2018年09月09日 (日)
こんにちは。
大坂なおみ選手、2018/9/9(日)全米オープン初優勝です。
素晴らしいの一言につきます。
今朝の「サンデーモーニング」でハイライトを見ただけなのですが
あのセリーナ・ウィリアムス選手に、完勝・圧勝でした。
サーブ、ストローク、フットワーク、メンタルなど全てにおいて、少なくともこの試合では
大坂なおみ選手が完全に上まわっていました。
大坂選手が20歳になって迎えた今シーズンで、
33歳のセルビア系ドイツ人、サーシャ・バインコーチと出会い、
指導を受けたことが快進撃の始まりでした。
サーシャコーチは長年、
最強女王セリーナ・ウィリアムズ(米国)のヒッティングパートナーを務めてきたことでも
知られています。
また全豪2勝のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)をサポートし、
昨年はキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)を全豪で優勝させています。
サーシャコーチとの出会いがなければ、全米オープン優勝という快挙はなかったことでしょう。
運命的なものを感じます。
攻撃力・守備力共に、今の女子プロテニスプレーヤーの中で、現時点で
明らかにナンバーワンです。
こうなると今後一体誰が、大坂選手を破ることができるのかが焦点ですが、
全米だけでなく、全英、全豪、全仏全て、大坂選手が優勝しそうです。
2019年1月にまずは全豪ですが、オーストラリアは夏であり、ハードコートなので
暑さに強い大坂選手は、全米オープン同様快進撃の可能性が高いです。
ウィンブルドンは芝コートでビッグサーバーが有利なので大坂選手OKです。
唯一全仏はクレーコートで、球足が遅くなるので、ややハードルが高いと言えます。
大坂選手の食事ですが99パーセント日本食で、好物は、肉・魚・豆だそうで、タンパク質が多いとのことです。
日本食のなかで蛋白質を充分量摂取して、ダイエットにも成功したと思われ、身体が引き締まり動きがとても良くなっています。
オフに厳しいトレーニングで体重を7キロも絞っ て、現在の体型(180cm、62kg)になったそうです。
引き締まった体型を維持できているのは、蛋白質を多くした分は
糖質をある程度減らしてバランスをとっている可能性が高いです。
一方錦織圭選手は
またも、天敵ジョコビッチ選手にやぶれてしまいました。
錦織選手も体幹トレーニングをしたり、専属トレーナーをつけるなど、体力増強に努力をしていると思います。
世界一流のアスリート同士なのですから、ジョコビッチ選手と比べて、
錦織選手のトレーニング法が、とくに劣っているとは考えにくいです。
しかしながら、試合を見ていて、体力面において、ジョコビッチ選手に一日の長があることは間違いないです。
また、錦織選手は怪我が多くて、トーナメントの準々決勝や準決勝で棄権ということも
ジョコビッチ選手に比べて明らかに多いです。
二人の体力に差があるとしたら、食事の影響の可能性があります。
糖質制限食と普通食を比べた場合、
最高強度の運動以外は
全て糖質制限食の方がパフォーマンスが良くて、
筋肉のダメージも少ないという研究報告があります。
テニスは最高強度の運動の持続はまずないので、糖質制限食が向いている可能性が高いです。
「ジョコビッチの生まれ変わる食事」
ノバク・ジョコビッチ (著), タカ大丸 (翻訳)三五館 (2015/3/21)
に載っている、ジョコビッチ選手の食事メニューを、高雄病院の橋本眞由美管理栄養士に計算して貰いました。
そうすると、グルテンフリーは勿論のことですが、
夕食は糖質制限食で、糖質量は、ざっとですが15~35g程度でした。
練習で運動量の多い、朝と昼の食事は糖質を普通に摂取しています。
朝食:70~100gの糖質
昼食:70~140g・・・時に11~32g(運動量少ないときか?)
朝後の間食:50~86g・・・時に9~21g(運動量少ないときか?)
昼食後の間食:32~69g・・・時に15~24g(運動量少ないときか?)
運動がない夕食は、間違いなく糖質制限食です。
それから、昼食と間食で糖質制限なパターンがたまにありますが、これは運動量が少ないときに調節しているのかもしれません。
運動量が多いときは、糖質を普通に摂取してもインスリン非依存的に筋肉が血糖を取り込むので、
インスリンの弊害がなくてすみます。
しかし、運動量が少ないときに糖質を摂取するとインスリンが大量に分泌され、
酸化ストレスリスクなどの弊害が生じるので、糖質制限するのが良いと考えられます。
ともあれ、ジョコビッチ選手という成功例が存在するのですから錦織選手も、
夕食だけでも糖質制限食にしてみたらどうでしょう。
そうすれば、インスリン過剰分泌による酸化ストレスリスクが生じないので筋肉もスムースに回復し、
体力増強・怪我予防に役に立つ可能性が高いと思います。
江部康二
大坂なおみ選手、2018/9/9(日)全米オープン初優勝です。
素晴らしいの一言につきます。
今朝の「サンデーモーニング」でハイライトを見ただけなのですが
あのセリーナ・ウィリアムス選手に、完勝・圧勝でした。
サーブ、ストローク、フットワーク、メンタルなど全てにおいて、少なくともこの試合では
大坂なおみ選手が完全に上まわっていました。
大坂選手が20歳になって迎えた今シーズンで、
33歳のセルビア系ドイツ人、サーシャ・バインコーチと出会い、
指導を受けたことが快進撃の始まりでした。
サーシャコーチは長年、
最強女王セリーナ・ウィリアムズ(米国)のヒッティングパートナーを務めてきたことでも
知られています。
また全豪2勝のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)をサポートし、
昨年はキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)を全豪で優勝させています。
サーシャコーチとの出会いがなければ、全米オープン優勝という快挙はなかったことでしょう。
運命的なものを感じます。
攻撃力・守備力共に、今の女子プロテニスプレーヤーの中で、現時点で
明らかにナンバーワンです。
こうなると今後一体誰が、大坂選手を破ることができるのかが焦点ですが、
全米だけでなく、全英、全豪、全仏全て、大坂選手が優勝しそうです。
2019年1月にまずは全豪ですが、オーストラリアは夏であり、ハードコートなので
暑さに強い大坂選手は、全米オープン同様快進撃の可能性が高いです。
ウィンブルドンは芝コートでビッグサーバーが有利なので大坂選手OKです。
唯一全仏はクレーコートで、球足が遅くなるので、ややハードルが高いと言えます。
大坂選手の食事ですが99パーセント日本食で、好物は、肉・魚・豆だそうで、タンパク質が多いとのことです。
日本食のなかで蛋白質を充分量摂取して、ダイエットにも成功したと思われ、身体が引き締まり動きがとても良くなっています。
オフに厳しいトレーニングで体重を7キロも絞っ て、現在の体型(180cm、62kg)になったそうです。
引き締まった体型を維持できているのは、蛋白質を多くした分は
糖質をある程度減らしてバランスをとっている可能性が高いです。
一方錦織圭選手は
またも、天敵ジョコビッチ選手にやぶれてしまいました。
錦織選手も体幹トレーニングをしたり、専属トレーナーをつけるなど、体力増強に努力をしていると思います。
世界一流のアスリート同士なのですから、ジョコビッチ選手と比べて、
錦織選手のトレーニング法が、とくに劣っているとは考えにくいです。
しかしながら、試合を見ていて、体力面において、ジョコビッチ選手に一日の長があることは間違いないです。
また、錦織選手は怪我が多くて、トーナメントの準々決勝や準決勝で棄権ということも
ジョコビッチ選手に比べて明らかに多いです。
二人の体力に差があるとしたら、食事の影響の可能性があります。
糖質制限食と普通食を比べた場合、
最高強度の運動以外は
全て糖質制限食の方がパフォーマンスが良くて、
筋肉のダメージも少ないという研究報告があります。
テニスは最高強度の運動の持続はまずないので、糖質制限食が向いている可能性が高いです。
「ジョコビッチの生まれ変わる食事」
ノバク・ジョコビッチ (著), タカ大丸 (翻訳)三五館 (2015/3/21)
に載っている、ジョコビッチ選手の食事メニューを、高雄病院の橋本眞由美管理栄養士に計算して貰いました。
そうすると、グルテンフリーは勿論のことですが、
夕食は糖質制限食で、糖質量は、ざっとですが15~35g程度でした。
練習で運動量の多い、朝と昼の食事は糖質を普通に摂取しています。
朝食:70~100gの糖質
昼食:70~140g・・・時に11~32g(運動量少ないときか?)
朝後の間食:50~86g・・・時に9~21g(運動量少ないときか?)
昼食後の間食:32~69g・・・時に15~24g(運動量少ないときか?)
運動がない夕食は、間違いなく糖質制限食です。
それから、昼食と間食で糖質制限なパターンがたまにありますが、これは運動量が少ないときに調節しているのかもしれません。
運動量が多いときは、糖質を普通に摂取してもインスリン非依存的に筋肉が血糖を取り込むので、
インスリンの弊害がなくてすみます。
しかし、運動量が少ないときに糖質を摂取するとインスリンが大量に分泌され、
酸化ストレスリスクなどの弊害が生じるので、糖質制限するのが良いと考えられます。
ともあれ、ジョコビッチ選手という成功例が存在するのですから錦織選手も、
夕食だけでも糖質制限食にしてみたらどうでしょう。
そうすれば、インスリン過剰分泌による酸化ストレスリスクが生じないので筋肉もスムースに回復し、
体力増強・怪我予防に役に立つ可能性が高いと思います。
江部康二
新著にも書きました。同じ学校で、同じ給食、同じ野球部。帰宅すると、A君の家の食卓は、スーパーの惣菜オンパレード。いつもヘタレ。B君は、お母さんが糖質制限を頑張っている。いつもゲンキ!大阪さんのビフォー・アフターの写真を見ても、先生の指摘は図星ですね。※錦織さんと、新幹線で居合わせたFBFからの情報。駅弁2個。汗;
2018/09/09(Sun) 18:36 | URL | 北九州・東京 三島 | 【編集】
北九州・東京 三島 さん
うーむ、錦織選手、駅弁2個ですか。
うーむ、錦織選手、駅弁2個ですか。
2018/09/09(Sun) 18:56 | URL | ドクター江部 | 【編集】
都内河北 鈴木です。
1流運動選手への江部先生の解説、感想は、
自身が「生還、覚醒」して行くのも納得します!!
何故、日本医療界は、
特に「日本糖尿病学会」組織は、
どの様な考えで患者に「可能性無い医療理論・カロリ~制限理論」を
固持して携わっているのでしょうか??
と考えてしまうのは、私だけでしょうか??
江部先生には、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
1流運動選手への江部先生の解説、感想は、
自身が「生還、覚醒」して行くのも納得します!!
何故、日本医療界は、
特に「日本糖尿病学会」組織は、
どの様な考えで患者に「可能性無い医療理論・カロリ~制限理論」を
固持して携わっているのでしょうか??
と考えてしまうのは、私だけでしょうか??
江部先生には、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2018/09/09(Sun) 19:26 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
初見ですが、質問させていただきます。
錦織選手は日ごろの試合で消費してしまったグリコーゲンの回復のために糖質を止むをえずとっているのではないでしょうか?また、グリコーゲンの貯蓄量は約250グラムくらいですが錦織選手は日々鍛えているため貯蓄量が一般の人と比べて250グラム以上ありそうな気がするので余計にとってしまっているとか。
錦織選手は日ごろの試合で消費してしまったグリコーゲンの回復のために糖質を止むをえずとっているのではないでしょうか?また、グリコーゲンの貯蓄量は約250グラムくらいですが錦織選手は日々鍛えているため貯蓄量が一般の人と比べて250グラム以上ありそうな気がするので余計にとってしまっているとか。
2018/09/09(Sun) 20:45 | URL | ななし | 【編集】
江部 先生
御世話になっています
私は糖質制限を初めて1年目の者です
取り急ぎa1c 空腹時血糖は改善されました
ありがとうございます
先日糖尿病の記事できになった物があり
書き込みます
要約すれば糖尿病発症してから6年以内
に体重 及び 食事を改善されれば復活とのことです
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2018/028383.php
糖質制限は一生やめるつもりはないのですが
自分の体がどの程度復活したか気になったので書き込みました
御世話になっています
私は糖質制限を初めて1年目の者です
取り急ぎa1c 空腹時血糖は改善されました
ありがとうございます
先日糖尿病の記事できになった物があり
書き込みます
要約すれば糖尿病発症してから6年以内
に体重 及び 食事を改善されれば復活とのことです
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2018/028383.php
糖質制限は一生やめるつもりはないのですが
自分の体がどの程度復活したか気になったので書き込みました
はじめまして、いつも読ませていただいています。
初めてのコメントです。
日本のメディアからはけして伝わらない、USオープンの物語。
「USオープン ウィリアムズ=大坂 ドラマにみるマイノリティ女性選手の葛藤と連帯 」https://mariyoshihara.blogspot.com/2018/09/us.html
初めてのコメントです。
日本のメディアからはけして伝わらない、USオープンの物語。
「USオープン ウィリアムズ=大坂 ドラマにみるマイノリティ女性選手の葛藤と連帯 」https://mariyoshihara.blogspot.com/2018/09/us.html
江部先生
いつもためになる記事ありがとうございます。
質問ですが、まいたけ(塩焼きなど)を食事前30分に50g食べるとその後、血糖値があがりにくいとテレビでやってましたがどう思われますか。
その人はまいたけ食べた後30分後に食事してなんと血糖値が下がってました。(テレビではいいところしかやらないのでなんともですが)
いつもためになる記事ありがとうございます。
質問ですが、まいたけ(塩焼きなど)を食事前30分に50g食べるとその後、血糖値があがりにくいとテレビでやってましたがどう思われますか。
その人はまいたけ食べた後30分後に食事してなんと血糖値が下がってました。(テレビではいいところしかやらないのでなんともですが)
2018/09/10(Mon) 12:16 | URL | えび | 【編集】
ジョコビッチに勝てる食事ではないですねw
2018/09/10(Mon) 13:10 | URL | らこ | 【編集】
ななし さん
グリコーゲンは、なかなか蓄えることが困難な物質で、
例えば『グリコーゲンローディング』は今は、全く流行っていません。
それに、テニス・サッカー・ラグビーを始めほとんどのスポーツは、
『脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム』が主たるエネルギー源です。
たまに全力疾走するときだけ『ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステム』を使います。
従って『ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステム』がメインなのは100m競争くらいです。
グリコーゲンは、なかなか蓄えることが困難な物質で、
例えば『グリコーゲンローディング』は今は、全く流行っていません。
それに、テニス・サッカー・ラグビーを始めほとんどのスポーツは、
『脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム』が主たるエネルギー源です。
たまに全力疾走するときだけ『ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステム』を使います。
従って『ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステム』がメインなのは100m競争くらいです。
2018/09/10(Mon) 15:32 | URL | ドクター江部 | 【編集】
糖尿人 さん
情報をありがとうございます。
このイギリスの研究、以前にも報道されたことがありますね。
徹底した低カロリー食と毎日のウオーキングを1年間続けた成果です。
素晴らしい成果ですが、徹底した低カロリー食を1年間続けたなら
『基礎代謝の低下』が生じている可能性があり、今後も体重減少を維持できるかどうかが問題です。
今後の1年間(研究の2年目)がどうなるかが注目されます。
『基礎代謝の低下』が目立てば、今後、体重増加が懸念されます。
情報をありがとうございます。
このイギリスの研究、以前にも報道されたことがありますね。
徹底した低カロリー食と毎日のウオーキングを1年間続けた成果です。
素晴らしい成果ですが、徹底した低カロリー食を1年間続けたなら
『基礎代謝の低下』が生じている可能性があり、今後も体重減少を維持できるかどうかが問題です。
今後の1年間(研究の2年目)がどうなるかが注目されます。
『基礎代謝の低下』が目立てば、今後、体重増加が懸念されます。
2018/09/10(Mon) 15:47 | URL | ドクター江部 | 【編集】
荒井吉則 さん
大変参考になる情報をありがとうございます。
大変参考になる情報をありがとうございます。
2018/09/10(Mon) 16:00 | URL | ドクター江部 | 【編集】
えび さん
マイタケそのものは、糖質はほぼゼロで食物線維が豊富です。
食物線維を先に摂取しておくと、糖質を食べても血糖値はあがりにくいと思います。
しかし糖尿人が、普通の一人前の糖質(炊いたご飯150g)を摂取すれば
まいたけを事前に摂取していいても、血糖値は、かなり上昇すると思います。
マイタケそのものは、糖質はほぼゼロで食物線維が豊富です。
食物線維を先に摂取しておくと、糖質を食べても血糖値はあがりにくいと思います。
しかし糖尿人が、普通の一人前の糖質(炊いたご飯150g)を摂取すれば
まいたけを事前に摂取していいても、血糖値は、かなり上昇すると思います。
2018/09/10(Mon) 16:09 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生や、セイゲニストの皆様には該当しないと思いますが、
弁当を2個食べている≪錦織圭選手≫のグリコーゲン貯蔵量について推定してみました。
錦織圭選手の体重74kg
<google検索より>
○肝臓の重さ:1.48kg
(体重の1/50とした場合)
https://www.taiho.co.jp/kenko/kanzo/02t.html
○骨格筋の重さ:29.6kg
(骨格筋率を40%とした場合)
●肝臓の最大グリコーゲン貯蔵量:約164.44g
(濃度を10%とした場合)※1
●骨格筋の最大グリコーゲン貯蔵量:約604.08g
(濃度を2%とした場合)※1.※2
※1【グリコーゲンはほとんどの組織にある程度含まれるが、おもな貯蔵部位は肝臓と骨格筋の2個所である。
グリコーゲン濃度は筋肉より肝臓の方が高い(重量で2%対10%)が、筋肉の方がはるかに大量にあるので、全体としては骨格筋に貯蔵されているグリコーゲンの方が多い。】ストライヤー生化学第7版.p566
※2【もし食後筋肉が運動しないで、グルコースが大量に筋肉細胞に輸送されると、大部分のグルコースは、エネルギーとして利用されずに、濃度の上限の2~3%まで筋グリコーゲンの形で蓄えられる。】ガイトン生理学第11版.p1021
弁当を2個食べている≪錦織圭選手≫のグリコーゲン貯蔵量について推定してみました。
錦織圭選手の体重74kg
<google検索より>
○肝臓の重さ:1.48kg
(体重の1/50とした場合)
https://www.taiho.co.jp/kenko/kanzo/02t.html
○骨格筋の重さ:29.6kg
(骨格筋率を40%とした場合)
●肝臓の最大グリコーゲン貯蔵量:約164.44g
(濃度を10%とした場合)※1
●骨格筋の最大グリコーゲン貯蔵量:約604.08g
(濃度を2%とした場合)※1.※2
※1【グリコーゲンはほとんどの組織にある程度含まれるが、おもな貯蔵部位は肝臓と骨格筋の2個所である。
グリコーゲン濃度は筋肉より肝臓の方が高い(重量で2%対10%)が、筋肉の方がはるかに大量にあるので、全体としては骨格筋に貯蔵されているグリコーゲンの方が多い。】ストライヤー生化学第7版.p566
※2【もし食後筋肉が運動しないで、グルコースが大量に筋肉細胞に輸送されると、大部分のグルコースは、エネルギーとして利用されずに、濃度の上限の2~3%まで筋グリコーゲンの形で蓄えられる。】ガイトン生理学第11版.p1021
2018/09/10(Mon) 19:18 | URL | オスティナート | 【編集】
オスティナート さん
コメント、ありがとうございます。
筋肉のグリコーゲンを増やすためには、運動直後の糖質摂取がいいとされています。
そうするとジョコビッチ選手が朝昼の練習で運動量が豊富な時に、練習後に糖質を摂取して
練習のない夕食は、糖質制限食というのは理にかなっているのでしょうね。
コメント、ありがとうございます。
筋肉のグリコーゲンを増やすためには、運動直後の糖質摂取がいいとされています。
そうするとジョコビッチ選手が朝昼の練習で運動量が豊富な時に、練習後に糖質を摂取して
練習のない夕食は、糖質制限食というのは理にかなっているのでしょうね。
2018/09/11(Tue) 09:43 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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