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HbA1c、体重改善。血中ケトン体。尿中ケトン体。
おはようございます。

パラたんさん(34歳、男性)から、HbA1c改善と体重減少という嬉しいコメントを頂きました。

診断時HbA1c:9.0% 血糖値:173mg
身長:160cm 体重:89kg  BMI:34.8


当初2ヶ月はカロリー制限
その後糖質制限開始。

半年後HbA1c:5.1% 血糖値:77mg
身長:160cm 体重:61kg BMI:23.8


劇的改善ですね。
良かったです。

スーパー糖質制限食実践で、血中ケトン体は上昇します。
総ケトン体の基準値は26~122μM/Lです。
個人差がありますが、300~1000~2000くらいに上昇します。
初期の段階では、尿中ケトン体が陽性になります。
3~6ヶ月くらい経過すると、体内の筋肉などのケトン体の利用効率がよくなり、尿中に排泄されなくなります。

一方、脂肪重量が3に対して、「たんぱく質+糖質」重量が1であるケトン食は、脂質摂取比率が87%となります。

この場合は、総ケトン体は4000~5000くらいになるので、体内で利用しきれないケトン体が尿中に出続けます。
1年後も2年後もその後もずっと尿中ケトン体は陽性です。

次に体重に関してですが、成人になって体重が増えた場合は、その時点まで減量できることが多いです。
パラたん さんは、そのケースですね。

一方、小児のころからずっと肥満だった場合は、あるていど体重が減少するのですが、そこから減らなくなることが多いようです。

例えば、身長170cm、120kg(BMI:41.5)の50歳男性が、スーパー糖質制限食で90kg(BMI:31)まで減ったけれど、そこで減りどまるといったケースです。

スーパー糖質制限食を継続しても、そこから減りません。

この理由について、現在いろいろ考察中です。

ともあれ、小児で肥満すると、成人になってからも肥満が改善しにくいことが多いので、『子供の糖質制限』をかなり緩くてもいいので意識したほうが良さそうです。

まさに「糖質制限」が子供を救う、ですね。


江部康二



☆☆☆

16/11/25 パラたん
本購入。
江部先生の糖質制限の本を購入して糖質制限を始めた所、血糖値もA1cの値も下がりました。診断時は血糖値173,A1c9.0もありました。最初の2ヶ月は通院先の病院の指導でカロリー制限をして頑張ってました。数値は下がったのですが、制限がキツイ割りに微々たる変化しかなく、食事も辛いものでした。江部先生の本を読み糖質制限に変えて今回の定期通院では血糖値77、A1c5.1と劇的な改善で主治医から薬の処方は無しにしましょう。と言っていただけました。江部先生の本のお陰です。ありがとうございます。
半年前は血糖値173→現在77
A1c9.0→5.1になりました。
89kg有った体重も61になりました。
そこで質問なのですが、糖尿病が発覚した時はケトン体-。だったのですが、現在は4+です。これは大丈夫なのでしょうか?主治医も体重が落ちてる時はケトン体は出るから気にしなくていいよって言われたのですが、また-に戻る事はありますか?



16/11/26 ドクター江部 Re: 本購入。
パラたん さん

拙著のご購入、ありがとうございます。
血糖値と体重の改善、素晴らしいですね。

身長はどのくらいでしょうか?

スーパー糖質制限食で脂肪がしっかり燃えますので、
血中ケトン体が高値となって、尿中ケトン体が陽性となります。

インスリン作用があれば、血中ケトン体高値は生理的なもので、心配いりません。
体内のケトン体の利用効率がよくなると、尿中ケトン体が陰性となっていきます。

ただ、非常に厳格な糖質制限(例えばケトン食)だと尿中ケトン体陽性が続きます。



16/11/26 パラたん
コメントへの返答に感謝します。
発覚当時は身長160/体重89/血糖値173/A1c9.0です。
約半年後、身長は勿論変わらず。体重61/血糖値77/A1c5.1です。
34歳 男性です。



16/11/27 ドクター江部
Re: コメントへの返答に感謝します。
パラたん さん

素晴らしい改善です。
半年で28kg減量ですね。

ちなみに、
1)成人になってからの体重増加でしょうか?
それとも、
2)子供のころからの体重増加でしょうか?

1)の場合は、減量しやすいです。
2)の場合は、一旦あるていど減量できて、そこで止まることが多いです。



16/11/27 パラたん
タイトルなし
お忙しい中の返信、たいへん感謝します。

子供の時から少し太ってはいましたが、急激に太りだしたのは30代に突入してからです。これと言って趣味もなかったので、仕事のストレスを暴飲暴食で発散させてました。20代はあまりしなかった暴飲暴食も30代に入ってから牛乳するようになり30代から一気に太りました。




16/11/27 ドクター江部
Re: タイトルなし
パラたん さん

なるほど。

それなら、29歳のころの体重に戻ると思います。



16/11/27 パラたん
タイトルなし
江部先生本当に色々と返答ありがとうございます。
これからも上手に付き合っていきたいと思います。先生も お身体にはお気をつけ下さい。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
チワワ、糖質制限食でインスリンなしで、元気。手術と点滴。
【16/11/22 ぽけっと

胃癌腹腔鏡手術時の点滴について

江部先生初めまして。

私は鍼灸師で、アレルギー等のお子さんを診ることがあるのですが、なかなかうまく子供向けの糖質制限食を上手に勧められずにきたので、糖質制限が子供を救う!の刊行は本当に嬉しいです!

私自身も糖質制限食でアレルギー体質を克服したので、この本を武器にお子さんにも自信を持って糖質制限を広めていきたいと思います。

ちなみに今、糖尿病で危篤状態に陥り、獣医さんに覚悟するように言われたチワワを親戚から預かって治療していますが、インスリンをやめて糖質制限食でみるみる元気になっています。

先生のご著書をバイブルに手探りの毎日ですが、大きな助けを本当に有難うございます!

ところで、私は現在42歳で去年の9月に未分化型早期胃癌が見つかりました。

糖質制限食でコントロールしてきましたが、まだ癌の大きさに変化がなく、色々な都合で来月腹腔鏡手術を受けることになりました。3分の2の切除です。

残念ながらお医者様に糖質制限、ケトン体質への理解がなく、糖質のない点滴を、とお願いしても通じませんでした。
あなたは小柄だから最低限の量だから心配いらない、低血糖を起こしたら大変、とのことでした。

ダンピング症候群などの心配もあるのに、点滴で体調が悪くなりそうでとても不安なのですが、江部先生はどう思われますか?
経口摂取ができないのだから、仕方がないのでしょうか??
点滴を含め、手術に際することで何かアドバイスがありましたら、どうぞお聞かせください。
よろしくお願いいたします。】



ぽけっと さん

「糖質制限」が子供を救うのご購入、ありがとうございます。

ご自身のアレルギー体質克服に加えて、糖尿病のチワワがインスリンをやめて、糖質制限食で元気とは嬉しいです。
糖尿病で危篤状態だったのが、良かったですね。

犬は、元オオカミですから、基本肉食です。

ドッグ・フードのほとんどが、糖質タップリ食ですので糖尿病になるのも「宜なるかな」です。

犬の本来の食事である糖質制限食に回帰させたのが成功の鍵と思います。

我が家の愛犬(柴犬)も、普通のドッグフードで、アトピー性皮膚炎を発症して、血だらけ傷だらけで大変でした。

一見肉に見えるドッグフードの成分をよくよく見てみたら、糖質60%くらいあって、びっくりでした。

ネットで探して「オリジン」社の糖質制限なドックフードに切り替えて9割方アトピーは改善しました。

オリジン社によれば、

「炭水化物と植物性たんぱく質を排除して、新鮮な肉類が豊富で、肝臓、胃袋、軟骨および骨髄を含んでいる生物学に適正な食事」

とのことです。

さて、ぽけっと さんは、腹腔鏡手術で、胃を2/3切除なら、1~2週間入院でしょうか。

糖尿病がないなら、ブドウ糖点滴の害は、短期間なので問題ないと思います。

水分補給だけなら、ラクテックの点滴は、糖質なしですので再度、医師に提案してみましょう。

胃を2/3切除したら、ダンピング症候群を発症しやすいと思います。

退院後は糖質制限食で、がんの再発予防とダンピング症候群の予防が可能です。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
HbA1cが糖質制限6ヶ月で、10.5%から5.7%に改善。
【16/10/21 黒兎

半年後の結果です

こんばんは。糖尿発覚&糖質制限を始めて半年経過しました。
最新検査結果が出ましたので、ご報告します。

凄い改善ぶりです。

気になっていた「HbA1cが2か月間6.0から下がらなかった」のも、半年丁度でやっと5.7になりました。

☆発覚時のHbA1c 10.5(3/22検査・結果が分かったのは4/2)
結果を聞いてすぐに糖質制限を開始し、同時にジャヌビア100服用。
4/13よりクレストール服用。8月頭からジャヌビアは50に減薬。

☆3/22・4/8のHbA1cはBMLでの数値、
それ以降は転院した病院内の機器測定なので、誤差があるようです。

<4/8、4/12、最新10/17の数値>

HbA1c 9.7→10.2→5.7
総コレステロール 記載無→331→196
中性脂肪 292→141→89
HDL 46→51→52
LDL 266→247→120
L/H比 5.8→4.8→2.3

<4/13、最新10/17のインスリン関係数値>
空腹時IRI 6.0→3.2
HOMA-R 1.91→0.79
HOMA-β 32.7→31.1

なお、4/12のコレステロール関係の数値は食後1.5h、それ以外は空腹時です。

気になるのはHOMA-βの数値が微妙に下がっている点です。
当日の空腹時血糖は100になっています。
その1時間前に自宅で計測した際は84でしたが、車の運転をして病院に行ったため、確実に上昇しています(自分の測定器でも確認済みです)。
こういうのはどれ程影響するものなのか…。
主治医は「別に問題ないですよ」と仰っていましたが。

クレストールは今後も継続、ジャヌビアは終了しました。

今後はL/H比が下がる事を目標に…と言っても、今まで通りやっていけば問題は無さそうなので、このままのんびり糖質制限生活を楽しみたいと思います。

そしてついに夫も糖質制限を始めました。
もっと脂肪を落としたいそうです。
おかずで共通で食べるものについては既に糖質制限仕様にしており、主食部分をお豆腐と糖質制限パンにするだけです。
ただ、パンを焼く頻度が上がるのでちょっとそこだけ面倒かも…(笑)

江部先生には本当に感謝しております。】



おはようございます。

黒兎 さんから、
「HbA1cが糖質制限6ヶ月で、10.5%から5.7%に改善。」
という嬉しいコメントをいただきました。
黒兎さん、良かったですね。

<4/13、最新10/17のインスリン関係数値>
空腹時IRI 6.0→3.2
HOMA-R 1.91→0.79
HOMA-β 32.7→31.1


このデータですが、素晴らしい改善です。
インスリン抵抗性の傾向が、あったのが、完全正常になっています。

IRIも6.0から3.2と正常範囲のなかで、減少していますが、HbA1cも改善していますので、少ないインスリンの量で折り合いがつくようになったわけで、大変良いことです。

また、IRIが3.2で、空腹時血糖値が100mg/dlなのも、少なくなったインスリン量で空腹時血糖値が正常であり、インスリン抵抗性が改善して、インスリンの効きが良くなったということです。

空腹時血糖値100mg/dlは、車の運転を1時間してのデータで、家の血糖自己測定器では、84mg/dlなのでそちらが本当のデータと思います。

すなわち、インスリン抵抗性の改善は正常範囲でも、もっと良いはずです。

車の運転で緊張してアドレナリンとか出れば、血糖値は上昇します。

HOMA-βも、このていどは、誤差範囲ですので心配ないです。

兎に角、インスリンの量は、血糖コントロールができている限り、少なければ少ないほど、好ましいのです。

インスリンは人体にとって、絶対に必要なホルモンですが、一方で、肥満、高血圧、老化、がん、アルツハイマー病などのリスクを上昇させますので、分泌量が少なくてすめばそれに越したことはないのです。

そして、インスリンの分泌量が、少なくてすむ食生活が糖質制限食なのです。

このまま、美味しく楽しく末長く糖質制限食をお続け下さいね。

そうそう、ジャヌビアが終了できて、良かったです。
クレストールもその内終了できたらいいですね。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
過度のアルコール・糖質摂取で筋肉痛、横紋筋融解症を発症。
【16/10/17 糖質制限2年11ヶ月

筋肉が糖質を受け付けなくなっている?

はじめまして。2013年11月から糖質制限を始め、2年11ヶ月になる50歳女性です。

最初の半年で25キロ減り現在もほぼキープ、年1回の健康診断でも異常なしを保っております。(こちらのブログでいろいろ勉強させていただき感謝しております)

ですが実は2か月に1度くらいのペースで2~3日糖質制限を解除し、菓子・麺類やビール・ワインをドカ摂取しガス抜きをしておりました。(その後一週間ほどスーパー糖質制限で元の体重に戻す)

そんな糖質制限生活を丸2年以上続けた今年の2月、いつもの解除で糖質・アルコールをドカ食いした後ふくらはぎの激しい筋肉痛に襲われ、歩行もままならなくなりました。(こむら返りではなくずっと激痛が続く)

医院で検査したところ筋肉が壊れた時に出る酵素(?)の数値が何万倍とのことで大きい病院を紹介されました。そこでも異常値だったのですが、数値的には改善しており、原因とみられる病変が特段見つからなかったこともあり経過観察ということで終了。(私には橋本病があるので自己免疫性の何かが原因かもしれないとは言われました。)結局痛みは一週間ほどで自然に治りました。自分では年齢的にもアルコールに弱くなってきたのが原因かなと考えておりました。

その後も2か月に一度のドカ糖質のたびにふくらはぎの筋肉痛に襲われます。2月に懲りたのでアルコール量は控えめにしているのですが、まだ症状が出るのは糖質の方が原因かとここにきて考え始めました。

そして先生のブログの
>「ブドウ糖-グリコーゲンシステム」主体から「脂肪酸-ケトン体システム」

の記事を拝読。もしや「長年の糖質制限で筋肉の糖質受け入れ可能値が衰えたか、またあるいは『ブドウ糖-グリコシステム』が働かなくなっている、そのためたまに糖質を摂取するとすぐ筋肉内が糖質飽和状態となり、電解質のバランスが崩れ筋組織崩壊→ふくらはぎ激痛」という事になっているのではないかと素人なりに考えてみました。このような可能性はあるでしょうか?

ちなみに私は定期的に運動をしており、筋肉量もジムで時々測定しますがいつも女性としては多いという判定です。(161センチ52キロ)

お忙しいのにこんな漠然とした質問をしてすみません。こういう症例もあるよ、という一報告としてでもお耳に入れさせていただければと思い書かせていただきました。

先生のお考えをお聞かせいただければ幸甚に存じます。】


おはようございます。

糖質制限2年11ヶ月 さんから、アルコール摂取と糖質摂取で筋肉痛が生じるというコメントを頂きました。

25kgの減量成功で、健康診断も異常なしで良かったです。

しかし、2016年2月、

『いつもの解除で糖質・アルコールをドカ食いした後ふくらはぎの激しい筋肉痛に襲われ、歩行もままならなくなりました。(こむら返りではなくずっと激痛が続く) 』

横紋筋融解症と思われる症状を発症です。

この時は、CK(CPK)という筋肉細胞が壊れたとき上昇する酵素が異常に高値となったようですが、過度のアルコール摂取が誘因となり、『横紋筋融解症』を発症したと考えられます。

横紋筋融解症は、スタチン系薬剤(コレステロール低下剤)などの副作用として、有名ですが、過度のアルコール摂取でも生じるようです。

横紋筋融解症は、骨格筋細胞に融解や壊死が起こり、筋肉の成分が血液中に流出してしまう病気で、筋肉痛と筋力低下が必発です。

熱中症、長時間の運動、過度のトレーニングなどでも横紋筋融解症を起こすことがあります。


糖質制限2年11ヶ月 さんの、2月の症状は<過度のアルコール+過度の糖質>のダブルパンチで、かなり重症に陥ったものと考えられます。

糖質過剰摂取で血糖値が上昇するとインスリンの過剰分泌を生じ、筋肉細胞中に血糖を取り込みエネルギー源としたあと、 グリコーゲンとして蓄積します。

このグリコーゲン生成の過程で細胞内にカリウムが移動して、血中のカリウム濃度が低下することがあります。
低カリウム血症があると筋肉痛を生じることがあります。

インスリンは血中のブドウ糖を細胞内に取り込んで血糖値を下げます。

この際ブドウ糖が細胞内に取り込まれる過程で、血清中のカリウムが同時に細胞内に取り込まれます。

この性質を利用して高濃度ブドウ糖液とインスリンを同時投与することで、血清中カリウム濃度を下げようとする治療法を、 グルコース・インスリン療法といいます。

高カリウム血症で、危険なときは、グルコース・インスリン療法により血清カリウム値を低下させるのです。

ともあれ、「ブドウ糖-グリコーゲンシステム」が働かなくなるようなことはありません。

低カリウム血症は、徐々にくれば、症状もゆっくりです。

しかし、糖質のどか食いで、大量のインスリンが分泌されて、細胞内にカリウムが移動して、急激に低カリウム血症になれば、筋肉痛が生じてもおかしくありません。

過度のアルコール摂取も、過度の糖質摂取も、ご用心、ご用心。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で体重、血糖値改善、一方耐糖能悪化?主治医変更を。
【16/09/20 shushumama

糖負荷検査結果

ブログ、楽しく拝読しております。49歳女性です。ここ2,3年人間ドッグの糖代謝で、基準値を超えており、(空腹時血糖116←113←109、HbA1c6.2←6.2←6.0)再検査と言われていたにも関わらず、見て見ぬふりをしてきました。

身長165cmなのですが、体重増加も激しく(68.4←68.4←66.9)、いよいよまずいと思い、今年7月より、『エススリー』というパーソナルトレーニングジムで、食事指導と筋トレを開始しました。

その時点では、恥ずかしながら江部先生のお名前も知らず、もちろん江部先生が提唱されている糖質制限食についてもまったく存知あげませんでしたが、そのジムのあまりに過酷な食事制限(糖質8g/食、脂質も可能な限り抑える)に違和感(糖質8g/食、脂質も可能な限り抑える)を覚え、糖質制限ダイエットをキーワードにネット検索したところ、江部先生のブログにたどり着き、現在に至っています。

前置きが長くなりましたが、先生のご著書「糖質制限の教科書」も購入し、正しい糖質制限食を実践、筋トレも併用した結果、2か月で体重は68.9→62に減り、ジムでの筋トレ期間(2か月)が終了した現在でも少しずつ体重が減少しております。このままBMI20を目指してスーパー糖質制限食を行っていくつもりです。

さて、問題の再検査のほうですが、9月1日に糖負荷検査を実施しました。結果、空腹時血糖96、HbA1c5.7と大幅改善していましたし、インスリンは(17.7→32.5→60.4→41.7)とそこそこの量はでているのですが、グルコース 30分/192、60分/285、90分/283、120分/241で、立派な糖尿人と認定されてしまいました。

ただし、3月の人間ドッグの数値より大幅改善されているので、薬は不要、食事療法継続するように、との指導でした。

ただ主治医から指導されている食事療法は糖質制限ではなく、いわゆる普通の糖尿病患者向けカロリー制限の食事療法です。

ちらっと、糖質制限しているんです、というお話を初回の問診時にお伝えしたところ、表情が険しくなり、主食をまったくとらないなんてなんてこと!!とお怒りで・・・。それ以上、何も申し上げられなくなってしまいました。

ですから、主治医は、自分の食事指導の賜物、と思っていることでしょう・・・。

私自身は、スーパー糖質制限食を実施し、実際に自分の体で、その効果を実感しているので、何の迷いもなく、今後も継続していくつもりですが、月に1度くらいは、フレンチやイタリアンのコースをいただく機会があり、その際は最後のデザートまで味わいたいと思っております。こ

の時の食後高血糖が心配なのですが、やはり糖質の吸収を抑えるお薬を服用した方がよいのでしょうか?また糖質制限そのものに効果を感じていない主治医にどのようにお話すれば、処方してもらえるか甚だ不安です。

何かよいお知恵があれば、お教えいただきたく。】



こんにちは。

shushumama さんから、糖質制限食で体重、血糖値改善、一方耐糖能悪化?
というコメントと質問を頂きました。

shushumama さん
拙著のご購入、ありがとうございます。

体重、血糖値改善、良かったですね。

          前     30分     60分     90分     120分
血糖値     96    192     285     283     241mg/dl
インスリン        17.7     32.5     60.4     41.7µU/ml


75g経口ブドウ糖負荷試験実施前3日間は、150g/日以上の糖質摂取が、日本糖尿病学会の推奨となっています。

これは糖質制限をある程度の期間続けた正常人が、いきなりブドウ糖負荷試験をすると、耐糖能低下のデータがでることが、時にあるからです。

私見ですが、このようなケースは、追加分泌インスリンを出す必要がほとんどない糖質制限食を続けていた場合には、久しぶりの急な大量の糖質摂取に対して、β細胞が準備ができていない状態であった可能性があります。

従って、150g/日以上の糖質を3日間摂取することで準備を整えてから検査をすると、β細胞の準備ができているので、もともと正常型だったのなら耐糖能が普通に戻ると思われます。

スーパー糖質制限食実践でβ細胞は休養できていて、なおかつ血糖コントロール良好ならば、β細胞が障害されている可能性はありません。

ですから、β細胞のインスリン分泌能力も準備さえ整えば、正常に作用すると考えられます。

つまり、正常人が糖質制限中にいきなり糖質摂取したとき、一見耐糖能が低下したようなデータが出ることがありますが、これは本当にβ細胞が障害されて耐糖能が落ちたのではないので、心配ないということです。

糖質制限食実践者においては、食後高血糖によるβ細胞の障害はないので、本当にインスリン分泌能が低下するということは考えられません。
 
shushumama さんの場合もこのケースと思います。

もともと境界型レベルだったと思われる耐糖能が今回の75gブドウ糖負荷試験では、糖尿病型を呈しています。

空腹時血糖96mg/dl、HbA1c5.7%ならまったくの正常ですので、このまま糖質制限食を続けられれば、合併症の発症はありません。

今後、75g経口ブドウ糖負荷試験をする必要はありません。

バトルをするよりは、主治医を変更した方がリーズナブルと思います。

日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏が自ら「緩やかな糖質制限食」を実践しておられる時代です。

糖質制限食賛成派の医師も随分、増えています。

以下の提携医療機関をご参照ください。

このまま美味しく楽しく末長く糖質制限食をお続けいただけば幸いです。

月に1回のフレンチやイタリアンのフルコースの時は、α-GI薬などを食直前に内服して、できるだけ食後高血糖を防ぎましょう。


日本糖質制限医療推進協会
http://www.toushitsuseigen.or.jp/
提携医療機関
http://www.toushitsuseigen.or.jp/med-institution


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット