2015年04月06日 (月)
こんばんは。
週刊ポスト四月十七日号(四月六日発売)
145ページから147ページに、
糖尿病は「カロリー制限」では治らない!
という記事が掲載されました。
まずは
東海大学名誉教授の大櫛陽一先生が
カロリー制限批判の論陣を張っておられます。
私も、参加しています。
146ページから147ページまで、
「エビデンスはないが推奨する」という項で
糖尿病学会の食事療法への批判と症例提示などしています。
以下は、私関連の記事の一部抜粋です。
前略・・・
「エビデンスはないが推奨する」
糖尿病治療を研究する京都・高雄病院の江部康二・理事長は、
脂肪摂取を減らしても糖尿病対策にはつながらないと指摘する。
「全米健康調査によると、米国人男性の摂取栄養素のうち、
脂肪が占める割合は71年の36・9%から00年には32・8%へと減少したものの、
肥満率は上がり糖尿病患者は増えました。
一方、糖質(炭水化物)摂取比率はその間、増え続けました。
脂質を減らし糖質が増えた結果、肥満も糖尿病も劇的に増えたのです。
肥満の解消は糖尿病の予防・治療において重要ですが、
1965年から2006年までに発表された『脂肪制限・カロリー制限食』『低炭水化物食』についての論文を
網羅して検討したハーバード大学の研究グループは、
『カロリー制限食は長期的な観点で減量および心臓血管病のリスクの軽減させない』と結論づけています。
国際肥満研究連合の公式ジャーナルに掲載されたメタ解析(複数の臨床データを統計的に解析した評価)でも
糖質制限食とカロリー制限食を比較しており、
体重減少について糖質制限食のほうが有効だと明確に記載されています。」
別掲の表は江部氏提供のデータで、糖尿病患者が学会の推奨する「カロリー制限食(1400㌔㌍、炭水化物の割合は50~60%)」で生活した場合と「糖質制限食(同、炭水化物の割合は12%)」を摂った場合の血糖値を比較したものだ。食事から2時間後の血糖値はカロリー制限食では300近くになっているのに対し、糖質制限では180前後にとどまっていることがわかる。
中略・・・
だが、実は学会の主張する「カロリー制限」こそエビデンスがいいかげんなのである。
それを学会は最新の版の診療ガイドラインで自ら明らかにしていた。
前出・江部氏が説明する。
「学会の診療ガイドラインではエビデンスレベルが5段階規定されています。
摂取エネルギー制限、つまりカロリー制限については、
根拠はエビデンスレベルがない最低ランクの『コンセンサス』(話し合いによる合意)だとしています。
それなのに推奨レベルは4段階のうち最高のAに設定しています。
『科学的根拠はないけど強く推奨します』という論理矛盾も甚だしい主張なのです」
江部康二
週刊ポスト四月十七日号(四月六日発売)
145ページから147ページに、
糖尿病は「カロリー制限」では治らない!
という記事が掲載されました。
まずは
東海大学名誉教授の大櫛陽一先生が
カロリー制限批判の論陣を張っておられます。
私も、参加しています。
146ページから147ページまで、
「エビデンスはないが推奨する」という項で
糖尿病学会の食事療法への批判と症例提示などしています。
以下は、私関連の記事の一部抜粋です。
前略・・・
「エビデンスはないが推奨する」
糖尿病治療を研究する京都・高雄病院の江部康二・理事長は、
脂肪摂取を減らしても糖尿病対策にはつながらないと指摘する。
「全米健康調査によると、米国人男性の摂取栄養素のうち、
脂肪が占める割合は71年の36・9%から00年には32・8%へと減少したものの、
肥満率は上がり糖尿病患者は増えました。
一方、糖質(炭水化物)摂取比率はその間、増え続けました。
脂質を減らし糖質が増えた結果、肥満も糖尿病も劇的に増えたのです。
肥満の解消は糖尿病の予防・治療において重要ですが、
1965年から2006年までに発表された『脂肪制限・カロリー制限食』『低炭水化物食』についての論文を
網羅して検討したハーバード大学の研究グループは、
『カロリー制限食は長期的な観点で減量および心臓血管病のリスクの軽減させない』と結論づけています。
国際肥満研究連合の公式ジャーナルに掲載されたメタ解析(複数の臨床データを統計的に解析した評価)でも
糖質制限食とカロリー制限食を比較しており、
体重減少について糖質制限食のほうが有効だと明確に記載されています。」
別掲の表は江部氏提供のデータで、糖尿病患者が学会の推奨する「カロリー制限食(1400㌔㌍、炭水化物の割合は50~60%)」で生活した場合と「糖質制限食(同、炭水化物の割合は12%)」を摂った場合の血糖値を比較したものだ。食事から2時間後の血糖値はカロリー制限食では300近くになっているのに対し、糖質制限では180前後にとどまっていることがわかる。
中略・・・
だが、実は学会の主張する「カロリー制限」こそエビデンスがいいかげんなのである。
それを学会は最新の版の診療ガイドラインで自ら明らかにしていた。
前出・江部氏が説明する。
「学会の診療ガイドラインではエビデンスレベルが5段階規定されています。
摂取エネルギー制限、つまりカロリー制限については、
根拠はエビデンスレベルがない最低ランクの『コンセンサス』(話し合いによる合意)だとしています。
それなのに推奨レベルは4段階のうち最高のAに設定しています。
『科学的根拠はないけど強く推奨します』という論理矛盾も甚だしい主張なのです」
江部康二
初めて投稿します、先程も投稿しましたが、メール苦手でうまく出来てないようなので再度トライしています、64才男性デス、糖尿病歴は判明してから12年くらいになります、その前も境界型はかなりながかったねかもしれません、10年くらいにまえにふとしたことでスカパーでアトキンスダイエットの放送をみて興味を覚えそれから江部先生の本をかたっぱしから読んで自分なりにこの五年くらいはスーパー糖質制限食で血液検査の数値も肝機能その他ほぼ全て改善しhba1cは大体4.9-5.2たもっています、先生のおかげで命助けられました、本当にありがとうございます、3ヶ月にいちどくらい、近所の内科を受診して血液検査してますがそこの医者は何度江部先生の糖質制限の話しをしてもきいてくれないのでなさけなくなってこの所ただ検査だけ行ってます、その医者はなんでよくなったんやろねーと言うばかりで江部先生の本貸しますけど言うたら怒られたのでもう糖質制限の話しもできません、情けないかぎりです、さてひとつだけ質問お願いします、私は自己血糖値を測っていますが就寝前測定で110-120早朝血糖値が大体120-130くらいでなかなか100を切りません、スーパー糖質制限で食後血糖値があまり上がらないのでhba1cが安定してるのかもですが糖新生が強すぎるのにインスリンの基礎分泌不足なのでしょうか?たまにスーパー糖質制限を超えてケトン食さらに1日1食をして人体実験みたいなことやりますがこれがいけないのでしょうか?もしこれが先生の言われる暁現象ならたとえばメトホルミンなとを服薬した方が良いのでしようか?毎週2-3回筋トレと有酸素運動もしています、ちなみに総コレステロールは300近くあり医者から薬をいわれますがスタチンの怖さを読んでますのできにしつませんながながとすみません、江部先生に命助けられた福岡の菊池です、いつか講演にも行くつもりです。感謝。
菊池由和 さん
拙著のご購入、ありがとうございます。
HbA1c:4.9-5.2%とは素晴らしいです。
「就寝前測定で110-120早朝血糖値が大体120-130くらい」
暁現象と考えられます。
空腹時血糖値130mg/dl未満なので、
日本糖尿病学会の合併症予防のてめの目標はクリアしているので
経過をみても良いと思います。
気持ち的に気になれば、メトグルコ内服は米国の第一選択剤なので内服もOKと思います。
2015年01月03日 (土)の本ブログ記事
「暁現象と糖新生とメトグルコ」
をご参照いただけば幸いです。
糖尿人においては、起床約1時間前から起床後2~3時間
インスリン作用が弱まり、肝臓の糖新生が抑制できず、空腹時血糖値が高値となりやすいです。
これを暁現象といいます。
拙著のご購入、ありがとうございます。
HbA1c:4.9-5.2%とは素晴らしいです。
「就寝前測定で110-120早朝血糖値が大体120-130くらい」
暁現象と考えられます。
空腹時血糖値130mg/dl未満なので、
日本糖尿病学会の合併症予防のてめの目標はクリアしているので
経過をみても良いと思います。
気持ち的に気になれば、メトグルコ内服は米国の第一選択剤なので内服もOKと思います。
2015年01月03日 (土)の本ブログ記事
「暁現象と糖新生とメトグルコ」
をご参照いただけば幸いです。
糖尿人においては、起床約1時間前から起床後2~3時間
インスリン作用が弱まり、肝臓の糖新生が抑制できず、空腹時血糖値が高値となりやすいです。
これを暁現象といいます。
2015/04/07(Tue) 15:58 | URL | ドクター江部 | 【編集】
お忙しいなか早速ご返事頂き恐縮です。江部先生の言われるとうりできるだけ服薬せずにこのままスーパー糖質制限頑張ってみます。ケトン食やプチ断食も続けてよろしいでしょうか?あと夏井先生の本とドクターかるぴんちよ、たがしゅうさんのブログ福島県のあさひクリニックの新井けいすけ先生とかも江部先生交流されるのでしょうか?それから香川県で講演会されるとのことですが九州での予定はありますか?よろしくお願いします、先生の本わたしの知り合いにいつも勧めていますがなかなか私のかかりつけ医者と同じで納得してくれる人少ないです、かなり数値の悪い人でもなんやかやと言い訳する人が多いのが残念です、大げさでなくもし江部先生の本に出会えなかったらわたしは今頃此の世にいなかったような気がします。本当にありがとうございます、これからの先生のご健勝を祈念します。感謝。
菊池由和 さん
基本、糖尿病治療や健康のためなら、スーパー糖質制限食で充分です。
ケトン食やプチ断食もそれで体調がよろしいならOKと思います。
夏井先生、たがしゅう先生は、よく会って食事会などしています。
北九州市は近いと思います。
糖質セイゲニストin北九州の三島学さんに、連絡をとってみては如何でしょう。
毎月1回、勉強会・糖質制限食事会・交流会を開催しておられます。
糖質セイゲニストin北九州には、医師や栄養士や看護師もおられます。
三島学さんは、学習塾の三島塾の塾長です。
一度三島さんにメールして、会に参加されてみては如何でしょう。
misimyk@yahoo.co.jp
基本、糖尿病治療や健康のためなら、スーパー糖質制限食で充分です。
ケトン食やプチ断食もそれで体調がよろしいならOKと思います。
夏井先生、たがしゅう先生は、よく会って食事会などしています。
北九州市は近いと思います。
糖質セイゲニストin北九州の三島学さんに、連絡をとってみては如何でしょう。
毎月1回、勉強会・糖質制限食事会・交流会を開催しておられます。
糖質セイゲニストin北九州には、医師や栄養士や看護師もおられます。
三島学さんは、学習塾の三島塾の塾長です。
一度三島さんにメールして、会に参加されてみては如何でしょう。
misimyk@yahoo.co.jp
2015/04/07(Tue) 20:08 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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