α−グルコシダーゼ阻害薬でやせるか?

おはようございます。

昨日、α−グルコシダーゼ阻害薬(グルコバイ、ベイスンなど)のお話を書きました。
α−グルコシダーゼの働きを阻害することで、小腸からの糖質の分解・吸収を遅延させて、食後高血糖を防ぐ効果があるのですね。グルコバイには、α−アミラーゼに対する阻害作用もあることも説明しました。

そうすると、「グルコバイを飲んだら、糖質の吸収がじゃまされて、ダイエット効果があるのではないか?」と考える人もでてきそうですが、どうなのでしょう? (∵)?

実は、グルコバイはもともと、やせ薬としての効果をみこんで開発されたお薬なのです。

で、早速結論ですが、メーカーによればやせ薬としてはうまくいかなかったそうです。それでも研究の結果、食後高血糖を防ぐ効果が確認されて、糖尿病の薬として販売されたという経緯があるのです。

それではなぜ痩せないのでしょう? (´_`?)

α−グルコシダーゼ阻害薬により、上部小腸での吸収が阻害された糖質は、下部小腸で一部吸収されます。さらに、一部は大腸に移行し、腸内細菌により発酵されて短鎖脂肪酸に分解された後、吸収されます。

従って、早く吸収されるかゆっくり吸収されるかの差はあるものの、トータルのエネルギー吸収量は一緒なので、痩せないのです。

また腸内の発酵が増加するため、ガスの産生も亢進して、腹部膨満や放屁の副作用がでやすいのです。

やせ薬というのはなかなか難しいものですよね。やはり薬に頼るよりは 糖質制限食ですっきりダイエットですね。 (^_^)


江部康二
テーマ: 糖尿病 -  ジャンル: ヘルス・ダイエット
by ドクター江部  at 07:37 |  糖尿病 |  comment (4)  |  trackback (1)  |  page top ↑
プロフィール

ドクター江部

Author:ドクター江部
江部康二です。京都の高雄病院で勤務しています。漢方やアトピー治療でご存知の方もおられるかと思いますが、最近、自分が糖尿病だということが発覚し、糖尿病の新しい食事療法『糖質制限食』に力を入れてます。これからも宜しくお願いしますね。

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