2015年11月10日 (火)
こんばんは。
第4回食後血糖コントロールセミナー
が、仙台市青葉区の 勝山館 6階 スカーレットプラザ
にて開催されました。
一般演題(19:00~19:30)
座長:橋本 雄二 先生
1)「高齢者糖尿病の治療戦略」
演者:五十嵐 康宏 先生
東北大学病院 腎・高血圧・内分泌科
2)「当クリニックにおける糖質制限食の有効性について」
演者: 橋本 雄二 先生
橋本クリニック院長
特別講演(19:30~20:30)
座長:佐藤 文俊 先生
東北大学大学院医学系研究科
難治性高血圧・内分泌代謝疾患 地域連携寄付口座 特任教授
「 糖質制限食と糖尿病 -理論と実践- 」
演者:江部康二
高雄病院理事長
私は特別講演の講師をつとめました。
医師、栄養士など医療関係者対象のクローズドの講演会でした。
50人くらい参加されて、熱心な質疑応答もありおおいに盛り上がりました。
勝山館には、糖質制限な食事を提供していただき、懇親会も美味しく楽しくでした。
ありがとうございました。
五十嵐先生は、2025年問題(団塊の世代の高齢化)を取り上げられて、高齢者糖尿病治療は、画一的ではなくて、一人一人に対応した。
patient centered approach (患者さん中心のアプローチ)が肝要であることを強調されました。
そして高齢者(60歳以上)の場合、強化治療でHbA1cを下げるほど低血糖のリスクが高まるので注意が必要と述べられました。
仰有るとおりで、糖質を摂取しながら、SU剤やインスリンでHbA1cを厳格にコントロールすると低血糖のリスクが増えて、総死亡率が上がるというエビデンスがあります。
糖質制限食の場合は、高齢者でも、SU剤は使わないし、インスリンは使わないか最小限ですむのでHbA1cが良好でも低血糖のリスクがないので安心です。
橋本先生は、スーパー糖質制限食で、インスリンも内服薬もなしで、コントロール良好を保ってる1型糖尿病患者さんを症例報告されました。
抗GAD抗体は103U/mlと陽性ですが、幸い内因性インスリンは正常下限くらい分泌されていました。
2014年1月がHbA1c14%
3月が、12.9%
4月が、 9.8%
5月が、 7.4%
6月が、 5.9%
その後も、薬、インスリンなしで、2015年9月も、経過良好です。
皆が皆とは行きませんが、1型でもスーパー糖質制限食でコントロール良好を保てば、ある程度の期間、インスリン分泌を保つことがあるということですね。
橋本 雄二 先生
五十嵐 康宏 先生
佐藤 文俊 先生
今回は、お招きいただき、お世話になりありがとうございました。
江部康二
第4回食後血糖コントロールセミナー
が、仙台市青葉区の 勝山館 6階 スカーレットプラザ
にて開催されました。
一般演題(19:00~19:30)
座長:橋本 雄二 先生
1)「高齢者糖尿病の治療戦略」
演者:五十嵐 康宏 先生
東北大学病院 腎・高血圧・内分泌科
2)「当クリニックにおける糖質制限食の有効性について」
演者: 橋本 雄二 先生
橋本クリニック院長
特別講演(19:30~20:30)
座長:佐藤 文俊 先生
東北大学大学院医学系研究科
難治性高血圧・内分泌代謝疾患 地域連携寄付口座 特任教授
「 糖質制限食と糖尿病 -理論と実践- 」
演者:江部康二
高雄病院理事長
私は特別講演の講師をつとめました。
医師、栄養士など医療関係者対象のクローズドの講演会でした。
50人くらい参加されて、熱心な質疑応答もありおおいに盛り上がりました。
勝山館には、糖質制限な食事を提供していただき、懇親会も美味しく楽しくでした。
ありがとうございました。
五十嵐先生は、2025年問題(団塊の世代の高齢化)を取り上げられて、高齢者糖尿病治療は、画一的ではなくて、一人一人に対応した。
patient centered approach (患者さん中心のアプローチ)が肝要であることを強調されました。
そして高齢者(60歳以上)の場合、強化治療でHbA1cを下げるほど低血糖のリスクが高まるので注意が必要と述べられました。
仰有るとおりで、糖質を摂取しながら、SU剤やインスリンでHbA1cを厳格にコントロールすると低血糖のリスクが増えて、総死亡率が上がるというエビデンスがあります。
糖質制限食の場合は、高齢者でも、SU剤は使わないし、インスリンは使わないか最小限ですむのでHbA1cが良好でも低血糖のリスクがないので安心です。
橋本先生は、スーパー糖質制限食で、インスリンも内服薬もなしで、コントロール良好を保ってる1型糖尿病患者さんを症例報告されました。
抗GAD抗体は103U/mlと陽性ですが、幸い内因性インスリンは正常下限くらい分泌されていました。
2014年1月がHbA1c14%
3月が、12.9%
4月が、 9.8%
5月が、 7.4%
6月が、 5.9%
その後も、薬、インスリンなしで、2015年9月も、経過良好です。
皆が皆とは行きませんが、1型でもスーパー糖質制限食でコントロール良好を保てば、ある程度の期間、インスリン分泌を保つことがあるということですね。
橋本 雄二 先生
五十嵐 康宏 先生
佐藤 文俊 先生
今回は、お招きいただき、お世話になりありがとうございました。
江部康二
こんばんは。
初めまして田中と申します。
最近尿検査の検診で引っかかり糖負荷の試験を行いました。
空腹血糖値が112
一時間後が242
二時間後が221
でインスリンは55ほどでした。
この結果は薬など治療が必要なほどなのでしょうか?とにかく専門の病院に行って下さいとしか言われず今後どうしたらいいものか非常に不安な状態です。
お時間があるときでかまいませんので教えていただけるとありがたいです。
初めまして田中と申します。
最近尿検査の検診で引っかかり糖負荷の試験を行いました。
空腹血糖値が112
一時間後が242
二時間後が221
でインスリンは55ほどでした。
この結果は薬など治療が必要なほどなのでしょうか?とにかく専門の病院に行って下さいとしか言われず今後どうしたらいいものか非常に不安な状態です。
お時間があるときでかまいませんので教えていただけるとありがたいです。
2015/11/10(Tue) 20:28 | URL | 田中 | 【編集】
田中 さん
75g経口ブドウ糖負荷試験では、糖尿病型です。
スーパー糖質制限食を開始すれば、薬なしで、全く問題ないと思います。
とりあえず、専門の病院に行く必要はないので、近くのかかりつけのお医者さんで
グリコアルブミンかHbA1cを検査してみましょう。
グリコアルブミンのほうが食後高血糖を反映するので、どちらか一つならこちらですね。
2つ調べると、1つしか保険が効きません。
75g経口ブドウ糖負荷試験では、糖尿病型です。
スーパー糖質制限食を開始すれば、薬なしで、全く問題ないと思います。
とりあえず、専門の病院に行く必要はないので、近くのかかりつけのお医者さんで
グリコアルブミンかHbA1cを検査してみましょう。
グリコアルブミンのほうが食後高血糖を反映するので、どちらか一つならこちらですね。
2つ調べると、1つしか保険が効きません。
2015/11/10(Tue) 22:03 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生お早うございます。
一昨日は御講演ありがとうございました。
私は今年教えていただいて初めて参加しましたが、もう4回目になるのですね。勝山館が糖質制限食を出せるなんて初めて知りました。
4年前は「糖質制限」と名乗れなくてこの名称の会になったと聞いて、糖質制限も遠くに来たものだなぁと実感しました。今や異を唱えるほうが難しいですものね。
これもすべて先生のご功績と思います。国民栄誉賞もまじかではないでしょうか?
来年2月には夏井先生も仙台で糖質制限の講演をされるそうです。今から楽しみです。
一昨日は御講演ありがとうございました。
私は今年教えていただいて初めて参加しましたが、もう4回目になるのですね。勝山館が糖質制限食を出せるなんて初めて知りました。
4年前は「糖質制限」と名乗れなくてこの名称の会になったと聞いて、糖質制限も遠くに来たものだなぁと実感しました。今や異を唱えるほうが難しいですものね。
これもすべて先生のご功績と思います。国民栄誉賞もまじかではないでしょうか?
来年2月には夏井先生も仙台で糖質制限の講演をされるそうです。今から楽しみです。
2015/11/11(Wed) 08:04 | URL | ヘルミ | 【編集】
2~3年ぶりに投稿させていただきます。5年前江部先生の糖質制限理論を拝読し実践したところ3ヶ月後には正常範囲を少し超えるものの大幅に血糖値が下がり喜んでいました。ところが昨年突如心筋梗塞で倒れ、幸にも見知らぬ人に救急車を呼んでもらい一命を救われました。退院してから心筋梗塞の原因をつらつら考えてます。考えられるところ、1)長年の高血糖で動脈硬化が進み、5年間の糖質制限では改善しなかったのか?2)大食い派で炭水化物主食時代もご飯大盛りでしたが、糖質制限に変わってからも肉など糖質以外なら人一倍大食いでした。だから血中に栄養というかコレステロール(コレステロールの意味はおおざっぱにしか分かりません)が充満し過ぎて未回収の分が血管壁にこびりついたのか?(プラークというのでしょうか?)なお、発病前の血圧は最高140台とやや高めでした。今のところそれぐらいしか考えつきません。もし何かお分かりでしたら、大変厚かましいですが、ご教示賜りたく宜しくお願い申し上げます。
2015/11/11(Wed) 09:41 | URL | コバタケ | 【編集】
5年前に江部先生の糖質制限を知って実践して血糖値が大幅ダウンしました。ところが昨年突如心筋梗塞で倒れ見知らぬ人に救急車を呼んでもらい一命を救われました。退院してから心筋梗塞の原因や再発防止を調べ考えてます。今のところ、1)長年の糖尿病で動脈硬化が進み回復しなかったのではないか?、2)元々大食い派で炭水化物の食べ過ぎで糖尿病になりましたが、糖質制限後も糖質以外ならということで肉、魚などを大食いしてきました。コレステロールとはどういうものかよく分かりませんが、血管壁などに使い古しのコレステロールがへばりつき心臓の血管を詰まらせたのではないか?3)酒飲みで糖質オフの焼酎をよく飲み、心臓の血管に障害となったのではないか?などと考えています。ご多忙中申し訳ありませんが、よろしければご教示願います。なお、先ほども同趣旨のコメントを投稿しましたが、若干訂正して再投稿しました。
2015/11/11(Wed) 12:04 | URL | コバタケ | 【編集】
ヘルミ さん
11/9(月)はお疲れ様でした。
私も糖質制限食の普及に、大分加速がついてきたように思います。
11/9(月)はお疲れ様でした。
私も糖質制限食の普及に、大分加速がついてきたように思います。
2015/11/11(Wed) 13:47 | URL | ドクター江部 | 【編集】
コバタケ さん
「1)長年の糖尿病で動脈硬化が進み回復しなかったのではないか?」
高血糖の記憶といって、過去のコントロール不良の頃の消えない動脈硬化の借金です。
ただ、糖質制限実践後は、新たな借金はないので、再発もないと思います。
これは大切なことなので、明日、詳しく解説して記事にしようと思います。
「1)長年の糖尿病で動脈硬化が進み回復しなかったのではないか?」
高血糖の記憶といって、過去のコントロール不良の頃の消えない動脈硬化の借金です。
ただ、糖質制限実践後は、新たな借金はないので、再発もないと思います。
これは大切なことなので、明日、詳しく解説して記事にしようと思います。
2015/11/11(Wed) 13:50 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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