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糖質制限批判記事への反論。既に勝負はついている!米国糖尿病学会。
【16/04/06 藤井

こんな記事がありました。

江部先生、いつもお世話になります。

私は、糖尿病予備軍から、 糖質制限を初めて、 血糖値は正常になり、 体重は、10キロ落ち、 現在も糖質制限を続けています。

尚、先生の『人類最強の「糖質制限」論』は、 復習と確認で読ませて頂いています。

先ほど、下記サイトを見て読んでいました。

また、間違った記事だと思いますが、 安心して糖質制限が出来るように、 先生のご意見をお聞かせ下さい。

よろしくお願いします。

(ここより)
健康・医療情報サイト「日経Gooday(グッデイ)」

http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100031/032400299/?ST=food&P=1

糖質制限ダイエットは本当に安全か?
総カロリーの3~4割に抑えると、死亡やがんのリスクが上昇
2016/3/29 大西淳子=医学ジャーナリスト


低糖質群では死亡リスクが約30%上昇
1本目は、国立国際医療研究センターの能登洋氏ら(所属は論文掲載時)が「PLOS ONE」誌に2013年1月25日に報告した論文
糖質割合が低下するにつれて死亡リスクが上昇

2本目は米ハーバード公衆衛生大学院のTeresa Fung氏らが「Annanls of Internal Medicine」誌2010年9月7日号に報告した、米国の男女の医療従事者を対象とする大規模かつ長期的な研究に関する論文】



こんばんは。

藤井さんから、糖質制限食に批判的な記事に関して、コメント・質問を頂きました。

藤井 さん
拙著の御購入ありがとうございます。

A)能登洋氏の論文に関しては
2015年02月03日 (火)
「能登氏が2013年に発表した糖質制限食批判論文は信頼度が低い」  
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3271.html

B)米ハーバードの論文に関しては
2011年12月30日 (金)
「スーパー糖質制限食に発ガンのリスク」というエビデンスはない
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1929.html

をご参照いただけば幸いです。

A)は2013年1月に掲載された能登氏の論文が根拠になっています。
B)は2010年9月に掲載された米ハーバード公衆衛生大学院のTeresa Fung氏の論文が根拠になっています。

まず確認しなくてはいけないのは、A)B)共に、実は糖質制限食に関する論文ではないということです。

近年、糖質制限食の定義は、欧米でも日本でも「130g/日以下の糖質摂取量の食事を糖質制限食と呼ぶ」ですから、そもそもA)B)共に糖質制限ダイエットとは言えないのです。

A)は低糖質群(総摂取熱量の30~40%)と高糖質群(60~70%)の比較、
B)は高糖質食(総摂取熱量の60%程度)の人々と、低糖質食(35~37%)の比較

です。

A)B)共に一日の糖質摂取量は、低糖質群でも130g/日を超えています。

この記事を書いた大西氏も糖質制限食の定義は当然ご存知のはずなのに、糖質制限ダイエットという言葉を使うこと自体がアンフェアです。

A)B)それぞれへの詳しい反論は上記の私のブログを参考にして頂けば幸いです。

次に米国糖尿病学会の糖質制限食に対する立場の変遷を確認しましょう。

1)2007年までは、糖質制限食を否定です。
2)2008年に、肥満を伴う糖尿病患者に1年間の期限つきで有効性を認めました。
3)2011年に、肥満を伴う糖尿病患者に2年間の期限つきで有効性を認めました。
4)2013年10月には、肥満の有無は関係なく、期限なしで、正式に糖質制限食を容認しました。


2013年10月の、米国糖尿病学会の糖質制限食正式容認は、A)B)の両論文も検証した上での正式容認です。

このことの意味は大変大きいと思います。

つまり、米国糖尿病学会は2008年以降、数々のエビデンスに基づいて糖質制限を容認の方向に踏み出しました。

その後、5年間のエビデンスの蓄積(糖質制限食肯定も否定も含めて)を経て糖質制限食を正式容認ですから、日本糖尿病学会が反対しようと大西氏がアンフェアな記事を書こうと既に勝負は付いているのです。

私も糖質セイゲニストの一人として、2013年10月の、米国糖尿病学会の糖質制限食正式容認に対して快哉を叫びたいと思います。 (^-^)v(^-^)v  


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
インスリンコントロールの迷信
はじめまして。
いつも興味深く拝見させてもらっています。
私はウェイトトレーニングをやっているのですが、いつも参考にしているサイトで信じがたい記事を見てしまいました。

先生はこれについてどう思われますか?

http://athletebody.jp/2016/04/05/insulin-myth-1/

ご意見を伺いたく。
よろしくお願いいたします。
2016/04/07(Thu) 03:35 | URL | おじん | 【編集
論文
あとは糖質制限食が有効で長期的にも安全性が高いという世界的にハイレベルな論文が待たれますね。
2016/04/07(Thu) 10:04 | URL | H.K. | 【編集
世界の糖尿病患者数
「世界の糖尿病患者は4億2200万人 成人の8.5%。」朝日新聞
という記事がありました。

「WHOは今回の研究結果を踏まえ、各国政府に対して、肥満対策や安価なインスリンなどの医薬品普及といった対策を戦略的に実施するよう勧告した。」
そうですが

「糖質制限」ということばは口が裂けても言わないんだろうな。
2016/04/07(Thu) 12:49 | URL | 無菜 | 【編集
私の改善、生還事実!!
都内河北 鈴木です。

本ブログ記事、前日コメント欄より拝読して、ホントに日本医療・日本糖尿病学会の程度に疑問感じます。

私は糖尿病21年間糖尿病学会公認専門医に診療受けるも、投薬量増えるも改善なく、右目失明・脳梗塞発症(両後遺症進行性)重症化して行く途中、たまたま2012,9下旬テレビで垣間見た江部先生・糖質制限理論を知り、改善目指す私としては自力学習し始めました。

私は江部先生ブログをスタート時からと、著書を読み漁り、「糖質の作用・害毒」を初めて知り驚愕するばかりでした!!
それまで21年間糖尿病専門医からは「痩せなさい」「ダイエット」終始!!

江部先生ブログを知り得たのが2012,9下旬で学習し、効果の程を知るためにも10,1、より糖質制限理論食生活実践し、インスリン他投薬服用もあり翌日より劇的効果ありました。
以降の改善以上、生還経過は以前コメントしていますが、私のように糖尿病専門医と称して改善可能性の世界情報を知らされず、面識無い江部先生の理論や世界エビデンス知り自力学習で改善以上、生還した患者に対して疑問・反省・学習無いどころか嫌がらせする糖尿病専門医・病院へ怒りしかありません。

又先月3月4日(金)都内杉並区K保健センター「血糖改善教室」の講師は後半7年間脳梗塞救急搬送にまで悪化から4年前に自力で江部先生・糖質制限理論実践3ヶ月で正常化しその後服用薬不要完治生還証明した病院内科部長Y・Sです。

私が改善して行く事へ反省学習するどころか、露骨な数々の嫌がらせが始りました。(証明文書存在)
患者より無知無能の証明を上塗りする1人目女医T・K担当トンズラ! 
2人目暴言信者医者、糖尿病学会会長門脇孝・直弟子、副部長O・T!!

以上の事態4年前に把握しているにも関わらず、講師内科部長は「血糖改善教室」で未だに「脳にはブドウ糖(糖質)摂取の重要!」だとの90分説明終始!!

講演後の質疑応答では、私の質問に当然一切返答できず、講師の病院での私の改善データを提示し意見もとめても無言でした!

自身達の専門医として予約参加公衆の前で無知無能をさらされて恥とも感じないのでしょうか??
この様な肩書き専門医と称して、生命左右する医療者が堂々と公共機関で患者より世界エビデンス無知・無視の講演している事は恐ろしいことです!!

以上のように恥知らずな専門医と称した輩には、あきれ怒り収まりませんが改善生還者として今後も私のような被害に遭わない為にも「江部康二先生・糖質制限理論」生還証明者として声を上げていきます。

敬具

2016/04/07(Thu) 16:07 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
Re: インスリンコントロールの迷信
おじん さん

たんぱく質は、インスリンを分泌させますがグルカゴンも分泌させるので
効果が相殺されて、血糖値の上昇はありません。
血糖の上昇がなければ、インスリンが分泌されても血糖が中性脂肪に変わって蓄積されることはありません。


◇インスリンは脂肪細胞内の中性脂肪分解を抑制する。
◇インスリンは血中の中性脂肪を分解し脂肪細胞内に蓄える。
◇インスリンは筋肉細胞に血糖を取り込ませるが、余剰の血糖は脂肪細胞に取り込ませて中性脂肪として蓄える。

このようにインスリン分泌と血糖値の上昇が脂肪蓄積のもととなります。
詳しくはもう少し検討してみます。

2016/04/07(Thu) 18:43 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖質制限と良識
江部先生こんばんは

今回の糖質制限批判記事に関連して、はじめて投稿させていただきます。
私が時々読んでいるブログに記載されている一部です。

「哲学者の三木清によりますと、常識の上位概念として良識(りょうしき)があるといいます。
彼によれば【常識人が常識を無謬のものとして受容し、常識を盾にして非常識を断罪するのに対して、常識に疑問を持てる知恵が良識なのだ。】と言っています。

そしてアインシタイン博士は、【常識とは、18歳までにあなたの精神の底に沈殿した偏見の堆積にすぎない】
と言いました。

糖質制限食の普及につれ、新聞や週刊誌にそれこそ常識を疑う常識人の書く、内容はどうでもいい最初から糖質制限反対を前提とした記事が目立つようになりました。

「良識」を持つ糖質制限実践者のみなさん頑張りましょう。
哲学者の三木清氏の言う「良識」が、つまり「常識に疑問を持つ知恵が」、常識を超えて真実にたどり着くのだと。


糖質制限に携わる江部康二先生をはじめ多くの「良識」ある医師・医療関係者のみなさんのご健闘を期待しています。」
2016/04/07(Thu) 19:59 | URL | 良子 | 【編集
Re: 糖質制限と良識
良子 さん

応援、ありがとうございます。
2016/04/08(Fri) 16:35 | URL | ドクター江部 | 【編集
質問なんですが、アメリカの糖尿病学会の認めた糖質制限は糖質を日に130gくらいとるものを言い、江部先生のいう糖質制限とは全くの別物というのをあるブログで見ました。
そのブログでは基本的にアメリカの糖尿病学会も日本の糖尿病学会も同じような食事を推奨してるともありました。 
実際のところはどうなんでしょうか? 
2016/04/09(Sat) 13:04 | URL |  | 【編集
Re: タイトルなし

米国糖尿病学会は、一日の糖質摂取量130g以下を糖質制限食と定義しました。
そして、2008年の有効性の保証1年間、2011年の2年間を経て
2013年から、期限なしで正式に容認しました。

一日130g以下ですので、バーンタイン医師のような厳しい糖質制限食(一日30)
も含めて容認と思います。

2013年12月20日 (金)の本ブログ記事
「米国デューク大學と糖質制限食、MTpro記事。」
をご参照頂けば幸いです。

デューク大學のYancy Jr. 准教授は今回のADA声明改訂委員の1人でもあります。
デューク大學では、
炭水化物を20g/日未満に制限する「糖質制限-ケトジェニック食」(ケトン食)を用いています。
2016/04/09(Sat) 14:37 | URL | ドクター江部 | 【編集
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