糖質制限パンと血糖値
おはようございます。

よく読者の皆様から

「○○の糖質制限パンは食べて大丈夫なのでしょうか?」

と言った質問を頂きます。

糖質制限パンと名うっているメーカーのパンがいろいろと販売されていますが、 確かに一般の小麦のパンに比べたら、糖質が少ないことは間違いないと思います。

従って、大きく血糖値が上がることはないと思います。

しかし、これらの糖質制限パンについて、私は監修しておりませんので、実際の血糖値を上昇させる糖質含有量がどの程度なのかはわからないのが実情です。

糖質制限パンは、小麦フスマ、小麦タンパク、大豆粉、おから・・・

いろいろ原材料に工夫して、各メーカーが作っていると思います。

問題は、表示してある糖質量から換算するよりも、かなり大きく血糖値を上げてしまう糖質制限パンもあるので、一定の注意が必要ということです。

基本的には、各自が血糖自己測定器で、自分が食べている糖質制限パンの血糖値上昇がどの程度か、確認するのが一番いいと思います。

私が確実に把握しているのは、自分が監修している

糖質制限ドットコム」「やせる食べ方ドットコム

の糖質制限パンです。

これらは、私及び高雄病院の糖尿病患者さんの協力を得て、人体実験で確認してありますので、表示成分のとおりの糖質含有量で、血糖値はほとんど上げません。

ごく普通の小麦のパンは、

例えば、バターロール1個40gで糖質量18.6gあります。
糖質制限ドットコム」や「やせる食べ方ドットコム
の美味しい糖質制限パンは、1個45gで糖質量は1.7g(エリスリトールを除く)

シナモンパンは1個約50gあたり2.3g(エリスリトールを除く)と極少量の糖質です。

エリスリトールを除いているのは、血糖値を上げる糖質だけ表示する方が計算しやすいからです。

ちなみにエリスリトールは、血糖値を上昇させません。

糖質制限パンに関しては、恐らく私達が日本で一番の時間と手間をかけて、研究・研鑽を積んできましたので、「糖質制限ドットコム」や「やせる食べ方ドットコム」のものより、糖質含有量が少ないパンは、この世に存在しないと自負しています。

糖質制限ドットコム
http://www.toushitsuseigen.com/

やせる食べ方ドットコム
http://www.yaserutabekata.com/


江部康二





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テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
2012年4月1日から、HbA1cの表記が変更になり0.4%プラスに
こんばんは。

2012年4月1日から、HbA1cの表記が、「今までのJDS値+0.4%」に変更になります。


日本糖尿病学会理事長の門脇氏は、MTProの取材に応じ、次のように呼びかけました。

<導入はわが国の糖尿病治療・研究の信頼性の向上に>

『いよいよ4月1日から,HbA1c値としてNGSP値が日常臨床に導入される。わが国ではHbA1c値をJDS値で表記していたため,諸外国では日本の糖尿病患者は軽症であるなどの誤解があり,国際共同治験の参加,日本発のエビデンスの発信,患者の国際的な移動の障害となっていた。

そのため,一般健診を含む日常診療のNGSP値移行は,わが国の糖尿病治療および研究の信頼性を向上させる上で,画期的な取り組みだといえる。

ただしNGSP値は,これまでのJDS値に0.4%加算した値になることから,日常診療に混乱を来さないためにも,医師や医療従事者,関連団体の方々にはHbA1c値の国際標準化の意義や内容をご理解いただき,患者や社会に対するわれわれの啓発活動にぜひご協力いただきたいと思っている。』


日経メディカル オンラインメール 2012.1.24  第585号

に以下の記事が載りました。


【□■ 4月からHbA1cの表記が日常診療でも+0.4%に ■□

日常診療におけるHbA1cの表記を、今年4月以降、現在のJDS値の代わりに(国際標準である)NGSP値で表記することを、1月20日に日本糖尿病学会が発表しました。

既に、2010年7月から学術論文や学会発表ではNGSP相当値への表記変更が行われていますが、4月以降、HbA1cはほとんどのケースでこれまで使われてきたJDS値に0.4ポイントを加えた値となります
(換算式は「NGSP値(%)=1.02×JDS値(%)+0.25」、当面はJDS値も併記)。

これに伴い、糖尿病の診断基準の1つであった「HbA1c≧6.1%(JDS)」も、今年4月1日以降、「HbA1c≧6.5%(NGSP)」に変更されることになります。

「表記の切り替え前後では、以前の測定結果であるJDS値と新たに測定したNGSP値を比較して、『血糖コントロール不良』と判断を誤ることが考えられる。HbA1cの測定表記がどちらであるか必ず確認してほしい」

と日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏は話しています。】


いよいよ、ガラパゴス状態だったJDS値(日本だけの基準)が、国際基準のNGSP値に統一されることになります。

2012年4月1日から表記変更ですから、門脇孝先生が指摘されているように、しばらく混乱があるかもしれません。

例えば、今までHbA1c(JDS値)5.7%だった場合、4月1日から、6.1%(NGSP値)と表記されます。

つまり、「JDS値5.7%=NGSP値6.1%」ということで、表記が変更になるだけで、データ悪化ではありません。

しかし患者さんとしては、説明をうけてもなおかつ、

「いきなり0.4%も悪化した・・・」

と誤解することもありえますね。

まあ、根気よく何回でも説明をくりかえすしかないです。

より正確には

JDS値で4.9%以下:    NGSP値(%)=JDS値(%)+0.3%
JDS値で5.0〜9.9%:   NGSP値(%)=JDS値(%)+0.4%
JDS値で10.0〜14.9%:  NGSP値(%)=JDS値(%)+0.5%

となります。


【糖尿病の診断基準の1つであった「HbA1c≧6.1%(JDS)」も、2012年4月1日以降、「HbA1c≧6.5%(NGSP)」に変更されることになります。】

「HbA1c≧6.5%(NGSP)」以上が糖尿病の診断基準の1つとなり、
「HbA1c≧6.1%(JDS)」は4月1日以降は使用しないということになります。


コントロール良好の指標も
「HbA1c<6.5%(JDS)」→「HbA1c<6.9%(NGSP)」

コントロール優の指標も
「HbA1c<5.8%(JDS)」→「HbA1c<6.2%(NGSP)」

に変更となります。



江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
2012年4月1日から、HbA1cの表記が変更になり0.4%プラスに
おはようございます。

2012年4月1日から、HbA1cの表記が、「今までのJDS値+0.4%」に変更になります。

日経メディカル オンラインメール 2012.1.24  第585号

に以下の記事が載りました。


【□■ 4月からHbA1cの表記が日常診療でも+0.4%に ■□

日常診療におけるHbA1cの表記を、今年4月以降、現在のJDS値の代わりに(国際標準である)NGSP値で表記することを、1月20日に日本糖尿病学会が発表しました。

既に、2010年7月から学術論文や学会発表ではNGSP相当値への表記変更が行われていますが、4月以降、HbA1cはほとんどのケースでこれまで使われてきたJDS値に0.4ポイントを加えた値となります
(換算式は「NGSP値(%)=1.02×JDS値(%)+0.25」、当面はJDS値も併記)。

これに伴い、糖尿病の診断基準の1つであった「HbA1c≧6.1%(JDS)」も、今年4月1日以降、「HbA1c≧6.5%(NGSP)」に変更されることになります。

「表記の切り替え前後では、以前の測定結果であるJDS値と新たに測定したNGSP値を比較して、『血糖コントロール不良』と判断を誤ることが考えられる。HbA1cの測定表記がどちらであるか必ず確認してほしい」

と日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏は話しています。】


いよいよ、ガラパゴス状態だったJDS値(日本だけの基準)が、国際基準のNGSP値に統一されることになります。

2012年4月1日から表記変更ですから、門脇孝先生が指摘されているように、しばらく混乱があるかもしれません。

例えば、今までHbA1c(JDS値)5.7%だった場合、4月1日から、6.1%(NGSP値)と表記されます。

つまり、「JDS値5.7%=NGSP値6.1%」ということで、表記が変更になるだけで、データ悪化ではありません。

しかし患者さんとしては、説明をうけてもなおかつ、

「いきなり0.4%も悪化した・・・」

と誤解することもありえますね。

まあ、根気よく何回でも説明をくりかえすしかないです。

より正確には

JDS値で4.9%以下:    NGSP値(%)=JDS値(%)+0.3%
JDS値で5.0〜9.9%:   NGSP値(%)=JDS値(%)+0.4%
JDS値で10.0〜14.9%:  NGSP値(%)=JDS値(%)+0.5%

となります。


【糖尿病の診断基準の1つであった「HbA1c≧6.1%(JDS)」も、2012年4月1日以降、「HbA1c≧6.5%(NGSP)」に変更されることになります。】

「HbA1c≧6.5%(NGSP)」以上が糖尿病の診断基準の1つとなり、
「HbA1c≧6.1%(JDS)」は4月1日以降は使用しないということになります。


コントロール良好の指標も
「HbA1c<6.5%(JDS)」→「HbA1c<6.9%(NGSP)」

コントロール優の指標も
「HbA1c<5.8%(JDS)」→「HbA1c<6.2%(NGSP)」

に変更となります。



江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で血糖値改善、体重減少、酢の効果は?
こんにちは。

京都在住Aさんから、糖質制限食で血糖値改善、体重減少というコメントと若干の質問をいただきました。


【12/03/25 京都在住A
質問があります!
はじめまして
いつも先生のページを参考にさせていただいています。

2ヶ月前・・・糖尿と診断はされたわけではないもの、食後3時間の血糖が220もあり脂肪肝の疑いもあるとのことでした。1ヵ月後に再検査という状況で節制を心に深く誓いダイエットを開始しました。(当時身長174センチの98キロ)
低インシュリンダイエットを始めてしばらくして、先生のページを拝見し、糖質制限食を開始したしだいであります。
1ヵ月後の再検査では肝数値に多少の異状が見られたものの空腹時血糖98、HbA1cが5.6
大事をとって再々検査(更に1ヵ月後)をして空腹時92、HbA1cは5.3という数値に
肝数値はまったく問題ない数値に
2ヶ月たった今体重は86キロまで減少しました。

遺伝的体質や自分の体格、体重を省みて糖尿とは切っても切れない仲なのだと思います。
これからも糖質制限食をしていこうと思うわけですが、何点か疑問があり、質問させていただこうと思いメールしたしだいであります。

質問1
以前から食事前に酢を飲むということを実験的に繰り返しており、酢を飲んで食事をすれば食後2時間くらいの睡魔が来ないという経験があるのですが、
酢を飲む=血糖が上がらない(あがりにくい)=酢を飲んで食事をすれば多少の糖質食はOKなのか?

質問2
上記の状態でも結局身体に吸収される糖質量は変わらないわけなのですが、血糖値が上がりにくい状態で糖質はどのように身体に吸収されるのでしょうか?吸収されずに排出されるのでしょうか?

質問3
糖尿病と診断されたことがないので血液の糖負荷テストを受けたことがないのですが、これからのことを考えて受けておいたほうがいいのでしょうか?

お忙しいところ恐縮ですが、質問に答えていただければ幸いです。

長々と自分語り失礼しました。】




京都在住A さん。

「食後3時間の血糖が220mg、体重98kg、脂肪肝」

から、2ヶ月後

「空腹時92mg、HbA1cは5.3%、体重86kg、脂肪肝改善」

素晴らしい改善です。

このまま、美味しく楽しく糖質制限食をお続けくださいね。


「質問1
以前から食事前に酢を飲むということを実験的に繰り返しており、酢を飲んで食事をすれば食後2時間くらいの睡魔が来ないという経験があるのですが、
酢を飲む=血糖が上がらない(あがりにくい)=酢を飲んで食事をすれば多少の糖質食はOKなのか?」


酢を飲んで血糖値上昇が抑えられるとの報告が「みつかん」とかから出されていますね。

それでも10%くらい下げるか否かというところですので、多くは期待しないほうがいいと思います。


「質問2
上記の状態でも結局身体に吸収される糖質量は変わらないわけなのですが、血糖値が上がりにくい状態で糖質はどのように身体に吸収されるのでしょうか?吸収されずに排出されるのでしょうか? 」


摂取した糖質は、基本的に100%吸収されて血糖に変わります。

例えばグルコバイやベイスンなどのαGI剤は、デンプンの分解をゆっくりさせることで血糖値の急激な上昇を抑えて、食後高血糖をあるていど防いでくれます。

しかし、食後高血糖を防ぐメリットはありますが、吸収されるトータルの糖質の量は一緒です。酢もαGI剤と似たような効果が少しあるとされています。


「質問3
糖尿病と診断されたことがないので血液の糖負荷テストを受けたことがないのですが、これからのことを考えて受けておいたほうがいいのでしょうか? 」


『食後3時間の血糖が220mg』

これは、随時血糖値が200mg/dlを超えていますので、診断基準的には糖尿病型です。

「インスリン分泌不足+インスリン抵抗性」が糖尿病のベースにあります。

その後12kg減量されていますので、インスリン抵抗性がかなり改善している可能性があります。

今後糖質制限食を続けるなら、糖尿病とはおさらば状態なので75g経口ブドウ糖負荷試験は特に必要ないと思います。

ご自分で、「耐糖能が現在どのような状態か知りたい」ということなら負荷試験をされてもよいと思います。



江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食4ヶ月目で早朝空腹時血糖値改善
おはようございます。

解決ZERO さんから、糖質制限食4ヶ月目で早朝空腹時血糖値改善、という嬉しいコメントをいただきました。


【12/03/23 解決ZERO

おかげさまで糖質制限食を開始してから4ヶ月目が終わろうとしています。
最近になって早朝空腹時血糖値が下がり始めてきました。
これまでは130mg〜150mg台が中心でしたが、110mg〜120mg台が大幅に増えてきました。
そのほかの時間帯は開始直後から徐々に下がっていたのに、空腹時血糖値が下がらないのは病歴が15年以上なので膵臓も疲れているんだなと実感していました。
血糖値が上がる薬が増える血糖値が下がるがやがて上がり出す薬が増える
この繰り返しでしたからやむを得ない事ですね。
数値が下がってきたと言っても、グリミクロンを朝10mg夜10mgネシーナ1錠服用してです。
早朝空腹時血糖値も下がり気味になって来たので、グリミクロンの服用せずに1日の血糖値の変化を調べてみました。(ネシーナは服用)
夕食前    114
夕食後1時間 172
夕食後2時間 137
就寝前    126
起床時    137
朝食後1時間 179
朝食後2時間 108
朝食後3時間 111
昼食前    115
昼食後1時間 187  ふすまパンと職場弁当のおかずのみ
昼食後2時間 162
昼食後3時間 131
昼食後4時間 119
夕食前    103
夕食後1時間 156
夕食後2時間 147
夕食後3時間 128
このようになりました。
糖質制限食開始後の食後血糖値のピークは2時間後くらいでしたが、ピークが食後1時間と早くなってきたようです。
また、グリミクロンの有無による違いは食後血糖値のピーク値が約20mg高くなった所だけでした。
初めの1ヶ月は驚くほどの変化がありましたが、最近では僅かな変化になって来ているようです。
しかし確実に効果が現れているので、糖質制限食と気長にお付き合いしていきたいと思います。】


解決ZERO さん。
コメント、データ報告ありがとうございます。
とても参考になります。

糖質制限食で食後血糖値はリアルタイムに改善しますが、早朝空腹時血糖値の改善には、あるていどの期間が必要なことが多いです。

高雄病院入院中の糖尿人では、数日〜14日間くらいで早朝空腹時血糖値が改善することが多いです。

解決ZERO さんは、糖質制限食実践4ヶ月目で、早朝空腹時血糖値が20〜30mg低下・改善してますね。

仰有るように膵臓のβ細胞が回復するのに、あるていどの期間が必要だったのでしょうね。

それでも、15年以上の糖尿病歴でここまで改善されたのは、素晴らしいことです。

グリミクロンを中止してネシーナだけ内服してのデータでは、正常型と境界型の中間くらいですね。

インスリン分泌能が、かなり回復してきていると思います。

「糖質制限食開始後の食後血糖値のピークは2時間後くらいでしたが、ピークが食後1時間と早くなってきたようです。」

これも正常人と同様のパターンになったわけで、明らかにインスリン分泌能が改善しています。

ネシーナは、DPP-4阻害剤で、β細胞への負担はなくて、上手くするとインスリン分泌能改善が期待できます。

今のままグリミクロンを中止して、ネシーナのみで経過をみられて良いと思います。



江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット