2013年12月02日 (月)
【13/12/02 木村
尋常性乾癬・・?
先日は、お忙しい中コメント欄に回答くださりありがとうございました。
最近なかなか皮膚病?痛かゆくて完治しない・・・
どうやら、尋常性乾癬・・・かも?
牛肉を意識して毎食のように食べ、油をオリーブオイルから、ラードに変えていました。どうも、それが、原因のような気がします。
先生の記事一覧の中の尋常性乾癬を拝見いたしました。
私のように、牛肉や豚脂がダメな人もいるんですね。】
こんばんは。
尋常性乾癬について、木村さんから、コメントをいただきました。
尋常性乾癬に関して、まだ10人程度ですが、糖質制限食を実践してみました。
その結果、糖質制限食で、過半数の人が良くなりました。
改善しない場合、「さわさん」の例がありますので、糖質制限に加えて牛肉・牛脂を制限してみるのも選択肢の一つです。
記事のコメントを頂いた「さわさん」の場合は、糖質と牛脂の制限で、豚脂は摂取しても、100%尋常性乾癬が改善とのことです。
私も一例、「糖質制限+牛肉・牛脂制限」で、尋常性乾癬の皮疹がほぼ消失された方を経験しました。
天然のトランス脂肪酸は、反芻動物(牛・羊・山羊など)の肉やバターに含まれています。
一方、豚は反芻動物ではないので、豚肉にはトランス脂肪酸は含まれていないと思います。
牛脂と豚脂の一番大きな差は、トランス脂肪酸の差と思われます。
天然といえども、トランス脂肪酸が、尋常性乾癬の皮疹に影響を与える場合があるのだと思います。
江部康二
☆☆☆
2010年08月21日 (土)の本ブログ記事
「尋常性乾癬と糖質制限食と牛脂・2010年8月」
こんにちは。
糖質制限食で尋常性乾癬が改善されたさわさんから、最新のコメントをいただきました。
「10/08/20 さわ
尋常性乾癬について
江部先生こんばんは。
ご無沙汰しております。
今日は近況報告をさせてください。
前回コメントした時は尋常性乾癬は99%完治していたため、それから自分なりにいろいろと実験をしてみました。
経過
2008年3月~2010年3月
ほぼ99%の乾癬が消滅)
この時点では自分の乾癬の原因は糖質と牛脂、豚脂だと思っていました。
2010年4月~5月
意識して、牛肉を多く食べる。
ひざから下の約30%に乾癬が発生。
糖質制限をしているため、患部の広がり方は非常に緩やかでしたが、着実に広がっていく。
2010年6月
牛肉を一切食べずに過ごす。
脂たっぷりの豚肉は毎日欠かさず食べる。
1ヶ月かけて徐々に患部が消滅していく。
2010年7~8月
6月に続き、脂たっぷりの豚肉は毎日欠かさず食べる。
7月初旬に100%患部が消滅する。(発症後22年間で初めての経験です。)
ということで、自分なりの結論が出ました。
自分の乾癬にとっての最も重要な原因は「糖質」であり「牛脂(天然のトランス脂肪酸)」はその触媒である。
オレイン酸がメインである豚脂は全く影響なしです。
乾癬の原因は様々ですし、「糖質」や「牛脂」を避けても完治しない方もいらっしゃるでしょうが、
自分的の場合は今回の実験で22年かけて初めて100%の克服ができたわけですし、参考になる方も多数いらっしゃるかと思いコメントさせて頂きました。
余談ですが
毎日炭水化物と牛脂の大量摂取で1ヶ月以内に全身に乾癬を広がらせる自信もあります。
そんなことは決してしませんが・・・
江部先生のブログのカテゴリ「体に良いアブラとは」が凄く参考になりました。
ありがとうございました。」
さわさん、お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
22年間の尋常性乾癬の100%治癒、おめでとうございます。(^-^)v(^-^)v
尋常性乾癬は、医学的には極めて難治性の疾患です。さわさんも20年間以上つきあって来られたのですから、まさに難治であったわけです。
五訂日本食品標準成分表によると
牛ロース100g中に、脂肪が37.4gで、その内オレイン酸が15.4gです。
豚ロース100g中に、脂肪が14.6gで、その内オレイン酸が5.94gです。
ですので、牛脂と豚脂の成分のオレイン酸は、比率的にほとんど差はないようです。
天然のトランス脂肪酸は、反芻動物(牛・羊・山羊など)の肉やバターに含まれています。*
一方、豚は反芻動物ではないので、豚肉にはトランス脂肪酸は含まれていないと思います。
『自分の乾癬にとっての最も重要な原因は「糖質」であり「牛脂(天然のトランス脂肪酸)」はその触媒である。』
さわさんのご指摘どおりと私も思います。
牛脂と豚脂の成分の差で顕著なのは、トランス脂肪酸ありとなしの差です。他の脂肪酸の成分は、そんなに差はないと思います。
牛脂(天然のトランス脂肪酸)が、尋常性乾癬悪化の触媒となっているのが、さわさん固有の特徴なのか、はたまた皆に共通の現象なのか、とても興味深いです。
高雄病院や江部診療所の尋常性乾癬の患者さんで、糖質制限食でかなり改善した方が複数おられます。これらの患者さんにご協力いただいて、牛肉(牛脂)をやめていただいて、100%治癒にどの程度近づくか試してもらおうと思います。
*
牛などの反芻動物の胃内に共生するバクテリアは、シス型の不飽和脂肪酸をトランス型に変換する特殊な酵素を持っています。このバクテリアが産生するトランス脂肪酸は主にバクセン酸です。
江部康二
尋常性乾癬・・?
先日は、お忙しい中コメント欄に回答くださりありがとうございました。
最近なかなか皮膚病?痛かゆくて完治しない・・・
どうやら、尋常性乾癬・・・かも?
牛肉を意識して毎食のように食べ、油をオリーブオイルから、ラードに変えていました。どうも、それが、原因のような気がします。
先生の記事一覧の中の尋常性乾癬を拝見いたしました。
私のように、牛肉や豚脂がダメな人もいるんですね。】
こんばんは。
尋常性乾癬について、木村さんから、コメントをいただきました。
尋常性乾癬に関して、まだ10人程度ですが、糖質制限食を実践してみました。
その結果、糖質制限食で、過半数の人が良くなりました。
改善しない場合、「さわさん」の例がありますので、糖質制限に加えて牛肉・牛脂を制限してみるのも選択肢の一つです。
記事のコメントを頂いた「さわさん」の場合は、糖質と牛脂の制限で、豚脂は摂取しても、100%尋常性乾癬が改善とのことです。
私も一例、「糖質制限+牛肉・牛脂制限」で、尋常性乾癬の皮疹がほぼ消失された方を経験しました。
天然のトランス脂肪酸は、反芻動物(牛・羊・山羊など)の肉やバターに含まれています。
一方、豚は反芻動物ではないので、豚肉にはトランス脂肪酸は含まれていないと思います。
牛脂と豚脂の一番大きな差は、トランス脂肪酸の差と思われます。
天然といえども、トランス脂肪酸が、尋常性乾癬の皮疹に影響を与える場合があるのだと思います。
江部康二
☆☆☆
2010年08月21日 (土)の本ブログ記事
「尋常性乾癬と糖質制限食と牛脂・2010年8月」
こんにちは。
糖質制限食で尋常性乾癬が改善されたさわさんから、最新のコメントをいただきました。
「10/08/20 さわ
尋常性乾癬について
江部先生こんばんは。
ご無沙汰しております。
今日は近況報告をさせてください。
前回コメントした時は尋常性乾癬は99%完治していたため、それから自分なりにいろいろと実験をしてみました。
経過
2008年3月~2010年3月
ほぼ99%の乾癬が消滅)
この時点では自分の乾癬の原因は糖質と牛脂、豚脂だと思っていました。
2010年4月~5月
意識して、牛肉を多く食べる。
ひざから下の約30%に乾癬が発生。
糖質制限をしているため、患部の広がり方は非常に緩やかでしたが、着実に広がっていく。
2010年6月
牛肉を一切食べずに過ごす。
脂たっぷりの豚肉は毎日欠かさず食べる。
1ヶ月かけて徐々に患部が消滅していく。
2010年7~8月
6月に続き、脂たっぷりの豚肉は毎日欠かさず食べる。
7月初旬に100%患部が消滅する。(発症後22年間で初めての経験です。)
ということで、自分なりの結論が出ました。
自分の乾癬にとっての最も重要な原因は「糖質」であり「牛脂(天然のトランス脂肪酸)」はその触媒である。
オレイン酸がメインである豚脂は全く影響なしです。
乾癬の原因は様々ですし、「糖質」や「牛脂」を避けても完治しない方もいらっしゃるでしょうが、
自分的の場合は今回の実験で22年かけて初めて100%の克服ができたわけですし、参考になる方も多数いらっしゃるかと思いコメントさせて頂きました。
余談ですが
毎日炭水化物と牛脂の大量摂取で1ヶ月以内に全身に乾癬を広がらせる自信もあります。
そんなことは決してしませんが・・・
江部先生のブログのカテゴリ「体に良いアブラとは」が凄く参考になりました。
ありがとうございました。」
さわさん、お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
22年間の尋常性乾癬の100%治癒、おめでとうございます。(^-^)v(^-^)v
尋常性乾癬は、医学的には極めて難治性の疾患です。さわさんも20年間以上つきあって来られたのですから、まさに難治であったわけです。
五訂日本食品標準成分表によると
牛ロース100g中に、脂肪が37.4gで、その内オレイン酸が15.4gです。
豚ロース100g中に、脂肪が14.6gで、その内オレイン酸が5.94gです。
ですので、牛脂と豚脂の成分のオレイン酸は、比率的にほとんど差はないようです。
天然のトランス脂肪酸は、反芻動物(牛・羊・山羊など)の肉やバターに含まれています。*
一方、豚は反芻動物ではないので、豚肉にはトランス脂肪酸は含まれていないと思います。
『自分の乾癬にとっての最も重要な原因は「糖質」であり「牛脂(天然のトランス脂肪酸)」はその触媒である。』
さわさんのご指摘どおりと私も思います。
牛脂と豚脂の成分の差で顕著なのは、トランス脂肪酸ありとなしの差です。他の脂肪酸の成分は、そんなに差はないと思います。
牛脂(天然のトランス脂肪酸)が、尋常性乾癬悪化の触媒となっているのが、さわさん固有の特徴なのか、はたまた皆に共通の現象なのか、とても興味深いです。
高雄病院や江部診療所の尋常性乾癬の患者さんで、糖質制限食でかなり改善した方が複数おられます。これらの患者さんにご協力いただいて、牛肉(牛脂)をやめていただいて、100%治癒にどの程度近づくか試してもらおうと思います。
*
牛などの反芻動物の胃内に共生するバクテリアは、シス型の不飽和脂肪酸をトランス型に変換する特殊な酵素を持っています。このバクテリアが産生するトランス脂肪酸は主にバクセン酸です。
江部康二
2010年10月21日 (木)
こんばんは。
尋常性乾癬が糖質制限食で改善し始めたとのコメントを、ボルボックスさんから頂きました。
「10/10/20 ボルボックス
ビールと日本酒を断つ
江部様
初めてコメントさせていただきます。私先生のブログを読み、本を買い求め、糖質制限食に入って本日で満2週間。実は私も25年来の尋常性乾癬罹患者で満60才。一昨年、京都で新薬治験を受け一旦完治しましたが、当然再発。その薬が承認されるまでに既に認可されているレミケードを10月12日、13日と一泊入院で点滴投与が決まっていました。9月全身のボデイチェックを受け異常なしの上でした。
高額費用であること、またそれが継続すること、そして免疫力を落とすことに疑問を持ち、たまたま検索しておりましたら、このブログの乾癬記事に出合いました。
その場で(大阪の会社勤務中)決意し、決意を不動のものにするため、すぐ主治医に電話し、レミケードの投与をキャンセルいたしました。とにかく一ヶ月試してみようと思ったからです。
主治医からはそんなんで治るわけが無いとなじられましたが、本日で2週間。
尋常性乾癬の皮膚盛り上がりが収まり、部分的には軽快傾向になっています。本日からは、試みでそれまで塗布してきたステロイドとオキサロールを控えました。
この2週間で2回、本日もこれから名古屋で、宴席がありますが、ビールと日本酒を完全に抜き、焼酎とウイスキーに替え、つまみも気をつける。ブログの記事にあったお方の通り、私も最初から牛肉を抜いています。
これまでの検査で、空腹時血糖値154、A1C6.8まで上昇しました。6年前から異常値として再検査が出ていました。(ギリギリでしたが投薬はしていません。)
身長167、体重76.5が2週間で体重が73.5と減り、同時に永年付き合った尋常性乾癬の盛り上がりが収まっています。日本酒大好き人間には苦しいものですが、この変化に驚いています。
あと2週間、実践本の通り実践して見ます。今後どう医師と向き合えばよいのか、どう検査を受診していけばよいのか不安に思う今日この頃です。」
ボルボックスさん。
コメントありがとうございます。
「尋常性乾癬の皮膚盛り上がりが収まり、部分的には軽快傾向になっています。」
良かったですね。
オキサロールは、ビタミンDであり、基本安全な薬なので外用されてもいいと思いますよ。
体重も73.5kgで、3kg減量ですね。
BMI27.4→26.4
まずは70kgをきり、BMI25をきることをめざしましょう。
「これまでの検査で、空腹時血糖値154、A1C6.8まで上昇しました。」
ボルボックスさんの体重減少の経過なら、糖質制限食が上手に実践できているので、1ヶ月後のA1Cは6%をきってくると思いますよ。糖質制限食を続けて、糖尿病の検査は今まで通り、病院でされたらいいと思います。
また尋常性乾癬は、現実に症状が改善していけば、副作用もない食事療法ですので、主治医ももしかしたら、認めてくれるかもしれませんね。
以下は、糖質制限食実践で、22年間患った乾癬が、100%治癒した状態を保っておられる、さわさんのコメントです。
『ボルボックスさんへ
尋常性乾癬が部分的には軽快傾向になっているとのこと。
おめでとうございます。
スーパー糖質制限&牛肉抜きで必ずやさらに快方に向かうと信じています。
でも、最初の1ヶ月だけでもオキサロールは使用したほうが楽なのでは?とも思います。
2ヶ月目からはさらに急速に治癒していくとも思いますので、オキサロールをやめるのはそれからでも遅くはないのではないでしょうか?
2010/10/21(Thu) 12:46 | URL | さわ | 』
さわさん、ありがとうございます。
さわさん以外にも23年間の尋常性乾癬が、糖質制限食実践で8~9割方、改善したというマー坊さんの例もあります。
2010年08月24日 (火)のブログ
「 糖質制限食で尋常性乾癬が改善・2010年8月」
をご参照ください。
高雄病院や江部診療所の尋常性乾癬の患者さんも、スーパー糖質制限食を実践しておられる方は、全員症状改善しています。
一方、残念ながら、なかなか、糖質制限食実践が困難な尋常性乾癬の患者さんも多いのが現実ですが・・・。
江部康二
尋常性乾癬が糖質制限食で改善し始めたとのコメントを、ボルボックスさんから頂きました。
「10/10/20 ボルボックス
ビールと日本酒を断つ
江部様
初めてコメントさせていただきます。私先生のブログを読み、本を買い求め、糖質制限食に入って本日で満2週間。実は私も25年来の尋常性乾癬罹患者で満60才。一昨年、京都で新薬治験を受け一旦完治しましたが、当然再発。その薬が承認されるまでに既に認可されているレミケードを10月12日、13日と一泊入院で点滴投与が決まっていました。9月全身のボデイチェックを受け異常なしの上でした。
高額費用であること、またそれが継続すること、そして免疫力を落とすことに疑問を持ち、たまたま検索しておりましたら、このブログの乾癬記事に出合いました。
その場で(大阪の会社勤務中)決意し、決意を不動のものにするため、すぐ主治医に電話し、レミケードの投与をキャンセルいたしました。とにかく一ヶ月試してみようと思ったからです。
主治医からはそんなんで治るわけが無いとなじられましたが、本日で2週間。
尋常性乾癬の皮膚盛り上がりが収まり、部分的には軽快傾向になっています。本日からは、試みでそれまで塗布してきたステロイドとオキサロールを控えました。
この2週間で2回、本日もこれから名古屋で、宴席がありますが、ビールと日本酒を完全に抜き、焼酎とウイスキーに替え、つまみも気をつける。ブログの記事にあったお方の通り、私も最初から牛肉を抜いています。
これまでの検査で、空腹時血糖値154、A1C6.8まで上昇しました。6年前から異常値として再検査が出ていました。(ギリギリでしたが投薬はしていません。)
身長167、体重76.5が2週間で体重が73.5と減り、同時に永年付き合った尋常性乾癬の盛り上がりが収まっています。日本酒大好き人間には苦しいものですが、この変化に驚いています。
あと2週間、実践本の通り実践して見ます。今後どう医師と向き合えばよいのか、どう検査を受診していけばよいのか不安に思う今日この頃です。」
ボルボックスさん。
コメントありがとうございます。
「尋常性乾癬の皮膚盛り上がりが収まり、部分的には軽快傾向になっています。」
良かったですね。
オキサロールは、ビタミンDであり、基本安全な薬なので外用されてもいいと思いますよ。
体重も73.5kgで、3kg減量ですね。
BMI27.4→26.4
まずは70kgをきり、BMI25をきることをめざしましょう。
「これまでの検査で、空腹時血糖値154、A1C6.8まで上昇しました。」
ボルボックスさんの体重減少の経過なら、糖質制限食が上手に実践できているので、1ヶ月後のA1Cは6%をきってくると思いますよ。糖質制限食を続けて、糖尿病の検査は今まで通り、病院でされたらいいと思います。
また尋常性乾癬は、現実に症状が改善していけば、副作用もない食事療法ですので、主治医ももしかしたら、認めてくれるかもしれませんね。
以下は、糖質制限食実践で、22年間患った乾癬が、100%治癒した状態を保っておられる、さわさんのコメントです。
『ボルボックスさんへ
尋常性乾癬が部分的には軽快傾向になっているとのこと。
おめでとうございます。
スーパー糖質制限&牛肉抜きで必ずやさらに快方に向かうと信じています。
でも、最初の1ヶ月だけでもオキサロールは使用したほうが楽なのでは?とも思います。
2ヶ月目からはさらに急速に治癒していくとも思いますので、オキサロールをやめるのはそれからでも遅くはないのではないでしょうか?
2010/10/21(Thu) 12:46 | URL | さわ | 』
さわさん、ありがとうございます。
さわさん以外にも23年間の尋常性乾癬が、糖質制限食実践で8~9割方、改善したというマー坊さんの例もあります。
2010年08月24日 (火)のブログ
「 糖質制限食で尋常性乾癬が改善・2010年8月」
をご参照ください。
高雄病院や江部診療所の尋常性乾癬の患者さんも、スーパー糖質制限食を実践しておられる方は、全員症状改善しています。
一方、残念ながら、なかなか、糖質制限食実践が困難な尋常性乾癬の患者さんも多いのが現実ですが・・・。
江部康二
2010年08月24日 (火)
おはようございます。
今回も、興味深いコメントをマー坊さんからいただきました。
23年間の尋常性乾癬が、糖質制限食実践で8~9割方、改善したそうです。
「10/08/23 マー坊
タイトルなし
はじめまして!いつもブログみてます。23年間尋常かんせんで悩まされたた者です。今年2月から糖質制限してるものです。現在10キロやせて、体の80%がかんせんでしたが今は10%以下です。今思えば社会人になってビールや牛肉を食べだした頃と一致します。
先生の考えを100%支持いたします。かんせん学会とかにも出てカツを入れて頂きたいと思います。」
マー坊さん。
貴重な情報ありがとうございます。
また23年間のしんどい皮膚症状が大幅に改善、良かったですね。体重減少もよかったです。
尋常性乾癬と糖質制限食に関して、さわさんの体験談を本ブログにコメントいただいて、記事にさせていただきました。(2009年08月27日 (木)、2010年08月21日 (土) のブログ)
イヌイットが生肉・生魚が主食の伝統的食生活を堅持しているころは、尋常性乾癬がほとんどなかったという歴史的事実にも惹かれました。
その後、高雄病院や江部診療所でも尋常性乾癬の患者さんに、糖質制限食を勧めてみました。
きちんとスーパー糖質制限食を実践された患者さんは、確実に皮膚症状が改善しておられます。
一方、なかなかスーパー糖質制限食が実践できない患者さんも多く、この場合は、当然皮膚症状の改善もありません。
尋常性乾癬とビールの関係については、
2010年08月19日 (木)のブログ、「尋常性乾癬とビールと糖質制限食
」をご参照いただけば幸いです。
尋常性乾癬と牛肉・牛脂の関係は、さわさんの場合は明らかですが、他の人にも共通なのか、現在検討中です。
まあ、伝統的食生活のころのイヌイットも、当然牛肉は食べていませんが・・・。
江部康二
今回も、興味深いコメントをマー坊さんからいただきました。
23年間の尋常性乾癬が、糖質制限食実践で8~9割方、改善したそうです。
「10/08/23 マー坊
タイトルなし
はじめまして!いつもブログみてます。23年間尋常かんせんで悩まされたた者です。今年2月から糖質制限してるものです。現在10キロやせて、体の80%がかんせんでしたが今は10%以下です。今思えば社会人になってビールや牛肉を食べだした頃と一致します。
先生の考えを100%支持いたします。かんせん学会とかにも出てカツを入れて頂きたいと思います。」
マー坊さん。
貴重な情報ありがとうございます。
また23年間のしんどい皮膚症状が大幅に改善、良かったですね。体重減少もよかったです。
尋常性乾癬と糖質制限食に関して、さわさんの体験談を本ブログにコメントいただいて、記事にさせていただきました。(2009年08月27日 (木)、2010年08月21日 (土) のブログ)
イヌイットが生肉・生魚が主食の伝統的食生活を堅持しているころは、尋常性乾癬がほとんどなかったという歴史的事実にも惹かれました。
その後、高雄病院や江部診療所でも尋常性乾癬の患者さんに、糖質制限食を勧めてみました。
きちんとスーパー糖質制限食を実践された患者さんは、確実に皮膚症状が改善しておられます。
一方、なかなかスーパー糖質制限食が実践できない患者さんも多く、この場合は、当然皮膚症状の改善もありません。
尋常性乾癬とビールの関係については、
2010年08月19日 (木)のブログ、「尋常性乾癬とビールと糖質制限食
」をご参照いただけば幸いです。
尋常性乾癬と牛肉・牛脂の関係は、さわさんの場合は明らかですが、他の人にも共通なのか、現在検討中です。
まあ、伝統的食生活のころのイヌイットも、当然牛肉は食べていませんが・・・。
江部康二
2010年08月22日 (日)
こんばんは。
先ほどテニスから帰ってきました。
今日はたまたま調子が良くて、全勝でした。 (^^)v
さて、さわさんから補足のコメントをいただきました。
さわさん、ありがとうございます。
江部康二
「10/08/22 さわ
補足です。
江部先生、今回のコメントを記事にして頂き、ありがとうございました。
「オレイン酸がメインである=マヨネーズ」
が、いつの間にか勝手に
「オレイン酸がメインである=豚肉」
とすりかわってしまっていたようです。
申し訳ありませんでした。
ちなみに、少量の天然のトランス脂肪酸が含まれているはずのチーズ、バターは制限なしで毎日食べていました。
マヨネーズやオリーブオイルも同様です。
牛脂の危険性(あくまでも自分にとってですが)は10年前から気がついていましたが、今回のような正確な実験ができたのは初めてなので、自分自身でも驚いています。
高雄病院や江部診療所の尋常性乾癬の患者さんでも、実験してくれる人がいれば、とても興味深い事実が新たにわかることだと思います。
世の中の尋常性乾癬の患者で糖質制限をしている方はあまりいないようですので。」
先ほどテニスから帰ってきました。
今日はたまたま調子が良くて、全勝でした。 (^^)v
さて、さわさんから補足のコメントをいただきました。
さわさん、ありがとうございます。
江部康二
「10/08/22 さわ
補足です。
江部先生、今回のコメントを記事にして頂き、ありがとうございました。
「オレイン酸がメインである=マヨネーズ」
が、いつの間にか勝手に
「オレイン酸がメインである=豚肉」
とすりかわってしまっていたようです。
申し訳ありませんでした。
ちなみに、少量の天然のトランス脂肪酸が含まれているはずのチーズ、バターは制限なしで毎日食べていました。
マヨネーズやオリーブオイルも同様です。
牛脂の危険性(あくまでも自分にとってですが)は10年前から気がついていましたが、今回のような正確な実験ができたのは初めてなので、自分自身でも驚いています。
高雄病院や江部診療所の尋常性乾癬の患者さんでも、実験してくれる人がいれば、とても興味深い事実が新たにわかることだと思います。
世の中の尋常性乾癬の患者で糖質制限をしている方はあまりいないようですので。」
2010年08月21日 (土)
こんにちは。
糖質制限食で尋常性乾癬が改善されたさわさんから、最新のコメントをいただきました。
「10/08/20 さわ
尋常性乾癬について
江部先生こんばんは。
ご無沙汰しております。
今日は近況報告をさせてください。
前回コメントした時は尋常性乾癬は99%完治していたため、それから自分なりにいろいろと実験をしてみました。
経過
2008年3月~2010年3月
ほぼ99%の乾癬が消滅)
この時点では自分の乾癬の原因は糖質と牛脂、豚脂だと思っていました。
2010年4月~5月
意識して、牛肉を多く食べる。
ひざから下の約30%に乾癬が発生。
糖質制限をしているため、患部の広がり方は非常に緩やかでしたが、着実に広がっていく。
2010年6月
牛肉を一切食べずに過ごす。
脂たっぷりの豚肉は毎日欠かさず食べる。
1ヶ月かけて徐々に患部が消滅していく。
2010年7~8月
6月に続き、脂たっぷりの豚肉は毎日欠かさず食べる。
7月初旬に100%患部が消滅する。(発症後22年間で初めての経験です。)
ということで、自分なりの結論が出ました。
自分の乾癬にとっての最も重要な原因は「糖質」であり「牛脂(天然のトランス脂肪酸)」はその触媒である。
オレイン酸がメインである豚脂は全く影響なしです。
乾癬の原因は様々ですし、「糖質」や「牛脂」を避けても完治しない方もいらっしゃるでしょうが、
自分的の場合は今回の実験で22年かけて初めて100%の克服ができたわけですし、参考になる方も多数いらっしゃるかと思いコメントさせて頂きました。
余談ですが
毎日炭水化物と牛脂の大量摂取で1ヶ月以内に全身に乾癬を広がらせる自信もあります。
そんなことは決してしませんが・・・
江部先生のブログのカテゴリ「体に良いアブラとは」が凄く参考になりました。
ありがとうございました。」
さわさん、お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
22年間の尋常性乾癬の100%治癒、おめでとうございます。(^-^)v(^-^)v
尋常性乾癬は、医学的には極めて難治性の疾患です。さわさんも20年間以上つきあって来られたのですから、まさに難治であったわけです。
五訂日本食品標準成分表によると
牛ロース100g中に、脂肪が37.4gで、その内オレイン酸が15.4gです。
豚ロース100g中に、脂肪が14.6gで、その内オレイン酸が5.94gです。
ですので、牛脂と豚脂の成分のオレイン酸は、比率的にほとんど差はないようです。
天然のトランス脂肪酸は、反芻動物(牛・羊・山羊など)の肉やバターに含まれています。*
一方、豚は反芻動物ではないので、豚肉にはトランス脂肪酸は含まれていないと思います。
『自分の乾癬にとっての最も重要な原因は「糖質」であり「牛脂(天然のトランス脂肪酸)」はその触媒である。』
さわさんのご指摘どおりと私も思います。
牛脂と豚脂の成分の差で顕著なのは、トランス脂肪酸ありとなしの差です。他の脂肪酸の成分は、そんなに差はないと思います。
牛脂(天然のトランス脂肪酸)が、尋常性乾癬悪化の触媒となっているのが、さわさん固有の特徴なのか、はたまた皆に共通の現象なのか、とても興味深いです。
高雄病院や江部診療所の尋常性乾癬の患者さんで、糖質制限食でかなり改善した方が複数おられます。これらの患者さんにご協力いただいて、牛肉(牛脂)をやめていただいて、100%治癒にどの程度近づくか試してもらおうと思います。
*
牛などの反芻動物の胃内に共生するバクテリアは、シス型の不飽和脂肪酸をトランス型に変換する特殊な酵素を持っています。このバクテリアが産生するトランス脂肪酸は主にバクセン酸です。
江部康二
糖質制限食で尋常性乾癬が改善されたさわさんから、最新のコメントをいただきました。
「10/08/20 さわ
尋常性乾癬について
江部先生こんばんは。
ご無沙汰しております。
今日は近況報告をさせてください。
前回コメントした時は尋常性乾癬は99%完治していたため、それから自分なりにいろいろと実験をしてみました。
経過
2008年3月~2010年3月
ほぼ99%の乾癬が消滅)
この時点では自分の乾癬の原因は糖質と牛脂、豚脂だと思っていました。
2010年4月~5月
意識して、牛肉を多く食べる。
ひざから下の約30%に乾癬が発生。
糖質制限をしているため、患部の広がり方は非常に緩やかでしたが、着実に広がっていく。
2010年6月
牛肉を一切食べずに過ごす。
脂たっぷりの豚肉は毎日欠かさず食べる。
1ヶ月かけて徐々に患部が消滅していく。
2010年7~8月
6月に続き、脂たっぷりの豚肉は毎日欠かさず食べる。
7月初旬に100%患部が消滅する。(発症後22年間で初めての経験です。)
ということで、自分なりの結論が出ました。
自分の乾癬にとっての最も重要な原因は「糖質」であり「牛脂(天然のトランス脂肪酸)」はその触媒である。
オレイン酸がメインである豚脂は全く影響なしです。
乾癬の原因は様々ですし、「糖質」や「牛脂」を避けても完治しない方もいらっしゃるでしょうが、
自分的の場合は今回の実験で22年かけて初めて100%の克服ができたわけですし、参考になる方も多数いらっしゃるかと思いコメントさせて頂きました。
余談ですが
毎日炭水化物と牛脂の大量摂取で1ヶ月以内に全身に乾癬を広がらせる自信もあります。
そんなことは決してしませんが・・・
江部先生のブログのカテゴリ「体に良いアブラとは」が凄く参考になりました。
ありがとうございました。」
さわさん、お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
22年間の尋常性乾癬の100%治癒、おめでとうございます。(^-^)v(^-^)v
尋常性乾癬は、医学的には極めて難治性の疾患です。さわさんも20年間以上つきあって来られたのですから、まさに難治であったわけです。
五訂日本食品標準成分表によると
牛ロース100g中に、脂肪が37.4gで、その内オレイン酸が15.4gです。
豚ロース100g中に、脂肪が14.6gで、その内オレイン酸が5.94gです。
ですので、牛脂と豚脂の成分のオレイン酸は、比率的にほとんど差はないようです。
天然のトランス脂肪酸は、反芻動物(牛・羊・山羊など)の肉やバターに含まれています。*
一方、豚は反芻動物ではないので、豚肉にはトランス脂肪酸は含まれていないと思います。
『自分の乾癬にとっての最も重要な原因は「糖質」であり「牛脂(天然のトランス脂肪酸)」はその触媒である。』
さわさんのご指摘どおりと私も思います。
牛脂と豚脂の成分の差で顕著なのは、トランス脂肪酸ありとなしの差です。他の脂肪酸の成分は、そんなに差はないと思います。
牛脂(天然のトランス脂肪酸)が、尋常性乾癬悪化の触媒となっているのが、さわさん固有の特徴なのか、はたまた皆に共通の現象なのか、とても興味深いです。
高雄病院や江部診療所の尋常性乾癬の患者さんで、糖質制限食でかなり改善した方が複数おられます。これらの患者さんにご協力いただいて、牛肉(牛脂)をやめていただいて、100%治癒にどの程度近づくか試してもらおうと思います。
*
牛などの反芻動物の胃内に共生するバクテリアは、シス型の不飽和脂肪酸をトランス型に変換する特殊な酵素を持っています。このバクテリアが産生するトランス脂肪酸は主にバクセン酸です。
江部康二