2016年04月24日 (日)
【16/04/23 マアヤ
糖質制限ダイエットについて。
mec食も糖質制限ダイエットだと聞きました。ただ肉、卵、チーズをかなりの量を 取るので心配です。納豆や豆乳もいけないのでしょうか?是非江部先生の意見をお聞かせください。】
おはようございます。
マアヤさんから、糖質制限食とMEC食についてコメント・質問を頂きました。
ご指摘通りMEC食も、糖質制限食の範疇の食事療法です。
基本は、一緒なのですが
「糖質摂取を制限しましょう」 というと少し戸惑う人もいるでしょうが、
「肉・卵・チーズを食べていいですよ」というキャッチコピーはわかりやすいですね。
MEC(肉・卵・チーズ)食というネーミングもシンプルで、導入しやすいと思います。
MEC食では、先ず肉・卵・チーズをしっかり食べてからなら、糖質を食べてもいいということです。
この場合、自然に糖質摂取量は少なくなると思います。
当然、肉・卵・チーズをしっかり食べたあとなら納豆や豆乳もOKということです。
MEC食に関して、詳細は渡辺 信幸医師の著書を参考にして頂きたいと思います。
MEC食を導入した時は、自分で考えて、自分で判断して、自己責任で
1)必須脂肪酸(αリノレン酸、EPA、DHA)
2)ビタミン(ビタミンC、ビタミンD)
3)微量元素(ゲルマニウム、バナジウム、リチウム)
4)食物繊維
1)2)3)4)が不足しないように留意しながら実践していただけば良いと思います。
必須アミノ酸に関しては、MEC食で充分摂取できます。
なお、高雄病院のスーパー糖質制限食の場合は、肉・卵・チーズに加えて、魚介類、大豆製品、野菜、海藻、茸、ナッツ、アボカド・・・
まんべんなく摂取するので、厚生労働省のいう推定エネルギー必要量を確保していれば、「必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、微量元素、食物繊維」が不足することは、ありません。
勿論スーパー糖質制限食で体力が落ちることはありません。
もし体力が落ちたとしたら、それは糖質制限のせいではなく、摂取エネルギー不足と考えられます。
江部康二
糖質制限ダイエットについて。
mec食も糖質制限ダイエットだと聞きました。ただ肉、卵、チーズをかなりの量を 取るので心配です。納豆や豆乳もいけないのでしょうか?是非江部先生の意見をお聞かせください。】
おはようございます。
マアヤさんから、糖質制限食とMEC食についてコメント・質問を頂きました。
ご指摘通りMEC食も、糖質制限食の範疇の食事療法です。
基本は、一緒なのですが
「糖質摂取を制限しましょう」 というと少し戸惑う人もいるでしょうが、
「肉・卵・チーズを食べていいですよ」というキャッチコピーはわかりやすいですね。
MEC(肉・卵・チーズ)食というネーミングもシンプルで、導入しやすいと思います。
MEC食では、先ず肉・卵・チーズをしっかり食べてからなら、糖質を食べてもいいということです。
この場合、自然に糖質摂取量は少なくなると思います。
当然、肉・卵・チーズをしっかり食べたあとなら納豆や豆乳もOKということです。
MEC食に関して、詳細は渡辺 信幸医師の著書を参考にして頂きたいと思います。
MEC食を導入した時は、自分で考えて、自分で判断して、自己責任で
1)必須脂肪酸(αリノレン酸、EPA、DHA)
2)ビタミン(ビタミンC、ビタミンD)
3)微量元素(ゲルマニウム、バナジウム、リチウム)
4)食物繊維
1)2)3)4)が不足しないように留意しながら実践していただけば良いと思います。
必須アミノ酸に関しては、MEC食で充分摂取できます。
なお、高雄病院のスーパー糖質制限食の場合は、肉・卵・チーズに加えて、魚介類、大豆製品、野菜、海藻、茸、ナッツ、アボカド・・・
まんべんなく摂取するので、厚生労働省のいう推定エネルギー必要量を確保していれば、「必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、微量元素、食物繊維」が不足することは、ありません。
勿論スーパー糖質制限食で体力が落ちることはありません。
もし体力が落ちたとしたら、それは糖質制限のせいではなく、摂取エネルギー不足と考えられます。
江部康二
江部先生、お世話になります。
フリーエージェント大学ロシアの有名人・ドクター佐野千遥教授というかたのブログをみていました。
http://ameblo.jp/allahakbar231/entry-12151370223.html
この先生は、「糖質制限ダイエットで心筋梗塞に成る。”はデマ!砂糖は取るな、米は食う事!」と言っています。
糖の摂取は否定していますが、米の摂取は推奨しています。むしろ摂取しなければならないという主張です。米から得られるカロリーをその他のものからとることは問題があるとの見解です。
どのような根拠に基づいているのかわかりませんが、いかがでしょうか?
この先生の食生活は次のような内容です。
・1980年以来36年間、砂糖の欠片すら一切食べていないが、その結果免疫力抜群であり、1980年来鼻風邪一つ引いた事が無く、薬を呑んだ事が無く、医者に行った事が無く、歯医者に行った事も無い。現在68歳だが、完全な健康体である。
ショートニング、ファットスプレッド、マーガリンのトランス脂肪酸を大量に含むパンも一切食べていない。米の飯を食べている。
ブログの中では、糖質制限ダイエットで心筋梗塞が引き起こされる記事について全面的に否定しています。
“糖質制限ダイエットで亡くなった有名人:今井洋介31歳心筋梗塞、飯野賢治41歳心臓麻痺、マッスル北村39歳心不全、「世にも美しいダイエット」の宮本美智子51歳多臓器不全、高峰三枝子71歳脳梗塞、糖質制限ダイエット提唱者アトキンス72歳転倒死、そして桐山秀樹62歳心筋梗塞”
次のように結論付けています。
・砂糖は取るべからず。現代人の砂糖漬けの食事は根本的に批判されるべきである。
・しかし炭水化物として最良の米は食べよ。
・癌患者の場合は、癌細胞に食料を与えない為に、古代ギリシャ人の食事のように、オリーブ油のオレイン酸で炭水化物のエネルギーを代替させる。
・炭水化物を減らす代わりに、肉や、動物性油を大量に食べる事は、リンパ液がドロドロのメタボとなり、重大な健康障害、急速な老化を引き起こす。
・これは三半規管・前庭・蝸牛の中のリンパ液をドロドロにして、目まいを生じさせる。アトキンス博士が転倒したのも、動物性脂肪の大量摂取による目まいが原因であった。
・米すら食べないで、その代わりに肉類とその油を余計に食べるのは愚かな事である。それは「糖新生」で肝臓を傷め、免疫力がガタ落ちに成る。
フリーエージェント大学ロシアの有名人・ドクター佐野千遥教授というかたのブログをみていました。
http://ameblo.jp/allahakbar231/entry-12151370223.html
この先生は、「糖質制限ダイエットで心筋梗塞に成る。”はデマ!砂糖は取るな、米は食う事!」と言っています。
糖の摂取は否定していますが、米の摂取は推奨しています。むしろ摂取しなければならないという主張です。米から得られるカロリーをその他のものからとることは問題があるとの見解です。
どのような根拠に基づいているのかわかりませんが、いかがでしょうか?
この先生の食生活は次のような内容です。
・1980年以来36年間、砂糖の欠片すら一切食べていないが、その結果免疫力抜群であり、1980年来鼻風邪一つ引いた事が無く、薬を呑んだ事が無く、医者に行った事が無く、歯医者に行った事も無い。現在68歳だが、完全な健康体である。
ショートニング、ファットスプレッド、マーガリンのトランス脂肪酸を大量に含むパンも一切食べていない。米の飯を食べている。
ブログの中では、糖質制限ダイエットで心筋梗塞が引き起こされる記事について全面的に否定しています。
“糖質制限ダイエットで亡くなった有名人:今井洋介31歳心筋梗塞、飯野賢治41歳心臓麻痺、マッスル北村39歳心不全、「世にも美しいダイエット」の宮本美智子51歳多臓器不全、高峰三枝子71歳脳梗塞、糖質制限ダイエット提唱者アトキンス72歳転倒死、そして桐山秀樹62歳心筋梗塞”
次のように結論付けています。
・砂糖は取るべからず。現代人の砂糖漬けの食事は根本的に批判されるべきである。
・しかし炭水化物として最良の米は食べよ。
・癌患者の場合は、癌細胞に食料を与えない為に、古代ギリシャ人の食事のように、オリーブ油のオレイン酸で炭水化物のエネルギーを代替させる。
・炭水化物を減らす代わりに、肉や、動物性油を大量に食べる事は、リンパ液がドロドロのメタボとなり、重大な健康障害、急速な老化を引き起こす。
・これは三半規管・前庭・蝸牛の中のリンパ液をドロドロにして、目まいを生じさせる。アトキンス博士が転倒したのも、動物性脂肪の大量摂取による目まいが原因であった。
・米すら食べないで、その代わりに肉類とその油を余計に食べるのは愚かな事である。それは「糖新生」で肝臓を傷め、免疫力がガタ落ちに成る。
2016/04/24(Sun) 11:05 | URL | じょん | 【編集】
じょん さん
いろんな人が、個人の仮説を述べるのは勝手ですし、それだけのことですね。
なお砂糖の成分のほとんどがショ糖です。
サトウキビ・サトウダイコンにはショ糖含有が多いので
それからショ糖を抽出します。
大豆の種子にもショ糖はあるので、枝豆にもショ糖はあります。
白菜にもタマネギなどの野菜にもショ糖はあります。
果物にもショ糖はあります。
ですから、砂糖を100%避けていても、野菜や果物からほぼ同成分のショ糖があるていど摂取されるということです。
いろんな人が、個人の仮説を述べるのは勝手ですし、それだけのことですね。
なお砂糖の成分のほとんどがショ糖です。
サトウキビ・サトウダイコンにはショ糖含有が多いので
それからショ糖を抽出します。
大豆の種子にもショ糖はあるので、枝豆にもショ糖はあります。
白菜にもタマネギなどの野菜にもショ糖はあります。
果物にもショ糖はあります。
ですから、砂糖を100%避けていても、野菜や果物からほぼ同成分のショ糖があるていど摂取されるということです。
2016/04/24(Sun) 11:53 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生、ありがとうございます。
高雄病院のスーパー糖質制限食の場合は、肉・卵・チーズに加えて、魚介類、大豆製品、野菜、海藻、茸、ナッツ、アボカド・・・
まんべんなく摂取するとあります。
このような事が大切なのかなと思いました。
高雄病院のスーパー糖質制限食の場合は、肉・卵・チーズに加えて、魚介類、大豆製品、野菜、海藻、茸、ナッツ、アボカド・・・
まんべんなく摂取するとあります。
このような事が大切なのかなと思いました。
2016/04/24(Sun) 12:03 | URL | じょん | 【編集】
空腹時の血糖が高いので改善する方法を模索しております。
薬は使用していません。
運動食事療法のみです。
朝の空腹時 129
食後二時間 110
ヘモグロビン 5.9~6.4あたりをさまよってます。
筋トレも加えましたが微妙な改善しかしておりません。
薬は使用していません。
運動食事療法のみです。
朝の空腹時 129
食後二時間 110
ヘモグロビン 5.9~6.4あたりをさまよってます。
筋トレも加えましたが微妙な改善しかしておりません。
2016/04/24(Sun) 14:02 | URL | 匿名 | 【編集】
毎日、かかさず先生のブログを読ませていただき、学ばせてもらっています。お忙しい中、情報を書いていただき有難く思います!
わたしは、糖質制限の食生活がからだに一番合っていて、糖質と関係なさそうなところも次々に改善が見られ驚いております。
ひとつ、疑問がありまして質問させていただきます。インシュリンが血液中の糖質を筋肉に取り込み脂肪、太る原因になる。では、その他に脂肪に変え太る原因は何かありますでしょうか?糖質がほぼない食材を大量に食べた時、体重が太る要因はなんでしょう・・・ 血液中に脂質が大量に入るとその脂質が太る原因になったりしますか? インシュリンが出なければ、摂取した食物が脂肪に代わることはないのでしょうか?
わたしは、糖質制限の食生活がからだに一番合っていて、糖質と関係なさそうなところも次々に改善が見られ驚いております。
ひとつ、疑問がありまして質問させていただきます。インシュリンが血液中の糖質を筋肉に取り込み脂肪、太る原因になる。では、その他に脂肪に変え太る原因は何かありますでしょうか?糖質がほぼない食材を大量に食べた時、体重が太る要因はなんでしょう・・・ 血液中に脂質が大量に入るとその脂質が太る原因になったりしますか? インシュリンが出なければ、摂取した食物が脂肪に代わることはないのでしょうか?
2016/04/24(Sun) 17:24 | URL | クミン | 【編集】
匿名 さん
早朝空腹時血糖値がやや高めなのは暁現象と思われます。
「スーパー糖質制限食+運動」でよいと思います。
もうしばらく根気よく続けてみましょう。
日本糖尿病学会の目標は、早朝空腹時血糖値130mg/dl未満です。
なかなか、早朝空腹時血糖値が下がらない時はメトグルコも選択肢の一つです。
2015年01月03日 (土)の本ブログ記事
「暁現象と糖新生とメトグルコ」
もご参照いただけば幸いです。
早朝空腹時血糖値がやや高めなのは暁現象と思われます。
「スーパー糖質制限食+運動」でよいと思います。
もうしばらく根気よく続けてみましょう。
日本糖尿病学会の目標は、早朝空腹時血糖値130mg/dl未満です。
なかなか、早朝空腹時血糖値が下がらない時はメトグルコも選択肢の一つです。
2015年01月03日 (土)の本ブログ記事
「暁現象と糖新生とメトグルコ」
もご参照いただけば幸いです。
2016/04/24(Sun) 17:58 | URL | ドクター江部 | 【編集】
クミン さん
一番太りやすいパターンが
「糖質摂取 → インスリン分泌 → 脂肪分解抑制と脂肪合成促進」
であることは間違いないです。
一方、単純に
1)摂取エネルギー > 消費エネルギー ・・・体重増加
2)摂取エネルギー = 消費エネルギー ・・・体重不変
3)摂取エネルギー < 消費エネルギー ・・・体重減少
です。
脂質もたんぱく質も「推定エネルギー必要量」を超えて摂取すれば体重増加です。
2016年02月10日 (水)の本ブログ記事
「糖質制限食による体重減少効果。2016年2月。」
をご参照いただけば幸いです。
一番太りやすいパターンが
「糖質摂取 → インスリン分泌 → 脂肪分解抑制と脂肪合成促進」
であることは間違いないです。
一方、単純に
1)摂取エネルギー > 消費エネルギー ・・・体重増加
2)摂取エネルギー = 消費エネルギー ・・・体重不変
3)摂取エネルギー < 消費エネルギー ・・・体重減少
です。
脂質もたんぱく質も「推定エネルギー必要量」を超えて摂取すれば体重増加です。
2016年02月10日 (水)の本ブログ記事
「糖質制限食による体重減少効果。2016年2月。」
をご参照いただけば幸いです。
2016/04/24(Sun) 18:41 | URL | ドクター江部 | 【編集】
丁寧なお返事ありがとうございました。
すこし、筋トレ 有酸素運動をさらに強化し頑張ってみます。
最近 ライザップに通ったあとみたいな体つきになりつつあります。
すこし、筋トレ 有酸素運動をさらに強化し頑張ってみます。
最近 ライザップに通ったあとみたいな体つきになりつつあります。
2016/04/24(Sun) 23:26 | URL | 匿名 | 【編集】
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