糖質制限食基礎理論2009年2月
こんばんは。

一般のお医者さんや栄養士さんが知らない<栄養・代謝・生理学>

「糖質制限食基礎理論」の増補・最新版です。

以下は基本的に栄養・代謝・生理学的事実であり、議論の余地はありません。
知っているか知らないかの差だけです。

【糖質制限食基礎理論】

<栄養・代謝>
①血糖値を急峻に上昇させるのは、糖質だけである。
②タンパク質は、ほんの少し血糖値を上昇させる。
③脂質は、血糖値をほとんど上昇させない。
④追加分泌インスリンが大量に必要なのは、糖質だけである。
⑤タンパク質を摂取すると、少量の追加分泌インスリンがでる。
⑥脂質を摂取しても、追加分泌インスリンは、ほとんどいらない。
⑦糖質制限食で高血糖は改善するが、肝臓の糖新生などにより、低血糖にはならない。

<人体のエネルギー源Ⅰ:脂肪酸-ケトン体システム>
①脳はケトン体(脂肪酸の代謝産物)をいつでも利用できる。
②心筋・骨格筋など多くの体細胞は日常生活では脂肪酸-ケトン体が主エネルギー源であ り、人体を自動車に例えるならガソリンの代わりは脂質である。
③赤血球を除く全ての細胞はミトコンドリアを持っているので、脂肪酸-ケトン体エネル ギーシステムを利用できる。
④糖質制限食実践中や絶食中の血中ケトン体上昇は、インスリン作用が保たれており生理的なもので病的ではない。農耕開始前の人類は、皆そうであった。

<人体のエネルギー源Ⅱ:ブドウ糖-グリコーゲンシステム>
①人体で唯一赤血球だけはミトコンドリアがないのでブドウ糖しか利用できない。
②日常生活でブドウ糖を主エネルギー源として利用しているのは赤血球・脳・網膜など。
③ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステムの本質は
 「常に赤血球の唯一のエネルギー源」
 「筋肉が収縮したときのエネルギー源」
 「血糖値が上昇しインスリンが追加分泌された時、筋肉・脂肪細胞のエネルギー源」
 「日常生活では脳・網膜・生殖腺胚上皮の主エネルギー源」

<血糖値確保(赤血球に絶対必要)のためのバックアップシステム>
①グルカゴン
②エピネフリン
③副腎皮質ステロイドホルモン
④アミノ酸からの糖新生
⑤グリセロール(中性脂肪の分解産物)からの糖新生

<血糖値を下げるシステム>
①血糖値を下げるのは唯一インスリンのみでありバックアップシステムがない。
②農耕以前の399万年血糖値を下げる必要性はまれ。

<肥満改善と糖質制限食>
①糖質制限食実践中は常に脂肪が燃えている。
②糖質制限食実践中は追加分泌インスリン(肥満ホルモン)がほとんど出ない。
③糖質制限食実践中はケトン体が尿中や呼気中に排泄され、体重減少に効果。
④糖質制限食実践中は肝臓でアミノ酸から糖新生が行われ、大量のエネルギーを消費。
⑤少なくとも同一カロリーなら、①②③④の4つの利点により
 糖質制限食が高糖質食に比し、体重減少効果がある。→カロリー神話の崩壊

*糖質制限食を3ヶ月~半年続けていると、体細胞のケトン体利用効率が高くなり、
 血中ケトン体が高値でも利用されるので尿中や呼気中に排泄されなくなる。
*糖質を摂取すれば血糖値が急峻に上昇し、インスリンが追加分泌され
 ①②③④の4つの利点は、即失われるので肥満しやすい。


<摂取エネルギーと消費エネルギー>
①単純には摂取エネルギーが消費エネルギーをを上回れば太る、下回れば痩せる。
②通常のカロリー制限食(高糖質食)なら
「消費エネルギー=基礎代謝+運動エネルギー+食事誘発熱産生」
③糖質制限食なら
「消費エネルギー=基礎代謝+運動エネルギー+食事誘発熱産生」に加えて、
「肝臓の糖新生でエネルギーを消費、尿・呼気中ケトン体でエネルギーを消失」が追加。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
No title
質問です。
『テイカロ キシリクリスタル』という飴がありますが、糖質制限食をしてるものにはよくないでしょうか?
ドラッグストアーで「シュガーレス・35%カロリーオフ」とあったので、購入したのですが裏をよく見たら
糖類は0gなのに炭水化物がしっかりあってショックでした。過去の記事でゼロカロリーコーラはOKとあったので
これも似たようなものかな・・・っと思ってしまって(/_;)
同じ商品のプリン味や黒みつ味も大人買いしてしまって悩んでいます。
1日1粒食べるぐらいでもよくないでしょうか?
よろしくお願いします。
2009/02/09(Mon) 23:52 | URL | 翼 | 【編集
テイカロ キシリクリスタル
翼さん。

テイカロ キシリクリスタルの成分です。
還元麦芽糖水飴、植物油脂、ハーブエキス、ペパーミントエキス、甘味料(キシリトール、ソルビトール)、香料(乳成分を含む)、乳化剤

この中で
還元麦芽糖水飴、甘味料(キシリトール、ソルビトール)
は血糖値を砂糖の半分くらい上昇させます。

「ゼロカロリー」「糖質ゼロ」はOKです。
「糖類ゼロ」でカロリーがあるものは糖質を含んでます。

2008/09/16のブログ
「栄養表示基準・強調した表示・無糖など・厚生労働省」
をご参照ください。
2009/02/10(Tue) 08:15 | URL | 江部康二 | 【編集
コーヒー
毎日拝見させて頂いております。
以前は私の質問に対する的確なお答え有難うございました。
さて、私も糖質制限3週目に入り、体重は68kgから64kgとなり内臓脂肪も減ってきたように感じます。
ところで、私はコーヒーが好きで良く飲みますがコーヒーに入れても良いクリームなどお勧めがあったら教えてください。
宜しくお願いします。

2009/02/10(Tue) 08:29 | URL | 太郎 | 【編集
基礎
たえず基本に立ち戻ることが大事だと思います。
「糖質制限食基礎理論」を多くの方が知って、身体に優しい食事について考えるようになれば、いいですね。

「食生活情報サービスセンター」が配布している「食事バランスガイド」(厚生労働省と農林水産省が作成)があります。
独楽の絵に食品が描いてあってバランスよく回しましょうというイラストです。
どういった人が対象なのかはっきりしていないこと、それから、主食を結構勧めている点が気になります。
毎食大盛りのご飯2杯なんて、先生の言われる「糖質制限」のことを知らなかった時でも、食べてなかった量です。
ホームページ以外ではあまり見かけたことがないのですが、先生はどう思われますか。
2009/02/10(Tue) 09:09 | URL | Yusuke | 【編集
コーヒーとクリーム
太郎さん。

生クリームなら、どのメーカーでも糖質はほとんど含まれていないので大丈夫ですよ。
2009/02/10(Tue) 09:41 | URL | 江部康二 | 【編集
「食事バランスガイド」
Yusukeさん。

「毎食大盛りのご飯2杯」これでは
毎回、ブドウ糖ミニスパイクが起こってしまいます。

バランス悪いと思いますよ。
2009/02/10(Tue) 09:51 | URL | 江部康二 | 【編集
コーヒーとクリーム
生クリームですか。
気が付きませんでした。
有難うございます。
2009/02/10(Tue) 12:09 | URL | 太郎 | 【編集
No title
9・16のブログはチェックしてませんでした(*_*;
いろいろな表示方法があるんですね。
もうちょっと素人にわかりやすい表示にしてほしいものです。
ありがとうございます。
2009/02/10(Tue) 17:57 | URL | 翼 | 【編集
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