2017年02月19日 (日)
【17/02/19 SGM
http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/lifestyle2/Dangeroflowcarbohydrate.html
動物実験ですが、糖質制限は四塩化炭素の代謝速度を遅くし、肝毒性を高めると書いていました。
糖質制限+アルコールはNASHのリスクをあげることもあるのでしょうか?
ご教示いただければ幸いであります。】
こんばんは。SGM さんから、動物実験と糖質制限食にに関するコメントと質問をいただきました。
スーパー糖質制限食で、肥満・脂肪肝が改善した症例は多数あります。
糖質制限食実践中は、食べている最中にも体脂肪は燃えていて、肝臓は糖新生をしてエネルギーを消費するので肥満が改善しやすいのです。
そして、NASHなど脂肪肝の根治療法は、唯一「糖質制限食」と考えられます。
従って、脂肪肝やNASHに糖質制限食はまったく問題ありませんし極めて有効な食事療法です。
ただアルコールは、糖新生やβ酸化を抑制しますので、量が過ぎれば、低血糖や脂肪肝を引き起こしやすく、注意が必要です。
糖新生が抑制されるとエネルギー消費は減ります。
β酸化が抑制されると脂肪分解も抑制されます。
さて、糖質制限食は、高脂肪・高たんぱく食となります。
この研究は、ラットを使ったものです。
どんな研究でも手軽なので、マウスやラットが実験動物として使われやすいです。
しかし、マウスやラットで高脂肪食の実験をすること自体が、根本的な間違いです。
なぜなら、マウスやラットなどネズミ類は、本来の主食は草の種子(即ち今の穀物)です。
草原が地球上の有力な植生として現れる鮮新世(510万年前)以降、ネズミ科の動物が出現して爆発的に繁栄します。
510万年間、草原の草の種子(穀物)を食べ続けてきたネズミに高脂肪食を与えれば、代謝が破綻するのは当たり前です。
ネズミの主食はあくまでも「穀物=低脂質食」なのです。
ネズミは、「穀物=低脂質食」に特化して、消化・吸収・代謝システムが適合しているのです。
この実験は単純に、マウスの代謝に合わない(主食でない)高脂肪食を与えて病気を作るという実験です。
全ての代謝が狂って病気だらけになるのもいわずもがなです。
例えば、ゴリラの主食は「棘の多い大きな蔓や大きな草」です。
このように、超低脂質食が主食であるゴリラに高脂肪食を食べさせたら、代謝はガタガタになり、マウスやラットと同様、たちどころに様々な病気になるでしょう。
ゴリラだと、高脂肪食を食べさせることの間違いが、ラットよりイメージしやすいですね。
人類の主食が何であったかはともかくとして、農耕が始まる前の700万年間は、穀物ではなかったことは確実です。
そして歴史的事実として、農耕の前は人類皆、糖質制限食でした。
またヒトの進化の過程で脳が急速に大きくなり、シナプシスが張り巡らされるためには、EPAとDHAの摂取が不可欠でした。
EPAとDHAは地上の植物性食品には含まれておらず、動物性食品にしか含まれていません。
従って少なくとも、肉・骨髄・昆虫・地虫・魚貝・・・などの高脂肪・高タンパク食を、脳が急速に発達した20万年前頃、必要充分な量、食べてたことは間違いないでしょう。
このように人類は本来高脂肪食には慣れているので、高脂肪食の安全性は高いのです。
ラットやゴリラと、ヒトの食性は全く異なっているのです。
結論です。
薬物の作用や毒性をネズミ類で動物実験するのは、研究方法として特に問題はないと思います。(動物実験自体の是非はおいておきます)。
しかし、本来主食が全く異なるマウス・ラットなどネズミ類で、人類の食物代謝の研究をおこなうのは、出発点から根本的に間違っている可能性が高いので注意が必要です。
研究者の皆さん、「薬物の動物実験」と「食物の動物実験」は、全く意味が異なることを認識してほしいと思います。
江部康二
http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/lifestyle2/Dangeroflowcarbohydrate.html
動物実験ですが、糖質制限は四塩化炭素の代謝速度を遅くし、肝毒性を高めると書いていました。
糖質制限+アルコールはNASHのリスクをあげることもあるのでしょうか?
ご教示いただければ幸いであります。】
こんばんは。SGM さんから、動物実験と糖質制限食にに関するコメントと質問をいただきました。
スーパー糖質制限食で、肥満・脂肪肝が改善した症例は多数あります。
糖質制限食実践中は、食べている最中にも体脂肪は燃えていて、肝臓は糖新生をしてエネルギーを消費するので肥満が改善しやすいのです。
そして、NASHなど脂肪肝の根治療法は、唯一「糖質制限食」と考えられます。
従って、脂肪肝やNASHに糖質制限食はまったく問題ありませんし極めて有効な食事療法です。
ただアルコールは、糖新生やβ酸化を抑制しますので、量が過ぎれば、低血糖や脂肪肝を引き起こしやすく、注意が必要です。
糖新生が抑制されるとエネルギー消費は減ります。
β酸化が抑制されると脂肪分解も抑制されます。
さて、糖質制限食は、高脂肪・高たんぱく食となります。
この研究は、ラットを使ったものです。
どんな研究でも手軽なので、マウスやラットが実験動物として使われやすいです。
しかし、マウスやラットで高脂肪食の実験をすること自体が、根本的な間違いです。
なぜなら、マウスやラットなどネズミ類は、本来の主食は草の種子(即ち今の穀物)です。
草原が地球上の有力な植生として現れる鮮新世(510万年前)以降、ネズミ科の動物が出現して爆発的に繁栄します。
510万年間、草原の草の種子(穀物)を食べ続けてきたネズミに高脂肪食を与えれば、代謝が破綻するのは当たり前です。
ネズミの主食はあくまでも「穀物=低脂質食」なのです。
ネズミは、「穀物=低脂質食」に特化して、消化・吸収・代謝システムが適合しているのです。
この実験は単純に、マウスの代謝に合わない(主食でない)高脂肪食を与えて病気を作るという実験です。
全ての代謝が狂って病気だらけになるのもいわずもがなです。
例えば、ゴリラの主食は「棘の多い大きな蔓や大きな草」です。
このように、超低脂質食が主食であるゴリラに高脂肪食を食べさせたら、代謝はガタガタになり、マウスやラットと同様、たちどころに様々な病気になるでしょう。
ゴリラだと、高脂肪食を食べさせることの間違いが、ラットよりイメージしやすいですね。
人類の主食が何であったかはともかくとして、農耕が始まる前の700万年間は、穀物ではなかったことは確実です。
そして歴史的事実として、農耕の前は人類皆、糖質制限食でした。
またヒトの進化の過程で脳が急速に大きくなり、シナプシスが張り巡らされるためには、EPAとDHAの摂取が不可欠でした。
EPAとDHAは地上の植物性食品には含まれておらず、動物性食品にしか含まれていません。
従って少なくとも、肉・骨髄・昆虫・地虫・魚貝・・・などの高脂肪・高タンパク食を、脳が急速に発達した20万年前頃、必要充分な量、食べてたことは間違いないでしょう。
このように人類は本来高脂肪食には慣れているので、高脂肪食の安全性は高いのです。
ラットやゴリラと、ヒトの食性は全く異なっているのです。
結論です。
薬物の作用や毒性をネズミ類で動物実験するのは、研究方法として特に問題はないと思います。(動物実験自体の是非はおいておきます)。
しかし、本来主食が全く異なるマウス・ラットなどネズミ類で、人類の食物代謝の研究をおこなうのは、出発点から根本的に間違っている可能性が高いので注意が必要です。
研究者の皆さん、「薬物の動物実験」と「食物の動物実験」は、全く意味が異なることを認識してほしいと思います。
江部康二
2017年02月05日 (日)
こんばんは。
今回の記事は、糖質制限食とこむら返りのお話しです。
腓(こむら)というのは「ふくらはぎ」のことです。
こむら返りというのはふくらはぎに生じる筋肉の痙攣(けいれん)のことで、かなりの痛みを伴います。
頻度が多いのがふくらはぎの筋肉の痙攣なのですが、基本的にはどこの筋肉にも起こりえます。
こむら返りの発生メカニズムについては、いろんな仮説がありますが、明確にはわかっていないようです。
判っていることとしては、大ざっぱに言えば、筋肉の収縮においてはカルシウムが重要な役割を果たしていて、マグネシウムは筋肉を弛緩させる役割であるということです。
カルシウムやマグネシウム、ナトリウムやカリウムなどが、ほどよく協力して、筋肉の収縮の調整をしてくれているのだと思います。
そして、冷えや運動や脱水があって、相対的に血流が不足するとこむら返りを起こしやすいことも判っています。
私自身は糖質制限食開始後、全くこむら返りを起こしませんでした。
また当初、糖質制限食実践中の患者さんにおいても、こむら返りの訴えはあまりなかったので気にしていませんでした。
しかし、その後、糖質制限食実践中に、こむら返りが生じる人がたまにおられることが、ブログのコメントなどで判明しました。
また、高雄病院や江部診療所の糖質制限食実践中の患者さんでも、その後まれではありますが、糖質制限後こむら返りを生じる方がおられました。
確かに野菜・海藻も摂らない極端な糖質制限食だと、カルシウムなどミネラル不足などで、こむらがえりを起こすことがあるようですね。
一般にカルシウムやマグネシウムが不足すると、こむら返りを起こしやすいとされています。
これらミネラルの補給ですが、カルシウムは、乳製品・小魚・大豆製品・海藻・緑黄色野菜などに多く含まれています。
マグネシウムは、大豆製品・魚介類・海藻・ナッツ類に多く含まれています。
従って、通常は糖質制限食OK食品に多く含まれているので、こむら返りも起こらないのだと思います。
一方、糖質制限食に関係なく、スポーツの最中や後にこむら返りを起こすことはよくありますよね。
実際、私の所属するテニスクラブのメンバーでも、よくこむら返りを起こすタイプがおられます。
幸い私は、スポーツ中やその後も起こしたことがありません。
激しいスポーツをして汗をかくと、汗とともに多量のミネラルが体の外に排出されてしまいます。
ですから、カルシウム・マグネシウムなどミネラルをちゃんと補給してやらないと、筋肉が痙攣したり足が攣ったりします。
糖質制限食の場合、相対的に高脂質・タンパク食となります。
また、葉野菜や海藻や茸を摂取するので食物繊維も豊富です。
自ら1型糖尿人でスーパー糖質制限食実践中のバーンスタイン医師によれば、野菜に多い食物繊維は、食事中のカルシウムと結合してカルシウム吸収をさまたげ、タンパク質中のリン化合物もカルシウムとわずかに結合するそうです。
バーンスタイン医師は、
「糖質制限食実践中で、チーズ・ヨーグルト・クリームを摂らない人たち、特に閉経後の女性」
には、カルシウム補充を奨めています。
つまり、糖質制限食実践中のほとんどの人でサプリは必要ないと思いますが、上記のバーンスタイン医師の条件に当てはまる人やこむら返りをよく起こす人、また結構スポーツをする人は、安価なカルシウム・マグネシウム剤、或いは安価なマルチビタミン剤を補充して、こむら返りを予防するのもよいと思います。
スポーツを全くしない人でも糖質制限食実践中にこむら返りを起こすことがあります。
この場合もカルシウム・マグネシウム剤、マルチビタミン剤でほとんど良くなります。
なお、漢方薬の芍薬甘草湯(68番)もこむら返りに有効です。
2週間以上、芍薬甘草湯を内服すると、時に血中カリウムが低下することがあるので、連用している人は注意してくださいね。
今回の記事は、
http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-348.html
たがしゅうブログ こむら返り熟考
を参考にしました。
たがしゅう先生ありがとうございます。
江部康二
今回の記事は、糖質制限食とこむら返りのお話しです。
腓(こむら)というのは「ふくらはぎ」のことです。
こむら返りというのはふくらはぎに生じる筋肉の痙攣(けいれん)のことで、かなりの痛みを伴います。
頻度が多いのがふくらはぎの筋肉の痙攣なのですが、基本的にはどこの筋肉にも起こりえます。
こむら返りの発生メカニズムについては、いろんな仮説がありますが、明確にはわかっていないようです。
判っていることとしては、大ざっぱに言えば、筋肉の収縮においてはカルシウムが重要な役割を果たしていて、マグネシウムは筋肉を弛緩させる役割であるということです。
カルシウムやマグネシウム、ナトリウムやカリウムなどが、ほどよく協力して、筋肉の収縮の調整をしてくれているのだと思います。
そして、冷えや運動や脱水があって、相対的に血流が不足するとこむら返りを起こしやすいことも判っています。
私自身は糖質制限食開始後、全くこむら返りを起こしませんでした。
また当初、糖質制限食実践中の患者さんにおいても、こむら返りの訴えはあまりなかったので気にしていませんでした。
しかし、その後、糖質制限食実践中に、こむら返りが生じる人がたまにおられることが、ブログのコメントなどで判明しました。
また、高雄病院や江部診療所の糖質制限食実践中の患者さんでも、その後まれではありますが、糖質制限後こむら返りを生じる方がおられました。
確かに野菜・海藻も摂らない極端な糖質制限食だと、カルシウムなどミネラル不足などで、こむらがえりを起こすことがあるようですね。
一般にカルシウムやマグネシウムが不足すると、こむら返りを起こしやすいとされています。
これらミネラルの補給ですが、カルシウムは、乳製品・小魚・大豆製品・海藻・緑黄色野菜などに多く含まれています。
マグネシウムは、大豆製品・魚介類・海藻・ナッツ類に多く含まれています。
従って、通常は糖質制限食OK食品に多く含まれているので、こむら返りも起こらないのだと思います。
一方、糖質制限食に関係なく、スポーツの最中や後にこむら返りを起こすことはよくありますよね。
実際、私の所属するテニスクラブのメンバーでも、よくこむら返りを起こすタイプがおられます。
幸い私は、スポーツ中やその後も起こしたことがありません。
激しいスポーツをして汗をかくと、汗とともに多量のミネラルが体の外に排出されてしまいます。
ですから、カルシウム・マグネシウムなどミネラルをちゃんと補給してやらないと、筋肉が痙攣したり足が攣ったりします。
糖質制限食の場合、相対的に高脂質・タンパク食となります。
また、葉野菜や海藻や茸を摂取するので食物繊維も豊富です。
自ら1型糖尿人でスーパー糖質制限食実践中のバーンスタイン医師によれば、野菜に多い食物繊維は、食事中のカルシウムと結合してカルシウム吸収をさまたげ、タンパク質中のリン化合物もカルシウムとわずかに結合するそうです。
バーンスタイン医師は、
「糖質制限食実践中で、チーズ・ヨーグルト・クリームを摂らない人たち、特に閉経後の女性」
には、カルシウム補充を奨めています。
つまり、糖質制限食実践中のほとんどの人でサプリは必要ないと思いますが、上記のバーンスタイン医師の条件に当てはまる人やこむら返りをよく起こす人、また結構スポーツをする人は、安価なカルシウム・マグネシウム剤、或いは安価なマルチビタミン剤を補充して、こむら返りを予防するのもよいと思います。
スポーツを全くしない人でも糖質制限食実践中にこむら返りを起こすことがあります。
この場合もカルシウム・マグネシウム剤、マルチビタミン剤でほとんど良くなります。
なお、漢方薬の芍薬甘草湯(68番)もこむら返りに有効です。
2週間以上、芍薬甘草湯を内服すると、時に血中カリウムが低下することがあるので、連用している人は注意してくださいね。
今回の記事は、
http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-348.html
たがしゅうブログ こむら返り熟考
を参考にしました。
たがしゅう先生ありがとうございます。
江部康二
2017年01月29日 (日)
こんにちは。
松屋のホームページ
whatsnew のサイトに、
『2017年1月24日(火)10時より、松屋の一部店舗で
「温豆腐変更」を新発売』とありました。
湯豆腐(ゆどうふ)ではなくて、温豆腐(おんどうふ)です。
各種定食(朝定食を含む)の「ライス(並)」を+50円で
「白菜と豆腐」に変更が出来る「温豆腐変更」を店舗限定で新提案とのことです。
温めた豆腐と白菜を混ぜたものを、ご飯の代わりにします。
松屋の定食のライス(並)から
白菜と豆腐へ変えると糖質約94%オフとなるそうです。
カルビ焼肉定食¥630-
カロリー/912kcal
たんぱく質/30.5g
脂質/41g
炭水化物/102.3g ・・・・・・・・94%オフなら、6.138g
ナトリウム/1370mg
食塩相当量/3.5g
単品
カロリー/458kcal
たんぱく質/21.7g
脂質/38.8g
炭水化物/5.5g
ナトリウム/709mg
食塩相当量/1.8g
なるほど、単品の炭水化物が5.5gですから
これに豆腐と白菜の糖質を加えて、炭水化物が6.138gとなるようです。
これなら、糖質制限OK食品で間違いないですね。
『すき家の牛丼ライトを、つゆ抜き・ポン酢抜きで、温玉をかけて食べる。』
『ガストの糖質制限向きメニュー・・・』
『はなまるうどんの糖質制限向きメニュー・・・うどんの代わりに糖質ゼロ麺』
『モスバーガーの「菜摘」シリーズ・・・バンズがレタス』
『和食さと さとしゃぶ食べ放題』・・・出汁と具材は糖質制限なものを選ぶ。
『フォルクス』・・・ステーキとサラダバーならOK。スープバーはNG。
『いきなり!ステーキ』
これらも、糖質が10~20g以下で糖質制限OKメニューです。
外食業界にかなり糖質制限食が浸透してきて嬉しい限りです。
なお、『リンガーハットの糖質制限向きメニュー、野菜たっぷり食べるスープ』
は炭水化物が32.8gあるのですが、その内、4割くらいが食物繊維なら糖質は約20g弱ですね。
江部康二
☆☆☆
以下松屋のwhatsnew のサイト
https://www.matsuyafoods.co.jp/2017/01/27/3522/
whatsnew
「ライスを温豆腐に変更」のご提案!
温豆腐変更 ポスター
2017年1月24日(火)10時より、松屋の一部店舗におきまして「温豆腐変更」を新発売いたしました!
松屋フーズでは、多くのお客様に松屋での食事を楽しんでいただけるように各種定食(朝定食を含む)の「ライス(並)」を+50円で「白菜と豆腐」に変更が出来る「温豆腐変更」を店舗限定で新提案いたします。
糖質制限中の方だけでなく、ちょっと食べ過ぎた次の日など、糖質やカロリーコントロールをしたい日にぜひお試しください。
松屋のライス(並)から白菜と豆腐へ変えると糖質約94%、カロリー約74%オフでき、糖質制限をされている方にも安心してお召しあがりいただけます。
備え付けのポン酢やゴマドレッシングなどでお好みの味に変えてお楽しみいただけます。
下記対象メニューのライス(並)を豆腐と白菜に+50円でご変更いただけます。
温豆腐変更のみをご注文の場合は、210円でお求めいただけます。
【対象メニュー】
牛焼肉定食
カルビ焼肉定食
豚バラ焼肉定食
豚バラ肉と長ネギの生姜焼定食
ブラウンソースハンバーグ定食
ブラウンソースエッグハンバーグ定食
ビーフシチューハンバーグ定食
ビーフシチューエッグハンバーグ定食
豆腐キムチチゲ膳
チゲカルビ焼膳
定番朝定食
焼鮭定食
ソーセージエッグ定食
ソーセージエッグW定食
※お持ち帰りいただけません。松弁ネットは、対応しておりません。
※株主様優待券をご利用の場合は、温豆腐変更券を別途50円でお求めいただきます。
※定食ライスミニからは、+80円でご変更いただけます。
※対象メニューが販売終了する可能性があります
【発売日】
2017年1月24日(火)10時
※予告なく終了する場合がございます。予めご了承ください。
【対象店舗】
全国で77店舗の松屋
>店舗一覧はこちら
https://pkg.navitime.co.jp/matsuyafoods2/spot/list?c_campain14=1&dc={%27c_campain14%27%3A%271%27}
松屋のホームページ
whatsnew のサイトに、
『2017年1月24日(火)10時より、松屋の一部店舗で
「温豆腐変更」を新発売』とありました。
湯豆腐(ゆどうふ)ではなくて、温豆腐(おんどうふ)です。
各種定食(朝定食を含む)の「ライス(並)」を+50円で
「白菜と豆腐」に変更が出来る「温豆腐変更」を店舗限定で新提案とのことです。
温めた豆腐と白菜を混ぜたものを、ご飯の代わりにします。
松屋の定食のライス(並)から
白菜と豆腐へ変えると糖質約94%オフとなるそうです。
カルビ焼肉定食¥630-
カロリー/912kcal
たんぱく質/30.5g
脂質/41g
炭水化物/102.3g ・・・・・・・・94%オフなら、6.138g
ナトリウム/1370mg
食塩相当量/3.5g
単品
カロリー/458kcal
たんぱく質/21.7g
脂質/38.8g
炭水化物/5.5g
ナトリウム/709mg
食塩相当量/1.8g
なるほど、単品の炭水化物が5.5gですから
これに豆腐と白菜の糖質を加えて、炭水化物が6.138gとなるようです。
これなら、糖質制限OK食品で間違いないですね。
『すき家の牛丼ライトを、つゆ抜き・ポン酢抜きで、温玉をかけて食べる。』
『ガストの糖質制限向きメニュー・・・』
『はなまるうどんの糖質制限向きメニュー・・・うどんの代わりに糖質ゼロ麺』
『モスバーガーの「菜摘」シリーズ・・・バンズがレタス』
『和食さと さとしゃぶ食べ放題』・・・出汁と具材は糖質制限なものを選ぶ。
『フォルクス』・・・ステーキとサラダバーならOK。スープバーはNG。
『いきなり!ステーキ』
これらも、糖質が10~20g以下で糖質制限OKメニューです。
外食業界にかなり糖質制限食が浸透してきて嬉しい限りです。
なお、『リンガーハットの糖質制限向きメニュー、野菜たっぷり食べるスープ』
は炭水化物が32.8gあるのですが、その内、4割くらいが食物繊維なら糖質は約20g弱ですね。
江部康二
☆☆☆
以下松屋のwhatsnew のサイト
https://www.matsuyafoods.co.jp/2017/01/27/3522/
whatsnew
「ライスを温豆腐に変更」のご提案!
温豆腐変更 ポスター
2017年1月24日(火)10時より、松屋の一部店舗におきまして「温豆腐変更」を新発売いたしました!
松屋フーズでは、多くのお客様に松屋での食事を楽しんでいただけるように各種定食(朝定食を含む)の「ライス(並)」を+50円で「白菜と豆腐」に変更が出来る「温豆腐変更」を店舗限定で新提案いたします。
糖質制限中の方だけでなく、ちょっと食べ過ぎた次の日など、糖質やカロリーコントロールをしたい日にぜひお試しください。
松屋のライス(並)から白菜と豆腐へ変えると糖質約94%、カロリー約74%オフでき、糖質制限をされている方にも安心してお召しあがりいただけます。
備え付けのポン酢やゴマドレッシングなどでお好みの味に変えてお楽しみいただけます。
下記対象メニューのライス(並)を豆腐と白菜に+50円でご変更いただけます。
温豆腐変更のみをご注文の場合は、210円でお求めいただけます。
【対象メニュー】
牛焼肉定食
カルビ焼肉定食
豚バラ焼肉定食
豚バラ肉と長ネギの生姜焼定食
ブラウンソースハンバーグ定食
ブラウンソースエッグハンバーグ定食
ビーフシチューハンバーグ定食
ビーフシチューエッグハンバーグ定食
豆腐キムチチゲ膳
チゲカルビ焼膳
定番朝定食
焼鮭定食
ソーセージエッグ定食
ソーセージエッグW定食
※お持ち帰りいただけません。松弁ネットは、対応しておりません。
※株主様優待券をご利用の場合は、温豆腐変更券を別途50円でお求めいただきます。
※定食ライスミニからは、+80円でご変更いただけます。
※対象メニューが販売終了する可能性があります
【発売日】
2017年1月24日(火)10時
※予告なく終了する場合がございます。予めご了承ください。
【対象店舗】
全国で77店舗の松屋
>店舗一覧はこちら
https://pkg.navitime.co.jp/matsuyafoods2/spot/list?c_campain14=1&dc={%27c_campain14%27%3A%271%27}
2017年01月20日 (金)
【17/01/18 ジェームズ中野
今朝の朝日新聞デジタル版です。炭水化物や糖質がどれだけ摂取されてるのか皆目わかりません。食事内容そのものを明らかにしていただかないとこれでは「あっそ」で終わっちゃいますね。〜〜
『カロリー制限はやはり長寿に効果がある、とする研究結果を米国の二つの研究チームがまとめ、17日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。両チームは1980年代後半からアカゲザルで実験を続け、効果をめぐって相反する結果を発表。両チームが共同で実験データを再解析し、「効果あり」で結論が一致したという。
二つの研究チームは米国のウィスコンシン大学と国立加齢研究所。いずれも、好きなだけ食べさせる集団と、それよりも摂取カロリー量を3割減らした集団で生存年数などを比較する実験をしているが、大学は2009年と14年に「効果あり」、研究所は12年に「効果はなかった」と発表していた。
今回、両チームで15年7月までの互いの実験を比べると、カロリー制限を始めた年齢が大学は大人の7~15歳なのに対し、研究所は1~23歳と幅広かった。このため、研究所のデータについて、実験開始時の年齢を若年(1~14歳)と中高年(16~23歳)に分けて改めて解析すると、若年でカロリー制限を始めた場合は寿命が延びる効果はみられなかったが、中高年で始めた場合は効果がみられ、特にオスは平均寿命の推計が全体よりも9歳ほど長い約35歳だったという。
また、両チームの解剖データを調べたところ、開始年齢や性別にかかわらず、カロリー制限をしたグループのほうが、がんの発生率が15~20%ほど低かった。糖尿病や脳卒中など加齢に伴う病気も、より遅く発症していた。
東京都健康長寿医療センター研究所の石神昭人研究部長(老化制御)は「論争に一つの終止符が打たれた。約30年に及ぶカロリー制限の研究データは、人間にも置き換えることができそうだ」と話す。(小川裕介)』】
こんにちは。
ジェームズ中野さん から
朝日新聞デジタル
カロリー制限、長寿に効果
サル研究論争に幕カロリー制限、長寿に効果 サル研究論争に幕?
http://www.asahi.com/articles/ASK1L2F7FK1LUBQU002.html
という、2017年1月18日の記事について、コメントを頂きました。
ジェームズ中野さん
興味深い情報をありがとうございます。
『カロリー制限(3割減)群のほうが、長寿に効果あり』 という、一定の結論が出たのは分かりました。
一方、ジェームズ中野さんがご指摘のように、対照群と比べて、カロリー制限群(対象群より3割減)は、糖質はどの程度減少していたのかが知りたいですね。原著をみても、糖質量は、よくわかりませんでした。
さて老化に大きく関与しているのが糖化です。
糖質摂取量が多いほど、単純に糖化は進みます。
糖質摂取量が少ないほど、糖化による老化は予防できます。
アカゲザルは兎も角として、仮に
2000kcal 糖質60%(300g) 脂質20%(44.4g) たんぱく質20%(100g)
食べていた人が、3割カロリー制限すると
1400kcal 糖質60%(210g) 脂質20%(31.1g) たんぱく質20%(70g)
となり、糖質摂取量が約90g/日減ります。
これだけ減少すれば、あるていど糖化による老化は防げる可能性があります。
私は67歳になりましたが、
1)歯は全部残り、歯周症なし。
2)目は裸眼で広辞苑が見えて日常生活OK。
3)身長は20歳の頃と不変で縮みなし。
4)聴力低下なし。
5)夜間尿なし。
です。
あくまでも仮説ですが、スーパー糖質制限食を52歳のときから実践していますので、糖化はかなり少ないと考えられます。
従って糖化に伴う老化が、あるていど予防できている可能性があると思われます。
一方、以下の上海コホート研究によれば、「糖質摂取量が多いほど心血管疾患の発症リスクが高い」ことが、報告されています。
糖質の害、恐るべしです。
☆☆☆
『上海コホート研究
Am J Epidemiol 2013年9月5日オンライン版に上海の前向きコホート研究の結果が報告され、
「糖質摂取量が多いほど心血管疾患の発症リスクが高い」
ことが判明。
11万7366人を対象に、調べた研究。
女性が6万4,854人で、平均追跡期間が9.8年。
男性が5万2,512人で、平均追跡期間が5.4年。
この間に120人の女性と189人の男性が心血管疾患を発症。
発症リスクを糖質摂取量多い群と少ない群で、4つのグループに分けて解析。
女性 心血管発症リスク
1、糖質摂取量264g/日未満 ---------- 1.00
2、糖質摂取量264g~282g/日未満-------- 1.19
3、糖質摂取量282g~299g/日未満-------- 1.76
4、糖質摂取量299g/日以上 ----------- 2.41
男性 心血管発症リスク
1、糖質摂取量296g/日未満 ------------ 1.00
2、糖質摂取量296g~319g/日未満 ---------- 1.50
3、糖質摂取量319g~339g/日未満 ---------- 2.22
4、糖質摂取量339g/日以上 ------------- 3.20
心血管疾患の発症リスクの上昇は、
男性の
3、糖質摂取量319g~339g/日未満
4、糖質摂取量339g/日以上
においては統計学的に有意であった。
また,男女を合わせると、 心血管発症リスクは糖質摂取が少ない方から1.00(基準)、1.38、2.03、2.88であり、やはり3分位,4分位においては統計学的に有意な上昇であった。』
結論として、上海前向きコホート研究においては、糖質摂取量が多いほど、心血管発症リスクが多いことがわかりました。
江部康二
今朝の朝日新聞デジタル版です。炭水化物や糖質がどれだけ摂取されてるのか皆目わかりません。食事内容そのものを明らかにしていただかないとこれでは「あっそ」で終わっちゃいますね。〜〜
『カロリー制限はやはり長寿に効果がある、とする研究結果を米国の二つの研究チームがまとめ、17日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。両チームは1980年代後半からアカゲザルで実験を続け、効果をめぐって相反する結果を発表。両チームが共同で実験データを再解析し、「効果あり」で結論が一致したという。
二つの研究チームは米国のウィスコンシン大学と国立加齢研究所。いずれも、好きなだけ食べさせる集団と、それよりも摂取カロリー量を3割減らした集団で生存年数などを比較する実験をしているが、大学は2009年と14年に「効果あり」、研究所は12年に「効果はなかった」と発表していた。
今回、両チームで15年7月までの互いの実験を比べると、カロリー制限を始めた年齢が大学は大人の7~15歳なのに対し、研究所は1~23歳と幅広かった。このため、研究所のデータについて、実験開始時の年齢を若年(1~14歳)と中高年(16~23歳)に分けて改めて解析すると、若年でカロリー制限を始めた場合は寿命が延びる効果はみられなかったが、中高年で始めた場合は効果がみられ、特にオスは平均寿命の推計が全体よりも9歳ほど長い約35歳だったという。
また、両チームの解剖データを調べたところ、開始年齢や性別にかかわらず、カロリー制限をしたグループのほうが、がんの発生率が15~20%ほど低かった。糖尿病や脳卒中など加齢に伴う病気も、より遅く発症していた。
東京都健康長寿医療センター研究所の石神昭人研究部長(老化制御)は「論争に一つの終止符が打たれた。約30年に及ぶカロリー制限の研究データは、人間にも置き換えることができそうだ」と話す。(小川裕介)』】
こんにちは。
ジェームズ中野さん から
朝日新聞デジタル
カロリー制限、長寿に効果
サル研究論争に幕カロリー制限、長寿に効果 サル研究論争に幕?
http://www.asahi.com/articles/ASK1L2F7FK1LUBQU002.html
という、2017年1月18日の記事について、コメントを頂きました。
ジェームズ中野さん
興味深い情報をありがとうございます。
『カロリー制限(3割減)群のほうが、長寿に効果あり』 という、一定の結論が出たのは分かりました。
一方、ジェームズ中野さんがご指摘のように、対照群と比べて、カロリー制限群(対象群より3割減)は、糖質はどの程度減少していたのかが知りたいですね。原著をみても、糖質量は、よくわかりませんでした。
さて老化に大きく関与しているのが糖化です。
糖質摂取量が多いほど、単純に糖化は進みます。
糖質摂取量が少ないほど、糖化による老化は予防できます。
アカゲザルは兎も角として、仮に
2000kcal 糖質60%(300g) 脂質20%(44.4g) たんぱく質20%(100g)
食べていた人が、3割カロリー制限すると
1400kcal 糖質60%(210g) 脂質20%(31.1g) たんぱく質20%(70g)
となり、糖質摂取量が約90g/日減ります。
これだけ減少すれば、あるていど糖化による老化は防げる可能性があります。
私は67歳になりましたが、
1)歯は全部残り、歯周症なし。
2)目は裸眼で広辞苑が見えて日常生活OK。
3)身長は20歳の頃と不変で縮みなし。
4)聴力低下なし。
5)夜間尿なし。
です。
あくまでも仮説ですが、スーパー糖質制限食を52歳のときから実践していますので、糖化はかなり少ないと考えられます。
従って糖化に伴う老化が、あるていど予防できている可能性があると思われます。
一方、以下の上海コホート研究によれば、「糖質摂取量が多いほど心血管疾患の発症リスクが高い」ことが、報告されています。
糖質の害、恐るべしです。
☆☆☆
『上海コホート研究
Am J Epidemiol 2013年9月5日オンライン版に上海の前向きコホート研究の結果が報告され、
「糖質摂取量が多いほど心血管疾患の発症リスクが高い」
ことが判明。
11万7366人を対象に、調べた研究。
女性が6万4,854人で、平均追跡期間が9.8年。
男性が5万2,512人で、平均追跡期間が5.4年。
この間に120人の女性と189人の男性が心血管疾患を発症。
発症リスクを糖質摂取量多い群と少ない群で、4つのグループに分けて解析。
女性 心血管発症リスク
1、糖質摂取量264g/日未満 ---------- 1.00
2、糖質摂取量264g~282g/日未満-------- 1.19
3、糖質摂取量282g~299g/日未満-------- 1.76
4、糖質摂取量299g/日以上 ----------- 2.41
男性 心血管発症リスク
1、糖質摂取量296g/日未満 ------------ 1.00
2、糖質摂取量296g~319g/日未満 ---------- 1.50
3、糖質摂取量319g~339g/日未満 ---------- 2.22
4、糖質摂取量339g/日以上 ------------- 3.20
心血管疾患の発症リスクの上昇は、
男性の
3、糖質摂取量319g~339g/日未満
4、糖質摂取量339g/日以上
においては統計学的に有意であった。
また,男女を合わせると、 心血管発症リスクは糖質摂取が少ない方から1.00(基準)、1.38、2.03、2.88であり、やはり3分位,4分位においては統計学的に有意な上昇であった。』
結論として、上海前向きコホート研究においては、糖質摂取量が多いほど、心血管発症リスクが多いことがわかりました。
江部康二
2016年12月10日 (土)
おはようございます。
「糖質制限食とアトキンス式ダイエットは同じなのか、違うのか?」
よくある質問ですが、今回はこれについて検討してみます。
「低炭水化物ダイエット」「ローカーボダイエット」という言葉も、アトキンス式ダイエット(低インスリンダイエット)と同じ意味で使用されています。
まずは言葉の定義からですが、「炭水化物=糖質+食物繊維」です。
食物繊維は、1gあたり、0kcal、1kcal、2kcalの3タイプにわかれます。
大腸内の細菌が食物繊維を餌にして短鎖脂肪酸産生するので、カロリーがあるのです。
しかし短鎖脂肪酸なので、血糖値は上げません。
即ち、血糖値を直接上昇させるのは糖質ですので、本ブログではもっぱら糖質を使用します。
糖質を摂取すると、消化管から吸収されたブドウ糖は、門脈血からまず肝臓に約50%取り込まれて、それ以外が血液の大循環に回ります。
また、糖質を摂食して血糖値が上昇すれば、正常人では速やかにインスリンが大量に追加分泌されます。
肝臓に取り込まれなかったブドウ糖は、肝静脈から血中に入り、動脈血中に入ったブドウ糖は、インスリン追加分泌により骨格筋細胞や脂肪細胞に取り込まれます。
肝に取り込まれたブドウ糖は、インスリンによりグリコーゲンとして蓄えられます。
筋肉細胞に取り込まれたブドウ糖は、エネルギー源として利用されたあとグリコーゲンとして蓄えられます。
しかし、余った血糖はインスリンにより中性脂肪に変えられ、脂肪組織(皮下脂肪と内臓脂肪)に貯蔵され肥満につながりますので、インスリンは、肥満ホルモンと呼ばれるわけです。
ここで大切なのは、血糖値を直接上昇させるのは、糖質・タンパク質・脂質の3大栄養素のうち、糖質だけという生理学的事実です。
糖質を摂取しなければ、血糖値は上昇せず、インスリンの分泌も少量ですむので、肥満もしません。
ちなみに脂質はインスリンを分泌させません。
タンパク質は少量のインスリを分泌させます。
この基本的な考えは、アトキンス式ダイエット(低インスリンダイエット)と高雄病院の糖質制限食の理論は同一であり、両者共に、糖尿病治療にもダイエットにも、著明な効果があります。
違う点で言うと、糖質制限食は、糖尿病治療のために考え出されたものです。
2016年現在まで高雄病院で800人以上の入院患者さん、3000人以上の外来患者さんのデータを検証し積み重ね、学術的な立場で糖質制限食の治療効果を確立させました。
従って、糖尿病患者さんと糖質制限食という観点においては、高雄病院には世界で最も多くのデータが揃っていると思います。
アトキンス式低炭水化物ダイエットは、文字通りダイエットを目的に考え出されたもので、外来通院患者さんのデータや、肥満改善のデータは豊富にありますが、高雄病院のように、糖尿病入院患者さんの詳細な学術的データはありません。
1999年に私の兄、江部洋一郎が高雄病院で初めて糖質制限食を開始した時は、「シュガーバスター」「砂糖病―甘い麻薬の正体」といった本や、探検家の植村直己さんのイヌイットの村での食生活体験記、愛媛の同級生釜池豊秋先生との会談などを参考にして出発したようです。
その後しばらくして、私が「アトキンス博士のローカーボダイエット」同朋舎 (2000/10)のことを知り、2002年頃に手に入れて読んでみました。
その結果、サプリメントや病原性イースト菌の話など、一部内容は、高雄病院の糖質制限食とは乖離していますが、基本線は同じであると思いましたし、参考にもなりました。
米国で「Dr. Atkins DietRevolution」の原本が出版されたのは1970年代初頭です。
さらに「バーンスタイン医師の糖尿病の解決」メディカル・トリビューン(2005/12)が、翻訳本として出版され、こちらは著者が1型糖尿病ということもあり、糖尿病治療食としての糖質制限食という意味で、非常に参考になりました。
バーンスタイン医師は、1972年頃から糖質制限食を始められて、1999年に米国で原本を出版されています。
アトキンス医師とバーンスタイン医師は、米国の近年の糖質制限食(低糖質食)の先駆者といえます。
糖質制限食を実践していく中で、糖尿病のみならず、肥満、メタボリックシンドローム、脂質異常症、アレルギー疾患など、様々な生活習慣病全般に効果があることがわかりました。
私自身、2002年の糖尿病発覚時には、メタボリック・シンドロームの基準をしっかり満たしていましたが、スーパー糖質制限食実践半年で10kg減量して、全ての検査データが正常となりました。
それ以後2016年現在まで、スーパー糖質制限食を続けていますが、糖尿病合併症は皆無で、血液・尿検査も正常です。
66歳現在、歯は全て残り、聴力低下はなく、身長も縮んでいませんし、夜間尿もなく、目は裸眼で広辞苑が読めます。
糖質制限食により、糖化が防げるので、老化もあるていど防げる可能性があります。
糖質制限食により、代謝全てが改善するので、人体の自然治癒力も高まると考えられます。
また血糖値、脂質がコントロール良好となるので、血流が毛細血管にいたるまで改善すると考えられます。
江部康二
「糖質制限食とアトキンス式ダイエットは同じなのか、違うのか?」
よくある質問ですが、今回はこれについて検討してみます。
「低炭水化物ダイエット」「ローカーボダイエット」という言葉も、アトキンス式ダイエット(低インスリンダイエット)と同じ意味で使用されています。
まずは言葉の定義からですが、「炭水化物=糖質+食物繊維」です。
食物繊維は、1gあたり、0kcal、1kcal、2kcalの3タイプにわかれます。
大腸内の細菌が食物繊維を餌にして短鎖脂肪酸産生するので、カロリーがあるのです。
しかし短鎖脂肪酸なので、血糖値は上げません。
即ち、血糖値を直接上昇させるのは糖質ですので、本ブログではもっぱら糖質を使用します。
糖質を摂取すると、消化管から吸収されたブドウ糖は、門脈血からまず肝臓に約50%取り込まれて、それ以外が血液の大循環に回ります。
また、糖質を摂食して血糖値が上昇すれば、正常人では速やかにインスリンが大量に追加分泌されます。
肝臓に取り込まれなかったブドウ糖は、肝静脈から血中に入り、動脈血中に入ったブドウ糖は、インスリン追加分泌により骨格筋細胞や脂肪細胞に取り込まれます。
肝に取り込まれたブドウ糖は、インスリンによりグリコーゲンとして蓄えられます。
筋肉細胞に取り込まれたブドウ糖は、エネルギー源として利用されたあとグリコーゲンとして蓄えられます。
しかし、余った血糖はインスリンにより中性脂肪に変えられ、脂肪組織(皮下脂肪と内臓脂肪)に貯蔵され肥満につながりますので、インスリンは、肥満ホルモンと呼ばれるわけです。
ここで大切なのは、血糖値を直接上昇させるのは、糖質・タンパク質・脂質の3大栄養素のうち、糖質だけという生理学的事実です。
糖質を摂取しなければ、血糖値は上昇せず、インスリンの分泌も少量ですむので、肥満もしません。
ちなみに脂質はインスリンを分泌させません。
タンパク質は少量のインスリを分泌させます。
この基本的な考えは、アトキンス式ダイエット(低インスリンダイエット)と高雄病院の糖質制限食の理論は同一であり、両者共に、糖尿病治療にもダイエットにも、著明な効果があります。
違う点で言うと、糖質制限食は、糖尿病治療のために考え出されたものです。
2016年現在まで高雄病院で800人以上の入院患者さん、3000人以上の外来患者さんのデータを検証し積み重ね、学術的な立場で糖質制限食の治療効果を確立させました。
従って、糖尿病患者さんと糖質制限食という観点においては、高雄病院には世界で最も多くのデータが揃っていると思います。
アトキンス式低炭水化物ダイエットは、文字通りダイエットを目的に考え出されたもので、外来通院患者さんのデータや、肥満改善のデータは豊富にありますが、高雄病院のように、糖尿病入院患者さんの詳細な学術的データはありません。
1999年に私の兄、江部洋一郎が高雄病院で初めて糖質制限食を開始した時は、「シュガーバスター」「砂糖病―甘い麻薬の正体」といった本や、探検家の植村直己さんのイヌイットの村での食生活体験記、愛媛の同級生釜池豊秋先生との会談などを参考にして出発したようです。
その後しばらくして、私が「アトキンス博士のローカーボダイエット」同朋舎 (2000/10)のことを知り、2002年頃に手に入れて読んでみました。
その結果、サプリメントや病原性イースト菌の話など、一部内容は、高雄病院の糖質制限食とは乖離していますが、基本線は同じであると思いましたし、参考にもなりました。
米国で「Dr. Atkins DietRevolution」の原本が出版されたのは1970年代初頭です。
さらに「バーンスタイン医師の糖尿病の解決」メディカル・トリビューン(2005/12)が、翻訳本として出版され、こちらは著者が1型糖尿病ということもあり、糖尿病治療食としての糖質制限食という意味で、非常に参考になりました。
バーンスタイン医師は、1972年頃から糖質制限食を始められて、1999年に米国で原本を出版されています。
アトキンス医師とバーンスタイン医師は、米国の近年の糖質制限食(低糖質食)の先駆者といえます。
糖質制限食を実践していく中で、糖尿病のみならず、肥満、メタボリックシンドローム、脂質異常症、アレルギー疾患など、様々な生活習慣病全般に効果があることがわかりました。
私自身、2002年の糖尿病発覚時には、メタボリック・シンドロームの基準をしっかり満たしていましたが、スーパー糖質制限食実践半年で10kg減量して、全ての検査データが正常となりました。
それ以後2016年現在まで、スーパー糖質制限食を続けていますが、糖尿病合併症は皆無で、血液・尿検査も正常です。
66歳現在、歯は全て残り、聴力低下はなく、身長も縮んでいませんし、夜間尿もなく、目は裸眼で広辞苑が読めます。
糖質制限食により、糖化が防げるので、老化もあるていど防げる可能性があります。
糖質制限食により、代謝全てが改善するので、人体の自然治癒力も高まると考えられます。
また血糖値、脂質がコントロール良好となるので、血流が毛細血管にいたるまで改善すると考えられます。
江部康二