ソルビトールそのものは安全でした。
こんにちは。

松尾 さんから、ソルビトールの安全性についてコメントいただきました。


【12/03/29 松尾
ソルビトール詳細報道

以下の「食品安全情報ブログ」に比較的詳細な情報が掲載されています。

やはり基本的にソルビトール自体が危険と言うことではないようですね。

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20120327#p12】


松尾 さん。
コメント・情報ありがとうございます。

「食品安全情報ブログ」
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20120327#p12

このサイトのイタリアのソルビトール報道関連という記事を見てきました。大変参考になりました。

やはりソルビトールそのものは安全ということですね。

国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)は、JECFA(Joint Expert Committee on Food Additives)を設けて、甘味料など添加物の安全性評価を公表していますが、ソルビトール 、エリスリトールを始め糖アルコールは、極めて安全性が高いとされていますので、妥当なところです。

米大手穀物商社カーギルが2010年にイタリアで生産したソルビトールは、イタリアから出荷されたときは製品の品質と安全基準を満たしていたそうです。

しかし、イタリアの医師が、米国のオークションサイトeBayで、ネットで購入したソルビトールが、28才女性の死亡事故を起こしています。

このソルビトールと称するものが、カーギル社が生産したものという品質保証が怪しいもので、偽薬の可能性があるようです。

このイタリア人医師は、殺人罪で告訴されました。

この事件は、インターネットのオークションで、安価な薬を購入するのは、大きなリスクを伴うという警鐘となりました。

その後、イタリアのBalduzzi大臣は、ソルビトールが健康上の警告となることはないと発表したそうです。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
ソルビトールとエリスリトールと安全性
こんにちは。

甘味料ソルビトールを摂取した女性が死亡したという記事がネットに載りました。

私はシュクリーベチョコのエリスリトールは安全と確信していますが、ソルビトールについても考えてみます。


以下は時事通信の記事を転載です。

【伊で甘味料摂取の女性死亡=米イーベイが販売停止
時事通信 3月27日(火)6時56分配信

 『ジュネーブ時事』イタリアで米インターネット競売大手イーベイを通じ入手された低カロリー甘味料「ソルビトール」を摂取した女性(28)が死亡する問題が起き、同社は26日、サイト上でソルビトールの販売を停止したと発表した。死因は不明だが、同社は「問題が明らかになるまで販売を見合わせる」としている。

 
報道によると、女性は食品アレルギー検査を受けたクリニックでソルビトールを摂取後、24日に死亡。別の女性2人も体調不良を訴えた。処方した医師はイーベイを通じて入手したと話しているという。AFP通信によれば、問題のソルビトールは、米大手穀物商社カーギルが2010年にイタリアで生産した。

 
警察当局は、詳しい死因の調査に乗り出すとともに、北部パドバの業者が保有する約1200トンのソルビトールを押収。保健省も消費者に摂取しないよう警告した。

ソルビトールは、砂糖に比べカロリーが低く、ダイエット食品の甘味料などの添加物として広く使われている。】 

ソルビトールは糖アルコールに属す甘味料で、現在かなり広範囲に使用されています。

糖尿病患者などに1930年前半から使われています。

ソルビトールの生産は1970年代の最初のノンシュガー菓子製品の登場と共に急激に増加しました。

エリスリトールは1980年代初期に開発されました。

エリスリトールは自然界に広く分布していて、キノコ類、地衣類、果実類をはじめ、ワイン・清酒・醤油などの発酵食品や哺乳類にも含有されます

サラヤのラカントS(エリスリトールが主成分)は1995年に発売ですが、現在まで問題は報告されていません。

私は自分でも使っていますし、これからも使います。

糖類の分子に水素を添加することにより、アルコール基(-OH)をもつ糖質が得られますが、これらを「糖アルコール」と言います。

虫歯菌に利用されないことと、消化管で吸収されにくいので低カロリー甘味料としてよく使用されています。

代表的なものに、ソルビトール 、マルチトール 、エリスリトール 、ラクチトール 、キシリトール などがありますが、血糖値を上げないのはエリスリトールだけです。

これらの糖アルコールは、天然素材を原料としており、分類としては合成甘味料には属しません。

国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)は、JECFA(Joint Expert Committee on Food Additives)を設けて、甘味料など添加物のの安全性評価を公表していますが、これらの糖アルコールは、極めて安全性が高いとされています。妊婦にも大丈夫です。

今回のイタリアの、【「ソルビトール」を摂取した女性(28)が死亡 】した事件ですが、第一感、不思議です。

ソルビトールは1930年代から世界中で広く低カロリー甘味料として使用されてきて、すでに人類として80年間の使用経験があります。

従いまして、ソルビトールそのものに毒性があるとは考えにくいです。

一方、当該のソルビトールは 、米大手穀物商社カーギルが2010年にイタリアで生産したものであり、これに何らかの異物が混入した可能性があります。それでこのソルビトールが押収されたのでしょう。

あるいは、女性の死亡原因は他にある可能性もありますが、ここら辺は原因究明を待つしかありません。

ともあれ、エリスリトールに関しては、安全性は確立していると思います。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
果糖の問題点と清涼飲料水
こんばんは。

果糖の問題点を考えてみます。

果糖もブドウ糖も単糖類で小腸から吸収されます。

果糖は吸収されたあとブドウ糖に変わる割合が少なく、GIが20くらいと低いので血糖値は上げにくいです。

ただ果糖は吸収されたあと、タンパク質糖化(グリケーション)をブドウ糖より生じやすいとされています。

糖尿病において、様々なタンパク質糖化反応生成物が合併症の進行に関与していることが明らかになっています。

また、タンパク質糖化反応は血管壁の動脈硬化だけでなく、老化、認知症、ガン、高血圧、動脈硬化などにも関係していることが報告されています。

高血糖は当然、タンパク質糖化の大きな要因となります。

果糖はブドウ糖よりさらに糖化を生じやすいので、過剰に摂取することはリスクとなります。

特に問題なのは、清涼飲料水に甘味量として入っている果糖で、米国で社会問題になっています。

米国では1980年代から甘味量の消費量が急速に増えて来ましたが、そのほとんどが、果糖を大量に含むコーンシロップの増加によるものです。

そしてコーンシロップは、米国で最も多く生産されていますが、その主な輸出先のひとつが日本なのです。

米国ではコーンシロップを用いた清涼飲料水が大量に飲まれており、肥満・生活習慣病への影響が強く懸念されています。

果糖は、ブドウ糖と異なり、インスリン・レプチンの分泌亢進やグレリンの抑制といった作用をもっていません。

従って、満腹中枢は果糖入り清涼飲料水を多量に飲んでも満腹してくれないので、量的に過剰となり肥満しやすくなるのです。

日本でもペットボトルをもって歩いている若者が増えていますが、リスクは知っておいて欲しいですね。

もっとも、季節の旬の果物少量摂取なら、700万年の進化の歴史の中でご先祖も食べていると思いますので、大きな問題はないと思います。

まあ、今の果物に比べたら小さくて甘味も少ない野生のものですが・・・。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食OKの甘味料
こんにちは。

忘れていましたが、浅田飴の「エリスリム」も糖質制限食OKの甘味料です。

エリスリトール99.68%・スクラロース0.32%

が成分です。

普通に手に入って、糖質制限食OKの甘味料は

サラヤの「ラカントS」
味の素の「パルスイートカロリーゼロ」
浅田飴の「エリスリム」

が推奨です。

他にもあると思いますが、手に入りにくいものもあります。

上記3つなら、どこでも手に入ると思います。

味はそれぞれ微妙に違いますので、各自の好みで使い分ければよいですね。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
エリスリトール、糖アルコールの安全性
おはようございます。

糖類の分子に水素を添加することにより、アルコール基(-OH)をもつ糖質が得られますが、これらを「糖アルコール」と言います。

虫歯菌に利用されないことと、消化管で吸収されにくいので低カロリー甘味料としてよく使用されています。

代表的なものに、ソルビトール 、マルチトール 、エリスリトール 、ラクチトール 、キシリトール などがあります。

これらの糖アルコールは、天然素材を原料としており、分類としては合成甘味料には属しません。

国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)は、JECFA(Joint Expert Committee on Food Additives)を設けて、甘味料など添加物のの安全性評価を公表していますが、これらの糖アルコールは、極めて安全性が高いとされています。妊婦にも大丈夫です。

糖アルコールの中で血糖値を全く上昇させないのは、唯一エリスリトールだけです。

他の糖アルコールは、砂糖の半分くらい血糖値を上昇させますが、上昇幅には個人差があります。

エリスリトールは、糖アルコールの中で例外的に体内に9割以上吸収されますが、全く代謝されずにそのまま尿中に排泄されます。

ですから厚生労働省お墨付きのゼロカロリーで、かつ全く血糖値を上昇させません。

ほとんどが体内に吸収されるので、糖アルコールの中で最も下痢を起こしにくいです。

エリスリトール以外の糖アルコールは、難消化性で吸収されにくいのが特徴です。

吸収されにくい分腸内に残っているので、大量に摂取すれば下痢を起こしやすいです。

ただ、吸収されにくいといっても、全くゼロではありません。

吸収率には個人差もあるし、同時に食べている食物との組み合わせなどにもより差も生じると思いますが、
いずれにせよある程度吸収されるので、血糖値がある程度上昇します。


例えば、厚生労働省特別用途食品に指定されている、マービーという甘味料がありますが、デンプンから作られる還元麦芽糖を100%使用しています。

つまりマービーは「還元麦芽糖=マルチトール」そのものですので、ベリーチョコレートと同じ甘味料です。

当然、血糖値を砂糖の1/2〜1/3程度上昇させます。


繰り返しになりますが、結局、糖アルコールのなかで血糖値を全く上昇させないのは、エリスリトールだけです。

糖質だけが血糖値を上昇させ、タンパク質・脂質は上昇させません。

糖質に分類されるなかでは、例外的にエリスリトールと合成甘味料などは血糖値を上昇させません。

甘味料で、サラヤの「ラカントS」と味の素の「パルスイートカロリーゼロ」は、主成分はエリスリトールで糖質制限食OK食品です。

「ラカントS」は、99%がエリスリトールで、1%が羅漢果高純度エキスで、ゼロカロリーです。

「パルスイートカロリーゼロ」は、

成分が

【エリスリトール、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK)、香料】

となっており、カロリーゼロで、血糖値上昇もゼロです。

単なる「パルスイート」は、小さじ1杯弱(2.0g)で2.8kcal。1gで1.4キロカロリーです。

原材料は、

【粉末還元麦芽糖水飴、エリスリトール、食物繊維(還元難消化性デキストリン)、アラニン、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK)、香料、ポリグルタミン酸】

「パルスイート」の少量のカロリーは、還元麦芽糖水飴分でしょう。

こうみると、「パルスイートカロリーゼロ」は糖質制限食OK食品ですが、単なる「パルスイート」は△〜×食品ですね。

エリスリトールとパルスイートの安全性ですが、味の素のホームページで、パルスイートは妊娠中も安心して使用できるとの記載があります。

http://okyakusama.ajinomoto.co.jp/qa/palzero/14.html

以下は、味の素ホームページの記載です。

【「パルスイート®」カロリーゼロの甘さのもとは、でんぷんからできた糖アルコールのエリスリトールです。体内に入ると大部分が小腸で吸収され、代謝されずに尿として排泄され、体内ではエネルギーとしてほとんど利用されない特長をもっています。厚生労働省により、糖質では唯一「カロリーゼロ」であると認められています。エリスリトールは、発酵食品や果実中にも多く含まれ、長く食品として摂取してきたものであり、安全性に問題はありません。

アセスルファムKは、体内で代謝されずそのまま体外に排泄されます。

したがって、妊娠中の女性でもお子さんでもどなたでも安心してご使用いただけます。】

http://okyakusama.ajinomoto.co.jp/qa/palzero/15.html

【「パルスイート®」カロリーゼロの原材料に含まれるアスパルテームの安全性は確認されていますか?

確認されています。広範で詳細な安全性試験の結果を評価し、1980年JECFA※で安全性を確認、翌年米国FDA(食品医薬品局)が認可しました。日本では1983年、食品衛生調査会の審査を経て、厚生労働省より食品添加物として指定されました。現在では欧米を始め、世界120ヵ国以上で使用され、さらにその数は拡大しています。
※国連のFAO/WHOの合同食品添加物専門家委員会】


結論です。

「ラカントS」と「パルスイートカロリーゼロ」の主成分はエリスリトールです。

エリスリトールの安全性は確立されています。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット