2008年01月30日 (水) | 編集 |
おはようございます。
新聞をとりに外にでたら吐く息が白いです。
まだまだ寒い日が続いてる京都です。
さて、ナカムさんから栄養補助食品に関するコメント・質問をいただきましたので
検討してみます。
『江部先生
はじめまして、ナカムと申します。
約三ヶ月前に糖質制限食を知り、江部先生の本「主食を抜けば糖尿病は良くなる」、
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」、「糖質制限食 春のレシピ」、「糖質制限食 夏のレシピ」を 購入し、実践させてもらっています。今週は「実践編」を買いに本屋に走ろうと思っています。
この前は東京講演にも参加させてもらいました。そのときに質問したいことがあったのですが、 残念ながらすることが出来なかったので、こちらでさせていただきます。
質問は補助食品に関することです。
ある白いんげん豆サプリ(ファセオラミン)製品に、「炭水化物が糖に分解されるのをブロック」と ありましたが、これを摂取することで、血糖値の上昇を抑えることは出来るのでしょうか?
また、「血糖値が気になる方に」とうたっている、蕃爽麗茶(グァバ茶ポリフェノール)の方も
上記同様にどうでしょうか?
これらの実績データもおありでしたら、参考までに開示してもらってもよいでしょうか?
2008/01/29 Tue 11:03:33
ナカム 』
ナカムさん。
糖質制限食・東京講演会ご参加、そして本のご購入、ありがとうございました。☆⌒(*^-゚)v
デンプンのような多糖類は、α-アミラーゼという消化酵素の作用を得て、二糖類(麦芽糖や蔗糖)、やオリゴ糖に分解されます。
この二糖類やオリゴ糖は、マルターゼ、スクラーゼ、グルコアミラーゼなどの酵素により単糖(ブドウ糖、果糖、乳糖など)に分解されて小腸から体内に吸収されます。マルターゼ、スクラーゼ、グルコアミラーゼなどの酵素を総称して、α−グルコシダーゼと呼びます。
この、α−グルコシダーゼの働きを阻害することにより、小腸からの糖質の分解・吸収を遅延させて、食後高血糖を抑制するお薬が、α−グルコシダーゼ阻害剤(グルコバイ、ベイスンなど)です。
グルコバイ(アカルボース)はα−グルコシダーゼだけではなく、α-アミラーゼに対する阻害作用も、もっています。ベイスン(ボグリボース)は、α−グルコシダーゼの活性を阻害しますが、α-アミラーゼには影響を与えません。
白いんげん豆抽出物(ファセオラミン)は、αアミラーゼの働きを抑制することで、でんぷんの分解を遅らせ、吸収をゆっくりさせ食後の高血糖を防いでくれることになっています。しかし所詮は健康食品のレベルですので、グルコバイやベイスンのような、医学的臨床試験を行った歴としたデータがあるわけではありません。
ファセオラミンは、米国ニュージャージー州の植物エキス抽出会社である、ファーマケム社の登録商標語のようです。FDA(米国食料医薬品庁)が、ファーマケム社に対してそのような効果はないと警告書をだしたという経緯もあるようです。
従って、グルコバイやベイスンより白いんげん豆抽出物(ファセオラミン)のほうが良く効くというようなことは、まずありえません。
すなわち、「食後高血糖を少しは改善する可能性はあるけど保証はできない」ていどということでしょうか。
グァバ茶ポリフェノールは、あるメーカーが厚生労働省に「特別用途食品」としての効能を申請中のようですから、少しは血糖値を下げる効果はあると思います。
しかし医薬品レベルほど下げないことは確かですので、白いんげん豆抽出物(ファセオラミン)と同様、多くを期待するのは無理と思います。
まあ血糖値に関しては、普通のお茶を飲むよりは、グァバ茶のほうが少しましかな?
というていどの位置づけですね。
江部康二
新聞をとりに外にでたら吐く息が白いです。
まだまだ寒い日が続いてる京都です。
さて、ナカムさんから栄養補助食品に関するコメント・質問をいただきましたので
検討してみます。
『江部先生
はじめまして、ナカムと申します。
約三ヶ月前に糖質制限食を知り、江部先生の本「主食を抜けば糖尿病は良くなる」、
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」、「糖質制限食 春のレシピ」、「糖質制限食 夏のレシピ」を 購入し、実践させてもらっています。今週は「実践編」を買いに本屋に走ろうと思っています。
この前は東京講演にも参加させてもらいました。そのときに質問したいことがあったのですが、 残念ながらすることが出来なかったので、こちらでさせていただきます。
質問は補助食品に関することです。
ある白いんげん豆サプリ(ファセオラミン)製品に、「炭水化物が糖に分解されるのをブロック」と ありましたが、これを摂取することで、血糖値の上昇を抑えることは出来るのでしょうか?
また、「血糖値が気になる方に」とうたっている、蕃爽麗茶(グァバ茶ポリフェノール)の方も
上記同様にどうでしょうか?
これらの実績データもおありでしたら、参考までに開示してもらってもよいでしょうか?
2008/01/29 Tue 11:03:33
ナカム 』
ナカムさん。
糖質制限食・東京講演会ご参加、そして本のご購入、ありがとうございました。☆⌒(*^-゚)v
デンプンのような多糖類は、α-アミラーゼという消化酵素の作用を得て、二糖類(麦芽糖や蔗糖)、やオリゴ糖に分解されます。
この二糖類やオリゴ糖は、マルターゼ、スクラーゼ、グルコアミラーゼなどの酵素により単糖(ブドウ糖、果糖、乳糖など)に分解されて小腸から体内に吸収されます。マルターゼ、スクラーゼ、グルコアミラーゼなどの酵素を総称して、α−グルコシダーゼと呼びます。
この、α−グルコシダーゼの働きを阻害することにより、小腸からの糖質の分解・吸収を遅延させて、食後高血糖を抑制するお薬が、α−グルコシダーゼ阻害剤(グルコバイ、ベイスンなど)です。
グルコバイ(アカルボース)はα−グルコシダーゼだけではなく、α-アミラーゼに対する阻害作用も、もっています。ベイスン(ボグリボース)は、α−グルコシダーゼの活性を阻害しますが、α-アミラーゼには影響を与えません。
白いんげん豆抽出物(ファセオラミン)は、αアミラーゼの働きを抑制することで、でんぷんの分解を遅らせ、吸収をゆっくりさせ食後の高血糖を防いでくれることになっています。しかし所詮は健康食品のレベルですので、グルコバイやベイスンのような、医学的臨床試験を行った歴としたデータがあるわけではありません。
ファセオラミンは、米国ニュージャージー州の植物エキス抽出会社である、ファーマケム社の登録商標語のようです。FDA(米国食料医薬品庁)が、ファーマケム社に対してそのような効果はないと警告書をだしたという経緯もあるようです。
従って、グルコバイやベイスンより白いんげん豆抽出物(ファセオラミン)のほうが良く効くというようなことは、まずありえません。
すなわち、「食後高血糖を少しは改善する可能性はあるけど保証はできない」ていどということでしょうか。
グァバ茶ポリフェノールは、あるメーカーが厚生労働省に「特別用途食品」としての効能を申請中のようですから、少しは血糖値を下げる効果はあると思います。
しかし医薬品レベルほど下げないことは確かですので、白いんげん豆抽出物(ファセオラミン)と同様、多くを期待するのは無理と思います。
まあ血糖値に関しては、普通のお茶を飲むよりは、グァバ茶のほうが少しましかな?
というていどの位置づけですね。
江部康二
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