話です。どんな記事になるのか楽しみですね。
さて今回は、刈谷の整体士さんから、コメント・質問をいただきました。
『教えて下さい
初めてお便りします。ターザンで釜池先生が紹介された記事を読んで、本屋に行き、同時に江部先生の本を見つけてお二人の本を購入しました!自分は今、肝炎になっており、その原因の一つとして甘党の自分は糖質の取り過ぎからきた脂肪肝ではないか?と担当の医者に言われました。(ちなみに自分は現在42歳で体脂肪率は20%程度です)ですから脂肪肝を治すために、さらにダイエットをしようと思い、先生の本を参考に糖質制限食をしようと思うのですが、肝炎になっている場合、ダイエット効果が高いスーパー糖質制限食は腎機能の低下してる場合以外にも、肝臓にとって負担が掛かるので控えた方がいいのでしょうか?どうか教えて下さい!
2008/04/25(金) 20:17:40 | URL | 刈谷の整体士』
刈谷の整体士さん。
釜池師匠の本、そして私の本のご購入、ありがとうございます。
肝硬変で肝性脳症があるときはタンパク質の制限が必要になります。従って 肝硬変は相対的高タンパク食となる糖質制限食の適応になりません。
しかし、通常の肝炎や肝機能障害であれば、タンパク質の制限はありませんので、スーパー 糖質制限食の実践に問題はありません。
まして脂肪肝であれば、 糖質制限食により内臓脂肪がめきめき減少しますので、肝機能も速やかに改善すると思います。また糖質制限食はダイエットにも最適な食事療法なので一石二鳥となります。
安心して美味しく楽しく 糖質制限食をお続け下さい。
江部康二
今日は毎日新聞の取材がありました。糖尿病と糖質制限食のお話です。どんな記事になるのか楽しみですね。
さて今回は、刈谷の整体士さんから、コメント・質問をいただきました。
『教えて下さい
初めてお便りします。ターザンで釜池先生が紹介された記事を読んで、本屋に行き、同時に江部先生の本を見つけてお二人の本を購入しました!自分は今、肝炎になっており、その原因の一つとして甘党の自分は糖質の取り過ぎからきた脂肪肝ではないか?と担当の医者に言われました。(ちなみに自分は現在42歳で体脂肪率は20%程度です)ですから脂肪肝を治すために、さらにダイエットをしようと思い、先生の本を参考に糖質制限食をしようと思うのですが、肝炎になっている場合、ダイエット効果が高いスーパー糖質制限食は腎機能の低下してる場合以外にも、肝臓にとって負担が掛かるので控えた方がいいのでしょうか?どうか教えて下さい!
2008/04/25(金) 20:17:40 | URL | 刈谷の整体士』
刈谷の整体士さん。
釜池師匠の本、そして私の本のご購入、ありがとうございます。
肝硬変で肝性脳症があるときはタンパク質の制限が必要になります。従って 肝硬変は相対的高タンパク食となる糖質制限食の適応になりません。
しかし、通常の肝炎や肝機能障害であれば、タンパク質の制限はありませんので、スーパー 糖質制限食の実践に問題はありません。
まして脂肪肝であれば、 糖質制限食により内臓脂肪がめきめき減少しますので、肝機能も速やかに改善すると思います。また糖質制限食はダイエットにも最適な食事療法なので一石二鳥となります。
安心して美味しく楽しく 糖質制限食をお続け下さい。
江部康二
2008年05月06日 (火)
こんばんは。
名古屋の 糖質制限食講演会のご案内を再掲します。
まだ席に余裕がありますので奮ってご参加のほどお願い申し上げます。
名古屋及び東海・中部地方の皆さん、お待たせしました。
糖質制限食講演会in名古屋の詳細が決定しましたので、お知らせします。
今回は、私江部康二と漢方仲間の灰本元先生と二人で糖質制限食のお話をします。
灰本先生は春日井市で灰本クリニックを開業しておられ、、糖質制限食による糖尿病治療も2003年から300人以上の患者さんに実践されて、大きな成果をあげておられます。これらの成果を示した灰本先生の英文の論文が、欧米の医学雑誌に掲載されたのはとても素晴らしいことで、私も自分のことのように嬉しく思っています。
灰本先生は、上記以外にも漢方医としても高名ですし、高血圧とくに仮面高血圧、肥満、脂質異常症の治療、アトピー性皮膚炎、心身症のカウンセリング治療、胃大腸内視鏡やCTによる早期癌診断、などに精力的に取り組んでおられます。
灰本先生からは臨床に即した実践的な糖質制限食のお話が伺えると思いますので、私も楽しみにしています。
名古屋及び東海・中部地方の糖尿人・メタボ人の皆さん、是非、奮ってご参加くださいね。
今回の名古屋講演会、会場が公的な場所なので、毎回好評の糖質制限食の食材販売がありませんが、その分内容は、二人分で充実していますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
江部康二
糖質制限食特別講演会in名古屋
『糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満が劇的に改善する食事療法、
糖質制限食』
日時 2008年5月18日(日)
受付 14:00~ 会場 14:30~
定員 150名(先着順)※定員になり次第締め切らせていただきます
参加費 1000円(当日受付)
会場 愛知県産業貿易館 本館 5F 特別会議室
〒4066-0002 名古屋市中区丸の内三丁目1番6号
電話(代表) 052-231-6351
特別講師 灰本クリニック 灰本 元 先生
講演時間 14:30~ 「食事で治す糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満」
江部康二先生(高雄病院 理事長)
15:30~ 休憩
15:45~ 「特別講演 調査研究からみた糖質制限食の効果」
灰本 元先生(灰本クリニック院長)
16:45 講演終了
お電話・FAX・メールにてお申し込み頂けます。
お電話でのお申し込み
075-873-2170
FAXでのお申し込み
075-873-2270
E-mailでのお申し込み
takaoclub@ktk-kyoto.jp
お問い合わせは、
京都高雄倶楽部
TEL 075-873-2170
FAX 075-871-6865
E-mail takaoclub@ktk-kyoto.jp
営業時間は8:45から17:00(くらい)
お休みは土・日・祝です。
お電話頂いた場合、席をはずしていることもあるので、留守電に連絡先を入れておいてください。
後ほど掛け直させていただきます。
名古屋の 糖質制限食講演会のご案内を再掲します。
まだ席に余裕がありますので奮ってご参加のほどお願い申し上げます。
名古屋及び東海・中部地方の皆さん、お待たせしました。
糖質制限食講演会in名古屋の詳細が決定しましたので、お知らせします。
今回は、私江部康二と漢方仲間の灰本元先生と二人で糖質制限食のお話をします。
灰本先生は春日井市で灰本クリニックを開業しておられ、、糖質制限食による糖尿病治療も2003年から300人以上の患者さんに実践されて、大きな成果をあげておられます。これらの成果を示した灰本先生の英文の論文が、欧米の医学雑誌に掲載されたのはとても素晴らしいことで、私も自分のことのように嬉しく思っています。
灰本先生は、上記以外にも漢方医としても高名ですし、高血圧とくに仮面高血圧、肥満、脂質異常症の治療、アトピー性皮膚炎、心身症のカウンセリング治療、胃大腸内視鏡やCTによる早期癌診断、などに精力的に取り組んでおられます。
灰本先生からは臨床に即した実践的な糖質制限食のお話が伺えると思いますので、私も楽しみにしています。
名古屋及び東海・中部地方の糖尿人・メタボ人の皆さん、是非、奮ってご参加くださいね。
今回の名古屋講演会、会場が公的な場所なので、毎回好評の糖質制限食の食材販売がありませんが、その分内容は、二人分で充実していますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
江部康二
糖質制限食特別講演会in名古屋
『糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満が劇的に改善する食事療法、
糖質制限食』
日時 2008年5月18日(日)
受付 14:00~ 会場 14:30~
定員 150名(先着順)※定員になり次第締め切らせていただきます
参加費 1000円(当日受付)
会場 愛知県産業貿易館 本館 5F 特別会議室
〒4066-0002 名古屋市中区丸の内三丁目1番6号
電話(代表) 052-231-6351
特別講師 灰本クリニック 灰本 元 先生
講演時間 14:30~ 「食事で治す糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満」
江部康二先生(高雄病院 理事長)
15:30~ 休憩
15:45~ 「特別講演 調査研究からみた糖質制限食の効果」
灰本 元先生(灰本クリニック院長)
16:45 講演終了
お電話・FAX・メールにてお申し込み頂けます。
お電話でのお申し込み
075-873-2170
FAXでのお申し込み
075-873-2270
E-mailでのお申し込み
takaoclub@ktk-kyoto.jp
お問い合わせは、
京都高雄倶楽部
TEL 075-873-2170
FAX 075-871-6865
E-mail takaoclub@ktk-kyoto.jp
営業時間は8:45から17:00(くらい)
お休みは土・日・祝です。
お電話頂いた場合、席をはずしていることもあるので、留守電に連絡先を入れておいてください。
後ほど掛け直させていただきます。
2008年05月06日 (火)
おはようございます。
昨夕出がけに持って出た傘、早速タクシーの中に忘れてしまいました。でも昨夜は、結局ほとんど雨は降りませんでしたので、事なきを得ました。
鴨川踊り、舞妓さんが去年より増えていて華やいだ雰囲気でしたよ。踊りは、やはり芸妓のお姉さん方のほうが達者ですかね。
さて今回は、アポロさんから、肥満に関してコメント・質問をいただきました。
『糖質制限食について
江部先生こんにちは。
先日、バセドウ病と血糖値について質問させて頂いたアポロです。
その節はお世話になり、ありがとうございました。
その後バセドウ病の薬を飲み続けていますが、
1ヵ月後の血液検査では、空腹時血糖値は70でした。
やはりバセドウ病で血糖値が高くなっていたようです。
でも、まだまだ太っているので糖質制限食で頑張っています。
今までは、車通勤で毎日ほとんど運動していなかったのですが
今は電車通勤に変えて毎日ひと駅手前で降りて片道40分歩いています。
糖質制限食と、1日トータル1時間半程のウォーキングで、
更に1ヶ月で3キロ減少しました。
嬉しいです。これからも頑張ります。
今日は主人の事で質問させて頂きたいのですが、
主人も肥満で、年齢36歳、身長168㎝、体重96キロです。
今のところ血糖値は正常ですが、このままでは危険だと思います。
糖質制限食の話をしても、頭が固くてなかなか私の話に耳を傾けてくれません。
というのも、主人の親友が糖尿病でカロリー第一の考え方なのです。
「炭水化物はエネルギーになるからたっぷり摂らないといけない。」
「肉類は高カロリーだから肉類は摂ってはいけない・・・」等。
主人にいつも言っているようです。
主人もカロリー神話を信じて、毎日すごい量の炭水化物を摂取しています。
そして、夜ご飯の時にはあと200キロカロリーしか摂れない・・・
と呟いています。
いくら私が言っても聞いてもらえません。
どう説明すれば理解してもらえるでしょうか?
糖質制限食十箇条はプリントアウトして渡しました。
糖質制限食の場合カロリー計算は必要ないと先生がブログに書いておられましたが、
全くカロリーは考えなくてよいのでしょうか?
それとも、摂取していいカロリー内で糖質制限食をした方がよいのかどうか。
私はたくさん食べなくても平気なのですが、主人は炭水化物中毒のようですし、
満腹にならないと次から次へと食べてしまいます。
私自身もまだまだ勉強不足で上手く説明ができません。
どうしたらよいでしょうか?
糖質制限食を2人で実践してダイエットできればと思っています。
何より主人の体が心配です。
先生どうぞ宜しくお願い致します。
2008/04/24(木) 11:33:38 | URL | アポロ』
アポロさん。
甲状腺機能亢進症が改善して、血糖値も正常になったとのこと良かったですね。
また、1ヶ月で3キロの減量成功、おめでとうございます。糖質制限食で減量成功したアポロさんというモデルが目の前にいるのに、まだご主人カロリー信仰ですか!?(×_×;)
さてご主人、「年齢36歳、身長168㎝、体重96キロ」
うーむ、なかなかの肥満ですね。半端じゃないですね・・・ ( ̄0 ̄)゛
BMI(肥満指数)34ということは、米国にいってさえも肥満ですね。ちなみに日本では、BMI25以上が肥満、米国では30以上が肥満です。
「糖質制限食の場合カロリー計算は必要ないと先生がブログに書いておられましたが、 全くカロリーは考えなくてよいのでしょうか?」
常識的範囲内では、カロリー計算は不要です。つまり、お腹いっぱい食べても、おかずばっかりですから結構ボリュームがあり、通常は男性で1800~2000キロカロリー、女性で1600~1800キロカロリーくらいまででおさまるのです。
私も、昔から結構な量を食べる方なのですが、1800~2000キロカロリー/日でかなりの満腹で、糖質制限食で10kg減量してそのまま167cm、56kgを保っています。焼酎や赤ワインは、これとは別に飲んでますが、アルコールはエンプティーカロリーで即エネルギーに変わり蓄積されないので大丈夫なのです。 (^_^)
でも中には、確かに強大な大食漢がおられますので、3000キロカロリーとかはさすがに困りますね。
アポロさん以下復習もかねて 糖質制限食で減量できるメカニズムを考えてみましょう。
糖質制限食実践中は
1 肥満ホルモン(追加分泌インスリン)がほとんどでない。
2 体脂肪が常に燃えている。
3 血中ケトン体が 上昇し、尿・呼気中にカロリーと共に生理的に排泄される。
4 肝臓でアミノ酸などから糖新生が行われるがそれに高エネルギーが消費される。
糖質を摂取すれば インスリン・スイッチが入る
A 血糖値が上昇し追加インスリンを分泌。
B 脂肪は燃えず、血糖が中性脂肪に変わる。
C ケトン体は出なくなる
D 糖新生はストップする。
ですから少なくとも同一カロリー摂取なら、糖質制限食>糖質摂取食で減量できるのです。
上記の箇条書きをご主人に説明してあげてくださいね。
江部康二
昨夕出がけに持って出た傘、早速タクシーの中に忘れてしまいました。でも昨夜は、結局ほとんど雨は降りませんでしたので、事なきを得ました。
鴨川踊り、舞妓さんが去年より増えていて華やいだ雰囲気でしたよ。踊りは、やはり芸妓のお姉さん方のほうが達者ですかね。
さて今回は、アポロさんから、肥満に関してコメント・質問をいただきました。
『糖質制限食について
江部先生こんにちは。
先日、バセドウ病と血糖値について質問させて頂いたアポロです。
その節はお世話になり、ありがとうございました。
その後バセドウ病の薬を飲み続けていますが、
1ヵ月後の血液検査では、空腹時血糖値は70でした。
やはりバセドウ病で血糖値が高くなっていたようです。
でも、まだまだ太っているので糖質制限食で頑張っています。
今までは、車通勤で毎日ほとんど運動していなかったのですが
今は電車通勤に変えて毎日ひと駅手前で降りて片道40分歩いています。
糖質制限食と、1日トータル1時間半程のウォーキングで、
更に1ヶ月で3キロ減少しました。
嬉しいです。これからも頑張ります。
今日は主人の事で質問させて頂きたいのですが、
主人も肥満で、年齢36歳、身長168㎝、体重96キロです。
今のところ血糖値は正常ですが、このままでは危険だと思います。
糖質制限食の話をしても、頭が固くてなかなか私の話に耳を傾けてくれません。
というのも、主人の親友が糖尿病でカロリー第一の考え方なのです。
「炭水化物はエネルギーになるからたっぷり摂らないといけない。」
「肉類は高カロリーだから肉類は摂ってはいけない・・・」等。
主人にいつも言っているようです。
主人もカロリー神話を信じて、毎日すごい量の炭水化物を摂取しています。
そして、夜ご飯の時にはあと200キロカロリーしか摂れない・・・
と呟いています。
いくら私が言っても聞いてもらえません。
どう説明すれば理解してもらえるでしょうか?
糖質制限食十箇条はプリントアウトして渡しました。
糖質制限食の場合カロリー計算は必要ないと先生がブログに書いておられましたが、
全くカロリーは考えなくてよいのでしょうか?
それとも、摂取していいカロリー内で糖質制限食をした方がよいのかどうか。
私はたくさん食べなくても平気なのですが、主人は炭水化物中毒のようですし、
満腹にならないと次から次へと食べてしまいます。
私自身もまだまだ勉強不足で上手く説明ができません。
どうしたらよいでしょうか?
糖質制限食を2人で実践してダイエットできればと思っています。
何より主人の体が心配です。
先生どうぞ宜しくお願い致します。
2008/04/24(木) 11:33:38 | URL | アポロ』
アポロさん。
甲状腺機能亢進症が改善して、血糖値も正常になったとのこと良かったですね。
また、1ヶ月で3キロの減量成功、おめでとうございます。糖質制限食で減量成功したアポロさんというモデルが目の前にいるのに、まだご主人カロリー信仰ですか!?(×_×;)
さてご主人、「年齢36歳、身長168㎝、体重96キロ」
うーむ、なかなかの肥満ですね。半端じゃないですね・・・ ( ̄0 ̄)゛
BMI(肥満指数)34ということは、米国にいってさえも肥満ですね。ちなみに日本では、BMI25以上が肥満、米国では30以上が肥満です。
「糖質制限食の場合カロリー計算は必要ないと先生がブログに書いておられましたが、 全くカロリーは考えなくてよいのでしょうか?」
常識的範囲内では、カロリー計算は不要です。つまり、お腹いっぱい食べても、おかずばっかりですから結構ボリュームがあり、通常は男性で1800~2000キロカロリー、女性で1600~1800キロカロリーくらいまででおさまるのです。
私も、昔から結構な量を食べる方なのですが、1800~2000キロカロリー/日でかなりの満腹で、糖質制限食で10kg減量してそのまま167cm、56kgを保っています。焼酎や赤ワインは、これとは別に飲んでますが、アルコールはエンプティーカロリーで即エネルギーに変わり蓄積されないので大丈夫なのです。 (^_^)
でも中には、確かに強大な大食漢がおられますので、3000キロカロリーとかはさすがに困りますね。
アポロさん以下復習もかねて 糖質制限食で減量できるメカニズムを考えてみましょう。
糖質制限食実践中は
1 肥満ホルモン(追加分泌インスリン)がほとんどでない。
2 体脂肪が常に燃えている。
3 血中ケトン体が 上昇し、尿・呼気中にカロリーと共に生理的に排泄される。
4 肝臓でアミノ酸などから糖新生が行われるがそれに高エネルギーが消費される。
糖質を摂取すれば インスリン・スイッチが入る
A 血糖値が上昇し追加インスリンを分泌。
B 脂肪は燃えず、血糖が中性脂肪に変わる。
C ケトン体は出なくなる
D 糖新生はストップする。
ですから少なくとも同一カロリー摂取なら、糖質制限食>糖質摂取食で減量できるのです。
上記の箇条書きをご主人に説明してあげてくださいね。
江部康二
2008年05月05日 (月)
おはようございます。
今日は昼からお天気が心配ですが、「鴨川踊り」に行く予定です。
今年の鴨川踊りは5月1日から24日まで、先斗町三条下ルの歌舞練場で催されます。
祇園の「都踊り」に比べれば舞妓さん、芸子さんは少人数ですが、その分親近感があって間近で観劇することができるので、結構楽しめますよ。ここ数年、毎年いってます。ブログ読者の皆さんも機会があれば一度いってみられては如何でしょう?
さて、今回はちゃたさんから、コメント・質問をいただきました。
『はじめまして。
先生の糖質制限食を実行して快方に向かっております。 本当にありがとうございます。
本日は先生にご相談があります。
夫も糖尿病なので糖質制限食を試したいのですが、仕事がトラック運転手であり、朝・昼の食事は運転しながらのことも多く、手軽に取れるおにぎりとパンのようです。
また、毎日帰れる仕事ではないため、手作りの料理もなかなか食べさせられません。炭水化物をなるべく摂らないようにとは言っていますがあまり実行は出来ていないようです。
ずっと高血糖の状態より高低差が激しい方が血管にはダメージが大きいとのことですがやはり家にいるときのみ糖質制限食ではかえって体には悪いのでしょうか?
どうかご指導いただきたくお願いいたします。
2008/04/23(水) 11:19:51 | URL | ちゃた』
ちゃたさん。ご自身は 糖質制限食で糖尿病が改善したのですね。よかったです。(^_^)v
ご主人ですが、夜だけきっちり糖質制限食にするだけでも、かなり糖尿病は改善します。
朝昼夕と糖質を摂取すれば、最低でも一日三回、ブドウ糖スパイク(食後高血糖)を生じます。夜を糖質制限食にすれば、ブドウ糖スパイクは朝昼の一日二回ですみます。まずは、ご主人が家におられる時と、夕食だけでも糖質制限食を実践しましょう。
朝と昼ですが、まあおにぎり食べながら運転せざるを得ない時もあるでしょうが、休憩できる時は、サービスエリアやコンビニなどで、お総菜を食べては如何でしょうか?
野菜炒め、唐揚げ、焼き鳥(できれば塩焼き)、ハンバーグ、卵焼き、おでん、ゆで卵、衣に目をつむって豚カツやチキンカツ(おにぎりよりは糖質ははるかに少ない)、野菜サラダ・・・
工夫すれば、糖質制限OK食品結構ありますよ。主食(炭水化物)を抜けばいいだけでカロリー計算とかは要らないので、その気にさえなれば簡単に実践できますよ。
私も江部診療所が終了したあとの昼食は、上記コンビニメニューに世話になったり、「ごはん日和」でおかずばっかり買って食べたりしてます。
ご主人、まずはできる範囲から、 糖質制限食をはじめられては如何でしょう。
江部康二
今日は昼からお天気が心配ですが、「鴨川踊り」に行く予定です。
今年の鴨川踊りは5月1日から24日まで、先斗町三条下ルの歌舞練場で催されます。
祇園の「都踊り」に比べれば舞妓さん、芸子さんは少人数ですが、その分親近感があって間近で観劇することができるので、結構楽しめますよ。ここ数年、毎年いってます。ブログ読者の皆さんも機会があれば一度いってみられては如何でしょう?
さて、今回はちゃたさんから、コメント・質問をいただきました。
『はじめまして。
先生の糖質制限食を実行して快方に向かっております。 本当にありがとうございます。
本日は先生にご相談があります。
夫も糖尿病なので糖質制限食を試したいのですが、仕事がトラック運転手であり、朝・昼の食事は運転しながらのことも多く、手軽に取れるおにぎりとパンのようです。
また、毎日帰れる仕事ではないため、手作りの料理もなかなか食べさせられません。炭水化物をなるべく摂らないようにとは言っていますがあまり実行は出来ていないようです。
ずっと高血糖の状態より高低差が激しい方が血管にはダメージが大きいとのことですがやはり家にいるときのみ糖質制限食ではかえって体には悪いのでしょうか?
どうかご指導いただきたくお願いいたします。
2008/04/23(水) 11:19:51 | URL | ちゃた』
ちゃたさん。ご自身は 糖質制限食で糖尿病が改善したのですね。よかったです。(^_^)v
ご主人ですが、夜だけきっちり糖質制限食にするだけでも、かなり糖尿病は改善します。
朝昼夕と糖質を摂取すれば、最低でも一日三回、ブドウ糖スパイク(食後高血糖)を生じます。夜を糖質制限食にすれば、ブドウ糖スパイクは朝昼の一日二回ですみます。まずは、ご主人が家におられる時と、夕食だけでも糖質制限食を実践しましょう。
朝と昼ですが、まあおにぎり食べながら運転せざるを得ない時もあるでしょうが、休憩できる時は、サービスエリアやコンビニなどで、お総菜を食べては如何でしょうか?
野菜炒め、唐揚げ、焼き鳥(できれば塩焼き)、ハンバーグ、卵焼き、おでん、ゆで卵、衣に目をつむって豚カツやチキンカツ(おにぎりよりは糖質ははるかに少ない)、野菜サラダ・・・
工夫すれば、糖質制限OK食品結構ありますよ。主食(炭水化物)を抜けばいいだけでカロリー計算とかは要らないので、その気にさえなれば簡単に実践できますよ。
私も江部診療所が終了したあとの昼食は、上記コンビニメニューに世話になったり、「ごはん日和」でおかずばっかり買って食べたりしてます。
ご主人、まずはできる範囲から、 糖質制限食をはじめられては如何でしょう。
江部康二
2008年05月04日 (日)
おはようございます。今朝は、とても良い天気です。
それでも下の方の空には、霞がかかっています。
さて今日も、5月1日のブログに続いて、間食のお話です。
皆さん、やはり間食に関しては、興味が尽きないようですね。今回はjaoさんからコメント・質問をいただきました。
『間食
初めまして。昨年糖尿病(重症)と診断されカロリー制限を実行し、HbA1Cが現在5.8~6.0の間に落ちてきました。
アクトスを服用しているのですが最近手足が浮腫むようになり、体重も思うようにコントロール出来なくなってきたところに、糖質制限食という言葉を小耳にはさみ、当サイトへたどり着き興味深く拝読させていただいております。
私の担当医が言うには、間食はもってのほかで厳禁ですと言っている のですが、こちらでは無糖質のものを少量なら大丈夫だと言われているような気がいたします。間食がしたいのではありませんが、食べられるものがあると言うだけでも救いになると思います。
間食に関してのご指導いただければ有難く思います。
長文失礼いたしました。
2008/05/02(金) 10:44:07 | URL | jao 』
jaoさん。
カロリー制限で、HbA1Cが5.8~6.0にまで改善されたのなら、当初はともかく、現在はかなり自前のインスリンが分泌できているのだと思います。
当初は、重症糖尿病で糖毒状態の悪循環だったのが、コントロール良好となったことで良循環となり、jaoさんの膵臓のβ細胞のうち疲弊していたものが回復したと考えられます。
よかったですね。(^o^)v
通常は、少々カロリー制限をしても、HbA1Cはなかなか改善しないのが、多くの糖尿病患者さんの現状ですから・・・。
この状況なら、 糖質制限食を導入すれば内服薬は不要と思います。
むくみがでているのなら主治医と相談されて、アクトスは中止した方がよいでしょう。
糖質制限食で血糖コントロールは良好となりますし、体重も、おおむねその人の一番好ましい体重まで減少します。
糖質制限食の基本的な考えは、血糖を上昇させる糖質を制限し、蛋白質・脂質を中心に摂取することです。当然間食においても、同様です。
従来のカロリー制限が主の糖尿病食とは異なり、 糖質制限食においては血糖値を上昇させない食品は適宜間食として摂取できます。
お奨めは、ややおつまみ風になりますが、
チーズ、天日干しのするめ、豆腐、なっとう、トマト、缶詰(オイルサーディーン、牡蠣、アン肝、ムール貝、イカ、ツナ・・・)、
コンビーフ、豚ハム、豚ソーセージ、鶏の塩焼き・・・などはOKです。
ナッツ類は、袋の表示をみて「糖質摂取量5g」を一日二回ていどとしてください。
果実はリンゴ1/3個、グレープフルーツ1/2個、桃1/2個(それぞれ糖質約10g)ていどまでだと、血糖値の上昇は少ないです。
プレーンヨーグルトにも乳糖(糖質)が100g中に約5g含まれていますのでおり、一日に100gまでが目安です。
牛乳にも同様に100g中に約5gの乳糖が含まれており、摂取量は一日に100cc程度にとどめましょう。
厚生労働省が低糖質食の表示を許可しているのは、100g中糖質が5g以下のものです。
糖質制限ドットコムhttp://www.toushitsuseigen.com/
の
◆やわらか蒸し大豆
◆やわらか蒸し黒豆
◆おからフィナンシェ
◆おからほろほろクッキー
◆寒天ジュレ
◆黒豆おからのココアケーキ
◆大豆庵甘菓(京和菓子)
なども、糖質含有量は極めて少なくて、血糖値をほとんど上昇させないので、間食に超お勧めです。
食事療法は一生ものですし、末永く続けることが大切なので、我慢は禁物ですね。
美味しく楽しく 糖質制限食で、間食も摂っていただいて結構ですよ。(⌒o⌒)v
江部康二
☆☆☆ 糖質制限食を始める時のご注意
本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので、必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、
「主食を抜けば糖尿病は良くなる」
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」
「 糖質制限食 春のレシピ」
「 糖質制限食 夏のレシピ」
「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」
を参考にして、自力で糖質制限食を実践して、糖尿病改善を目指していただけば幸いです。
それでも下の方の空には、霞がかかっています。
さて今日も、5月1日のブログに続いて、間食のお話です。
皆さん、やはり間食に関しては、興味が尽きないようですね。今回はjaoさんからコメント・質問をいただきました。
『間食
初めまして。昨年糖尿病(重症)と診断されカロリー制限を実行し、HbA1Cが現在5.8~6.0の間に落ちてきました。
アクトスを服用しているのですが最近手足が浮腫むようになり、体重も思うようにコントロール出来なくなってきたところに、糖質制限食という言葉を小耳にはさみ、当サイトへたどり着き興味深く拝読させていただいております。
私の担当医が言うには、間食はもってのほかで厳禁ですと言っている のですが、こちらでは無糖質のものを少量なら大丈夫だと言われているような気がいたします。間食がしたいのではありませんが、食べられるものがあると言うだけでも救いになると思います。
間食に関してのご指導いただければ有難く思います。
長文失礼いたしました。
2008/05/02(金) 10:44:07 | URL | jao 』
jaoさん。
カロリー制限で、HbA1Cが5.8~6.0にまで改善されたのなら、当初はともかく、現在はかなり自前のインスリンが分泌できているのだと思います。
当初は、重症糖尿病で糖毒状態の悪循環だったのが、コントロール良好となったことで良循環となり、jaoさんの膵臓のβ細胞のうち疲弊していたものが回復したと考えられます。
よかったですね。(^o^)v
通常は、少々カロリー制限をしても、HbA1Cはなかなか改善しないのが、多くの糖尿病患者さんの現状ですから・・・。
この状況なら、 糖質制限食を導入すれば内服薬は不要と思います。
むくみがでているのなら主治医と相談されて、アクトスは中止した方がよいでしょう。
糖質制限食で血糖コントロールは良好となりますし、体重も、おおむねその人の一番好ましい体重まで減少します。
糖質制限食の基本的な考えは、血糖を上昇させる糖質を制限し、蛋白質・脂質を中心に摂取することです。当然間食においても、同様です。
従来のカロリー制限が主の糖尿病食とは異なり、 糖質制限食においては血糖値を上昇させない食品は適宜間食として摂取できます。
お奨めは、ややおつまみ風になりますが、
チーズ、天日干しのするめ、豆腐、なっとう、トマト、缶詰(オイルサーディーン、牡蠣、アン肝、ムール貝、イカ、ツナ・・・)、
コンビーフ、豚ハム、豚ソーセージ、鶏の塩焼き・・・などはOKです。
ナッツ類は、袋の表示をみて「糖質摂取量5g」を一日二回ていどとしてください。
果実はリンゴ1/3個、グレープフルーツ1/2個、桃1/2個(それぞれ糖質約10g)ていどまでだと、血糖値の上昇は少ないです。
プレーンヨーグルトにも乳糖(糖質)が100g中に約5g含まれていますのでおり、一日に100gまでが目安です。
牛乳にも同様に100g中に約5gの乳糖が含まれており、摂取量は一日に100cc程度にとどめましょう。
厚生労働省が低糖質食の表示を許可しているのは、100g中糖質が5g以下のものです。
糖質制限ドットコムhttp://www.toushitsuseigen.com/
の
◆やわらか蒸し大豆
◆やわらか蒸し黒豆
◆おからフィナンシェ
◆おからほろほろクッキー
◆寒天ジュレ
◆黒豆おからのココアケーキ
◆大豆庵甘菓(京和菓子)
なども、糖質含有量は極めて少なくて、血糖値をほとんど上昇させないので、間食に超お勧めです。
食事療法は一生ものですし、末永く続けることが大切なので、我慢は禁物ですね。
美味しく楽しく 糖質制限食で、間食も摂っていただいて結構ですよ。(⌒o⌒)v
江部康二
☆☆☆ 糖質制限食を始める時のご注意
本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので、必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、
「主食を抜けば糖尿病は良くなる」
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」
「 糖質制限食 春のレシピ」
「 糖質制限食 夏のレシピ」
「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」
を参考にして、自力で糖質制限食を実践して、糖尿病改善を目指していただけば幸いです。
2008年05月03日 (土)
おはようございます。
昨夕は、新しいパソコンを導入しようとして、電源は入ったけど、Windowsはまったく立ち上がらず・・・。
悪戦苦闘したけど結局撤退しました。(*_*)
まあ、途中で中途半端に壊れるより、最初からダメで交換のほうが良いかと思うことにしました。
それで、元々のパソコンに戻して、少しでも速く動くように、パソコンに詳しい友人といろいろ設定を変えて試してみたのですが・・・。
どんどん遅くなり、結局システムの復元で、元に戻しました。(*_*)
さすがにブログを書く元気もなくて、
近所の小料理屋さんで、刺身、豚とゴーヤチャンプルー、地鶏の塩焼き、牛すじ煮込み、伊勢エビとチーズの焼き物、海老の磯部揚げ、鶏軟骨唐揚げ、イカとネギのぬたあえ、蛍烏賊のバター焼き、ほうれん草・ベーコンサラダ、菜っ葉のお浸し・・・。
友人と連れ合いと三人でいただきました。
芋焼酎の水割りも2杯、飲みました。美味しかったので機嫌も回復です。 (^_^)
帰宅して赤ワインをちびちび飲みながら、月間少年マガジン(海皇紀などが好きです・・・)をじっくり読んで一日を終えました。
さて今回は、インスリン注射中のみやびさんから、コメントいただきました。
『08/04/22 みやび
脱落者…
先生…おはよぅござぃます。
糖質制限を始めて 約2ヶ月です。
最近 なんだか自分に甘さが出てきて、主食抜きの食事をとっても 間食に甘いものが食べたくなり、結局インスリンを打って間食しているといぅ状態です。これじゃ、糖質制限してる意味ないじゃんっ!!!と 自分にツッコミ入れながら。
主食を抜くのは 抵抗がなく全然平気なのですが、日常の忙しさやストレスなんかも関係して 食べたい衝動にかられてしまいます。値を上げたくないのに、結局 インスリン打って食べてしまう…自分をいじめている状態です。
私には 糖質制限は向いてなかったのかなぁと 自信も なくなってしまいました。
とりあえず 明日診察です。結果が気になりますが…』
『診察結果。
江部先生 こんにちは。
本日の検査結果を報告したく、またまた コメント入れてしまいました。
【 結果 】
HbA1C 7.3% (前回 7.8%)
総コレステロール 227mg/dl
HDLコレステロール 47mg/dl
中性脂肪 184mg/dl
体重 600g減 ←これは 着てる服がうすくなった為?!(笑)
3月初めから 糖質制限を始めたので、今回のヘモグロビン値は その結果が反映されたものと思っていいですよね?
私、ほぼ糖質制限脱落者だけど、今回 少しの下がりでも やってること無駄じゃなかったって 少し自信が戻りました。また 次回 0.5%下がったら、夢の6%台に突入です♪いや 0.5%以上下がるように このまま 頑張りたいと思います。
5週間後が 楽しみです♪
2008/04/23(水) 16:49:22 | URL | みやび』
みやびさん。
一ヶ月で、HbA1cが0.5%改善ですから、良かったですね。(^o^)v
仰有る通り、 糖質制限食の効果が現れたのだと思います。
インスリンを打って甘いものを間食・・・
そういう日があってもいいですよ。
食事療法は、長く続けるのがこつなので、みやびさんの場合は、糖質制限食時々糖質管理食で血糖コントロールしては如何でしょう。
インスリンは、別名肥満ホルモンですから、毎日、大量のインスリンを打って、大量の糖質を食べるのは、血糖値だけは下がってもいろいろ弊害がでます。
同じようにインスリンを注射しても、量が少なくてコントロールできるほど好ましいです。
糖質制限食なら、インスリンの量が1/3以下に減らせます。
日常は糖質制限食でキープし、時々インスリンを増やして甘いもの(糖質管理食)を食べるというパターンなら長続きするし、弊害もストレスも少ないですから
良いのではないでしょうか。
なお、
糖質制限ドットコムのhttp://www.toushitsuseigen.com/
◆おからフィナンシェ
◆おからほろほろクッキー
◆寒天ジュレ
◆黒豆おからのココアケーキ
◆大豆庵甘菓(京和菓子)
などなら、そこそこ甘くて品良く美味しくて、しかも血糖値を上げませんのでみやびさんにもお奨めですよ。
私も毎日どれかを食べてます。
あ、そうそう、やはり糖質制限ドットコムの
「やわらか蒸し大豆」「やわらか蒸し黒豆」も小腹が空いた時にとてもいいですね。
一袋全部食べても、糖質3gていどですから、安心ですね。(⌒o⌒)v
江部康二
昨夕は、新しいパソコンを導入しようとして、電源は入ったけど、Windowsはまったく立ち上がらず・・・。
悪戦苦闘したけど結局撤退しました。(*_*)
まあ、途中で中途半端に壊れるより、最初からダメで交換のほうが良いかと思うことにしました。
それで、元々のパソコンに戻して、少しでも速く動くように、パソコンに詳しい友人といろいろ設定を変えて試してみたのですが・・・。
どんどん遅くなり、結局システムの復元で、元に戻しました。(*_*)
さすがにブログを書く元気もなくて、
近所の小料理屋さんで、刺身、豚とゴーヤチャンプルー、地鶏の塩焼き、牛すじ煮込み、伊勢エビとチーズの焼き物、海老の磯部揚げ、鶏軟骨唐揚げ、イカとネギのぬたあえ、蛍烏賊のバター焼き、ほうれん草・ベーコンサラダ、菜っ葉のお浸し・・・。
友人と連れ合いと三人でいただきました。
芋焼酎の水割りも2杯、飲みました。美味しかったので機嫌も回復です。 (^_^)
帰宅して赤ワインをちびちび飲みながら、月間少年マガジン(海皇紀などが好きです・・・)をじっくり読んで一日を終えました。
さて今回は、インスリン注射中のみやびさんから、コメントいただきました。
『08/04/22 みやび
脱落者…
先生…おはよぅござぃます。
糖質制限を始めて 約2ヶ月です。
最近 なんだか自分に甘さが出てきて、主食抜きの食事をとっても 間食に甘いものが食べたくなり、結局インスリンを打って間食しているといぅ状態です。これじゃ、糖質制限してる意味ないじゃんっ!!!と 自分にツッコミ入れながら。
主食を抜くのは 抵抗がなく全然平気なのですが、日常の忙しさやストレスなんかも関係して 食べたい衝動にかられてしまいます。値を上げたくないのに、結局 インスリン打って食べてしまう…自分をいじめている状態です。
私には 糖質制限は向いてなかったのかなぁと 自信も なくなってしまいました。
とりあえず 明日診察です。結果が気になりますが…』
『診察結果。
江部先生 こんにちは。
本日の検査結果を報告したく、またまた コメント入れてしまいました。
【 結果 】
HbA1C 7.3% (前回 7.8%)
総コレステロール 227mg/dl
HDLコレステロール 47mg/dl
中性脂肪 184mg/dl
体重 600g減 ←これは 着てる服がうすくなった為?!(笑)
3月初めから 糖質制限を始めたので、今回のヘモグロビン値は その結果が反映されたものと思っていいですよね?
私、ほぼ糖質制限脱落者だけど、今回 少しの下がりでも やってること無駄じゃなかったって 少し自信が戻りました。また 次回 0.5%下がったら、夢の6%台に突入です♪いや 0.5%以上下がるように このまま 頑張りたいと思います。
5週間後が 楽しみです♪
2008/04/23(水) 16:49:22 | URL | みやび』
みやびさん。
一ヶ月で、HbA1cが0.5%改善ですから、良かったですね。(^o^)v
仰有る通り、 糖質制限食の効果が現れたのだと思います。
インスリンを打って甘いものを間食・・・
そういう日があってもいいですよ。
食事療法は、長く続けるのがこつなので、みやびさんの場合は、糖質制限食時々糖質管理食で血糖コントロールしては如何でしょう。
インスリンは、別名肥満ホルモンですから、毎日、大量のインスリンを打って、大量の糖質を食べるのは、血糖値だけは下がってもいろいろ弊害がでます。
同じようにインスリンを注射しても、量が少なくてコントロールできるほど好ましいです。
糖質制限食なら、インスリンの量が1/3以下に減らせます。
日常は糖質制限食でキープし、時々インスリンを増やして甘いもの(糖質管理食)を食べるというパターンなら長続きするし、弊害もストレスも少ないですから
良いのではないでしょうか。
なお、
糖質制限ドットコムのhttp://www.toushitsuseigen.com/
◆おからフィナンシェ
◆おからほろほろクッキー
◆寒天ジュレ
◆黒豆おからのココアケーキ
◆大豆庵甘菓(京和菓子)
などなら、そこそこ甘くて品良く美味しくて、しかも血糖値を上げませんのでみやびさんにもお奨めですよ。
私も毎日どれかを食べてます。
あ、そうそう、やはり糖質制限ドットコムの
「やわらか蒸し大豆」「やわらか蒸し黒豆」も小腹が空いた時にとてもいいですね。
一袋全部食べても、糖質3gていどですから、安心ですね。(⌒o⌒)v
江部康二
2008年05月01日 (木)
こんばんは。
衣替えしましたよ。今日の外来から、長い白衣を脱いでベンケーシー(解らない人がいたらごめんなさい)タイプの半袖の白衣にしました。
さて、以前にもブログや本のQ&Aに書きましたが、「糖質制限食で血糖値は良くなったが、体重が減って力がでない。」という患者さんがたまにおられます。
今までの経験では、このような場合、ほとんどの人が結果としてカロリー不足になっていました。常識の壁はなかなか拭いがたいものがあって、無意識に脂肪制限もしてしまう人がいるのですね。
こうなると、「糖質制限+脂肪制限」のダブルとなってカロリー不足となってしまいます。 とくに年配の方で、もともと少食のタイプではカロリー不足対策が必要です。
具体的には、間食としてナッツ類(アーモンド、カシューナッツ、ピーナッツ・・・)を20粒程度なら糖質が約3~5gですので、一日に2~3回は大丈夫です。(1gの糖質が約3g、2型糖尿人の血糖値を上昇させます。)
ナッツ類のなかで、gあたりの糖質含有量が特に少ないのは、くるみ、松の実、カボチャの種で、100gあたり5g以下です。
それと、糖質制限食でやせて力が入らないという人には、通常糖尿人には奨めないのですが、敢えて果物がお奨めです。
アボカドは、100g(1個)あたりの糖質含有量が0.9gと圧倒的に少ないので糖尿人にもOKで、とてもいいですね。
その他それぞれ100gあたり糖質10g以下の果物は、いちご7粒、パパイア1/2個、グレープフルーツ1/4個、夏みかん1/4個、はっさく1/3個、メロン1/8個、もも2/3個などです。
果物に含まれる糖質は、「果糖・ショ糖・ブドウ糖」です。このうちメインの果糖は、血糖値をほとんど上昇させないので食後高血糖にはなりにくいですが、カロリーはありますので体重は増えます。勿論、果物の中のショ糖やブドウ糖は血糖値を上昇させますので念のため。
江部康二
衣替えしましたよ。今日の外来から、長い白衣を脱いでベンケーシー(解らない人がいたらごめんなさい)タイプの半袖の白衣にしました。
さて、以前にもブログや本のQ&Aに書きましたが、「糖質制限食で血糖値は良くなったが、体重が減って力がでない。」という患者さんがたまにおられます。
今までの経験では、このような場合、ほとんどの人が結果としてカロリー不足になっていました。常識の壁はなかなか拭いがたいものがあって、無意識に脂肪制限もしてしまう人がいるのですね。
こうなると、「糖質制限+脂肪制限」のダブルとなってカロリー不足となってしまいます。 とくに年配の方で、もともと少食のタイプではカロリー不足対策が必要です。
具体的には、間食としてナッツ類(アーモンド、カシューナッツ、ピーナッツ・・・)を20粒程度なら糖質が約3~5gですので、一日に2~3回は大丈夫です。(1gの糖質が約3g、2型糖尿人の血糖値を上昇させます。)
ナッツ類のなかで、gあたりの糖質含有量が特に少ないのは、くるみ、松の実、カボチャの種で、100gあたり5g以下です。
それと、糖質制限食でやせて力が入らないという人には、通常糖尿人には奨めないのですが、敢えて果物がお奨めです。
アボカドは、100g(1個)あたりの糖質含有量が0.9gと圧倒的に少ないので糖尿人にもOKで、とてもいいですね。
その他それぞれ100gあたり糖質10g以下の果物は、いちご7粒、パパイア1/2個、グレープフルーツ1/4個、夏みかん1/4個、はっさく1/3個、メロン1/8個、もも2/3個などです。
果物に含まれる糖質は、「果糖・ショ糖・ブドウ糖」です。このうちメインの果糖は、血糖値をほとんど上昇させないので食後高血糖にはなりにくいですが、カロリーはありますので体重は増えます。勿論、果物の中のショ糖やブドウ糖は血糖値を上昇させますので念のため。
江部康二
| ホーム |