2015年12月14日 (月)
【15/12/13 精神科医師A
栄養と料理
<文献1>
栄養と料理 2015年12月号
「血糖値をめぐる栄養学」 女子栄養大学教授 本田佳子
P82
…なぜなら、体内で脳と赤血球は 糖質を分解したブドウ糖でないと エネルギーとして利用できないからです。
それを補うためには、最低でも1日に糖質100〜130gが必要です。
<文献2>
日本人の食事摂取基準(2015)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000041824.html
◇炭水化物(P144)
ぶどう糖の必要量は少なくとも100g/日と推定され、すなわち、消化性炭水化物の最低必要量はおよそ100g/日と推定される。しかし、これは真に必要な最低量を意味するも のではない。肝臓は必要に応じて、筋肉から放出された乳酸やアミノ酸、脂肪組織から放出された グリセロールを利用して糖新生を行い、血中にぶどう糖を供給するからである。
□ □
本田佳子氏は病態栄養学会(2016年1月)の会長だが、参加する意欲は消え失せた。
食事摂取基準の内容すら理解できていないのでは、と耳を疑う。
戦前の「栄養と料理」を読んだほうがよっぽど勉強になる
http://eiyotoryoris.jp/eiyotoryori/keyword/searchArticle.do?keyword=\u7cd6\u5c3f\u75c5】
こんばんは。
精神科医師Aさんから
栄養と料理 2015年12月号における
「血糖値をめぐる栄養学」
という、女子栄養大学教授 本田佳子氏の記事について
コメントをいただきました。
ありがとうございます。
ご指摘通り、日本人の食事摂取基準(2015)では、糖新生の意味をきっちり記載しています。
国際食事エネルギーコンサルテーショングループの報告
「炭水化物(この場合は糖質とほぼ同義)の理論的な最小必要量はゼロである」(☆)
を、日本人の食事摂取基準(2015)の著者が認識しておられるのだと思います。
これに対して、本田佳子教授は、糖新生のプロセスや意味を誤解しておられるようです。
以下の茶色文字の記載をみても誤解は明らかです。
栄養と料理 2015年12月号、P82~P83 本田佳子氏の記事から引用
『――けれど、糖質をほとんど摂取しない人もいますよね。
減量にも成功しているようですが。
非常に極端な糖質制限をすると、肝臓でたんぱく質から糖質を生成します。
これを糖新生といいます。
また、体内の脂肪が分解され、エネルギーとして利用されます。
これにより体重は減少しますが、体には大きな負担がかかります。
さらに、筋肉に蓄えられているグリコーゲン(糖の一種)も減少してしまうため、強度の高い運動ができなくなってしまうのです。
また、脂肪分解のさいに肝臓からケトン体という副産物が生まれます。
脳は通常、ブドウ糖をエネルギー源としていますが、ブドウ糖が枯渇した状態では、ケトン体をエネルギーとして利用します。
しかし、ケトン体が蓄積すると血液が酸性に傾き、「ケトアシドーシス」という危険な病態に陥るのです。
ケトアシドーシスは昏睡や失神などの意識障害を引き起こし、処置が遅れると生命に危険が及びます。
さらには、極端な糖質制限を行なった場合の長期的な安全性についても確認できていません。』
普通に糖質を摂取している人でも、 睡眠時などの長時間の空腹時は、誰でも糖新生しています。
すなわち、全ての人類は、赤ちゃんも小児も大人も、誰でも毎日普通に糖新生しているのです。
糖質制限食実践中の人は、糖新生が、さらに活発になるというだけのことです。
本田教授は、糖新生が極端な糖質制限食を実践したときに生じる「特殊な現象」と考えておられるようですが、糖新生はごく「日常的な生理的活動」の一つなのです。
また、海外の論文によれば糖質制限食(ケトン食)実践により、自転車競技、テコンドー、体操などの競技において、最高強度の運動以外では、全てパフォーマンスが向上することが明らかにされています。
つまり最高強度の運動(100m競争など)だけは普通の食事のほうがいいですが、それ以外の一般的なスポーツ(低度~中等度~強度)では、スーパー糖質制限食が優位と考えられます。
ケトン体についても、本田教授は誤解しておられます。
そもそもケトン体は副産物ではなく主産物です。
そしてケトン体は、人類の日常的な主要なエネルギー源であることを強調したいと思います。
糖質を普通に食べている人においても、空腹時は「脂肪酸-ケトン体」が人体の主たるエネルギー源なのです。
インスリン作用が保たれている時の生理的ケトン体上昇は、安全です。
糖質を普通に食べている人の、血中総ケトン体の基準値は、「26~122μM/L 」くらいです。
つまり、糖質を食べている人でも、日常的に24時間血中ケトン体は存在しているわけです。
糖質摂取開始後数時間くらいまでは心筋・骨格筋の主たるエネルギー源はブドウ糖です。
食事開始後から2時間くらいまでは、身体は食事由来のブドウ糖を利用します。
2時間経過すると肝臓のグリコーゲン分解で血糖値を保ちます。
糖質摂取開始後数時間くらい経過すると、肝臓の糖新生で血糖値を保つようになりますが、その頃には心筋・骨格筋など体細胞の主たるエネルギー源は<脂肪酸-ケトン体>に切り替わっていきます。
従って糖質を摂取している人においても、夜間睡眠時とか、日中でも空腹時は、心筋・骨格筋などの主たるエネルギー源は、実はブドウ糖ではなく<脂肪酸-ケトン体>なのです。
「ケトン体の安全性」、「生理的ケトーシス」と「糖尿病ケトアシドーシス」の違いについては、2015/12/13(日)のブログ記事で詳しく説明しました。
なお、糖尿病学会推奨の「エネルギー制限食(高糖質食)」に関しても、長期的安全性や有効性を示すエビデンスは皆無ですが、本田教授はご存じないのでしょうか?
(☆)
Eur J Clin Nutr. 1999 Apr;53 Suppl 1:S177-8.
Report of the IDECG Working Group on lower and upper limits of carbohydrate and fat intake. International Dietary Energy Consultative Group.
Bier DM, Brosnan JT, Flatt JP, Hanson RW, Heird W, Hellerstein MK, Jéquier E, Kalhan S, Koletzko B, Macdonald I, Owen O, Uauy R.
江部康二
栄養と料理
<文献1>
栄養と料理 2015年12月号
「血糖値をめぐる栄養学」 女子栄養大学教授 本田佳子
P82
…なぜなら、体内で脳と赤血球は 糖質を分解したブドウ糖でないと エネルギーとして利用できないからです。
それを補うためには、最低でも1日に糖質100〜130gが必要です。
<文献2>
日本人の食事摂取基準(2015)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000041824.html
◇炭水化物(P144)
ぶどう糖の必要量は少なくとも100g/日と推定され、すなわち、消化性炭水化物の最低必要量はおよそ100g/日と推定される。しかし、これは真に必要な最低量を意味するも のではない。肝臓は必要に応じて、筋肉から放出された乳酸やアミノ酸、脂肪組織から放出された グリセロールを利用して糖新生を行い、血中にぶどう糖を供給するからである。
□ □
本田佳子氏は病態栄養学会(2016年1月)の会長だが、参加する意欲は消え失せた。
食事摂取基準の内容すら理解できていないのでは、と耳を疑う。
戦前の「栄養と料理」を読んだほうがよっぽど勉強になる
http://eiyotoryoris.jp/eiyotoryori/keyword/searchArticle.do?keyword=\u7cd6\u5c3f\u75c5】
こんばんは。
精神科医師Aさんから
栄養と料理 2015年12月号における
「血糖値をめぐる栄養学」
という、女子栄養大学教授 本田佳子氏の記事について
コメントをいただきました。
ありがとうございます。
ご指摘通り、日本人の食事摂取基準(2015)では、糖新生の意味をきっちり記載しています。
国際食事エネルギーコンサルテーショングループの報告
「炭水化物(この場合は糖質とほぼ同義)の理論的な最小必要量はゼロである」(☆)
を、日本人の食事摂取基準(2015)の著者が認識しておられるのだと思います。
これに対して、本田佳子教授は、糖新生のプロセスや意味を誤解しておられるようです。
以下の茶色文字の記載をみても誤解は明らかです。
栄養と料理 2015年12月号、P82~P83 本田佳子氏の記事から引用
『――けれど、糖質をほとんど摂取しない人もいますよね。
減量にも成功しているようですが。
非常に極端な糖質制限をすると、肝臓でたんぱく質から糖質を生成します。
これを糖新生といいます。
また、体内の脂肪が分解され、エネルギーとして利用されます。
これにより体重は減少しますが、体には大きな負担がかかります。
さらに、筋肉に蓄えられているグリコーゲン(糖の一種)も減少してしまうため、強度の高い運動ができなくなってしまうのです。
また、脂肪分解のさいに肝臓からケトン体という副産物が生まれます。
脳は通常、ブドウ糖をエネルギー源としていますが、ブドウ糖が枯渇した状態では、ケトン体をエネルギーとして利用します。
しかし、ケトン体が蓄積すると血液が酸性に傾き、「ケトアシドーシス」という危険な病態に陥るのです。
ケトアシドーシスは昏睡や失神などの意識障害を引き起こし、処置が遅れると生命に危険が及びます。
さらには、極端な糖質制限を行なった場合の長期的な安全性についても確認できていません。』
普通に糖質を摂取している人でも、 睡眠時などの長時間の空腹時は、誰でも糖新生しています。
すなわち、全ての人類は、赤ちゃんも小児も大人も、誰でも毎日普通に糖新生しているのです。
糖質制限食実践中の人は、糖新生が、さらに活発になるというだけのことです。
本田教授は、糖新生が極端な糖質制限食を実践したときに生じる「特殊な現象」と考えておられるようですが、糖新生はごく「日常的な生理的活動」の一つなのです。
また、海外の論文によれば糖質制限食(ケトン食)実践により、自転車競技、テコンドー、体操などの競技において、最高強度の運動以外では、全てパフォーマンスが向上することが明らかにされています。
つまり最高強度の運動(100m競争など)だけは普通の食事のほうがいいですが、それ以外の一般的なスポーツ(低度~中等度~強度)では、スーパー糖質制限食が優位と考えられます。
ケトン体についても、本田教授は誤解しておられます。
そもそもケトン体は副産物ではなく主産物です。
そしてケトン体は、人類の日常的な主要なエネルギー源であることを強調したいと思います。
糖質を普通に食べている人においても、空腹時は「脂肪酸-ケトン体」が人体の主たるエネルギー源なのです。
インスリン作用が保たれている時の生理的ケトン体上昇は、安全です。
糖質を普通に食べている人の、血中総ケトン体の基準値は、「26~122μM/L 」くらいです。
つまり、糖質を食べている人でも、日常的に24時間血中ケトン体は存在しているわけです。
糖質摂取開始後数時間くらいまでは心筋・骨格筋の主たるエネルギー源はブドウ糖です。
食事開始後から2時間くらいまでは、身体は食事由来のブドウ糖を利用します。
2時間経過すると肝臓のグリコーゲン分解で血糖値を保ちます。
糖質摂取開始後数時間くらい経過すると、肝臓の糖新生で血糖値を保つようになりますが、その頃には心筋・骨格筋など体細胞の主たるエネルギー源は<脂肪酸-ケトン体>に切り替わっていきます。
従って糖質を摂取している人においても、夜間睡眠時とか、日中でも空腹時は、心筋・骨格筋などの主たるエネルギー源は、実はブドウ糖ではなく<脂肪酸-ケトン体>なのです。
「ケトン体の安全性」、「生理的ケトーシス」と「糖尿病ケトアシドーシス」の違いについては、2015/12/13(日)のブログ記事で詳しく説明しました。
なお、糖尿病学会推奨の「エネルギー制限食(高糖質食)」に関しても、長期的安全性や有効性を示すエビデンスは皆無ですが、本田教授はご存じないのでしょうか?
(☆)
Eur J Clin Nutr. 1999 Apr;53 Suppl 1:S177-8.
Report of the IDECG Working Group on lower and upper limits of carbohydrate and fat intake. International Dietary Energy Consultative Group.
Bier DM, Brosnan JT, Flatt JP, Hanson RW, Heird W, Hellerstein MK, Jéquier E, Kalhan S, Koletzko B, Macdonald I, Owen O, Uauy R.
江部康二
江部先生おはようございます。
仙台のリハ医、ヘルミでございます。
山田悟先生の新刊「糖質制限の真実」を読みました。どうやら山田先生はケトン体について拒否的なようで、81ページに「ケトン体が増えすぎることで、血管内皮細胞の機能が落ちてくるというデータがいくつもある」と書いてあります。
文献も紹介されていたのでネットでざっと見てみましたが(Br J Nutr 2013, 110. 969)、abstactだけなのでよくわかりませんでした。
宗田先生の本を読むと、とても信じられませんけれど。どなたか「ケトン体が血管内皮細胞を傷つける」証拠をお持ちの方はいらっしゃいますかね?
それとも、山田先生は糖尿病専門医を怒らせないようにそういう書き方をしたのでしょうか。
仙台のリハ医、ヘルミでございます。
山田悟先生の新刊「糖質制限の真実」を読みました。どうやら山田先生はケトン体について拒否的なようで、81ページに「ケトン体が増えすぎることで、血管内皮細胞の機能が落ちてくるというデータがいくつもある」と書いてあります。
文献も紹介されていたのでネットでざっと見てみましたが(Br J Nutr 2013, 110. 969)、abstactだけなのでよくわかりませんでした。
宗田先生の本を読むと、とても信じられませんけれど。どなたか「ケトン体が血管内皮細胞を傷つける」証拠をお持ちの方はいらっしゃいますかね?
それとも、山田先生は糖尿病専門医を怒らせないようにそういう書き方をしたのでしょうか。
2015/12/15(Tue) 08:30 | URL | ヘルミ | 【編集】
ヘルミ さん
宗田哲男先生の、
「胎盤、臍帯血、新生児のβヒドロキシ酪酸値の研究」により、
ケトン体の安全性は、証明されたと言えます。
胎児や新生児のケトン体は、本来、生理的に高値ということです。
生理的ケトン体高値で、血管内皮機能が落ちるということはあり得ないと思います。
山田先生は立場上、政治的な配慮もされているのだと思います。
宗田哲男先生の、
「胎盤、臍帯血、新生児のβヒドロキシ酪酸値の研究」により、
ケトン体の安全性は、証明されたと言えます。
胎児や新生児のケトン体は、本来、生理的に高値ということです。
生理的ケトン体高値で、血管内皮機能が落ちるということはあり得ないと思います。
山田先生は立場上、政治的な配慮もされているのだと思います。
2015/12/15(Tue) 10:12 | URL | ドクター江部 | 【編集】
機能性低血糖かなと自分で思っています。
前から糖質を摂取しすぎた翌々日に吐き気とかだるさがあるのですが、
なにか関係あるのでしょうか?
前から糖質を摂取しすぎた翌々日に吐き気とかだるさがあるのですが、
なにか関係あるのでしょうか?
2015/12/15(Tue) 11:58 | URL | たちばな | 【編集】
この本、たがしゅうBlogでもとりあげられています
http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-649.html
山田悟Drは緩やかな糖質制限食「ロカボ食」に取り組んでいます
http://www.nikkansports.com/general/news/1578772.html
http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-649.html
山田悟Drは緩やかな糖質制限食「ロカボ食」に取り組んでいます
http://www.nikkansports.com/general/news/1578772.html
2015/12/15(Tue) 12:29 | URL | 精神科医師A | 【編集】
たちばな さん
この件に関しては、私にはよくわかりません。
この件に関しては、私にはよくわかりません。
2015/12/15(Tue) 14:55 | URL | ドクター江部 | 【編集】
精神科医師A さん
情報をありがとうございます。
情報をありがとうございます。
2015/12/15(Tue) 14:59 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ヘルミ さん
「血管内皮細胞を傷つける」=炎症性サイトカインによるものと思われますが、
ケトン体が抗炎症作用があることは聞いても、その逆は聞いたことがありませんね。
こちらも参考になると思います。
---------------------------------------------------------------
「絶食や低炭水化物食、激しい運動で炎症が抑制されるのはBHBのお陰」
http://kenkounews.rotala-wallichii.com/fasting_inflammation_bhb/
----------------------------------------------------------------
「血管内皮細胞を傷つける」=炎症性サイトカインによるものと思われますが、
ケトン体が抗炎症作用があることは聞いても、その逆は聞いたことがありませんね。
こちらも参考になると思います。
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「絶食や低炭水化物食、激しい運動で炎症が抑制されるのはBHBのお陰」
http://kenkounews.rotala-wallichii.com/fasting_inflammation_bhb/
----------------------------------------------------------------
2015/12/15(Tue) 17:13 | URL | 福助 | 【編集】
福助 さん
興味深い情報をありがとうございます。
この論文は、ネイチャー メディスンという、極めて権威ある医学雑誌に載っていますので、素晴らしいです。
βヒドロキシ酪酸(BHB)が、抗炎症作用を有しているという結論です。
ケトン体って、とてもいいやつですね。
興味深い情報をありがとうございます。
この論文は、ネイチャー メディスンという、極めて権威ある医学雑誌に載っていますので、素晴らしいです。
βヒドロキシ酪酸(BHB)が、抗炎症作用を有しているという結論です。
ケトン体って、とてもいいやつですね。
2015/12/15(Tue) 17:59 | URL | ドクター江部 | 【編集】
栄養に関して~トップの方が
理解があまりされてないのが
現実なんですね。
夏に両国で食育の全国大会がありましたが
食品会社がサポートしている内容も多くて
医療関係話などがなかったですね。
家庭科授業も、削減され講師しかいない学校も多くなっていて、知識を与えられない環境になってきてます、(+_+)
理解があまりされてないのが
現実なんですね。
夏に両国で食育の全国大会がありましたが
食品会社がサポートしている内容も多くて
医療関係話などがなかったですね。
家庭科授業も、削減され講師しかいない学校も多くなっていて、知識を与えられない環境になってきてます、(+_+)
2015/12/16(Wed) 07:32 | URL | | 【編集】
皆様、ケトン体について情報をありがとうございます。
しかし、ご著書の中で散々エビデンスの格付けについて述べておられるのに、ケトン体についての扱いだけお粗末だなぁと思った次第です。
しかし、ご著書の中で散々エビデンスの格付けについて述べておられるのに、ケトン体についての扱いだけお粗末だなぁと思った次第です。
2015/12/16(Wed) 07:48 | URL | ヘルミ | 【編集】
江部先生
件の記事の下部にあるリンクの記事
---------------------------------------------------------
「2型糖尿病患者の炎症を減らすには低脂肪食より低炭水化物食」
http://kenkounews.rotala-wallichii.com/diabetes-inflammation_low-carb-diet/
---------------------------------------------------------
元は
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24779961
これもLCD(ローカーボ)vsLFD(ローファット)ですが、LCDはcarb=20(E%)とのことですので、スタンダードレベルかと思います。
6か月後でLCDのIL-1Ra及びIL-6が有意に低かったとのことです。
この結果は恐らく(いや間違いなく!?)ケトン体によるものと思われます。
まさに『ケトン体は人類を救う』ですね(^^v
件の記事の下部にあるリンクの記事
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「2型糖尿病患者の炎症を減らすには低脂肪食より低炭水化物食」
http://kenkounews.rotala-wallichii.com/diabetes-inflammation_low-carb-diet/
---------------------------------------------------------
元は
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24779961
これもLCD(ローカーボ)vsLFD(ローファット)ですが、LCDはcarb=20(E%)とのことですので、スタンダードレベルかと思います。
6か月後でLCDのIL-1Ra及びIL-6が有意に低かったとのことです。
この結果は恐らく(いや間違いなく!?)ケトン体によるものと思われます。
まさに『ケトン体は人類を救う』ですね(^^v
2015/12/16(Wed) 10:41 | URL | 福助 | 【編集】
福助 さん
情報をありがとうございます。
『ケトン体が人類を救う』
いいですね。
情報をありがとうございます。
『ケトン体が人類を救う』
いいですね。
2015/12/16(Wed) 20:55 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生こんにちは。
山田先生が「ケトン体が血管内皮細胞の機能が落ちてくる」という部分の引用文献に挙げていたものを読んでみました。
low carboとlow fatのグループの血流依存性血管拡張反応検査をmeta analysisしたもので、ケトン体とは一言も書かれていませんでした。
ご参考まで。
山田先生が「ケトン体が血管内皮細胞の機能が落ちてくる」という部分の引用文献に挙げていたものを読んでみました。
low carboとlow fatのグループの血流依存性血管拡張反応検査をmeta analysisしたもので、ケトン体とは一言も書かれていませんでした。
ご参考まで。
2015/12/18(Fri) 17:01 | URL | ヘルミ | 【編集】
ヘルミ さん
ありがとうございます。
山田先生の勘違いでしょうね。
ありがとうございます。
山田先生の勘違いでしょうね。
2015/12/19(Sat) 15:21 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生、はじめまして。ケトン体について調べていたらこちらに辿りつきました。
一点質問させて下さい。
スーパー糖質制限及び厳格な断糖を行っている者で糖新生が十分過ぎて、脂肪酸を分解してケトン体を作らない?(尿中に出すぼど産生されていない)という事はあり得るのでしょうか?
一点質問させて下さい。
スーパー糖質制限及び厳格な断糖を行っている者で糖新生が十分過ぎて、脂肪酸を分解してケトン体を作らない?(尿中に出すぼど産生されていない)という事はあり得るのでしょうか?
2016/06/01(Wed) 11:47 | URL | 通りすがり | 【編集】
通りすがり さん
1)
どんな人(糖質を食べている人も含めて)でも、空腹時や睡眠時は糖新生を行っています。
2)
どんな人(糖質を食べている人も含めて)でも、空腹時や睡眠時は脂肪酸を分解してケトン体を作っています。
ただ、スーパー糖質制限食中でも、血中ケトン体の上昇程度には、個人差があります。
1)
どんな人(糖質を食べている人も含めて)でも、空腹時や睡眠時は糖新生を行っています。
2)
どんな人(糖質を食べている人も含めて)でも、空腹時や睡眠時は脂肪酸を分解してケトン体を作っています。
ただ、スーパー糖質制限食中でも、血中ケトン体の上昇程度には、個人差があります。
2016/06/01(Wed) 14:08 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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