糖尿病と糖質制限食と環境汚染
こんにちは。今年も慌ただしく大晦日を迎えました。

今朝はぐんと冷え込んでて、車の温度計で2度でした。朝、妙心寺・大法院にある江部家のお墓の掃除にいったら和尚さんも大掃除の真っ最中でした。お寺も一層寒くて、手水に氷がはってました。

さて、DMママさんからコメント・質問をいただきました。

『環境汚染とアレルギー
初めまして。先生のブログをいつも楽しく拝見させていただいています。
長くなりますが、ぜひ教えて頂きたいことがあり投稿しました。
私は食後高血糖で白米や白パンをたくさん食べると200を越えます。
娘を出産する前はブドウ糖負荷試験の最高値131でした。
しかし、娘のアレルギー治療のため食事について勉強し、穀物菜食に変えてから糖尿病が悪化してしまいました。
自分では健康になったと思い込んでいましたので200を越える数値を見たときは我が目を疑いました。
娘のアトピーを治したい一心で幕内さんや梅崎和子さんの本を読み、日本人にあった食事は穀物菜食と信じていましたので、先生の著書『主食を抜けば・・・』を読んでも、血糖値は上がらなくても他に悪い影響があるのでは…と正直にわかに信じることはできませんでした。
でもブログを全て読み、穀物が主食になったのは約4000年で人類の歴史からすると1/1000に過ぎないことや米国の大規模介入試験の結果などを知り、徐々に納得することができました。
何といっても自身の糖尿病が悪化したので、このままごはん中心の食事を続けていてはいけないことは身をもって感じています。
ただ、環境汚染が進んだ今、魚介・肉卵類はダイオキシン濃度が高く、アレルギーを起こしやすいと言われているため、多食することにためらいがあります。
油脂の摂り方がアレルギー症状を左右するとも言われています(角田和彦著『アレルギーっ子の生活百科より)
糖尿病の悪化に気づいた今は断乳し、魚肉は気にせず食べていますが、2人目のことを考えるとこのまま多食していいのか悩みます。
魚肉だけでなく大豆製品も食べていますが、大豆アレルギーも多いので気になります。(実際娘は軽度の大豆アレルギーでした)
肉魚大豆を多食しても子供にアレルギーが出ない人もいるので、どのくらいの摂取ならいいのか目安を提示することは難しいと思います。
でも、食事の度に肉魚大豆中心の食生活でいいのだろうかと不安がよぎるので、ぜひこの点に関して江部先生の考えを聞かせていただきたいです。
以前のブログでは糖質制限食でアレルギー症状が悪化することは経験していないとコメントされていましたが、環境汚染による乳児のアトピーアレルギーの点についてのご意見もぜひ聞かせていただければと思います。
ちなみに今は140を越えないように糖質を摂取しています。
糖質制限開始直後は野菜中心でカロリー不足だった為か155cm、36kgまで体重が落ちてしまいました。
魚肉を食べ始めた今も38kgで、増やしたいのですが体重はそれ以上増えません。
中性脂肪49、HDL61、LDL65とコレステロールも少なめです。
余談ですが、今の食生活を始めて4ヶ月近くなりますが、ガスがたまりおならが臭くなりました。たんぱく質を多くとるようになった為でしょうか。
穀物菜食の時は快便でした。
日本人は腸が長い為、欧米の肉乳製品ではなく米野菜芋の食事が合うとも聞きます。
環境汚染も進んだ今、本来は米野菜芋を食べ、昔の日本人のように摂取した糖質を処理できるくらいの相当な労働をすればいいのかもしれませんが、現代社会では現実的ではありませんよね。
長くなりました。読んで頂きありがとうございます。
先生のご意見お待ちしています。
【2007/12/30 16:56】DMママ 』


DMママさん。
コメント・質問ありがとうございます。

私はテーラーメードダイエット(10.27ブログご参照ください)を提唱していますがまず、DMママさんと娘さんの食生活は分けて考えた方が良いと思います。

娘さんは、幕内先生や梅崎先生が仰有っているような食生活でよいと思います。私もアレルギー疾患の治療や生活習慣病の予防に高雄病院食生活十箇条を提案していますが、これはお二人と基本は一緒です。

強いて違いをあげれば、私はオリーブオイルやαリノレン酸、EPA・DHAなどの油脂は積極的に摂ることを奨めていて、動物性油脂も基本OKということぐらいでしょうか。

また私は、<ブドウ糖ミニスパイク>の観点から、「精製された穀物」こそがほとんどのアレルギー疾患・慢性疾患・生活習慣病発症の諸悪の根源と考えています。またブドウ糖や砂糖の入った清涼飲料水もミニスパイクを起こしやすく危険です。(ブドウ糖ミニスパイクに関しては、7.26ブログをご参照ください。)

従いまして、糖尿病がない娘さんは、高雄病院食生活十箇条がお奨めです。

『高雄病院食生活十箇条』 -アレルギー疾患の治療や生活習慣病予防にー

一、主食は未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
二、白パン・白砂糖など精製炭水化物の摂取は極力減らす
三、発酵食品(味噌、漬け物、納豆など)をきちんと食べる
四、液体でカロリーを摂らない(飲みものは水、番茶、麦茶、ほうじ茶など)
五、魚貝類はしっかり食べ、肉類は適量を摂る
六、季節の野菜や海草はしっかり食べ、旬の果物も適量摂る
七、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)など身体に良い油脂は積極的に摂る
八、牛乳は極力減らし、チーズやプレーンヨーグルトは適量摂る
九、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ
十、食事は楽しく、ゆっくり、よくかんで 

油脂に関してですが、戦後ずっと「動物性の油脂がよくなくて植物性油脂がよい」と保健所などで指導していました。

しかし、日本脂質栄養学会は 2002年9月に、世界に先駆けてhttp://wwwsoc.nii.ac.jp/jsln/teigenAnn02.htm" target="_blank" title="「リノール酸摂取を削減する提言」">「リノール酸摂取を削減する提言」を採択しました( http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsln/teigenAnn02.htm )。

以下は提言からの抜粋です。
 『本学会は 1992年以来、必須脂肪酸であるリノール酸の摂取過剰と健康の問題について討論を重ね、学会内外の有識者の意見を集約・評価してきた。その結果、日本人のリノール酸摂りすぎを是正する方向に栄養指導を改めることが急務であるとの結論に達した。』

 『リノール酸摂取量を現在の高いレベルに保つことのメリットについては、科学的根拠が見出せない。リノール酸摂りすぎの害(心臓・脳血管系疾患、欧米型癌、アレルギー性疾患、その他炎症性疾患)については、動物実験のみならず臨床的にも明らかにされてきた。また、現在市場に供給されている育児用粉ミルク中のリノール酸は総脂肪酸中の 18%以上にもなっており、母乳中の必須脂肪酸組成と著しく乖離している。』

油脂の過剰摂取が問題にされることが多いのですが、結局そのほとんどがリノール酸だったわけです。現代の日本人は必須脂肪酸として1~2g/日必要なのを20g/日摂取しています。(良いあぶらと悪いあぶらに関しては、7.16、18、19ブログをご参照ください。)

次にダイオキシンの問題ですね。
魚介・肉卵類はダイオキシン濃度が高いのですが、ダイオキシンの有害性に関してはいろんな説があります。

また母乳にも当然ダイオキシンは含まれていますが、私は飲ませてよいと思います。
WHOは、「母乳中にはダイオキシンやPCBが含まれているが、母乳栄養には乳幼児の健康と発育に関する利点を示す明確な根拠があることから、母乳栄養を奨励し推進すべきである」としています。

米国環境保護庁は、「バランスのとれた栄養のある食事の利点は、それによるダイオキシンのリスクを補って余りあるということは強調されるべきである」とコメントしています。

私自身糖尿病ですが、糖質を摂取して食後高血糖を起こせば、確実に動脈硬化のリスクとなりますので、 魚介・肉卵類に少々ダイオキシンが含まれていても積極的に食べて、糖質制限食を実践し糖尿病コントロールのほうを優先させています。

DMママさんも糖尿病のコントロールを優先されるほうがいいと思いますよ。肉・魚・卵・大豆・野菜中心の食生活になりますが、農耕開始前の人類の本来のものですので、何の問題もありません。

ただ人類60億人が 糖質制限食をすれば9割以上の人が飢え死にしかねないので、テーラーメード・ダイエットが必要となるわけです。

同じ家庭・食卓で、DMママさんはおかず中心に食べて、娘さんは「おかず+玄米」となるだけですので、混乱や面倒くささもありません。

DMママさんには、以下の十箇条がお奨めです。

糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-
一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。

糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。  

三つ目に「環境汚染による乳児のアトピーアレルギー」の問題ですが、環境汚染化学物質(環境ホルモンなど)がアレルギーを悪化させるという説もありますし、無い方がいいに決まっていますが、私はこの問題には詳しくありませんのですいません。(*- -)(*_ _)

最後になりましたが、ダイオキシンの問題もですが、あまりに完璧に厳しく「清く正しく生きる」ことを目指すととてもしんどいですので「美味しく楽しく生きる」ほうが私の好みですし、皆さんにもお奨めです。(o´~`o)

それでは皆さん、よいお年を。

江部康二
お屠蘇
おはようございます。
今日は昼から刈谷市で 糖質制限食に興味をお持ちのメーカーさん対象の講演会です。
夜は京都に帰ってきて、テニスクラブの皆さんと、今年最後の忘年会です。場所は「牛おおた」という由緒ある焼き肉屋さんだそうで楽しみですね。

クリスマスにはシャンパンとワイン、忘年会でビールに日本酒・・・と、とかくお酒を飲む機会が多い年の瀬が過ぎていき、残すところあと二日となりました。

もちろん糖尿人たる私は、クリスマスも忘年会もスタイルフリーと赤ワインと焼酎でしのぎましたが…。

もうすぐ新年を迎え、それでもまた酒かと言われそうですが、お正月といったら、やっぱりお屠蘇ですかね。私も屠蘇、おちょこで1.2杯くらいは飲もうと思います。

屠蘇は正式には延寿屠蘇散といい、華陀という中国の三国時代の名漢方医が、白朮、山椒、防風、桂皮、桔梗、細辛などの薬草を調合し、酒に浸して飲んだのが始まりといわれています。邪気を屠り、魂を蘇らせるという意味で屠蘇と名付けられました。

日本では平安時代、嵯峨天皇に唐からの使いが、屠蘇散を霊薬として献上したのが始まりといわれています。

天皇は元旦から三が日、四方拝の儀式の後お酒に屠蘇散を浸したものを召し上がられたということです。

この風習が徐々に一般の人たちの間にも広がっていき、よい年を迎えるお正月の行事として定着していったようです。

家族や雇用人の別なく一同に集まり、祝い膳に箸をつける前に若い者から順に杯をあげ無病息災を祈るのです。この風習は、江戸時代におおいに流行り、大正時代まではかなり広く行われていました。

江戸後期から明治のころには、町医者がお歳暮として年末に患者に与えたと言われています。近年は大晦日の夜、酒に屠蘇散を入れ一夜冷たく浸しておき、元旦の朝雑煮を食べる前に、家族の一年の健康と幸せを願って飲むのが一般的でしょうか。

屠蘇(トソ)
延寿屠蘇散(エンジュトソサン)
華陀(カダ)
邪気を屠(ホフ)り、魂を蘇(ヨミガエ)らせる
白朮(ビャクジュツ)、山椒(サンショ)、防風(ボウフウ)、桂皮(ケイヒ)、
桔梗(キキョウ)、細辛(サイシン)
四方拝(シホウハイ)
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食と中性脂肪
こんばんは。今日は朝から雨が降り続いています。

昼からはテレビの撮影がありました。「ガイアの夜明け」(テレビ東京、テレビ大阪)という役所広司さんが司会の真面目な番組です。2008年1月15日の午後10時からです。

糖質制限食を取りあげてもらえるのでありがたいです。食品冷凍技術の話やいろんな話題の中の一つなので何日もかけて撮影して、放映されるのは数分間みたいです。テレビって大変ですね。~(-o- )~

さて今回はmaruさんから、コメント・質問いただきましたのでお答え致します。

『以前、インシュリン抵抗性糖尿で質問させていただいた、maruです。
9月からスーパー糖質制限食をはじめて、今、11kg減りました。
HbA1c5,3になり食後3時間血糖で80くらいです。
ただ、中性脂肪だけが、ここ3か月で40くらいあがって、176もありました。
やはり、食べてもいいチーズやナッツなどの食べすぎなのでしょうか・・・
【2007/12/21 01:11】 maru』


maruさん、スーパー 糖質制限食、約三ヶ月で11kgの減量成功ですか。おめでとうございます。HbA1cが5.3%になり、食後3時間血糖値で80mgならば完全な正常人ですね。  iiii~  (⌒O⌒)

肥満が解消すればインスリン抵抗性も改善するので、 糖質制限食による減量成功は一石二鳥ですね。

さて、 糖質制限食実践中なのに中性脂肪が上昇したとのことですが、これは間違いなく糖質が一定量摂取された証拠です。スーパー糖質制限食ならば、中性脂肪は100mgを超えることはまずありません。

スーパー糖質制限食で野菜に含まれる糖質が一食15~20gですので、一日量は45~60gです。

チーズには、100g中1~2gの糖質しかふくまれていませんので、まず問題はありません。ナッツが要注意ですね。

100gのミックスナッツに、約16gの糖質が含まれてますから結構多いです。「100g中糖質5g以下」が厚生労働省の認める低糖質食品ですので、ナッツは一応○食品に分類してますが、実は正確には△食品と考えた方がよいです。

ナッツ類の中でも、松の実は100g中1.25g、くるみは100g中5g、カボチャの種は100g中4.8g、アーモンドは100g中約10g、ピーナッツは100g中12.5g、ピスタチオは100g中11.8g、カシューナッツは100g中20gの糖質が含まれていてかなり差があります。

野菜でもタマネギ丸ごと一個食べれば、200g中に14.4gの糖質がありますので食べる量の問題もありますね。

結論としては、maruさん、中性脂肪以外はとても良い結果が出ているので、比較的上手に糖質制限食を実践しておられるのだと思います。

目標として、三食食べるとしたら1回の食事中の糖質の量を15~20g以下にすることと、間食のナッツ類を食べるときは、糖質が5gていどに止めることだと思います。そうすれば中性脂肪は間違いなく100mg未満となるでしょう。

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食、糖質管理食と腎不全
こんばんは。京都は冷え込んできてます。
12月25日、27日と別のテレビの取材がありました。また具体的な放映日取りが決まったら報告します。

さて、ちょいワレさんからコメントいただきました。

『■いつもわかりやすい御説明ありがとうございます。
江部先生
はじめまして。いつも先生のブログを拝見しています。

私は母を糖尿病の合併症の心不全で亡くしました。腎臓と動脈硬化を併発しそれはつらい最期でした。母は何回も低血糖と高血糖のせいで倒れ、救急車で運ばれました。その時、素人ながらに、「なぜわざわざ血糖の上がるものを食べさせてインスリンを打つのだろう?」と思っていました。ただその時はそんなことを言っている余裕はありませんでしたから病院の指示に従うだけでした。

私が今強く思うのが、その時「糖質を制限する」ということを知っていれば、母はもう少し楽な闘病生活を送れたはずだということです。

母は腎臓透析も受けていましたからたんぱく質も制限する必要があったと思いますが、少なくともあの食後の血糖の乱高下はなかったはずです。しかし「糖質のコントロール」という選択肢はありませんでした。

私も2007年の4月まで体重75kg、腹囲86cmでしたが、4月5月の2ヶ月間で13kgのダイエットに成功しました。

ダイエットは知識のあったローカーボダイエットでした。アトキンス式ですね。

先生のブログを知ったのはダイエットに成功した後ですが、自分のやり方に理論的な裏づけが取れて大変安心するとともに、この方法がなぜもっとメジャーにならないのかと憤っています。

実は、これもダイエット成功後にわかったのですが、私も「隠れ糖尿病」です。普通に米を食べれば食後2時間値は軽く200を超えます。このような方は他にもいるのでしょうね。
私は家族の為にも、母のように合併症にならないようにしたいと考えていますし、多くの方へ(ダイエットだけが目的の人にも、糖尿病の人にも)こういう方法があると伝えていきたいと思っています。

今後、私のブログからトラックバックさせていただくこともあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。
ちょいワレ | 2007.12.19(水) 14:21 』


ちょいワレさん、コメントありがとうございます。トラックバックもよろしくお願い申し上げます。それからダイエット成功おめでとうございます。

御母上のことは残念でした。既に糖尿病腎症から腎不全になっておられたなら、残念ながら相対的に高タンパク食となる糖質制限食の適応にはなりません。

腎不全の場合、タンパク質の摂取制限がありますから、糖質を摂取せざるを得ないと思いますが、糖質管理食ならOKだと思います。

1gの糖質が2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させますので、糖質管理食のパターンで摂取する糖質のグラム数に合わせてインスリンの量を調整すれば、血糖値の乱高下はおこらないので、安全です。

ちょいワレさんの仰有るとおり、摂取する糖質のグラム数を計算せずにカロリー計算に頼って同じ量のインスリンを打つのは危険を伴います。

ビフテキ200g(糖質は1~2g)と野菜サラダなど糖質制限な食事の時と、鰻丼(糖質は約120g)など糖質たっぷりの時に、カロリーは同じだからと食前に同じ量のインスリンを打てば、前者では低血糖、後者では高血糖になる可能性が高いのです。

1単位のインスリンが、何mg血糖値を下げるかは個人差があります。1単位のインスリンが約40mg血糖値を下げることがわかっている人は、食前血糖値が120mgであった場合、食べるのがビフテキならインスリンは打たなくてもいいですが、鰻丼ならインスリン9単位必要になります。

これほどの差がありますから、ちょいワレさんの仰有るとおり、糖質のグラム数を計算せずにインスリンを注射するのは恐ろしい限りです。  

ちょいワレさんも、美味しく楽しく 糖質制限食を続けていただいて糖尿病をコントロールすれば、インスリンも薬も要りませんし、腎不全などの合併症を生じることもありません。

私もちょいワレさんも、主食を食べれば糖尿人のご同輩ですが、 糖質制限食を実践する限りは正常人ですね。(o´~`o)

江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿病とIFGと糖質制限食
おはようございます。
ぴぐさんから、コメント・質問いただきました。ぴぐさんのご主人のデータ、IFGの方の参考になると思います。

『コメント
長文ですみません。初めまして。
朝パソコンを立ち上げて先生のブログをチェックするのが、 日課になってしまったくらい、 いつも先生のブログ、楽しみにしています。

糖質制限に興味を持ったきっかけは、 主人(30代前半)の会社の健康診断の血液検査の結果です。
他の数値は全く異常がないのに、
(GOT 15 GPT 23 γ-GTP 21
 尿酸 5.2
 総コレステロール 186
 空腹時中性脂肪 29 
 HDL-C 88
 空腹時血糖値 125
 Hb-A1C 5.1)
なぜか(空腹時)血糖値だけ、境界域内ギリギリの高値で、 中性脂肪なんて低すぎの域なのに何で?と思ったのですが、 主人の祖母が糖尿病ですし、私の祖父や親戚にも糖尿病が居て、 糖尿病の怖さは、良く知っているので、 何とかせねば!と奮起いたしましていろいろとネットで調べていたら、 先生のブログにたどりつき、 それからは本も購入し、いろいろと勉強して、夫婦で糖質制限生活に勤しんでいるところです。

ただやはり、すぐに目に見えて結果が出るものでもないので、 日々不安や迷いも多く、 今回は現状を先生にご相談しようと思った次第です。

もともと私たち夫婦は、お米やパンは朝食だけしか摂ってなくて、 人よりは炭水化物を摂っていない方だとは思っていたのですが、 糖質制限の勉強を始めてから、 お米やパンなどだけでなく、 知らないうちに糖質をたくさん摂っていたんだなぁと、痛感いたしました。

今は、3食炭水化物抜きで、 野菜なども、食べてはいけないものはほとんど食べていません。 他は正直、細かく計ったりはしていませんが、 調味料だけはきっちり計って、 だいたい一食全体で10~15gくらいの糖質に抑えるように、 (実際どうなのかよくわかりませんが^^;)頑張っています。

大好きなお酒も週末だけで、スタイルフリーと焼酎を飲んでいます。
赤ワインは、大好きなのですが、 ものによって糖質が高いものがあるようなので、 怖くて飲めないでいるのですが・・・(できれば飲みたい!)

そして、主人の間食用に、 おからクッキーや、おからケーキを作るようになりました。
(ほぼ毎日です。もちろん、ラカントSを使用しています)
運動の方は、夫婦で、今流行のビリーズブートキャンプに「入隊」し、 頑張っているところです^^;
こういう風にし始めて、3週間くらいになります。

血糖測定器も購入し、日々の血糖値も計るようにしています。
それで、経過のほうなのですが、 夕食前の空腹時は90~105くらいをうろうろ、 そして私の食事(一応糖質制限食)を食べると、 110~130くらいに上がってしまい、 あとは少しずつ下がるという感じです。

ただ、早朝空腹時がどうしても下がらず、 だいたい110を超えてしまっていて、 会社に着く頃(食後2時間くらい)には、 必ず130以上に上がってしまっているようです。

会社でかなりストレスを抱えて仕事をしているようですので、 その影響もあるかとは思いますが、 私の食事がまだまだダメなのかなぁと、ちょっと不安になっています。

体重は2kg減。見た目も少しスリムになっています。 体調も悪くないということですので、
これからもずっと、この糖質制限食を続けていこうと思っていますが、 主人のような感じの現状は、いいものなのでしょうか?

それと、私自身なのですが、 空腹時だいたい60台、 食べても70台にしか上がらない状態なのですが、 (しかも私も中性脂肪が低いです) それでも糖質制限はしても構わないですよね?
私のほうは、体重の増減は全くないのですが、 体のラインが締まったって言われますし、
初めは何となくフラフラしていたのも、今では慣れてきて調子がいいですし、 祖父が糖尿病だったというのもあって私自身もすごく心配なので、 できれば夫と一緒に続けていきたいです。 よろしければご意見をお聞かせください。

何だかとても長くなってしまいました。すみません。

主人の血糖値の結果を見た時はとてもショックだったのですが、 今となっては、そのお陰で、糖質制限食を知ることができ、 実践していく中で、食の大切さとか、人間の体のしくみの凄さとか、 「常識」にとらわれず自分で学んで考える大切さとか、 学ぶことがたくさんあって、
こういうのを「禍転じて福となす」って言うのでしょうか^^;
本当に、心から、江部先生に感謝しています。 ありがとうございます。
先生も、お忙しいかとは思いますが、 ご無理なさらず、どうかご自愛くださいね。
【2007/12/20 12:09】ぴぐ』

ぴぐさん、毎日ブログ見ていただいているとのこと、ありがとうございます。
さてご主人のデータですが、
「空腹時血糖値:125mg/dl、他は正常範囲、HbA1cも5.1%」

これはHbA1cの値も良いですし、IFGということになりますね。IFG単独でIGTがなければ、合併症は少ないとされていますので、そんなに心配しなくていいですよ。

それにIFGの段階で 糖質制限食を始めておられますので、将来糖尿病になる可能性はほとんどないと思います。

心配なら、ぴぐさんの仰有るとおり、OGTT或いは主食摂取後1時間、2時間血糖値を調べて、IGTがあるかどうかチェックしましょう。

「夕食前の空腹時は90~105くらいをうろうろ、 そして私の食事(一応糖質制限食)を食べると、 110~130くらいに上がってしまい、 あとは少しずつ下がるという感じです。」

このデータなら、完全に正常人のデータですね。食後血糖値が110~130mgというのは、糖尿病ではなくて正常ですよ。ご安心下さい。食後2時間血糖値が140mg未満は正常ですので。

「ただ、早朝空腹時がどうしても下がらず、 だいたい110を超えてしまっていて」

糖質制限食開始後まだ三週間ですね。この間膵臓は充分休養がとれていますので、インスリン作用も徐々に回復してくると思います。1~3ヶ月で早朝空腹時血糖値も110mg/dl未満の正常値が期待できると思います。

「だいたい一食全体で10~15gくらいの糖質に抑えるように、 (実際どうなのかよくわかりませんが^^;)頑張っています。」

これでしたらスーパー 糖質制限食ですね。とても良いと思いますよ。

「大好きなお酒も週末だけで、スタイルフリーと焼酎を飲んでいます。 赤ワインは、大好きなのですが、 ものによって糖質が高いものがあるようなので、 怖くて飲めないでいるのですが・・・(できれば飲みたい!)」

焼酎など蒸留酒は全く心配いりません。血糖値は全く上昇させません。赤ワインは醸造酒の類で唯一血糖値をほとんど上昇させませんのでグラス2.3杯は問題ないです。従いましてスタイルフリー、焼酎、赤ワインは毎日のんでも良いですよ。(ノ^-^)ノ
私も毎日、365日お酒を飲んでいます。

「運動の方は、夫婦で、今流行のビリーズブートキャンプに「入隊」し、 頑張っているところです^^ 」

食事開始後30分で30分歩くていどで筋肉が血糖を取り込んでくれますよ。食事開始後30分でビリーズブートキャンプはさすがにしんどいですね。でも有酸素運動を定期的に行えば、筋肉細胞のインスリンへの感受性が高まりますから、糖尿病発症予防にも糖尿病改善にもいいですね。

「それと、私自身なのですが、 空腹時だいたい60台、 食べても70台にしか上がらない状態なのですが、 (しかも私も中性脂肪が低いです) それでも糖質制限はしても構わないですよね?」

糖質制限食、大丈夫です。糖質制限食は400万年の人類の歴史本来の食事です。高血糖は是正されますが低血糖になるわけではありません。正常の血糖値が保たれますし代謝が安定します。

お二人とも、美味しく楽しく 糖質制限食を続けて、ご主人の糖尿病発症を予防してくださいね。


**
≪IFG≫
空腹時血糖値が110mg/dl~125mg/dlの間の人。
109mg/dl以下は正常、126mg/dl以上は糖尿病

≪IGT≫
OGTT2時間値が140mg/dl~199mg/dlの間の人。
139mg/dl以下は正常、200mg/dl以上は糖尿病。

江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿病発症のプロセス
おはようございます。
糖尿病発症のプロセスに関して、Dashさんからコメント及び貴重な個人データを提示していただきました。糖尿病予備軍(IFG、IGT)の方々には大いに参考になると思いますよ。
 
『私の過去データー
Dashです。
興味深い広島市の検診のデータを見させて頂きました。
OGTTではありませんが、私の健康診断時の空腹血糖値糖尿病の心配のある方の参考になるかと思い書き込んでみます。
35歳から51歳までのDataです。

03年(110mg/dl)/02年(103mg/dl)/01年(99mg/dl)/00年(91mg/dl)/99年(89mg/dl)/98年(84mg/dl)
/97年(88mg/dl)/96年(92mg/dl)/95年(81mg/dl)/94年(84mg/dl)/93年(78mg/dl)/92年(93mg/dl)/91年(98mg/dl)
1991年35歳からの空腹時血糖値です。
また45歳からは、HbA1c の値も検査していました。03年(5.5)/02年(4.7)/01年(4.9 )

03年から07年春までは、健康診断を受けていなくDataはありませんが、07年夏に2型の糖尿病と診断されました。

2003年にHbA1cが5.5とまだ糖尿病にはなっていないですが、健康診断を受けていない5年の間に悪くなったと思われます。
糖尿だとの診断時の血糖値は、270mg/dlで食パン一枚の朝食後2時間後の採血でした。
別の日の検査で空腹時血糖値が133mg/dl HbA1cが9.2 _| ̄|○

自覚症状はまったくなかったのですが、歯茎からの出血(糖尿からくる歯周病と後でわかりました)が06年あたりから出血を確認していたので、03年の空腹時が110mg/dl辺りから、糖尿病になる前兆だったのかも知れません。
この、空白の5年間の生活は、仕事の環境が変化しただけで食生活はそれほど変化がありません。
通勤して出社する形から自宅の仕事になったので、運動量が減った程度です。
自宅の仕事の自営業の方がストレスは多かったかもですが・・・(笑)

結果、OGTTではありませんが広島市の検診のデータと同じだったと思われます。
やはり、若くてもHbA1cの検査は必須にすべきと思いますね。

PS
先日書店で「わかさ」(2008年2月号)健康の雑誌があり表紙に糖尿病高血糖を薬に頼らず克服する今一番の新極意のタイトルに目が止まり、江部先生の糖質制限食よりいい方法なんてないよと思いつつパラパラめくると・・・
なんと江部先生が投稿されていたんですね・・・(笑) 思わず買っちゃいましたよ~
糖質制限食における食品の選び方早見表や冬の精選1週間メニューはとても参考になりました。
私のお勧めは、主な食品の糖質量ページで3Pにわたり、具体的な食材と糖質量が書かれていてとても参考になりました。
【2007/12/24 00:25】 URL | Dash』


Dashさん、貴重な個人データの提示、ありがとうございます。

Dashさんのデータ
「03年(110mg/dl)/02年(103mg/dl)/01年(99mg/dl)
03年(5.5)/02年(4.7)/01年(4.9% )
 07年夏に2型の糖尿病と診断。
血糖値は、270mg/dlで食パン一枚の朝食後2時間後の採血。
別の日の検査で空腹時血糖値が133mg/dl 、HbA1cが9.2%」


「2003年にHbA1cが5.5とまだ糖尿病にはなっていないですが、健康診断を受けていない5年の間に悪くなったと思われます。」

Dashさん、HbA1cが2002年は4.7%で、2003年が5.5%ですから、この一年でかなり増加しています。HbA1cは過去1.2ヶ月の血糖値の平均を示していますから、2002年の検診以降、食後の高血糖がすでにあったと考えられます。

従いまして2003年の検診の後、主食摂取後2時間血糖値かOGTT(経口血糖負荷試験)を行えば、少なくともIGTは確実にあったと思います。

それから、早朝空腹時血糖値が2003年に110mg/dlとなり、初めてIFGレベルとなっています。空腹時血糖値も2001年が99mg、2002年が103mgと着実に増加しています。

日本人の場合は、食後高血糖が数年間続いてから早朝空腹時血糖値が上昇してくることが多いので、この点でも2002年からIGTレベル以上が存在した可能性が高いのです。 従いまして、Dashさんの場合、2002年→2003年にかけて急速にインスリンの作用不足が目立ち始めたと考えられます。
この勢いなら、2004年に糖尿病発症のXdayがあったと思います。

Dashさんの仰有るとおり、HbA1cを健康診断に組み入れていれば、2004年には糖尿病の診断がついていたと考えられます。

また2002年→2003年にかけて、一般的には正常範囲ながらHbA1cが急上昇していますので、個人の経年的データとしてはここで異常と捉えても良いと思います。

ともあれ、初期糖尿病を一番早く簡単にチェックできるのは、上述の如く主食摂取後2時間の血糖値です。糖尿人予備軍の方々、くれぐれもご用心を。

なおDashさん、07年夏に空腹時血糖値が133mg/dl 、HbA1cが9.2%ていどなら糖質制限食で速やかに正常に復帰可能と思いますので美味しく楽しく 糖質制限食をお続け下さいね。   ∧__∧

*「わかさ」は記者の方が取材にきて原稿をまとめられました。
 私がそれを校正しまして記事となりました。

**
IFG:空腹時血糖値が110mg/dl~125mg/dlの間の人。
    109mg/dl以下は正常、126mg/dl以上は糖尿病
IGT:OGTT2時間値が140mg/dl~199mg/dlの間の人。
    139mg/dl以下は正常、200mg/dl以上は糖尿病。
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食・東京講演会
12月24日、今日は祝日でしたが、高雄病院京都駅前診療所で朝から外来をしてきました。

祝日が増えるのはいいことなのですが、月曜日ばかりに重なるのはちょっぴり困りものです。
2007年12月と2008年1月で、祝日が12月24日と1月14日、12月31日は正月休みで
二ヶ月で三回も月曜日が休日ですから全て休診にすると外来がパンクしますので・・・。

いやはや祝日のクリスマスイブに外来となったわけです。(*_*)


さて東京での 糖質制限食講演会のご案内です。
今回はアトピーと糖尿病の食事療法をまとめて一緒にお話しします。神戸や京都の講演会と同様、糖質制限な食品メーカーさんにもできるだけ参加してもらう予定です。

それからリボーンの曽我部ゆかりさんの助っ人として、京都高雄倶楽部のブログでお馴染みのあらてつこと新井哲也さんと大米吾一さんにも来てもらいます。

講演会終了後は糖質制限食をいただきながら昼食会を行いますので、是非ご参加下さいね。
関東方面の糖尿人、メタボ人そしてアトピーの方々も是非ご参加くださいね。

2008年1月20日(日)東京・中野で 糖質制限食の講演会を行います。

以下は講演会主催のアトピー・ネットワーク・リボーン& 糖質制限食普及センター東京事務所、事務局の曽我部ゆかりさんからのメッセージです。

『江部康二先生を囲むランチの会in 中野』のお知らせ

こんにちは。東京の曽我部ゆかりです。

さて、アトピー・ネットワーク・リボーン&糖質制限食普及センター東京事務所からお知らせです。

☆ドクター江部のブログ読者の皆さま☆
来春1月20日(日)の講演会へのお申し込みありがとうございます。

さて急遽、京都高雄倶楽部のあらてつさんの協力を得て、講演会終了後に『江部康二先生を囲むランチの会』を企画いたしました。

これまで数回にわたって講演会を開催してきましたが、講演会が終わった後も、まだまだ先生に質問したい方々がロビーに残り、先生の前になが~い列を作って順番を待ってくださっていました。その一人ひとりに丁寧に応対している先生の姿と、熱心に先生に質問されている皆さまの姿から、毎度毎度、糖質制限食への熱意をしっかり感じてきました。

しかしながら、公共の施設を利用していることもあり、なかなか皆様の熱意に充分お応えできる時間と場所の余裕がありませんでした。それでも、退出時間を越えると、場所をロビーをから1階のエントランスにうつして、引き続き、先生への質問の列が続いているような状況が続いておりました。

このような状況を受けて、ゆっくり皆様方と先生を囲んでのランチの会を開こう!そう思い、今回ランチの会を企画した次第です。

お食事の内容は、もちろん、糖質制限メニューです!!ランチの会は、お店のスペースの都合もあり、限定15名様となります。予算はいまのところ1500円以内で…と思っています(当日のお支払いでお願いしますね)。

ただいま、参加者を募集中です。(人数限定になってしまいますので、おはやめに)ぜひぜひ、講演会のお申し込みといっしょに、ランチの会にもご参加くださいね。
お申し込みお待ちしていま~す。

以下に、ランチの会と講演会のお知らせのデータです。

☆講演会終了後・限定15名様☆
江部康二先生を囲むランチの会
オリジナル糖質制限ランチをご用意

◆時 間 12時30分から14時30分。
◆場 所 講演会場より少し歩きます。揃ってまいりましょう。
◆会 費 1500円(予定)
(ランチの会単独でのお申し込みはできません)

☆ ☆ ☆
テーラーメイドダイエット・糖質制限食・東京講演会・第6弾
『食事で治すアトピー・糖尿病』

なんでも相談も充実!
あなたの治療の悩みに
ドクター江部が答えます。

◆日 時◆2008年1月20日(日)
◆開 場◆9時20分 ◆開 演◆9時30から11時30分。
◆会 場◆なかの芸能小劇場
(JR中野駅下車、北口改札をでて中野通り徒歩2分)
◆会 費◆1000円 ◆定 員◆110名(申込先は裏面・参照)  

[お申し込み方法]
◆予約申込◆席に限りがあります。なるべく予約申込してください。
・電話、ファックスまたはeメールで予約してください。
◆当日受付◆席に余裕がある場合受付けます。
・直接会場にお越しください。
・満席の場合にはお断りすることになりますので、ご了承ください。
・前日に留守電のメッセージで空席の状況を流しますのでお聞きください。
※託児保育はございませんが、お子さん連れでの参加を歓迎しています。

<申し込み・連絡先>
アトピー・ネットワーク・リボーン
TEL・ファックス/03-3388-5428
(平日午前10時から午後5時まで/不在時は留守電で対応します)
e-メール/reborn@big.or.jp

除去食やカロリー制限食のように味気ない食事でなく、毎日、おいしく食べることができたなら…。
画一的でなく、<病状も、年齢も、性別も、嗜好も違う>一人ひとりにあった食事療法を提案することができるようになりました。それがテーラーメイドダイエット。
糖質制限食は、糖尿病のみならず、肥満・メタボリックシンドローム、アトピー・喘息などのアレルギーをはじめ、生活習慣病全般に劇的な症状の改善がみとめられています。
それは代謝機能全般が安定するため。
そんないい話があるのかって疑う前に、ぜひドクター江部康二の話を聞いて、症状改善に役立ててくださいね。今日から確実につらい症状とさようならできます。

☆メーカー協賛☆ 
糖質制限食ブース当日・会場にて、協賛メーカーによる糖質制限におすすめの食品や、
アトピーの人も安心の化粧品など、お試し・販売を行います。

註*一部チラシで1月20日(土)と曜日を間違えたまま、お配りしてしまっていま
す。正しくは、1月20日(日)です。ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。

主 催 アトピー・ネットワーク・リボーン&糖質制限食普及センター東京事務所
共 催 (株)京都高雄倶楽部   糖質制限ドットコム(糖質制限食普及センター)
協賛メーカー 株式会社 ウエダ食品
       京都洛北総本山 鞍馬寺御用達 株式会社 尾崎食品
       セーフティック・インターナショナル株式会社 

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿病発症のXday・プロセス・広島市検診②
こんばんは。
昨夜の「憧夢」初ライブはおかげさまで40数人のお客さんで満員御礼となりました。

糖尿人のお仲間も来ていただき、スタイルフリーと赤ワインと焼酎で盛り上がりましたよ。

声帯ポリープ手術後初めて歌ったのですが、高音もファルセット(裏声)も元通りに出るようになって、イマジンやマイ・ガールなどファルセット入りの曲も二年ぶりに復活しました。 (^_^)

さて、今回も広島市の検診のデータの引用です。

経口血糖負荷試験(OGTT)を経年観察中に糖尿病を発症した群と、3~28年間にわたり糖尿病発症がみられなかった同数の症例を、対照として比較したデータです。

空腹時血糖値とOGTT2時間血糖値の平均値の推移を比較・検討です。

まず空腹時血糖値は、12年前から対照群に比しごく軽度高値でしたが、両群の差は小さく、糖尿病発症1年前までは正常値の範囲内でした。

1年前に110mg/dlを超えてIFGになってからは一気に上昇し、Xdayには131mg/dlとなって、糖尿病発症です。

一方OGTT2時間値は、11年前から対照群と比し明らかに高値でした。

特に9年前からは50%以上が、140mg/dlのIGTの範疇に突入し、その後次第にIGTの比率が増加、IGT1→IGT2、を経て1年前(IGT)から一気に上昇し、Xdayには255mg/dlを超えて糖尿病発症のパターンです。

結局、糖尿病発症に向けての血糖値の推移をみると、11~12年ゆっくりと血糖値が上昇し最後の1年で一気に急上昇して糖尿病となることがわかります。

即ち、IGTの時期は結構長いので、この時期に診断して予防手段を講じれば、将来糖尿病にならずにすむ可能性が高いのです。

しかしながら「従来の糖質たっぷりのカロリー制限重視の糖尿病食」と「運動療法」では将来の糖尿病発症が予防できないのは、久山町の研究で明らかです。

もしIGTということがわかっている人は、さっそく糖質制限食で糖尿病予防に努めるのが唯一のリーゾナブルな道です。

**
≪IFG≫
空腹時血糖値が110mg/dl~125mg/dlの間の人。
109mg/dl以下は正常、126mg/dl以上は糖尿病

≪IGT≫
OGTT2時間値が140mg/dl~199mg/dlの間の人。
139mg/dl以下は正常、200mg/dl以上は糖尿病。

続く

江部康二

本ブログは
糖尿病の一次予防(診断と治療社)2001年
伊藤千賀子(財団法人 広島原爆障害対策協議会健康管理・増進センター)著
を参照し、一部引用しました。謝謝。
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿病発症のリスク・食後2時間血糖値・広島市検診①
おはようございます。
すっかり夜が明けるのが遅くなりました。朝の6時でも真っ暗で寝過ごしてしまいます。
ネットで調べたら、今朝の京都の日の出は何と午前7:01でした。
 
さて今日は、糖尿病発症のプロセスのお話です。

糖尿病って診断される時はある日突然なのですが、実は、そのXDAYまでしばらく灰色の準備期間を経て、とうとう発病というパターンが多いのです。

私自身の糖尿病発症もそのパターンでした。

そのあたりのことに関して「糖尿病の一次予防」という本に、広島市の検診の疫学的データが示してあり、かなり参考になるので紹介したいと思います。
 
経口ブドウ糖負荷試験で、2時間後の血糖値が140mg~199mg/dlの場合を
IGT(impaired gulucose tolerance)と呼び、将来糖尿病になりやすいことがわかっています。

このIGTも広島市の検診の疫学的データにより詳し検討してみると140mg~169mg/dlの群(IGT1)と170mg~199mg/dlの群(IGT2)でははっきり違いがあることが、判明しました。

即ち後者では、前者の3倍の糖尿病移行率だったのです。IGT2では、虚血性心疾患死亡率も網膜の合併症も明らかに高く、IGT1とは異なる病態と位置づけたほうがリーズナブルです。

経口ブドウ糖負荷試験が面倒くさい人は、主食摂取後2時間血糖値で概ね代用できますので、糖尿病発症予防のため簡便法として調べてください。

即ち食後2時間血糖値が170mg/dl以上の人は、 糖質制限食を開始して、将来糖尿病を発症しないようにするのがよいと考えられます。

続く

**
本ブログは
糖尿病の一次予防(診断と治療社)2001年
伊藤千賀子(財団法人 広島原爆障害対策協議会健康管理・増進センター)著
を参照し、データを一部引用しました。謝謝。

江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
新たな糖質ゼロの発泡酒
おはようございます。
今朝も冷え込んでます。新聞をとりに外に出たら吐く息が真っ白です。寒くなると、よくぎっくり腰になるので要注意です。 (*_*)

さてtosashi さんから耳寄りなコメントをいただきました。

『いつも楽しく拝見しております。
サントリーとキリンからも糖質ゼロの発泡酒が出るみたいですね。
種類が増えてうれしいです。
tosashi | 2007.12.05(水) 23:06 |』


tosashi さん、嬉しい情報をありがとうございます。

「糖質ゼロ→血糖値を上げない→糖尿病に良い」という理論よりも、「糖質ゼロ→ダイエットに良い→売れる」といった企業戦略なのでしょうか?

アサヒやサントリーやキリンが、どこまで糖尿人のことを理解してくれているのかわかりませんが、まあ結果オーライですね。

今まで糖質ゼロは、アサヒスタイルフリーだけでしたから、二種類増えたらどんな味なのか楽しみですね。

そう言えば、新しいライブハウス「憧夢」にはスタイルフリーをおいてもらうように頼みました。1994年から続けてきた「第三金曜ライブ」、12.21(金)は憧夢での初ライブです。

ビートルズ、ローリングストーンズ、イーグルス、R&B、、キャロル・キング、レイ・チャールス、エリック・クラプトン、エルトン・ジョン、サザンオールスターズ・井上陽水・J-Walkなど日本の歌・・・

かなり何でもありのバンドです。興味のある方は是非一度お立ち寄りください。


江部康二

http://www.kirin.co.jp/
カロリーオフ&糖質ゼロの発泡酒「麒麟ZERO」2008年2/20新登場!!

http://www.suntory.co.jp/
サントリー(株)は、糖質ゼロ発泡酒「ゼロナマ」を、2008年3月4日(火)から全国で新発売します。

【憧夢】
http://www.106215.jp/
住所 京都市右京区太秦下刑部町9
電話 075-861-2040
FAX 075-861-2104
嵐電、蚕の社駅から、三条通を北へ渡って、石の鳥居をくぐってすぐに右折し、また最初の道を右折して道なりに。蚕の社駅から合計徒歩2分です。
2008年1月16日には、地下鉄東西線も太秦天神川駅まで開通します。アクセスもよくなります。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
アトキンス式ダイエット(低炭水化物ダイエット)と 糖質制限食
おはようございます。
昨日の新聞に診療報酬本体0.38%上げという記事が載りました。本体のプラス改定は2000年度以来8年ぶりだそうです。

微々たるものですが、やっと医師不足やGDP比の医療費は先進国中最低レベル医療が崩壊している英国より低いといった事実を、政府も認める方向になったのでしょうか?

さて
Sunさんからコメントいただきました。

『はじめまして。
 アトキンス式ダイエットを調べている途中、江部先生の著書を知りました。
 「糖質を抜いて脳は大丈夫なのか?」など、気になっていた部分に論理的な説明がされていたため、安心して糖質制限食を始めることができました。
 結果は2ヶ月で体重を8キロ減らすことができました。
 血液検査の結果も、以前に比べたら非常に良好なものでした。良い本に巡りあえたと感謝しております。
 年末の忘年会シーズンが少々不安ですが、これからも食事には気をつけていきたいです。
Sun | 2007.12.02(日) 19:21』


Sunさん、コメント、本のご購入、ありがとうございます。そして、糖質制限食の実践でダイエット成功、血液検査の改善、おめでとうございます。

「炭水化物=糖質+食物繊維」です。
糖質を摂取して血糖値が上昇すると、インスリンが追加分泌され、まず肝に取り込まれグリコーゲンとして蓄えられます。次いで筋肉細胞などに取り込ませてエネルギー源として利用させるかグリコーゲンとして蓄えます。

しかし、余った血糖は中性脂肪に変えられ脂肪組織に貯蔵され肥満につながります。インスリンが肥満ホルモンと呼ばれる所以です。

そして、血糖値を急速に上昇させるのは、糖質・タンパク質・脂質のうち、基本的に糖質だけです。

この基本的な考えは、アトキンス式ダイエット低炭水化物ダイエット)と糖質制限食の理論は同一であり、糖尿病治療にもダイエットにも著明な効果があります。

違う点で言うと、糖質制限食糖尿病治療のために考え出されたものです。現在まで高雄病院で300人以上の入院患者さん、900人以上の外来患者さんのデータを検証し積み重ね、学術的な立場で糖質制限食を確立させました。

低炭水化物ダイエットの場合は、文字通りダイエットを目的に考え出されたもので、高雄病院のように入院患者さんの学術的データはありません。外来通院患者さんのデータはあります。

その他、低炭水化物ダイエットは導入期が過ぎたらGI値の低い玄米などは食べてもOKですが、糖質制限食では糖尿の人は玄米でも摂取しないほうが好ましいなどの違いがあります。
 
もっとも 糖質制限食には、
スーパー糖質制限食(三食とも主食なし)
スタンダード糖質制限食(昼食だけ主食あり)
プチ糖質制限食(朝と昼は主食あり)
の3パターンがあります。

ダイエット目的なら、スーパーで目標達成したらスタンダードやプチで維持でもいいですね。スタンダードやプチの場合も、主食は少なめのほうが好ましいです。

江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食の効果
おはようございます。今朝もしっかり寒いです。
柴犬の「小豆」は寒さに慣れてきたのか、私が二階の寝室から一階に降りると、今朝はすぐに寝床からでてきました。

さて、

糖尿歴6年以上のでぃあべーちゃさんからコメントいただきました。

『■いい感じです。
江部先生、はじめまして。
糖尿病歴6年以上ですが、 2週間前からスーパー糖質制限をやってます。
去年あたりから、HbA1c 6.0あたりです。
ここ2W、焼肉食べ放題やケンタッキーなど、ちょくちょく行ってました。

昨日血糖測定器が届いたので、夕食前、1時間後、2時間後、測りました。
メニューは鳥なべです。満腹以上に、食べました。
食前77、1時間後80、2時間後79。
我が目を疑いました。糖質制限の劇的効果を確認できました。
ありがとうございます。こんなに簡単に血糖値がコントロールできるなんて、
驚きです。

食べた後、体が温まらないのは、仕方ないんでしょうか、、、。

びば!高血糖らいふ。(ふるいっ)

でぃあべーちゃ | 2007.12.03(月) 10:44』


でぃあべーちゃさん、コメントありがとうございます。

「昨日血糖測定器が届いたので、夕食前、1時間後、2時間後、測りました。 メニューは鳥なべです。満腹以上に、食べました。 食前77、1時間後80、2時間後79。」

鶏鍋、いいですね。冬は何といっても鍋の季節です。私も鍋は何でも大好きです。鍋は基本的に糖質制限OK食品がほとんどですし、食べるものを選べますから、糖尿人と正常人が家族で一緒に囲めて便利で経済的で、しかも洗い物が楽です。日本が世界に誇る食文化です。└(^へ^)┘

でぃあべーちゃさんのデータ、食後高血糖が全くないですね。でぃあべーちゃさんも、 糖質制限食を続ける限りは、糖尿人脱却で正常人ですね。高血糖ライフともおさらばです。

この調子ならHbA1c 6.0も、ものの一ヶ月以内に正常範囲(5.8%以下)になるでしょう。
おめでとうございます。  iiii~  (⌒O⌒)

「食べた後、体が温まらないのは、仕方ないんでしょうか、、、。」

鍋と一緒に熱燗、じゃなかった・・・本格焼酎のお湯割りなんぞ一杯やればぐっと暖まりますぞ。

もっともアルコール類が飲めなくても、その内代謝が安定して身体も温まり楽になります。糖質制限食開始後、まだ2週間ですので身体が馴染むまで少し時間がかかると思います。食生活がガラッと変わるので、当初は便秘になったり下痢になったりとかいろいろ体調の変化があります。

糖質制限食の実践により、今までの糖質中心のエネルギーシステムから、脂質中心のエネルギーシステムへ変化しますので、移行が完了して慣れるまで温まらない感じがあるかもしれません。

また糖質制限をして、ついでに従来の常識で脂質も制限すると、カロリー不足や冷えを訴える人がいますので、ご注意ください。糖質制限食では脂質とタンパク質はしっかり充分量摂取してください。

糖質制限食を開始して、2.3週間~2.3ヶ月でほとんどの人が慣れて体調も安定します。糖質制限食により血糖値の改善だけでなく脂質・タンパク質代謝の全てが改善するので体調も良くなります。血液がサラサラになり末梢の血流も良くなるので冷えもとれてくると思います。

でぃあべーちゃさん、この調子で、美味しく楽しく 糖質制限食を続けてくださいね。

江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
ケトン食と脳、糖質制限食
おはようございます。今朝も冷え込んでます。
今週は新しいライブハウス「憧夢」で、初の第三金曜ライブです。年に一度しか歌わないクリスマスの曲もそれなりに練習しなくては。

お客さん来てくれるかしら・・・

さて今回は、ケトン食のお話です。 

ケトン食というと「何、それ?」といった反応が返ってきそうで、一般にはおよそ馴染みのない言葉ですよね。でもそのケトン食、小児科領域では、結構認知度は高いのです。

小児のてんかんで極めて難治性の場合があります。これは、通常のてんかんの薬を飲んでもひきつけの発作が治まらないというものなのですが、その治療として用いられているのがケトン食です。

この食事は、総摂取カロリーの75~80%が脂質という内容で、これによって難治性てんかんの発作が治まるようになるのです。これは、欧米で1920年代から続いている治療法で、有効性がはっきりと証明されています。

日本でも、小児科領域でケトン食療法は実施されています。2才~5才くらいの年齢で行われることが多いのですが、どうしても味が良くないので、物心ついてきたらなかなか続けることができないようです。2年間ぐらい継続が一つの目安になります。
 
なぜ、難治性てんかんにケトン食が有効なのか未解明のことも多いのですが、血中ケトン体そのものが発作を起きにくくするとされています。また、発作抑制だけでなく、ぼんやりとしていた患児が生き生きとしてきたり、多動な子供が落ちついてきたりなど精神行動面での改善が期待できるのもケトン食療法の利点です。

ケトン食療法は、「糖質制限食」以上の超高脂肪食で脂肪からケトン体への変換を起こし、そのケトン体が、ブドウ糖の代わりのエネルギー源として利用されることにその名前が由来しています。実際、脳を始めとして身体のほとんどのエネルギー源としてケトン体が利用されます。

以前のブログでも説明しましたが、このように脳は、脂肪の分解産物であるケトン体をしっかり利用します。

「脳はエネルギー源としてブドウ糖しか利用できない」というのは、間違いであることを改めて強調したいと思います。

ケトン食の場合、脳のエネルギー源は、ほぼ全てケトン体になりますが、糖質制限食の場合は、ブドウ糖もケトン体も両方利用していると思います。

ケトン食というのは究極の 糖質制限食ですので、私は以前から興味をもっていました。ケトン食の脂肪摂取率が75~80%ですが、スーパー糖質制限食で約56%です。

なお「ケトン食」及び「糖質制限食」では、血中ケトン体が高値となりますが、これはあくまでも生理的なケトン体上昇で何の問題もありません。インスリン作用が欠落した時に生じる病理的ケトン体上昇とは異なります。ケトン体の説明は、カテゴリーのケトン体の項のブログを参照して頂けば幸いです。

余談ですが、メリル・ストリープ(アカデミー主演女優賞を2度獲得している大女優)が97年2月に「…first do no harm(何よりも害を成すなかれ)」(邦題「メリル・ストリープ誤診」〔ビデオ販売/(株)アクロス〕)という映画を製作しています。

実話に基づいた映画で、難治性のてんかんの子供が、薬物療法が無効で脳の手術をするしかないといわれたが、ケトン食療法で良くなったというストーリーです。

江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
『食事で治すアトピー・糖尿病』・糖質制限食東京講演会
おはようございます、江部康二です。
今朝も結構寒いです。柴犬の「小豆」はなかなか寝床からでてきませんでした。

土曜日の午前中は左京区の下鴨高木町の江部診療所で外来です。午後からは高雄病院です。紅葉のシーズンが終わって車が混まなくなったので助かります。月・火・水・木・金・土と外来があって、入院患者さんんもおられるのでかなり健気に働いてます。q(^-^q)q(^-^q)

さて、

2008年1月20日(日)東京・中野で 糖質制限食の講演会を行います。
今回はアトピーと糖尿病の食事療法をまとめて一緒にお話しします。講演会終了後は糖質制限食をいただきながら昼食会を行いますので、是非ご参加下さいね。

以下は講演会主催のアトピー・ネットワーク・リボーン& 糖質制限食普及センター東京事務所、事務局の曽我部ゆかりさんからのメッセージです。


『江部康二先生を囲むランチの会in 中野』のお知らせ

こんにちは。東京の曽我部ゆかりです。

本日東京は10日ぶりに雨が降っています。
この雨で、インフルエンザや風邪で、気管支を痛めている人たちに、少しでも潤いをもたらしてくれるといいなあ、と思います。

さて、アトピー・ネットワーク・リボーン&糖質制限食普及センター東京事務所からお知らせです。

☆ドクター江部のブログ読者の皆さま☆
来春1月20日(日)の講演会へのお申し込みありがとうございます。

さて急遽、京都高雄倶楽部のあらてつさんの協力を得て、講演会終了後に『江部康二先生を囲むランチの会』を企画いたしました。

これまで数回にわたって講演会を開催してきましたが、講演会が終わった後も、まだまだ先生に質問したい方々がロビーに残り、先生の前になが~い列を作って順番を待ってくださっていました。その一人ひとりに丁寧に応対している先生の姿と、熱心に先生に質問されている皆さまの姿から、毎度毎度、糖質制限食への熱意をしっかり感じてきました。

しかしながら、公共の施設を利用していることもあり、なかなか皆様の熱意に充分お応えできる時間と場所の余裕がありませんでした。それでも、退出時間を越えると、場所をロビーをから1階のエントランスにうつして、引き続き、先生への質問の列が続いているような状況が続いておりました。

このような状況を受けて、ゆっくり皆様方と先生を囲んでのランチの会を開こう!そう思い、今回ランチの会を企画した次第です。

お食事の内容は、もちろん、糖質制限メニューです!!ランチの会は、お店のスペースの都合もあり、限定15名様となります。予算はいまのところ1500円以内で…と思っています(当日のお支払いでお願いしますね)。

ただいま、参加者を募集中です。(人数限定になってしまいますので、おはやめに)ぜひぜひ、講演会のお申し込みといっしょに、ランチの会にもご参加くださいね。
お申し込みお待ちしていま~す。

以下に、ランチの会と講演会のお知らせのデータです。

☆講演会終了後・限定15名様☆
江部康二先生を囲むランチの会
オリジナル糖質制限ランチをご用意

◆時 間 12時30分から14時30分。
◆場 所 講演会場より少し歩きます。揃ってまいりましょう。
◆会 費 1500円(予定)
(ランチの会単独でのお申し込みはできません)

☆ ☆ ☆
テーラーメイドダイエット・糖質制限食・東京講演会・第6弾
『食事で治すアトピー・糖尿病』

なんでも相談も充実!
あなたの治療の悩みに
ドクター江部が答えます。

◆日 時◆2008年1月20日(日)
◆開 場◆9時20分 ◆開 演◆9時30から11時30分。
◆会 場◆なかの芸能小劇場
(JR中野駅下車、北口改札をでて中野通り徒歩2分)
◆会 費◆1000円 ◆定 員◆110名(申込先は裏面・参照)  

[お申し込み方法]
◆予約申込◆席に限りがあります。なるべく予約申込してください。
・電話、ファックスまたはeメールで予約してください。
◆当日受付◆席に余裕がある場合受付けます。
・直接会場にお越しください。
・満席の場合にはお断りすることになりますので、ご了承ください。
・前日に留守電のメッセージで空席の状況を流しますのでお聞きください。
※託児保育はございませんが、お子さん連れでの参加を歓迎しています。

<申し込み・連絡先>
アトピー・ネットワーク・リボーン
TEL・ファックス/03-3388-5428
(平日午前10時から午後5時まで/不在時は留守電で対応します)
e-メール/reborn@big.or.jp

除去食やカロリー制限食のように味気ない食事でなく、毎日、おいしく食べることができたなら…。
画一的でなく、<病状も、年齢も、性別も、嗜好も違う>一人ひとりにあった食事療法を提案することができるようになりました。それがテーラーメイドダイエット。
糖質制限食は、糖尿病のみならず、肥満・メタボリックシンドローム、アトピー・喘息などのアレルギーをはじめ、生活習慣病全般に劇的な症状の改善がみとめられています。
それは代謝機能全般が安定するため。
そんないい話があるのかって疑う前に、ぜひドクター江部康二の話を聞いて、症状改善に役立ててくださいね。今日から確実につらい症状とさようならできます。

☆メーカー協賛☆ 
糖質制限食ブース当日・会場にて、協賛メーカーによる糖質制限におすすめの食品や、
アトピーの人も安心の化粧品など、お試し・販売を行います。

註*一部チラシで1月20日(土)と曜日を間違えたまま、お配りしてしまっていま
す。正しくは、1月20日(日)です。ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。

主 催 アトピー・ネットワーク・リボーン&糖質制限食普及センター東京事務所
共 催 (株)京都高雄倶楽部   糖質制限ドットコム(糖質制限食普及センター)
協賛メーカー 株式会社 ウエダ食品
       京都洛北総本山 鞍馬寺御用達 株式会社 尾崎食品
       セーフティック・インターナショナル株式会社 
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
江部康二と糖尿病
おはようございます。
しばらく雨が続いてましたが、今朝は久しぶりに晴れました。私は日常持ち運ぶ荷物が多いので、車の乗り降りに雨だとちょっと困ります。今日はほっと一息です。

さて、2007年12月1日の私の血液検査で
TC(総コレステロール):248mg/dl 
TG(中性脂肪):41mg/dl
HDL-C:101mg/dl 
LDL-C:138mg/dl
FBS(空腹時血糖値):101mg/dl 
HbA1c:5.1%
血中ケトン体:654μM/l(26~122)
IRI:2.2μM/l(3~15)
尿酸:3.0mg/dl(7.0以下)
でした。

1993.1.20
  FBS:80mg/l  HbA1c:5.6%

1994.9.5
FBS:94mg/l

1994.11.14
  FBS:107mg/l  

1996.10.9
  FBS:103mg/l  HbA1c:5.6%

1997.2.6
 FBS:106mg/l 

1998.3.5
 FBS:115mg/l

過去のデータを見てみると、糖質制限食開始後の2004年のHbA1cが4.9% と減少・改善しているので、1993年時点(HbA1c:5.6%)で既に食後高血糖であった可能性が極めて高いのです。この時点では境界型で、食後高血糖タイプ(IGT)だったと考えられます。

1993年に既に存在した食後高血糖を約5年間放置して、(=_=)
1998年に早朝空腹時血糖値が115mgと境界領域(IFG)になっています。

「追加分泌インスリンの遷延・低下があるための食後高血糖が数年間続いて、とうとうインスリン基礎分泌も不足してきて、空腹時血糖値が上昇する」という、日本人の糖尿病発症に最も多い典型的パターンをたどっています。

2002年6月の時点で、HbA1c:6.3%、食後(随時)血糖値200mg以上が何回かあり、糖尿病の確定診断となりました。(@T。T@)

2007年12月1日のデータでも、インスリン(IRI):2.2μM/lと少し低値です。この日の空腹時血糖値は101mgと正常ですが、基礎分泌のインスリンがやや少な目のため、ストレスがあったりすると早朝空腹時血糖値が110mgを超えて境界型とか、126mgを超えて糖尿病領域となることもあります。残念ながら既に膵臓のβ細胞の一部が回復不能のダメージを受けていたと考えられます。

糖質制限食を実践している限りは、基本的に「空腹時血糖値・食後血糖値・HbA1c」とすべて正常ですが、主食(糖質)を通常量摂取すれば100%食後高血糖を生じ、しっかり糖尿人です。

ブログ読者の皆さんでまだ糖尿人でない人は、私の発症のプロセスを参考にしていただいて食後高血糖(IGT)の段階で発見して欲しいですね。

食後2時間値が140mg以上なら境界領域(IGT)ですが、2時間値が140mg未満で正常も、1時間値が180mgを超えるようだと将来糖尿病発症のリスクが高いので注意が必要です。

**
なお血中ケトン体は654μM/lと、いわゆる正常値よりは高値ですが、私はスーパー 糖質制限食なので常に脂肪が燃えている証拠のようなものです。

つまり糖質制限食実践中ならこのていどのケトン体は生理的正常値です。(ケトン体については詳しくはカテゴリーのケトン体の項目のブログ参照していただけば幸いです。)

江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食と糖尿病と腎障害
こんばんは。
数日前から、パソコンの外付けハードディスク(バックアップ用)が突然デスクットップ画面から消えてあせりましたが、今夕、高雄病院のスタッフの助けを得て復活しました。ほっと一息です。(´_`)V

さて、糖質制限食と腎障害に関してアメリカ在住の若葉さんから、コメント・質問いただきました。

『腎臓?
先生、初めまして。 アメリカ在住の若葉と申します。
こちらの日系の本屋さんで「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」を入手し3週間程実行しました。 ひとつ不安なのですが、 私は糖尿とわかった時に既に尿に蛋白の一種(microalbuminuria?)が見つかり、今それを抑える薬をのんでいます。 これは腎臓が悪いと考えて、糖質制限食はしない方が良いのでしょうか。何も考えずに3週間ほどやってしまい不安になっているところです。 でも、主食を控えめにとっても、血糖が180を簡単に超えるようになり、体が炭水化物に過剰に反応するよになったのかも心配しています。こちらのお医者様には地中海ダイエットを薦められ、腎臓が悪いならそちらの方が良いのでしょうか? 自分の方針が決まらずに、くじけそうになっています。 どうかアドバイスをお願いします。
07/12/08 若葉 』


若葉さん、初めまして。
糖尿病が良くなるごちそうレシピ」ご購入ありがとうございました。
尿中microalbuminuria(尿中微量アルブミン)は、糖尿病性腎症の一番初期の段階でひっかかってくるものです。

高血糖が持続すると、腎糸球体の細小血管の障害が起こります。その結果糸球体の構造が破壊され、機能障害が生じていきます。

腎症の一番初期の段階は、尿中微量アルブミンの増加としてとらえられます。3ヶ月に1回ていど尿中微量アルブミンを検査すれば、一般的に測定されている尿タンパクが出現する以前の段階で、早期腎症を発見することができます。日本では健康保険可の検査です。

蛋白尿が出始めたら、顕性腎症の段階に入ります。この段階では血液の腎機能検査は正常ですが、血液検査で、血清シスタチンCクレアチニンBUNなどに異常が出現すれば腎不全となります。

さらに進行すれば、人工透析が必要となります。現在、年間約1万三千人の方が糖尿病性腎症により人工透析を導入していますが、慢性腎炎を抜いて疾患別では1位となっています。
できれば微量アルブミンの早期腎症の段階で発見し、進行をくいとめたいものです。

若葉さんの場合は、尿中微量アルブミン陽性の初期段階ですので糖質制限食を行ってよいです。 糖質制限食糖尿病のコントロールが良くなれば、微量アルブミンの段階なら回復して正常に戻る可能性が充分あります。

一方血液検査で、血清シスタチンCクレアチニンBUNなどに異常が出現したら、糖質制限食の適応となりません。

しっかり糖質制限食を実践し、糖尿病のコントロールを良好に保つことが腎障害の回復・予防につながりますので、本を参考にしながら続けてくださいね。

微量アルブミンの薬はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)でしょうか。こちらも良い薬ですので続けていただけば良いと思います。

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿病とスポーツと水分摂取
おはようございます。bossさんから、回答いただきました。

『■水分摂取
江部先生こんにちは!
私の楽しんでいる「ブルベ」という競技については私のHPの「ブルベへの道」を一度暇な時に覗いてみてください(*^_^*)

夏場に200km、9時間45分で走ったときはトータルで4.5リットル水分を消費しました。体重は2kgぐらい減少したと思います。この時は最後の1時間ぐらいふくらはぎの痙攣で大変でした。

つい最近の9月22日の長野600では日中33度まで気温が上がり、朝7時から24時までで8.5リットル水分を摂取しました。休憩する度、粗塩をなめ、熱中症対策でマルチビタミン&ミネラルのサプリメントを摂取しました。
日中の暑い時間は5リットル飲んで夕方まで一度もトイレに行かず、ほとんど汗で流れていました。この時は残念ながら体重は計っておりません。

普段は江部先生の糖質制限食(昼のみ玄米225g摂取)を実行していますが、ブルベの時だけは「ここぞ!」とばかり好きなものを好きなだけ食べています。(*^_^*)

具体的にはおにぎり、コンビニ弁当、羊羹、カロリーメートやゼリーなどで、朝昼晩は弁当などを食べ、1時間に200kcal程度の補給食(カロリーメート、羊羹など)摂取します。
ブルベのペースでは500~650kcal/時間消費するので、4時間無補給ではハンガーノックになって動けなくなります。

普段の3~4時間のトレーニングは運動強度75%(運動中の平均心拍数/最大心拍数)で夏場だと1時間に1リットル近く水分を取りますが、体重が増えることはまずありません、1~2kg程度減ります。

塩を入れる前と後ではふくらはぎの痙攣がなくなりました。(私はOPLLも患っているので当初けいれんはOPLLによる硬直とも考えていました)

95kgあった体重を70kgまで落とし無投薬になり3年経過しましたが、朝の空腹時血糖値は120mg/dlと若干高いですが、HbA1cは4.9~5.3%をキープしております。

boss | 2007.12.12(水) 06:40』


bossさん、自転車のスペシャリストなのですね。
「ブルベへの道」覗いてみました。雑誌サイクルスポーツ2007年9月号、bossさんが撮影した写真がマイヨジョーヌ賞受賞とのことおめでとうございます。自転車の好きな人には是非覗いて欲しいとても楽しいブログですね。

bossさんの体験報告、「糖尿人と激しいスポーツと水分摂取」のとても良いモデルケースです。ありがとうございます。私のおじさんテニスなどとは違い、本格的スポーツですね。

『普段は江部先生の糖質制限食(昼のみ玄米225g摂取)を実行していますが、ブルベの時だけは「ここぞ!」とばかり好きなものを好きなだけ食べています。(*^_^*)

具体的にはおにぎり、コンビニ弁当、羊羹、カロリーメートやゼリーなどで、朝昼晩は弁当などを食べ、1時間に200kcal程度の補給食(カロリーメート、羊羹など)摂取します。
ブルベのペースでは500~650kcal/時間消費するので、4時間無補給ではハンガーノックになって動けなくなります。』


これだけしっかり運動していたら、糖質を筋肉がドンドン利用するので、弁当や羊羹のなど糖質を摂取しても食後高血糖は生じないでしょうね。

『普段の3~4時間のトレーニングは運動強度75%(運動中の平均心拍数/最大心拍数)で夏場だと1時間に1リットル近く水分を取りますが、体重が増えることはまずありません、1~2kg程度減ります。塩を入れる前と後ではふくらはぎの痙攣がなくなりました。』

体重がふえることもなく筋肉痙攣もないので水中毒の恐れもなく、また脱水もなく上手に水分補給しておられるのですね。私はbossさんのような長時間の激しいスポーツは未経験なので大変勉強になります。ありがとうございます。

『95kgあった体重を70kgまで落とし無投薬になり3年経過しましたが、朝の空腹時血糖値は120mg/dlと若干高いですが、HbA1cは4.9~5.3%をキープしております。』

HbA1c4.9~5.3%ならコントロール優ですし、完全正常範囲ですね。
立派、糖尿人の鑑です。\(⌒∇⌒)/

早朝空腹時血糖値が120mgと境界領域なのは、過去の糖尿病であるていど膵臓のβ細胞がダメージを受けてインスリンの基礎分泌が少し不足気味だからでしょう。

私も調子がいいときは早朝空腹時血糖値101mgとかですが、ストレスがあると120mgとか126mgに上昇しますので、bossさんと同様、β細胞が既に一定のダメージを受けています。
しかし、bossさんも私も食後高血糖はほとんど無くて、HbA1cは正常範囲なので合併症のリスクは基本的にありませんので、快適な糖尿人ライフを送れますよ。

bossさん、糖尿人と本格スポーツを両立しておられてすごいです。
それにまさに「美味しく楽しく 糖質制限食+α」を実践しておられます。おにぎり、コンビニ弁当、羊羹、カロリーメートやゼリー・・・、糖質たっぷりでもブルベでOK、技ありですね。

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
スポーツと水分摂取
おはようございます。
水分補給についてbossさんからコメントいただきました。

『■水分摂取
北海道から転勤してきて2回目の夏はふくらはぎの痙攣に何度も悩みました。
私の場合自転車で200kmから600kmを走るイベントに参加しているので水分摂取には気をつけていましたが、熱中症による痙攣だと分かり、それ以来ボトルの水に塩を一つまみ入れて飲むようにしたら不思議と痙攣はなくなりました。
boss | 2007.12.10(月) 21:27』


bossさん。コメントありがとうございます。
とても貴重な体験報告です。200kmから600kmというとすごい距離です。かなりの汗もかくと思いますので、少量の塩分補給は必要でしょうね。

熱中症の分類の中で熱痙攣と呼ばれているタイプです。熱中症Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度のなかではⅠ度で軽症の段階です。

塩分不足による痙攣が一番考えられるので、ボスさんの「ボトルの水に塩一つまみ」は正解だと思います。「水分は補給したけど塩分不足」という意味では、12.10ブログの水中毒と重なるところもあります。

イベント前後で体重の変化は如何でしたでしょう?特に、塩追加以前と以後で差はありましたでしょうか?

スポーツの時の水分・塩分摂取、かなり研究されてきたと思うのですが、熱中症、脱水、水中毒・・・診断・分類なかなか難しいものがあります。

ところでbossさんも糖尿人のお一人だと思うのですが、自転車走行時のエネルギー補給・食事摂取はどうしておられますか?糖質、脂質など・・・

**
熱痙攣
大量の発汗後に水分だけを補給して、塩分が不足した場合に発生しやすく、 四肢や腹筋の痛みを伴う痙攣と硬直がみられる。体温は正常であることが多い。


江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿人とスポーツについて
おはようございます。
今朝はとても寒いです。室内で飼っている柴犬の「小豆」がなかなか寝床からでてきませんでした。

さて、糖尿人とスポーツについてxiangdaoさんからコメント・質問がありました。

『■糖尿人とスポーツについて
今年の夏ごろでしたか、「メタボ対策に取り組んでいる自治体の職員が運動による突然死」というニュースがありました。
我々糖尿人は一般人に比べて血管にハンデが有りますよね。 特に夏場は水分補給が十分でなければ危険だと思うのですが。
私自身、8月の終わりに金比羅山の石段を登ったのですが、かなりの汗をかきながら500mlのペットボトルの緑茶を飲みきれませんでした。
スポーツドリンクは厳禁ですので、水分の吸収が一般人より遅くなると思うのですが、危険性はいかがでしょうか?
江部先生は、テニスをしておられますが、特に夏場はどのように注意されておられるのでしょうか?
30~40分の早足散歩程度なら問題ないでしょうが、激しい運動はどうなのでしょうか?
糖尿病の発病以前は、いつかは富士山の山頂を目指したいと考えていたのですが、今は危険回避すべきでしょうか?
xiangdao 』


30~40分の早足散歩や私がやっている程度のおじさんのテニス(ダブルス)なら、水やお茶で充分でしょう。浸透圧が低い液体ほど吸収されやすいので、スポーツ飲料やジュースなどより、水やお茶のほうが吸収も速いのです。

私は昼の1時ごろから5時頃まで、1試合30分前後で4.5試合します。夏場でも、水分補給は水とお茶だけです。原則として、ちびちびと何度も少量ずつ水分補給がよいようです。

一方、激しいスポーツの時に大量の汗をかいたら<水+少量の塩>が安全です。
これなら血糖値も上げませんし、塩分不足の水中毒にもなりません。汗には塩分が含まれますので、水と共に塩分も喪失します。

激しいスポーツで短時間に1リットル~2リットルの汗をかいて、水だけ補給すると体液が薄まって血液中のナトリウムイオン濃度が低下して水中毒となります。

血中ナトリウム濃度が
130mEq/Lで軽度の疲労感が出始め、(正常値135~147)
120mEq/L以下で頭痛、嘔吐、精神症状、
110mEq/Lに近づくと性格変化や痙攣、昏睡などにいたります。

テニスクラブのコーチに聞いたところ、ジュニアの本格的テニス選手で、長時間の試合で大量の汗をかいたときは、スポーツドリンクを水で三倍に薄めてのませているそうです。

これでナトリウムと糖質の補給ができますね。糖尿人でも、1時間以上の持続的なスポーツ中なら、筋肉が糖質を利用してくれるので三.四倍薄めのスポーツドリンクで水分・塩分補給してもいけそうですね。

水を摂らな過ぎて脱水症になるのも、摂りすぎで水中毒になるのも共に困りものですので、診断・バランス・調整がいりますね。

2003年、USA Track & Field連盟が、水の摂取法につい発行したガイドラインでは、「水は本当にのどの乾きを感じた時に摂るべき(不必要に摂らない)」や、「1時間に800ml以上は摂るべきではない」と解説しています。

簡単な診断法としては、スポーツ後体重が増えているようなら水中毒(水の摂りすぎ)の可能性があります。

xiangdao さんの富士山登山ですが、糖質制限食で持続的スタミナは増しているはずですから今でも充分可能ですよ。ナッツ類などちょこちょこ食べながら塩分とエネルギーも補給し、
後はお茶か水をちびちび飲みながら山頂を目指してください。

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
宴会と 糖質制限食
おはようございます。
いよいよ宴会シーズン到来ですね。私も昨夜は、「高雄病院京都駅前診療所」の開院記念会兼忘年会でした。

おかげさまで京都駅前診療所、患者さん順調に増えています。謝謝。 (^_^)

会場は京都駅グランビアホテル15階の中華料理「六本木樓外樓」でした。なかなか美味でしたよ。幸い基本的には糖質制限な品がほとんどでした。乾杯のビールを最初のコップ一杯だけいただいてあとは焼酎がなかったので、ウィスキーの水割りにしました。

ラストのおこげはさすがに遠慮しときましたがメインのフカヒレの姿煮(あんかけ風味)はとても美味しかったのでしっかり食べました。非糖質制限なあんも一緒に食べました。<(^ー^ι)

さてふかさんからコメントいただきました。

『懺悔をひとつ。
今日は朝寝坊をして、お弁当が作れず、お昼も忙しくてコンビニで
カップ麺を買って食べてしまいました!
「自分の体よ、ごめんなさい」と謝っています。
普段は飲まないグルコバイにとても罪悪感があります。(苦笑)
これから宴会シーズンで、ちょこちょこ薬を飲んで糖質を摂取することに
なりそうですが、その度にこんな思いをするのかと思うとストレスがたまりそうです。
ふか | 2007.12.07(金) 19:26』


ふかさん。
日常生活の糖質制限食をそれなりに保っていれば概ねOKですよ。(^_^)\('_')
宴会などで、たまにグルコバイのんで糖質摂取なら、HbA1cへの影響は少ないです。
血糖自己測定器をおもちなら、糖質摂取1時間、2時間後の血糖値を測定してみたらいいですよ。食後2時間血糖値180mg/dl未満を目指しましょう。

私も上述の如く、そこそこ非糖質制限な一品も食べてます。糖質制限食、長く続けていくものですから、ストレスをためては損です。糖尿人の皆さん、100%の完全は人間には無理ですから目指さなくていいです。我慢はせずに <糖質制限食+α?>続けていきましょう。

清く正しくより、美味しく楽しくですよ。

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食と塩分制限
こんばんは。
フーミンさんから、糖質制限食と塩分制限のコメント・質問をいただきました。これも結構、皆さん関心のある話題ですね。

『■はじめまして
 先生、おはようございます。
夫が高血圧症、糖尿病との健康診断の結果が出て、検索し幸いにも先生のところにたどり着け感謝です。
すぐに専門医の診察を受けるよう指示されましたが、なかなか日程が取れず、その間、糖質制限食を早速実行しています。先生の御本も早速、注文させていただきました。先生の講演会にも行かせていただきたいと思っております。出来れば東海地区でも開催をお願いしたいところです。
 夫の場合、塩分制限と糖質制限で妻としていろいろ悩むところですが、先生やみなさまのご意見やご質問、また先生のご回答を参考に頑張っていく気持ちになれました。ありがとうございます。
 これから、毎日こちらに伺うことにさせていただきますが、先生もご多忙と存じますので、どうぞご自愛ください。
フーミン | 2007.12.03(月) 08:49 |』


フーミンさん。私の著書ご購入、講演会の参加予定ありがとうございます。
そうですね。一度東海地区でも 糖質制限食講演会行いたいですね。
2008.1.20の東京講演は、糖質制限なメーカーさんにも声をかけているので試食もできる、美味しく楽しい講演会になりそうです。ご期待下さい。

さて塩分制限と糖質制限確かに悩ましいところですね。特に外食の場合、糖質制限食はどうしてもやや塩分が多目ですね。一方、自分でつくる 糖質制限食は、塩分制限も充分両立できます。

http://ktkky.blog94.fc2.com/" target="_blank" title="<あらてつの糖質制限な日々>"><あらてつの糖質制限な日々>
http://ktkky.blog94.fc2.com/
あらてつさんは、糖尿人ではない京都高雄倶楽部の独身男性ですが、料理が得意で自分で 糖質制限食をつくっています。塩分はかなり少ないそうですよ。

あらてつ流料理のコツは、2008年1月に出版される予定の
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」江部康二著・東洋経済新報社
にも載ってますから、ご期待下さいね。

http://sjtrecipe.blog101.fc2.com/" target="_blank" title="<糖尿病・ダイエットにも使える 糖質制限食レシピ>"><糖尿病・ダイエットにも使える 糖質制限食レシピ>
http://sjtrecipe.blog101.fc2.com/
こちらは私と共著で「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「糖質制限食 春のレシピ」「糖質制限食 夏のレシピ」を執筆された野邦子先生のブログです。野先生も塩分は、自分でつくる場合はかなり少ないそうです。

お二人のブログも覗いて参考にして頂けば幸いです。

江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
米国糖尿病協会と 糖質制限食
おはようございます。
12月5日、xiangdaoさんから、貴重なコメントを頂きました。カステーラさんのブログに載ったものを教えて頂きました。

アメリカ糖尿病協会(ADA)が2008年1月に発表する指針で、糖尿病に対するローカーボダイエットの有効性を、あるていど反映させる方針に変わるかもしれないというニュースです。

これは
『Diabetes in control.com』
http://www.diabetesincontrol.com/results.php?storyarticle=5299
という米国医療関係者用のニュース&情報サイトに載ったニュースレターを、カステーラさんが翻訳していただいたもののようです。

xiangdaoさん、カステーラさんありがとうございました。

2008年のADAの指針がどの程度まで、ローカーボを認める方向になるのかはまだ不明ですが、少なくとも今までの指針よりは、期待できそうですね。(o^。^o)

江部康二

■カステーラさんのブログより
アメリカ糖尿病協会(ADA)では来年の指針で、なんとローカーボダイエットの有効性も認めるかもしれないということです。

以下がサイトのURLと私の意訳です。

『ADAがカロリーのほとんどを炭水化物から摂取するようにという勧告を後退させるというのは本当だろうか? 炭水化物を制限せずにより多くの薬を服用することが、糖尿病患者にとって最善の治療ではなかったことを、彼らはついに認めるのだろうか?

「炭水化物、たんぱく質、脂質のベストな配分は個人個人の状況によって変わる」としているアメリカ糖尿病協会は、これまで、さまざまな理由から炭水化物の大幅な制限には否定的だった。そういった食事は継続困難であること、また、たんぱく質や脂質の増加は健康によくないというのがその理由だ。しかし、ローカーボダイエットが2型糖尿病患者にさまざまな恩恵をもたらすという新しいエビデンスは、益々増えている。たとえば、減量効果、血糖値の改善、中性脂肪の劇的な低下など、健康面での利点は多い。さらに、長期にわたる研究によっても、懸念されたような悪影響は認められていない。

ADAでは毎年1月、糖尿病治療における最新の科学的成果を反映させるため、食事と治療のガイドラインを発表している。2008年版の最終的な文言はまだ完全には決まってないが、ADAの2007年版栄養ガイド執筆陣の共同議長を務めたジュディス・ワイリーロゼット医師は次のように示唆している。「ローカーボダイエットを含むさまざまなダイエットが減量に効果があるという認識が高まっている。また、食後高血糖を改善するためには、炭水化物を控えることが重要であることも認識されている」。ワイリーロゼット医師は当然のことながら、2008年版の正確な最終的言い回しの推測は避けたものの、ローカーボダイエットが糖尿病患者に有効であるという指針は、より大きな形で反映されるだろうと考えている。

我々は「Diabetes Care」2008年1月号に載る、新しいガイドラインの最終バージョンを読むのを心待ちにしている。』

**
以下は原文です。
http://www.diabetesincontrol.com/results.php?storyarticle=5299

ADA To Change Thinking On Low Carb Diets?

Might it be a reality that the ADA might reduce its recommendations of
getting most of our calories from carbohydrates? Could it be that they
finally recognized that taking more medications rather then reducing the
carbohydrates may not be the best treatment for patients with diabetes?

Up to now, the American Diabetes Association, while admitting that
"the best mix of carbohydrate, protein, and fat appears to vary depending on
individual circumstances," has been reluctant to recommend significant
carbohydrate restriction for a number of reasons. These include concerns
that the diet is too difficult to follow, and that increasing fat and
protein in the diet may cause health problems. However, there is new and
mounting evidence that a low-carbohydrate diet can be helpful to Type 2
diabetics in a variety of ways, including weight loss, reduction of blood
glucose, an often dramatic decrease in triglycerides, and other health
benefits. Additionally, longer-term studies are so far not showing the ill
effects that were feared.

Each year in January, the ADA publishes new dietary and other
treatment guidelines for diabetes, intended to reflect advances in the
scientific understanding of how best to treat diabetes. Although the final
wording of the 2008 document has not been fully decided upon, Dr. Judith
Wylie-Rosett, co-chair of the writing panel for the ADA's 2007 Nutrition
Recommendations, has indicated that, "there is growing recognition that a
variety of diets including low carbohydrate diets, can achieve weight loss.
The importance of controlling carbohydrate intake to improve postprandial
blood glucose is also recognized." Although Dr. Wylie-Rosett is
understandably hesitant to guess at the ADA's exact final wording for the
2008 update, she does think that it will reflect the growing indications
that low carbohydrate diets can be helpful some diabetics.

We shall anxiously await the opportunity to read the final version of
the new ADA guidelines in the January 2008 issue of the journal Diabetes
Care.

American Diabetes Association. "Nutrition Recommendations and
Interventions for Diabetes." Diabetes Care. 30:S48-S65 (2007)
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質・タンパク質・脂質と血糖値
おはようございます。
今朝は本格的に寒いです。いよいよ京都の底冷えが始まりそうです。
鍋が美味しい季節で糖質制限食ピッタリですね。もっとも我が家は夏でも、鍋してますが・・・

さて今日は、原点に戻って糖質タンパク質脂質がどの程度の速さでどの程度の割合で
血糖値に変わるのかを復習を兼ねて説明します。

糖質は100%血糖に変わり、タンパク質は約50%、脂質は約10%が血糖に変わります。(下図参照)

kettouzu.jpg


糖質はほとんどが食後2時間以内に消化吸収されます。そしてタンパク質脂質よりも速く、高く血糖を上昇させます。また液状の食物は、固形の食物より速く消化され、吸収されます。

ですから液状の糖質の過剰摂取で、ペットボトル症候群(ソフトドリンクケトーシス)が生じ易いのです。

タンパク質由来のブドウ糖が血糖値に変わるピークは、食後約3時間です。

脂質は消化され、吸収されるまでに、丸一日かかることもあります。ですから脂肪たっぷりの食事は(10%以下しか血糖になりませんが)、翌日に血糖値を上昇させることがあります。

脂質は胃からの排出がゆっくりなので、一緒に食べた糖質が血流に達する速度を遅らせます。例えば砂糖と脂肪の多く含まれたアイスクリームは食後のブドウ糖スパイクをあまり起こさないことがあります。

逆に言えば、脂肪が少なくて糖質が多い食物は、血糖値をより急速に上昇させ、ブドウ糖スパイクを生じることとなります。


今日のブログは
糖尿病教室パーフェクトガイド」 監訳 池田義雄 医歯薬出版
を参考にし一部引用しました。謝謝。
この本はアメリカ糖尿病協会(ADA)が患者教育用に広く利用している
「Life with Diabetes」を日本語に訳したものです。

**
今日の内容の図が、
「主食を抜けば糖尿病は良くなる」東洋経済新報社、25ページ
糖尿病が良くなるごちそうレシピ」東洋経済新報社、11ページに載っていますので
視覚資料として参考にしていただけば幸いです。

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で持久力向上
おはようございます。

『京都トレイルランナー』http://kyoto-trailrun.lolipop.jp/main/
というブログを書いておられるまつださんから、
『糖質制限による体質改善は、持久系能力向上に絶大な効果があります。
一介の市民ランナーですが、5年間停滞していたベストを続々と塗り替えております。』

というコメントをいただきました。

長距離を走ったり泳いだりとか持久力が必要なスポーツは、脂肪酸をエネルギー源として上手に使わなければ1~2時間で、筋肉中のグリコーゲンが枯渇して足が棒のようになり、動けなくなります。

筋肉中に蓄えられているグリコーゲンは約300gで1200キロカロリーしかありませんから、これをメインに利用してしまえば1~2時間しかもたないわけです。

心筋や骨格筋は安静時や歩行時は主として脂肪酸をエネルギー源として利用していて、ブドウ糖はあまり利用していません。

しかし一般人は、あるていど心拍数が上昇するような運動になると筋肉中のグリコーゲンを手っ取り早くブドウ糖に変えてエネルギー源にしてしまい、脂肪酸をあまり利用しなくなりますから、すぐに上述のようなエネルギー切れになってしまい、スタミナが続かないわけです。

一方、鍛えてある一流スポーツ選手は、少々心拍数が上昇しても脂肪酸をエネルギー源として利用し続けることができますから、筋肉中のグリコーゲンを節約できて、最後のラストスパートでしっかり利用できるわけです。

ラストスパートのような、全力疾走とか瞬発力が必要な時は、筋肉はブドウ糖を利用します。

スポーツ選手は一般人に比べれば、体脂肪率は低いですが、筋肉中の脂肪は増えています。筋肉中の脂肪は総体脂肪量に対する割合はごく小さいですが、これがどうやら持久力の向上にあるていど関係しているようです。

持久運動の後には、筋肉内の脂肪蓄積は減少していることが示されています。筋肉では脂肪はミトコンドリア近くに局在する小さな脂肪滴中にトリグリセリドとして蓄積されているそうです。

まつださんのコメントのように、糖質制限食の実践により持久力が向上するようです。糖質制限食により基本的に常に脂肪が燃えてますので、運動中にも脂肪が燃えやすくて
筋肉中のグリコーゲンを節約できるのでしょう。

糖質制限食+適切なトレーニング」で筋肉中の脂肪も効率よく増える可能性がありますね。

**
今日のブログは「スポーツ栄養の科学的基礎」FRED BROUNS著 杏林書院
を参考にしました。謝謝。

江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿人と非糖質制限な外食、続き
こんばんは。

糖尿人と非糖質制限な外食、盛り上がってコメントたくさん頂きました。皆さん、興味のあるテーマなのでしょうね。

因みに今日の私の夕食は、近所のファミレス「和風さと」で
<牡蠣フライ、和風おろしハンバーグ・タレかけないで醤油、大根と海草サラダ、餃子、
ノンアルコールビール>で糖質5g程度でした。

月曜日の夜は、妻と娘は江部診療所で働いているので、「一人淋しく夕食が」多いのです。

牡蠣フライは結構好きなので、衣も全部たべました。餃子は、2個は丸ごと食べましたが、残り4個は、できるだけ皮を外して食べました。

以上の内容で、食後2時間血糖値は117mgでした。1時間値も計ればよかったですが、私もどうやら膵臓のβ細胞の追加分泌能力が回復してきているようです。(〃^¬^〃)

*Comment
『■
確かに外食は何を食べるか迷いますよね
よく行く店ならメニュー等を把握しているので
注文するのも安心なんですけど
初めて行く店だと味付等が、わからないと
結構、砂糖使ってるな~とかわからないですよね
明らかにわかるメニュー(ステーキで塩胡椒だけ)
なら安心できるでしょうけど
私も外食は家族で行くことになるので
子供の要望中心か自分の要望かで迷います
ポーション | 2007.12.01(土) 18:15 | URL |


ついでに私も質問
家族で外食
子供から鬼の様な発言
『回転すし』『ラーメン』がいい!!
(おい!炭水化物メイン店かよ)
さて皆様はどうされていますか?
よきアドバイスがあれば宜しく御願いします
ポーション | 2007.12.01(土) 18:31 | URL | 』

『■
私は思い切って食べちゃいます。
そして家に帰って、ルームランナーでひたすら歩く!!
血糖値が上がる食べ物を食べたら、下げるために運動しますね。
なので、外食は運動が出来ることが確実な時にします。
ふか | 2007.12.01(土) 19:08 | URL | 【コメント編集】』

『■
私の場合は、スタンダード糖質制限食です。
昼食のみ普通に食べています。
朝夕に食べられない反動か、時にはドカ食いしてしまいます。
ごはん300gのカレーライスを食べたら、血糖値は230ぐらいになります。
しかし、30分~40分の散歩をすれば、確実に180以下をキープできます。
最近、危険な実験を繰り返しています。
「にしんそばとおにぎり1個(推定150g)」を食べて、散歩40分。
2時間後の血糖値143でした。
「うどん入りすきやき定食(かなり甘口=砂糖たっぷり)」を食べて、散歩40分。
2時間後の血糖値159でした。
今後も実験をしたいと思っています。(ほどほどに)
xiangdao | 2007.12.02(日) 11:09 | URL | 』


『■チーズバーガーでの食後血糖値テスト
Dashです 11.21の尿酸値と糖質制限食のご回答ありがとうございましたお礼のコメントが遅れ て申し訳ありません。
早速なのですが、最近ベイスンOD錠0.2を処方していただきました。仕事や付き合いの関係で 炭水化物を多めに摂取しなくてはならない時に服用するようにしています。
で私の場合は結構効果があり、チーズバーカーでのテストをしたので報告します。
(マッ○のチーズバーカーは炭水化物31.2gと公開されていますし、作り方でそれほど変わらな い食材と考えていますし、まったく食後運動をしない状態で測定しました。)
HbA1cが6.8だった時期(9月25日)に1つだけ食べた時のデーターは
食前血糖値100mg/dl 1時間後189mg/dl 2時間後157mg/dl となり とても糖質制限食とはなりえ ない値で大好きなバーガーとはさようならしていました。
ベイスンを服用すればどうなるかと思い 2ヶ月後の11月30日に1つ食べました。(11月13日のHbA1cが5.3)
食前血糖値102mg/dl 1時間後149mg/dl 2時間後123mg/dl となり 糖質の吸収が妨げられて穏や かになっている傾向が現れました。
これなら、私の糖質制限ルール(食後1~2時間のピーク値を160~180mg/dlに抑える)では食べれ ると勝手に喜んでいます。

ベイスンの効果を確認するため12月2日にベイスンを服用しなくてチーズーバーガーを食べたら どの様な結果になるかと思いテストをしました。
食前血糖値84mg/dl 1時間後161mg/dl 2時間後87mg/dl となり 「えっ」自分の目を疑いました。
1時間値の上昇値は77mg/dl と2ヶ月前より少し良くなってますが、なんと2時間値が87mg/dlに なっています。 これって膵臓の機能が回復しているのかも・・・ 本当にびっくり!!

やはり江部先生の糖質制限食を実戦していると、膵臓も休めるのでインスリン機能が回復し
糖質制限している私に、たまのご褒美を食べていいと勝手な解釈でとても喜んでいます。

ベイスンは副作用が少ない分、効き目が穏やかと聞いていますが私の場合は効果がありそうです。
仕事上なかなか糖質制限食を実戦できないケースの昼食時の特効薬として処方して頂きましたが、
主治医はそんな内容では処方できない!! と言われましたが無理やりお願いして処方してもらい ました・・・(笑)
個人差はあるでしようが、服用したことがない方は試してみる価値はあると思います。
Dash | 2007.12.03(月) 00:48 | URL | 』

『■
丁寧に御教えいただき有難う御座いました。先生も食を楽しんでおられるのですね。気持が楽になりました。
街のクマ | 2007.12.03(月) 14:43 | URL |』


ポーションさん、子供達は炭水化物が好きなのですね。ご苦労お察しします。子供達は炭水化物食べてもいいけどミニスパイクを起こしにくい未精製のものが好ましいですが・・・

ふかさん、xiangdao さん、コメントありがとうございます。お二人とも運動派ですね。
xiangdao さん、ご飯300gのカレーライスならご飯の糖質が約100gですね。そうすると平均的にはもっと血糖値が上昇しそうですが、230mgですむのですね。大分糖尿病が改善して、インスリン分泌能力が少し回復しているようですね。30分散歩して180mg未満ならOKですね。これなら決して危険ではないですよ。時々実験して貴重なデータをまたお知らせ下さい。

Dashさんも、コメントそして貴重なデータを示して頂きありがとうございます。ブログ読者の皆さん、そして私にも大いに参考になります。
「マッ○のチーズバーカーは炭水化物31.2gで、まったく食後運動をしない状態で測定してHbA1cが6.8だった時期(9月25日)に1つだけ食べた時のデーターは 食前血糖値100mg/dl 1時間後189mg/dl 2時間後157mg/dl 」

まさに、1gの糖質が3mg血糖値を上昇させていますね。

「2ヶ月後の11月30日にベイスンを服用して1つ食べました。(11月13日のHbA1cが5.3) 食前血糖値102mg/dl 1時間後149mg/dl 2時間後123mg/dl となり 糖質の吸収が妨げられて穏やかになっている傾向が現れました。」

仰有るとおりベイスンがよく効いてます。私はベイスンは無効でしたが個人差があるのでしょうね。単純計算で42mg、1時間後の血糖値を下げてます。Dashさんはベイスンで主食も時にOKな食生活が保証されたようです。

「ベイスンの効果を確認するため12月2日にベイスンを服用しなくてチーズーバーガーを食べたら、食前血糖値84mg/dl 1時間後161mg/dl 2時間後87mg/dl 」

これは、膵臓のβ細胞が 糖質制限食で休養できて、インスリン分泌能力があるていど回復したのでしょうね。

おめでとうございます。よかったですね。   iiii~  (⌒O⌒)

HbA1cも2ヶ月足らずで6.8→5.3%と著明な改善です。とても上手に 糖質制限食を実践できているのでしょう。

街のくまさんもいつもコメントありがとうございます。
運動派、ベイスン派いろいろあっていいと思います。グルコバイやグルファストも、主食(炭水化物)摂取時にはお役に立ってくれると思います。<グルコバイ+グルファスト>の併用で、食後2時間180mg未満を達成できる糖尿人もいます。

血糖自己測定器をもっている糖尿人は、時々実験して調べてみましょう。一人一人、個人差がありますから、自分のパターンや許容範囲を把握して、美味しく楽しく糖質制限食・・・
そしてたまーに主食(炭水化物)も・・・

江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
「テーラーメードダイエットと糖質制限食」東京講演会
こんにちは。今日はとてもいい天気です。
二日酔いの身体に鞭打って、これからテニスにでかけます。

さて、東京での糖質制限食講演会のご案内です。
今回は、神戸や京都の講演会と同様、糖質制限な食品メーカーさんにもできるだけ参加してもらう予定です。

それから、リボーンの曽我部ゆかりさんの助っ人として、京都高雄倶楽部のブログでお馴染みの「あらてつ」こと新井哲也さんと「新人ゴイチ」こと大米吾一さんにも来てもらいます。

関東方面の糖尿人、メタボ人そしてアトピーの方々も是非ご参加くださいね。


☆☆☆
以下アトピー・ネットワーク・リボーンのホームページから転載です。

「テーラーメードダイエットと糖質制限食」
東京講演・第6弾

2008年1月20日(日)
食事で治すアトピー・糖尿病

糖質制限食は、糖尿病の治療のみならず、
アトピー・喘息などのアレルギーをはじめ、
生活習慣病全般に劇的な症状の改善がみとめられています。
それは、代謝機能全般が安定するため。
ぜひ、ドクター江部康二の話を聞いて、
症状改善に役立ててください。

2008年初の東京講演です。
『なんでも相談』の時間も充実!
あなたの治療の悩みにドクター江部が答えます!
皆様のご参加お待ちしています!!(事務局/曽我部ゆかり)

◆講 師◆江部康二(高雄病院理事長/リボーン運営委員代表)
◆開 場◆9時20分
◆開 演◆9時30から。11時30分まで
◆会 場◆なかの芸能小劇場
(JR・東西線中野駅下車、北口改札をでて中野通り徒歩2分)
◆会 費◆1000円(定員100名/申し込み先着順)


[お申し込み方法]
◆予約申込◆席に限りがあります。なるべく予約申込してください。
・電話、ファックスまたはeメールで予約してください。
◆当日受付◆席に余裕がある場合受付けます。
・直接会場にお越しください。
・満席の場合にはお断りすることになりますので、ご了承ください。
・前日に留守電のメッセージで空席の状況を流しますのでお聞きください。
※託児保育はございませんが、お子さん連れでの参加を歓迎しています。

<申し込み・連絡先>
アトピー・ネットワーク・リボーン
TEL・ファックス/03-3388-5428
(平日午前10時から午後5時まで/不在時は留守電で対応します)
e-メール/reborn@big.or.jp

主催:アトピー・ネットワーク・リボーン
共催:糖質制限食普及センター東京事務所
協力:(株)京都高雄倶楽部
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿人と非糖質制限な外食
こんばんは。
私は、夜診が週2回ありますし、連れ合いも江部診療所に勤めているので、結構外食が多いです。今日は街のくまさんから、非糖質制限な外食についての質問です。

『■
糖質は糖尿人だけでなく健常者にも危険であることがわかりました。
もし糖尿病を意識した外食を、薬を服用せずに頂くとすると、週に何食ぐらいまでが安全というか許容範囲なのでしょうか。
体には絶対に良くはないのでしょうし、人によっても違うのでしょうが、お考えを聞かせていただければ幸いに存じます。
街のクマ | 2007.11.30(金) 19:16 | URL | 』


街のクマさん。いつもコメント・質問ありがとうございます。
私は週3回くらい、夕食は外食です。基本は勿論、糖質制限な外食ですが、一部揚げ物や衣物も食べますね。

さて、食後2時間血糖値が180mg/dlを超えれば、リアルタイムに血管内皮が傷害されます。この回数が少ないほどいいということですね。

主食(糖質)を食べても、少量で食後2時間血糖値が180mgを超えなければいいです。

いつも言ってますように「1gの糖質が3mg血糖値を上げる」ので、個人差はありますが、各糖尿人で180mgを超えない量の糖質の許容範囲があると思います。

野菜にも糖質は含まれていますが、穀物の糖質含有比率は大きいので、許容範囲はかなり少量でやや寂しいと思います。(=_=)

従いまして、週に何食まで主食(糖質)を摂取しても安全という保証は困難で、あくまでもリスクと確率の問題でしょうか?

一方、美味しく楽しくという心理的満足も人には必要ですので、この両者を天秤にかければ・・・(`ヘ`;)

私の場合は、唐揚げや豚カツは週に1~2回食べてます。餃子やシュウマイは2週に1回くらい食べてます。このぐらいだとそれぞれ食後2時間血糖値は140mg未満ですむことが普通で、たまに多くても160mg未満です。

主食(米飯)なら、この季節、てっちり、てっさとくれば河豚雑炊もお茶碗ごく軽く1杯くらいは食べてます。このときは酔っぱらってますので、血糖自己測定はしていませんのでやや不安です。(u_u,)゛

こちらは11月~翌年の3月くらいまで、4~5回でしょうか。すいません。何しろ付き合いが・・・。

忘年会、新年会、テニスクラブ、江部診療所、高雄病院・・・。。。

まあHbA1cが4.9%~5.4%ていどをウロウロしてますから・・・。果物もちょこちょこ食べてます。

ホントにキッチリ糖質制限食を実践すれば当然4.9%以下をキープのはずですものね。

ということで、「美味しく楽しく」を金科玉条にゆるゆると糖質制限食、気長に続けていこうと思っています。

なお家では2002年に 糖質制限食を開始した頃に比べれば、ローカーボふすまパン、大豆パン、大豆麺など主食代わりの糖質制限OK食品が開発されたので大分楽になりました。

間食も寒天じゅれ、大豆クッキー、蒸し大豆など糖質制限OK食品が増えているので嬉しいですね。

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット