2016年07月19日 (火)
こんにちは。
一旦診断された糖尿病は、治るのでしょうか?治らないのでしょうか?
一般には、「一旦糖尿病になったら決して治らない。」というのが定説ですが、本当のところはどうなのでしょう。
それではまず、どのようにして糖尿病が発症するのかを考えてみます。
日本人の糖尿病発症は、食後高血糖が数年間続いているのを見逃しているうちに、遂に空腹時血糖値が上昇してきて、健康診断で発見されたというパターンが多いです。
即ち、糖尿病備軍になる前は食後高血糖にならないように、糖質を摂取したあと膵臓のβ細胞がインスリン追加分泌を頑張って大量に出し続けていきます。
インスリン(肥満ホルモン)の大量分泌が一定期間続くと肥満を生じます。
肥満があるとインスリン抵抗性(効きが悪くなる)が出現します。
そして長年β細胞が頑ばり続けた結果、β細胞が一部壊れて、とうとうインスリン分泌が追いつかなくなり、食後高血糖の段階に至ります。
この段階では、インスリン追加分泌の軽度の不足があり、食後2時間血糖値値が140~199mgの境界型レベルになりますが、まだ基礎分泌は保たれていて早朝空腹時血糖値は、110mg/dl未満で正常範囲を保つことがほとんどです。
食後高血糖の段階になると、高血糖そのものが膵臓のβ細胞を障害します。
この境界型レベル(食後高血糖)でも、β細胞はあるていど壊れてしまっています。
食後高血糖が180mgを超えてくると、β細胞への直接のダメージでインスリン分泌不足を悪化させ、また筋肉細胞のインスリン抵抗性も増してきて、糖毒と呼ばれる悪循環を生じます。
食後高血糖が数年間続くと、膵臓のβ細胞はさらに壊れていき、インスリン追加分泌の不足に加えて、インスリン基礎分泌不足となり、とうとう早朝空腹時血糖値が高値となるのです。
空腹時血糖値が126mg/dl以上
随時血糖値が200mg/dl以上
で糖尿病型と診断されます。
糖毒状態が1日の中でも長時間続くようになれば、急速に糖尿病が悪化していきます。
糖尿病は、「インスリン分泌不足」と「インスリン抵抗性」が合わさって発症しますが、日本人は、インスリン分泌不足が主で、欧米人は、インスリン抵抗性が主とされています。
インスリン分泌不足とインスリン抵抗性を合わせて、「インスリン作用不足」と言います。
A)<インスリン分泌不足が主の糖尿病>
インスリン分泌不足が主の場合、糖尿病と診断された時点で、報告によりばらつきますが、インスリンを作っている膵臓のランゲルハンス島のβ細胞の39%~65%が壊れているとされています。
残りのβ細胞は疲弊した状態と考えられます。
一般に、糖尿病が治らないと言われるのは、既に壊れてしまったβ細胞は、決して元に戻らないと言う意味です。
しかし、糖質制限食を実践して、膵臓が充分休養できれば、疲弊していたβ細胞が、正常に回復することが期待できます。
実際、入院時の空腹時血糖値が200mg近かった方が、糖質制限食実践1~2週間で、110mg/dlを切ってくることもあります。
特に糖尿病の罹病期間が短い場合は、回復が早いです。
食後高血糖の期間・年数が長いほど、β細胞がダメージを受けている割合が徐々に増えていき、ダメージが大きい細胞は、回復しにくくなっていくということになります。
次にインスリン抵抗性が主の糖尿病を考えてみます。
B)<インスリン抵抗性が主の糖尿病>
この場合、インスリン分泌能力はあるていど保たれていることが多いのです。
日本人でもこのタイプが少し増えてきています。
例えば、高度肥満や脂肪肝がありインスリン抵抗性が高まれば、インスリンは分泌されていても、糖尿病を発症することがあります。
このとき何らかの方法で肥満や脂肪肝が改善すれば、インスリン抵抗性が減少します。
そうすると、適量のインスリンで筋肉細胞や脂肪細胞内にブドウ糖を取り込むことが可能となり、元々インスリン分泌不足は、ほとんどないので血糖値は正常化し、糖尿病が治ることになります。
治るという言い方に語弊があるなら、インスリン作用不足が改善し健常のパターンに戻るということです。
実際、そういう患者さんを数名経験しました。
例えば、
「空腹時血糖値218mg/dl、HbA1c11.7%、163cm、72kg、BMI:27.1」
だった女性が、内服薬なしでスーパー糖質制限食を1年間続けて、60kg(BMI:22.6)と肥満が解消し、HbA1cは5.5%前後で保てるようになりました。
そうすると糖質を普通に摂取しても食後2時間血糖値が140mg/dl未満となり、正常型となりました。
勿論、空腹時血糖値も正常範囲です。
血液検査のデータでは、診断基準上は正常人としかいいようがありませんので、糖尿病のレッテルも消えました。
現段階なら、この患者さんが糖尿病専門医を受診して、いろいろ血液検査をされたとしても「糖尿病ではありません。診断基準からみて正常です。」という診断となるでしょう。
一方、β細胞があるていど壊れていれば、現在HbA1c:5.5%で、空腹時血糖値もインスリン値も正常でも、普通に糖質を食べたら、食後血糖値は180~200mg/dlを超えてきます。
江部康二の場合は、インスリン分泌不足が主でインスリン抵抗性が従の糖尿病でして、スーパー 糖質制限食を続けているかぎりは正常人ですが、糖質を摂取すれば残念ながら食後時間血糖値は200mgを超えて、立派な糖尿人です。
β細胞が既にかなり壊れていて、決して治らないパターンですね。(+_+)
結論です。
「インスリン抵抗性が主の糖尿病なら、抵抗性が改善すれば、糖代謝が正常人のパターンに戻る人も時にいる。」ということですね。
江部康二
一旦診断された糖尿病は、治るのでしょうか?治らないのでしょうか?
一般には、「一旦糖尿病になったら決して治らない。」というのが定説ですが、本当のところはどうなのでしょう。
それではまず、どのようにして糖尿病が発症するのかを考えてみます。
日本人の糖尿病発症は、食後高血糖が数年間続いているのを見逃しているうちに、遂に空腹時血糖値が上昇してきて、健康診断で発見されたというパターンが多いです。
即ち、糖尿病備軍になる前は食後高血糖にならないように、糖質を摂取したあと膵臓のβ細胞がインスリン追加分泌を頑張って大量に出し続けていきます。
インスリン(肥満ホルモン)の大量分泌が一定期間続くと肥満を生じます。
肥満があるとインスリン抵抗性(効きが悪くなる)が出現します。
そして長年β細胞が頑ばり続けた結果、β細胞が一部壊れて、とうとうインスリン分泌が追いつかなくなり、食後高血糖の段階に至ります。
この段階では、インスリン追加分泌の軽度の不足があり、食後2時間血糖値値が140~199mgの境界型レベルになりますが、まだ基礎分泌は保たれていて早朝空腹時血糖値は、110mg/dl未満で正常範囲を保つことがほとんどです。
食後高血糖の段階になると、高血糖そのものが膵臓のβ細胞を障害します。
この境界型レベル(食後高血糖)でも、β細胞はあるていど壊れてしまっています。
食後高血糖が180mgを超えてくると、β細胞への直接のダメージでインスリン分泌不足を悪化させ、また筋肉細胞のインスリン抵抗性も増してきて、糖毒と呼ばれる悪循環を生じます。
食後高血糖が数年間続くと、膵臓のβ細胞はさらに壊れていき、インスリン追加分泌の不足に加えて、インスリン基礎分泌不足となり、とうとう早朝空腹時血糖値が高値となるのです。
空腹時血糖値が126mg/dl以上
随時血糖値が200mg/dl以上
で糖尿病型と診断されます。
糖毒状態が1日の中でも長時間続くようになれば、急速に糖尿病が悪化していきます。
糖尿病は、「インスリン分泌不足」と「インスリン抵抗性」が合わさって発症しますが、日本人は、インスリン分泌不足が主で、欧米人は、インスリン抵抗性が主とされています。
インスリン分泌不足とインスリン抵抗性を合わせて、「インスリン作用不足」と言います。
A)<インスリン分泌不足が主の糖尿病>
インスリン分泌不足が主の場合、糖尿病と診断された時点で、報告によりばらつきますが、インスリンを作っている膵臓のランゲルハンス島のβ細胞の39%~65%が壊れているとされています。
残りのβ細胞は疲弊した状態と考えられます。
一般に、糖尿病が治らないと言われるのは、既に壊れてしまったβ細胞は、決して元に戻らないと言う意味です。
しかし、糖質制限食を実践して、膵臓が充分休養できれば、疲弊していたβ細胞が、正常に回復することが期待できます。
実際、入院時の空腹時血糖値が200mg近かった方が、糖質制限食実践1~2週間で、110mg/dlを切ってくることもあります。
特に糖尿病の罹病期間が短い場合は、回復が早いです。
食後高血糖の期間・年数が長いほど、β細胞がダメージを受けている割合が徐々に増えていき、ダメージが大きい細胞は、回復しにくくなっていくということになります。
次にインスリン抵抗性が主の糖尿病を考えてみます。
B)<インスリン抵抗性が主の糖尿病>
この場合、インスリン分泌能力はあるていど保たれていることが多いのです。
日本人でもこのタイプが少し増えてきています。
例えば、高度肥満や脂肪肝がありインスリン抵抗性が高まれば、インスリンは分泌されていても、糖尿病を発症することがあります。
このとき何らかの方法で肥満や脂肪肝が改善すれば、インスリン抵抗性が減少します。
そうすると、適量のインスリンで筋肉細胞や脂肪細胞内にブドウ糖を取り込むことが可能となり、元々インスリン分泌不足は、ほとんどないので血糖値は正常化し、糖尿病が治ることになります。
治るという言い方に語弊があるなら、インスリン作用不足が改善し健常のパターンに戻るということです。
実際、そういう患者さんを数名経験しました。
例えば、
「空腹時血糖値218mg/dl、HbA1c11.7%、163cm、72kg、BMI:27.1」
だった女性が、内服薬なしでスーパー糖質制限食を1年間続けて、60kg(BMI:22.6)と肥満が解消し、HbA1cは5.5%前後で保てるようになりました。
そうすると糖質を普通に摂取しても食後2時間血糖値が140mg/dl未満となり、正常型となりました。
勿論、空腹時血糖値も正常範囲です。
血液検査のデータでは、診断基準上は正常人としかいいようがありませんので、糖尿病のレッテルも消えました。
現段階なら、この患者さんが糖尿病専門医を受診して、いろいろ血液検査をされたとしても「糖尿病ではありません。診断基準からみて正常です。」という診断となるでしょう。
一方、β細胞があるていど壊れていれば、現在HbA1c:5.5%で、空腹時血糖値もインスリン値も正常でも、普通に糖質を食べたら、食後血糖値は180~200mg/dlを超えてきます。
江部康二の場合は、インスリン分泌不足が主でインスリン抵抗性が従の糖尿病でして、スーパー 糖質制限食を続けているかぎりは正常人ですが、糖質を摂取すれば残念ながら食後時間血糖値は200mgを超えて、立派な糖尿人です。
β細胞が既にかなり壊れていて、決して治らないパターンですね。(+_+)
結論です。
「インスリン抵抗性が主の糖尿病なら、抵抗性が改善すれば、糖代謝が正常人のパターンに戻る人も時にいる。」ということですね。
江部康二
度々の投稿、申し訳ありません。
先日の投稿で告白したとおり若い頃は炭水化物を大食いして太り、6年前、糖質制限をしてから痩せました(元に戻りました)。55kg→70kg→55kg。
現在日々の実感としては、炭水化物抜きだと、まあまあ食べたところで、もう十分という満腹感が湧くということです。
もし今でも炭水化物を主食にしていれば、そんなことはなく、もっと食べたいと思うはずです。若い頃の食欲を思い出すと、そうでしたから。
ご飯、パンの甘さはほんのりとしたものでしたが、食欲という感覚を暴走させてしまうという特徴があるのでは?と思います。
5月に受けた多項目の血液検査で異常なしでしたし、現在の食べてる量が足らず空腹感に悩まされてる訳でもありません。心筋梗塞の後遺症がありますが、元気が出ないと不調を感じることもありません。
NHKのためしてガッテンで言ってたような、ご飯を少しは食べないと元気が出ないなどということは、まったくありません。
ということは、人類本来の食料を食べている限り必要十分な栄養を摂取したら、それで満足し、それ以上食べることを止めてしまうという、いわば自動調節が働くのでは?と思います。
先日の投稿で告白したとおり若い頃は炭水化物を大食いして太り、6年前、糖質制限をしてから痩せました(元に戻りました)。55kg→70kg→55kg。
現在日々の実感としては、炭水化物抜きだと、まあまあ食べたところで、もう十分という満腹感が湧くということです。
もし今でも炭水化物を主食にしていれば、そんなことはなく、もっと食べたいと思うはずです。若い頃の食欲を思い出すと、そうでしたから。
ご飯、パンの甘さはほんのりとしたものでしたが、食欲という感覚を暴走させてしまうという特徴があるのでは?と思います。
5月に受けた多項目の血液検査で異常なしでしたし、現在の食べてる量が足らず空腹感に悩まされてる訳でもありません。心筋梗塞の後遺症がありますが、元気が出ないと不調を感じることもありません。
NHKのためしてガッテンで言ってたような、ご飯を少しは食べないと元気が出ないなどということは、まったくありません。
ということは、人類本来の食料を食べている限り必要十分な栄養を摂取したら、それで満足し、それ以上食べることを止めてしまうという、いわば自動調節が働くのでは?と思います。
2016/07/20(Wed) 05:23 | URL | コバタケ | 【編集】
7/20 15:55-
宇都宮一典 (慈恵会医大)
7/20 22:00-
高橋久仁子 (群馬大学名誉教授)
所詮、こういう過去の遺物のようなセンセーしかテレビに出演してくれなくなったのでしょうな (若い先生は未来があるからリスクを背負いたくないもんね)
宇都宮一典 (慈恵会医大)
7/20 22:00-
高橋久仁子 (群馬大学名誉教授)
所詮、こういう過去の遺物のようなセンセーしかテレビに出演してくれなくなったのでしょうな (若い先生は未来があるからリスクを背負いたくないもんね)
2016/07/20(Wed) 08:58 | URL | 通りすがり | 【編集】
都内河北 鈴木です。
本日コバタケ氏のコメントには改善以上、生還した者として体感共感します。
日本の歴史事実「脚気」などを考えても前向きに糖質制限理論食生活実践すると、生きる為の食生活を諭されます!!
「満腹でなく満足」です!!
実践すると健康への体質改善が始まり、無益な薬・サプリメントなど不要で健康に成る事の素晴らしさ!!爽快感!!
上記の改善体感は、私の知人達で私の改善以上、生還を知り驚き、
糖質制限理論食生活実践した人達は一様に改善体感を自身から発言します!!
私は知人達に私の様な真の医療理念皆無の金儲けビジネスと考える信者医療者の被害回避の為にも既成概念打破し、時代進化なりの食生活をしてほしいと考え、接する人達には自身の改善以上、生還デ~タを提示し、江部先生への感謝御礼と考え日々眼・脳梗塞経過観察しながら現在を生活しています。
江部先生、感謝感動尽きません。
ありがとうございます。
敬具
本日コバタケ氏のコメントには改善以上、生還した者として体感共感します。
日本の歴史事実「脚気」などを考えても前向きに糖質制限理論食生活実践すると、生きる為の食生活を諭されます!!
「満腹でなく満足」です!!
実践すると健康への体質改善が始まり、無益な薬・サプリメントなど不要で健康に成る事の素晴らしさ!!爽快感!!
上記の改善体感は、私の知人達で私の改善以上、生還を知り驚き、
糖質制限理論食生活実践した人達は一様に改善体感を自身から発言します!!
私は知人達に私の様な真の医療理念皆無の金儲けビジネスと考える信者医療者の被害回避の為にも既成概念打破し、時代進化なりの食生活をしてほしいと考え、接する人達には自身の改善以上、生還デ~タを提示し、江部先生への感謝御礼と考え日々眼・脳梗塞経過観察しながら現在を生活しています。
江部先生、感謝感動尽きません。
ありがとうございます。
敬具
2016/07/20(Wed) 09:01 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
コバタケ さん
糖質制限食は、脂質とタンパク質が豊富なので、
食事による満腹感・満足感が得られやすいのです。
従いまして、ご指摘通り、我慢するのではなく、自然に適正な摂取カロリーになることが多いです。
このことは、
よく引用されるイスラエルのShai先生の有名な論文、DIRECT
「低炭水化物食で体重減少・ HDL-C増加・HbA1c改善 RCT研究論文」
で明らかにされています。
イスラエルの322人(男性86%)
(1)低脂肪食(カロリー制限あり)女性1500kcal、男性1800kcal
(2)オリーブ油の地中海食(カロリー制限あり)女性1500kcal、男性1800kcal
(3)低炭水化物食(カロリー制限なし)
3グループの食事法を2年間
低炭水化物食が、最も体重減少。HDL-Cも増加。
36名の糖尿病患者においてHbA1cが有意差をもって改善
Iris Shai,et all:Weight Loss with a Low-Carbohydrate,Mediterranean,or Low-Fat Diet. NENGLJ MED JULY17,2008、VOL359. NO.3 229-241
糖質制限食群はカロリー制限なしの設定ですが、低脂肪食群、地中海食群と有意差無く摂取エネルギーが自然に減少しています。
糖質制限食は、脂質とタンパク質が豊富なので、
食事による満腹感・満足感が得られやすいのです。
従いまして、ご指摘通り、我慢するのではなく、自然に適正な摂取カロリーになることが多いです。
このことは、
よく引用されるイスラエルのShai先生の有名な論文、DIRECT
「低炭水化物食で体重減少・ HDL-C増加・HbA1c改善 RCT研究論文」
で明らかにされています。
イスラエルの322人(男性86%)
(1)低脂肪食(カロリー制限あり)女性1500kcal、男性1800kcal
(2)オリーブ油の地中海食(カロリー制限あり)女性1500kcal、男性1800kcal
(3)低炭水化物食(カロリー制限なし)
3グループの食事法を2年間
低炭水化物食が、最も体重減少。HDL-Cも増加。
36名の糖尿病患者においてHbA1cが有意差をもって改善
Iris Shai,et all:Weight Loss with a Low-Carbohydrate,Mediterranean,or Low-Fat Diet. NENGLJ MED JULY17,2008、VOL359. NO.3 229-241
糖質制限食群はカロリー制限なしの設定ですが、低脂肪食群、地中海食群と有意差無く摂取エネルギーが自然に減少しています。
2016/07/20(Wed) 11:46 | URL | ドクター江部 | 【編集】
糖質制限ですい臓を休ませるという考えがありますが、実際はタンパク質摂取でインシュリンは出ると思います。中には糖質より多くのインシュリンを分泌するものもあります。
http://good-looking.at.webry.info/201402/article_17.html
糖質は血糖値をあげるので、血糖値コントロールで糖質制限は有効だと思いますが、すい臓を休ませるという観点では摂取するタンパク質を選ぶ必要があるということで間違いありませんでしょうか。よろしくお願いいたします。
2016/07/22(Fri) 06:14 | URL | mama | 【編集】
ブログタイトルと違う内容ですみません。先生、いつもありがとうございます!
糖質制限は花粉症やアトピーに効果があるとは良く聞きますが、今、不思議な事が起こっています。
私は子供の頃アトピーだった事もあり、アレルギー体質です。この時期蚊に刺されてもアレルギー気味で、すぐに腫れ、数日長引く体質でした。即時型アレルギー+遅延型アレルギーです。緩やかな糖質制限を2年以上してきましたが、変わりませんでした。
それが4月末あたりからスーパーに切り替え糖質制限をする中で、5月初旬に蚊に刺された時は変わらなかったのに、6月〜以降急に即時型アレルギーが無くなったのです。
蚊に刺されても全く気付かず、翌日に腫れる遅延型アレルギーのみ残っています。本当にいきなりです。
刺されやすい体質で何度も刺されていますが、即時型アレルギーが全く無いのです。
思い当たるのは糖質制限のみ。6月の血液検査も、いつも好酸球が高めだった(6〜10)ものが、急に改善し2.1パーセントです。
蚊に刺され気付かないなんて、今までの人生で初めてです。
糖質制限でアレルギーが良くなるの即時型アレルギーなのでしょうか?
遅延型も良くなる可能性もあるのでしょうか?
ついでにご報告しますが、蚊についで夏には特に嫌だった頭皮の脂。皆にバカにされるほど頭のみギトギト。そのくせ髪はバサバサ。それが糖質制限を始めてから髪はツヤツヤ、頭の無駄な脂がなくなりました!
頭皮はサッパリ!
これは緩やかな糖質制限で見られた効果です!脂質を沢山摂るのに、逆に脂漏性皮膚炎が改善するなんて不思議です!
糖質制限は花粉症やアトピーに効果があるとは良く聞きますが、今、不思議な事が起こっています。
私は子供の頃アトピーだった事もあり、アレルギー体質です。この時期蚊に刺されてもアレルギー気味で、すぐに腫れ、数日長引く体質でした。即時型アレルギー+遅延型アレルギーです。緩やかな糖質制限を2年以上してきましたが、変わりませんでした。
それが4月末あたりからスーパーに切り替え糖質制限をする中で、5月初旬に蚊に刺された時は変わらなかったのに、6月〜以降急に即時型アレルギーが無くなったのです。
蚊に刺されても全く気付かず、翌日に腫れる遅延型アレルギーのみ残っています。本当にいきなりです。
刺されやすい体質で何度も刺されていますが、即時型アレルギーが全く無いのです。
思い当たるのは糖質制限のみ。6月の血液検査も、いつも好酸球が高めだった(6〜10)ものが、急に改善し2.1パーセントです。
蚊に刺され気付かないなんて、今までの人生で初めてです。
糖質制限でアレルギーが良くなるの即時型アレルギーなのでしょうか?
遅延型も良くなる可能性もあるのでしょうか?
ついでにご報告しますが、蚊についで夏には特に嫌だった頭皮の脂。皆にバカにされるほど頭のみギトギト。そのくせ髪はバサバサ。それが糖質制限を始めてから髪はツヤツヤ、頭の無駄な脂がなくなりました!
頭皮はサッパリ!
これは緩やかな糖質制限で見られた効果です!脂質を沢山摂るのに、逆に脂漏性皮膚炎が改善するなんて不思議です!
2016/07/22(Fri) 06:16 | URL | サワ | 【編集】
mama さん
1)脂質はインスリンを分泌させません。
2)糖質は大量のインスリンを分泌させます。
3)蛋白質の分解物のアミノ酸の「ロイシン、リジン、アルギニン」は、インスリン分泌及びグルカゴン分泌を促します。
ロイシンは乳製品や大豆製品、鰹節など
リジンは魚や肉など、
アルギニンは大豆製品、鰹節、海老、カニ、マグロ、豚肉、牛肉など
に含まれています。
ともあれ、普通のスーパー糖質制限食であれば、
蛋白質を摂取しても、実際の食事においてインスリンの分泌はかなり少なくてすみます。
東海大学と共同研究で
通常食と糖質制限食で、8名の糖尿病患者さんの
インスリン追加分泌量の差を調べたことがあります。
糖質制限食は通常食に比し、たんぱく質は1.5倍摂取ですが、
追加分泌インスリンは通常食が基礎分泌の4~10~15倍くらい、
糖質制限食は、1.2~3倍くらいでした。
従って、たんぱく質が少々多くても、現実の食事においてはインスリン分泌に関しては心配ないと思います。
* 通常食 350 Kcal
糖質60% (約 52.5g) 、脂質20% 、タンパク質20%
* 糖質制限食 350 Kcal
糖質10% (約 8.75g) 、脂質60% 、タンパク質30%
1)脂質はインスリンを分泌させません。
2)糖質は大量のインスリンを分泌させます。
3)蛋白質の分解物のアミノ酸の「ロイシン、リジン、アルギニン」は、インスリン分泌及びグルカゴン分泌を促します。
ロイシンは乳製品や大豆製品、鰹節など
リジンは魚や肉など、
アルギニンは大豆製品、鰹節、海老、カニ、マグロ、豚肉、牛肉など
に含まれています。
ともあれ、普通のスーパー糖質制限食であれば、
蛋白質を摂取しても、実際の食事においてインスリンの分泌はかなり少なくてすみます。
東海大学と共同研究で
通常食と糖質制限食で、8名の糖尿病患者さんの
インスリン追加分泌量の差を調べたことがあります。
糖質制限食は通常食に比し、たんぱく質は1.5倍摂取ですが、
追加分泌インスリンは通常食が基礎分泌の4~10~15倍くらい、
糖質制限食は、1.2~3倍くらいでした。
従って、たんぱく質が少々多くても、現実の食事においてはインスリン分泌に関しては心配ないと思います。
* 通常食 350 Kcal
糖質60% (約 52.5g) 、脂質20% 、タンパク質20%
* 糖質制限食 350 Kcal
糖質10% (約 8.75g) 、脂質60% 、タンパク質30%
2016/07/22(Fri) 08:33 | URL | ドクター江部 | 【編集】
サワ さん
即時型アレルギーの改善、良かったですね。
スーパー糖質制限食で、花粉症が改善することが多いので
即時型アレルギーには有効と思われます。
あと、気管支喘息とはアトピー性皮膚炎も、スーパー糖質制限食で改善することが多いので
遅延型アレルギーも良くなる可能性はあると思います。
即時型アレルギーの改善、良かったですね。
スーパー糖質制限食で、花粉症が改善することが多いので
即時型アレルギーには有効と思われます。
あと、気管支喘息とはアトピー性皮膚炎も、スーパー糖質制限食で改善することが多いので
遅延型アレルギーも良くなる可能性はあると思います。
2016/07/22(Fri) 08:37 | URL | ドクター江部 | 【編集】
先生いつも回答ありがとうございます。気管支ぜんそくやアトピーは遅延型アレルギーなんですね!
それも改善するなら、続ける事で治る可能性もありますね。
即時型アレルギーよりもキツイ印象ですので、時間を要するかもしれませんが。
糖質制限、本当に色々な事に有効なんですね。
それも改善するなら、続ける事で治る可能性もありますね。
即時型アレルギーよりもキツイ印象ですので、時間を要するかもしれませんが。
糖質制限、本当に色々な事に有効なんですね。
2016/07/22(Fri) 16:09 | URL | サワ | 【編集】
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