アルコールと肝の糖新生について

おはようございます。

月曜日の朝は、高雄病院京都駅前診療所(075−352−5050)にて外来です。
おかげさまで、順調に患者さんが増えていて喜んでいます。 (^_^)
ブログを書き終えたら出勤です。

さて今回は堤さんから、アルコールと糖新生についてコメント・質問をいただきました。

『江部先生始めまして、埼玉在住の堤と申します。
毎日欠かさずブログ拝見させて頂いてます。
先生のブログと”主食を抜けば糖尿病は良くなる”を拝見して目から鱗です。
日本の医療はなぜ糖尿治療に糖質制限を前押ししないのか疑問です。臨床学的、栄養学的もろもろ裏付けが出来ていないのか?
糖質制限を実施し2ヶ月になります。
HbA1c8.1(最悪)から現在6.7になりました先生のブログと本のおかげです。まだまだ良くなりそうです。
アルコールと糖新生についてについて教えて頂ければ幸いです。
アルコールは夜間の糖新生を抑える働きがあるとの旨ブログを拝見致しましたが、夜間肝臓が本来糖新生の働きをするにも関わらずアルコールの処理に追われ糖新生が出来ないと解釈してますが。。。。。
私も先生と同じく音楽好きで若い頃より 音楽をやっており(ドラムです。) 自宅にはプライベートの練習スタジオまで作ってしまいました。 毎週末には近所のスナック?でドラムを叩き歌って自己満足しております。
遊びに行った翌朝の早朝血糖値は60mg/dlから80mg/dl位で先生が言われるアルコールによる夜間の糖新生を減らす作用?が確認できます。やはりアルコールは糖新生を抑制する作用が本当にあるのでしょうか。
病状の経緯ですが、2年程前に高血糖600mg/dlで4週間入院しノボラピット30ミックスで1年間治療し現在グリミクロンHA20mgを朝夜食後1錠処方されていますが血糖値を見ながら服用しております。(なんせ膵臓に、これ以上無理はさせたくありませんので。)また発病前は80Kgあった体重も糖尿病発病により50Kgまで下がりましたが現在は60kg(身長170です。)で安定しておりスリムになったついでに筋トレを始めプチムキになってきました。
何か皮肉ですね。堤
2008/03/25(火) 13:36:49 | URL | 堤』


堤さん。コメント・質問ありがとうございます。本のご購入、ブログも毎日見ていただいてありがとうございます。

そして 糖質制限食実践により、HbA1c8.1%から現在6.7%と改善、おめでとうございます。(^o^)v

ドラムを叩き歌っておられるそうですが、結構筋肉が収縮して糖輸送体(Glut4)が細胞表面にあがってきて血糖を取り込んでくれそうですね。

アルコールと糖新生ですが、堤さんの解釈でよいと思います。

糖尿病専門医ガイドブック改定第3版」の77ページに、「アルコールは肝の糖新生を抑制する」との記載がありますが、これは正確には結果として抑制するということです。

つまりアルコールは、毒物とみなされて優先的に肝臓で分解されますが、その間同じ補酵素を使う糖新生がブロックされてしまうというわけです。
 
従いまして、一定量以上のアルコール(糖質を含んでいないもの)を摂取すれば、肝臓の夜間糖新生はブロックされ、翌朝の早朝空腹時血糖値は下がる可能性が高いです。

しかし肝臓への負担を考えれば、別の問題ありですね。

江部康二

テーマ: 糖尿病 -  ジャンル: ヘルス・ダイエット
by ドクター江部  at 07:17 |  糖質制限食と・・・ |  comment (5)  |  trackback (0)  |  page top ↑
プロフィール

ドクター江部

Author:ドクター江部
江部康二です。京都の高雄病院で勤務しています。漢方やアトピー治療でご存知の方もおられるかと思いますが、最近、自分が糖尿病だということが発覚し、糖尿病の新しい食事療法『糖質制限食』に力を入れてます。これからも宜しくお願いしますね。

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