花粉症と漢方と糖質制限食
おはようございます。今朝も寒いです。

いよいよ花粉症シーズンとなってきました。

今回は、花粉症漢方糖質制限食について、太郎さんから、タイムリーなコメント・質問をいただきました。

【太郎
おはようございます。
糖質制限食を始めて、3週間たちました。以前に花粉症も以前よりひどくないと報告いたしましたが、やはり完治はしていないようです。
そこで1つお尋ねしたいのですが花粉症漢方処方について教えてください。ブログで先生も花粉症であったっとおっしゃっていますが、漢方処方により完治したのでしょうか?それともずっと漢方薬を服用なされているのですか?どうかよろしくおねがいします。
2009/02/16(月) 06:30:17】



太郎さん。コメントありがとうございます。

糖質制限食実践により、代謝全てが安定し(ブドウ糖スパイクがない)、動脈硬化のリスク要因全てが改善し、血流も毛細血管に到るまでさらさらとなります。

これにより、人体の自然治癒力が高まるので、糖尿病・メタボは勿論のこと、ほとんどの生活習慣病の改善が期待できます。

例えば、アトピー性皮膚炎などでも、皮膚がしっとりしてくることが多いです。また数人の人からは、毛髪が太くしっかりして抜けにくくなったと報告を受けました。花粉症に関しても、ブログ読者の皆さんのコメントでも、かなり確率で改善するようです。

お馴染み、糖質制限ドットコムのあらてつさん、小学生からのスギ花粉症で、年々症状がきつくなっていったそうです。

2004年の花粉症シーズン、耳鼻科医のお薦め通り、1ヶ月前から抗アレルギー剤を内服し、点眼薬、点鼻薬も開始して準備万端整えていたそうです。

しかしあに図らんや、例年にも増してくしゃみ・鼻水・鼻詰まりのフルコースで、息も絶え絶えで、仕事も手につかない状態でした。(+_+)

自称、千の病を持つ男「あらてつ」、この頃までは漢方薬など全く信じておらず、ひたすら十数年間耳鼻科へ通い続けていた訳ですが、一向に良くならないどころか年々悪化していく事態に、藁をもすがる思いで高雄病院江部洋一郎院長(私の兄です)に診察して貰いました。

当時あらてつさん、数年来高雄病院職員でしたが、まあ「漢方なんて藁?」くらいの認識だったのでしょうね。

ところがどっこい、西洋薬を一切中止して煎じ薬を飲んだその日からくしゃみ・鼻水・鼻づまりがぴったりとまって、奇蹟のように改善したのです。ヾ(゜▽゜)

煎じ薬、はっきり言ってメチャまずいです。σ(=_=;)ヾ

それでも男あらてつ、まずさに耐えてそれからシーズン中は飲み続けました。そしてその年の冬からは、花粉症予防薬の漢方エキスを飲んで、翌シーズン中は煎じ薬に切り替えて2005年、2006年はほとんど花粉症が出ずに済みました。

この頃からスーパー糖質制限食も開始して、2007年、2008年、2009年は、まったく薬もなしで花粉症フリー状態、999の病を持つ男となりました。

今や、糖質制限食漢方薬普及の熱き伝道師として、
日夜活躍しております。ヽ(*`▽´)ノ

なお私は、花粉症ではなくて、ダニアレルギーによる通年性のアレルギー性鼻炎です。

若い頃は、ほんとにひどかったです。ティッシュペーパーと一日中縁が切れず、自称「水も滴るいい男」とか強がりを言ってましたが結構苦労しました。(=_=;) 
 
漢方もよく飲んでコントロールしてました。

現在は、当時のピーク10としたら0〜1くらいに落ち着いています。糖質制限食開始後、明らかに症状は改善し、薬は何も飲んでいません。

ただ、アルコールが過ぎると鼻炎がでますね。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
高雄病院の漢方治療と漢方講演会
私の勤務する高雄病院は、もともと漢方治療で有名になった病院です。
常勤医師全員が漢方治療を行っており、漢方生薬の消費量は、二十年来日本で一番なんです。

今でこそ、あちこちの病院で治療に漢方薬を取り入れたり、漢方外来を開設したりしてますが、漢方治療が注目されるはるか以前から、高雄病院では、漢方治療を行ってきたわけです。

お蔭さまで、北は北海道から南は沖縄まで、日本全国から漢方治療を求めて患者さんが来られますが、それでも、まだまだ漢方について理解されている方は少ないです。

そこで、今回、京都高雄倶楽部と協力して、漢方治療漢方薬について皆さんに知って頂こうと、講演会を企画しました。名前はよく聞くし、知ってるようでほんとはあまり知らない漢方について、花粉症治療を題材にしてわかりやすく解説します。

講師は、高雄病院京都駅前診療所所長で、漢方専門医の篠原明徳医師です。

篠原医師の漢方講演、軽妙な語り口で、とても面白いですよ。
身近な話題から漢方について分かりやすい解説がきけます。

以下、詳細をご案内致しますので、毎年花粉症で苦しんでおられる方はもちろん、漢方に興味のある方も是非どうぞ。

江部康二



☆☆☆☆☆
高雄病院駅前診療所所長  篠原明徳医師 漢方講演会

漢方で良くなる花粉症』

日時 2009年2月8日(日)
受付、開場 9:30〜

定員 50名(先着順)※定員になり次第締め切り
参加費 1000円(当日受付)
会場 メルパルク京都 6階会議室6

   メルパルク京都
   〒600-8216
   京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676番13
   【TEL】075-352-7444(代)【FAX】075-352-7390

タイムスケジュール

受付、開場 9:30〜

講演時間  10:00〜「漢方で良くなる花粉症」第一部
        10:40〜 休憩
        10:55〜「漢方で良くなる花粉症」第二部
        11:25  講演終了
             質疑応答

お電話・FAX・パソコンからお申し込み頂けます。

お電話でのお申し込み
075−873−2170

FAXでのお申し込み
075−873−2270

E-mailでのお申し込み
takaoclub@ktk-kyoto.jp

お問い合わせは、

京都高雄倶楽部
TEL 075−873−2170
FAX 075−873−2270
E-mail takaoclub@ktk-kyoto.jp

営業時間は、8:45から17:00(くらい)
お休みは土・日・祝です。

席をはずしていることもあるので、留守電に連絡先を入れておいてください。後ほど掛け直させていただきます。

皆さんのお申し込み、お待ちしてます♪
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
漢方薬って高いの?
おはようございます。
しばらく糖尿病のかたいお話が続きましたので、今日は久しぶりに漢方のお話です。


先日、新規の患者さんから高雄病院に問い合わせの電話がありました。「漢方薬を飲んでみたいのですが、結構高いのでしょうね?」

この質問は、私にとってはいささか意外でした。

漢方エキス剤は、昭和四二年に、小太郎漢方製薬の当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)、十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)、葛根湯(カッコントウ)、五苓散(ゴレイサン)の四品目が保険薬価に初めて収載されました。

その後、徐々に国民の漢方医学に対する期待は高まっていき、昭和五一年にはツムラのエキス剤三三品目が追補収載されて、急速に全国の医療機関に広まっていきました。現在では約一五〇処方が保険に通っています。

私としてはこのような経過があるので、ほとんどの患者さんは「漢方薬は保険が効く」ことをご存じのものと思っていたのです。また、「エキス剤は保険が効くけど、生薬は無理でしょうね?」という質問もありました。

実は、生薬は「日本薬局方」に初期から収載されていて、エキス剤をさかのぼること七年、昭和三五年に保険薬価に初めて登場しました。その後も徐々に増えて今では約二〇〇種類の生薬が保険で使えます。

ですから、胃炎喘息リウマチ腎炎不妊生理痛アトピー花粉症・冷え性・過敏性腸症候群・・・およそどんな病気でも、医療機関においては、ほとんど健康保険の範囲内で漢方薬を処方することができます。 (^_^)

難治性の病気や膠原病などでは一部、保険が効かない生薬が処方されることもあります。

詳細は
高雄病院(075−871−0245)
高雄病院京都駅前診療所(075−352−5050 )
でご相談いただけば幸いです。


江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
漢方薬と民間薬の違い
こんばんは。
今日は、第三金曜日なのでこれからライブにでかけます。
2007年12月の第三金曜ライブはお陰様で大盛況でした。(^O^)」

2008年1月16日、京都市の地下鉄東西線が太秦天神川駅まで完成したので、ライブハウス憧夢へのアクセスはとても良くなりました。

折角、全身麻酔までして声帯ポリープの手術をして美声?を取り戻したので、お客さん、たくさんきてくれたらいいのですが・・・。

さて今回は、漢方薬と民間薬のお話です。

2008年1月18日のブログで、漢方の処方が完成されていく過程を想像してみました。すなわち漢方は、生薬の組み合わせの妙が命です。

これに対して、民間薬は基本的に一味で、百人の患者さんがきても、様々な種類の病気であっても、ワンパターンで対応するのが特徴です。

かつて一世を風靡した紅茶キノコは何処へ?と思っていたら、次はヨーグルトきのこの登場。シジウム茶にアロエジュースにプロポリス・・・。すべてワンパターンですね。

これらの中で、例えばアロエは漢方藥でもあり、便通をよくし、体の熱をとる作用をもっています。暑がりで便秘ぎみの人にはそれなりに結構な薬なのですが、冷え性で下痢しやすいような人が飲んだら、ますます悪化することになります。

またヨーグルトきのこは、寒い乾燥したコーカサス地方の伝統的な飲み物です。日本のような高温多湿の環境で家庭で気軽に育てれば、雑菌やカビなど何が生えてくるやら保証のかぎりではありません。

てなわけで、やはりワンパターンで万病に効くような結構な代物はありません。

その点漢方は、一人一人の症状.病態に応じてテーラーメードの処方がでます。個々の生薬には、熱や炎症や腫れなどをとる対症療法的なものと、気・血の流れを整えて自己治癒力を高めるようなものがあります。

これらを上手に組み合わせて効果が出やすく副作用がでにくいようにするのが漢方医の腕の見せ所といえます。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
漢方と西洋医学
こんばんは。
最近、腎不全漢方養腎降濁湯>への問い合わせが、本ブログにも結構あります。

現在、糖尿病が原因で腎不全になり、人工透析に入る人が、年間1万3000人もいますから、是非 糖質制限食で糖尿病のコントロールをして、腎機能が悪化しないようにしたいものです。

万一、既に腎機能が悪化しているときは、「養腎降濁湯」が7割の人に有効です。腎不全の原因が糖尿病でも慢性腎炎でも有効です。
 
そんなわけで、今日は久しぶりに漢方のお話です。

西洋医学は、原因がはっきりしている病気はとても得意としています。

たとえば、梅毒はトレポネーマという菌が感染して発病することがわかって、ペニシリンなどの抗生物質が特効薬として開発され、簡単に治るようになりました。

江戸・明治時代までは、原因がわからず不治の病だったのですから、えらいもんです。
 
ところが今、平成の世の病気をみてみると、原因がはっきりしない病気が8割以上です。梅毒のような根治療法が期待できる病気は1〜2割で8割以上は対症療法です。

言い換えれば、西洋医学が苦手な病気が『澱』のように溜まって残ってきたと言えます。

高雄病院には、西洋医学単独では治りにくい様々な現代病の漢方治療を求めて、京都市内はもちろん、全国からたくさんの患者さんがやってこられます。

たとえば、厚生省が難病に指定しているMCTD・潰瘍性大腸炎などをはじめとして、ネフローゼ症候群、気管支喘息、慢性関節リウマチ、過敏性腸症候群、花粉症、不妊症、生理痛、冷え性、肝炎、胃炎、じんましん、アトピー性皮膚炎・・・と臨床各科にまたがる患者さんです。

漢方は、西洋医学的に原因がわからない病気に対しても、気の流れや血の流れをスムースにして、五臓六腑の機能を整えて自然治癒力を高め、根治に結びつく可能性があります。

また漢方的な熱や湿を生薬でとってやると、関節の痛みや、皮膚炎が良くなることが多いのです。

東洋医学西洋医学どちらか一方が優れているというよりも、
例えば、西洋薬でとりあえず症状をコントロールし、漢方薬で根治をめざすというような役割分担が大切と思います。

江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット