2008年01月10日 (木) | 編集 |
こんばんは。
1月9日の読売新聞に高雄病院の糖質制限食の記事が載りました。どちらかというとダイエット関連の記事でしたが、結構今回は影響があって、ブログのアクセス数が増え、アマゾンの「主食を抜けば糖尿病は良くなる」の売れ行きがかなり伸びました。
このように、糖質制限食、徐々に世間の認知度は上がっているのですが、医学界の常識の壁は厚いようです。
今回は、でぃあべーちゃさんから某病院への怒りのコメントです。
『常識の壁
アルコールにしても、カロリー神話にしても、日本では常識の壁が厚いですね。 それに、なぞの壁も存在しています。
私の相方、昨日病院で血糖値測定器のチップの処方箋を出してくれないかと交渉したところ、インスリン注射とセットでないと出せないと言われ、仕方なく、インスリン注射もセットで処方箋をもらいました。その血糖値測定器は病院指定のものでなければならないと言われ、家にあった測定器のチップだけの処方箋ではなく、測定器から、針など丸ごとを買うことになりました。
さらに、打ち方の講習があったようなのですが、ひどいことになりました。
どんな弁当でもいいので弁当買ってきてください、と言われ、仕方なくのり弁を買い病院へ持参。食前の血糖値を計ったそうです。食後の血糖値は見なくていいのかと、看護婦さんに尋ねたところ、必要ありませんとのこと。仕方なく、インスリンを打ち弁当を食べ、家に帰ってきたようなのですが、家で血糖値を計ると、食後2Hで283!!ここ2ヶ月糖質制限食で、早朝空腹時血糖値こそ、1度だけ260をマークしたことはあったものの、基本的に朝から下がる一方、夕食前には120,130ぐらいだったのです。283と言う数値で本人は意識が遠のきそうになった、と同時に、怒り心頭で「なにしてけつかるんじゃー!!」と
怒りモードです。
江部先生、今の病院ってこんなものなんでしょうか。もちろん、今後もインスリン注射はしないと本人は決めているようです。
インスリンがこわい薬だからと言って少なめに打ったといっても280越え、しかも食後の血糖値測定しないとコントロールしようがないと思うんですが、、、。
2008/01/09 Wed 10:47:59
でぃあべーちゃ』
でぃあべーちゃさん、ご主人の怒りごもっともです。
整理すると問題点は三つあります。
1
病院でインスリン注射をはじめたら、自己注射管理料が健康保険で設定されますので、血糖自己測定器やセンサーはその管理料に含まれるという解釈になります。
従って、通常は無料で患者さんにセンサーと針を必要な数渡して、使い捨てです。測定器は病院から患者さんへ無料で貸しだしという形になります。
インスリン注射を打っていない糖尿人は、希望があれば自費で血糖自己測定器を購入してもらいます。例えば高雄病院で購入される人もいるし、インターネットや薬局で自分で買われる方もいます。
ですからご主人が、インスリンを打って管理料を支払い、なおかつ、自費で測定器などを購入されたのなら二重取りになるので少し不思議です。(?-д-)ゞ
2
食前の血糖値を測定したのはいいですね。しかし、インスリンを打って弁当を食べて、食後1時間か2時間血糖値値を測定しないのは困ります。
打ったインスリンの量と食後血糖値で、今後どのていどの量が好ましいかを決めていきますから、ご指摘の如く食後のデータがなければ確かめようがありませんよね。
もっとも、カロリー計算だけで糖質のグラム数を計算しなかったら、 血糖値がどれくらい上昇するかは予測不能なので、インスリンの適量を決めるのも困難なのですが。
1gの糖質が約3mg血糖値を上昇させますから、例えば昼の弁当の糖質が80gとすれば、食前血糖値より240mg上昇する計算です。
本来240mg上昇するはずがインスリン2単位打っていたら、120mgの上昇ですんだとすれば、1単位のインスリンが60mg血糖値を下げたことになりますね。 ( 例えば食前血糖値が120mg→インスリン2単位→糖質80gの食事→食後血糖値240mg)
3
インスリンを打っていたにもかかわらず、弁当摂取後2時間値が283mgというのはやはり衝撃ですね。
「なにしてけつかるんじゃー!!」全くその通りです。ミ(`◇´)キ
結局、一般の病院では糖質をたっぷり食べるカロリー制限優先の食事療法しかしてませんので、「糖質制限食なら食後高血糖がほとんどない」ということをご存じないのです。
ですから糖尿人が食後、血糖値200mgだろうが300mgだろうが、「まあ糖尿病やからそなんもんやろう」で終わってしまって、まさに仰有るとおり「常識の壁」です。
私自身が糖尿人ですから、<現行のカロリー制限優先の糖質たっぷり糖尿食>など食べさせられたら、200アップの連続でまさに「なにしてけつかるんじゃー!!」です。
<糖質をたっぷり糖尿人に食べさせて血糖値をわざわざ上昇させる食事療法>
<血糖値の上昇を防ぐために食前にインスリンを打ったり薬を飲む>
<しかし血糖値の上昇が防ぎきれないので多くの糖尿人のコントロールは良くない>
<病院にかかって糖尿病の治療はしているけど合併症は増える一方>
どう考えても変ですよね、糖質を食べなければ血糖値は上昇せず、薬も注射もほとんど要らないのですから・・・
常識の壁に囚われた病院で、袋小路の治療を受けている多くの糖尿人同胞のためにも、
なんとか 社会にも医学界にも糖質制限食を広めていきたいと思っていますので、皆さん応援よろしくお願いします。m(_ _)m
江部康二
1月9日の読売新聞に高雄病院の糖質制限食の記事が載りました。どちらかというとダイエット関連の記事でしたが、結構今回は影響があって、ブログのアクセス数が増え、アマゾンの「主食を抜けば糖尿病は良くなる」の売れ行きがかなり伸びました。
このように、糖質制限食、徐々に世間の認知度は上がっているのですが、医学界の常識の壁は厚いようです。
今回は、でぃあべーちゃさんから某病院への怒りのコメントです。
『常識の壁
アルコールにしても、カロリー神話にしても、日本では常識の壁が厚いですね。 それに、なぞの壁も存在しています。
私の相方、昨日病院で血糖値測定器のチップの処方箋を出してくれないかと交渉したところ、インスリン注射とセットでないと出せないと言われ、仕方なく、インスリン注射もセットで処方箋をもらいました。その血糖値測定器は病院指定のものでなければならないと言われ、家にあった測定器のチップだけの処方箋ではなく、測定器から、針など丸ごとを買うことになりました。
さらに、打ち方の講習があったようなのですが、ひどいことになりました。
どんな弁当でもいいので弁当買ってきてください、と言われ、仕方なくのり弁を買い病院へ持参。食前の血糖値を計ったそうです。食後の血糖値は見なくていいのかと、看護婦さんに尋ねたところ、必要ありませんとのこと。仕方なく、インスリンを打ち弁当を食べ、家に帰ってきたようなのですが、家で血糖値を計ると、食後2Hで283!!ここ2ヶ月糖質制限食で、早朝空腹時血糖値こそ、1度だけ260をマークしたことはあったものの、基本的に朝から下がる一方、夕食前には120,130ぐらいだったのです。283と言う数値で本人は意識が遠のきそうになった、と同時に、怒り心頭で「なにしてけつかるんじゃー!!」と
怒りモードです。
江部先生、今の病院ってこんなものなんでしょうか。もちろん、今後もインスリン注射はしないと本人は決めているようです。
インスリンがこわい薬だからと言って少なめに打ったといっても280越え、しかも食後の血糖値測定しないとコントロールしようがないと思うんですが、、、。
2008/01/09 Wed 10:47:59
でぃあべーちゃ』
でぃあべーちゃさん、ご主人の怒りごもっともです。
整理すると問題点は三つあります。
1
病院でインスリン注射をはじめたら、自己注射管理料が健康保険で設定されますので、血糖自己測定器やセンサーはその管理料に含まれるという解釈になります。
従って、通常は無料で患者さんにセンサーと針を必要な数渡して、使い捨てです。測定器は病院から患者さんへ無料で貸しだしという形になります。
インスリン注射を打っていない糖尿人は、希望があれば自費で血糖自己測定器を購入してもらいます。例えば高雄病院で購入される人もいるし、インターネットや薬局で自分で買われる方もいます。
ですからご主人が、インスリンを打って管理料を支払い、なおかつ、自費で測定器などを購入されたのなら二重取りになるので少し不思議です。(?-д-)ゞ
2
食前の血糖値を測定したのはいいですね。しかし、インスリンを打って弁当を食べて、食後1時間か2時間血糖値値を測定しないのは困ります。
打ったインスリンの量と食後血糖値で、今後どのていどの量が好ましいかを決めていきますから、ご指摘の如く食後のデータがなければ確かめようがありませんよね。
もっとも、カロリー計算だけで糖質のグラム数を計算しなかったら、 血糖値がどれくらい上昇するかは予測不能なので、インスリンの適量を決めるのも困難なのですが。
1gの糖質が約3mg血糖値を上昇させますから、例えば昼の弁当の糖質が80gとすれば、食前血糖値より240mg上昇する計算です。
本来240mg上昇するはずがインスリン2単位打っていたら、120mgの上昇ですんだとすれば、1単位のインスリンが60mg血糖値を下げたことになりますね。 ( 例えば食前血糖値が120mg→インスリン2単位→糖質80gの食事→食後血糖値240mg)
3
インスリンを打っていたにもかかわらず、弁当摂取後2時間値が283mgというのはやはり衝撃ですね。
「なにしてけつかるんじゃー!!」全くその通りです。ミ(`◇´)キ
結局、一般の病院では糖質をたっぷり食べるカロリー制限優先の食事療法しかしてませんので、「糖質制限食なら食後高血糖がほとんどない」ということをご存じないのです。
ですから糖尿人が食後、血糖値200mgだろうが300mgだろうが、「まあ糖尿病やからそなんもんやろう」で終わってしまって、まさに仰有るとおり「常識の壁」です。
私自身が糖尿人ですから、<現行のカロリー制限優先の糖質たっぷり糖尿食>など食べさせられたら、200アップの連続でまさに「なにしてけつかるんじゃー!!」です。
<糖質をたっぷり糖尿人に食べさせて血糖値をわざわざ上昇させる食事療法>
<血糖値の上昇を防ぐために食前にインスリンを打ったり薬を飲む>
<しかし血糖値の上昇が防ぎきれないので多くの糖尿人のコントロールは良くない>
<病院にかかって糖尿病の治療はしているけど合併症は増える一方>
どう考えても変ですよね、糖質を食べなければ血糖値は上昇せず、薬も注射もほとんど要らないのですから・・・
常識の壁に囚われた病院で、袋小路の治療を受けている多くの糖尿人同胞のためにも、
なんとか 社会にも医学界にも糖質制限食を広めていきたいと思っていますので、皆さん応援よろしくお願いします。m(_ _)m
江部康二
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