2016年05月16日 (月)
こんにちは。
食品標準成分表2015年版(七訂)のマヨネーズと、キューピーマヨネーズの栄養成分を比べてみました。
以前の本ブログ記事を少し訂正します。
七訂と五訂はマヨネーズの栄養成分は同一でした。
A)日本食品標準成分表2015年版(七訂)のマヨネーズ
マヨネーズ・卵黄型 100gあたり の栄養成分
エネルギー 670.0
水分(g) 20.2
たんぱく質(g) 2.8
脂質(g) 72.3
※飽和脂肪酸(g) 6.85
※一価不飽和脂肪酸(g) 36.50
多価不飽和脂肪酸(g) 22.99
※コレステロール(mg) 150
炭水化物(g) 1.7
※食物繊維(g) 0.0
食塩相当量(g) 2.3
脂肪酸総量 66.34
飽和脂肪酸量 6.85
一価不飽和脂肪酸 36.50
多価不飽和脂肪酸 22.99
オレイン酸 30.39
リノール酸 22.47
リノレン酸 6.16g
B)
キューピーマヨネーズの組成
キューピーマヨネーズのホームページで調べて以下記載
原材料名
食用植物油脂(大豆を含む)、卵黄、醸造酢(りんごを含む)、
食塩、調味料(アミノ酸)、香辛料、香辛料抽出物
大さじ約1杯(15g)当たりの栄養成分
エネルギー 100kcal
たんぱく質 0.4g
脂質 11.2g
炭水化物 0.1g
ナトリウム 105mg
情報更新日:2016年1月6日
100gあたりの栄養成分
エネルギー 666.7kcal
たんぱく質 2.67g
脂質 74.67g
炭水化物 0.67g
ナトリウム 699.9mg
食品成分表(七訂)のマヨネーズに比べて、キューピーマヨネーズの方が脂質が多くて炭水化物が少ないので、糖質制限的には好ましいです。
そして、キユーピーお客様相談室に直接メールして問い合わせたところ、2016年時点でキユーピー マヨネーズについては、脂肪酸組成のデータはないそうです。
また、以前私がブログに書いた キユーピー マヨネーズの脂肪酸組成のデータは、正確な数字ではありませんでした。(*)
脂肪酸全体に対するオレイン酸、リノール酸、αリノレン酸のパーセンテージは、下記の「全国消費生活相談員協会関東支部 食の研究会」の報告書にも記載がありません。
マヨネーズの脂肪酸は、上記以外にもオパルミチン酸、ステアリン酸、イコセン酸なども含まれています。
済みませんでした。
C)
全国消費生活相談員協会関東支部 食の研究会
http://www.zenso.or.jp/wp-content/uploads/manq.pdf
マヨネーズの表示に関する
アンケート報告書概要
2005年8月10日
マヨネーズ成分表
キューピーマヨネーズ
食用植物油脂(大豆を含む)
卵黄
醸造酒(りんごを含む)
食塩
調味料(アミノ酸)
香辛料
栄養成分表示
12gあたり
エネルギー 82kcal
水分 2.6g
たんぱく質 0.3g
脂質 9.0g
炭水化物 0.1g
ナトリウム 86mg
オレイン酸 4.2g
リノール酸 2.3g
αリノレン酸 0.6g
食塩相当量 0.2g
栄養成分
100gあたり
エネルギー 683kcal
水分 21.7g
たんぱく質 2.45g
脂質 75g
炭水化物 0.83g
ナトリウム 716.7mg
オレイン酸 35g
リノール酸 19.17g
αリノレン酸 5g
食塩相当量 1.67g
2005年の段階では、キューピーマヨネーズにもオレイン酸、リノール酸、αリノレン酸の表示があったようですが、2016年現在は、表示はないようです。
2005年の時点では、キューピーマヨネーズは、普通の五訂(七訂)食品成分表に記載してあるマヨネーズ・卵黄型よりは、オレイン酸が多くてリノール酸が少ないので、やはり好ましいです。
2005年と2016年のキューピーマヨネーズの栄養成分を比べると、少しだけ変化がありますね。
炭水化物が少し減って、たんぱく質が少し増えています。
江部康二
(*)
糖質制限食とマヨネーズとコレステロール
2007年11月27日 (火)
おはようございます。
調味料の中で、マヨネーズは糖質制限食OK食品です。私も家でも外食でもよく使います。
サラダを注文したときなど、レストランの砂糖たっぷりの甘いドレッシングは断って、マヨネーズを持ってきてもらいます。
マヨネーズは、日本食品標準成分表で見ると、卵黄型だと100g中1.7g、全卵型で4.5gの糖質含有量です。当然卵黄型がいいですね。
例えば、キューピーマヨネーズは、通常のものは砂糖ゼロで、糖質は100g中に0.7gていどで、脂質は100gあたり74.7gで、タンパク質が2.7gと、さらに好ましいです。
キューピーマヨネーズの脂肪酸組成は、約53パーセントがオレイン酸、約27パーセントがリノール酸、α-リノレン酸が約7.64パーセント程度で、「リノール酸型食品」ではなく、「オレイン酸型食品」でお奨め食品です。
マヨネーズの歴史を紐解いたり、誤解をただしたり・・・
以下は、キューピーマヨネーズのホームページからの引用ですが、私もほぼ同意見です。
<キューピー マヨネーズワールド>
『18世紀半ば、メノルカ島(スペイン)での出来事です。当時イギリス領だったこの島にフランス軍が攻撃をしかけました。その指揮をとっていたのがリシュリュー公爵。戦火の中、公爵は港町マオンで料理屋に入り、お肉に添えられたあるソースに出会いました。
そのソースを気に入った公爵は、後にパリでそのソースを「マオンのソース」として紹介しました。それが「Mahonnaise(マオンネーズ)」と呼ばれ、その後「Mayonnaise(マヨネーズ)」となりました。これがマヨネーズの最も有力な起源説といわれています。』
<未だに冤罪に泣くコレステロール>
『マヨネーズは血中コレステロール値を上げるのではないか、という誤解が未だにあります。たくさんコレステロールを摂取したからといって血中コレステロール値が上がるとは限らない、むしろ上がらない人のほうが多いことは、現在では証明済みです。コレステロールは食事から摂取する数倍の量が体内(主に肝臓)で合成されており、食事由来のコレステロールが増えれば、肝臓はその分合成を控え、血中コレステロール値を一定に保とうとするからです。
「コレステロールを多く摂取すると動脈硬化になる」という大前提が崩れてしまえば、「卵を食べると動脈硬化になる」「卵を原料とするマヨネーズもやはり動脈硬化を引き起こす」という論理も破綻します。食事の栄養バランスを考えれば、普通の人は一日に卵を2個ぐらい食べたほうがいいというのが現在の常識です。マヨネーズの場合は、含まれるコレステロールの量も微々たるもので、マヨネーズには血中コレステロール値を下げる作用を持つ、卵黄レシチンや植物油が含まれています。』
コレステロール=動脈硬化、と考えがちですが、実はコレステロールは、からだの細胞やホルモンを作る、大切な成分です。人間の体内で合成されるコレステロールは600mg~700mg/1日です。また、動脈硬化が起こるのは、コレステロールそのものではなく、それを組織に運ぶ物質が酸化されることによります。
マヨネーズの主原料である卵は、コレステロールを含む食品です。でも、マヨネーズを1日15gずつ、12週間食べてもらったところ、血中のコレステロール値は健康な人では正常に保たれ、また高脂血症患者では低下した、という実験結果もあります。これはマヨネーズにたっぷり含まれるオレイン酸の効果だろうと報告されています(東儀宣哲・上嶋稔子「新薬と臨床」第48巻第3号から)。
私は、別にキューピーマヨネーズの回し者ではではありませんが、コレステロールに対する見解には賛成です。
我が家ではキューピーマヨネーズをもっぱら使用していますが、単純に糖質含有量が少ないし砂糖も含まれていないからです。
ああ、それにやっぱり一番美味しいですね(o^。^o)
さらに追い風として、<ワイル博士の医食同源、アンドルー・ワイル、角川書店>の135ページに、
「1976年から長期におこなわれているハーバード大学看護部の研究で、マヨネーズと油ベースのサラダドレッシングをよく使う女性は、それらをめったに使用しない女性に比べて冠動脈疾患のリスクがいちじるしく低いことが判明した」との記載があります。
また、米国の大規模介入試験(5万人弱の閉経女性を対象に、対照群を置き、平均8年間にわたって追跡)において脂質熱量比率20%で強力に指導したグループは、対照群に比較して、心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクを下げないことがアメリカ医師会雑誌2006年2月8日号で報告されました。総コレステロール値も、両群に差はありませんでした。
つまり、従来のヘルシー食(糖質を中心に野菜をたっぷりと摂取)を徹底して脂質を減らしても、ガンも心筋梗塞も減らなかったという衝撃的な事実が明らかとなったわけです。
糖質制限食は、相対的に高脂肪・高タンパク食となります。その中でマヨネーズは、高脂肪食の王様のようなものです。
一時若者の間で、何でもかんでもマヨネーズをかけて食べることが流行し、「マヨラー」と呼ばれて、有識者の顰蹙を買っていたようですが、今や私もマヨラーの端くれですね。
「オレイン酸型食品」の雄、マヨネーズは 糖質制限食の優等生です。ブログ読者の皆さんも今日からマヨラー?目指して下さいね。
江部康二
食品標準成分表2015年版(七訂)のマヨネーズと、キューピーマヨネーズの栄養成分を比べてみました。
以前の本ブログ記事を少し訂正します。
七訂と五訂はマヨネーズの栄養成分は同一でした。
A)日本食品標準成分表2015年版(七訂)のマヨネーズ
マヨネーズ・卵黄型 100gあたり の栄養成分
エネルギー 670.0
水分(g) 20.2
たんぱく質(g) 2.8
脂質(g) 72.3
※飽和脂肪酸(g) 6.85
※一価不飽和脂肪酸(g) 36.50
多価不飽和脂肪酸(g) 22.99
※コレステロール(mg) 150
炭水化物(g) 1.7
※食物繊維(g) 0.0
食塩相当量(g) 2.3
脂肪酸総量 66.34
飽和脂肪酸量 6.85
一価不飽和脂肪酸 36.50
多価不飽和脂肪酸 22.99
オレイン酸 30.39
リノール酸 22.47
リノレン酸 6.16g
B)
キューピーマヨネーズの組成
キューピーマヨネーズのホームページで調べて以下記載
原材料名
食用植物油脂(大豆を含む)、卵黄、醸造酢(りんごを含む)、
食塩、調味料(アミノ酸)、香辛料、香辛料抽出物
大さじ約1杯(15g)当たりの栄養成分
エネルギー 100kcal
たんぱく質 0.4g
脂質 11.2g
炭水化物 0.1g
ナトリウム 105mg
情報更新日:2016年1月6日
100gあたりの栄養成分
エネルギー 666.7kcal
たんぱく質 2.67g
脂質 74.67g
炭水化物 0.67g
ナトリウム 699.9mg
食品成分表(七訂)のマヨネーズに比べて、キューピーマヨネーズの方が脂質が多くて炭水化物が少ないので、糖質制限的には好ましいです。
そして、キユーピーお客様相談室に直接メールして問い合わせたところ、2016年時点でキユーピー マヨネーズについては、脂肪酸組成のデータはないそうです。
また、以前私がブログに書いた キユーピー マヨネーズの脂肪酸組成のデータは、正確な数字ではありませんでした。(*)
脂肪酸全体に対するオレイン酸、リノール酸、αリノレン酸のパーセンテージは、下記の「全国消費生活相談員協会関東支部 食の研究会」の報告書にも記載がありません。
マヨネーズの脂肪酸は、上記以外にもオパルミチン酸、ステアリン酸、イコセン酸なども含まれています。
済みませんでした。
C)
全国消費生活相談員協会関東支部 食の研究会
http://www.zenso.or.jp/wp-content/uploads/manq.pdf
マヨネーズの表示に関する
アンケート報告書概要
2005年8月10日
マヨネーズ成分表
キューピーマヨネーズ
食用植物油脂(大豆を含む)
卵黄
醸造酒(りんごを含む)
食塩
調味料(アミノ酸)
香辛料
栄養成分表示
12gあたり
エネルギー 82kcal
水分 2.6g
たんぱく質 0.3g
脂質 9.0g
炭水化物 0.1g
ナトリウム 86mg
オレイン酸 4.2g
リノール酸 2.3g
αリノレン酸 0.6g
食塩相当量 0.2g
栄養成分
100gあたり
エネルギー 683kcal
水分 21.7g
たんぱく質 2.45g
脂質 75g
炭水化物 0.83g
ナトリウム 716.7mg
オレイン酸 35g
リノール酸 19.17g
αリノレン酸 5g
食塩相当量 1.67g
2005年の段階では、キューピーマヨネーズにもオレイン酸、リノール酸、αリノレン酸の表示があったようですが、2016年現在は、表示はないようです。
2005年の時点では、キューピーマヨネーズは、普通の五訂(七訂)食品成分表に記載してあるマヨネーズ・卵黄型よりは、オレイン酸が多くてリノール酸が少ないので、やはり好ましいです。
2005年と2016年のキューピーマヨネーズの栄養成分を比べると、少しだけ変化がありますね。
炭水化物が少し減って、たんぱく質が少し増えています。
江部康二
(*)
糖質制限食とマヨネーズとコレステロール
2007年11月27日 (火)
おはようございます。
調味料の中で、マヨネーズは糖質制限食OK食品です。私も家でも外食でもよく使います。
サラダを注文したときなど、レストランの砂糖たっぷりの甘いドレッシングは断って、マヨネーズを持ってきてもらいます。
マヨネーズは、日本食品標準成分表で見ると、卵黄型だと100g中1.7g、全卵型で4.5gの糖質含有量です。当然卵黄型がいいですね。
例えば、キューピーマヨネーズは、通常のものは砂糖ゼロで、糖質は100g中に0.7gていどで、脂質は100gあたり74.7gで、タンパク質が2.7gと、さらに好ましいです。
キューピーマヨネーズの脂肪酸組成は、約53パーセントがオレイン酸、約27パーセントがリノール酸、α-リノレン酸が約7.64パーセント程度で、「リノール酸型食品」ではなく、「オレイン酸型食品」でお奨め食品です。
マヨネーズの歴史を紐解いたり、誤解をただしたり・・・
以下は、キューピーマヨネーズのホームページからの引用ですが、私もほぼ同意見です。
<キューピー マヨネーズワールド>
『18世紀半ば、メノルカ島(スペイン)での出来事です。当時イギリス領だったこの島にフランス軍が攻撃をしかけました。その指揮をとっていたのがリシュリュー公爵。戦火の中、公爵は港町マオンで料理屋に入り、お肉に添えられたあるソースに出会いました。
そのソースを気に入った公爵は、後にパリでそのソースを「マオンのソース」として紹介しました。それが「Mahonnaise(マオンネーズ)」と呼ばれ、その後「Mayonnaise(マヨネーズ)」となりました。これがマヨネーズの最も有力な起源説といわれています。』
<未だに冤罪に泣くコレステロール>
『マヨネーズは血中コレステロール値を上げるのではないか、という誤解が未だにあります。たくさんコレステロールを摂取したからといって血中コレステロール値が上がるとは限らない、むしろ上がらない人のほうが多いことは、現在では証明済みです。コレステロールは食事から摂取する数倍の量が体内(主に肝臓)で合成されており、食事由来のコレステロールが増えれば、肝臓はその分合成を控え、血中コレステロール値を一定に保とうとするからです。
「コレステロールを多く摂取すると動脈硬化になる」という大前提が崩れてしまえば、「卵を食べると動脈硬化になる」「卵を原料とするマヨネーズもやはり動脈硬化を引き起こす」という論理も破綻します。食事の栄養バランスを考えれば、普通の人は一日に卵を2個ぐらい食べたほうがいいというのが現在の常識です。マヨネーズの場合は、含まれるコレステロールの量も微々たるもので、マヨネーズには血中コレステロール値を下げる作用を持つ、卵黄レシチンや植物油が含まれています。』
コレステロール=動脈硬化、と考えがちですが、実はコレステロールは、からだの細胞やホルモンを作る、大切な成分です。人間の体内で合成されるコレステロールは600mg~700mg/1日です。また、動脈硬化が起こるのは、コレステロールそのものではなく、それを組織に運ぶ物質が酸化されることによります。
マヨネーズの主原料である卵は、コレステロールを含む食品です。でも、マヨネーズを1日15gずつ、12週間食べてもらったところ、血中のコレステロール値は健康な人では正常に保たれ、また高脂血症患者では低下した、という実験結果もあります。これはマヨネーズにたっぷり含まれるオレイン酸の効果だろうと報告されています(東儀宣哲・上嶋稔子「新薬と臨床」第48巻第3号から)。
私は、別にキューピーマヨネーズの回し者ではではありませんが、コレステロールに対する見解には賛成です。
我が家ではキューピーマヨネーズをもっぱら使用していますが、単純に糖質含有量が少ないし砂糖も含まれていないからです。
ああ、それにやっぱり一番美味しいですね(o^。^o)
さらに追い風として、<ワイル博士の医食同源、アンドルー・ワイル、角川書店>の135ページに、
「1976年から長期におこなわれているハーバード大学看護部の研究で、マヨネーズと油ベースのサラダドレッシングをよく使う女性は、それらをめったに使用しない女性に比べて冠動脈疾患のリスクがいちじるしく低いことが判明した」との記載があります。
また、米国の大規模介入試験(5万人弱の閉経女性を対象に、対照群を置き、平均8年間にわたって追跡)において脂質熱量比率20%で強力に指導したグループは、対照群に比較して、心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクを下げないことがアメリカ医師会雑誌2006年2月8日号で報告されました。総コレステロール値も、両群に差はありませんでした。
つまり、従来のヘルシー食(糖質を中心に野菜をたっぷりと摂取)を徹底して脂質を減らしても、ガンも心筋梗塞も減らなかったという衝撃的な事実が明らかとなったわけです。
糖質制限食は、相対的に高脂肪・高タンパク食となります。その中でマヨネーズは、高脂肪食の王様のようなものです。
一時若者の間で、何でもかんでもマヨネーズをかけて食べることが流行し、「マヨラー」と呼ばれて、有識者の顰蹙を買っていたようですが、今や私もマヨラーの端くれですね。
「オレイン酸型食品」の雄、マヨネーズは 糖質制限食の優等生です。ブログ読者の皆さんも今日からマヨラー?目指して下さいね。
江部康二
2015年10月03日 (土)
おはようございます。
肉の脂とオリーブオイル、どちらが身体によいのでしょうか?
肉の脂など、食物中の脂質(ほとんどが中性脂肪)は、グリセロールと脂肪酸に分解されて小腸上皮から吸収されますが、そのなかで中性脂肪に再合成され集合します。
この集合体は、キロミクロンと呼ばれ、リンパ液に瞬時に入り、リンパ管に拡散します。
キロミクロン(中性脂肪が積み荷)は、胸管を上行し鎖骨下静脈内に移行します。
鎖骨下静脈に入ったキロミクロンのほとんどは、肝臓、あるいは脂肪組織・筋肉組織などの毛細血管を通る間に、毛細血管壁にあるリポ蛋白リパーゼにより、その積み荷の中性脂肪は、脂肪酸とグリセロールに分解されます。
その分、中性脂肪は血液中から取り除かれます。
脂肪酸は、筋肉細胞などでエネルギー源として利用されます。
血中に残った脂肪酸は、肝臓と脂肪組織の中に拡散します。
そして、筋肉でエネルギー源として利用されずに肝臓や脂肪組織に取り込まれた脂肪酸は、再び中性脂肪に合成され脂肪細胞内に蓄えられます。
中性脂肪は、1つのグリセロール(グリセリン)に3分子の脂肪酸が結合して構成されています。
オリーブオイルの成分は、脂肪酸ですので、そのまま小腸から吸収されます。
従って、エネルギー源として使われずに余った脂肪酸は中性脂肪に合成されて蓄えられるという意味では、肉の脂もオリーブオイルも同じようなものだと思われます。
一般的にはオリーブオイルが心筋梗塞予防によいとされていますね。
また、動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸は、取りすぎない方がよいとされていますが、日本脂質栄養学会は、動物性脂肪の方を植物性脂肪より推奨しています。
私も動物性脂肪は悪玉ではないと思います。
例えば、何かと評判の良いオリーブオイルの主成分は、オレイン酸という一価不飽和脂肪酸です。
そして何かと評判の悪い牛脂の主成分も、実はオレイン酸なのですから、なにをか言わんやですね。
☆☆☆
脂肪酸は分子の長さによって、長鎖・中鎖・短鎖に分類されます。
◆長鎖脂肪酸:
植物油の多くやラード・牛脂など。小腸でゆっくりと吸収されながら、粘膜で中性脂肪に再合成されてリンパ菅や静脈に入り、 筋肉や脂肪組織に運ばれ、余分なものは体脂肪として蓄積されます。
◆中鎖脂肪酸:
牛乳やココナッツ油など。母乳の脂肪分にも約3% 含まれています。
長さが長鎖脂肪酸の約半分、およそ4倍も吸収が速く、門脈という肝臓に栄養を送る血管に入り、肝臓で速やかに分解されてエネルギーに なります。
代謝が長鎖脂肪酸にくらべ約10倍速いので、体脂肪になりにくいのが特長です。
◆短鎖脂肪酸:
バターに含まれる酪酸があります。
☆☆☆
代表的な脂肪酸
1.飽和
・長鎖:パルミチン酸(牛脂、ラード)
・中鎖:カプリル酸(ココナッツ油)
・短鎖:酪酸(バター)
2.一価不飽和
・長鎖:オレイン酸
・中鎖:なし
・短鎖:なし
3.多価不飽和
・長鎖:リノール酸、EPAなど
・中鎖:なし
・短鎖:なし
☆☆☆
天然の食用油は、
・多価不飽和脂肪酸:P
・一価不飽和脂肪酸:M
・飽和脂肪酸:S
の3種から成っています。
厚生労働省はP:M:Sの比率を3:4:3とすることを推奨しています。
◆多価不飽和脂肪酸
・リノール酸(ω-6系、大部分の植物油に含まれる)
・α-リノレン酸(ω-3系、緑の濃い野菜に含まれる)
・魚油に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA) など
◆一価不飽和脂肪酸
・オレイン酸(オリーブ油の主成分、動物性油脂にもある)など。
◆飽和脂肪酸
・ステアリン酸、パルミチン酸など。獣肉油脂、牛乳、卵など動物性脂肪に多く含まれる。植物性油脂にも含まれます。
☆☆☆
リノール酸とα-リノレン酸は人体で合成できない必須脂肪酸ですが、リノール酸は現在その過剰摂取が問題となっています。
日本脂質栄養学会は 2002年9月に、世界に先駆けて「リノール酸摂取を削減する提言」を採択しました。
参考: http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsln/teigenAnn02.htm
以下は提言からの抜粋です。
////////////////////////////////////////////////////
本学会は 1992年以来、必須脂肪酸であるリノール酸の摂取過剰と健康の問題について討論を重ね、学会内外の有識者の意見を集約・評価してきた。
その結果、日本人のリノール酸摂りすぎを是正する方向に栄養指導を改めることが急務であるとの結論に達した。
リノール酸摂取量を現在の高いレベルに保つことのメリットについては、科学的根拠が見出せない。
リノール酸摂りすぎの害(心臓・脳血管系疾患、欧米型癌、アレルギー性疾患、その他炎症性疾患)については、動物実験のみならず臨床的にも明らかにされてきた。
また、現在市場に供給されている育児用粉ミルク中のリノール酸は総脂肪酸中の18%以上にもなっており、母乳中の必須脂肪酸組成と著しく乖離している。
///////////////////////////////////////////////////////
油脂の過剰摂取が問題にされることが多いのですが、結局そのほとんどがリノール酸だったわけです。
現代の日本人は、必須脂肪酸として1~2g/日必要なのところを、20g/日摂取しています。
☆☆☆
積極的に摂った方がよい油脂はオリーブオイルに含まれるオレイン酸など一価不飽和脂肪酸、α-リノレン酸、EPA、DHA などです。
***
今回の記事は、[体脂肪の食事学](社)神奈川県栄養士会情報管理委員会編集
http://www24.big.or.jp/~keiyousi/kenmin/taisibou/taisibou.
htm
から一部引用し、また参考にさせていただきました。
江部康二
肉の脂とオリーブオイル、どちらが身体によいのでしょうか?
肉の脂など、食物中の脂質(ほとんどが中性脂肪)は、グリセロールと脂肪酸に分解されて小腸上皮から吸収されますが、そのなかで中性脂肪に再合成され集合します。
この集合体は、キロミクロンと呼ばれ、リンパ液に瞬時に入り、リンパ管に拡散します。
キロミクロン(中性脂肪が積み荷)は、胸管を上行し鎖骨下静脈内に移行します。
鎖骨下静脈に入ったキロミクロンのほとんどは、肝臓、あるいは脂肪組織・筋肉組織などの毛細血管を通る間に、毛細血管壁にあるリポ蛋白リパーゼにより、その積み荷の中性脂肪は、脂肪酸とグリセロールに分解されます。
その分、中性脂肪は血液中から取り除かれます。
脂肪酸は、筋肉細胞などでエネルギー源として利用されます。
血中に残った脂肪酸は、肝臓と脂肪組織の中に拡散します。
そして、筋肉でエネルギー源として利用されずに肝臓や脂肪組織に取り込まれた脂肪酸は、再び中性脂肪に合成され脂肪細胞内に蓄えられます。
中性脂肪は、1つのグリセロール(グリセリン)に3分子の脂肪酸が結合して構成されています。
オリーブオイルの成分は、脂肪酸ですので、そのまま小腸から吸収されます。
従って、エネルギー源として使われずに余った脂肪酸は中性脂肪に合成されて蓄えられるという意味では、肉の脂もオリーブオイルも同じようなものだと思われます。
一般的にはオリーブオイルが心筋梗塞予防によいとされていますね。
また、動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸は、取りすぎない方がよいとされていますが、日本脂質栄養学会は、動物性脂肪の方を植物性脂肪より推奨しています。
私も動物性脂肪は悪玉ではないと思います。
例えば、何かと評判の良いオリーブオイルの主成分は、オレイン酸という一価不飽和脂肪酸です。
そして何かと評判の悪い牛脂の主成分も、実はオレイン酸なのですから、なにをか言わんやですね。
☆☆☆
脂肪酸は分子の長さによって、長鎖・中鎖・短鎖に分類されます。
◆長鎖脂肪酸:
植物油の多くやラード・牛脂など。小腸でゆっくりと吸収されながら、粘膜で中性脂肪に再合成されてリンパ菅や静脈に入り、 筋肉や脂肪組織に運ばれ、余分なものは体脂肪として蓄積されます。
◆中鎖脂肪酸:
牛乳やココナッツ油など。母乳の脂肪分にも約3% 含まれています。
長さが長鎖脂肪酸の約半分、およそ4倍も吸収が速く、門脈という肝臓に栄養を送る血管に入り、肝臓で速やかに分解されてエネルギーに なります。
代謝が長鎖脂肪酸にくらべ約10倍速いので、体脂肪になりにくいのが特長です。
◆短鎖脂肪酸:
バターに含まれる酪酸があります。
☆☆☆
代表的な脂肪酸
1.飽和
・長鎖:パルミチン酸(牛脂、ラード)
・中鎖:カプリル酸(ココナッツ油)
・短鎖:酪酸(バター)
2.一価不飽和
・長鎖:オレイン酸
・中鎖:なし
・短鎖:なし
3.多価不飽和
・長鎖:リノール酸、EPAなど
・中鎖:なし
・短鎖:なし
☆☆☆
天然の食用油は、
・多価不飽和脂肪酸:P
・一価不飽和脂肪酸:M
・飽和脂肪酸:S
の3種から成っています。
厚生労働省はP:M:Sの比率を3:4:3とすることを推奨しています。
◆多価不飽和脂肪酸
・リノール酸(ω-6系、大部分の植物油に含まれる)
・α-リノレン酸(ω-3系、緑の濃い野菜に含まれる)
・魚油に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA) など
◆一価不飽和脂肪酸
・オレイン酸(オリーブ油の主成分、動物性油脂にもある)など。
◆飽和脂肪酸
・ステアリン酸、パルミチン酸など。獣肉油脂、牛乳、卵など動物性脂肪に多く含まれる。植物性油脂にも含まれます。
☆☆☆
リノール酸とα-リノレン酸は人体で合成できない必須脂肪酸ですが、リノール酸は現在その過剰摂取が問題となっています。
日本脂質栄養学会は 2002年9月に、世界に先駆けて「リノール酸摂取を削減する提言」を採択しました。
参考: http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsln/teigenAnn02.htm
以下は提言からの抜粋です。
////////////////////////////////////////////////////
本学会は 1992年以来、必須脂肪酸であるリノール酸の摂取過剰と健康の問題について討論を重ね、学会内外の有識者の意見を集約・評価してきた。
その結果、日本人のリノール酸摂りすぎを是正する方向に栄養指導を改めることが急務であるとの結論に達した。
リノール酸摂取量を現在の高いレベルに保つことのメリットについては、科学的根拠が見出せない。
リノール酸摂りすぎの害(心臓・脳血管系疾患、欧米型癌、アレルギー性疾患、その他炎症性疾患)については、動物実験のみならず臨床的にも明らかにされてきた。
また、現在市場に供給されている育児用粉ミルク中のリノール酸は総脂肪酸中の18%以上にもなっており、母乳中の必須脂肪酸組成と著しく乖離している。
///////////////////////////////////////////////////////
油脂の過剰摂取が問題にされることが多いのですが、結局そのほとんどがリノール酸だったわけです。
現代の日本人は、必須脂肪酸として1~2g/日必要なのところを、20g/日摂取しています。
☆☆☆
積極的に摂った方がよい油脂はオリーブオイルに含まれるオレイン酸など一価不飽和脂肪酸、α-リノレン酸、EPA、DHA などです。
***
今回の記事は、[体脂肪の食事学](社)神奈川県栄養士会情報管理委員会編集
http://www24.big.or.jp/~keiyousi/kenmin/taisibou/taisibou.
htm
から一部引用し、また参考にさせていただきました。
江部康二
2015年06月18日 (木)
こんばんは。
涼風さんからトランス脂肪酸に関して、コメントをいただきました。
米食品医薬品局(FDA)がトランス脂肪酸を禁止するということで、トランス脂肪酸を比較的多く含むマヨネーズは、大丈夫かという質問も頂きました。
私も、早速ネットで調べてみたところ、日本経済新聞のサイトがみつかりました。(☆)
『米食品医薬品局(FDA)は16日、一部の菓子類やマーガリンなどに含まれ心臓疾患のリスクを高めるとされる「トランス脂肪酸」の原因となる油の使用を禁じると発表した。』
とのことです。
FDAが禁止するとした「トランス脂肪酸」は、液体の植物油などを水素を添加して、人工的に固める加工過程などで生成されるものを指していると思われます。
この人工的に産生されるトランス脂肪酸は 、炎症反応を増加させ血管内皮を損傷させるため、虚血性心疾患に悪影響を与えるとされ、摂取量が増えると、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎など、アレルギー疾患の罹患率が上がることも報告されています。
さらに、胎児や乳児の発達に影響を及ぼす可能性や、認知症の誘因の可能性も指摘されています。
一方、牛や羊などの反芻動物の脂肪分には、少量の天然のトランス脂肪酸が含まれています。
例えば、牛乳やバターやチーズにも含まれています。
この天然のトランス脂肪酸は、人工的なトランス脂肪酸とは成分が異なります。
天然のトランス脂肪酸は人体の役に立っているという説と、やはりよくないという説があり、明確な結論はでていません。
ともあれ同じトランス脂肪酸と名称がついていても、水素添加の人工的トランス脂肪酸と天然のトランス脂肪酸は、似て非なるものとしっかり認識しておく必要があります。
今回、FDAが禁止するとしたのは、あくまでも水素添加の人工のトランス脂肪酸であり、天然のトランス脂肪酸を禁止するわけではありません。
天然のトランス脂肪酸は、牛肉、牛脂、バター、乳製品などには比較的多く含まれています。
しかし、穀類、豆類、種実類、魚介類、卵類にも少量は含まれています。
FDAは、肉やバターや乳製品を食べるなとは言っていませんので安心してください。
マヨネーズは勿論のこと、牛肉やバターや乳製品も普通に食べて問題ないと私は考えています。
江部康二
(☆)
日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ17HQH_X10C15A6000000/
2015/6/17
【ワシントン=川合智之】米食品医薬品局(FDA)は16日、一部の菓子類やマーガリンなどに含まれ心臓疾患のリスクを高めるとされる「トランス脂肪酸」の原因となる油の使用を禁じると発表した。「食用として一般的に安全とは認められない」と判断した。3年間の猶予期間を経て、2018年6月以降は食品への添加を原則認めない。
FDAは06年に食品への含有量表示を義務づけ、13年にトランス脂肪酸の使用を段階的に禁止する方針を表明した。03年から12年の間にトランス脂肪酸の消費量は78%減ったが、今回の決定で「冠動脈疾患を減らし、致命的な心臓病を年数千件減らせる」としている。
トランス脂肪酸は液体の植物油などを固める加工過程などで生成される。一部のマーガリンやパン、ケーキ、クッキー、ドーナツなどの洋菓子や揚げ物に含まれることがある。トランス脂肪酸を摂り過ぎると、血液中の悪玉コレステロールが増え、心臓病のリスクを高めるとの研究結果がある。
世界保健機関(WHO)はトランス脂肪酸の摂取を総エネルギー摂取量の1%未満に抑えるよう目標値を設定した。日本では食品安全委員会が12年の評価書で、日本人の大多数はWHOの目標を下回っているとして「通常の食生活では健康への影響は小さい」と結論づけたため、米国のような規制はされていない。
食品・飲食業界はトランス脂肪酸からの切り替えを急ぐ。FDAは移行コストを最大140億ドル(約1兆7千億円)と推定している。一方、切り替え先の飽和脂肪酸についても摂り過ぎの危険が指摘されており「栄養バランスのよい食事を心がけることが必要」(食品安全委)とされる
福助さんから、FDAが禁止するトランス脂肪酸について
参考になるコメントを頂きましたので記事に追加します。
15/06/19
「トランス脂肪酸」の原因となる油とは?
江部先生
日経の記事では、
「「トランス脂肪酸」の原因となる油の使用を禁ずる」
との表現ですが、これは単にトランス脂肪酸だけではなく、水素添加で生成された「水素硬化油」のことだそうです。
そしてその有害性ですが、現在ではその黒幕はトランス脂肪酸ではなく、
「ジヒドロ型ビタミンK1」
であるという説の方が根強いのだそうです。
(ジヒドロ型ビタミンK1とは、油に含まれるビタミンK1が水素添加により変化してできた物質です。)
↓ネタ元はこちらです。
http://ameblo.jp/kurashi-nizi/entry-12039978665.html
そして、自然界に存在するトランス脂肪酸が人体に影響を及ぼすことはほとんどなさそうとのことです。
(トランス脂肪酸自体が心臓疾患に影響を与えるという明確な根拠は無い。
(金城学院大学 http://www.kinjo-u.ac.jp/orc/document/topic2.pdf))
涼風さんからトランス脂肪酸に関して、コメントをいただきました。
米食品医薬品局(FDA)がトランス脂肪酸を禁止するということで、トランス脂肪酸を比較的多く含むマヨネーズは、大丈夫かという質問も頂きました。
私も、早速ネットで調べてみたところ、日本経済新聞のサイトがみつかりました。(☆)
『米食品医薬品局(FDA)は16日、一部の菓子類やマーガリンなどに含まれ心臓疾患のリスクを高めるとされる「トランス脂肪酸」の原因となる油の使用を禁じると発表した。』
とのことです。
FDAが禁止するとした「トランス脂肪酸」は、液体の植物油などを水素を添加して、人工的に固める加工過程などで生成されるものを指していると思われます。
この人工的に産生されるトランス脂肪酸は 、炎症反応を増加させ血管内皮を損傷させるため、虚血性心疾患に悪影響を与えるとされ、摂取量が増えると、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎など、アレルギー疾患の罹患率が上がることも報告されています。
さらに、胎児や乳児の発達に影響を及ぼす可能性や、認知症の誘因の可能性も指摘されています。
一方、牛や羊などの反芻動物の脂肪分には、少量の天然のトランス脂肪酸が含まれています。
例えば、牛乳やバターやチーズにも含まれています。
この天然のトランス脂肪酸は、人工的なトランス脂肪酸とは成分が異なります。
天然のトランス脂肪酸は人体の役に立っているという説と、やはりよくないという説があり、明確な結論はでていません。
ともあれ同じトランス脂肪酸と名称がついていても、水素添加の人工的トランス脂肪酸と天然のトランス脂肪酸は、似て非なるものとしっかり認識しておく必要があります。
今回、FDAが禁止するとしたのは、あくまでも水素添加の人工のトランス脂肪酸であり、天然のトランス脂肪酸を禁止するわけではありません。
天然のトランス脂肪酸は、牛肉、牛脂、バター、乳製品などには比較的多く含まれています。
しかし、穀類、豆類、種実類、魚介類、卵類にも少量は含まれています。
FDAは、肉やバターや乳製品を食べるなとは言っていませんので安心してください。
マヨネーズは勿論のこと、牛肉やバターや乳製品も普通に食べて問題ないと私は考えています。
江部康二
(☆)
日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ17HQH_X10C15A6000000/
2015/6/17
【ワシントン=川合智之】米食品医薬品局(FDA)は16日、一部の菓子類やマーガリンなどに含まれ心臓疾患のリスクを高めるとされる「トランス脂肪酸」の原因となる油の使用を禁じると発表した。「食用として一般的に安全とは認められない」と判断した。3年間の猶予期間を経て、2018年6月以降は食品への添加を原則認めない。
FDAは06年に食品への含有量表示を義務づけ、13年にトランス脂肪酸の使用を段階的に禁止する方針を表明した。03年から12年の間にトランス脂肪酸の消費量は78%減ったが、今回の決定で「冠動脈疾患を減らし、致命的な心臓病を年数千件減らせる」としている。
トランス脂肪酸は液体の植物油などを固める加工過程などで生成される。一部のマーガリンやパン、ケーキ、クッキー、ドーナツなどの洋菓子や揚げ物に含まれることがある。トランス脂肪酸を摂り過ぎると、血液中の悪玉コレステロールが増え、心臓病のリスクを高めるとの研究結果がある。
世界保健機関(WHO)はトランス脂肪酸の摂取を総エネルギー摂取量の1%未満に抑えるよう目標値を設定した。日本では食品安全委員会が12年の評価書で、日本人の大多数はWHOの目標を下回っているとして「通常の食生活では健康への影響は小さい」と結論づけたため、米国のような規制はされていない。
食品・飲食業界はトランス脂肪酸からの切り替えを急ぐ。FDAは移行コストを最大140億ドル(約1兆7千億円)と推定している。一方、切り替え先の飽和脂肪酸についても摂り過ぎの危険が指摘されており「栄養バランスのよい食事を心がけることが必要」(食品安全委)とされる
福助さんから、FDAが禁止するトランス脂肪酸について
参考になるコメントを頂きましたので記事に追加します。
15/06/19
「トランス脂肪酸」の原因となる油とは?
江部先生
日経の記事では、
「「トランス脂肪酸」の原因となる油の使用を禁ずる」
との表現ですが、これは単にトランス脂肪酸だけではなく、水素添加で生成された「水素硬化油」のことだそうです。
そしてその有害性ですが、現在ではその黒幕はトランス脂肪酸ではなく、
「ジヒドロ型ビタミンK1」
であるという説の方が根強いのだそうです。
(ジヒドロ型ビタミンK1とは、油に含まれるビタミンK1が水素添加により変化してできた物質です。)
↓ネタ元はこちらです。
http://ameblo.jp/kurashi-nizi/entry-12039978665.html
そして、自然界に存在するトランス脂肪酸が人体に影響を及ぼすことはほとんどなさそうとのことです。
(トランス脂肪酸自体が心臓疾患に影響を与えるという明確な根拠は無い。
(金城学院大学 http://www.kinjo-u.ac.jp/orc/document/topic2.pdf))
2015年05月13日 (水)
こんにちは。
今日のブログは、そのモリドルから出ているオリーブオイルのご紹介です。
拙著を買ってくださった方やブログ読者の皆さんから、時折、糖質制限食で使っていい油は何がありますかとご質問頂きます。
このような時、私は、オレイン酸が主成分のオリーブオイルの使用を勧めています。
かつて、「植物油に含まれるリノール酸が身体に良いので積極的に摂りましょう」と言われた時期がありました。
ところが日本の現状では、リノール酸の過剰摂取が問題となっています。
リノール酸摂りすぎの弊害(心臓・脳血管系疾患、欧米型癌、アレルギー性疾患、その他炎症性疾患)が、動物実験のみならず臨床的にも明らかにされてきたのです。
そして、リノール酸は多くの植物油の主成分で、安価な大豆油やコーン油には特に多く含まれています。
オリーブオイルの主成分は、一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸です。そして大多数の栄養学者がオリーブオイルの摂取を奨めています。
オリーブオイル摂取とヒトに関しては、現在までの疫学的報告では、心血管系ににも癌予防にもよい結果がでています。私自身も、もっぱらオリーブオイルを使っています。
このオリーブオイルをたっぷり摂取することで有名なのが地中海食です。
2004年の米国医師会雑誌の論文で「地中海食摂取、喫煙なし、適度なアルコール摂取、身体活動」を実践しているヨーロッパの人々において、心血管疾患と癌の発症が統計的に有意に少ないことが報告されました。(*)
またヒトにおける、信頼度の高い疫学研究に関する論文が、Nature Reviews Cardiology という世界心臓連合(WHF)の公式誌にハーバード大学の研究者により2007年に報告されました。
この論文に「地中海食は、心血管系への利点と、種々の美味しい物を食べられるので持続しやすいこともあり、ますます人気が上昇している。」との記載があります。(**)
その地中海食の本場、スペインはカタルーニャから届いたオリーブオイルが、これまで何度かご紹介した、あらてつさんの糖質制限ドットコムで販売している、モリドルオリーブオイルです。
我々日本人は、オリーブオイルと言えば真っ先にイタリアが思い浮かびますが、実はスペインの方が生産量が遥かに多く、スペインのオリーブオイル生産量は、世界のおよそ40%を締めていて、しかも、イタリア製オリーブオイルの70%以上がなんとスペイン産とのこと(-_-;)
これまでイタリア産と思って買っていたものが、実はスペイン産だったのですね(^_^;)
さらに、オリーブオイル業界、聞くところによるといろいろと複雑で、「エクストラヴァージンオリーブオイル」といいながら、そうでないものがかなりの割合で流通しているそうです(-_-;)
ですがこのモリドルオリーブオイルは、あらてつさんが直接工場まで行って「冷温圧搾・無濾過・無添加・混ざりっけ無しのエクストラヴァージンオリーブオイル」であることを確認してきました。
あらてつさん、知っている人は知っている、知らない人も知っている「かなりうるさい男」ですので、工場を隅から隅まで調べて現地の人たちに嫌がられてきたことは、想像に難くありません。
スペインでも「うるさいぶり」を遺憾なく発揮してきたあらてつさん太鼓判のモリドルオリーブオイル、私もこのブログをご覧の糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さんにお勧め致します(^O^)
以下、あらてつさんからの案内です。
江部康二
(*)
Knoops KTB, de Groot LCPGM, Kromhout D, et al. 2004. Mediterranean diet, lifestyle factors, and 10-year mortality in elderly European men and women: the HALE Project. JAMA 292: 1433-39.
(**)Popular weight-loss diets: from evidence to practice
Vasanti S Malik & Frank B Hu
Nature Reviews Cardiology 4, 34–41 (1 January 2007)
オリーブオイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)からお届けする、混じりっけナシの100%エクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、好評発売中です。
このモリドルオリーブオイル、実際に現地に言ってオリーブ畑とオリーブ工場を見学してきましたが、いやはや、ほんまに手間暇かけて愛情注いでオリーブオイルを作っておられるのが、よ〜くわかりました。
そりゃ機械は使っていますが、オリーブの収穫からオイルの製造・瓶詰めまで、行程がほとんど手作業に近いんですよね。
正直、「ここまで手かけてんねや!」と驚きましたもん。
あとね、オリーブ畑で生産農家の方とお話させて頂いた際に、
「うちでは化学肥料や農薬は一切使っていない。この栽培方法で州からメダルをもらったんだ。」
と誇らしげに語っておられましたし、
モリドルオリーブオイルの方は
「このオイルは、私の子どものようなものです。」
と仰ってましてね、なるほど、モリドルオリーブオイルは、この方たちが作っているから美味しんだ、このオイルの販売を決めた私の目に狂いはなかったと、思いっきり自画自賛しました(笑)
まあ、冗談さておき、
「江部康二先生はオリーブオイルを推奨されてるけど、正直どれを選んでいいのかわからない」
や
「よく店でエクストラヴァージンオリーブオイルって書いてあるけど、ほんまなんか?」
とお悩みや疑問のお声を頂戴します。
そんなお悩みの皆様に、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、あらてつが全身全霊をもってお勧め致します。
それでは、モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。
モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル
モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。
オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。
モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。
この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。
つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。
オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ·ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。
オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。
その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。
料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。
これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。

モリドルエクストラバージンオリーブオイル
是非皆さんもお試しください。
詳細・ご購入はこちらから
↓ ↓ ↓
モリドルエクストラヴァージンオリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail48.html
今日のブログは、そのモリドルから出ているオリーブオイルのご紹介です。
拙著を買ってくださった方やブログ読者の皆さんから、時折、糖質制限食で使っていい油は何がありますかとご質問頂きます。
このような時、私は、オレイン酸が主成分のオリーブオイルの使用を勧めています。
かつて、「植物油に含まれるリノール酸が身体に良いので積極的に摂りましょう」と言われた時期がありました。
ところが日本の現状では、リノール酸の過剰摂取が問題となっています。
リノール酸摂りすぎの弊害(心臓・脳血管系疾患、欧米型癌、アレルギー性疾患、その他炎症性疾患)が、動物実験のみならず臨床的にも明らかにされてきたのです。
そして、リノール酸は多くの植物油の主成分で、安価な大豆油やコーン油には特に多く含まれています。
オリーブオイルの主成分は、一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸です。そして大多数の栄養学者がオリーブオイルの摂取を奨めています。
オリーブオイル摂取とヒトに関しては、現在までの疫学的報告では、心血管系ににも癌予防にもよい結果がでています。私自身も、もっぱらオリーブオイルを使っています。
このオリーブオイルをたっぷり摂取することで有名なのが地中海食です。
2004年の米国医師会雑誌の論文で「地中海食摂取、喫煙なし、適度なアルコール摂取、身体活動」を実践しているヨーロッパの人々において、心血管疾患と癌の発症が統計的に有意に少ないことが報告されました。(*)
またヒトにおける、信頼度の高い疫学研究に関する論文が、Nature Reviews Cardiology という世界心臓連合(WHF)の公式誌にハーバード大学の研究者により2007年に報告されました。
この論文に「地中海食は、心血管系への利点と、種々の美味しい物を食べられるので持続しやすいこともあり、ますます人気が上昇している。」との記載があります。(**)
その地中海食の本場、スペインはカタルーニャから届いたオリーブオイルが、これまで何度かご紹介した、あらてつさんの糖質制限ドットコムで販売している、モリドルオリーブオイルです。
我々日本人は、オリーブオイルと言えば真っ先にイタリアが思い浮かびますが、実はスペインの方が生産量が遥かに多く、スペインのオリーブオイル生産量は、世界のおよそ40%を締めていて、しかも、イタリア製オリーブオイルの70%以上がなんとスペイン産とのこと(-_-;)
これまでイタリア産と思って買っていたものが、実はスペイン産だったのですね(^_^;)
さらに、オリーブオイル業界、聞くところによるといろいろと複雑で、「エクストラヴァージンオリーブオイル」といいながら、そうでないものがかなりの割合で流通しているそうです(-_-;)
ですがこのモリドルオリーブオイルは、あらてつさんが直接工場まで行って「冷温圧搾・無濾過・無添加・混ざりっけ無しのエクストラヴァージンオリーブオイル」であることを確認してきました。
あらてつさん、知っている人は知っている、知らない人も知っている「かなりうるさい男」ですので、工場を隅から隅まで調べて現地の人たちに嫌がられてきたことは、想像に難くありません。
スペインでも「うるさいぶり」を遺憾なく発揮してきたあらてつさん太鼓判のモリドルオリーブオイル、私もこのブログをご覧の糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さんにお勧め致します(^O^)
以下、あらてつさんからの案内です。
江部康二
(*)
Knoops KTB, de Groot LCPGM, Kromhout D, et al. 2004. Mediterranean diet, lifestyle factors, and 10-year mortality in elderly European men and women: the HALE Project. JAMA 292: 1433-39.
(**)Popular weight-loss diets: from evidence to practice
Vasanti S Malik & Frank B Hu
Nature Reviews Cardiology 4, 34–41 (1 January 2007)
オリーブオイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)からお届けする、混じりっけナシの100%エクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、好評発売中です。
このモリドルオリーブオイル、実際に現地に言ってオリーブ畑とオリーブ工場を見学してきましたが、いやはや、ほんまに手間暇かけて愛情注いでオリーブオイルを作っておられるのが、よ〜くわかりました。
そりゃ機械は使っていますが、オリーブの収穫からオイルの製造・瓶詰めまで、行程がほとんど手作業に近いんですよね。
正直、「ここまで手かけてんねや!」と驚きましたもん。
あとね、オリーブ畑で生産農家の方とお話させて頂いた際に、
「うちでは化学肥料や農薬は一切使っていない。この栽培方法で州からメダルをもらったんだ。」
と誇らしげに語っておられましたし、
モリドルオリーブオイルの方は
「このオイルは、私の子どものようなものです。」
と仰ってましてね、なるほど、モリドルオリーブオイルは、この方たちが作っているから美味しんだ、このオイルの販売を決めた私の目に狂いはなかったと、思いっきり自画自賛しました(笑)
まあ、冗談さておき、
「江部康二先生はオリーブオイルを推奨されてるけど、正直どれを選んでいいのかわからない」
や
「よく店でエクストラヴァージンオリーブオイルって書いてあるけど、ほんまなんか?」
とお悩みや疑問のお声を頂戴します。
そんなお悩みの皆様に、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、あらてつが全身全霊をもってお勧め致します。
それでは、モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。
モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル
モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。
オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。
モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。
この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。
つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。
オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ·ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。
オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。
その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。
料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。
これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。

モリドルエクストラバージンオリーブオイル
是非皆さんもお試しください。
詳細・ご購入はこちらから
↓ ↓ ↓
モリドルエクストラヴァージンオリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail48.html
糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム
糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。
2014年02月10日 (月)
こんにちは。
何度か紹介した、あらてつさんの糖質制限ドットコムで販売している、モリドルオリーブオイル、昨年入荷分は全て売り切れて、入荷待ちの状態でした。
昨日、今年の初搾りが入荷したとのことで、やっと購入できます(^O^)
オリーブオイル業界、聞くところによるといろいろと複雑で、「エクストラヴァージンオリーブオイル」といいながら、そうでないものがかなりの割合で流通しているそうです。
ですがこのモリドルオリーブオイルは、あらてつさんが直接工場まで行って「冷温圧搾・無濾過・無添加・混ざりっけ無しのエクストラヴァージンオリーブオイル」であることを確認してきました。
あらてつさん、知っている人は知っている「かなりうるさい男」ですので、工場を隅から隅まで調べて現地の人たちに嫌がられてきたことは、想像に難くありません。
スペインでも「うるさいぶり」を遺憾なく発揮してきたあらてつさん太鼓判のモリドルオリーブオイル、私もこのブログをご覧の糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さんにお勧め致します。
以下、あらてつさんからの案内です。
江部康二
オリーブオイルの本場スペインより、初搾りエクストラバージンオリーブオイルが入荷しました。
昨年、スペインから直輸入してあっという間に完売となりました、モリドルエクストラバージンオリーブオイル、今回、初搾りエクストラバージンオリーブオイルが入荷しましたのでご案内です。
Primera extracción en frío(初搾りエクストラバージンオリーブオイル)発売開始!
オリーブオイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)から、初摘、初搾りのオリーブオイルが入荷しました。
年に一回、この時期だけしか販売されない大変貴重なオリーブオイルです。
Primera extracción en frío オリーブオイルは、収穫したてのオリーブを風味が損なわれないように冷温圧搾し、濾過せずそのまま瓶詰します。
なので一般的なオリーブオイルよりも色合いが濃く、オリーブ本来の香りや味わいをストレートにお楽しみいただけます。
一年を通して、今だけしか出てこない貴重なオリーブオイルです。
通常のオリーブオイルにない濃厚な味と香りをお楽しみ頂けます。
モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。
モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル
モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。
オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。
モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。
この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。
つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。
オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ·ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。
オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。
その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。
料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。
これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。

数量・期間限定のモリドル初搾りエクストラバージンオリーブオイル
是非皆さんもお試しください。
詳細・ご購入はこちらから
↓ ↓ ↓
モリドル 初摘み・初搾りオリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail82.html
何度か紹介した、あらてつさんの糖質制限ドットコムで販売している、モリドルオリーブオイル、昨年入荷分は全て売り切れて、入荷待ちの状態でした。
昨日、今年の初搾りが入荷したとのことで、やっと購入できます(^O^)
オリーブオイル業界、聞くところによるといろいろと複雑で、「エクストラヴァージンオリーブオイル」といいながら、そうでないものがかなりの割合で流通しているそうです。
ですがこのモリドルオリーブオイルは、あらてつさんが直接工場まで行って「冷温圧搾・無濾過・無添加・混ざりっけ無しのエクストラヴァージンオリーブオイル」であることを確認してきました。
あらてつさん、知っている人は知っている「かなりうるさい男」ですので、工場を隅から隅まで調べて現地の人たちに嫌がられてきたことは、想像に難くありません。
スペインでも「うるさいぶり」を遺憾なく発揮してきたあらてつさん太鼓判のモリドルオリーブオイル、私もこのブログをご覧の糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さんにお勧め致します。
以下、あらてつさんからの案内です。
江部康二
オリーブオイルの本場スペインより、初搾りエクストラバージンオリーブオイルが入荷しました。
昨年、スペインから直輸入してあっという間に完売となりました、モリドルエクストラバージンオリーブオイル、今回、初搾りエクストラバージンオリーブオイルが入荷しましたのでご案内です。
Primera extracción en frío(初搾りエクストラバージンオリーブオイル)発売開始!
オリーブオイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)から、初摘、初搾りのオリーブオイルが入荷しました。
年に一回、この時期だけしか販売されない大変貴重なオリーブオイルです。
Primera extracción en frío オリーブオイルは、収穫したてのオリーブを風味が損なわれないように冷温圧搾し、濾過せずそのまま瓶詰します。
なので一般的なオリーブオイルよりも色合いが濃く、オリーブ本来の香りや味わいをストレートにお楽しみいただけます。
一年を通して、今だけしか出てこない貴重なオリーブオイルです。
通常のオリーブオイルにない濃厚な味と香りをお楽しみ頂けます。
モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。
モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル
モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。
オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。
モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。
この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。
つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。
オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ·ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。
オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。
その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。
料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。
これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。

数量・期間限定のモリドル初搾りエクストラバージンオリーブオイル
是非皆さんもお試しください。
詳細・ご購入はこちらから
↓ ↓ ↓
モリドル 初摘み・初搾りオリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail82.html