FC2ブログ
新型コロナワクチン接種に懸念も。アナフィラキシー。死亡例。
こんばんは。
新型コロナワクチンの副反応ですが、
アナフィラキシーショックがあり得ます。
2021/1/6の時点で、米国で29人が発症しています。
これまでに米国で530万人に接種されています。
比率としては、100万人あたり11.1人であり
インフルエンザワクチンの、
100万人あたり1.3人と比べると8.5倍の頻度で発生
しています。
発熱、頭痛、吐き気、下痢、全身倦怠感、接種部の痛みも、
インフルエンザワクチンより、かなり多いようです。

そして、2021/1/18の共同通信の記事で、
ノルウェーで、基礎疾患のある高齢者が
新型コロナウイルスの米ファイザー製ワクチンを受けた後に死亡する例が出ています。
ワクチンを接種された約4万2000人のうち33人が亡くなったと1月半ばに報告されました。
全員が接種後数日以内に死亡し、年齢は75歳以上で、余命数週間から数カ月の末期患者も含まれていました。
ノルウェー医薬品庁は、ワクチン接種と直接関係があるか否かは不明としています。

1回目の接種を80万人余りが受けたドイツでは、接種後間もなく亡くなった高齢者が少なくとも7人いますが、
独医薬品規制当局パウル・エールリヒ研究所は、
死因はワクチン接種ではないと判断しています。

ともあれ、さすがに死亡例まで出現したら、ワクチン接種には慎重にならざるを得ません。

人口100万人あたりの死者数(2021/1/18)
英国:1326人
米国:1205
ドイツ:564
イタリア:1365
フランス:1085
日本:34.5
韓国:25.0
中国:3.3


米国では、日本の約35倍の死者数ですから、
少々の副反応がでても、新型コロナワクチンを接種する意味はあるかもしれません。
しかし、死者数が少ない日本においては、米国や欧州に比較すると
ワクチンの意義も相対的に少ないと思われます。

以下の青字の記載は共同通信の記事です。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/78497
米でアナフィラキシー症状29人 コロナワクチン接種後
2021年1月7日 13時09分 (共同通信)
【ワシントン共同】
米疾病対策センター(CDC)は6日、新型コロナウイルス感染症ワクチンを接種後、アレルギー反応の中でも特に重いアナフィラキシー症状を29人が起こしたと電話記者会見で発表した。米国では米製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンと米バイオ企業モデルナのワクチンが実用化され、これまでに少なくとも530万人に接種された。
 CDCは昨年12月14~23日にファイザー製を接種しアナフィラキシーを起こした21人の報告書を公表。当時接種した約189万人に占める発生割合は100万人当たり11・1人。インフルエンザワクチンの同1・3人と比べると頻度が高い。』


https://www.tokyo-np.co.jp/article/80585
高齢患者へワクチン接種に懸念も ノルウェーで死亡例
2021年1月18日 14時55分 (共同通信) 
【ロンドン共同】
ノルウェーで、基礎疾患のある高齢者が
新型コロナウイルスの米ファイザー製ワクチンを受けた後に死亡する例が出ている。
接種との因果関係は不明だが、ノルウェーの医薬品当局は18日までに、
高齢患者への接種時には副作用のリスクを考慮するよう勧告した。 
医薬品当局やブルームバーグ通信によると、
死亡したのは重い基礎疾患のある高齢者ら30人近くで、大半は80歳以上。
いずれもファイザーとドイツのビオンテックが開発したワクチンを接種し、
多くの場合、発熱や吐き気などの副作用を示し数日後に死亡した。』



本日の本ブログ記事は
ブルームバーグ通信の、2021/1/19(火)の記事
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-01-18/QN3XOKDWRGGC01
コロナワクチン接種後に高齢者死亡、知っておくべきこと
も参照させて頂きました。


江部康二


空腹時血糖値、コレステロール値とスーパー糖質制限食。
【日付 21/01/17 いっきょ

はじめてご質問させていただきます。
江部先生、こんにちは。いっきょと申します。

当記事とは関係ないコメントですが、江部先生のご見解をお尋ねしたくてメールしました。

2015年の健康診断の結果から糖尿病予備軍なのではないのかと心配になり、
実母が糖尿病を患っていたこともあり、
自身で調べた結果、江部先生のブログにたどり着き、
2015年12月よりスーパー糖質制限を実施している者です。
とはいえ、たまに糖質をとってしまうこと
もありますが…(平均2週間に1回ほど)

いままでの人間ドッグの結果から2点、心配な事がありご質問させていただきます。

46歳 女性 162.6センチ 51.1キロ 体脂肪率 24.4 BMI 19.3
空腹時血糖値  HbA1C  TC  TG   HDL LDL
2015年10月  103     5.6    205    57   88    111
2016年10月  95      5.6     248    35  110   136
2017年10月  111     5.4    244   35   114    125
2018年10月  113     5.5    232    40   117    111
2019年11月  130     5.7    243   40   103    131
2020年12月  120     5.5    261   42   124    140
※左の数値から順に
空腹時血糖値 HbA1C(NGSP値) 総コレステロール 中性脂肪 HDL-コレステロールLDL-コレステロールです。(11~12時間以上空けて検査)

1点目は今回(2020年12月実施)の結果、
総コレステロールとHDL-コレステロールについて
再検査を実施してくださいという事でした。

江部先生のブログを拝見しますと、
HDL-コレステロールは60以上、中性脂肪が60以下であれば
小粒子LDLコレストロールは、ほぼなしというご見解ですが、
このままでは薬を飲まなければいけないのでしょうか。

2点目は、2017年からの空腹時血糖値が3桁と高くなっています。
これは、すでに糖尿病を発症しており、糖尿人特有の「暁現象」なるものでしょうか?
今回はHbA1c5.5、空腹時血糖値は120でした。

関係ないかもしれませんが、2019年9月よりタンボコール錠(2錠/1日)、
メインテート錠(半錠/1日)服用しています。

お忙しいところ恐縮ですが、アドバイスをいただければ幸いです。
何卒宜しくお願い致します。】


こんばんは。
いっきょさんから、
『空腹時血糖値、コレステロール値とスーパー糖質制限食。』について
コメント・質問を頂きました。

私は、常々、『中性脂肪が低めでHDLコレステロールが高め』
なら、LDLコレステロールが高値でも人体に害はないので
スタチン系薬剤などで下げる必要はないと、患者さんに言っています。

それならば、中性脂肪低値というのは、具体的にどの程度を
指しているのかが、皆さん、気になると思います。

信頼度の高い論文によれば、空腹時の中性脂肪値が、70mg/dl以下なら、
小粒子LDLコレステロールの存在はごく少量となります。
60mg/dl以下なら、小粒子LDLlコレステロールは、ほとんど存在しません。
中性脂肪値80mg/dlくらいで、小粒子LDLコレステロールは約10%くらいと少ないです。

従って、いっきょさんのデータ『TG40mg/dl、HDL-C124mg/dl』なら
LDL-Cが高値であっても、小粒子LDLは皆無であり、
スタチン内服は必要ないと思います。
気になれば、不安を除くために
「頸動脈エコー」「心電図、心エコー」を検査して、動脈硬化や狭窄がないことを確認しましょう。

①標準の大きさのLDLコレステロール:
 肝臓から末梢組織にコレステロールという細胞膜の原料を運ぶ善玉。
②小粒子LDLコレステロール:
 コレステロール輸送という本来の仕事をほとんどせずに、血管壁の傷などに入り込んで
 活性酸素に触れ、酸化して酸化LDLコレステロールになりやすいので危険。
③酸化LDLコレステロール:
 異物であり血管壁にこびりついて動脈硬化の元凶となる真の悪玉


つまり、危険なのは②と③であり、
①はなくてはならない大切なものなのです。

http://promea2014.com/blog/?p=1101
ドクターシミズのひとりごと

に掲載してある、図を見て頂ければ上記が確認できます。
(図はAtherogenic lipoprotein phenotype. A proposed genetic marker for coronary heart disease risk.M A Austin, M C King, K M Vranizan and R M Krauss Circulation. 1990;82:495-506より抜粋)
清水先生、ありがとうございます。


次にHbA1cですが、スーパー糖質制限食で、5.4~5.7%と安定しています。
そしてこのHbA1cは、
『食後高血糖』『平均血糖変動幅増大』のない『質の良いHbA1c』なので安心です。
カロリー制限高糖質食である従来の糖尿病食は、
見かけ上のHbA1cが良好であっても
『食後高血糖』と『平均血糖変動幅増大』を伴う『質の悪いHbA1c』なので
合併症を予防できないことが多いのです。

空腹時血糖値が、103⇒95⇒111⇒113⇒130⇒120mg/dlという経過です。
スーパー糖質制限食を実践中でも、空腹時血糖値は結構バラツキます。
睡眠不足や寝過ぎ、イライラやうつうつ、夕食が遅い、生理前、風邪気味・・・
などいろいろな条件で朝の空腹時血糖値は上昇します。
いっきょさんの空腹時血糖値もあまり気にしなくても良いと思います。

ちなみに、この1週間の私の早朝空腹時血糖値ですが以下の如くです。
1/11:108mg/dl
  12:111
   13:126
   14:106
  15:96
   16:111
   17:103
   18:109mg/dl


52歳から71歳現在までスーパー糖質制限食を続けていますが、
早朝空腹時血糖値は結構バラツイています。
この間HbA1cは、5.6~5.8%です。


江部康二
三密があっても、会話がなければ感染リスクなし。パチンコ店。
こんばんは。
読売新聞オンラインに、2021/1/17、

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210117-OYT1T50082/
若者の感染目立つ…帰省した知人と飲食、県外の成人式に出席
2021/01/17  新型コロナ   大分市


https://www.yomiuri.co.jp/national/20210117-OYT1T50072/
居酒屋でクラスター、従業員5人陽性
…まかない食べたのが要因か  富山市


上記記事が掲載されました。
いずれも新型コロナのクラスター発生です。
大分市と富山市の事例ですが、
会食やまかないで、複数の人が一緒に食事したり喋ったりしたのが原因です。

要するに、複数の人が集まって、対面や横並びで
三密(密閉、密集、密接)があり、会話するというのが
最も感染を誘発しやすいと思います。
会話で飛沫が飛ぶのが一番大きな要因です。

同様に、複数の人が参加するカラオケも三密(密閉、密集、密接)があり、
大きな声で歌うので、飛沫が大変飛びやすく、
感染の大きな要因となります。

一方、新型コロナ感染の当初から、非難され続けた「パチンコ店」ですが、
2020年度も2021年度も、一回もクラスターは発生していません。
パチンコ・パチスロ参加人口は、約1000万人に達しますが、
一度もクラスターは発生なしです。

このことは、三密(密閉、密集、密接)があっても、会話がなければ
感染リスクはないという証明
になっています。

このように、会話するかしないかで、感染リスクには、決定的な差があります。
極めてわかりやすい教訓と言えます。
ちなみに私も、高雄病院理事長という立場もあるので、
2020年3月以来、外食、会食は一切していません。
もっぱら、家でアマゾンで本を購入してキンドルで読んでいます。


江部康二


☆☆☆
以下の青字の記載は、読売新聞オンラインの記事の要約です。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210117-OYT1T50082/
若者の感染目立つ…帰省した知人と飲食、県外の成人式に出席
2021/01/17  新型コロナ

 大分県と大分市は16日、男女19人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。
若者の感染が目立ち、成人の日の連休中の飲食で感染が広がる可能性があるとして、
注意を呼びかけている。

 発表によると、20歳代の感染者は6人。
連休中に帰省した知人と飲食した人や県外の成人式に出席して戻った後に
感染が判明した人がいた。

 8人はクラスター(感染集団)が発生した日出町のサンライズ酒井病院の
医療スタッフと患者だった。
病院の全スタッフと入院患者計344人の検査が終わり、
陽性は15人になった。

 中津市と国東市で職員1人の感染も確認された。
 医療機関の負担を示す病床使用率は15日と同じ26・7%となっている。】



☆☆☆
以下の青字の記載は、読売新聞オンラインの記事の要約です。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210117-OYT1T50072/
居酒屋でクラスター、従業員5人陽性
…まかない食べたのが要因か

2021/01/17  新型コロナ
 
 富山県は16日、富山市や高岡市など6市町の10歳未満~70歳代の男女13人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。累計感染者数は796人になった。
 また、富山市は同日、市内の居酒屋でクラスター(感染集団)が発生したとの認識を示した。県内12例目で、市によると、従業員計10人のうち5人の陽性が確認された。11日に感染が判明した30歳代男性と、15日に判明した20~40歳代男性4人で、ほかの5人は陰性だった。
 市は、6日から10日にかけて店内でまかないを食べたのが要因と見ている。大雪などの影響で同期間中の客は5人ほどといい、市は同店を通じて、検査を受けるよう呼びかけている。】
新型コロナワクチンはむしろ感染を拡大させる危険が…日本人研究者が警鐘
こんばんは。

ヤフーニュース、2021/1/16(土)に

新型コロナワクチンはむしろ感染を拡大させる危険が
…日本人研究者が警鐘
日刊ゲンダイDIGITAL

https://news.yahoo.co.jp/articles/ec7ec5ac7ec6fbb1c87baeb4eff985d8a7563e76

という記事が掲載されました。

新型コロナワクチンはIgG抗体を生成しますが、IgA抗体は生成しません。
従って、理論的には、粘膜面で感染防御することは無理です。
粘膜細胞に感染したあと、IgG抗体が駆けつけて新型コロナウイルスと
戦ってくれますが、感染予防できる可能性は理論的にはないです。
感染したあと、IgG抗体が速やかに頑張ってくれたら、
発症予防できる可能性はありますが、これもそんなに期待できないと思います。
つまり、現状のインフルエンザワクチンと同程度の効果であり、
感染・発症予防は困難であるが、重症化を防ぐことが期待されるということです。

一方、ワクチン接種した個人において、IgG抗体が速やかに活躍してくれたら
サイトカインストームを起こす確率が減る可能性はあります。
従って、ワクチン接種により、新型コロナ重症化の元凶であるサイトカインストームが
防げる可能性はあると思います。

さらに、この記事にあるように
ワクチンを接種して発症しなかった人の中には、
感染しても発症しない無症状感染者が含まれていた可能性があるということです。

この方々は、新型コロナウイルスを周囲にばらまく可能性があるので、
ワクチン接種して無症状でも、油断は禁物なのです。

もともと、ワクチンとは無関係に、
新型コロナウイルス感染者のうち約45%は無症状です。
だからこそ、感染を防御し流行をくいとめることが困難なのです。
この点が、インフルエンザのような無症状感染者が少ないタイプのウイルスとの違いです。
インフルエンザは感染したら発症する人がほとんどなので、
隔離したり感染防御しやすいのです。

また、この新型コロナワクチンは『mRNAワクチン』と呼ばれるまったく新しいタイプのワクチンであり、
実際の効果とか副反応とかは、まだまだ不明ですので、
経過を見ていくしかない側面が大きいのです。


江部康二



☆☆☆
以下の青字の記載は、ヤフーニュースの記事の要約です。

新型コロナワクチンはむしろ感染を拡大させる危険が
…日本人研究者が警鐘


 新型コロナウイルスのワクチン接種が2月下旬から日本でもスタートする。
現時点で承認申請が行われているのはファイザー社のワクチンで、
当面は16歳以上が対象になる予定だ。
ワクチンによって集団免疫が獲得できれば、感染拡大に歯止めがかかると期待されている。多くの人がワクチンを接種すると感染しない人が増えて、結果的に周囲の人たちも感染する機会が減って感染拡大が収束する――という考え方だ。

 しかし、今回のワクチンが感染拡大を抑制できるかは未知数で、
むしろ感染を広げてしまう危険がある。

 ファイザーの臨床第3相試験では約95%の有効率が確認された。
これは、参加した約4万人を「ワクチンを接種する2万人」と「偽薬(プラセボ)を接種する2万人」に振り分け、新型コロナウイルス感染症を「発症した人」の人数を数えて比較した数字である。

 接種した2万人のうち発症したのが8人、
偽薬を接種した(ワクチンを接種しなかった)2万人のうち発症したのが162人だから、ワクチンを接種すれば接種せずに発症した162人を8人に減らせる効果は期待できる。しかし、カウントされたのはあくまでも「発症した人数」で、
ワクチンを接種して発症しなかった人の中には、
感染しても発症しない無症状感染者が含まれていた可能性があるのだ。

 米国の研究機関で遺伝子研究に携わってきた岡山大学病院薬剤部の神崎浩孝氏は言う。

「新型コロナウイルスは無症状でも感染させてしまうのが大きな特徴です。ワクチンを接種した人が、『これで自分は感染しないし、人にうつす心配もない』と過信して、手洗い、マスク着用、3密回避といった感染対策をやらなくなり、大人数での飲み会に参加するなどして他人と濃厚接触する人が増えると、感染を拡大させてしまう恐れがあります」

■ワクチン効果で作られる抗体が不十分だと…

 また、ワクチン接種で作られる抗体の量や効果も未知数なため、どこまで感染を抑制できるかどうかがはっきりしていないという。

「今回のワクチンは『mRNAワクチン』と呼ばれるまったく新しいタイプのワクチンです。新型コロナウイルスがヒトの細胞に侵入する時に使うスパイクタンパク質(Sタンパク質)を作り出す遺伝情報を粒子に封入して投与し、血液内にSタンパク質を作って抗体を作り出す仕組みです。ただ、接種によってどれくらいの量の抗体が作られるか、有効な期間がどれくらい持続するかはっきりわかっていません。体内で迅速に十分な量の抗体が作られれば、発症だけでなく感染も予防できます。しかし、抗体の量が不十分だと、発症は防げても、鼻や喉などの粘膜に感染を広げてしまう程度のウイルスを保有している人が出てくる可能性もあります」(神崎氏)

 現段階では、ワクチンはあくまで「発症」を防ぐ効果が期待できるだけで、感染しなくなったり、他人にうつしたりするケースがなくなるわけではない。ワクチンを接種すれば何の制限もなく行動できるようになるという考えは大きな勘違いで、手洗い、マスク着用、3密回避といった感染対策は欠かせないのだ。
英リウマチ薬を重症者に投与へ、中外製薬開発「トシリズマブ」他
【21/01/12 久堀
英リウマチ薬を重症者に投与へ、中外製薬開発「トシリズマブ」他

https://news.yahoo.co.jp/articles/ac1f644a5210f5caf506c6a977b6b6c545b64b00


こんばんは。
久堀さんから、中外製薬開発のリウマチ薬「トシリズマブ」が、
英国で新型コロナ重症患者に投与されるという情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。

<トシリズマブ>
トシリズマブは、
炎症をおこす要因となるIL-6(インターロイキン-6)の働きを抑えることで
リウマチの関節の腫れや痛みなどを改善し、骨などの損傷を防ぐ薬です。
炎症をおこす要因となるインターロイキン6という物質があるのですが、
この物質がインターロイキン-6受容体に結合してその作用をあらわします。

トシリズマブはインターロイキン-6受容体を阻害することで、
インターロイキン-6に由来する過剰な炎症反応などを抑える効果があります。
本剤は関節リウマチや若年性特発性関節炎などに使用されます。

<生物学的製剤>
生物学的製剤とは化学的に合成したものではなく、生体が作る物質を薬物と使用するものです。現在日本で関節リウマチに使用できる生物学的製剤は8剤あります。
腫瘍壊死因子(TNF)という分子と結合してその作用を抑制するものが5剤あり、
インフリキシマブ、エタネルセプト、アダリムマブ、ゴリムマブ、セルトリズマブペゴルで、それぞれレミケード、エンブレル、ヒュミラ、シンポニー、シムジアという商品名で使用されています。
また、インターロイキン-6受容体に対する抗体製剤であるトシリズマブ(商品名:アクテムラ)とサリルマブ(商品名:ケブザラ)も使用されています。

<サイトカインストーム>
新型コロナ感染症は「サイトカインストーム症候群」といっても過言ではありません。
新型コロナに感染して急激に重症化するケースには、サイトカインストームが関わっていると思われます。
サイトカインとは細胞から分泌されるたんぱく質の総称です。
ウイルスが細胞に侵入すると、サイトカインが出て免疫細胞が活性化し、
ウイルスに感染した細胞を攻撃します。 
何らかの原因でサイトカインが過剰に分泌されて制御不能となると、
正常な細胞まで攻撃してしまう場合があり、
嵐のように急激に起こるため、サイトカインストームと呼ばれます。 
サイトカインストームになると、肺だけでなく腎臓や肝臓などにも重度の疾患を引き起こし、血管の内壁の細胞を傷つけ血管炎を起こし、血栓を作り出す恐れがあります。
さまざまな種類のサイトカインの中でも特にサイトカインストームの元凶と考えられているのが「インターロイキン-6」です。

<新型コロナ重症化とサイトカインストーム>
新型コロナ感染症重症化の原因がサイトカインストームであり、
サイトカインストームを起こす犯人がインターロイキン-6です。
従って、インターロイキン-6の働きをブロックしてやれば、
サイトカインストームを生じることがなく、
新型コロナ感染症の重症化を防ぐことができます。
このインターロイキン-6をピンポイントにブロックするのが
トシリズマブ(商品名:アクテムラ)などです。
トシリズマブ(商品名:アクテムラ)投与により、
サイトカインストームを予防し、新型コロナ感染症の重症化を阻止することが
可能となります。

<トシリズマブの意義>
このようにトシリズマブは、サイトカインストームを防ぎ、
新型コロナ感染の重症化を阻止してくれます。
しかし、感染を防ぐとか発症を防ぐような効果はありません。

<免疫力>
感染を防ぎ、発症を防ぐのは、あくまでも自分自身の免疫力ということです。
実際、45%の人は感染しても無症状ですし、35%の人は軽症で、
残りの20%が重症化します。
高齢者や持病がある人は重症化しやすいというのは、
高齢や持病により免疫力が落ちていることが原因なのです。
免疫力の向上には、糖質制限食で「ケトン体を高める」「AGEs蓄積を減らす」
ことがことが肝要です。

江部康二


☆☆☆
以下の青字の記載はジャパン・ニュース・ネットワーク記事の要約です。
英リウマチ薬を重症者に投与へ、中外製薬開発「トシリズマブ」他
1/11(月) 配信
ジャパン・ニュース・ネットワーク
 イギリス政府は日本で開発された関節リウマチ治療薬が、新型コロナの死亡率を下げる効果があるとして、
重症患者に投与する方針を発表しました。  
「トシ、トシリズマブ・・・すみません、もう一度言います。
トシリズマブとサリルマブ」(イギリス ジョンソン首相)  
イギリス政府は7日、ICUで治療中の新型コロナの重症患者に対して、
2種類の関節リウマチ治療薬を投与すると発表しました。
このうち、トシリズマブは日本の中外製薬が開発し、
「アクテムラ」の名前で流通しているもので、過剰な免疫反応を抑える働きがあります。
イギリス政府によりますと、トシリズマブは重症患者がICUに移されて24時間以内に投与が開始された場合、
死亡率を24%減少させる効果が認められました。  
ICUで治療中の重症患者およそ800人を対象に調べたところ、
ステロイド系の抗炎症薬のみを投与した患者の死亡率は35.8%だったのに対し、
トシリズマブも併用した場合、28%と、7ポイント以上下がったということです。
またICUでの治療日数も7日から10日、短縮されたとしています。
 変異ウイルスがまん延するイギリスでは、死者、入院患者ともに急増していて、
これら治療薬の使用で死者数と医療機関のひっ迫の度合いが少しでも減ることが期待されています。