2015年01月18日 (日)
こんにちは。
しらねのぞるばさんから、ご自身の糖尿病体験(カロリー制限食 → 糖質制限食)と米国糖尿病学会と日本糖尿病学会のスタンスの違いについてコメントいただきました。
ありがとうございます。
「学会の推奨する通りの食事療法・運動療法を忠実に1年ほど継続・・・,
境界型糖尿病の方は改善どころか悪化する一方,ついに朝の血糖値が150を越える日がでてきたり,A1cもじわじわと上昇」
多くの日本の糖尿人が同じような目にあっていると思います。
例えば作家の宮本輝先生も、カロリー制限食で徐々に糖尿病が悪化していき、糖尿病腎症第3期に進行した時点で糖質制限食に変更されて、今は糖尿病腎症第1期に改善で、全てのデータが正常とのことです。
「これはおかしいと思い,糖質制限食に切り替えました.するとその月から即座に血糖値が改善し,以降現在まで3年以上継続してもまったく悪化はしていません.それどころか血糖値・HbA1cだけでなく,コレステロール・中性脂肪・血圧・肝機能・腎機能など,どの指標をみてもカロリー制限食の時代より優良になりました。」
素晴らしいデータ改善、良かったです。
カロリー制限食でコントロール不良となり、自分の頭で考えて糖質制限食に切り替えた糖尿人は、しらねのぞるばさんや宮本輝先生と同様に、速やかにデータが改善します。
日本全国の糖尿人の皆さん、或いは外国でも本ブログ読者の糖尿人の皆さん、とにかく早ければ早いほどいいので、糖質制限食を実践して糖尿病合併症を予防してください。
カロリー制限・高糖質食では、「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」が必ず生じるので、糖尿病合併症を防ぐことは困難なのです。
「日米の糖尿病学会のこれまでの文献を比較しますと,決定的に異なるのは,単に食事療法の炭水化物比率が高いか低いかというレベルの話ではなくて,一人の例外もなく一律の食事療法しか認めないのか(日本糖尿病学会),個人によって異なるとするのか(米国糖尿病学会),つまり根本理念において正反対なのです.」
仰る通りと思います。
<ADA食事療法ガイドラインの変遷>
1950年のガイドラインでは炭水化物40%を推奨。
1971年のガイドラインでは炭水化物45%に増えました。
1986年のガイドラインでさらに炭水化物60%と増加。
1994年のガイドラインでは、総摂取カロリーに対してタンパク質10~20%という規定がありますが、炭水化物・脂質の規定はなくなりました。
1994年のガイドラインの時、オリーブオイルたっぷりの地中海食も選択肢に加わわりました。
*1994年以降、ガイドラインでは炭水化物と脂肪のカロリー比を固定しなくなりました。
米国糖尿病学会は、1994年のガイドラインから、一律の食事療法を推奨することはなくなり、2013年には、患者ごとに個別に様々な食事パターン〔地中海食,ベジタリアン食,糖質制限食,低脂質食,カーボカウント・・・など〕が受容可能としました。
日本糖尿病学会の食品交換表初版は1965年に発行されました。
初版は「医師・栄養士・患者にすぐ役だつ糖尿病治療のための食品交換表」という名称でした。
解説には、食事療法の原則として
①適正なカロリー
②糖質量の制限
③糖質、たんぱく質、脂質のバランス
④ビタミンおよびミネラルの適正な補給
と記載されています。
なんと、初版には糖質量の制限という文言があったのです。
これが、1969年の第2版になると
①適正なカロリー(カロリーの制限)
②糖質、たんぱく質、脂質のバランス
③ビタミンおよびミネラルの適正な補給
と変更されて、「糖質量の制限」が削除されています。
糖尿病食事療法の原則から、「糖質制限」が消えて、「カロリー制限」が登場したのが2版です。
この第2版以降は、2013年の第7版に至るまで、一貫して唯一無二の食事療法(カロリー制限・高糖質食)を推奨し続けています。
しかもエビデンスとなる論文がないので、エビデンスレベルはコンセンサス(複数の人による合意)です。
つまりエビデンスないとわかってるのに、頑固に推奨し続けるという不可思議な状況に陥っています。
「健康を守るためのツールのひとつに過ぎなかった食品交換表を,それ自体自己目的化してしまい[注2],改訂のたびに「食の欧米化は悪」「脂肪は悪」,「食品交換表は日本人の理想食」という【イデオロギー】を持ち込まざるをえなくなりました. そしてその瞬間から,日本の糖尿病標準食は,EBM(Evidence Based Medicine)ではなくて,IBM(Ideology Based Medicine)に成り下がってしまいました.イデオロギーに支配されてしまったため,エビデンスを基礎とした米国糖尿病学会の結論(=つまりScience)とは対極の位置に自らを追い込んでしまったのです.」
全く同感です。
日本糖尿病学会はエビデンスがないと知っているのに、「カロリー制限・高糖質食」を唯一無二の食事療法として推奨し続けているのは、まさに、イデオロギー(観念論)の観点からです。
米国糖尿病学会が科学的立場を貫いているのに対して、日本糖尿病学会は科学的立場を放棄したに等しいですね。
「ぜひとも日本糖尿病学会には,科学の基本に立ち返っていただきたいと存じます.」
よくぞ言って下さいました。
全く、同感です。
江部康二
【15/01/17 しらねのぞるば
今回の日本病態栄養学会
江部先生
今回の日本病態栄養学会は実に多くのことがあり,何年かしたら「あの学会がEpoch Makingであった」と言われるかも知れませんね.
ポスターセッション会場にて,先生に初めてお目にかかれたのは光栄でした.
私は,一介の技術屋で,職場の定期健診で「血糖値が高い」と言われたので,糖尿病専門医である大学同期に相談したところ,「まだ投薬治療するほどではない.これを読め」と言われて,彼の奨める通りに,当時日本糖尿学会や日本糖尿病協会が発行していたパンフをすべて読み漁りました.
読むだけでなく,学会の推奨する通りの食事療法・運動療法を忠実に1年ほど継続したのですが,体重が少々落ちただけで(もともと肥満ではないので,これは当然),境界型糖尿病の方は改善どころか悪化する一方,ついに朝の血糖値が150を越える日がでてきたり,A1cもじわじわと上昇してくるに及んで,これはおかしいと思い,糖質制限食に切り替えました.
するとその月から即座に血糖値が改善し,以降現在まで3年以上継続してもまったく悪化はしていません.それどころか血糖値・HbA1cだけでなく,コレステロール・中性脂肪・血圧・肝機能・腎機能など,どの指標をみてもカロリー制限食の時代より優良になりました.
最初に相談した大学同期に最近の結果を見せると,いまだに首をひねっていますが(さすがに糖質制限食をやめろとは言わなくなりましたが.最初は猛反対していたのですが),私は自分のこの体験から,日本の糖尿病医療の根本に不信を抱くようになり,それ以降は内外の医学論文を読み漁って(仕事柄,科学文献なら自由にアクセスできますし,海外子会社の品質管理システム構築などの経験から,英語も統計もハードルにはなりません),米国糖尿病学会の文献は,日本糖尿学会のそれとはかなり異なることに気づいたので,ますます日本糖尿病学会が信用できなくなりました.
学会は「一般的には,高糖質のカロリー制限食で糖尿病は改善する.実績もある.」というかもしれませんが,万歩譲ってそれが正しいとしても,それは多数の統計的平均結果に過ぎません. 人間は,工場で大量生産される商品ではないのですから,多数の平均値=各個体の値ではありません.
平均でそうだからと言って,一人一人の例を見れば,改善効果の見られない場合,そして私のようにかえって悪化する場合もあるのですが,学会はこの「学会推奨の食事療法を忠実に守っても改善しない場合」について,ではその患者はどうすればいいのか,ここに一切口をつぐんだままなのが理解できません.
その点で現在の米国糖尿病学会は,「糖尿病の食事療法は一人一人異なっていて当然だ」というスタンスであり,私には自分の体験をふまえて,こちらの方が合理的と納得できます.
日米の糖尿病学会のこれまでの文献を比較しますと,決定的に異なるのは,単に食事療法の炭水化物比率が高いか低いかというレベルの話ではなくて,一人の例外もなく一律の食事療法しか認めないのか(日本糖尿病学会),個人によって異なるとするのか(米国糖尿病学会),つまり根本理念において正反対なのです.
私も技術屋の端くれとして断言できますが,医学もScienceである以上,正反対の主張が存在した場合,一方が正しくて一方が間違っているのは自明です.正反対だが両方とも正しいということはありえません.
昨今 日本糖尿病学会は「日本の食文化」を前面に打ち出して,米国とは正反対の現在のスタンスを正当化しようと試みていますが[注1],それは今回の「日本の伝統的料理の代表である京懐石は,実は高糖質ではなかった」ことで窮したはずです.
[注1]メディカル朝日 2014年9月号 p.28
「うれしいことに『和食:日本人の伝統的な食文化』が~ユネスコの無形文化遺産として登録された. この絶好の機会を活用して,私たち日本人にふさわしい糖尿病食事療法への正しい道を,基礎実験や臨床栄養学のエビデンスを基盤としながら確実に切り開く」
なぜ日本糖尿学会が,これほど一律の食事療法にこだわるのかといえば,それは食品交換表の存在だと思います.
今回の病態栄養学会でも自画自賛していましたが,本来食品交換表とは第2次世界大戦直後,つまり日本全体が食うや食わずの食糧不足・栄養失調だった時代,『肉が高くて買えないのなら魚や豆腐でもいいのです』『米がなかったら芋で我慢しましょう』と,最低限の栄養摂取を守るための『食品素材の交換』をわかりやすくまとめた,つまり栄養失調を防ぐ,ごく実用的な工夫を提示したに過ぎないのです.
実際 昭和30年代までは,日本の各地で,栄養士・保険所がこの食品交換表を元に地域単位の講習を行い,栄養不良児を減らすという大きな実績をあげました.ここまではよかったのです.
しかし高度成長以降,「食糧不足」という言葉が死語になった時点で,食品交換表は当初の役割を終えたはずです.この時に,各大学の栄養学部は「健康学部」とでも改名して,食生活のみにこだわるのではなく,日常活動・運動も含めた総合的な健康増進に目を向けてパラダイム転換すべきだったのです.
にもかかわらず,健康を守るためのツールのひとつに過ぎなかった食品交換表を,それ自体自己目的化してしまい[注2],改訂のたびに「食の欧米化は悪」「脂肪は悪」,「食品交換表は日本人の理想食」という【イデオロギー】を持ち込まざるをえなくなりました.
そしてその瞬間から,日本の糖尿病標準食は,EBM(Evidence Based Medicine)ではなくて,IBM(Ideology Based Medicine)に成り下がってしまいました.イデオロギーに支配されてしまったため,エビデンスを基礎とした米国糖尿病学会の結論(=つまりScience)とは対極の位置に自らを追い込んでしまったのです.
[注2] 第7版への食品交換表改訂の際に,食品の糖質含有量を記載することにつき,『食品交換表が使いにくくなるから反対だ』と言う方がおられたのは,その典型です.
「報道機関はなによりも真実の報道が使命」という基本原則を逸脱したとして某新聞が叩かれていますが,ぜひとも日本糖尿病学会には,科学の基本に立ち返っていただきたいと存じます.】
しらねのぞるばさんから、ご自身の糖尿病体験(カロリー制限食 → 糖質制限食)と米国糖尿病学会と日本糖尿病学会のスタンスの違いについてコメントいただきました。
ありがとうございます。
「学会の推奨する通りの食事療法・運動療法を忠実に1年ほど継続・・・,
境界型糖尿病の方は改善どころか悪化する一方,ついに朝の血糖値が150を越える日がでてきたり,A1cもじわじわと上昇」
多くの日本の糖尿人が同じような目にあっていると思います。
例えば作家の宮本輝先生も、カロリー制限食で徐々に糖尿病が悪化していき、糖尿病腎症第3期に進行した時点で糖質制限食に変更されて、今は糖尿病腎症第1期に改善で、全てのデータが正常とのことです。
「これはおかしいと思い,糖質制限食に切り替えました.するとその月から即座に血糖値が改善し,以降現在まで3年以上継続してもまったく悪化はしていません.それどころか血糖値・HbA1cだけでなく,コレステロール・中性脂肪・血圧・肝機能・腎機能など,どの指標をみてもカロリー制限食の時代より優良になりました。」
素晴らしいデータ改善、良かったです。
カロリー制限食でコントロール不良となり、自分の頭で考えて糖質制限食に切り替えた糖尿人は、しらねのぞるばさんや宮本輝先生と同様に、速やかにデータが改善します。
日本全国の糖尿人の皆さん、或いは外国でも本ブログ読者の糖尿人の皆さん、とにかく早ければ早いほどいいので、糖質制限食を実践して糖尿病合併症を予防してください。
カロリー制限・高糖質食では、「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」が必ず生じるので、糖尿病合併症を防ぐことは困難なのです。
「日米の糖尿病学会のこれまでの文献を比較しますと,決定的に異なるのは,単に食事療法の炭水化物比率が高いか低いかというレベルの話ではなくて,一人の例外もなく一律の食事療法しか認めないのか(日本糖尿病学会),個人によって異なるとするのか(米国糖尿病学会),つまり根本理念において正反対なのです.」
仰る通りと思います。
<ADA食事療法ガイドラインの変遷>
1950年のガイドラインでは炭水化物40%を推奨。
1971年のガイドラインでは炭水化物45%に増えました。
1986年のガイドラインでさらに炭水化物60%と増加。
1994年のガイドラインでは、総摂取カロリーに対してタンパク質10~20%という規定がありますが、炭水化物・脂質の規定はなくなりました。
1994年のガイドラインの時、オリーブオイルたっぷりの地中海食も選択肢に加わわりました。
*1994年以降、ガイドラインでは炭水化物と脂肪のカロリー比を固定しなくなりました。
米国糖尿病学会は、1994年のガイドラインから、一律の食事療法を推奨することはなくなり、2013年には、患者ごとに個別に様々な食事パターン〔地中海食,ベジタリアン食,糖質制限食,低脂質食,カーボカウント・・・など〕が受容可能としました。
日本糖尿病学会の食品交換表初版は1965年に発行されました。
初版は「医師・栄養士・患者にすぐ役だつ糖尿病治療のための食品交換表」という名称でした。
解説には、食事療法の原則として
①適正なカロリー
②糖質量の制限
③糖質、たんぱく質、脂質のバランス
④ビタミンおよびミネラルの適正な補給
と記載されています。
なんと、初版には糖質量の制限という文言があったのです。
これが、1969年の第2版になると
①適正なカロリー(カロリーの制限)
②糖質、たんぱく質、脂質のバランス
③ビタミンおよびミネラルの適正な補給
と変更されて、「糖質量の制限」が削除されています。
糖尿病食事療法の原則から、「糖質制限」が消えて、「カロリー制限」が登場したのが2版です。
この第2版以降は、2013年の第7版に至るまで、一貫して唯一無二の食事療法(カロリー制限・高糖質食)を推奨し続けています。
しかもエビデンスとなる論文がないので、エビデンスレベルはコンセンサス(複数の人による合意)です。
つまりエビデンスないとわかってるのに、頑固に推奨し続けるという不可思議な状況に陥っています。
「健康を守るためのツールのひとつに過ぎなかった食品交換表を,それ自体自己目的化してしまい[注2],改訂のたびに「食の欧米化は悪」「脂肪は悪」,「食品交換表は日本人の理想食」という【イデオロギー】を持ち込まざるをえなくなりました. そしてその瞬間から,日本の糖尿病標準食は,EBM(Evidence Based Medicine)ではなくて,IBM(Ideology Based Medicine)に成り下がってしまいました.イデオロギーに支配されてしまったため,エビデンスを基礎とした米国糖尿病学会の結論(=つまりScience)とは対極の位置に自らを追い込んでしまったのです.」
全く同感です。
日本糖尿病学会はエビデンスがないと知っているのに、「カロリー制限・高糖質食」を唯一無二の食事療法として推奨し続けているのは、まさに、イデオロギー(観念論)の観点からです。
米国糖尿病学会が科学的立場を貫いているのに対して、日本糖尿病学会は科学的立場を放棄したに等しいですね。
「ぜひとも日本糖尿病学会には,科学の基本に立ち返っていただきたいと存じます.」
よくぞ言って下さいました。
全く、同感です。
江部康二
【15/01/17 しらねのぞるば
今回の日本病態栄養学会
江部先生
今回の日本病態栄養学会は実に多くのことがあり,何年かしたら「あの学会がEpoch Makingであった」と言われるかも知れませんね.
ポスターセッション会場にて,先生に初めてお目にかかれたのは光栄でした.
私は,一介の技術屋で,職場の定期健診で「血糖値が高い」と言われたので,糖尿病専門医である大学同期に相談したところ,「まだ投薬治療するほどではない.これを読め」と言われて,彼の奨める通りに,当時日本糖尿学会や日本糖尿病協会が発行していたパンフをすべて読み漁りました.
読むだけでなく,学会の推奨する通りの食事療法・運動療法を忠実に1年ほど継続したのですが,体重が少々落ちただけで(もともと肥満ではないので,これは当然),境界型糖尿病の方は改善どころか悪化する一方,ついに朝の血糖値が150を越える日がでてきたり,A1cもじわじわと上昇してくるに及んで,これはおかしいと思い,糖質制限食に切り替えました.
するとその月から即座に血糖値が改善し,以降現在まで3年以上継続してもまったく悪化はしていません.それどころか血糖値・HbA1cだけでなく,コレステロール・中性脂肪・血圧・肝機能・腎機能など,どの指標をみてもカロリー制限食の時代より優良になりました.
最初に相談した大学同期に最近の結果を見せると,いまだに首をひねっていますが(さすがに糖質制限食をやめろとは言わなくなりましたが.最初は猛反対していたのですが),私は自分のこの体験から,日本の糖尿病医療の根本に不信を抱くようになり,それ以降は内外の医学論文を読み漁って(仕事柄,科学文献なら自由にアクセスできますし,海外子会社の品質管理システム構築などの経験から,英語も統計もハードルにはなりません),米国糖尿病学会の文献は,日本糖尿学会のそれとはかなり異なることに気づいたので,ますます日本糖尿病学会が信用できなくなりました.
学会は「一般的には,高糖質のカロリー制限食で糖尿病は改善する.実績もある.」というかもしれませんが,万歩譲ってそれが正しいとしても,それは多数の統計的平均結果に過ぎません. 人間は,工場で大量生産される商品ではないのですから,多数の平均値=各個体の値ではありません.
平均でそうだからと言って,一人一人の例を見れば,改善効果の見られない場合,そして私のようにかえって悪化する場合もあるのですが,学会はこの「学会推奨の食事療法を忠実に守っても改善しない場合」について,ではその患者はどうすればいいのか,ここに一切口をつぐんだままなのが理解できません.
その点で現在の米国糖尿病学会は,「糖尿病の食事療法は一人一人異なっていて当然だ」というスタンスであり,私には自分の体験をふまえて,こちらの方が合理的と納得できます.
日米の糖尿病学会のこれまでの文献を比較しますと,決定的に異なるのは,単に食事療法の炭水化物比率が高いか低いかというレベルの話ではなくて,一人の例外もなく一律の食事療法しか認めないのか(日本糖尿病学会),個人によって異なるとするのか(米国糖尿病学会),つまり根本理念において正反対なのです.
私も技術屋の端くれとして断言できますが,医学もScienceである以上,正反対の主張が存在した場合,一方が正しくて一方が間違っているのは自明です.正反対だが両方とも正しいということはありえません.
昨今 日本糖尿病学会は「日本の食文化」を前面に打ち出して,米国とは正反対の現在のスタンスを正当化しようと試みていますが[注1],それは今回の「日本の伝統的料理の代表である京懐石は,実は高糖質ではなかった」ことで窮したはずです.
[注1]メディカル朝日 2014年9月号 p.28
「うれしいことに『和食:日本人の伝統的な食文化』が~ユネスコの無形文化遺産として登録された. この絶好の機会を活用して,私たち日本人にふさわしい糖尿病食事療法への正しい道を,基礎実験や臨床栄養学のエビデンスを基盤としながら確実に切り開く」
なぜ日本糖尿学会が,これほど一律の食事療法にこだわるのかといえば,それは食品交換表の存在だと思います.
今回の病態栄養学会でも自画自賛していましたが,本来食品交換表とは第2次世界大戦直後,つまり日本全体が食うや食わずの食糧不足・栄養失調だった時代,『肉が高くて買えないのなら魚や豆腐でもいいのです』『米がなかったら芋で我慢しましょう』と,最低限の栄養摂取を守るための『食品素材の交換』をわかりやすくまとめた,つまり栄養失調を防ぐ,ごく実用的な工夫を提示したに過ぎないのです.
実際 昭和30年代までは,日本の各地で,栄養士・保険所がこの食品交換表を元に地域単位の講習を行い,栄養不良児を減らすという大きな実績をあげました.ここまではよかったのです.
しかし高度成長以降,「食糧不足」という言葉が死語になった時点で,食品交換表は当初の役割を終えたはずです.この時に,各大学の栄養学部は「健康学部」とでも改名して,食生活のみにこだわるのではなく,日常活動・運動も含めた総合的な健康増進に目を向けてパラダイム転換すべきだったのです.
にもかかわらず,健康を守るためのツールのひとつに過ぎなかった食品交換表を,それ自体自己目的化してしまい[注2],改訂のたびに「食の欧米化は悪」「脂肪は悪」,「食品交換表は日本人の理想食」という【イデオロギー】を持ち込まざるをえなくなりました.
そしてその瞬間から,日本の糖尿病標準食は,EBM(Evidence Based Medicine)ではなくて,IBM(Ideology Based Medicine)に成り下がってしまいました.イデオロギーに支配されてしまったため,エビデンスを基礎とした米国糖尿病学会の結論(=つまりScience)とは対極の位置に自らを追い込んでしまったのです.
[注2] 第7版への食品交換表改訂の際に,食品の糖質含有量を記載することにつき,『食品交換表が使いにくくなるから反対だ』と言う方がおられたのは,その典型です.
「報道機関はなによりも真実の報道が使命」という基本原則を逸脱したとして某新聞が叩かれていますが,ぜひとも日本糖尿病学会には,科学の基本に立ち返っていただきたいと存じます.】
NHKの「ためしてガッテン」の『痴呆特集』にて
◎カロリー制限で、悪化させないことが大切
と強調して、反対意見も無しに垂れ流されました><
◎清原氏推奨治療法で糖尿病患者が増加したことは無報道
でした。公共放送でこんなの流して良いんですか><
◎カロリー制限で、悪化させないことが大切
と強調して、反対意見も無しに垂れ流されました><
◎清原氏推奨治療法で糖尿病患者が増加したことは無報道
でした。公共放送でこんなの流して良いんですか><
2015/01/18(Sun) 23:11 | URL | らこ | 【編集】
健診で高血糖が指摘された1人です。先生の仰るとおり、主食を減らし、お酒も焼酎かハイボールに変えて、毎日ウォーキングを始めたところ、1か月で体重も5キロ減り、血糖値もかなり改善されました。それでもまだ肥満気味ですが、過去に何度もダイイエットを失敗してきた者としては、この糖質制限がいまだに主流の治療とならない日本の学会はいったい何を考えてるのだろうと思います。
夏井先生は「糖質制限が広まると、インスリン注射が使われなくなり、医者や製薬会社が干上がる」と仰てますが、言い方は悪いですが、まるで原子力ムラを思い浮かべてしまいます。間違いなく効果は出てるわけですから、本当の主流の治療法となることを願ってやみません。
夏井先生は「糖質制限が広まると、インスリン注射が使われなくなり、医者や製薬会社が干上がる」と仰てますが、言い方は悪いですが、まるで原子力ムラを思い浮かべてしまいます。間違いなく効果は出てるわけですから、本当の主流の治療法となることを願ってやみません。
2015/01/19(Mon) 05:39 | URL | 通りすがり | 【編集】
らこ さん
清原氏の久山町研究で、米の摂取量が多いと認知症になりやすいことも報告されています。
折角信頼度の高い良い研究をされているのですから、正確な情報を発信して欲しいですね。
2012年10月10日 (水)の本ブログ記事
久山町研究 「米」の摂取量が少ないと、認知症リスク低下
をご参照ください。
清原氏の久山町研究で、米の摂取量が多いと認知症になりやすいことも報告されています。
折角信頼度の高い良い研究をされているのですから、正確な情報を発信して欲しいですね。
2012年10月10日 (水)の本ブログ記事
久山町研究 「米」の摂取量が少ないと、認知症リスク低下
をご参照ください。
2015/01/19(Mon) 07:59 | URL | ドクター江部 | 【編集】
日本臨床2014年4月号pp601-606
『久山町研究における認知症の疫学』
清 原 裕
4)食事性因子
海外の追跡研究では、地中海式食事法(オリーブオイル、穀物、野菜、果物、ナッツ、豆、魚、鶏肉を中心とした食事に少量のワイン)はADのリスクを減少させるという報告が散見される。しかし、我が国には伝統に育まれた固有の食文化があ り、海外の食生活をそのまま国内に持ち込むことはなかなかできない。そこで、1988年 に設定した久山町集団のうち食事調査を受けた認知症のない60-80歳の1,006人を対象にした追跡研究において、我が国の地域住民が有する様々な食事パターンの中で認知症発症に影響を与えるものを検証した。
はじめに追跡開始時の食事調査において、縮小ランク回帰法によりこれまで認知症と関係があると報告されている栄養素と関連する食事パターンを検討すると、幾つかの食事パターンのうち大豆・大豆製品、緑黄色野菜、淡色野菜、海藻類、牛乳・乳製品の摂取量が多く、米の摂取量が少ないという食事パターンが抽出されこれが認知症に関連する可能性のある栄養素との相関が最も強かった[8]。この食事パターンには、果物・果物ジュース・イモ類、魚の摂取量が多く、酒の摂取量が少ないという傾向もみられた。
次にこの食事パ ターンのスコアで対象者を4等分して15年間追跡し、認知症発症に対する影響を多変量解析で他の危険因子を調整して検討した。そ の結果、これらの食品を多く摂取している群ほど全認知症の発症リスクが有意に低かった(図2)[5]。病型別にみると、この関係はVaDおよびADでも認められた。
減らすとよい食品となった米は、単品でみると認知症発症と関連がなかった。一定の摂取カロリーの中で、米(ごはん)の摂取量が多いほど他の食品(おかず)の量が減ってしまうので、このようなパターンが出たものと思われる。主食(米)に偏らず、主菜・副菜をしっかり摂ってバランスの良い食事を心がけることが認知症のリスクを減らすうえで有効と考えられる。
5) Yoshitake T et al: Incidence and risk factors of vascular demenda and Alzheimer's disease in a
defined elderly Japanese population: The Hisayama Study. Neurology 45:1161-1168, 1995。
http://www.neurology.org/content/45/6/1161.abstract
8) Ozawa M, et al: Dietary patterns and risk of dementia in an elderly Japanese population:the
Hisayama Study. Am J Clin Nut 97:1076-1082, 2013.
http://ajcn.nutrition.org/content/97/5/1076.full
『久山町研究における認知症の疫学』
清 原 裕
4)食事性因子
海外の追跡研究では、地中海式食事法(オリーブオイル、穀物、野菜、果物、ナッツ、豆、魚、鶏肉を中心とした食事に少量のワイン)はADのリスクを減少させるという報告が散見される。しかし、我が国には伝統に育まれた固有の食文化があ り、海外の食生活をそのまま国内に持ち込むことはなかなかできない。そこで、1988年 に設定した久山町集団のうち食事調査を受けた認知症のない60-80歳の1,006人を対象にした追跡研究において、我が国の地域住民が有する様々な食事パターンの中で認知症発症に影響を与えるものを検証した。
はじめに追跡開始時の食事調査において、縮小ランク回帰法によりこれまで認知症と関係があると報告されている栄養素と関連する食事パターンを検討すると、幾つかの食事パターンのうち大豆・大豆製品、緑黄色野菜、淡色野菜、海藻類、牛乳・乳製品の摂取量が多く、米の摂取量が少ないという食事パターンが抽出されこれが認知症に関連する可能性のある栄養素との相関が最も強かった[8]。この食事パターンには、果物・果物ジュース・イモ類、魚の摂取量が多く、酒の摂取量が少ないという傾向もみられた。
次にこの食事パ ターンのスコアで対象者を4等分して15年間追跡し、認知症発症に対する影響を多変量解析で他の危険因子を調整して検討した。そ の結果、これらの食品を多く摂取している群ほど全認知症の発症リスクが有意に低かった(図2)[5]。病型別にみると、この関係はVaDおよびADでも認められた。
減らすとよい食品となった米は、単品でみると認知症発症と関連がなかった。一定の摂取カロリーの中で、米(ごはん)の摂取量が多いほど他の食品(おかず)の量が減ってしまうので、このようなパターンが出たものと思われる。主食(米)に偏らず、主菜・副菜をしっかり摂ってバランスの良い食事を心がけることが認知症のリスクを減らすうえで有効と考えられる。
5) Yoshitake T et al: Incidence and risk factors of vascular demenda and Alzheimer's disease in a
defined elderly Japanese population: The Hisayama Study. Neurology 45:1161-1168, 1995。
http://www.neurology.org/content/45/6/1161.abstract
8) Ozawa M, et al: Dietary patterns and risk of dementia in an elderly Japanese population:the
Hisayama Study. Am J Clin Nut 97:1076-1082, 2013.
http://ajcn.nutrition.org/content/97/5/1076.full
2015/01/19(Mon) 12:42 | URL | 精神科医師A | 【編集】
先日は「豚皮を揚げて食べる会in京都」参加の皆様お疲れ様でした。
幹事様、夏井先生、江部先生、いつもはるばる遠路山梨からポークおじさん林さんお疲れ様でした。
私は、三回目の出席でしたが、相変わらずの出席者全員が四時間余り立ちっ放し。
糖質セイゲニストは皆様元気一杯です。
夏井先生にいたっては、二次会居酒屋でも立ちっ放しでした!(汗)
特に二次会でのかけあい(?)江部先生、夏井先生の大阪人からみても面白かったです!(笑)
私も、昨年6月からこの「糖質制限」を始めました。
最初は従来の「カロリー制限」とは真逆と言っても過言ではないダイエット方法だったので、始める1ヶ月前に、効果を自身で二週間ずつ(味付けなし食パンvsフライドチキンマヨネーズ掛け)確かめた(というより、信用出来なかったというのが本音です。すいません)のが、今となってはいい思い出です。(笑)
今思うと、先生のおっしゃる通り「カロリー制限」や「単品食品ダイエット」は続きませんし、半年前後からリバウンドします。→意志の弱さも手伝い挫折の繰り返し(泣)
そのあげくBMI37の病的肥満に。私の中では、ダイエット=つらく体調不良が起こるもの。と思っていたのですが…
しかし、この糖質制限は、始めて約8ヶ月経ちますが、リバウンドせず維持できております。そして、何より体調不良が治るので止める気が起こりません。
冬も折り返し時期ですが、肥満の割には毎年2~3回は風邪をひいてたのですが、今季は未だひいてません!(嬉)
しかも去年より約20キロも減量してるのに!(驚)
これは、糖質制限により日中食後の睡魔がなくなり、夜に熟睡出来るので、翌日寝不足などがなく身体の抵抗力が向上している要因などが大きいと思います。血流も改善したのか、使い捨てカイロ今季は使ってないです。
江部先生がご持参された「モリドルノンシュガーチョコレート ビター」がとても美味しかったので注文させて頂きました!
お陰様で糖質依存症から脱却はしたものの、時々ブラックコーヒーとチョコレートは食べたくなる時は、市販のカカオ95%チョコレートなどを食していましたが、さすがに苦味が多く苦慮していました。(お値段も良心的で、g単価もさほど変わりなく、このお値段であの味ならば即買いです!)
何事も事前の情報収集や口コミも大事ですが、やっぱり最後は自身で確かめるのが大事ということを改めて実感しました。
幹事様、夏井先生、江部先生、いつもはるばる遠路山梨からポークおじさん林さんお疲れ様でした。
私は、三回目の出席でしたが、相変わらずの出席者全員が四時間余り立ちっ放し。
糖質セイゲニストは皆様元気一杯です。
夏井先生にいたっては、二次会居酒屋でも立ちっ放しでした!(汗)
特に二次会でのかけあい(?)江部先生、夏井先生の大阪人からみても面白かったです!(笑)
私も、昨年6月からこの「糖質制限」を始めました。
最初は従来の「カロリー制限」とは真逆と言っても過言ではないダイエット方法だったので、始める1ヶ月前に、効果を自身で二週間ずつ(味付けなし食パンvsフライドチキンマヨネーズ掛け)確かめた(というより、信用出来なかったというのが本音です。すいません)のが、今となってはいい思い出です。(笑)
今思うと、先生のおっしゃる通り「カロリー制限」や「単品食品ダイエット」は続きませんし、半年前後からリバウンドします。→意志の弱さも手伝い挫折の繰り返し(泣)
そのあげくBMI37の病的肥満に。私の中では、ダイエット=つらく体調不良が起こるもの。と思っていたのですが…
しかし、この糖質制限は、始めて約8ヶ月経ちますが、リバウンドせず維持できております。そして、何より体調不良が治るので止める気が起こりません。
冬も折り返し時期ですが、肥満の割には毎年2~3回は風邪をひいてたのですが、今季は未だひいてません!(嬉)
しかも去年より約20キロも減量してるのに!(驚)
これは、糖質制限により日中食後の睡魔がなくなり、夜に熟睡出来るので、翌日寝不足などがなく身体の抵抗力が向上している要因などが大きいと思います。血流も改善したのか、使い捨てカイロ今季は使ってないです。
江部先生がご持参された「モリドルノンシュガーチョコレート ビター」がとても美味しかったので注文させて頂きました!
お陰様で糖質依存症から脱却はしたものの、時々ブラックコーヒーとチョコレートは食べたくなる時は、市販のカカオ95%チョコレートなどを食していましたが、さすがに苦味が多く苦慮していました。(お値段も良心的で、g単価もさほど変わりなく、このお値段であの味ならば即買いです!)
何事も事前の情報収集や口コミも大事ですが、やっぱり最後は自身で確かめるのが大事ということを改めて実感しました。
2015/01/19(Mon) 14:47 | URL | 岸和田のセイゲニスト | 【編集】
通りすがり さん
データ、症状の改善、良かったです。
理論的に考えて、糖尿病合併症を予防できる食事療法は「糖質制限食」以外にはありません。
一刻も早い普及を願うものです。
データ、症状の改善、良かったです。
理論的に考えて、糖尿病合併症を予防できる食事療法は「糖質制限食」以外にはありません。
一刻も早い普及を願うものです。
2015/01/19(Mon) 21:09 | URL | ドクター江部 | 【編集】
精神科医師A さん
久山町研究、日本臨床2014年4月号pp601-606 なら、最新情報ですね。
日本糖尿病学会の糖尿病食「糖質50~60%」は、どう考えても、米過剰です。
「大豆・大豆製品、緑黄色野菜、淡色野菜、海藻類、牛乳・乳製品の摂取量が多く、米の摂取量が少ないという食事パターン」
『このパターンが認知症の発症リスクが低かった』・・・って、これってほぼ「糖質制限食」ではないですか!
久山町研究、日本臨床2014年4月号pp601-606 なら、最新情報ですね。
日本糖尿病学会の糖尿病食「糖質50~60%」は、どう考えても、米過剰です。
「大豆・大豆製品、緑黄色野菜、淡色野菜、海藻類、牛乳・乳製品の摂取量が多く、米の摂取量が少ないという食事パターン」
『このパターンが認知症の発症リスクが低かった』・・・って、これってほぼ「糖質制限食」ではないですか!
2015/01/19(Mon) 21:17 | URL | ドクター江部 | 【編集】
岸和田のセイゲニストさん
「豚皮を揚げて食べる会in京都」お疲れ様でした。
とても楽しい会でしたね。
20kgの減量、体調良好も良かったです。
『最初は従来の「カロリー制限」とは真逆と言っても過言ではないダイエット方法だったので、始める1ヶ月前に、効果を自身で二週間ずつ(味付けなし食パンvsフライドチキンマヨネーズ掛け)確かめた(というより、信用出来なかったというのが本音です。すいません)』
まさに自分の頭で考え、自分の身体で実験されたわけで
素晴らしいの一言です。
江部康二
「豚皮を揚げて食べる会in京都」お疲れ様でした。
とても楽しい会でしたね。
20kgの減量、体調良好も良かったです。
『最初は従来の「カロリー制限」とは真逆と言っても過言ではないダイエット方法だったので、始める1ヶ月前に、効果を自身で二週間ずつ(味付けなし食パンvsフライドチキンマヨネーズ掛け)確かめた(というより、信用出来なかったというのが本音です。すいません)』
まさに自分の頭で考え、自分の身体で実験されたわけで
素晴らしいの一言です。
江部康二
2015/01/19(Mon) 21:29 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ご返答ありがとうございます。糖質制限は意外とお腹がすかなくなるんですよね(笑)。ラーメンとかそば、丼大好きだった自分ですが、今はそんなにそそられません。
もう一つだけ、お伺いします。。仕事中、口が寂しくなり、フリスク系だけ唯一口にしているのですが、糖質制限となっているのでしょうか?一応糖類はゼロとなっているし、人工甘味料は血糖値を上げないとは聞いているんですが。
もう一つだけ、お伺いします。。仕事中、口が寂しくなり、フリスク系だけ唯一口にしているのですが、糖質制限となっているのでしょうか?一応糖類はゼロとなっているし、人工甘味料は血糖値を上げないとは聞いているんですが。
2015/01/20(Tue) 02:02 | URL | 通りすがり | 【編集】
通りすがり さん
クラシエの
フリスク (ペパーミント)
栄養成分表
1箱(7g)当たり
[熱量 21kcal/たんぱく質 0g/脂質 0g/炭水化物 7g/ナトリウム 0mg/糖類 0g]
糖類ゼロということは砂糖やブドウ糖といった二糖類と単糖類が入っていないということです。
炭水化物7gのうち、全てが人工甘味料なら血糖値はあげません。
しかしマルチトールとかが入っているなら血糖値を砂糖の半分くらいあげます。
メーカーに確認してみては如何でしょう?
クラシエの
フリスク (ペパーミント)
栄養成分表
1箱(7g)当たり
[熱量 21kcal/たんぱく質 0g/脂質 0g/炭水化物 7g/ナトリウム 0mg/糖類 0g]
糖類ゼロということは砂糖やブドウ糖といった二糖類と単糖類が入っていないということです。
炭水化物7gのうち、全てが人工甘味料なら血糖値はあげません。
しかしマルチトールとかが入っているなら血糖値を砂糖の半分くらいあげます。
メーカーに確認してみては如何でしょう?
2015/01/20(Tue) 09:16 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ご丁寧な回答で、本当にありがとうございます。確認してみます。
2015/01/20(Tue) 14:56 | URL | 通りすがり | 【編集】
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