2019年09月13日 (金)
こんにちは。
肉、魚など動物性タンパク質、脂肪は人体に優しい健康食で、
たくさん食べてよいというのが糖質制限食の立場です。
この件に関して、RCT研究論文があって、根拠を示せるかというと、
それはありません。
食事療法の長期(10年~20年レベル)のRCT研究論文はないので、
糖質制限食にもカロリー制限食にも、
長期的安全性・有効性を示すエビデンスはないのが現状です。
こういうときは理論的に考えていくしか方法はありません。
単純には、700万年間の農耕開始前の狩猟・採取時代には、
肉・魚はメインに摂取していたものの一つということです。
さらに絞って、我々ホモ・サピエンスは20万年間、
狩猟・採集を生業として食生活をおくり、
突然変異を繰り返して、消化管、栄養、代謝、生理システムを完成させました。
この間、肉・魚などをメインに摂取しながら、
それに適合するように、人体のシステムは完成されました。
現実に、必須脂肪酸と必須アミノ酸、ビタミン・ミネラル・微量元素などは、
人体で生産できないので必ず食材から摂取する必要があります。
これに対して必須糖質はなく、理論的には糖質ゼロでもヒトは生きることができます。
結局、狩猟・採集をしながら完成された人体のシステムには、
狩猟・採集時代の食生活こそが本来の食生活であり健康食と言えます。
農耕開始後1万年間は、穀物が主食となりました。
しかし、狩猟・採集で形づくられた人体のシステムにとって、
摂取エネルギーの50~60%を穀物から摂取することは、本来無理筋なのです。
ヒューマン・ニュートリション 基礎・食事・臨床 第10版
JS Garrow WPT james A Ralph 編
日本語版監修 細谷憲政
上記は、英国の最も権威ある栄養学の本で、920ぺージに及ぶ大著です。
この本の75ページに
『現代の食事では、・・・・・デンプンや遊離糖に由来する「利用
されやすいグルコース」を大量に摂取するようになっている。この
ような食事内容は血漿グルコースおよびインスリン値の定期的な上
昇をもたらし、糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化等、多くの点で
健康に有害であることが強く指摘されている。
農業の発明以来、ヒトは穀物をベースとした食物を摂取するように
なったが、進化に要する時間の尺度は長く、ヒトの消化管はまだ穀
物ベースの食物に適応していない。ましてや高度に加工された現代
の食物に対して、到底適応しきれてないのである。』
と記載してあります。
常日頃、糖質制限食の立場から私が主張している、
「人類の主食は穀物ではない」
と完全に一致する内容ですね。
ヒューマン・ニュートリションでは、穀物の過剰摂取の害、
特に精製炭水化物による「血漿グルコースおよびインスリン値の定期的な上昇」が
多くの点で健康に有害と強調しています。
これも私が日頃主張している
「炭水化物摂取によるグルコースミニスパイクとインスリンの
頻回・過剰分泌が生活習慣病の元凶である。」
という説と、全く同じといっていいと思います。
糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化以外に、アルツハイマー病の元凶でもあります。
肉、魚など動物性タンパク質、脂肪の摂取では、
血糖値の上昇もインスリンの過剰分泌もないので、上述の病気の予防可能であり、
健康食と言えるのです。
江部康二
肉、魚など動物性タンパク質、脂肪は人体に優しい健康食で、
たくさん食べてよいというのが糖質制限食の立場です。
この件に関して、RCT研究論文があって、根拠を示せるかというと、
それはありません。
食事療法の長期(10年~20年レベル)のRCT研究論文はないので、
糖質制限食にもカロリー制限食にも、
長期的安全性・有効性を示すエビデンスはないのが現状です。
こういうときは理論的に考えていくしか方法はありません。
単純には、700万年間の農耕開始前の狩猟・採取時代には、
肉・魚はメインに摂取していたものの一つということです。
さらに絞って、我々ホモ・サピエンスは20万年間、
狩猟・採集を生業として食生活をおくり、
突然変異を繰り返して、消化管、栄養、代謝、生理システムを完成させました。
この間、肉・魚などをメインに摂取しながら、
それに適合するように、人体のシステムは完成されました。
現実に、必須脂肪酸と必須アミノ酸、ビタミン・ミネラル・微量元素などは、
人体で生産できないので必ず食材から摂取する必要があります。
これに対して必須糖質はなく、理論的には糖質ゼロでもヒトは生きることができます。
結局、狩猟・採集をしながら完成された人体のシステムには、
狩猟・採集時代の食生活こそが本来の食生活であり健康食と言えます。
農耕開始後1万年間は、穀物が主食となりました。
しかし、狩猟・採集で形づくられた人体のシステムにとって、
摂取エネルギーの50~60%を穀物から摂取することは、本来無理筋なのです。
ヒューマン・ニュートリション 基礎・食事・臨床 第10版
JS Garrow WPT james A Ralph 編
日本語版監修 細谷憲政
上記は、英国の最も権威ある栄養学の本で、920ぺージに及ぶ大著です。
この本の75ページに
『現代の食事では、・・・・・デンプンや遊離糖に由来する「利用
されやすいグルコース」を大量に摂取するようになっている。この
ような食事内容は血漿グルコースおよびインスリン値の定期的な上
昇をもたらし、糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化等、多くの点で
健康に有害であることが強く指摘されている。
農業の発明以来、ヒトは穀物をベースとした食物を摂取するように
なったが、進化に要する時間の尺度は長く、ヒトの消化管はまだ穀
物ベースの食物に適応していない。ましてや高度に加工された現代
の食物に対して、到底適応しきれてないのである。』
と記載してあります。
常日頃、糖質制限食の立場から私が主張している、
「人類の主食は穀物ではない」
と完全に一致する内容ですね。
ヒューマン・ニュートリションでは、穀物の過剰摂取の害、
特に精製炭水化物による「血漿グルコースおよびインスリン値の定期的な上昇」が
多くの点で健康に有害と強調しています。
これも私が日頃主張している
「炭水化物摂取によるグルコースミニスパイクとインスリンの
頻回・過剰分泌が生活習慣病の元凶である。」
という説と、全く同じといっていいと思います。
糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化以外に、アルツハイマー病の元凶でもあります。
肉、魚など動物性タンパク質、脂肪の摂取では、
血糖値の上昇もインスリンの過剰分泌もないので、上述の病気の予防可能であり、
健康食と言えるのです。
江部康二
都内河北 鈴木です。
本日ブログ記事内容は、
私が「生還、覚醒、再覚醒、」できた説明で、全て再認識、納得です!!
冒頭「RCT研究論文があっても根拠を示せるかというと、それはありません。」
とありますが、以前夏井先生ブログで、
「論文説明は、誰かが書けばよい」とありました。
理論作成には、異常に時間が掛かるとあったからです!!
私も結果出ている患者の医療デ~タを確認すれば良いかと考えます!!
例えば以前も申しました私の「糖質制限理論・改善募集」時に送付しました
「生還、覚醒、再覚醒、」医療デ~タなどを活用願えればと考えます!!
医医療デ~タだけでなく「医療者の知能程度も理解できる書付」などを見れば、
既得権益亡者だと理解できます!!
不十分なら私が「確証をもって証言します!!」
改善皆無の「日本糖尿病学会」の理論、
「カロリ~制限理論」信奉者は、
私の「糖質制限理論」での「生還、覚醒、再覚醒」できた以上の改善医療デ~タをもって正論で反論して頂きたいと思う次第です!!
医療者自身の「隠蔽圧力」は、
何の改善・解決へ繋がらない事は、明白かなと考えます!!
時代進化しない専門組織「日本糖尿病学会」の病院経営者、公認担当医の
2005年転院時より「隠蔽7年間」の行動から、
悪化以上の「脳梗塞・発症」で殺されかけた怒りより、
それらを打ち消す
江部先生「糖質制限理論」で
「生還、覚醒、再覚醒、」している事の感動が尽きません!!
江部先生、夏井睦先生の活動には、今後とも御尽力下さい!!
江部先生には、「生還覚醒、再覚醒、」でき、
感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
本日ブログ記事内容は、
私が「生還、覚醒、再覚醒、」できた説明で、全て再認識、納得です!!
冒頭「RCT研究論文があっても根拠を示せるかというと、それはありません。」
とありますが、以前夏井先生ブログで、
「論文説明は、誰かが書けばよい」とありました。
理論作成には、異常に時間が掛かるとあったからです!!
私も結果出ている患者の医療デ~タを確認すれば良いかと考えます!!
例えば以前も申しました私の「糖質制限理論・改善募集」時に送付しました
「生還、覚醒、再覚醒、」医療デ~タなどを活用願えればと考えます!!
医医療デ~タだけでなく「医療者の知能程度も理解できる書付」などを見れば、
既得権益亡者だと理解できます!!
不十分なら私が「確証をもって証言します!!」
改善皆無の「日本糖尿病学会」の理論、
「カロリ~制限理論」信奉者は、
私の「糖質制限理論」での「生還、覚醒、再覚醒」できた以上の改善医療デ~タをもって正論で反論して頂きたいと思う次第です!!
医療者自身の「隠蔽圧力」は、
何の改善・解決へ繋がらない事は、明白かなと考えます!!
時代進化しない専門組織「日本糖尿病学会」の病院経営者、公認担当医の
2005年転院時より「隠蔽7年間」の行動から、
悪化以上の「脳梗塞・発症」で殺されかけた怒りより、
それらを打ち消す
江部先生「糖質制限理論」で
「生還、覚醒、再覚醒、」している事の感動が尽きません!!
江部先生、夏井睦先生の活動には、今後とも御尽力下さい!!
江部先生には、「生還覚醒、再覚醒、」でき、
感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/09/13(Fri) 20:05 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
江部先生
大変御世話になります
糖質制限について考えてみました
私は糖質制限について考えてみました
小野田寛郎さんのことです
小野田さんは戦争がおわっていながらジャングルで孤軍奮闘30年 いた方です
憶測ですが炭水化物はごく少量しか採取できない環境だとおもいます でも小野田さんはすごく長生きな余生をすごされ90歳くらいまで
生き長らえた事をかんがえると最小限の炭水化物でいいよう」な気がします
僕は尊敬するのは
江部先生と小野田さんをすごく尊敬します
あらためて先生ありがとうございます
大変御世話になります
糖質制限について考えてみました
私は糖質制限について考えてみました
小野田寛郎さんのことです
小野田さんは戦争がおわっていながらジャングルで孤軍奮闘30年 いた方です
憶測ですが炭水化物はごく少量しか採取できない環境だとおもいます でも小野田さんはすごく長生きな余生をすごされ90歳くらいまで
生き長らえた事をかんがえると最小限の炭水化物でいいよう」な気がします
僕は尊敬するのは
江部先生と小野田さんをすごく尊敬します
あらためて先生ありがとうございます
都内河北 鈴木です。
糖尿人さんの理解は、最もです!!
私の父親は、静岡連隊でガダルカナルから玉砕して帰還した、
数少ない帰還兵です!!
私の父親は20歳位迄、食生活を見ていましたが、
御飯=糖質を食べたのを、見た事が皆無です!!
しかし身体は肉体労働ではなかったのですが、
60年前の写真を現在見ても、
腹などは出ておらず、レスラ~並みの筋肉美でした!!
糖尿人さんの小野田寛郎さんへの思考力は、
私の父親と同年代の人だから、正しいかと思います!!
戦時中の戦闘員が、敗戦まじかの状況で呑気に物資不足の中で、
御飯を炊いているわけが無いかと理解できると思います!!
*当時のアメリカは、肉の缶詰を食べていたのです!!
現在の日本医療の「日本糖尿病学会」が
狂っている事が、理解できましたね!!
私は江部先生「糖質制限理論」で、糖尿病21年間、重症化するも、
3か月足らずで「生還、覚醒、再覚醒、」でき、
感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
糖尿人さんの理解は、最もです!!
私の父親は、静岡連隊でガダルカナルから玉砕して帰還した、
数少ない帰還兵です!!
私の父親は20歳位迄、食生活を見ていましたが、
御飯=糖質を食べたのを、見た事が皆無です!!
しかし身体は肉体労働ではなかったのですが、
60年前の写真を現在見ても、
腹などは出ておらず、レスラ~並みの筋肉美でした!!
糖尿人さんの小野田寛郎さんへの思考力は、
私の父親と同年代の人だから、正しいかと思います!!
戦時中の戦闘員が、敗戦まじかの状況で呑気に物資不足の中で、
御飯を炊いているわけが無いかと理解できると思います!!
*当時のアメリカは、肉の缶詰を食べていたのです!!
現在の日本医療の「日本糖尿病学会」が
狂っている事が、理解できましたね!!
私は江部先生「糖質制限理論」で、糖尿病21年間、重症化するも、
3か月足らずで「生還、覚醒、再覚醒、」でき、
感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/09/13(Fri) 22:46 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
ルバング島で小野田さんが何を食べていたかについては、手記に書いてあるので、詳しくは本を参照していただくとして、要約すると下記のとおりです。
1.穀物は栽培出来ないので基本は食べなかった。携行すれば邪魔になるし、調理の煙や跡が残ると発見されやすいからということも理由。
2.島民が放し飼いにしていた牛を屠殺し、当日先ずは焼き肉を腹一杯可能な限り食べた。残りはジャーキーにして携行していた。
3.それ以外はジャングルに自生している野生の果物を適宜採取していた。
ということで、帰国後の健康診断結果は成人病関係では異常値は全くなしの健康体。横井さんとは対照的な顔色と記憶しています。
小野田さんは陸軍中野学校でスパイ戦の教育を受けたエリートなので戦闘で人を殺傷するよりもいかに長く諜報活動を行うかの視点で食生活を組み立てていたと思います。
さらに、上海(当時の国際都市)に駐在して西欧の食事に慣れておられたことが当時の日本人として肉食への抵抗がなかったことも一因かと推測しています。
20年以上糖質制限を行った見本として小野田さんのことを話すのですが、大半の人はスルーというのが実感です。
1.穀物は栽培出来ないので基本は食べなかった。携行すれば邪魔になるし、調理の煙や跡が残ると発見されやすいからということも理由。
2.島民が放し飼いにしていた牛を屠殺し、当日先ずは焼き肉を腹一杯可能な限り食べた。残りはジャーキーにして携行していた。
3.それ以外はジャングルに自生している野生の果物を適宜採取していた。
ということで、帰国後の健康診断結果は成人病関係では異常値は全くなしの健康体。横井さんとは対照的な顔色と記憶しています。
小野田さんは陸軍中野学校でスパイ戦の教育を受けたエリートなので戦闘で人を殺傷するよりもいかに長く諜報活動を行うかの視点で食生活を組み立てていたと思います。
さらに、上海(当時の国際都市)に駐在して西欧の食事に慣れておられたことが当時の日本人として肉食への抵抗がなかったことも一因かと推測しています。
20年以上糖質制限を行った見本として小野田さんのことを話すのですが、大半の人はスルーというのが実感です。
2019/09/15(Sun) 10:43 | URL | 山本 | 【編集】
糖尿人 さん
そうですね。
小野田寛郎さん、「小野田自然塾」も発足されて、野外や森での食事作りなども指導されていたので
フィリピンのジャングルではそういう食生活をされていたのでしょうね。
そうですね。
小野田寛郎さん、「小野田自然塾」も発足されて、野外や森での食事作りなども指導されていたので
フィリピンのジャングルではそういう食生活をされていたのでしょうね。
2019/09/16(Mon) 13:59 | URL | ドクター江部 | 【編集】
山本 さん
貴重な情報をコメント頂き、ありがとうございます。
「焼き肉+野生の果物」
なら、糖質制限食ですね。
「帰国後の健康診断結果は成人病関係では異常値は全くなしの健康体」
とは、素晴らしいです。
貴重な情報をコメント頂き、ありがとうございます。
「焼き肉+野生の果物」
なら、糖質制限食ですね。
「帰国後の健康診断結果は成人病関係では異常値は全くなしの健康体」
とは、素晴らしいです。
2019/09/16(Mon) 14:05 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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