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麻疹ワクチン、インフルエンザワクチンそして新型コロナワクチン。
こんばんは。

RNAウイルスは、非常に変異しやすいので、
ワクチンがすぐに効かなくなります。

α株、β株までは、一定新型コロナワクチンが有効であったようですが、
デルタ株になってからは、効いていません。
まして、オミクロン株には効かないでしょう。

< ワクチン VS RNAウイルス >
の闘いは、後出しじゃんけんが可能な分、ウイルスの圧勝と思います。
新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスはRNAウイルスです。
従って、新型コロナワクチンの有効性はあまり期待できないと考えられます。

これに対して、麻疹ウイルスはDNAウイルスです。
DNAウイルスは変異しないので、ワクチンの有効性が持続します。


麻疹ウィルス、ほんのちょっとしたすれ違いくらいで感染するので
すごい感染力です。
空気、飛沫(ひまつ)、接触で感染です。

血中抗体は麻疹ワクチン接種後約2週間から出現しますが、
麻しんの患者と接触して緊急に発症を予防したい場合、
接触後72時間以内に予防接種を受けることで発症を防御できる可能性があります。

ただし、100%ではないので、事前に予防接種を受けておくことが重要です。

さて、麻疹ワクチンは新型コロナワクチンやインフルエンザワクチンと違って、
明確に感染防御にも流行予防にも有効です。



今回は、麻疹とインフルエンザの違いと、
ワクチンの有効性の違いを検討してみます。

まず、麻疹の厚生労働省のサイト(*)を読んでみました。

それによると、平成19・20年に10~20代を中心に大きな流行がみられましたが、平成20年より5年間、中学1年相当、高校3年相当の年代に2回目の麻しんワクチン接種を受ける機会を設けたことなどで、平成21年以降10~20代の患者数は激減しました。

またウイルス分離・検出状況からは、平成22年11月以降は海外由来型のみであり、平成19・20年に国内で大流行の原因となった遺伝子型D5は見られません。

平成27年3月27日、世界保健機関西太平洋地域事務局により、
日本が麻しんの排除状態にあることが認定されました。

つまり、麻疹ワクチンを2回摂取することを徹底した結果、平成22年11月以降は、
日本発の麻疹は消滅したわけで、劇的な効果を示しています。

そして、平成27年3月27日、WHOにより「日本が麻疹の排除状態」にあることが認定されたわけです。

毎年、流行を繰り返しているインフルエンザに対して、毎年インフルエンザワクチンを多くの日本人が接種していますが、流行は防げていません。

麻疹とインフルエンザで、何が違うのでしょう?

麻疹ワクチンもインフルエンザワクチンも、IgG抗体は作るけれど、粘膜面のIgA抗体は作れませんので、粘膜表面での感染防御は困難なのは同一なのに、何故効果にこれほどの差があるのでしょう?

検討してみます。

インフルエンザワクチンを注射することにより、IgG抗体が血液・体液中に産生されますが、粘膜面を防御しているIgA抗体は全くできません。

従って、インフルエンザウィルスが、咽や鼻の粘膜を突破して細胞内に侵入した後(感染が成立した後)、はじめてIgG抗体がかけつけて戦うことになります。

普通のインフルエンザウィルス(弱毒型)は、呼吸器と消化器でだけ生存できて、血中には入れません。

鳥インフルエンザの変異した強毒型(今のところなし)が危険なのは、血中に侵入できて、全身にウィルスがばらまかれるからです。

つまり血中に侵入した強毒型インフルエンザウィルスは、脳にも侵入してインフルエンザ脳炎を生じ得るので危険なのです。

従って強毒型インフルエンザウィルスに対しては、IgG抗体をつくる今のインフルエンザワクチンが一定有効な可能性がありますが、普通の弱毒型インフルエンザウィルスには、現行のインフルエンザワクチンは、感染防御に関しては、効果は期待できませんし、流行予防も困難なのです。

一方、麻疹は、麻疹ウイルスへの曝露から、発症まで7~14日間程度かかります。

その後カタル期(口腔粘膜症状と37~38度前後の風邪症状)が3~4日間続き、いったん解熱したあと半日で39~40度の発熱と全身の発疹がでます。

麻疹ウィルスが口腔粘膜から血中に入って全身にばらまかれるので、カタル期のあと「39~40度の発熱と全身の発疹」が出現すると考えられます。

麻疹ワクチンを接種している場合、麻疹ウィルスが口腔粘膜内に侵入したら、粘膜内の体液中のIgG抗体が、麻疹ウィルスと戦いを開始します。

従って、カタル期には、すでに麻疹ウィルスを駆逐すべく、IgG抗体が活躍しているので、血中に入るのを予防できる可能性が高いのです。

インフルエンザウィルスと違って発病までが長いし、血中に入るまでに一定の期間があるので、粘膜細胞内のIgG抗体が間に合うのです。

この時点で、ほぼ防衛成功と考えられます。

麻疹ウィルスが血中に入るのを防ぐことができれば、「39~40度の発熱と全身の発疹」が防げるので、感染源となることが激減して、流行もしないと考えられます。


結論です。

1)麻疹ウィルスは血中に侵入して全身に播種されるが、麻疹ワクチン接種によるIgG抗体がそれを防ぐ。従って高熱や発疹が予防できる。それにより発症予防・流行予防が可能である。

2)インフルエンザワクチン接種によるIgG抗体では、感染防御は困難である。インフルエンザウイルスは呼吸器粘膜や腸管粘膜で増殖する。 インフルエンザウィルスは血中に侵入できないので、麻疹ワクチンほどのIgG抗体による顕著な効果は期待できない。



江部康二



(*)厚生労働症のサイト
http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/hashika/

I 麻しんに関する基礎知識

I-1 麻しんとはどんな病気ですか?

「麻しんは麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。

麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。また、麻しんウイルスは、ヒトからヒトへ感染すると言われています。

感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1000人に1人と言われています。

近年はワクチンの2回接種が行われ、麻しんに感染する方の人数は減っています。」


Ⅰ-2 麻しんはどうやって予防するのですか?

「麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんワクチンが有効な予防法といえるでしょう。また、麻しんの患者さんに接触した場合、72時間以内に麻しんワクチンの予防接種をすることも効果的であると考えられています。」http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/hashika/

I-3  近年の麻しんの流行はどのような状況ですか?

「麻しんは毎年春から初夏にかけて流行が見られます。過去5年の推移を見ると、平成19・20年に10~20代を中心に大きな流行がみられましたが、平成20年より5年間、中学1年相当、高校3年相当の年代に2回目の麻しんワクチン接種を受ける機会を設けたことなどで、平成21年以降10~20代の患者数は激減しました。患者発生の中心は0~1歳となった一方で、20歳以上の成人例の割合も増加しています。

またウイルス分離・検出状況からは平成22年11月以降は海外由来型のみであり、平成19・20年に国内で大流行の原因となった遺伝子型D5は見られません。

平成27年3月27日、世界保健機関西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態にあることが認定されました。

麻しんの流行状況等に関する情報は、国立感染症研究所感染症情報センターのホームページで確認することができます。国立感染症研究所感染症情報センターのホームページアドレスは、( http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ma/measles.html)です。」


I-4 なぜ、平成19・20年に10代から20代の人を中心に流行したのですか?

「かつては小児のうちに麻しんに感染し、自然に免疫を獲得するのが通常でした。しかし、麻しんワクチンの接種率の上昇で自然に感染する人は少なくなってきています。

10代から20代の人たちの中には、今まで一度も麻しんの予防接種を受けていない人がいます。そのうえ、そもそも予防接種は、一度で十分な免疫が獲得できるとは限らず、麻しんワクチンを一回接種しても、数%程度の人には十分な免疫がつかないことが知られています。そのような人達が蓄積していたものと考えられています。

さらに、麻しんワクチンの接種率の上昇に伴って、麻しんの患者数が減り、麻しんウイルスにさらされる機会が減少しました。そのため、幼少時にワクチンを1回のみ接種していた当時の10代から20代の人は免疫が強化されておらず、時間の経過とともに免疫が徐々に弱まって来ている人がいたことも原因の一つと考えられています。

Ⅰ-3で述べられているように、平成21年以降の10~20代の麻しんは激減し、患者発生の動向は変化しています。」


コメント
ゼロコロナ(RNAウイルス)?←無理ですよね
ウイルスは変異するもの。特にRNAウイルスはDNAウイルスと比べて変異のスピードが速いのでワクチンが効果的なのは変異しにくいDNAウイルスでしょう。

多くのウイルス感染症の中で撲滅したのは変異がと~てもゆっくりなDNAウイルスの「天然痘」だけ。天然痘撲滅したからコロナもワクチンで撲滅できるとゼロコロナとおっしゃっているのでしょうか?変異スピードが速いRNAウイルスであるコロナウイルス等(遺伝子配列で「~に変異が」と報道されますが、実際はもっと変異は沢山あり、井上教授曰く2種間毎に変異してるそうです)と変異がゆっくりなDNAウイルスを同一視してゼロコロナを目指そうとしているのはどうかと思います。

新型コロナウイルス等RNAウイルスは変異しやすいし、抗体による免疫も一過性で終わるのでワクチンに防疫はどうなのか、そして今回の新型コロナワクチンは治験中人類初ワクチンもどうなんでしょう?


ワクチンと政治 青山まさゆき議員ツイッターより

今までは、ワクチンに触れるなとのお達しがあり、恥ずかしながらそれに忖度してきたが、ハッキリと申し上げる。10代以下へのワクチン接種は、接種者の数が圧倒的に多いので、副反応である心筋炎での死亡を含む被害者の絶対数はコロナ被害を確実に上回る。保護者はそこを理解し判断すべきだ。
https://twitter.com/my_fc1/status/1463464298773049345
そういえばシカ先生が心臓の細胞は再生しないと..動画で説明されてました


ある薬害に関心のある立民議員の方が、私の厚労質疑後に電話をくれ、今日の質疑は素晴らしかった、今の党の在り方は疑問がある、ワクチンもそう、青少年への接種は危険。だけど今の党の体制では何も言えない、と。立民に限らず、自民も公明も全ての既存政党は党利党略が優先し、国民は二の次が現実。
https://twitter.com/my_fc1/status/1463466827422392320


ワクチンに関しては、確実に製薬会社からのお金が動いていると思われるグループが存在し、客観的な主張であってもそれが製薬会社に都合が悪いと思えば確実に潰しにかかる。それも所属の党幹部への圧力という嫌らしい形で。世評を気にする各政党はその言いなり。だから、いくら死者が出ても誰も追及せず
https://twitter.com/my_fc1/status/1463469431040843779

やはりねという感想です。世界各国同じ状況でしょう。
他のツイートも興味深かったです。
2021/12/03(Fri) 10:59 | URL | 主婦 | 【編集
Re: ゼロコロナ(RNAウイルス)?←無理ですよね
主婦さん

情報をありがとうございます。

「今までは、ワクチンに触れるなとのお達しがあり、恥ずかしながらそれに忖度してきたが、ハッキリと申し上げる。10代以下へのワクチン接種は、接種者の数が圧倒的に多いので、副反応である心筋炎での死亡を含む被害者の絶対数はコロナ被害を確実に上回る。保護者はそこを理解し判断すべきだ。
https://twitter.com/my_fc1/status/1463464298773049345
そういえばシカ先生が心臓の細胞は再生しないと..動画で説明されてました」


青山まさゆき議員の仰る通りと思います。
10代以下の若者は、コロナ感染の重症化リスクは皆無です。
一方、新型コロナワクチンによる心筋炎や副反応のリスクは一定数あります。
従って、10代の若者に新型コロナワクチンを接種することは「百害あって一利なし」です。



2021/12/03(Fri) 12:57 | URL | ドクター江部 | 【編集
時代進化している、何事も!!
都内河北 鈴木です。

時代進化・解明・説明の<<『江部先生『糖質制限理論』>>で、
薬無用の食生活から極力『糖質』を排除した食生活で、
日本の糖尿病・専門組織『日本糖尿病学会』に、
21年間の通院は何だったのかと思える<<『改善、覚醒、』!!>>

後の10年目現在の後遺症『眼、脳梗塞、』が、
<<『覚醒、5度の再覚醒、』>>!!している事実現実!!

本日のコメント<<ゼロコロナは、無理かなと考えます!!>>

何故なら、
<<ウイルスも時代進化しているからです!!>>

『糖尿病』治療でさえ、日本の医療者は、
<<江部先生『糖質制限理論』>>理解把握せず、受容していません!!

時代進化・対応しているのは、
江部先生、顧問・夏井先生、のブログのみです!!

今後共、『時代進化・解明・事実』の説明を、よろしく願います!!

江部先生には、『命救われ、後遺症迄覚醒』している事には、
感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具

2021/12/03(Fri) 15:01 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
こちらの欄より失礼致します。
江部先生の大ファンで本も沢山読ませて頂きました。以前もコメント欄よりご教示いただきありがとうございます。主人が6年くらい前にHbA1c7.8より糖質制限で6.0になったのですが、ここ数年正直ゆるゆる糖質制限がたたりHbA1c10になってしましました。病院でそろそろ飲み薬飲んでみては?と言われましたが、先ずは糖質制限頑張りますと言いました。HbA1cも数年検査していませんでした。飲み薬も併用した方が良いでしょうか?インシュリンではないとの事でしたが。
飲み薬を処方して頂く場合、糖質制限と併用の場合、どの様な薬を処方して頂くと良いでしょうか?ぜひご教示お願い致します。主人の事で悩んでおります。ぜひ宜しくお願い致します。
2021/12/03(Fri) 17:36 | URL | 大ファンです♪ | 【編集
Re: ゼロコロナ(RNAウイルス)?←無理ですよね
>従って、10代の若者に新型コロナワクチンを接種することは「百害あって一利なし」です

本日厚生労働省開催会議資料を見ると本当にそう思います

令和3年12月3日(金)
第73回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第23回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催) 資料
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00035.html

ワクチン接種が始まる前2020年、コロナウイルスでの死亡は10代0でした。
本日開催資料を見てみると

医療機関報告 資料1-1-1の7ページ
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000861721.pdf
19歳以下の副反応疑い報告数、重篤報告数、死亡報告数
ファイザー コミナティ 副931、重224、死4
モデルナcovid-19ワクチン 副477、重72、死1
アストラゼネカ バキスゼブリア 副0、重0、死0

製造販売業者報告 資料1-2-1 5ページ
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000861727.pdf
19歳以下の副反応疑い報告数、死亡報告数
ファイザー コミナティ 副616、死2
モデルナcovid-19ワクチン 副236、死1
アストラゼネカ バキスゼブリア 副0、死0

ストらゼネカは接種者数が少ないので報告数も少ないです。
年齢別報告件数の次ページからは症状別報告件数。凄いですね..


コロナウイルスに罹った後の後遺症はコロナ後遺症
ワクチン接種後の後遺症(副反応or薬害)はワクチン後遺症ですよね?
しかし医療機関も国も因果関係不明としてほぼ認めません。多種多様な症状で苦しんでいる患者を精神病判定している医療機関もあるようです。私の周辺も8割接種。接種後倦怠感、帯状疱疹、ふらつき等症状が何名かおります。検査では何も異常なしだけど症状はある、医療費は本人負担。お手上げ状態です。

接種後の声を拾って掲載してるサイト
興味のない方はスルーしてください
ツイッターAさん
https://twitter.com/na98731312

泣いて生まれてきたけれど 
現在No.150。当初海外事例が多かったです
https://ameblo.jp/sunamerio/
2021/12/03(Fri) 18:56 | URL | 主婦 | 【編集
Re: タイトルなし
大ファンです♪ さん

①まずは、スーパー糖質制限食を一ヶ月実践して、HbA1cを検査しましょう。
②そのとき、早朝空腹時の血中インスリン値も検査しましょう。
③一ヶ月後の検査結果で、内服薬が必要か否かを考慮しましょう。
2021/12/04(Sat) 07:28 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生
ありがとうございました。
その通り実践させます!!
本当にありがとうございました。
2021/12/04(Sat) 09:10 | URL | 大ファンです♪ | 【編集
麻疹ワクチン
2021/12/05(Sun) 12:55 | URL | 中嶋一雄 | 【編集
Re: 麻疹ワクチン
中嶋一雄  先生

情報をありがとうございます。
2021/12/05(Sun) 13:14 | URL | ドクター江部 | 【編集
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