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子供の食事と糖質制限食とテーラーメードダイエット
こんばんは。
子供の食事と糖質制限食について、時々質問があります。
つまり『成長期の子供に対して糖質制限食実践は大丈夫?』といった
質問です。

結論としては、
小児も成人も妊婦も糖質制限食を実践して全く問題はありません。

なにせ、人類本来の食事であり、人類の健康食ですので・・・ (^^)
穀物摂取を開始する以前の人類は、700万年間、
糖質制限食を実践しながら日々の暮らしを営み、
妊娠、出産、育児もしてきたという歴史的事実があります。、

ただ学校給食とかもありますので、現実には糖質制限食実践は、
社会的なことを考慮すると、小学校などでは結構大変だと思います。
それで「テーラーメードダイエット」を提唱しています。

朝食と夕食は糖質制限食を家で食べれば良いと思いますが、
学校給食を拒否するのは、社会的には、かなり大変なことですので、
昼食は給食でやむを得ないと思います。

朝食:糖質制限食
昼食:学校給食
夕食:糖質制限食


といったパターンが落としどころと思います。
小学校の先生が患者さんにおられて、聞いてみたのですが、
昼からの一時限目と二時限眼は、居眠りする児童がとても多くて
授業するのに大変苦労するそうです。
まあ、糖質摂取後の血糖値の上昇とその後の急下降で、
眠たくなるのは必然と言えるのです。

血糖値が60分で、60mg/dl以上上昇すると、眠くなります。
その後の60分で、60mg/dl以上下降すると、眠たくなります。
これは児童達のせいではなく、生理学的必然なのです。


<テーラーメードダイエット>

子供も大人も健康を目指すだけなら、
「人類皆糖質制限食」もありだと思うのですが、
地球人口80億人(2022年11月現在)を養うためには穀物は必須です。
このことを踏まえて食べ分けが必要と思います。

例えば、小児、青少年、アトピーや喘息の若い人、成人でも糖尿病やメタボリック・シンドロームなどがない人なら、
主食を未精製の穀物(例えば玄米)にして「高雄病院食生活十箇条」の実践でよいと思います。

運動選手など日常的に運動をしている青少年は、あるていどの量の未精製穀物を摂取しても、
筋肉がどんどん血糖を利用するのでブドウ糖ミニスパイクも生じにくく大丈夫です。

一方、読書タイプで運動をあんまりしない青少年は、未精製の穀物でも少量に控えておく方が無難です。

すでに糖尿病を患っている人や、メタボリック・シンドロ-ムの人は、糖質制限食がベストの選択です


江部康二


☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-

1)カロリー制限食ではないので、脂質やタンパク質は充分量食べる。    

2)糖質は極力食べない。

3)果汁・清涼飲料水は飲まない!

4)糖質含有量の少ない野菜・海藻・きのこはOK!

5)油脂はオリーブオイルやエゴマ油を使用。

6)お酒は焼酎、ウィスキーなどの蒸留酒を飲む。
  糖質ゼロビール・発泡酒や辛口ワインはOK。

7)間食・おつまみはチーズ類やナッツ類などを適量ならOK!

8)甘みはラカントSや、パルスイート(カロリーゼロ)を使用。

9)果物は極力、食べない。 
  現代の果物は、甘すぎるし、大きすぎて、危険。 

10)できるかぎり、化学合成添加物含まれていない安全な食品を選ぶ 。

『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。
  効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。
  嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
 *抜く必要がある主食とは
  米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。


☆☆☆
アトピー性皮膚炎やアレルギー疾患の患者さんに、そして糖尿病や高脂血症などの生活習慣病予防に、
「食生活十箇条」を提案します。

『高雄病院食生活十箇条』
一、主食は未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
二、白パン・白砂糖など精製炭水化物の摂取は極力減らす
三、発酵食品(味噌、漬け物、納豆など)をきちんと食べる
四、液体でカロリーを摂らない(飲みものは水、番茶、麦茶、ほうじ茶など)
五、魚貝類はしっかり食べ、肉類は適量を摂る
六、季節の野菜や海草はしっかり食べ、旬の果物は少量摂る
七、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)など身体に良い油脂は積極的に摂る
八、牛乳は少量にとどめ、チーズやプレーンヨーグルトは適量摂る
九、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ
十、食事は楽しく、ゆっくり、よくかんで 
コメント
離乳食からスーパー糖質制限食が絶対必要
1. らこ姉 : 7才で糖尿病合併症=扁桃腺肥大で窒息死
2. 私らこ : 5才で糖尿病合併症=扁桃腺肥大切除手術実施にも関わらず、25才で扁桃腺肥大で医者から「ダメかも」宣言受けるも辛うじて生き延びる

「短命村両親」から生まれたらこ姉弟です。5才年上の姉は7才で扁桃腺肥大窒息死、その3年後(姉が死んでいるので)扁桃腺肥大除去手術受けましたが、25才で扁桃腺肥大発症し、駆け込んだ病院で医師から「ダメかも」発言食らったモノの生き延びた らこ です。

◎短命村は街中心が透析病院(=糖尿病合併症=腎不全多発)
◎短命は若年性アルツハイマー認知症多発で30台で死んだ人が「らこ賃貸人」に2人

離乳食から「糖質過多」食が「短命村の食事」です。
らこ姉 は1月7日にぜんざいバカ食って、扁桃腺肥大で死にました、らこ家食事から類推して。

私らこ は「鼻で息出来る」ことを49才まで知りませんでした。

鼻もほとんど利かなかったです、カレーの匂いは判りましたが「花に匂いがある」の文章は49才まで信じられ無かったです><

◎49才時、糖尿病合併症=両眼性複視発症して「死ぬ」と思い、江部本3冊購入&江部ブログ徹夜で読み、スーパー糖質制限食即実施

で、14年間生きのびました。全て江部先生のお陰様でございます。

◎スーパー糖質制限食実行14年超で
◎歯肉炎が寛解
◎副鼻腔炎が寛解
◎脂漏性皮膚炎が 3 → 1 に減少

です。

◎幼い日の糖尿病合併症は命の存続に影響する

らこ姉弟の経験から明言出来ます。
2022/12/09(Fri) 23:52 | URL | らこ | 【編集
Re: 離乳食からスーパー糖質制限食が絶対必要
らこ さん

◎短命村は街中心が透析病院(=糖尿病合併症=腎不全多発)
◎短命は若年性アルツハイマー認知症多発で30台で死んだ人が「らこ賃貸人」に2人

離乳食から「糖質過多」食が「短命村の食事」です。
らこ姉 は1月7日にぜんざいバカ食って、扁桃腺肥大で死にました、らこ家食事から類推して。


短命村の食事を反面教師にして、糖質制限食あるのみですね。
2022/12/10(Sat) 15:36 | URL | ドクター江部 | 【編集
子供と糖質制限
久々にコメントします。最近出版された本に、子供の糖質制限を否定する文言があり、信じる者が出てくることを危惧していました。私の糖尿病を改善するため、江部先生の指導を受けてはや13年。先生の後を追いかけて先日72歳になりました。365日無休、一日14時間以上勤務。W杯のせいで、睡眠時間は最小。それでも元気いっぱいです。京都に足を向けて寝るようなことはしていません。(笑) で、毎日、小学生から高校生までを対面とZOOM+BANDで指導していて、精製糖質の怖さ、糖質制限でADHDなどの学習障害が改善することをたくさん見てきました。幼児期、急速な成長を促すため母乳に乳糖は理解できますが、現代のほとんどの病は糖質の過剰摂取を疑うのみです。※北九州と東京・大阪を毎週移動していましたが、インフルもコロナも罹りませんし、ワクチンも打っていません。
2022/12/10(Sat) 16:03 | URL | 三島学 | 【編集
コメント失礼いたします。
いつも勉強させていただいております。

糖質コントロールに興味を持ち始めております。
会社の取り組みで、初めてリブレを利用することになりました。
健診での血糖値、HbA1cは生まれてこのかた正常値で、BMIは18.5です。
リブレ使用の昼食後に220~250で度々血糖スパイクが起こり、驚いております。
最大値の260時の昼食は、れんこん、牛肉の煮物+冬瓜とかぼちゃと炊いたもの+軽く1杯のご飯(100g弱)の手料理です。
たんぱく質も片手のひら程、糖質の多いれんこん、かぼちゃ、みりん(小1弱)は少々です。
間食はしませんが、毎日白ワイン2杯+ビール350~500㎖1本飲みます。
リブレを使用するのが辛くなり、理由が知りたいです。
血糖スパイクは起きやすい昼食でしょうか?
病院を受診した方が良いのでしょうか?
2022/12/10(Sat) 16:05 | URL | みーみ | 【編集
Re: 子供と糖質制限
三島学 さん

コメントをありがとうございます。

「現代のほとんどの病は糖質の過剰摂取を疑うのみです。」

仰る通りと思います。
老若男女を問わず、生活習慣病や慢性疾患は、
「糖質頻回過剰摂取」
「食後血糖値上昇」→活性酸素発生
「インスリンの頻回過剰分泌」→活性酸素発生

この三つが、元凶になっていると考えられます。
2022/12/10(Sat) 17:32 | URL | ドクター江部 | 【編集
青少年とインスリン
インスリンの分泌能力がひとの成長と老化に深く関係するという見解がありますが、その見解から推し進めていくと、年配者はともかく、成長期にある青少年には「インスリンは成長に欠かせない」という見方もありうるかと思いますが、これは間違っているでしょうか。もちろん適度にですが
2022/12/13(Tue) 18:26 | URL | イング=りーん | 【編集
Re: 青少年とインスリン
イング=りーん さん

インスリンは老若男女全てにおいて、生きていく上で、必要不可欠な重要なホルモンです。

ただ、過剰なインスリンは<百害あって一利なし>です。
そして、現代人の普通の食生活(糖質摂取比率60%)は、過剰なインスリンの分泌を促していることは間違いありあません。
2022/12/14(Wed) 11:25 | URL | ドクター江部 | 【編集
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