2022年07月05日 (火)
【22/07/03 citizeness
タイトルなし
糖質制限をしていて塩分制限をすると「ぼーとしてだるくなって集中力が低下」するとのことですが、
これは糖質制限ではインスリン分泌が少ないために腎臓でナトリウムが再吸収されずにナトリウム不足になるからですか?
狩猟・採集時代というのは糖質制限食だったと思います。
当時すでに「塩」を用いて調理していたのでしょうか?
古来のマサイ族はほぼ牛乳のみで生活していたそうです。
低塩分でも問題なかったのは、牛乳にはそれなりに糖質が含まれているからでしょうか?
少し不思議に思ったので、質問させていただきました。
よろしくお願いいたします。】
citizeness さん
『糖質制限をしていて塩分制限をすると「ぼーとしてだるくなって集中力が低下」するとのことですが、
これは糖質制限ではインスリン分泌が少ないために腎臓でナトリウムが再吸収されずにナトリウム不足になるからですか?』
糖質制限食の実践により、余剰の水分と塩分は排出されます。
従って、塩分制限は必要ないこととなります。
『糖質制限をしていて塩分制限をすると「ぼーとしてだるくなって集中力が低下」する』
というのは、私の記述でしょうか?
私が、人体実験として、スーパー糖質制限食で、
摂取エネルギーは普通にして、塩分をゼロレベルにしたら
「ぼーとしてだるくなって集中力が低下」したことはあります。
普通の糖質ありの食事の人でも、いきなり塩分ゼロにすると、
「ぼーとしてだるくなって集中力が低下」すると思います。
スーパー糖質制限食で、塩分制限7g/日とか、問題ないと思います。
塩分制限7g/日未満というのは、実際の食生活ではかなり困難だと思います。
もっとも、慣れてしまえば、かつてのアイヌの人達のように、塩分ゼロでも生きていけるようです。
『狩猟・採集時代というのは糖質制限食だったと思います。
当時すでに「塩」を用いて調理していたのでしょうか?』
内臓や血液や骨髄も食べていたのでそれらに塩分があったと思います。
『古来のマサイ族はほぼ牛乳のみで生活していたそうです。
低塩分でも問題なかったのは、牛乳にはそれなりに糖質が含まれているからでしょうか?』
コップ1杯の牛乳が約200mlだとすると、
日本のどのメーカーも食塩相当量で計算すると、0.2g程度となります。
マサイ族の牛乳やヨーグルト摂取で、塩分は1.8g/日となっています。
わが国でも北海道のアイヌの人たちが塩を用いるようになったのは、倭人と交渉をもつようになってからだそうです。
つまり、塩はほとんどなくても、生命には影響しないということですね。
ブラジル・ヤノマモインディアンも、ほぼ食塩摂取はないですが、普通に生活しています。
マサイ族の主食は牛乳とヨーグルトです。
牛乳、ヨーグルト合わせて1日に2〜3Lも摂取します。
毎日、牛の放牧をしながら何kmも歩き、その間、牛乳を入れた「キブユ」というひょうたんを腰にぶら下げ続けているので、
数日間で牛乳は自然発酵し、ヨーグルトになります。
長時間歩いていますから、主に摂取するのは新鮮な牛乳より、搾乳してから2〜3日が経過したものや、
さらに時間がたってヨーグルトになったものの方が主となります。
この主食だけで不足する鉄分は、牛の生き血を週に数回、牛乳に混ぜて飲むことで補います。
木村修一・足立己幸編『食塩』,栄大選書(1981)より
1人1日当たりの食塩摂取量
国または種族名 摂取量 g/日
日本 11-16
イギリス 15-20
北アメリカ 4-24
タイ 9
スリランカ 7
グリーンランド・エスキモー 3-5
アフリカ・マサイ族 1.8
ブラジル・ヤノマモインディアン 0.1
江部康二
タイトルなし
糖質制限をしていて塩分制限をすると「ぼーとしてだるくなって集中力が低下」するとのことですが、
これは糖質制限ではインスリン分泌が少ないために腎臓でナトリウムが再吸収されずにナトリウム不足になるからですか?
狩猟・採集時代というのは糖質制限食だったと思います。
当時すでに「塩」を用いて調理していたのでしょうか?
古来のマサイ族はほぼ牛乳のみで生活していたそうです。
低塩分でも問題なかったのは、牛乳にはそれなりに糖質が含まれているからでしょうか?
少し不思議に思ったので、質問させていただきました。
よろしくお願いいたします。】
citizeness さん
『糖質制限をしていて塩分制限をすると「ぼーとしてだるくなって集中力が低下」するとのことですが、
これは糖質制限ではインスリン分泌が少ないために腎臓でナトリウムが再吸収されずにナトリウム不足になるからですか?』
糖質制限食の実践により、余剰の水分と塩分は排出されます。
従って、塩分制限は必要ないこととなります。
『糖質制限をしていて塩分制限をすると「ぼーとしてだるくなって集中力が低下」する』
というのは、私の記述でしょうか?
私が、人体実験として、スーパー糖質制限食で、
摂取エネルギーは普通にして、塩分をゼロレベルにしたら
「ぼーとしてだるくなって集中力が低下」したことはあります。
普通の糖質ありの食事の人でも、いきなり塩分ゼロにすると、
「ぼーとしてだるくなって集中力が低下」すると思います。
スーパー糖質制限食で、塩分制限7g/日とか、問題ないと思います。
塩分制限7g/日未満というのは、実際の食生活ではかなり困難だと思います。
もっとも、慣れてしまえば、かつてのアイヌの人達のように、塩分ゼロでも生きていけるようです。
『狩猟・採集時代というのは糖質制限食だったと思います。
当時すでに「塩」を用いて調理していたのでしょうか?』
内臓や血液や骨髄も食べていたのでそれらに塩分があったと思います。
『古来のマサイ族はほぼ牛乳のみで生活していたそうです。
低塩分でも問題なかったのは、牛乳にはそれなりに糖質が含まれているからでしょうか?』
コップ1杯の牛乳が約200mlだとすると、
日本のどのメーカーも食塩相当量で計算すると、0.2g程度となります。
マサイ族の牛乳やヨーグルト摂取で、塩分は1.8g/日となっています。
わが国でも北海道のアイヌの人たちが塩を用いるようになったのは、倭人と交渉をもつようになってからだそうです。
つまり、塩はほとんどなくても、生命には影響しないということですね。
ブラジル・ヤノマモインディアンも、ほぼ食塩摂取はないですが、普通に生活しています。
マサイ族の主食は牛乳とヨーグルトです。
牛乳、ヨーグルト合わせて1日に2〜3Lも摂取します。
毎日、牛の放牧をしながら何kmも歩き、その間、牛乳を入れた「キブユ」というひょうたんを腰にぶら下げ続けているので、
数日間で牛乳は自然発酵し、ヨーグルトになります。
長時間歩いていますから、主に摂取するのは新鮮な牛乳より、搾乳してから2〜3日が経過したものや、
さらに時間がたってヨーグルトになったものの方が主となります。
この主食だけで不足する鉄分は、牛の生き血を週に数回、牛乳に混ぜて飲むことで補います。
木村修一・足立己幸編『食塩』,栄大選書(1981)より
1人1日当たりの食塩摂取量
国または種族名 摂取量 g/日
日本 11-16
イギリス 15-20
北アメリカ 4-24
タイ 9
スリランカ 7
グリーンランド・エスキモー 3-5
アフリカ・マサイ族 1.8
ブラジル・ヤノマモインディアン 0.1
江部康二
記事にしてくださり、ありがとうございました。
「ぼーとしてだるくなって集中力が低下」というのは、急に塩分摂取を制限すると体が順応できないから、ということですね。
体が順応してしまえば、そのような症状は消えるのかもしれませんね。
糖質制限食であれば、インスリン分泌が少ないので腎臓でのナトリウム再吸収が低く、そのため、少々塩分摂取が多くても塩分過多にはならない。したがって、塩分制限をする必要はない。
自分の食事でどれくらいの塩分を摂取しているのかよく分からないのですが、白米を食べない場合、自分で作るおかずの味付けは自然と薄味になります。たまにスーパーのお総菜を購入すると、味が濃くてごはんが欲しくなります。
糖質制限をしていると、自然と塩分制限になっているのかもしれませんね。
「ぼーとしてだるくなって集中力が低下」というのは、急に塩分摂取を制限すると体が順応できないから、ということですね。
体が順応してしまえば、そのような症状は消えるのかもしれませんね。
糖質制限食であれば、インスリン分泌が少ないので腎臓でのナトリウム再吸収が低く、そのため、少々塩分摂取が多くても塩分過多にはならない。したがって、塩分制限をする必要はない。
自分の食事でどれくらいの塩分を摂取しているのかよく分からないのですが、白米を食べない場合、自分で作るおかずの味付けは自然と薄味になります。たまにスーパーのお総菜を購入すると、味が濃くてごはんが欲しくなります。
糖質制限をしていると、自然と塩分制限になっているのかもしれませんね。
2022/07/05(Tue) 22:50 | URL | citizeness | 【編集】
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