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高血糖の記憶。AGEs。
【23/04/01猫
  AGEsについておはようございます。
先生、私の地方紙、徳島新聞にAGEsに関する記事がありました。
確か、愛媛の先生のお話ですが、やはりピントが外れておりました。
基本は食事順と焦げの食べ物、脂質などでした。
ただ、パトロンに対する忖度があるのかもしれません。
何せ、糖尿病日本トップランキングの県ですからね。
とある分野では金のなる木なのは間違いありません(笑)

しかし、AGEsの言葉を新聞で見たのは初めてだったように思います。】


こんにちは。
猫さんから、AGEsについて、コメント・質問を頂きました。
徳島新聞では、初めてですか。
朝日、毎日、読売新聞とかでは、近年、ときどき、AGEsの
話題が載ることがあるように、思います。

今回は、「高血糖の記憶」について、考えてみます。

「高血糖の記憶」そのものは、消えないので対処しようがないようにも思えますが、
糖尿人においては、前もって、頸動脈エコーや心臓のエコー検査などをしておくことは大切です。
例えば、高血糖の記憶により冠動脈狭窄などがあった場合、
検査で発見されれば、心筋梗塞を起こす前にステントを入れて予防することが可能です。

<高血糖の記憶>

糖尿病血管合併症のメカニズムを特徴的に説明する、
高血糖の記憶(hyperglycemic memory)と呼ばれる概念があります。
「高血糖の記憶」とは、過去の高血糖レベルとその曝露期間が生体に記憶され、
その後の血管合併症の進展を左右するという考え方です。

ヒトの糖尿病において、この「高血糖の記憶」の存在を示すエビデンス(証拠)として、
米国の1型糖尿病患者の大規模臨床研究・DCCTの
フォローアップ試験であるEDIC-DCCTの報告があります。
DCCTでは、1型糖尿病患者を従来の通常療法群と、
より厳格に血糖管理を行う強化療法群に分け、平均6.5年間追跡しました。
その結果、通常療法群に比べ強化療法群で平均HbA1c値が1.9%低下
し、強化療法群で血管合併症の進展リスクが大幅に減少しました。(*)

同研究終了後に行われたEDIC-DCCTでは、通常療法群にも強化療法を実施し、
両群をさらに平均11年間追跡しました。
つまり「継続的な強化療法群」と「通常療法→強化療法群」の2つのグループの比較が、
DCCT終了後11年間行われたことになりますね。
その結果、開始から3~4年で両群の平均HbA1c値がほぼ同等となったにも関わらず、
11年間の心筋梗塞、脳卒中、心血管死のリスクは
「継続的な強化療法群」の方が
やはり低かった(相対リスク57%低下)ことが報告されたのです。(**)

すなわち、糖尿人において一定期間血糖コントロールが不良であれば、
高血糖の記憶が「借金」のように生体内に残り、
その後良好なコントロールが得られても、
血管合併症リスクの差は縮まらないことが示されたわけです。
この借金の正体が、組織沈着「AGEs」(***)ではないかと考えられています。
組織に沈着したAGEsが血管を傷害し続け、
動脈硬化の元凶となり「高血糖の記憶」を最もよく説明します。
高血糖の記憶・借金を残さないためには、
糖尿病発症の初期の段階から血糖コントロールを保つことが大切です。
当然、早ければ早いほどいいわけです。

体内で蓄積されるAGEsの量について考察してみると、
「AGEsの蓄積量=血糖値の高さ×持続期間」で予測できます。
糖尿人の皆さん、カロリー制限食(高糖質食)では必ず、
食後高血糖が生じAGEsも蓄積していき、将来に借金を残します。
是非、糖質制限食で速やかな血糖コントロールを目指して下さいね。

「高血糖の記憶」が存在すれば、例え糖質制限食で血糖コントロール良好になっても、
半年後や1年後や2年後に、過去の借金の動脈硬化のために、
狭心症や心筋梗塞など糖尿病合併症をおこしえるということです。


(*)N Engl J Med 1993; 329: 977-986
(**)N Engl J Med 2005; 353: 2643-2653
(***)AGEs
ブドウ糖や果糖は生体内で蛋白質にへばり付く性質を持っています。
血糖は、糖化反応により血管壁のコラーゲンなど様々なタンパク質に付着します。
糖とタンパク質の結合物は変性してアマドリ化合物となります。
ここまでが糖化反応系の初期段階で、HbA1cやグリコアルブミンも
このアマドリ化合物の一種です。
この段階だとまだ分解・代謝が可能です。
このアマドリ化合物は糖化反応の後期段階になると、さらに変性してAGEsとなります。
Advanced Glycation End-productsの頭文字をとってAGEsと呼ばれます。
日本語では終末糖化産物と訳されています。
AGEsは分解・代謝は困難であり、消えない借金となります。
AGEsは、糖尿病合併症を引き起こす、重大な原因の1つです。


江部康二
人体の細胞のエネルギー源、赤血球、脳、肝臓、小腸、大腸は特殊②
こんにちは。
今回の記事は、2023/3/29(水)のブログ記事
人体の細胞のエネルギー源、赤血球、脳、肝臓、小腸、大腸は特殊。
2023年03月29日 (水)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6242.html

の続きです。

前回は赤血球と脳の話をしたので、
今回は、肝臓、小腸、大腸のエネルギー源の解説です。

ケトン体の工場・肝臓はケトン体を使わない
 前項に出た「肝外組織」という言葉は、臓器を「肝臓とそれ以外」に分ける考え方に基づきます。
つまり、それくらい肝臓はさまざまな面で特殊な機能を持っているということです。

 肝臓には実に多彩な機能がありますが、その一つが
「ケトン体という極めて効率のいいエネルギー源を作り出し、体中に供給すること」です。
肝臓は脂肪酸からケトン体を産生しますが、
そのケトン体を自分では利用せずに他の組織、臓器に供給し、
肝臓自体は脂肪酸とブドウ糖だけを使います。
つまり肝臓はケトン体を作る工場ですが、ケトン体をエネルギー源として使うことはできません。
作ったケトン体を自分で消費しないよう、そのための酵素が欠損しているのです。

食料から得たエネルギーはほかの臓器へ、小腸
 小腸の細胞のエネルギー源もほかにない特徴があります。
ケトン体は全体の15~20%、ブドウ糖は5~7%で、50~60%はグルタミン(注1)が占めています(その他、グルタミン酸、アスパラギン酸も小腸細胞のエネルギー源になります)。

グルタミンはアミノ酸の一種です。
アミノ酸といえば、生物の体を作る主要な成分、たんぱく質を構成する物質ですが、
結合してたんぱく質とならず、アミノ酸単独の状態で体内に存在するものを「遊離アミノ酸」といい、
グルタミンは血液中に最も多く含まれている遊離アミノ酸です。
体内でも合成されますが、豚肉、鶏肉、カツオ、サケ、チーズ、アーモンド、エビなどさまざまな食材に含まれています。

 小腸が他の臓器と異なり、グルタミンを主要なエネルギー源としているのは、
食材を分解して得られた脂肪酸やブドウ糖は他の臓器に回し
自らはグルタミンを使うことに適合したのでしょう。

小腸という門番は、自身はグルタミンを利用して
一般的なエネルギー源である脂肪酸やブドウ糖は人体の他の組織や臓器に供給しているわけです。

短鎖脂肪酸のみを使う大腸
 あまり知られていませんが、大腸の細胞のエネルギー源は短鎖脂肪酸のみです(注1)
ケトン体のうち、βヒドロキシ酪酸とアセト酢酸も短鎖脂肪酸の一種です。
ケトン体は主に肝臓で作られますが、広く短鎖脂肪酸というくくりで言うと、
食品から取った食物繊維を大腸の腸内細菌が分解して作る酪酸、酢酸、プロピオン酸なども、
短鎖脂肪酸に含まれます。
短鎖脂肪酸そのものを含む食材は、酢かバターくらいしかありません。
従って、ヒトは摂取した食物繊維から、酪酸菌、ビフィズス菌などの腸内細菌の力を借りて、
酪酸や酢酸、プロピオン酸などの短鎖脂肪酸を作り、これを大腸のエネルギー源にしています。

このプロセスは同時に腸内を弱酸性に保つ効果があり、
いわゆる悪玉菌の増加をコントロールしていると考えられます。
つまり、食物繊維の摂取は、ダイエットにいいとか便通がよくなるなどの目的だけではなく、
人体と腸内細菌にとって必須のことなのです。

食物繊維には不溶性と水溶性がありますが、腸内細菌のエサとなるのは主に水溶性食物繊維で、
アボカド、オクラ、きのこ類、海藻類、こんにゃく、ヤマイモ、ゴボウ、納豆などに含まれます。

各臓器のエネルギー源を知って効率のよい糖質制限食を
 最後に糖質制限食と人体の各組織のエネルギー源との関連を述べましょう。
まず脳はブドウ糖しか使えないから糖質制限食は問題だ、というのは誤りで、脳はケトン体を好んで利用します。

またケトン体を必要以上に危険視するのも、おかしなことです。
多くの臓器がケトン体を主なエネルギー源として使っているのですから。

そして糖質制限食でも食物繊維は十分摂取できます。
ブロッコリー、カリフラワー、ゴーヤ、オクラ、キノコ、海藻など糖質の少ない
野菜などで食物繊維はしっかり摂りましょう。

人体の各組織のエネルギー源は、各臓器の目的、機能に応じて実に精妙に設計、構築されています。
その設計に合う形で糖質制限食を活用していくことが、糖質制限食のメリットを最大限享受するコツだと思います。

注1:「治療に活かす!栄養療法 はじめの一歩」清水健一郎著、羊土社、2011年


江部康二
人体の細胞のエネルギー源、赤血球、脳、肝臓、小腸、大腸は特殊。
こんにちは。

2023年03月25日 (土)の本ブログ記事で、人体の主要なエネルギー源としての
(1)「脂肪酸-ケトン体」システム
(2)「ブドウ糖-グリコーゲン」システム
について、説明しました。

この2系統以外に、グルタミン(小腸)短鎖脂肪酸(大腸)も人体のエネルギー源になります。
そして、人体は各組織や細胞ごとに「何をエネルギー源とするか」を微妙に、精密に変えているのです。

今回は主要2系統以外のエネルギー源に焦点を当て、
人体のエネルギー確保の仕組みの全体像を考えてみます。
 
例外的なエネルギー源を持つ五つのもの
まず全体像を見ましょう。人体の中で、
○赤血球
○脳
○肝臓
○小腸
○大腸

の五つは、主要2系統と異なる、例外的なエネルギー確保の仕組みを持っています。
今回の記事は、まず赤血球と脳について解説します。

ブドウ糖しか使えない赤血球
 赤血球は人体の細胞で唯一、内部にミトコンドリアを持っていません。
ミトコンドリアは細胞内にあるエネルギー生産装置で、脂肪酸やケトン体をエネルギーに変えることができます。
赤血球は成熟する最終段階でミトコンドリアを含むいくつかの細胞内器官を捨て去り、
乾燥重量の約9割を、酸素を運ぶためのヘモグロビンが占めるという特殊な細胞になります。

その結果、赤血球は酸素運搬に特化した機能を獲得しますが、
ブドウ糖しかエネルギー源にできなくなります。

酸素不足を防ぐため脂肪酸を使わない神経細胞

 脳には、血管から脳に移行する物質を選択的に制限する「血液脳関門」という仕組みがあります。
脳を毒性のある物質から守るための仕組みですが、ブ
ドウ糖やケトン体は通過することができ、脳の神経細胞のエネルギー源となります。

また脂肪酸も血液脳関門を通過します。
そして「アストログリア」という、神経細胞を周囲で支えている細胞のエネルギー源になります。
しかし、脂肪酸は神経細胞そのもののエネルギー源としてはほとんど使われません。
エネルギー源として見た時、
同じエネルギーを得るのに必要な酸素の量が
一番少ないのがケトン体、次がブドウ糖で、脂肪酸は最も酸素消費が多いためだと思います。

ヒトの進化の過程で、脳が酸素不足に陥らないように、
神経細胞は脂肪酸をエネルギー源とすることを避ける選択をし、
神経細胞の中の脂肪酸を分解する酵素を減らしたのだろうと考えられます。

米ハーバード大のDr.Cahillはその論文で「多くの研究により、
ヒトの脳はブドウ糖なしでケトン体だけでも生存できると思われるが、
実験的にも倫理的にも証明は難しい」としています(注1)

日本では、いまだに「ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源である」と言っている医師や栄養士がいますが、
明らかに間違いです。
脳はいくらでもケトン体をエネルギー源として使えますし
そのことは欧米では医師・看護師・栄養士の共通知識です。

“ガス欠”で止まらないようケトン体を活用 する心筋
 安静にし、空腹の時や軽い運動だけをしている時は、
骨格筋、心筋の細胞は脂肪酸とケトン体を主要なエネルギー源としています。
医学生が使う生化学の教科書「ハーパー・生化学」には
「心臓のような肝外組織(編注:肝臓以外の組織のこと。肝臓と他の臓器を特に区別する時に使われる表現)では
代謝エネルギー源は(1)ケトン体(2)脂肪酸(3)グルコースの順に好まれて酸化される」と明記されています(注2)
念のためですが、グルコースはブドウ糖のことです。

 これは論理的に考えれば分かることです。
例えば、筋肉細胞の中に蓄えているグリコーゲンが一定レベル以下まで減ると、
筋肉は収縮できなくなります。
筋肉中に蓄えられるグリコーゲンの備蓄は少量です。
もし心筋が「ブドウ糖-グリコーゲン」システムを主たるエネルギー源としていたら、
エネルギーが枯渇して止まるリスクが高くなるので、
心臓は備蓄量の多い「脂肪酸-ケトン体」システムを好むのでしょう。

 逆に言えば、「ブドウ糖-グリコーゲン」システムは、
手っ取り早く効率よくエネルギーを確保できるシステムです。
しかし備蓄が極めて少ないエネルギー源であるため、
短時間の運動など激しい筋肉の収縮時に積極的に利用されます。

腎臓、肺、脾臓、胃、食道
 これらも肝外組織であり、「ハーパー・生化学」によれば、
日常的には脂肪酸とケトン体が主要なエネルギー源であり、
合わせてブドウ糖も使うと記載されています。

次回は、肝臓、小腸、大腸のエネルギー源について、解説します。

注1:Annu. Rev. Nutr. 2006. 26:1-22 FUEL METABOLISM IN STARVATION George F. Cahill, Jr.
注2:「ハーパー・生化学」(原書27版)上代淑人監訳、2007年、155ぺージ図16-9の説明。


江部康二
HbA1cが低ければ、太っていても健康になれるのか。
【23/03/26 うさこ
ダイエットについて
こんにちは

HbA1cが低ければ、太っていても健康になれるのかという質問です。

私は、スーパー糖質制限を始めて約6年、
1日の糖質摂取量は30~40gほどです。
アルコールは毎日、多分2〜3合(焼酎、ウイスキー、糖質ゼロビール、糖質ゼロ日本酒、赤ワインなど)を飲みます。

年齢49歳(女)身長154cm・体重は開始時89kg→5ヶ月後65kg→1年後以降は71〜74kgで
カロリーも減らさないと糖質制限のみでは痩せないタイプです。

開始当初はジムにも半年ほど通い、
カロリーも制限したので65kgまで減量しましたが
その後はカロリーをなかなか制限できず、体重は停滞ぎみです。

更年期も影響したのか、鉄欠乏性貧血になり、
2021年11月よりフェロミア錠を服用しています。
HbA1cは5%、Hbは12.3g/dL、赤血球数393万/μL、フェリチン15.7ng/ml

アレルギー体質で花粉症などはあるものの、
1〜2ヶ月に1度はひいていた風邪も、この6年、ひいていません。
HbA1cの数値を現状維持できれば、
このまま減量できなくても健康になれるのでしょうか?

よろしくお願いします。】


こんにちは。
うさこさんから、
【HbA1cが低ければ、太っていても健康になれるのか】
という質問を頂きました。


Ⅰ <HbA1cの数値とがん>

2019年の日本人の死因の順位は2018年と同様、
第1位「悪性新生物(腫瘍)」、
第2位「心疾患(高血圧性を除く)」、
第3位「老衰」、
第4位「脳血管疾患」、
第5位「肺炎」

でした。

死因の1位はがんです。
がんが死因に占める割合は、年齢とともに高くなっていきますが、
男性では65~69歳がピークで、この年代では、
がん死亡は死因全体の半分弱を占めます。
女性では55~59歳がピークで、死亡の6割近くが、がんによるものです。

国立がん研究センターがん予防・健診研究センター・予防研究グループの多目的コホート研究(JPHC研究)から、
興味深い報告がなされ、論文化されました。
ろんぶんの結論は、
『肝がんを除外すると、HbA1c値は直線的に全がんリスク上昇と関連』
ということです。
肝がんは、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスが大きな要因を占めていて
『感染症型のがん』 です。
すなわちこの感染症型がんの肝がんを除いたら、
生活習慣病型のがんは、HbA1cが低いほど、発症しにくいというエビデンスがあると
言えます。
うさこさんは、少なくともがんに関してはHbA1cが5.0%ならリスクは
かなり少ないと考えられます。



Ⅱ <肥満と総死亡率>
【年齢49歳(女)身長154cm
・体重は開始時89kg→5ヶ月後65kg→1年後以降は71〜74kg】


154cm。
89kg(BMI:37.5) ⇒ 65kg(BMI:27.4)⇒ 71~74kg(BMI:29.9~31.2)


1)世界ガン研究基金の報告(2007)では、ガン予防にはBMI:20~25未満 が目標。
2)ランセットの論文では欧米人はBMI:22.5~25 が総死亡率が一番低い。(*)
3)ニューイングランド・ジャーナルの論文では、アジア人はBMI:23~27 が 
  総死亡率が一番低い。(**)


1)2)3)を考慮すれば、
体重に関しては、BMI:20 は確保する方が、安全といえます。
総死亡率を低下させて、がん予防するには、BMI20以上で25未満が最も推奨されます。

(*)
Prospective Studies Collaboration
PSC, Whitlock G, et al. Lancet 2009; 373: 1083-96

(**)
Zheng W, et al.N Engl J Med. 2011 Feb 24;364(8):719-29.
Association between body-mass index and risk of death in more than 1 million Asians.


このように、痩せ過ぎは良くないので、BMI20は確保しましょう。
一方、アジア人はBMI:23~27 が総死亡率が一番低いです。
そうするとうさこさんのBMI 29.9~31.2は、さすがに多いです
総死亡率を減らすには、BMI27以下を目指しましょう。


 【アレルギー体質で花粉症などはあるものの、
1〜2ヶ月に1度はひいていた風邪も、この6年、ひいていません。
HbA1cの数値を現状維持できれば、
このまま減量できなくても健康になれるのでしょうか?】


糖質制限食で健康度が向上していて、望ましいです。
ただ、肥満も健康上のリスクなので改善を目指しましょう。


<結論>

Ⅰ、Ⅱ、Ⅲより
うさこさんは、6年間の糖質制限食実践で体調良好であり、がんのリスクは低いものの、
肥満による総死亡率上昇のリスクがあります。
折角ですから、BMI27まで改善させて、健康長寿を目指しましょう。


江部康二
2023年4月16日(日)、医療従事者の方を対象にセミナーを開催。
おはようございます。

2023年4月16日(日)、医療従事者の方を対象にセミナーを開催いたします。

「医療従事者向け糖質制限食セミナー」<東京&オンライン>
2023年4月16日(日)12:30~17:00


参加方法は、東京での会場参加かオンライン参加かを選択していただけます。

第1部は高雄病院の橋本眞由美 管理栄養士による講義です。

第2部は私による講義で、糖質制限食指導に必要な生理学的基礎理論の解説や症例検討などを行います。

第3部は発表・討議で、糖質制限食の指導を行っておられる医師の方々に発表いただき、 ディスカッションを行います。

6名の医師は勿論、高雄病院勤務ではありません。

参加者皆で、活発な討論を行い、実のあるセミナーにしたいと思います。
当日セミナー終了後に、会場参加者でご希望いただく方々との懇親会(食事会)も催すことになりました。
私も3年ぶりの懇親会、歓談が楽しみです。

江部康二

以下、事務局からのお知らせです。

***********

ブログ読者の皆様、いつも弊会のイベントへ多数ご参加いただきましてありがとうございます。

本日は、医療従事者向けセミナーの開催をご案内申し上げます。
2023年4月16日(日)、医療従事者の方を対象にセミナーを開催いたします。

参加方法は、東京での会場参加かオンライン参加かを選択していただけます。

第1部は高雄病院の橋本眞由美 管理栄養士による講義で、高雄病院の糖質制限食と栄養指導について、コロナ禍の影響や患者様の様子なども交えてお話しいたします。

第2部は江部理事長による講義で、糖質制限食指導に必要な生理学的基礎理論の解説や症例検討などを予定しております。

第3部は発表・討議で、糖質制限食の指導を行っておられる医師の方々に発表いただき、 ディスカッションを行います。

医療従事者向けセミナーは、医療機関での糖質制限食指導の普及促進、ブラッシュアップ、発展を目指して2013年より開催しております。

また、2019年3月のセミナーより、臨床で糖質制限を採り入れておられる医療従事者の方々に発表いただき、指導法や症例などの共有、意見交換をしていただく「発表・討議」の時間を設け、参加いただいた方から、大変参考になる、刺激になる等ご好評いただいております。

今回も多様なテーマで6名の医師の方々にエントリーしていただいております。

医療従事者の皆様のご参加を心よりお待ちしております。

*セミナー後懇親会開催のお知らせ

セミナー終了後、会場参加者様でご希望の方を対象に懇親会(食事会)を催します。
セミナーの会場参加をお申し込みいただいた際に、詳細をご案内申し上げます。

*セミナー情報URL:http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity

//////////////ご案内/////////////////


一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会主催
「医療従事者向け糖質制限食セミナー」<東京&オンライン>

■日時:2023年4月16日(日)12:30~17:00頃

■会場:アットビジネスセンター東京駅八重洲通り 604号室

〒104-0032 東京都中央区八丁堀1-9-8 八重洲通ハタビル 6階
https://abc-kaigishitsu.com/tokyo_yaesudori/access.html

■内容:

◇第1部:「糖質制限食による糖尿病指導① ~高雄病院の食事と栄養指導」12:30~

 講師: 橋本 眞由美 管理栄養士 / (一財)高雄病院 栄養科

◇第2部:「糖質制限食による糖尿病指導② ~理論と臨床」 13:20頃~

 講師: 江部 康二 医師 
    (一財)高雄病院 理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会 理事長

◇第3部: 「発表・討議」 15:05頃~

・「糖質制限治療の実践症例 ~年間のべ1,000名を超える外来指導より見えるもの」
 佐藤 信昭 医師 / 茅ヶ崎徳洲会病院(神奈川)  副院長(内科)

・「対話する糖質制限医療 ~糖質制限を指導してはいけない!?」
 田頭 秀悟 医師 / たがしゅうオンラインクリニック 院長

・「高LDL-C血症に対する中等度糖質制限食と筋力トレーニングの組み合わせの効果について」
 宇佐見 啓治 医師 / うさみ内科(福島) 院長

・「糖質制限と薬理学的糖質制限の失敗から学ぶ糖質中毒~糖質依存症のメカニズム~」
 影山 広行 医師 / 株式会社ドクターバンク

・「カンボジアにおける『ほろ酔い低糖質食セミナー&パーティー』の実施」
 奥澤 健 医師 / ケンクリニック(カンボジア) 院長

・「糖質制限食の導入の実際 ~フリースタイルリブレプロを用いて」
 髙橋 裕彦 医師 / たかはし整形外科医院(香川) 院長

*第3部は、発表10分・討議6分ずつを予定しております。

*第3部の発表者様の中には、オンラインで発表される方もいらっしゃる予定です。

*第1部・第2部の映写資料データ(PDF)は、後日ダウンロードしていただけます。

*当日のセミナー動画は、後日一定期間ご覧いただけます。(セミナー参加予約者様限定)

■参加対象:

医療従事者の方(医師、歯科医師、薬剤師、看護師、栄養士、理学療法士、鍼灸師など)

■受講費:

1.会場参加(東京会場へご来場の方)

・医師・歯科医師の方: 賛助会員 6,800円 / 一般(会員以外) 8,500円

・上記以外の医療従事者の方: 賛助会員 4,800円 / 一般(会員以外)6,000円

2.オンライン参加

・医師・歯科医師の方: 賛助会員 7,200円 / 一般(会員以外) 9,000円

・上記以外の医療従事者の方: 賛助会員 5,200円 / 一般(会員以外)6,500円

<オンライン参加についての補足・ご案内>

*Zoomを使用して行います。

・スマートフォンでもご参加可能ですが、パソコンかタブレット端末でご参加いただくと、画面が大きいため、スライド資料を閲覧しやすいです。

・事前に招待URLをお送りし、当日はそのURLにアクセスして、オンライン受講(参加)していただくかたちとなります。

・詳細はご予約後にご案内申し上げます。

・Zoomの挙手機能を使用して、オンライン参加の方も質疑応答や討議で挙手・発言していただる予定です。

■お支払い方法:クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。

※領収書をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。

■お申し込みの流れ:

1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。

■お申し込み方法:

★賛助会員の方:
事務局へメールにて、
①会場 or オンライン、どちらでの参加ご希望か
②医療機関でのご職種
をご記入の上、お申し込み下さい。

★賛助会員入会をご希望の方:

1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up

2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「入会ならびに講演会等出席に関するお問い合せ」をご選択下さい。
「通信」欄には、以下をご記入下さい。
① 「4/16セミナー、会場 or オンライン(←ご希望の参加方法をご記入下さい)参加希望」 とご記入下さい。
② 医療機関でのご職種をご記入下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact

★一般(会員以外)で、セミナーの受講のみご希望の方:

下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-med

■その他:

・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは4月14日(金)までに事務局へご連絡願います。それ以降のご返金は対応致しかねますので予めご了承下さい。