ガン予防は肥満防止、そして糖質制限食

おはようございます。
私は家では京都新聞、毎日新聞を取っています。律儀に夕刊までとってます。

高雄病院の医局の先生方では、新聞を取ってない人もおられます。新聞離れの世の中になりつつありますが、私はまだまだ新聞にも役割を果たして欲しいと思ってます。

ちなみに高雄病院では、朝日新聞を取っています。

2007年11月25日(日)の朝日新聞の2面に、ガン予防は「肥満防止」という記事が載りました。

以下一部引用です。

『世界ガン研究基金(本部・ロンドン)が今回公表した報告書で「肥満」が、食道・膵臓・大腸・乳房・子宮体部・腎臓の各ガンで「リスクを確実に上げる」とされた。
10年前にまとめた最初の報告書では、野菜の摂取は肺など5種のガンについて「確実にリスクを下げる」と5段階で最も高く評価さたが、今回は急落した。
胃などについて「恐らく確実にリスクを下げる」とされるにとどまった。
代わって浮上したのは「適正体重の維持」だった。
97年の初版は各国のガン対策に反映されており、今回の報告書も影響を与えそうだ。
報告書は、生活習慣とガンに関する研究のうち、この10年間に発表された3000件を加えた計7000件を解析。野菜、肉、アルコールの摂取や運動などが、ガンにかかる危険性と関係する程度を、5段階で評価した。』

つまり「野菜摂取でガン予防」という従来の常識が、大きく変わり「確実に下げる」はなんとゼロになってしまったわけです。

「恐らく確実」も口腔・咽頭・喉頭・食道・胃の各ガンにとどまっています。

昨日のブログに書いた「従来のヘルシー食(糖質を中心に野菜をたっぷりと摂取)を徹底して脂質を減らしても、乳ガンも大腸ガンも心筋梗塞も減らなかった」という米国医師会雑誌の報告も含めて、次々と旧来の常識が覆っていますね。

肥満がなぜ、ガンのリスク要因になるのかいろいろ議論のあるところと思いますが、薬に頼らず、安全に肥満を改善するのは糖質制限食です。

肥満改善という意味で 糖質制限食にはガン予防効果が期待できるわけですね。

メタボ人の方々、たかが肥満と油断なされず、是非是非、糖質制限食をお試しあれ。

なおハーバート大学のMalik博士ら が2007年、心臓血管雑誌に「従来の脂肪制限食は減量における長期有用性および心臓血管病のリスク軽減に関して否定的である。」と報告したのも、「肥満・心臓病=脂肪の摂りすぎ=脂肪犯人説」という常識を根底から覆すものでした。*

*V.S.Malik, F.B.Hu: Popular weight-loss diets: from evidence to practice, Nature Clinical Practice Cardiovascular Medicine(2007), 4:34-41 )
ハーバート大学、メタ解析。

江部康二
テーマ: 糖尿病 -  ジャンル: ヘルス・ダイエット
by ドクター江部  at 07:54 |  ガン予防は肥満防止 |  comment (4)  |  trackback (0)  |  page top ↑
プロフィール

ドクター江部

Author:ドクター江部
江部康二です。京都の高雄病院で勤務しています。漢方やアトピー治療でご存知の方もおられるかと思いますが、最近、自分が糖尿病だということが発覚し、糖尿病の新しい食事療法『糖質制限食』に力を入れてます。これからも宜しくお願いしますね。

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