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眼科と糖尿病網膜症。従来の糖尿病食と糖質制限食の差。
こんばんは。
従来の糖尿病治療において、短期間でHbA1cが急速に改善すると、
かえって糖尿病網膜症が悪化することが知られています。

確かに、インスリン注射やSU剤などにより急速に血糖値が改善した場合、
改善速度が速いほど、網膜症の悪化率が高かったという論文報告があります。
実際に日常臨床上、糖尿人を診察しておられる医師においては
同様の経験があると思います。とは言え、一時的な悪化はあっても、
長期的には血糖コントロールが良い方が網膜症にも良いということも報告されています。

それでは 糖質制限食によって、血糖値が急速に改善した場合はどうなのでしょう?
網膜症の悪化や眼底出血の心配はないのでしょうか?
実は当初、私達も糖質制限食で
インスリン注射以上に速やかに血糖コントロールが良くなるので、
このことを懸念していました。
幸い、1999年、高雄病院で糖質制限食開始以来の経験で、
糖質制限食による改善では基本的に網膜症の悪化はありませんでしたので、
今は全く心配はしていません。

しかし、

(A)インスリン注射やSU剤による急速なHbA1c改善:網膜症悪化や眼底出血あり。
何故、網膜症の悪化や眼底出血があるのか、現時点では原因不明。

(B)糖質制限によるより急速なHbA1c改善:網膜症の悪化なし
こちらも、何故、網膜症が悪化しないのか現時点では理由は不明。


同じようにHbA1cが改善するのに、なぜこうも違うのか、疑問が残ります。
平均血糖値(HbA1c)が同じように良くなるにもかかわらず、
インスリンやSU剤の投与による場合と糖質制限食による場合で、
このように明暗がわかれるのには、必ず理由があるはずです。

それで、以下、あくまでも仮説ですが考察してみました。
以前は、長年にわたって血糖コントロールの評価基準として、
空腹時血糖値とHbA1cが使用されてきました。

しかし、近年の信頼度の高い研究により、空腹時血糖値とHbA1cがコントロール良好でも、
糖尿病合併症は防げないことがわかってきたのです。
それどころか、糖質を普通に摂取しながら、インスリン注射やSU剤で厳格に治療すると、
総死亡率が上昇するという信頼度の高いエビデンスが報告されました。(*)
すなわち、食後高血糖と平均血糖変動幅の増大が、最大の酸化ストレスリスクであり、
糖尿病合併症の元凶ということがわかってきたのです。
空腹時血糖値とHbA1cだけによる評価では、
食後高血糖と平均血糖変動幅の増大は全く知ることができないのです。

人体は、酸化反応と抗酸化反応のバランスがとれていると、正常に機能します。
酸化反応が抗酸化反応を上まわった状態を酸化ストレスといいます。
酸化ストレスが、糖尿病合併症・動脈硬化・老化・癌・アルツハイマー・パーキンソン等、様々な疾病の元凶とされています。

このことは、世界中の医学界において、認められています。
糖質を普通に摂取しながら、インスリンやSU剤で厳格に治療して
HbA1cを急速に下げると、低血糖も生じやすくなるし、
平均血糖変動幅の増大も必ず生じます。

つまり、(A)の場合は、見かけ上はHbA1cは急速に改善したように見えても、
その実態は、「低血糖」と「平均血糖変動幅増大」という最大の酸化ストレスリスクをともなう『質の悪いHbA1c』だったのです。

従って、網膜症悪化や眼底出血を生じた可能性が高いのです。

一方、(B)糖質制限食でHbA1cが改善した場合には、
薬も使用していないので、「低血糖」も「平均血糖変動幅増大」もない『質のいいHbA1c』なのです。

そのため急速なHbA1c改善にもかかわらず、網膜症の悪化がないと考えられます。
これらにより、糖質制限食の場合、急速な血糖値改善にもかかわらず、
網膜症の悪化が生じにくいと考えられます。
既にインスリン注射やSU剤を内服していて、ある時に糖質制限食を開始して、
血糖値・HbA1cが急速に改善していく場合も、
インスリン注射やSU剤の量は基本的に減量されていくし、
代謝全般も改善されていくので、糖尿病網膜症は起こりにくいと思います。

糖質を摂取して、インスリンやSU剤の効能だけに依存して血糖値を下げた場合と、
糖質制限食で薬物に頼らずに自然に血糖値が改善した場合との差、
すなわち「低血糖、食後高血糖、平均血糖変動幅増大」という酸化ストレスリスクが、
両者で全く異なることがお解りいただけたでしょうか。

なお、過去の高血糖のため、すでに糖尿病網膜症が存在している時は、
糖質制限食で血糖コントロール良好を維持していれば糖尿病網膜症の進行は、
徐々に止まると思います。
そして時間をかけて、ある程度改善する可能性はあります。
しかし、糖質制限食で血糖コントロール良好となっても、
既存の糖尿病網膜症が、メキメキ治るわけではありませんので、念のため。

それから、一定の糖尿病罹病期間があって、血糖コントロールが悪かったけれど、
その時点では網膜症はないと言われていた人が、
糖質制限食を開始して血糖コントロール良好となり、
数ヶ月後眼底検査をしたら軽症単純網膜症が発見された、
というようなことがまれにあります。
これは糖質制限食開始時点で既に潜在的な網膜症はあったのが、
時間的経過で顕在化したもので、高血糖の記憶(**)によるものと思われます。
すなわち糖質制限食で網膜症になったのではなく、
過去の高血糖の借金が顕在化したものと思われます。

以上、仮説の段階ではありますが、それなりに説得力のある説明であると自負しています。

(*)2011/07/18 の本ブログ記事
「ACCORD試験の死亡リスクと低血糖とSMBGサブ解析2011」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1741.html
をご参照ください。

(**)2010-11-14のブログ
「高血糖の記憶とAGE」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1432.html
をご参照ください。


江部康二



低炭水化物食で、あるタイプの緑内障発症リスクが20%減少。
【24/03/01 中嶋一雄
米国眼科学会のNewsでも、糖質制限食でいい結果を報告しています
https://www.aao.org/education/headline/week-in-review-glaucoma-diet-paralysis-surgery-nov


こんにちは。
中嶋一雄先生から、興味深い情報を頂きました。
ありがとうございます。

米国眼科学会のニュースで、
『低炭水化物の摂取と植物性脂肪およびタンパク質の増加を伴う食事は、中心傍視野喪失を伴う原発性開放隅角緑内障サブタイプの発症リスクが 20% 低下することが明らかになりました。興味深いことに、動物ベースの低炭水化物食は保護的ではないようです。』
という内容の記事が掲載されました。
もとになっったのはコホート研究です。
3つの大規模なコホート研究を集めて、メタ解析したものです。
合計、185638名の参加者となりました。

コホート研究ですから、
スーパー糖質制限食(糖質摂取比率12%)の参加者は、いないと思います。
低炭水化物と言っても、せいぜい、炭水化物摂取比率40%くらいと考えられます。

従って、この研究は、スーパー糖質制限食実践者とは無関係と言えます。

あくまでも私見ですが、
スーパー糖質制限食なら、
AGEsの蓄積も最小限ですみ、
<糖化→老化><糖化→慢性炎症>が最小限ですむので
生活習慣病の予防にもなります。
この種の緑内障も生活習慣病の範疇に入りますので、
スーパー糖質制限食が有効な可能性がありますね。


江部康二




https://www.aao.org/education/headline/week-in-review-glaucoma-diet-paralysis-surgery-nov
Clinical Education /
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臨床教育 /
ニュース /
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JUL 24, 2020
Week in review: Glaucoma diet, paralysis surgery, novel KPro
By Kanaga Rajan and Keng Jin Lee
Cornea/External Disease, Glaucoma, Oculoplastics/Orbit, Retina/Vitreous
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2020年7月24日
週の振り返り: 緑内障の食事療法、麻痺の手術、新しい KPro
カナガ・ラジャン、ケン・ジン・リー著
角膜/外部疾患、緑内障、眼形成/眼窩、網膜/硝子体
ビュー6

A weekly roundup of ophthalmic news from around the web.
ウェブ上の眼科ニュースを毎週まとめて掲載。

A specific type of low-carb diet may guard against glaucoma, according to a new study led by glaucoma expert Louis R. Pasquale, MD. The large-scale meta-analysis revealed that low-carbohydrate intake along with a diet of increased plant-based fat and protein was tied to a 20% lower risk of developing a primary open-angle glaucoma subtype with paracentral visual field loss. Interestingly, low-carb diets that were animal based did not appear to be protective. According to Dr. Pasquale, these findings indicate low-carb diets based on vegetables could perhaps prevent glaucoma among high-risk groups. New York Eye and Ear Infirmary of Mount Sinai, Eye Nature

緑内障の専門家ルイス・R・パスクワーレ医学博士が主導した新しい研究によると、特定のタイプの低炭水化物食が緑内障を予防する可能性があるという。大規模なメタ分析により、低炭水化物の摂取と植物性脂肪およびタンパク質の増加を伴う食事は、中心傍視野喪失を伴う原発性開放隅角緑内障サブタイプの発症リスクが 20% 低下することが明らかになりました。興味深いことに、動物ベースの低炭水化物食は保護的ではないようです。パスクアーレ博士によると、これらの発見は、野菜を中心とした低炭水化物食が高リスク群の緑内障を予防できる可能性があることを示しているという。ニューヨーク市マウントサイナイ眼科耳鼻科、Eye Nature



糖尿病は治る?治らない?  
こんばんは。
よくある質問の一つに
「糖尿病は治るのでしょうか?治らないのでしょうか?」というのがあります。
一般には、「一旦糖尿病になったら決して治らない。」というのが定説ですが、
本当のところはどうなのでしょう。
それではまず、どのようにして糖尿病が発症するのかを考えてみます。

日本人の糖尿病発症は、食後高血糖が数年間続いているのを見逃しているうちに、
遂に空腹時血糖値が上昇してきて、健康診断で発見されたというパターンが多いです。
即ち、当初は食後高血糖にならないように、
膵臓のβ細胞がインスリン追加分泌を頑張って沢山出し続けていくのですが、
ある日とうとう疲弊して追いつかなくなってきて、食後高血糖の段階に至ります。

この段階では、インスリン追加分泌の軽度の不足があり、
食後2時間値が140~199mgの境界型レベルになりますが、
まだ基礎分泌は保たれていて早朝空腹時血糖値は、
110mg/dl未満で正常範囲を保つことがほとんどです。
食後高血糖の段階になると、高血糖そのものが膵臓のβ細胞を障害します。
食後高血糖が180mgを超えてくると、
β細胞への直接のダメージでインスリン分泌不足を悪化させ、
また筋肉細胞のインスリン抵抗性も増してきて、糖毒と呼ばれる悪循環を生じます。

食後高血糖が数年間続くと、膵臓はさらに疲弊していき、
インスリン追加分泌の不足に加えて、インスリン基礎分泌不足となり、
とうとう早朝空腹時血糖値が高値となるのです。
空腹時血糖値が126mg/dl以上、
随時血糖値が200mg/dl以上で糖尿病型と診断されます。
糖毒状態が1日の中でも長時間続くようになれば、
急速に糖尿病が悪化していきます。

糖尿病は、インスリン分泌不足とインスリン抵抗性が合わさって発症しますが、
日本人は、インスリン分泌不足が主で、欧米人は、インスリン抵抗性が主とされています。
インスリン分泌不足とインスリン抵抗性を合わせて、インスリン作用不足と言います。

インスリン分泌不足が主の場合、糖尿病と診断された時点で
インスリンを作っている膵臓のランゲルハンス島のβ細胞の2~3割が壊れていて、
2~3割が疲弊していて、健常なのは、残りの半分くらい
と考えられます。
一般に、糖尿病が治らないと言われるのは、
「インスリン分泌不足が主の糖尿病」であり、
既に壊れてしまったβ細胞は、元に戻らないと言う意味です。

しかし、糖質制限食を実践して、膵臓が充分休養できれば、
疲弊していたβ細胞が、正常に回復することが期待できます。
実際、入院時の空腹時血糖値が200mg/dl近かった方が、
糖質制限食実践数日で、110mgを切ってくることもあります。
この場合、β細胞数の一定の不足はあるけれども、
<残っているβ細胞の作用 + スーパー糖質制限食実践>により
血糖コントロールが正常レベルを保てているということになります。
例えば、糖尿人・江部康二がそのパターンです。

食後高血糖の期間・年数が長いほど、
β細胞がダメージを受けている割合が徐々に増えていき、
ダメージが大きい細胞は、回復しにくくなっていくということになります。


次に「インスリン抵抗性が主の糖尿病」を考えてみます。
この場合、インスリン分泌能力は、まだ比較的保たれていることが多いのです。
日本人でもこのタイプが少し増えてきています。
例えば、肥満や脂肪肝がありインスリン抵抗性が高まれば、
インスリンは分泌されていても、糖尿病を発症することがあります。
このとき何らかの方法で肥満や脂肪肝が改善すればインスリン抵抗性も減少します。
そうすると、適量のインスリンで、
筋肉細胞や脂肪細胞内にブドウ糖を取り込むことが可能となり、
インスリン分泌不足はないので血糖値は正常化し、
糖尿病が治ったような状態になります。
治るという言い方に語弊があるなら、
インスリン作用不足が改善し健常のパターンに戻るということです。

実際、そういう患者さんを数名以上経験しました。
例えば、初診時、
空腹時血糖値218mg/dl、HbA1c11.7%、163cm、72kgだった人が、
内服薬なしでスーパー糖質制限食を1年間続けて、60kgと肥満が解消し、
HbA1cは5%前後で維持できていました。
そうすると、糖質を普通に摂取しても、
食後2時間血糖値は140mg/dl未満となりました。
勿論空腹時血糖値も正常範囲内です。
血液検査のデータでは、診断基準上は正常人としかいいようがありませんので、
糖尿病のレッテルも消えました。ヾ(゜▽゜)
この患者さんが糖尿病専門医を受診して、いろいろ血液検査をされたとしても
「糖尿病ではありません。診断基準からみて正常です。」
という診断となるでしょう。

一方、江部康二の場合は、2002年、52歳の時に糖尿病を発症しました。身長167cm、体重57kgを、2024年現在まで、22年間維持していますが、
「インスリン分泌不足が主でインスリン抵抗性が従の糖尿病」です。
スーパー 糖質制限食を続けているかぎりは正常人ですが、糖質を一人前摂取すれば残念ながら食後時間血糖値は軽く200mg/dlを超えて、
立派な糖尿人です。
β細胞が既に2~3割壊れていて、決して治らないパターンです。(×_×)


結論です。
「インスリン分泌不足が主の糖尿病は、決して治らない。」
「インスリン抵抗性が主の糖尿病なら、抵抗性が改善すれば、
糖代謝が正常人のパターンに戻る人も時にいる。」
ということですね。


江部康二
糖尿病・糖尿病予備軍の診断などについて
【24/02/26 やまね
カナダでa1c 6.5が出て糖尿病診断されました
江部先生
初めまして。一年半前から家族の転勤でカナダに在住です。
食生活の変化と、冬の天候が厳しく運動不足のせいか、
カナダに来て4ヶ月頃の2022年12月に受けた血液検査でa1c が6.2、
空腹時血糖値が6.1と出て、突然糖尿病予備軍になりました。

カロリー制限をした食事制限などをしましたが、効果が上がらず、
ネットで調べて、
江部先生の、内臓脂肪がストンと落ちる食事術、をKindleで購入し、
1ヶ月実行したところ、昨年10月にはa1cが5.9、空腹時血糖値が5.4となり、
ホッとしました。

油断して2024年のお正月にかけてチョコレートクロワッサンやメープルシロップクッキーなどを食べていたら、
今月2月の血液検査でa1c6.5、が出ました。
空腹時血糖値は前回と同じく5.4でした。専門医に診てもらうと、
最近は糖尿病の診断基準が変化しているので、これだけでは糖尿病とは診断出来ないし、
一度糖質制限をして成果が出たのだから、
もう一度それで結果が出るか試してみたらどうか、と言われました。
その後ファミリードクターの診察で、a1c6.5は糖尿病ですとあっさり診断され、驚愕しました。

2人の見解が違うことや、カナダでは医療へのアクセスがとても悪いこともあり、
近々日本に行って病院で診てもらう予定です。
今回の血液検査が出てから、江部先生の本を読みなおし、
スーパー糖質制限を実行して、ひと月で体重は身長159センチ62キロから、57キロに落ちました。
それ以降はまだ血液検査は受けていません。52歳、女性です。

日本に行ったら、病院でカナダでの事情を話し、
空腹時血糖値とa1cの再検査をお願いし、スーパー糖質制限食の結果を出し、
無事糖尿病ではまだないです、という診断を得たいと考えています。

今後一生スーパー糖質制限食で過ごして行く覚悟は出来ましたし、
糖質さえ制限していれば結構好きに食べられるので思ったより辛くないです。
弱虫かも知れませんが、もし今糖尿病と診断されたら、
とてもショックなので他の種類の血糖値検査など深掘りはしないで、
検査は空腹時血糖値とa1cの再検査のみお願いしようと考えていますが、
この考えは間違っているでしょうか。

カナダのファミリードクターの診断に従って行くと、
どんどん糖尿病として投薬などの治療が始まりそうな勢いでとても不安です。
アドバイスをいただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。】


こんにちは。
カナダ在住のやまねさんから
糖尿病の診断などについて、コメント・質問を頂きました。


【カナダに来て4ヶ月頃の2022年12月に受けた血液検査でa1c が6.2、
空腹時血糖値が6.1と出て、突然糖尿病予備軍になりました。】


HbA1cの正常範囲は、
糖尿病治療ガイドライン(日本糖尿病学会)で4.6〜6.2%です。
HbA1cが6.2%なら、ギリギリ正常値内です。

空腹時血糖値は
<mmol/L×18=mg/dl> なので、
6.1 mmol/L × 18 =  109.8mg/dl

109mg/dl以下が正常、
110~125mg/dlは境界型、
126mg/dl以上は糖尿病型、

となります。
やまねさんの空腹時血糖値109.8mg/dlは、境界型です。


【内臓脂肪がストンと落ちる食事術、をKindleで購入し、
1ヶ月実行したところ、昨年10月にはa1cが5.9、空腹時血糖値が5.4となり、
ホッとしました。】

HbA1c:5.9%、空腹時血糖値:97.2mg/dl
と正常値です。
糖質制限食を上手に実践されていると思います。


【油断して2024年のお正月にかけて
チョコレートクロワッサンやメープルシロップクッキーなどを食べていたら、
今月2月の血液検査でa1c6.5、が出ました。】


2024年2月、HbA1c:6.5%
この数値は、仰る通り、油断ですね。


【今回の血液検査が出てから、江部先生の本を読みなおし、
スーパー糖質制限を実行して、
ひと月で体重は身長159センチ62キロから、57キロに落ちました。
それ以降はまだ血液検査は受けていません。52歳、女性です。】


159センチ62キロ(BMI:24.5)から、57キロ(BMI:22.5)
肥満ギリギリセーフから、ほどよい体重となりました。
「糖質制限食」は、言いかえれば、「脂質・蛋白質無制限食」なので
動物性蛋白質や動物性脂質もしっかり摂取して筋力維持を目指しましょう。
厚生労働省のいう「推定エネルギー必要量」が目安です。


【日本に行ったら、病院でカナダでの事情を話し、
空腹時血糖値とa1cの再検査をお願いし、スーパー糖質制限食の結果を出し、
無事糖尿病ではまだないです、という診断を得たいと考えています。

今後一生スーパー糖質制限食で過ごして行く覚悟は出来ましたし、
糖質さえ制限していれば結構好きに食べられるので思ったより辛くないです。
弱虫かも知れませんが、もし今糖尿病と診断されたら、
とてもショックなので他の種類の血糖値検査など深掘りはしないで、
検査は空腹時血糖値とa1cの再検査のみお願いしようと考えていますが、
この考えは間違っているでしょうか。】


折角、採血するのですから、
一般的な肝機能、腎機能、膵機能、コレステロール値、貧血の有無などを調べましょう。
血清インスリン値、
最も詳しい腎機能検査である血清シスタチンC、
左心不全の検査、NTProBNP、
甲状腺検査(TSH、FT4、FT4)、
なども調べましょう。
スーパー糖質制限食を1ヶ月以上実践中なので
HbA1cと空腹時血糖値は正常値でしょう。
今後も、スーパー糖質制限食を継続していけば
将来糖尿病になることはありません。

また、スーパー糖質制限食なら、
AGEsの蓄積も最小限ですみ、
<糖化→老化><糖化→慢性炎症>が最小限ですむので
生活習慣病の予防にもなります。
美味しく楽しく末長く糖質制限食を継続されて、健康長寿を目指しましょう。

以下の本ブログ記事もご参照頂ければ幸いです。

糖質制限食とAGEs
2016年11月07日 (月)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-category-91.html



江部康二

グルセルナ(R)-REX、プルモケア®-EXは糖質制限経腸栄養製品です。
こんにちは。
西村典彦さんから、
経管栄養で、糖質制限食OKのものについて、コメント・質問を頂きました。

<アボット社、グルセルナ(R)-REX>
<アボット社、プルモケア®-EX>

があります。


アボット、グルセルナ(R)-REX
100mlあたり
熱量    100kcal
たんぱく質 4.2g
脂質    5.6g
糖質    8.8g
食物繊維  0.9g
食塩相当量 0.25g
フラクトオリゴ糖 0.8g
カルニチン 8mg
イノシトール 85mg


アボット、プルモケア®-EX
1缶250ml中、375kcalで
糖質:28.4%
脂質:54.8%
たんぱく質:16.8%

です。

以前からあるプルモケア®-EXは
グルセルナ(R)-REX(糖質33%)より、さらに糖質が少ないく、28.4%です。


プレスリリースに、
『糖質制限経腸栄養食品』と記載してあり、嬉しい限りです。

アボット社さん、こうなったら、もうひと頑張りで
総摂取カロリーの内、糖質が12%くらいの「スーパー糖質制限食」対応の
製品も発売して欲しいですね。


江部康二


☆☆☆
以下、アボット社のプレスリリースから一部抜粋です。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000002119.html


アボット、改良された糖質制限経腸栄養製品、グルセルナ®-REXを発売。
アボット ジャパン株式会社 2017年6月13日 11時00分

2017年6月13日 ― 4人に1人以上が65歳以上の高齢者となった日本において、
高齢者が健康であり続けるためには、十分な栄養を摂取することが重要ですが、
中には、糖質制限を必要とされる方もいます。
この度、アボットでは糖質を制限した栄養管理をサポートし、
医療従事者に栄養管理の選択肢となる、
経腸栄養製品のグルセルナ®-REXを発売しました。


人口の高齢化に伴い、さまざまな理由で咀嚼・嚥下が難しくなったり、
栄養素を効率的に吸収できなくなる等、
栄養計画を再評価する必要がある方は今後も増加すると予想されます。
例えば食物繊維やオリゴ糖は、生活習慣病の予防や排便習慣等に重要とされていますが、日本人の食事摂取基準2015年版では、生活習慣病、排便習慣等に対して理想的とされる食物繊維摂取量(24g/日)に対して、国民健康・栄養調査による食物繊維摂取量は13.7g/日(中央値、18歳以上)と、理想的な摂取量をはるかに下回っています。

グルセルナ®-REXは、従来のグルセルナ®-EX同様に糖質を制限した三大栄養バランスをそのまま踏襲しているだけでなく、不足しがちな食物繊維やオリゴ糖の摂取を助ける、以下の独自の組み合わせである、REXカーボシステムを新たに採用しました。

▶ フラクトオリゴ糖:多くの食品(玉ネギ、小麦、バナナなど)に含まれるオリゴ糖
▶ イソマルツロース:スクロースに転移酵素を作用させた二糖類のひとつ
▶ 難消化性デキストリン:トウモロコシでんぷん由来の水溶性食物繊維
▶ 燕麦繊維:オートミールの原料である燕麦由来の不溶性食物繊維
▶ グリセリン:食品甘味料として広く用いられている糖アルコールの一種

REXカーボシステムは、日本人に不足しがちな食物繊維やオリゴ糖の効率よい摂取を可能にすると同時に、流動性を改善することで滴下停滞が解消し、より確実で信頼性の高い栄養管理に寄与します。また、
医療・介護現場で用いられる多くの液状栄養食品の糖質比率が50%を超えているところ、グルセルナ®-REXは33%であり、糖質を制限した栄養管理に貢献します。

今回、容器を缶からアルミパウチ、RTHバッグに変更することで、医療現場で広く採用されている紙容器のように開封時にハサミを必要とせず、また缶のように廃棄の手間もかからなくなりました。RTHバッグではコンテナ等に移し替える必要がなく、直接栄養セットに接続できるため、細菌汚染リスクを減らすことにもつながり、医療従事者の手間を大きく低減するだけでなく、リスク管理を徹底することが可能になります。また、医療機関で採用されている多くの液状栄養食品の賞味期限が6カ月であるのに対し、グルセルナ-REXの賞味期限は製造後9カ月であり、医療機関にとって効率的な在庫管理が可能となります。

一般社団法人日本臨床栄養実践協会 理事長の足立香代子先生は、「栄養食品は人々が健康を回復する際、非常に重要な役割を果たします。グルセルナ®-REXは、糖質を制限したい患者さんに適した栄養食品です。今回、より進化した栄養組成となることや、パッケージが改良されることで、医療従事者の手間を大幅に低減でき、さらに充実した栄養管理が実現すると確信しています」と述べています。

「グルセルナ®-REX」は現在、主に医療機関・介護施設等でご利用いただけます。