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糖化(AGEs)とアルツハイマー病と糖質制限食。
こんばんは。
2023年1月16日のヤフーニュースに

『 1月16日、エーザイは、米バイオジェンと共同開発しているアルツハイマー病の新薬「レカネマブ(米国ブランド名:LEQEMBI)」について、日本国内で新薬承認申請を行ったと発表した。
[東京 2023年1月16日 ロイター] 』
https://news.yahoo.co.jp/articles/cabde28bac8bbd593d94dc0564cbdb01c0d4497b


という記事が掲載されました。
軽度認知症など早期アルツハイマー病に関わる適応を対象としています。
同新薬は2013年1月6日、米国で迅速承認を取得しています。
症状の進行を遅らせる効果が確認できたとしています。

アルツハイマー病に有効な藥が開発されたのはよいことです。
しかし、アルツハイマー病に罹らないことはもっとよいことです。

高齢化の進展とともに、認知症患者数も増加しています。
2012年時点で約462万人に上ることが厚生労働省研究班の調査で明らかになっています。
65歳以上の認知症患者数は2020年に約602万人です。
そして、その数が2025年には730万人へ増加し、
65歳以上の5人に1人が認知症を発症すると推計されています。


今日は認知症が糖質制限食で予防・改善できるというお話です

 「認知症」という言葉には、ほとんどの人が不安を感じると思います。
 認知症とは「いったん正常に発達した知能が、後天的な脳の障害によって低下した状態」と定義されています。

 知能の低下とは、たとえば「さっき人と会ったことを覚えていない」「食事をしたことを忘れる」などの記憶障害
「文字を読んでも意味がわからない」「簡単な計算ができない」といった判断力の低下
「見えないものが見える」という幻覚、「財布を盗まれた」という妄想に至るまで
記憶や判断力に障害が起こることを指します。

 認知症の患者とその予備軍は65歳以上では4人にひとりであり、これは大変な数といえます。
 さて、この認知症ですが、ひとつの病気のことを指すのではなく、いくつかの病気の総称として用いられています。
つまり、知能を低下させる病気はひとつに限定されるわけではないということです。
その代表的なものとしては4つあり、
それぞれ「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」と呼ばれています。

 さて、この認知症のなかで、圧倒的に多いのが、アルツハイマー病で、およそ70%を占めています。
 70%というのはすごい数字ですが、逆に言えばアルツハイマー病に気をつけておけば、
認知症に対する不安は大きく軽減されることになるわけです。
そしてアルツハイマー病をはじめとする認知症の予防に絶大な効果を発揮するのが、糖質制限食です。

 認知症は、日本のような高齢化社会において、もっとも重要な病気の一つです。
2012年時点でわが国には約 462 万人の認知症患者がいます。
また認知症予備軍とされる軽度認知障害(MCI)を呈する高齢者は約 400万人存在すると考えられています。

MCI は、アルツハイマー病を含む認知症のリスクを増加させる
老化の一般的な障害とされています。
MCI と判定された場合は、年率 10 ~15% で認知症に進行することが知られています。
認知症患者数は 、2020年で631万人にのぼり、
今後さらに増加していくと予想されますが、
これまで認知症の根治につながる治療法は確立していません。


 近年認知症との関連で注目されている糖化ストレスマーカーとして
終末糖化産物(advanced glycation endproducts: AGEs)があります。
AGEs の産生増加は糖尿病にともなう炎症や酸化ストレスの亢進など多くの病態と関連し、
加齢動脈硬化もその一つです。
そして、アルツハイマー病のような認知症では正常老化のそれに比べてAGEsの蓄積が加速されているのです。
AGEsの蓄積という糖化ストレスが、酸化ストレスも招きアルツハイマー病の元凶となっていますし、
他の型の認知症にも関与していると思われます。
また、動脈硬化や老化も同様にAGEsのせいです。

 アルツハイマー病を改善させる治療法も治療薬もない現状では、
可能な限り早期に認知症および MCIを発見して何らかの介入を行うことが必要です。
そしてその唯一の解決法が『糖質制限食』です。
糖質制限食なら、蓄積するAGEsを最小限に抑えることができるので
MCIや認知症の予防・改善が可能です。

 本ブログに、よくコメントを頂いている『らこさん』の場合も、
釣り銭が計算できなくなるといったアルツハイマー病発症の段階から
糖質制限食開始してわずか1週間足らずで正常に復活しておられ、
その後現在まで10年間元気に過ごしておられます。

 ブログ読者の皆さんも、是非糖質制限食を実践されて、
将来のMCIやアルツハイマー病の予防を心がけて頂ければ幸いです。



江部康二
コメント
アミロイドβ=AGEs
永年の糖質食い過ぎで49才前には、若年性アルツハイマー認知症発症で
・小銭勘定出来ず
・赤信号無視連発
・銀行ATMでキャッシュカード忘れまくり
の らこ です。

◎脳動脈にはアミロイドβ沈着しまくり

です。今も沈着しているので、糖質過剰摂食1食で、若年性アルツハイマー認知症再発しますwww
2023/01/17(Tue) 18:40 | URL | らこ | 【編集
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