Tarzan11月10日号の記事(糖質制限批判)に反論です。
【16/10/23 Taka

先生こんにちは。
いつも参考にさせて頂いてます。
最近では、糖質制限の認知度も上がってきて、雑誌などでも言及するコメントがみられてきました。
そのような中、先日発売されたスポーツ雑誌Tarzan11月10日号に、糖尿病に関してこのようなことが記載されていました。

以下、引用

『糖質をあまりに制限し過ぎると逆に血糖値が上がりやすくなる。
糖尿病の食事療法で効果的なのはエネルギー制限のみ。
糖質制限で糖尿病が予防できる保証はない。
糖質摂取を抑え過ぎると、糖質を摂った後に血糖値が逆に上がりやすくなることもある。
糖尿病は罹患期間が長いほど血糖コントロールが難しく治りにくい。
放置して最後の手段で糖質制限に頼っても合併症の危険度は下げられない。』


このように記載されていました。
私が最近、気になっていることは糖質を抑えたことによるβ細胞の退化です。
以前、先生 おブログではそのようなことはないと書かれてありましたが、最近発売された「ケトン食ががんを消す」でも極度の糖質制限ではβ細胞の退化が懸念されるとのことで、時折、糖質を摂る工夫をしていると書かれてました。

糖質制限をすると、インスリンも今までよりは必要がなくなりますし、それを続けていて急に糖質がたくさん入ってきたら、インスリンを作ることが間に合わず血糖値が上昇してしまうこともあると思うのですが…
細胞が退化してしまうのかどうなのか、気になっているところです。】



こんばんは。

Takaさんから、Tarzan11月10日号の、糖質制限食批判の記事に関してコメント・質問を頂きました。


『①糖質をあまりに制限し過ぎると逆に血糖値が上がりやすくなる。
②糖尿病の食事療法で効果的なのはエネルギー制限のみ。
③糖質制限で糖尿病が予防できる保証はない。
④糖質摂取を抑え過ぎると、糖質を摂った後に血糖値が逆に上がりやすくなることもある。
⑤糖尿病は罹患期間が長いほど血糖コントロールが難しく治りにくい。
⑥放置して最後の手段で糖質制限に頼っても合併症の危険度は下げられない。』


ターザンの記事に対して、
以下A)B)C)D)と反論していきます。

A)
正常人が糖質制限食を実践した場合
①と④に関しては、あり得るのですが、特に問題はありません。

75g経口ブドウ糖負荷試験前3日間は、150g/日以上の糖質を摂取が推奨です。

これは糖質制限をあるていどの期間続けた正常人が、いきなりブドウ糖負荷試験をすると、一見耐糖能低下(血糖上昇)のようなデータがでることが時にあるからです。

追加分泌インスリンを出す必要がほとんどない糖質制限食を続けていた場合には、糖質摂取に対して、β細胞の追加分泌がが準備ができていない状態の可能性があります。それで、一見、耐糖能低下のように見えるのだと思います。

このような場合も、スーパー糖質制限食実践でβ細胞は休養できていて血糖コントロールは良好となるので、β細胞が障害されている可能性はありません。

すなわち、β細胞のインスリン分泌能力も準備さえ整えば、正常に作用すると考えられます。

糖質制限食実践者においては、食後高血糖によるβ細胞の障害はないので、本当にインスリン分泌能が低下するということは考えられません。

基礎分泌インスリンは、糖質制限食実践者においてもしっかり分泌されていますしβ細胞は退化などしません。

糖質制限食は、狩猟・採集時代700万年間における人類本来の食事であり、人類の健康食と考えられます。

さらに2型糖尿病の人で、糖質制限食実践によりβ細胞が休養できて、耐糖能が改善することも時にあります。

B)
②糖尿病の食事療法で効果的なのはエネルギー制限のみ。

エネルギー制限食は、高糖質食なので、「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」という酸化ストレスリスクを必ず生じます。

つまり、エネルギー制限食(高糖質食)で、糖尿病合併症を予防することは理論的に不可能なのです。

その証明として、現行の糖尿病治療により 、毎年16000人の透析、3000人の失明、3000人の足切断という悲劇が生じています。

エネルギー制限食(高糖質食)は糖尿病に効果的どころか合併症製造食というのが偽らざる実態なのです。

そして、米国糖尿病学会は、2013年10月の「栄養療法に関する声明」において糖質制限食も糖尿病治療食の一つとして正式に容認しています。

C)
③糖質制限で糖尿病が予防できる保証はない。

米国糖尿病学会によれば、血糖値に直接影響を与えるのは糖質だけで、たんぱく質、脂質は与えません。

従って、糖質制限食を実践することで、食後高血糖を防げば、理論的には、当然将来の糖尿病発症も予防できます。

新潟労災病院消化器内科部長前川智先生が書かれた
「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」
と題した英文論文がPubMedに掲載されました。
Diabetes, Metabolic syndrome, Obesity, Target and Therapy
というニュージーランドの英文雑誌です。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4063858/  → ここで全文が閲覧可能です。
Diabetes Metab Syndr Obes. 2014; 7: 195–201.
『糖質制限食が境界型糖尿病において、血糖コントロール及び2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。』
という結論です。

D)
⑤と⑥に関して、見解を述べます。

糖尿病の罹病期間が長いほど血糖コントロールが困難なのはそのとおりです。

だからこそ、できるだけ早期に糖質制限食を開始して「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を防ぐことが大切なのです。

そして、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を防いで、糖尿病合併症を予防可能なのは糖質制限食だけです。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
京都江部粉を使った糖質制限パン
おはようございます。

先日入院された患者さんから、「普段は◯◯のパンを食べてましたが、食後に血糖値を測ると上がっているんです。」との話を聞きました。

確かに、読者の皆様から

「○○の糖質制限パンは食べて大丈夫なのでしょうか?」

と言った質問を頂きます。

糖質制限パンと名うっているメーカーのパンがいろいろと販売されていますが、 確かに一般の小麦のパンに比べたら、糖質が少ないことは間違いないと思います。

ただ残念ながら、糖質表示が過小の商品もあることは間違いないようです。

表示してある糖質量から換算するよりも、かなり大きく血糖値を上げてしまう糖質制限パンもあるので、一定の注意が必要ということです。

私自身、友人に頼んで某メーカーの糖質オフケーキを取り寄せて人体実験してみたところ、糖質表示量の、2・5倍くらい血糖値上昇がみられました。

普通のケーキよりはましですが、やはりこれではフェアではなく、如何なものかと思います。

また、あらてつさんに何社かのふすまパンと糖質制限パンの実験台にされましたが、こちらも同じく表示してある糖質量よりも大きな血糖値の上昇が見られました。

血糖自己測定器を持っている人は、自分で確かめた方が無難です。

血糖自己測定器を持っていない人は、ドラッグストアで尿糖試験紙を購入して、食後1時間程度の尿糖を測定してみましょう。

もし尿糖陽性なら、血糖値が180mgを超えた可能性が高いので注意が必要です。

その点、私が監修している糖質制限ドットコムの糖質制限パンは、私自身が開発段階から何度も試食と血糖検査を行い、大学の専門家の助言を受け完成した糖質制限ミックス粉、京都江部粉を使用しています。

膨大な手間と時間をかけて、研究・研鑽を積んできましたので、京都江部粉を使用した糖質制限ドットコムの糖質制限パンより、実際に血糖値をあげる糖質含有量が少ないパンは、この世に存在しないと自負しています。

タイプも3種ありますので、それぞれ食べ方に合わせて選んで頂けます。


おいしい糖質制限ぱん
おいしい糖質制限パン(5個入)
https://www.toushitsuseigen.com/products/detail6.html


しょくぱん
おいしい糖質制限食パン(5枚入)
https://www.toushitsuseigen.com/products/detail72.html


やまぱん
ローカーボ山形食パン
https://www.toushitsuseigen.com/products/detail7.html



それぞれ、一流のパン職人さんに1点1点手作りで焼いて頂いてます。

血糖値の上昇を最低限に抑え、尚且つ小麦のパンに限りなく近づいたおいしい糖質制限パン。

糖尿病人、メタボ人、ダイエッターと全ての糖質セイゲニストの皆さんに、自信を持ってお勧め致します(^^)

是非、お試しあれ。


なお、一部、マーガリンを使って「糖質制限食」と謳っているメーカーがあるそうですが、私が糖質制限食でマーガリンを勧めることはありえませんのでご注意下さい。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食とコルチゾールの関係について。2型糖尿病は農耕以降の病気。
【16/10/02 コンタ

まだ先生が言及なさっていない、糖質制限を否定する根拠の一つについて

江部先生
はじめまして。

桐山秀樹さんが亡くなった際、先生の「高血糖の記憶」の説明を「言い訳」と断定し、聞く耳を持たなかった人が居たことは記憶に新しいです(そして、その人が桐山秀樹さんが糖質制限を中止していたことを知っているかも疑問です)。
どうかそのような人達が、ケトン体の安全性を確認する日が来てほしいものですね。

さて、本日は一つ先生に確認して頂きたいことがございましてコメントを投稿させて頂きました。「糖質制限とコルチゾールの関係について」です。ブログ内を探してみたところ、まだ言及をなさっていないことに気付いたので、よい機会なのでお伺いしてみようかと思ったのです。

糖質制限を否定する方の中に「糖質制限をすると糖新生のためにコルチゾールが分泌され、インスリン抵抗性が上がり、かえって糖尿病を発症するリスクが高まる」と主張する人が散見されます。しかし、高校で生物を少し学んだことのある私は、この主張に強い疑問を覚え、以下のような推測をしました。
(今回のお伺いとは無関係ですが、「糖質制限や食事回数の削減を行うと、少量の糖質に対しても過剰にインスリンが分泌されるようになり、結果膵臓のランゲルハンス島β細胞が疲弊し、糖尿病に至る」と主張する方もおられました)

・確かに血糖値が下がると糖質コルチコイドの一つとしてコルチゾールが分泌されるが、血糖値が安定すればコルチゾールの分泌は抑制され、元のホルモンバランスに戻る。

・コルチゾールが分泌されるとインスリン抵抗性が上がるというのは、コルチゾール自体がインスリンの働きを抑制するのであって、コルチゾール自体が直接インスリン感受性にダメージを与えるのではないため、上の通りに血糖値とホルモンバランスが安定すれば全くの無問題である。

上記の私の推測は正しいでしょうか。そして結局、糖質制限を行うことががかえって糖尿病のリスクを上げることになるのでしょうか。

この、「糖質制限とコルチゾールの関係について」がはっきりしないために、糖質制限を断念するという方は多いはずですので、是非先生の意見をお聞きしたいです。

失礼致しました。】



コンタ さん

副腎皮質からのコルチゾール分泌は、視床下部-下垂体-副腎皮質系のnegative feedback機構により調節されています。

例えば生体は、ストレス(飢餓、寒冷、外傷など)があると、下垂体のACTH分泌を介して、副腎皮質からのコルチゾール分泌を促し、
糖新生で血糖値が上昇します。コルチゾールには糖新生作用があります。


『・確かに血糖値が下がると糖質コルチコイドの一つとしてコルチゾールが分泌されるが、血糖値が安定すればコルチゾールの分泌は抑制され、元のホルモンバランスに戻る。

・コルチゾールが分泌されるとインスリン抵抗性が上がるというのは、コルチゾール自体がインスリンの働きを抑制するのであって、コルチゾール自体が直接インスリン感受性にダメージを与えるのではないため、上の通りに血糖値とホルモンバランスが安定すれば全くの無問題である。』



コンタ さんのお考えに、私も賛成です。

糖質制限食で、血糖変動幅が極めて少なくなり、全身の代謝が安定するので、コルチゾールをはじめ全身のホルモンバランスも安定すると考えられます。

糖質制限食を続けている場合、インスリン基礎分泌は普通に必要ですが、インスリン追加分泌は少量で済みます。

従って、膵臓のβ細胞は休養できるので疲弊はしません。

糖質制限食は、人類700万年間の狩猟・採集時代の食生活であり、人類本来の食事で、人類の健康食と言えます。

狩猟・採集時代は、やはりインスリンの基礎分泌は必要ですが、追加分泌は時々程度だったと考えられます。

ブドウ糖しかエネルギー源にできない赤血球のために、人体には血糖値確保のためのバックアップシステムが複数あります。

これに対して、血糖値を下げるのは唯一インスリンのみであり、バックアップシステムがありません。狩猟・採集時代の700万年間は血糖が上がるのは、時々手に入った野生の果物、ナッツ類、根茎類を摂取したときくらいであり、このときに追加分泌インスリンが必要だった程度です。

このように、700万年間、インスリン追加分泌は時々必要だった程度なので、わざわざバックアップシステムを構築する必然性がなかったと考えられます。


<血糖値確保のためのバックアップシステム>
1)グルカゴン
2)アドレナリン→ストレスで分泌増加
3)コルチゾール→ストレスで分泌増加
4)成長ホルモン
5)アミノ酸からの糖新生
6)グリセロール(中性脂肪の分解産物)からの糖新生
7)乳酸から糖新生

<血糖値を下げるのはインスリンだけ>



現代のように糖質を、頻回に摂取し、「血糖値上昇とインスリン大量分泌」を頻回に生じるとβ細胞は疲弊していき、インスリン分泌能力が低下して、40年、50年経過していくとで糖尿病発症となると考えられます。

700万年間、さほど働いていなかったβ細胞が、農耕開始後1万年間は、結構、毎日稼働し始めて、とくに精製炭水化物摂取後のこの200~300年は、朝昼晩、3時のおやつ、夜食のラーメンと、馬車馬の如く働きづめです。

現代の食生活は、膵臓のβ細胞にとって、まさに受難の時代と言えます。

2型糖尿病は、狩猟・採集時代の700万年間は存在しなかった病気であり、農耕開始(穀物食開始)以降に生じた新しい病気と考えられます。



江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
優勝の要因は「食事を変えたから」豪栄道関。糖質制限食。
こんばんは。

2016年9月25日(日)
大相撲の豪栄道関が、全勝で初優勝を飾りました。
豪栄道関、おめでとございます。

豪栄道関に関して、ウェブのにっぽん放送のサイトに、、面白い記事が載りました。
三島学さんから、コメントを頂きました。
ありがとうございます。

【16/09/28 北九州 三島
豪栄道 復活優勝のわけ
http://www.1242.com/lf/articles/18100/

相撲界まで。
サッカー、テニス、ボクシング、・・・に続き】


優勝の要因を質問された豪栄道関はぽつりと「食事を変えたからなぁ」と漏らしたそうです。

週4回の焼き肉店通いは不変で、朝のけいこを終えた後のちゃんこでは炭水化物を口にせず。

これは、何と糖質制限食ではないですか。
素晴らしいです。
怪我に悩まされた豪栄道関ですが、糖質制限食のおかげで体調が非常に良いようです。

「オフロードサイクリストにおける運動代謝と身体能力へのケトン食の影響」
Nutrients 2014, 6, 2493-2508

という題のポーランドの研究は、

『低から中等度の強度のトレーニング負荷のトレーニング過程においては、ケトン食は優位である可能性がある。
筋肉のダメージも少ない。』

と結論しています。

筋肉のダメージも少ないというのが肝要で、スーパー糖質制限食やケトン食は、怪我をしにくいし、筋肉の回復も早いと思われます。
豪栄道関のさらなる活躍を期待したいと思います。

それから、長友佑都選手、ノバク・ジョコビッチ選手、井岡一翔選手の活躍も楽しみです。

我らが錦織圭選手、せめてジョコビッチのように夜だけでも糖質制限食をお願いいます。


江部康二



☆☆☆
以下、にっぽん放送のサイトから抜粋

http://www.1242.com/lf/articles/18100/
2016/09/26

優勝の要因は「食事を変えたから」大相撲大関・豪栄道豪太郎(30歳) 
スポーツ人間模様

秋場所の優勝を決めていた豪栄道が千秋楽も快勝、
カド番から史上初の全勝優勝を飾りました。
1996年秋場所の横綱貴乃花以来20年ぶりの日本人力士全勝制覇など
記録づくしの初優勝です。

その貴乃花親方は現在、巡業部部長をつとめているだけに
「巡業中のけいこの賜物」と大絶賛のメッセージを送りました。

優勝の要因を質問された豪栄道はぽつりと「食事を変えたからなぁ」と漏らしました。
週4回の焼き肉店通いは変わらないものの、
朝のけいこを終えた後のちゃんこでは炭水化物を口にせず、
サプリメントなどを摂るなど食生活を改善。

さまざまな故障も癒え、夏巡業でも意欲的なけいこを連日熱心に行っていました。
元々力はあり、条件が揃っただけに、優勝しても不思議ではありませんでした。
思い出すのは2010年に発覚した野球賭博問題に豪栄道も関与していたということで、
名古屋場所の休場を勧告され十両へ陥落しました。

この時は境川親方(元小結両国)も謹慎。
唯一の楽しみの散歩も封印して、けいこが終わった後、
土俵のまわりを何週も歩く姿をみた豪栄道は
「オヤジ(境川親方)のために、必ず恩返しをする」と誓ったそうです。

2014年には大関へ昇進しましたが、それからは今ひとつ振るわず、
今場所、4度目のカド番からようやく復活しました。
横綱昇進の内規は2場所連続優勝、または、それに準ずる成績ということで、
昨日あたりの二所ノ関審判部長の話によると、3横綱を総ナメにして、
少なくとも14勝くらいすれば一気に昇進というようなことを言っていました。
そうなれば今場所休場の白鵬も黙っていません。
もちろん稀勢の里も狙っています。締めの九州場所が楽しみです。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
大豆食品と大豆イソフラボンについて。サプリの大豆イソフラボンの安全性は?
【16/09/01 Nサトウ

江部先生はじめまして^^

江部先生はじめまして。38歳の男性です。

「京都の名医~」、「糖質制限の教科書」、「蒸し大豆のレシピ本」を購入してスーパー糖質制限食を実践してます。先生の書籍に出会えた事が今年1年の一番の収穫で、衝撃でした。

とにかく目から鱗な内容ばかりでとても興味深く拝読させて頂きました。

お蔭さまでスーパー糖質制限食を頑張って実践した結果、3か月で90kgあった体重が現在80kgに。

今のところ糖尿病は発症しておりませんが、予防の為に今後もスーパー糖質制限食を実践していく所存です。

さて早速ですが、一つ質問させて下さい。

私が摂取している日単位の大豆系の総量なのですが・・・。

・納豆2パック(1個50g)
・がんも(掌サイズ2個)
・蒸し大豆100g

と、いつも大体1日でこれだけの量を摂取してます。

これって大豆取り過ぎですかね?

と、言いますのも、 「蒸し大豆レシピ」本中の大豆イソフラボン絡みの記事(12ページ)で、サプリの取り過ぎがダメなのか、サプリじゃなくても取りすぎはダメなのか自分にはよく分からない箇所があって質問させて頂きました。

自分としては蒸し大豆(新発見!)おいしいし、蒸し大豆だけで300g/日くらい摂取したいのですが^^;

御多忙とは思いますが、アドバイス頂ければ幸いです^^

唐突な質問お許しください。】



こんにちは。

Nサトウさん から、大豆食品と大豆イソフラボンについて、コメント・質問を頂きました。

Nサトウさん、拙著のご購入、ありがとうございます。
90kg → 80kg 
10kgの減量成功、良かったですね。

さて、私たち糖尿人が、糖質制限食を実践していると、大豆や大豆製品を、普通の人よりたくさん摂取することになりますので、今回は、大豆製品および大豆イソフラボンについて考えてみました。

健康食ブームで、大豆イソフラボンを含む特定保健用食品が、多数出回っています。

それで「大豆イソフラボンって摂りすぎても大丈夫なの?」という疑問がでてきて、それに対して厚生労働省医薬食品局食品安全部が回答しています。

まず重要なことは、長い食経験を有する大豆、あるいは、大豆食品そのものの安全性が問題となっているのではありません。

即ち、糖質制限食で豆腐や納豆や大豆パンなどの摂取量が少々増えても、食品として大豆全体を摂取している限りは、その中に含まれている大豆イソフラボンに関しては、なんの問題もありません。

もっとも糖質制限食の場合、炭水化物以外の魚介類や肉類や野菜など食べ放題なので、大豆だけに頼る必要はありません。

私の考えとしては、大豆たんぱく(植物たんぱく)だけでなく、 動物性たんぱく質(魚や肉)もしっかり摂取するのが、人類の健康食と思います。

焼き肉、ステーキ、ハンバーグ、シチュー、すき焼き、オムレツ、焼き鳥、刺身、焼き魚・煮魚、豆腐、納豆、おでん、煮野菜、生野菜・・・いろいろ食べて美味しく楽しく糖質制限食実践といきたいですね。

一方、サプリメントとして、単体の大豆イソフラボンのみを上乗せして摂取する場合の安全性が問題となり、検討されたものです。

結論としては、食品安全委員会が平成18年にまとめた「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」では、1日当たりの大豆イソフラボンの摂取目安量の上限値を70~75mgとしそのうち、サプリメントや特定保健食品などで摂取する量は1日当たり30mgまでが望ましいとしています。

実際、閉経前の女性が、過剰に大豆イソフラボンを摂取すると血中ホルモン値が変動したり、月経周期が延長することなどがあるようです。

また、閉経後女性を対象に、大豆イソフラボンの錠剤(150mg/日)を5年間服用してもらった長期試験では、60カ月で子宮内膜増殖症の発症が、有意に高くなるという報告があったそうです。


**以下の厚生労働省医薬食品局食品安全部の報道資料をご参照ください。


報道発表資料
平成18年8月23日
厚生労働省医薬食品局食品安全部

大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&Aについて


1.食品安全委員会では、厚生労働省の依頼を受け、大豆イソフラボンを関与成分とする特定保健用食品の安全性評価を行い、平成18年5月、安全性評価結果の報告書として「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」を取りまとめました。

2.この大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価においては、これまでの長い食経験を有する大豆あるいは大豆食品そのものの安全性を問題としているのではなく、大豆イソフラボンのみを通常の食生活に上乗せして摂取する場合の安全性が検討されたものです。

3.厚生労働省では、大豆及び大豆由来食品等に関する正確な情報提供を行うため、大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&Aを作成し、厚生労働省のHPに掲載しています。また、食品安全委員会の評価結果を受け、平成18年8月、「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品等の取扱いに関する指針」を策定しました。

4.大豆及び大豆由来食品等は、良質のタンパク質源であるだけでなく、カルシウム等にも富む重要な栄養源ですので、厚生労働省では、広く国民の皆様に、食生活の中で他の食品と組み合わせてバランスよく食べることをお勧めしているところです。

(参考)
「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品安全性評価の基本的な考え方2006年5月」(別添1(PDF:4,130KB))
「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品等の取扱いに関する指針」(PDF:253KB)

農林水産省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」ホームページ:http://www.maff.go.jp/syohi_anzen/isoflavon_qa.html

食品安全委員会「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」ホームページ:http://www.fsc.go.jp/sonota/daizu_isoflavone.html



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット