Tue
11/06
2007
キシリトールなど糖アルコールと血糖値
再びこんにちは。
甘味料は、糖尿人やダイエットを目指す人において、とても関心が高いものです。今回、FUMIO OTSUKIさんから、甘味料の一種の糖アルコールに関する質問があったのでお答えします。
「■キシリトールなどについて
江部先生へ
キシリトールいりのガムにつきまして以前一日2から3個食べていたぐらいですが、ヘモグロビンA1Cが上昇してしまいました。それ以来食べないようにしていたのですが、今回歯科医の処方で口臭予防などの目的でエリスリトール、キシリトール、マルチトールなどが入っているガムやうがい剤をもらい使っていましたところ、約1ケ月でヘモグロビンA1Cが0.3ポイント上昇してしまいました。ほかに原因が考えられないので、エリスルトールでも血糖値が上昇する体質なのか、ほかのうがい剤やデンタルタブレットなどに入っているキシリトール、マルチトールが影響したのかどちらでしょうか
FUMIO OTSUKI | 2007.11.05(月) 16:10 | 」
FUMIO OTSUKIさん、コメント・質問ありがとうございます。
甘味料には、大きく分けて『天然甘味料』と『人工甘味料』があります。天然甘味料には、ショ糖、蜂蜜、メープルシロップ、果糖、麦芽糖、などがあります。天然の植物や食品中に含まれている甘み成分を取り出し精製、濃縮した甘味料のことです。
人工甘味料は、合成甘味料と糖アルコールに分類されます。
合成甘味料は人工甘味料の一種で、人為的に化学合成された甘みのある物質(甘味料)です。砂糖より低カロリー、低価格、などの特徴があります。狭義の意味の人工甘味料は合成甘味料と同義で使われることがあります。
米国食料医薬品庁で認められているのはサッカリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロースの4種です。
この4種はカロリーはなく、血糖値も上昇させませんが、一日摂取許容量が決められています。
糖アルコール には、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、ラクチトールなどがあります。
キシリトールは野菜や果物などに、ソルビトールはプルーン、ナシ、リンゴなどに、エリスリトールは果実、花の蜜などにそれぞれ含まれていますが、商品としては人工的に作っています。
マルチトール、ラクチトールもそれぞれ麦芽糖、乳糖を原料として人工的に合成しています。
糖アルコールは糖類に水素を付加したもので、人工的に作っていますが、いわゆる合成甘味料には分類されません。糖アルコールの安全性は確立しています。
肝腎の血糖値を上昇させるか否かですが、エリスリトール以外の糖アルコールは、砂糖の約半分程度血糖値を上昇させます。
よく、「糖アルコールは血糖値を上昇させない」との記載がみられますが間違いです。
また、エリスリトール以外の糖アルコールは、難消化性で吸収されにくいのが特徴です。吸収されにくい分腸内に残っているので、大量に摂取すれば下痢を起こしやすいです。
エリスリトールは、糖アルコールの中で例外的に体内に9割以上吸収されますが、全く代謝されずにそのまま尿中に排泄されます。ですから厚生労働省お墨付きのゼロカロリーで、かつ全く血糖値を上昇させません。ほとんどが体内に吸収されるので、糖アルコールの中で最も下痢も起こしにくいです。
結論です。
KFUMIO OTSUKIさんのヘモグロビンA1cが上昇したのは、糖アルコールの内、キシリトールやマルチトールのせいです。エリスリトールは大丈夫です。
**
甘味料や糖アルコールに関しては
5.29、5.30のブログも参照していただけば幸いです。
江部康二
甘味料は、糖尿人やダイエットを目指す人において、とても関心が高いものです。今回、FUMIO OTSUKIさんから、甘味料の一種の糖アルコールに関する質問があったのでお答えします。
「■キシリトールなどについて
江部先生へ
キシリトールいりのガムにつきまして以前一日2から3個食べていたぐらいですが、ヘモグロビンA1Cが上昇してしまいました。それ以来食べないようにしていたのですが、今回歯科医の処方で口臭予防などの目的でエリスリトール、キシリトール、マルチトールなどが入っているガムやうがい剤をもらい使っていましたところ、約1ケ月でヘモグロビンA1Cが0.3ポイント上昇してしまいました。ほかに原因が考えられないので、エリスルトールでも血糖値が上昇する体質なのか、ほかのうがい剤やデンタルタブレットなどに入っているキシリトール、マルチトールが影響したのかどちらでしょうか
FUMIO OTSUKI | 2007.11.05(月) 16:10 | 」
FUMIO OTSUKIさん、コメント・質問ありがとうございます。
甘味料には、大きく分けて『天然甘味料』と『人工甘味料』があります。天然甘味料には、ショ糖、蜂蜜、メープルシロップ、果糖、麦芽糖、などがあります。天然の植物や食品中に含まれている甘み成分を取り出し精製、濃縮した甘味料のことです。
人工甘味料は、合成甘味料と糖アルコールに分類されます。
合成甘味料は人工甘味料の一種で、人為的に化学合成された甘みのある物質(甘味料)です。砂糖より低カロリー、低価格、などの特徴があります。狭義の意味の人工甘味料は合成甘味料と同義で使われることがあります。
米国食料医薬品庁で認められているのはサッカリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロースの4種です。
この4種はカロリーはなく、血糖値も上昇させませんが、一日摂取許容量が決められています。
糖アルコール には、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、ラクチトールなどがあります。
キシリトールは野菜や果物などに、ソルビトールはプルーン、ナシ、リンゴなどに、エリスリトールは果実、花の蜜などにそれぞれ含まれていますが、商品としては人工的に作っています。
マルチトール、ラクチトールもそれぞれ麦芽糖、乳糖を原料として人工的に合成しています。
糖アルコールは糖類に水素を付加したもので、人工的に作っていますが、いわゆる合成甘味料には分類されません。糖アルコールの安全性は確立しています。
肝腎の血糖値を上昇させるか否かですが、エリスリトール以外の糖アルコールは、砂糖の約半分程度血糖値を上昇させます。
よく、「糖アルコールは血糖値を上昇させない」との記載がみられますが間違いです。
また、エリスリトール以外の糖アルコールは、難消化性で吸収されにくいのが特徴です。吸収されにくい分腸内に残っているので、大量に摂取すれば下痢を起こしやすいです。
エリスリトールは、糖アルコールの中で例外的に体内に9割以上吸収されますが、全く代謝されずにそのまま尿中に排泄されます。ですから厚生労働省お墨付きのゼロカロリーで、かつ全く血糖値を上昇させません。ほとんどが体内に吸収されるので、糖アルコールの中で最も下痢も起こしにくいです。
結論です。
KFUMIO OTSUKIさんのヘモグロビンA1cが上昇したのは、糖アルコールの内、キシリトールやマルチトールのせいです。エリスリトールは大丈夫です。
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甘味料や糖アルコールに関しては
5.29、5.30のブログも参照していただけば幸いです。
江部康二


