2008年04月04日 (金) | 編集 |
こんばんは。
今、高雄病院には、京都はもちろんのこと東京、横浜、静岡、長崎の糖尿病患者さんが入院しておられます。
4月27日(日)には、東京で医療関係者対象の糖質制限食のセミナーを開催します。いよいよ、全国の 糖質制限食に理解のあるお医者さんネットワーク構築にむけて動き始めています。
さて今回は、天下太平さんから乳製品と血糖値に関してコメント・質問を頂きました。
『はじめまして
私も江部先生の本のおかげで、一ヶ月で空腹時血糖が328から147、HbAlcが11.7から9.8とまだ高いですが、とりあえず落とすことができました、これからも糖質制限食と運動を頑張って続けます。
ところで一点素朴な疑問なのですが、乳製品は血糖値の上昇を抑制する働きがあると本で読んだのですが、先生の見解としてはやはり、抑制する働きがあるけれど、そのものに糖質があるのでは意味が無いというお考えなのでしょうか。
ご意見いただければ幸甚と存じます。
2008/03/31(月) 11:26:22 | URL | 天下太平』
天下太平さん。コメント・質問、そして本のご購入、ありがとうございます。
また 糖質制限食で空腹時血糖値328→147mg/dl、HbA1c11.7→9.8%と改善したとのこと、良かったですね。
<高血糖→膵臓のβ細胞へのダメージと体細胞のインスリン抵抗性増大→高血糖>この糖毒といわれる悪循環が 糖質制限食にて断ち切られたと思いますので、今後めきめき良くなると思いますよ。(^_^)v
さてご質問の「乳製品は血糖値の上昇を抑制する働きがある」ということですが、GI(血糖指数)を下げる効果があるということだと思います。
即ち、GIの高い米飯をGI値の低い牛乳やヨーグルトと一緒に食べると、米飯のGIが下がるわけです。
国立健康・栄養研究所臨床栄養管理研究室長の杉山みち子氏のデータによれば、米飯のGIを100とすれば、牛乳と一緒に摂取したら68程度に下がるそうです。
GIの数値は、70以上は高い、56〜69が中等度、GI55以下は低い、と評価されています。
糖尿病でない人は、玄米などGIの低いものを主食としていればブドウ糖スパイクは小さく、代謝が安定するというわけです。
しかし、GIに関して一般に言われてる数値は正常人のもので、糖尿人にはあてはまりません。糖尿病の人は玄米などGIの低いものを食べたとしても、200mg/dl以上のブドウ糖スパイクを起こしてしまうことを、私達は高雄病院入院患者さん300人以上のデータで確認しています。従って牛乳と一緒にパンや米飯を食べても、血糖値は軽く200mg/dlを超えてきます。
結論としては、天下太平さんのご指摘通り、糖尿人においてはGIが低くても糖質を含む食材を摂取すれば、血糖値が上昇するので避けた方が安全です。
ちなみに牛乳もヨーグルトもGIは27程度と低いし、100ml中に約5gの糖質を含む低糖質食品なのですが、ガブガブ飲む人もおられましたので、△食品としています。
*
ブドウ糖スパイクに関しては、2007.7.26ブログをご参照ください。
**
GIと糖尿病に関しては、2007.6.13ブログをご参照ください。
江部康二
今、高雄病院には、京都はもちろんのこと東京、横浜、静岡、長崎の糖尿病患者さんが入院しておられます。
4月27日(日)には、東京で医療関係者対象の糖質制限食のセミナーを開催します。いよいよ、全国の 糖質制限食に理解のあるお医者さんネットワーク構築にむけて動き始めています。
さて今回は、天下太平さんから乳製品と血糖値に関してコメント・質問を頂きました。
『はじめまして
私も江部先生の本のおかげで、一ヶ月で空腹時血糖が328から147、HbAlcが11.7から9.8とまだ高いですが、とりあえず落とすことができました、これからも糖質制限食と運動を頑張って続けます。
ところで一点素朴な疑問なのですが、乳製品は血糖値の上昇を抑制する働きがあると本で読んだのですが、先生の見解としてはやはり、抑制する働きがあるけれど、そのものに糖質があるのでは意味が無いというお考えなのでしょうか。
ご意見いただければ幸甚と存じます。
2008/03/31(月) 11:26:22 | URL | 天下太平』
天下太平さん。コメント・質問、そして本のご購入、ありがとうございます。
また 糖質制限食で空腹時血糖値328→147mg/dl、HbA1c11.7→9.8%と改善したとのこと、良かったですね。
<高血糖→膵臓のβ細胞へのダメージと体細胞のインスリン抵抗性増大→高血糖>この糖毒といわれる悪循環が 糖質制限食にて断ち切られたと思いますので、今後めきめき良くなると思いますよ。(^_^)v
さてご質問の「乳製品は血糖値の上昇を抑制する働きがある」ということですが、GI(血糖指数)を下げる効果があるということだと思います。
即ち、GIの高い米飯をGI値の低い牛乳やヨーグルトと一緒に食べると、米飯のGIが下がるわけです。
国立健康・栄養研究所臨床栄養管理研究室長の杉山みち子氏のデータによれば、米飯のGIを100とすれば、牛乳と一緒に摂取したら68程度に下がるそうです。
GIの数値は、70以上は高い、56〜69が中等度、GI55以下は低い、と評価されています。
糖尿病でない人は、玄米などGIの低いものを主食としていればブドウ糖スパイクは小さく、代謝が安定するというわけです。
しかし、GIに関して一般に言われてる数値は正常人のもので、糖尿人にはあてはまりません。糖尿病の人は玄米などGIの低いものを食べたとしても、200mg/dl以上のブドウ糖スパイクを起こしてしまうことを、私達は高雄病院入院患者さん300人以上のデータで確認しています。従って牛乳と一緒にパンや米飯を食べても、血糖値は軽く200mg/dlを超えてきます。
結論としては、天下太平さんのご指摘通り、糖尿人においてはGIが低くても糖質を含む食材を摂取すれば、血糖値が上昇するので避けた方が安全です。
ちなみに牛乳もヨーグルトもGIは27程度と低いし、100ml中に約5gの糖質を含む低糖質食品なのですが、ガブガブ飲む人もおられましたので、△食品としています。
*
ブドウ糖スパイクに関しては、2007.7.26ブログをご参照ください。
**
GIと糖尿病に関しては、2007.6.13ブログをご参照ください。
江部康二
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