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BCGワクチンが新型コロナウィルスの拡散率を低下させる可能性を示唆。京大。
こんにちは。
中嶋一雄先生から、BCGワクチンと新型コロナウィルスに関する耳よりな情報を
コメント頂きました。
BCGワクチン接種義務の制度化が新型コロナウイルスの拡散率を低下させる可能性を示唆
という題で、京都大学のサイトに研究成果が発表されています。
中嶋先生、ありがとうございます。
以下の青字は、京都大学のサイトの記載です。

『BCGワクチンが新型コロナの感染予防・重症化予防に有効である。』
という仮説、私はずっと賛成派で興味津々だったのですが、
なかなか仮説の域を脱却できない状況でした。

・・・計130数カ国を比較した結果、
BCGワクチンの接種を少なくとも2000年まで義務付けていた国々では、
そうでない国々と比べて、
感染者数、死亡者数共に増加率が有意に低いことを見出しました。・・・


今回、京都大学の北山忍 こころの未来研究センター特任教授(ミシガン大学教授)らの研究グループが、
BCG摂取国では、感染者数、死亡者数共に増加率が有意に低いことを
見いだされたということで、これは私にとって嬉しい限りです。

BCGの有効性が単なる仮説の段階から、統計的に有意さがあることが示されました。
大きな前進と言えます。


☆☆☆
京都大学
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2020/200731_4.html  
BCGワクチン接種義務の制度化が新型コロナウイルスの拡散率を低下させる可能性を示唆

2020年08月25日

 北山忍 こころの未来研究センター特任教授(ミシガン大学教授)らの研究グループは、BCGワクチン接種義務の制度化が新型コロナウイルスの拡散率を低下させる可能性を示唆しました。

 新型コロナウイルスによる感染者数や死亡者数は国ごとに大きく異なります。
この事実の説明として、
BCGワクチン接種義務の制度が関わっているのではないかと議論されています。
しかし、現在のところ、
国際比較データの分析に伴う方法的問題から結論は明らかではありません。

 そこで本研究グループは、
まず国ごとの流行の初期における感染者数と死亡者数の増加率を見ることにより
報告バイアスの効果を排除し、
さらに、様々な交絡要因を統計的に統制しました。

その上で、計130数カ国を比較した結果、
BCGワクチンの接種を少なくとも2000年まで義務付けていた国々では、
そうでない国々と比べて、
感染者数、死亡者数共に増加率が有意に低いことを見出しました。

この結果は、BCGワクチンの接種義務を制度化することにより、
新型コロナウイルスの流行を将来的に抑制できるという可能性を示唆しています。
そこで今後、各国ごとに、
このような制度を採用・維持するための議論が必要になるかと思われます。

 本研究成果は、2020年7月31日に、
国際学術誌「Science Advances」に掲載されました。


江部康二


コメント
2020年の診療報酬改定に伴うフリースタイルリブレの取り扱いについて
記事とは関係のない質問で恐縮ですが。。。

今年の改定で間歇スキャン式持続血糖測定器によるものと言う項目が新設され、これまでSMBGのおまけ扱いだったフリースタイルリブレがセンサー単体で保険適用されるようになったと思いますが、具体的にはどのようになったのでしょうか。

保険適用になる個数や1型、2型の違い、インスリンの使用の有無など情報が錯綜していてどれが本当なのかよくわかりません。病院やクリニックでも違いがみられるようです。
実際はどうなのか、ご教示いただければ幸いです。
2020/08/29(Sat) 18:35 | URL | 西村典彦 | 【編集
Re: 2020年の診療報酬改定に伴うフリースタイルリブレの取り扱いについて
西村典彦 さん

医事課の職員から、特に変化したという報告を受けていないので、大筋はそんなに変わってないのかと思います。

来週、医事課職員に聞いてみます。

基本的には、インスリンポンプを使用する患者を診察している病院では、
スリースタイルリブレProが保険で、使用できますが、
それ以外の病院ではスリースタイルリブレProは保険で使用できないと思います。
2020/08/29(Sat) 18:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖尿病学会の見解
 本品を中心に血糖変動を把握し、必要に応じて SMBG を実施して血糖管理を行う場合は、2020年4月に新設された「C150 7 間歇スキャン式持続血糖測定によるもの」の枠組みの中で運用することができる。この加算は糖尿病の治療に関し、専門の知識及び5年以上の経験を有する医師又は当該専門の医師の指導の下で本品を用いて血糖管理を行った場合に算定できる。

 その場合の適用患者は、1型糖尿病、2型糖尿病の病型を問わず「入院中の患者以外の患者であって、強化インスリン療法を行っているものまたは強化インスリン療法を行った後に混合型インスリン製剤を1日2回以上使用しているもの」に限定される

http://www.fa.kyorin.co.jp/jds/uploads/imp_freestylelibre.pdf
2020/08/30(Sun) 22:39 | URL | 中嶋一雄 | 【編集
Re: 糖尿病学会の見解
中嶋一雄 先生

情報をありがとうございます。
2020/08/31(Mon) 07:58 | URL | ドクター江部 | 【編集
『糖尿病学会の見解』ですが、、、??!!
都内河北 鈴木です。

中嶋一雄先生の説明は、理解しました!!
詳細には、ありがとうございます!!

私は、糖尿病21年間の後半3年半余りインスリン(ヒュ~マリン)を
増量・投与していましが、
江部先生『糖質制限理論』を知り理解把握して、実践で、
3ヵ月足らずで『ヘモグロビン正常化』し、
インスリン自主離脱して
『生還、』出来ました現実!!!
*『医療デ~タ存在してます!!』

私は如何に『糖質、』が害毒かを、
私自身の『改善で、証明しているかなと考えます!!!』

<<薬の時代進化は、否定しません!!>>

しかし『改善への、やるべき事、思考が違うような気がします!!』

K・T氏も、会長なら考えて欲しかなと、考えます!!

いつになったら、日本国民へタバコ以上に
<<『糖質の食べ過ぎは、命の危険です!!』>>
と発表するのか、疑問が残ります??!!

江部先生には、『生還、覚醒、再覚醒、』でき、
感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2020/08/31(Mon) 10:35 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
ツベルクリン
ツベルクリン反応陽性でBCGを接種しなかった人についてはどう思われますか?
陽性ゆえになんらかの免疫があると考えられますか?
2020/08/31(Mon) 23:51 | URL | きまぐれセイゲニスト | 【編集
Re: ツベルクリン
きまぐれセイゲニスト さん

あくまでも私見ですが、一定の免疫があると思います。
ツベルクリン反応が陽性ということは、結核菌に感染している可能性が極めて高いです。
そしてツベルクリン反応が陽性で、症状がないということは、自然免疫レベルで感染した結核菌を撃退したか
抑え込んでいるということになります。

従って、ツベルクリン反応が陽性で、結核を発症していない人は、
もともと「自然免疫」が強いタイプと考えられます。
2020/09/01(Tue) 08:49 | URL | ドクター江部 | 【編集
ツ反自然陽転者
浜六郎氏の文献研究ではこうあります

『ツ反が陰性で、BCGを予防注射しなかった人に比較して、自然陽転者は結核罹患率が少ない傾向があったことです。この傾向は、特に結核が高度に蔓延している集団で顕著でした(統計学的に有意)』

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1645216515644260&id=100004677823690
2020/09/02(Wed) 22:03 | URL | 中嶋一雄 | 【編集
Re: ツ反自然陽転者

中嶋一雄  先生

興味深い情報をありがとうございます。

私見ですが、ツベルクリン反応が陽性ということは、結核菌に感染している可能性が極めて高いです。
そしてツベルクリン反応が陽性で、症状がないということは、自然免疫レベルで感染した結核菌を撃退したか
抑え込んでいるということになります。

従って、ツベルクリン反応が陽性で、結核を発症していない人は、
もともと「自然免疫」が強いタイプと考えられます。

2020/09/03(Thu) 07:37 | URL | ドクター江部 | 【編集
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