子供の食事と糖質制限食とテーラーメードダイエット
こんにちは。

子供の食事と糖質制限食とテーラーメードダイエットについて考えてみます。

人類は700万年間、狩猟・採集を生業として、進化してきました。

すなわち、700万年間は穀物は摂取せずに、糖質制限食で、妊娠・出産・子育てをしてきました。

穀物を摂取し始めたのは、1万年前の農耕開始以降です。

また、イヌイットは、伝統的な食生活の頃は、生肉・生魚が主食で、穀物はなしで、まさにスーパー糖質制限食です。

この頃のイヌイットの子供に成長障害とかはありませんでした。

結論としては、小児も成人も妊婦も糖質制限食を実践して全く問題はありません。

なにせ、人類本来の食事であり、人類の健康食ですので・・・ (^^)

糖質制限食とは、わかりやすく言うと米飯・めん類・パンなどの穀類や芋類などの糖質が多い食品を食べないで、
肉・魚貝・卵・チーズ・大豆製品・葉野菜・藻類・茸類などを、しっかり摂取する食事療法です。

従いまして、必須アミノ酸、必須脂肪酸、各種ビタミン・ミネラル、食物繊維・・・

全て豊富に摂取しますので栄養素不足とは無縁の食事療法なのです。

ただ学校給食とかもありますので、現実には糖質制限食実践は、社会的なことを考慮すると、小学校などでは結構大変だと思います。

それでテーラーメードダイエットを提唱しています。

一方、1型糖尿病の子供さんなら、糖質制限食実践でインスリンの量を必要最低限にすることは、身体にとって大変よいことと思います。


<テーラーメードダイエット>

症状改善だけなら、人類皆糖質制限食もありだと思うのですが、地球人口70億人を養うためには穀物は必須です。
このことを踏まえて食べ分けが必要と思います。

例えば、小児、青少年、アトピーや喘息の若い人、成人でも糖尿病やメタボリック・シンドロームなどがない人なら、主食を、日頃の運動量に応じて未精製の穀物(例えば玄米)を適量にして「高雄病院食生活十箇条」の実践でよいと思います。

運動選手など日常的に運動をしている青少年は、あるていどの量の未精製穀物を摂取しても、インスリン非依存的に筋肉がどんどん血糖を利用するので、ブドウ糖ミニスパイクも生じにくく大丈夫です。

一方、読書タイプで運動をあんまりしない青少年は、未精製の穀物でも少量に控えておく方が無難です。

すでに糖尿病を患っている人や、メタボリック・シンドロ-ムの人は、糖質制限食がベストの選択です。


江部康二


☆☆☆
『高雄病院食生活十箇条』 -アレルギー疾患の治療や生活習慣病予防に-

一、主食は未精製の穀物を運動量に応じて適量が好ましい(玄米など)
二、白パン・白砂糖など精製炭水化物の摂取は極力減らす
三、発酵食品(味噌、漬け物、納豆など)をきちんと食べる
四、飲料は牛乳・果汁は飲まない。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。 成分未調整豆乳適量はOK。
五、魚貝類はしっかり食べ、肉類は適量を摂る
六、季節の野菜や海草はしっかり食べ、旬の果物も適量摂る
七、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)など身体に良い油脂は積極的に摂る
八、牛乳は極力減らし、チーズやプレーンヨーグルトは適量摂る
九、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ
十、食事は楽しく、ゆっくり、よくかんで

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『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-

一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、やむを得ず主食を摂るときは未精製の穀物を少量とする(玄米など)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まない。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。 成分未調整豆乳適量はOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
若い人の糖尿病
こんばんは。さっきテニスから帰ってきたところです。
私達のテニスクラブ、高齢化が進んでまして、一番若い男性会員でも40才を超えています。

さて今日は、恵理さんから若い人の糖尿病の相談です。

『知人(23歳女子、17歳で糖尿病の診断)について相談いたします。

グリミクロン40mgを1日3回服薬。
当初は昼食前のみの服薬でしたが数値の改善が見られず、現在の1日3回となりましたが改善見られないままです。最近では病院での血液検査で空腹時血糖が200を超えることもあります。

薬を飲み忘れても低血糖を起こすことなく立ち仕事に従事しています。薬の効果があるのか疑問に感じています。薬が合わないなど、あるのでしょうか?
 
寮生活をしており、食事を3食管理することは可能です。現在は夕食のみ糖質制限食を実施しています。芋類は本人も嫌いなようでほとんど口にしません。
 
糖尿病の診断から5年が経過しておりこのままでは悪化の一途をたどるように思います。まず何から取り組んでいけば良いでしょうか。

回答しにくい質問で申し訳ありません。

2008/02/01 Fri 13:21:37  恵理』


17才発症とかなり若年で糖尿病になっておられますが、6年経過してインスリンを打っておられないので1型ではなく、2型糖尿病と考えられます。

薬の効果は勿論個人差はありますが、例えば、グリミクロンが全く効かないということはあまりありません。

ただ、23才という若さで、グリミクロン120mg/日でほぼ目一杯の量です。
グリミクロンは約24時間作用して、膵臓のβ細胞を刺激してインスリン分泌を促します。

日本人のインスリン分泌能力は欧米白人に比して、かなり弱いので、このままグリミクロンの治療を継続していけば、数年で二次無効となり、効かなくなるでしょう。そして、自前の膵臓のインスリン分泌能力が枯渇してしまう可能性があります。

また、コントロールが悪ければ、合併症発症の可能性も、年月と共に確実に高まります。
発症が17才なので、20代、30代でも合併症発症のリスクがあります。

インスリン分泌能低下とインスリン抵抗性(細胞レベルでインスリンの効きが悪い)が両方あると考えられます。
 
もし体重が多いなら、減量することでインスリン抵抗性が改善されます。インスリン分泌能がどのくらい残っているかによりますが、きっちり糖質制限食を行えば、グリミクロンを減量できるし、うまくいけば離脱も可能です。

嗜好の問題で 糖質制限食が困難ならインスリンを打つ選択肢もあります。ダラダラとグリミクロンを飲んでコントロールも悪くてというのよりは、インスリンでコントロールするほうが合併症予防にも膵臓保護にも、はるかに良いのです。
 
主治医とよくよく相談されて、「早朝空腹時血糖値126mg未満、食後2時間血糖値180mg未満、HbA1c6.5%未満」、を達成できる、治療を選んでください。
 
23才とお若いですので、今のままでは非常に良くないです。


江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット