2014年12月21日 (日)
【14/12/19 アンナ
私もお聞きしたかったのです。
こんばんは。
私も今日のお話は以前から気になっていました。
私がスーパー糖質制限を始めたきっかけは、食後糖質1gあたり2.5㎎ /dlの上昇がみられたからです。
1年半経過した頃には、糖質1gあたり4.5㎎ /dlの上昇となりました。
体重が45㎏なので、糖尿人としては妥当な上昇率なのだとは思うのですが、明らかに耐糖能が低下しています。
空腹時は以前同様80㎎/dl前後のままなのですが、どうすればよいか悩んでいます。
もちろん糖質制限が体に良いのは身を持ってわかっております。
ありとあらゆる不調が改善し、スーパー糖質制限2年半の今、人生で一番の健康体だと自負しております。
江部先生のお陰で超健康と引き締まった体を手に入れた私は幸せです。
これ以上を求めるのは贅沢だと思うのですが、 糖耐能の低下はやはり気になります。
インスリンのプール能力が無くなったのでしょうか。。。? 】
【14/12/20 SHUKAN
糖質制限と耐糖能
WHOのTRS(Technical Report Series)727
http://whqlibdoc.who.int/trs/WHO_TRS_727.pdf
の99頁には、糖負荷試験前には150g/日以上の炭水化物を3日以上摂取するようにと書かれています。(日本糖尿病学会の報告にもあったかと思います)
耐糖能低下が明確な私は、糖負荷試験などする気にはもちろんなりません。
以下は私の想像ですが、耐糖能が正常な人でも検査前に糖質を制限すると、膵臓のβ細胞がインスリンを作るのを休んでしまうのではないでしょうか。
そして、検査前に糖質を摂取するとβ細胞が呼び覚まされる(当然個人差はあると思いますが)のではないかと思いますがいかがでしょうか。
もし、このようなことがあるとすれば糖質制限で耐糖能が低下するということはそれほど心配が要らないと思うのですが。】
【14/12/20 おかだ
耐糖能
そもそも「耐糖能」とは検索してみると「 グルコースの処理能力の指標で,通常グルコースを経口もしくは血管内に投与し,一定時間後,もしくは経時的に血中グルコース濃度を定量して判断する.糖尿病の基礎検査の一つ」と有ります。
すなわち、追加分泌のインスリンの分泌能を調べる検査です。インスリン分泌は、血糖上昇に対するもの(追加分泌)と、ずっと出続けている基礎分泌が有ります。
すなわち、急激な血糖値上昇という危機に対応する分泌です。糖質制限をしていると、この危機が訪れないので、ひょっとして体はスクランブル体制を解いている場合があるかもしれません。
その結果、糖負荷試験(OGTT)をすると2時間後の血糖値が、糖質制限前より上昇します。これをみて、普通の先生は糖質制限をすると「耐糖能」落ちるというでしょう。
そもそも、糖質制限をしていれば、75gのグルコースを飲むという馬鹿なことはしません。
また、OGTTを施工する数日前は炭水化物を三食しっかり摂るようにとのことです。
糖尿病の方が糖質制限をすると、殆どの場合、HOMA-β(インスリン分泌能)とHOMA-R)インスリン抵抗性)が改善されます。
例えにならないかもしれませんが、禁煙して久しぶりにタバコを吸うとクラクラしますね。これを「耐ニコチン能」が悪くなったって言いますか。という話だと考えます。】
こんにちは。
糖質制限と耐糖能について、アンナさん、 SHUKAN さん、岡田先生からコメントをいただきました。
ありがとうございます。
結論から言えば、糖質制限食で耐糖能がどうなるかは、個人差があるようです。
つまり耐糖能が良くなる人もいれば、低下する人もいるようです。
ともあれ、糖尿病と既にわかっている人が、耐糖能検査である75g経口ブドウ糖負荷試験を受けるのは、高血糖というリスクが必発なので原則的にはしません。
予備軍の場合は確認のために、75g経口ブドウ糖負荷試験をすることはあります。
アンナさんも、すでに、「糖質1gあたり4.5㎎ /dlの上昇」、とわかっているならば、どうしても結果を確認したい場合以外は、75g経口ブドウ糖負荷試験をする必要はないと思います。
現実には糖質制限食を実践すれば、血糖コントロールは良好で合併症の恐れもないのでそれでいいと思います。
私自身も2002年に糖尿病の診断基準を満たしましたが、2014年現在まで、75g経口ブドウ糖負荷試験は一回もしていません。
2型糖尿病の診断基準をしっかり満たした人が、1年間のスーパー糖質制限食実践で血糖値もHbA1cも正常値となり、試しに白ご飯を一人前(糖質量は55g)摂取しても、血糖はピーク140mg/dlを超えなくなった例もあります。
これは、スーパー糖質制限食で膵臓が休養できて、β細胞が回復して耐糖能も改善したためと考えられます。
また本ブログの読者の方々で、糖質制限食で耐糖能改善されたかたは多数おられます。
2008/10/29のブログ「糖質制限食と耐糖能改善」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-590.html
などもご参照いただけば幸いです。
一方、アンナさんと同様、耐糖能が悪化したとのコメントも複数ありました。
以下は江部康二のHOMA-βの推移です。正常値「40-60」です。
HOMA-βは経口血糖負荷試験時の2時間値のインスリン分泌量と、よく相関するとされています。
ある程度の波はありましたが、10年間経過をみるとHOMA-βが正常化しています。
もっともHOMA-βは正常化しましたが、今も糖尿病です。
2004年4月:12
2008年8月:21
2009年10月:29
2012年3月:40
2014年4月:40
2014年9月:49
以下に糖質制限食と耐糖能に関する論文をあげてみましたので参考にしてください。
<糖質制限食と耐糖能に関する研究論文>
1)
新潟労災病院消化器内科部長前川智先生の論文
「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」
Diabetes, Metabolic syndrome, Obesity, Target and Therapy
(ニュージーランドの英文雑誌)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4063858/ → ここで全文が閲覧可能です。
Diabetes Metab Syndr Obes. 2014; 7: 195–201.
Retrospective study on the efficacy of a low-carbohydrate diet for impaired glucose tolerance
Satoshi Maekawa,1 Tetsuya Kawahara,2 Ryosuke Nomura,1 Takayuki Murase,1 Yasuyoshi Ann,1 Masayuki Oeholm,1 and Masaru Harada3
12ヶ月間の低炭水化物ダイエット(120g/日の糖質)により、境界型糖尿病36名中25名(69.4%)が、OGTTで正常化。
11名(30%)は境界型(IGT)のまま。
糖尿病発症は0名(0%)。
対照群(普通食)36名中、3名(8%)が正常化。
28名(78%)は不変でIGTのまま。
5名(14%)が糖尿病発症です。
糖質制限食実践により、境界型糖尿病の耐糖能が69%も正常化していて、対照群に比べて素晴らしい成果です。
2)
「糖質制限食を行うと耐糖能が低下する」という説を最初に唱えたのは、ヒムスワースです。
「健康人に糖質の少ない食事を1週間与えて糖負荷試験を行った。高糖質食を与えたときには耐糖能は正常であったのに、低糖質食によって糖尿病と判定されるほどに耐糖能が悪化した。」
というのが、ヒムスワースが1935年に発表した論文の結論です。
Himsworth HP. The dietetic factor determining the glucose tolerance and sensitivity to insulin of healthy men. Clin Sci 2, 67-94, 1935.
3)
ウィルカーソンらは「糖質制限食を行っても耐糖能は低下しない」という論文を発表しました。
1960年、ウィルカーソン(Wilkerson)らが、複数の受刑者を被験者として低糖質食が耐糖能に与える影響を再検討して、糖質の摂取量を1日50グラムに制限しても、耐糖能には大きな影響を及ぼさないという報告を行いました。
この報告がNew England Journal of Medicineという影響力の大きな医学誌に掲載されました。
Wilkerson HLC, Hyman C, Kaufman M, McCuistion AC, Francis JO. Diagnostic evaluation of oral glucose tolerance tests in nondiabetic subjects after various levels of carbohydrate intake. N Engl J Med 262, 1047-1053, 1960.
江部康二
私もお聞きしたかったのです。
こんばんは。
私も今日のお話は以前から気になっていました。
私がスーパー糖質制限を始めたきっかけは、食後糖質1gあたり2.5㎎ /dlの上昇がみられたからです。
1年半経過した頃には、糖質1gあたり4.5㎎ /dlの上昇となりました。
体重が45㎏なので、糖尿人としては妥当な上昇率なのだとは思うのですが、明らかに耐糖能が低下しています。
空腹時は以前同様80㎎/dl前後のままなのですが、どうすればよいか悩んでいます。
もちろん糖質制限が体に良いのは身を持ってわかっております。
ありとあらゆる不調が改善し、スーパー糖質制限2年半の今、人生で一番の健康体だと自負しております。
江部先生のお陰で超健康と引き締まった体を手に入れた私は幸せです。
これ以上を求めるのは贅沢だと思うのですが、 糖耐能の低下はやはり気になります。
インスリンのプール能力が無くなったのでしょうか。。。? 】
【14/12/20 SHUKAN
糖質制限と耐糖能
WHOのTRS(Technical Report Series)727
http://whqlibdoc.who.int/trs/WHO_TRS_727.pdf
の99頁には、糖負荷試験前には150g/日以上の炭水化物を3日以上摂取するようにと書かれています。(日本糖尿病学会の報告にもあったかと思います)
耐糖能低下が明確な私は、糖負荷試験などする気にはもちろんなりません。
以下は私の想像ですが、耐糖能が正常な人でも検査前に糖質を制限すると、膵臓のβ細胞がインスリンを作るのを休んでしまうのではないでしょうか。
そして、検査前に糖質を摂取するとβ細胞が呼び覚まされる(当然個人差はあると思いますが)のではないかと思いますがいかがでしょうか。
もし、このようなことがあるとすれば糖質制限で耐糖能が低下するということはそれほど心配が要らないと思うのですが。】
【14/12/20 おかだ
耐糖能
そもそも「耐糖能」とは検索してみると「 グルコースの処理能力の指標で,通常グルコースを経口もしくは血管内に投与し,一定時間後,もしくは経時的に血中グルコース濃度を定量して判断する.糖尿病の基礎検査の一つ」と有ります。
すなわち、追加分泌のインスリンの分泌能を調べる検査です。インスリン分泌は、血糖上昇に対するもの(追加分泌)と、ずっと出続けている基礎分泌が有ります。
すなわち、急激な血糖値上昇という危機に対応する分泌です。糖質制限をしていると、この危機が訪れないので、ひょっとして体はスクランブル体制を解いている場合があるかもしれません。
その結果、糖負荷試験(OGTT)をすると2時間後の血糖値が、糖質制限前より上昇します。これをみて、普通の先生は糖質制限をすると「耐糖能」落ちるというでしょう。
そもそも、糖質制限をしていれば、75gのグルコースを飲むという馬鹿なことはしません。
また、OGTTを施工する数日前は炭水化物を三食しっかり摂るようにとのことです。
糖尿病の方が糖質制限をすると、殆どの場合、HOMA-β(インスリン分泌能)とHOMA-R)インスリン抵抗性)が改善されます。
例えにならないかもしれませんが、禁煙して久しぶりにタバコを吸うとクラクラしますね。これを「耐ニコチン能」が悪くなったって言いますか。という話だと考えます。】
こんにちは。
糖質制限と耐糖能について、アンナさん、 SHUKAN さん、岡田先生からコメントをいただきました。
ありがとうございます。
結論から言えば、糖質制限食で耐糖能がどうなるかは、個人差があるようです。
つまり耐糖能が良くなる人もいれば、低下する人もいるようです。
ともあれ、糖尿病と既にわかっている人が、耐糖能検査である75g経口ブドウ糖負荷試験を受けるのは、高血糖というリスクが必発なので原則的にはしません。
予備軍の場合は確認のために、75g経口ブドウ糖負荷試験をすることはあります。
アンナさんも、すでに、「糖質1gあたり4.5㎎ /dlの上昇」、とわかっているならば、どうしても結果を確認したい場合以外は、75g経口ブドウ糖負荷試験をする必要はないと思います。
現実には糖質制限食を実践すれば、血糖コントロールは良好で合併症の恐れもないのでそれでいいと思います。
私自身も2002年に糖尿病の診断基準を満たしましたが、2014年現在まで、75g経口ブドウ糖負荷試験は一回もしていません。
2型糖尿病の診断基準をしっかり満たした人が、1年間のスーパー糖質制限食実践で血糖値もHbA1cも正常値となり、試しに白ご飯を一人前(糖質量は55g)摂取しても、血糖はピーク140mg/dlを超えなくなった例もあります。
これは、スーパー糖質制限食で膵臓が休養できて、β細胞が回復して耐糖能も改善したためと考えられます。
また本ブログの読者の方々で、糖質制限食で耐糖能改善されたかたは多数おられます。
2008/10/29のブログ「糖質制限食と耐糖能改善」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-590.html
などもご参照いただけば幸いです。
一方、アンナさんと同様、耐糖能が悪化したとのコメントも複数ありました。
以下は江部康二のHOMA-βの推移です。正常値「40-60」です。
HOMA-βは経口血糖負荷試験時の2時間値のインスリン分泌量と、よく相関するとされています。
ある程度の波はありましたが、10年間経過をみるとHOMA-βが正常化しています。
もっともHOMA-βは正常化しましたが、今も糖尿病です。
2004年4月:12
2008年8月:21
2009年10月:29
2012年3月:40
2014年4月:40
2014年9月:49
以下に糖質制限食と耐糖能に関する論文をあげてみましたので参考にしてください。
<糖質制限食と耐糖能に関する研究論文>
1)
新潟労災病院消化器内科部長前川智先生の論文
「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」
Diabetes, Metabolic syndrome, Obesity, Target and Therapy
(ニュージーランドの英文雑誌)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4063858/ → ここで全文が閲覧可能です。
Diabetes Metab Syndr Obes. 2014; 7: 195–201.
Retrospective study on the efficacy of a low-carbohydrate diet for impaired glucose tolerance
Satoshi Maekawa,1 Tetsuya Kawahara,2 Ryosuke Nomura,1 Takayuki Murase,1 Yasuyoshi Ann,1 Masayuki Oeholm,1 and Masaru Harada3
12ヶ月間の低炭水化物ダイエット(120g/日の糖質)により、境界型糖尿病36名中25名(69.4%)が、OGTTで正常化。
11名(30%)は境界型(IGT)のまま。
糖尿病発症は0名(0%)。
対照群(普通食)36名中、3名(8%)が正常化。
28名(78%)は不変でIGTのまま。
5名(14%)が糖尿病発症です。
糖質制限食実践により、境界型糖尿病の耐糖能が69%も正常化していて、対照群に比べて素晴らしい成果です。
2)
「糖質制限食を行うと耐糖能が低下する」という説を最初に唱えたのは、ヒムスワースです。
「健康人に糖質の少ない食事を1週間与えて糖負荷試験を行った。高糖質食を与えたときには耐糖能は正常であったのに、低糖質食によって糖尿病と判定されるほどに耐糖能が悪化した。」
というのが、ヒムスワースが1935年に発表した論文の結論です。
Himsworth HP. The dietetic factor determining the glucose tolerance and sensitivity to insulin of healthy men. Clin Sci 2, 67-94, 1935.
3)
ウィルカーソンらは「糖質制限食を行っても耐糖能は低下しない」という論文を発表しました。
1960年、ウィルカーソン(Wilkerson)らが、複数の受刑者を被験者として低糖質食が耐糖能に与える影響を再検討して、糖質の摂取量を1日50グラムに制限しても、耐糖能には大きな影響を及ぼさないという報告を行いました。
この報告がNew England Journal of Medicineという影響力の大きな医学誌に掲載されました。
Wilkerson HLC, Hyman C, Kaufman M, McCuistion AC, Francis JO. Diagnostic evaluation of oral glucose tolerance tests in nondiabetic subjects after various levels of carbohydrate intake. N Engl J Med 262, 1047-1053, 1960.
江部康二
こちらのブログを拝見して糖質制限を始めて2カ月。おかげさまで標準体重に戻りました。
さて私は大豆製品が好きで1日の中で納豆50g1パック、豆乳200ml、木綿豆腐200gを食べています。そして気になったのが大豆イソフラボンについてのネットの記事です。食品の摂取なら問題ないとう意見があればサプリメントだと問題になるなど様々。結局の所私は食生活で大丈夫なのでしょうか?
さて私は大豆製品が好きで1日の中で納豆50g1パック、豆乳200ml、木綿豆腐200gを食べています。そして気になったのが大豆イソフラボンについてのネットの記事です。食品の摂取なら問題ないとう意見があればサプリメントだと問題になるなど様々。結局の所私は食生活で大丈夫なのでしょうか?
2014/12/21(Sun) 13:04 | URL | ヒロ | 【編集】
糖質制限での耐糖能の改善、やはり個人差が大きいようですね。
たいへんわかりやすいご説明、ありがとうございました。
私は糖質制限する前に実施した糖負荷試験で第1相の分泌が悪いパターンだと言われました。糖質制限2年を経過しましたが、食事直後の高血糖はどうしても防ぎたいので、スーパー糖質制限を続けて基礎インスリン分泌を大事にしていきたいと思います。
なお、糖負荷試験を受ける数日前から(場合によっては前の晩の?)糖質摂取量が少ないと、正確な結果が出ない恐れがあるとすれば、人間ドッグ受診時などでもっと注意喚起が必要ではないかと思いました。
たいへんわかりやすいご説明、ありがとうございました。
私は糖質制限する前に実施した糖負荷試験で第1相の分泌が悪いパターンだと言われました。糖質制限2年を経過しましたが、食事直後の高血糖はどうしても防ぎたいので、スーパー糖質制限を続けて基礎インスリン分泌を大事にしていきたいと思います。
なお、糖負荷試験を受ける数日前から(場合によっては前の晩の?)糖質摂取量が少ないと、正確な結果が出ない恐れがあるとすれば、人間ドッグ受診時などでもっと注意喚起が必要ではないかと思いました。
2014/12/21(Sun) 16:41 | URL | SHUKAN | 【編集】
ヒロ さん
食品としての摂取なら問題ないと思います。
サプリとしての摂取には一定の規制があります。
2008年04月25日 (金)の本ブログ記事
「糖質制限食と大豆イソフラボン」
をご参照ください。
食品としての摂取なら問題ないと思います。
サプリとしての摂取には一定の規制があります。
2008年04月25日 (金)の本ブログ記事
「糖質制限食と大豆イソフラボン」
をご参照ください。
2014/12/21(Sun) 17:41 | URL | ドクター江部 | 【編集】
先生、いきなりのコメント失礼しますm(__)m
自分は難しい話はよくわからないのですが、僕の話を聞いて貰ってもいいですか…最近、とうとう低血糖症みたいな症状になってしまいました。食事をして3~5時間位で、震えたり、寒気がしたり、倒れそうになる感覚も出てきて、次は倒れるんじゃないかと思うと恐怖しかないんです。それで、やはり、糖質をとると落ち着くのですが、また3~5時間後には同じ症状が出てきて糖質をとる繰り返しなんです。
前々から先生のブログを見て糖質制限を知っていたので、もう、糖質制限をやるしか方法はないのかと思い今日から始めてます。ですが、体調が悪すぎて横になったままで食欲も全然ないです。糖質制限を続けたら、この体調の悪さが晴れる日がくるのでしょうか?実は昨日からスタートしたのですが、途中で低血糖になり倒れそうになったので、また今日から始めるつもりです。
実は10年前から慢性疲労に苦しんでいて、仕事も続かなくて、人生を諦めていきてきたのです。。
因みに、10年前から今の今まで朝から炭水化物ばっかりでした。朝からどんぶり飯やパスタ大盛りとかです。。
けど、運動と筋トレが好きなので特に太ることは無かったので大丈夫だと思って続けてました
あと、父親が糖尿病です
兄も慢性疲労や低血糖症状で悩んでるみたいです
長く書いてしまいましたけど、自分のこの状態で糖質制限はしても良いと思いますか?何かアドバイス貰えたら有難いです
分かりにくい文章で申し訳ないです
自分は難しい話はよくわからないのですが、僕の話を聞いて貰ってもいいですか…最近、とうとう低血糖症みたいな症状になってしまいました。食事をして3~5時間位で、震えたり、寒気がしたり、倒れそうになる感覚も出てきて、次は倒れるんじゃないかと思うと恐怖しかないんです。それで、やはり、糖質をとると落ち着くのですが、また3~5時間後には同じ症状が出てきて糖質をとる繰り返しなんです。
前々から先生のブログを見て糖質制限を知っていたので、もう、糖質制限をやるしか方法はないのかと思い今日から始めてます。ですが、体調が悪すぎて横になったままで食欲も全然ないです。糖質制限を続けたら、この体調の悪さが晴れる日がくるのでしょうか?実は昨日からスタートしたのですが、途中で低血糖になり倒れそうになったので、また今日から始めるつもりです。
実は10年前から慢性疲労に苦しんでいて、仕事も続かなくて、人生を諦めていきてきたのです。。
因みに、10年前から今の今まで朝から炭水化物ばっかりでした。朝からどんぶり飯やパスタ大盛りとかです。。
けど、運動と筋トレが好きなので特に太ることは無かったので大丈夫だと思って続けてました
あと、父親が糖尿病です
兄も慢性疲労や低血糖症状で悩んでるみたいです
長く書いてしまいましたけど、自分のこの状態で糖質制限はしても良いと思いますか?何かアドバイス貰えたら有難いです
分かりにくい文章で申し訳ないです
2014/12/22(Mon) 10:36 | URL | 田舎者のIQ74 | 【編集】
こんにちは。以前コメントしたものです。記事とは関係ないのですが ゼチーア内服1ヶ月の結果が出たのでご報告します。 総コレステロール460→245 HDLコレステロール118→107 LDLコレステロール353→128 となりました(^_^)
ここまで下がるとは少々ビックリです。江部先生もLDLは100mg位下がるだろうと おっしゃっておられたので...
勿論 食事も青魚 アボガド アマニ油を毎日摂り チーズ バター 生クリーム等は少々控えめにしてみました。
いつかは自力で下がると嬉しいです。
ここまで下がるとは少々ビックリです。江部先生もLDLは100mg位下がるだろうと おっしゃっておられたので...
勿論 食事も青魚 アボガド アマニ油を毎日摂り チーズ バター 生クリーム等は少々控えめにしてみました。
いつかは自力で下がると嬉しいです。
2014/12/22(Mon) 15:55 | URL | わんこ まり | 【編集】
田舎者のIQ74 さん
薬を飲んでおられないのなら、糖質制限食をされてもよいと思いますが、
まず緩やかな糖質制限食から開始されては如何でしょう。
機能性低血糖による症状は糖質制限食で改善すると思います。
機能性低血糖によらない症状は、糖質制限食でも改善しないと思います。
2014年08月29日 (金)の本ブログ記事
「各糖質制限食のスタンス」
と、カテゴリーの「機能性低血糖」の項をご参照ください。
薬を飲んでおられないのなら、糖質制限食をされてもよいと思いますが、
まず緩やかな糖質制限食から開始されては如何でしょう。
機能性低血糖による症状は糖質制限食で改善すると思います。
機能性低血糖によらない症状は、糖質制限食でも改善しないと思います。
2014年08月29日 (金)の本ブログ記事
「各糖質制限食のスタンス」
と、カテゴリーの「機能性低血糖」の項をご参照ください。
2014/12/22(Mon) 16:20 | URL | ドクター江部 | 【編集】
わんこ まり さん
最終的には、肝臓がコレステロールの産生を調整します。
ともあれ、普通のコレステロール値になって良かったですね。
最終的には、肝臓がコレステロールの産生を調整します。
ともあれ、普通のコレステロール値になって良かったですね。
2014/12/22(Mon) 16:23 | URL | ドクター江部 | 【編集】
スーパー糖質制限を3年前より江部先生の本を参考にして参りました。体重は10キロ減。体調もよく、楽しんでいましたが、健康診断で、空腹時の血糖が、少し高いと言われ、56歳という年齢なので、ブドウ糖負荷試験をしましょうと医師に言われ、初めて受けました。結果空腹時100,30分、60分、90分すべて200を超え、120分147と、立派な境界型糖尿病と言われました。検査を受ける直前まで、糖質制限をしたのに、どこが悪かったのか分かりません。先生のお話しのように、耐糖能の低下なのでしょうか?もう治ることはないのでしようか?ご指導お願いいたします。
境界型糖尿人 さん。
誰でも経年的に耐糖能は落ちていきます。
家族歴に糖尿病があると、それがややきついです。
一方、一旦境界型になっても、
スーパー糖質制限食を続ける限りは、血糖値は正常にコントロールされるので
健康に問題は全くありません。
2014年12月21日 (日)の本ブログ記事
「糖質制限と耐糖能。改善と低下、個人差あり。」
をご参照いただけば幸いです。
誰でも経年的に耐糖能は落ちていきます。
家族歴に糖尿病があると、それがややきついです。
一方、一旦境界型になっても、
スーパー糖質制限食を続ける限りは、血糖値は正常にコントロールされるので
健康に問題は全くありません。
2014年12月21日 (日)の本ブログ記事
「糖質制限と耐糖能。改善と低下、個人差あり。」
をご参照いただけば幸いです。
2015/04/07(Tue) 10:41 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生ご回答ありがとうございました。先生のコメントを色々読ませて頂き勉強になりました。三年もスーパー糖質制限をしてなぜ境界型糖尿病になったのか、悩んでいましたが、75グラムのサイダーのようなものを、3年ぶりに飲み本当に体がびっくりしたのだと前向きに考えて、糖質制限頑張って行きます。ちなみに、検査の何日か前は、ある程度の糖質をとった方がいいと言うのは、初めてブログを拝見して分かりました。もっと勉強しないと駄目ですね。本当にありがとうございました。
江部先生、
いつも情報をありがとうございます。
2014 年10月に糖質制限を開始後、空腹時血糖値が上昇傾向にあることが気になっています。
■2003 ~ 2014年: 糖質食 (血糖値 80 台が多い)
2003 年 6 月 血糖 = 96
2003 年 11 月 血糖 = 94
2005 年 2 月 血糖 = 90
2005 年 10 月 血糖 = 85
2006 年 10 月 血糖 = 90
2007 年 10 月 血糖 = 81
2008 年 6 月 血糖 = 89 (HbA1c = 5.7)
2008 年 10 月 血糖 = 77
2009 年 10 月 血糖 = 83
2010 年 10 月 血糖 = 89
2011 年 10 月 血糖 = 98
2012 年 10 月 血糖 = 86
2013 年 10 月 血糖 = 88
2014 年 4 月 血糖 = 87
★2014年 10 月: 糖質制限 (主食抜き) 開始直後
血糖 = 84
★2015年 10 月: ケトン食試行 (祖母のがん治療)
血糖 = 83
■2016年: 上昇傾向開始 (血糖値 90 未満にならなくなった)
6 月 (HbA1c = 5.7)
10 月 血糖 = 92
12 月 (HbA1c = 5.6)
■2017年: 1 日 2 食試行
10 月 血糖 = 90
11 月 血糖 = 91 (HbA1c = 5.3)
■2018年 6 月 ~ 2019 月 12 月: walking 試行
2018 年 10 月 血糖 = 90
2019 年 1 月 血糖 = 88 (HbA1c = 5.5, GA = 16.2)
2019 年 3 月 血糖 = 99 (HbA1c = 5.8, GA = 15.5, HOMA-β = 53.4, HOMA-IR = 1.1)
2019 年 10 月 血糖 = 93
★2019年 11 月 ~ 2019年 12 月: 食事回数 (1 日 2 食)
2019 年 12 月 血糖 = 83
■2020年 1 月 ~ : 食事回数 (平日 2 食・休日 1 食)
2020 年 3 月 (HbA1c = 5.9)
血糖値には、1 日の食事回数、絶食時間の長さも大きく影響するように感じ、
いろいろ試したところ、新たな食事習慣開始直後は血糖値を下げる効果がありましたが、
傾向としては血糖値上昇が続いています。
糖質制限と耐糖能につきまして
バーンスタイン医師は「糖尿病の解決」で「真に正常な血糖値は 83 である」と述べていますので、
https://plaza.rakuten.co.jp/iddmrunner/diary/201011260000/
https://plaza.rakuten.co.jp/iddmrunner/diary/201809080000/
正常範囲内ではありますが、特に自分なりに節制して糖質制限をしている中での、
この血糖値上昇傾向は気になります。
江部先生のブログには以下の記事があります。
「糖質制限と耐糖能。改善と低下、個人差あり。」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3220.html
Q1. これまでの血液検査結果からは、糖質制限により空腹時血糖値の上昇傾向が発生しているように見えますが、
耐糖能が低下しているようには見えません。
もし、糖質制限を続けることで耐糖能が低下してくるのであれば、
糖質 (少量の主食) を摂取するほうが体に優しい、ということもあるのでしょうか?
Q2. 食事回数につきまして
祖母は 1 日 4 回インスリン注射を打っていた糖尿病人で、
母も 40 代から血糖値が高め (HbA1c = 6.4) の家系のため、
将来的に糖尿病になるのかと不安があり、できる範囲内で、
すい臓に負担をかけない努力をしていこうと思っていますが、
食事後のお菓子 ( 3 ~ 5 日でポテトチップス 1 袋や、4 日でシュークリーム 1 個) などは
ストレスにならないように続けてしまっているため、食後高血糖が発生する可能性もあるのかと推測しています。
食事回数を 1 日 1 食にし、1 日に必要カロリーを 1 回で摂取すると、
1 日の糖質量を 1 回で摂取することになり、
2 回に比べて 1 回の糖質量が増え、食後血糖値が上がる、
食事回数は 1 日 1 食よりも、1 日 2 食のほうがコントロールしやすい、ということなのでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。
いつも情報をありがとうございます。
2014 年10月に糖質制限を開始後、空腹時血糖値が上昇傾向にあることが気になっています。
■2003 ~ 2014年: 糖質食 (血糖値 80 台が多い)
2003 年 6 月 血糖 = 96
2003 年 11 月 血糖 = 94
2005 年 2 月 血糖 = 90
2005 年 10 月 血糖 = 85
2006 年 10 月 血糖 = 90
2007 年 10 月 血糖 = 81
2008 年 6 月 血糖 = 89 (HbA1c = 5.7)
2008 年 10 月 血糖 = 77
2009 年 10 月 血糖 = 83
2010 年 10 月 血糖 = 89
2011 年 10 月 血糖 = 98
2012 年 10 月 血糖 = 86
2013 年 10 月 血糖 = 88
2014 年 4 月 血糖 = 87
★2014年 10 月: 糖質制限 (主食抜き) 開始直後
血糖 = 84
★2015年 10 月: ケトン食試行 (祖母のがん治療)
血糖 = 83
■2016年: 上昇傾向開始 (血糖値 90 未満にならなくなった)
6 月 (HbA1c = 5.7)
10 月 血糖 = 92
12 月 (HbA1c = 5.6)
■2017年: 1 日 2 食試行
10 月 血糖 = 90
11 月 血糖 = 91 (HbA1c = 5.3)
■2018年 6 月 ~ 2019 月 12 月: walking 試行
2018 年 10 月 血糖 = 90
2019 年 1 月 血糖 = 88 (HbA1c = 5.5, GA = 16.2)
2019 年 3 月 血糖 = 99 (HbA1c = 5.8, GA = 15.5, HOMA-β = 53.4, HOMA-IR = 1.1)
2019 年 10 月 血糖 = 93
★2019年 11 月 ~ 2019年 12 月: 食事回数 (1 日 2 食)
2019 年 12 月 血糖 = 83
■2020年 1 月 ~ : 食事回数 (平日 2 食・休日 1 食)
2020 年 3 月 (HbA1c = 5.9)
血糖値には、1 日の食事回数、絶食時間の長さも大きく影響するように感じ、
いろいろ試したところ、新たな食事習慣開始直後は血糖値を下げる効果がありましたが、
傾向としては血糖値上昇が続いています。
糖質制限と耐糖能につきまして
バーンスタイン医師は「糖尿病の解決」で「真に正常な血糖値は 83 である」と述べていますので、
https://plaza.rakuten.co.jp/iddmrunner/diary/201011260000/
https://plaza.rakuten.co.jp/iddmrunner/diary/201809080000/
正常範囲内ではありますが、特に自分なりに節制して糖質制限をしている中での、
この血糖値上昇傾向は気になります。
江部先生のブログには以下の記事があります。
「糖質制限と耐糖能。改善と低下、個人差あり。」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3220.html
Q1. これまでの血液検査結果からは、糖質制限により空腹時血糖値の上昇傾向が発生しているように見えますが、
耐糖能が低下しているようには見えません。
もし、糖質制限を続けることで耐糖能が低下してくるのであれば、
糖質 (少量の主食) を摂取するほうが体に優しい、ということもあるのでしょうか?
Q2. 食事回数につきまして
祖母は 1 日 4 回インスリン注射を打っていた糖尿病人で、
母も 40 代から血糖値が高め (HbA1c = 6.4) の家系のため、
将来的に糖尿病になるのかと不安があり、できる範囲内で、
すい臓に負担をかけない努力をしていこうと思っていますが、
食事後のお菓子 ( 3 ~ 5 日でポテトチップス 1 袋や、4 日でシュークリーム 1 個) などは
ストレスにならないように続けてしまっているため、食後高血糖が発生する可能性もあるのかと推測しています。
食事回数を 1 日 1 食にし、1 日に必要カロリーを 1 回で摂取すると、
1 日の糖質量を 1 回で摂取することになり、
2 回に比べて 1 回の糖質量が増え、食後血糖値が上がる、
食事回数は 1 日 1 食よりも、1 日 2 食のほうがコントロールしやすい、ということなのでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。
2020/03/21(Sat) 14:50 | URL | たっちぃ | 【編集】
たっちぃ さん
2003年から2019年で、足かけ17年経過しています。
一日二食にして、2年間経過して、「2019 年 12 月 血糖 = 83」
この時は、83mg/dlと良好です。
Q1.
糖質制限食で耐糖能が低下することはありませんが、経年的に耐糖能は低下します。
逆に、17年間、空腹時血糖値は、年月に耐えて、よく保たれていると言えます。
Q2.
1日1食でも2食でも良いと思います。
糖質制限食は、脂肪とたんぱく質は、充分量摂取していいので、カロリーは稼げます。
例えば釜池先生は1日1食で、糖質量は5gです。
私も1日1食を半年くらい試しましたが、また2食に戻しました。
1食でひもじいということはありませんでしたが、やはりいろいろな種類を食べたいということで2食に戻しました。
今でも、たまに1日1食にすることはあります。
2003年から2019年で、足かけ17年経過しています。
一日二食にして、2年間経過して、「2019 年 12 月 血糖 = 83」
この時は、83mg/dlと良好です。
Q1.
糖質制限食で耐糖能が低下することはありませんが、経年的に耐糖能は低下します。
逆に、17年間、空腹時血糖値は、年月に耐えて、よく保たれていると言えます。
Q2.
1日1食でも2食でも良いと思います。
糖質制限食は、脂肪とたんぱく質は、充分量摂取していいので、カロリーは稼げます。
例えば釜池先生は1日1食で、糖質量は5gです。
私も1日1食を半年くらい試しましたが、また2食に戻しました。
1食でひもじいということはありませんでしたが、やはりいろいろな種類を食べたいということで2食に戻しました。
今でも、たまに1日1食にすることはあります。
2020/03/21(Sat) 16:50 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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