2014年05月07日 (水)
【14/05/06 あゆゆ
ご相談です
最近、糖質制限ダイエットを知りまして始めて3週間になります。
先月は糖質を摂らないといいと思い実践し800gしか減らず、先生の本を読み直し今月からやり直しているのですがなかなか減りません。
現在、月経中というのも関係してるのでしょうか?
普段は月経中に1〜2㎏増えます。
アドバイスお願いします。】
あゆゆ さん
月経前などの体重増加は、水分が関与しています。
ホルモンの関係で生理前は浮腫みやすいのです。
あと、既に適正体重であればそれ以上は痩せません。
適正体重には個人差がありますが、BMI20~25くらいで、 一番体調がいい体重です。
【14/05/06 あゆゆ
ありがとうございます。
ご返信ありがとうございます。
BMIは20くらいなので、適正体重なのですが自分のベスト体重より4㎏ほど多いので減量を目指していたのですが…
適正体重の場合は減らないのですね。】
こんにちは。
あゆゆ さんから、糖質制限食を実践しても体重が減らないとのコメントをいただきました。
糖質制限食で肥満の人は体重減少しますが、痩せ過ぎの人は体重が増加します。
いずれもその人における適正体重になって落ち着きます。
あゆゆさんは、現在BMI:20 なので、適正体重の下限くらいですので、もうこれ以上は減らないと思います。
1)世界ガン研究基金の報告(2007)では、ガン予防にはBMI:20~25未満 が目標。
2)ランセットの論文では欧米人はBMI:22.5~25 が総死亡率が一番低い。(*)
3)ニューイングランド・ジャーナルの論文では、アジア人はBMI:23~27 が
総死亡率が一番低い。(**)
1)2)3)を考慮すれば、現在痩せすぎの人は、少なくともBMI:20 は確保する方が、安全といえます。
ガン予防も含めると、適正体重はBMI:20~25 くらいで、その個人の一番体調の良い体重が目標です。
私個人は、2002年167cm、67kgでメタボの基準を全て満たしていましたが、半年間のスーパー糖質制限食で、10kgの減量に成功して、そのまま維持して現在にいたります。
現在の167cm、57kgというのは、よく動いていた学生時代の体型であり、体調もいいです。
学生時代や20才のころの体重も、適正体重の一つの目安ですね。
(*)
Prospective Studies Collaboration
PSC, Whitlock G, et al. Lancet 2009; 373: 1083–96
(**)
Zheng W, et al.N Engl J Med. 2011 Feb 24;364(8):719-29.
Association between body-mass index and risk of death in more than 1 million Asians.
江部康二
ご相談です
最近、糖質制限ダイエットを知りまして始めて3週間になります。
先月は糖質を摂らないといいと思い実践し800gしか減らず、先生の本を読み直し今月からやり直しているのですがなかなか減りません。
現在、月経中というのも関係してるのでしょうか?
普段は月経中に1〜2㎏増えます。
アドバイスお願いします。】
あゆゆ さん
月経前などの体重増加は、水分が関与しています。
ホルモンの関係で生理前は浮腫みやすいのです。
あと、既に適正体重であればそれ以上は痩せません。
適正体重には個人差がありますが、BMI20~25くらいで、 一番体調がいい体重です。
【14/05/06 あゆゆ
ありがとうございます。
ご返信ありがとうございます。
BMIは20くらいなので、適正体重なのですが自分のベスト体重より4㎏ほど多いので減量を目指していたのですが…
適正体重の場合は減らないのですね。】
こんにちは。
あゆゆ さんから、糖質制限食を実践しても体重が減らないとのコメントをいただきました。
糖質制限食で肥満の人は体重減少しますが、痩せ過ぎの人は体重が増加します。
いずれもその人における適正体重になって落ち着きます。
あゆゆさんは、現在BMI:20 なので、適正体重の下限くらいですので、もうこれ以上は減らないと思います。
1)世界ガン研究基金の報告(2007)では、ガン予防にはBMI:20~25未満 が目標。
2)ランセットの論文では欧米人はBMI:22.5~25 が総死亡率が一番低い。(*)
3)ニューイングランド・ジャーナルの論文では、アジア人はBMI:23~27 が
総死亡率が一番低い。(**)
1)2)3)を考慮すれば、現在痩せすぎの人は、少なくともBMI:20 は確保する方が、安全といえます。
ガン予防も含めると、適正体重はBMI:20~25 くらいで、その個人の一番体調の良い体重が目標です。
私個人は、2002年167cm、67kgでメタボの基準を全て満たしていましたが、半年間のスーパー糖質制限食で、10kgの減量に成功して、そのまま維持して現在にいたります。
現在の167cm、57kgというのは、よく動いていた学生時代の体型であり、体調もいいです。
学生時代や20才のころの体重も、適正体重の一つの目安ですね。
(*)
Prospective Studies Collaboration
PSC, Whitlock G, et al. Lancet 2009; 373: 1083–96
(**)
Zheng W, et al.N Engl J Med. 2011 Feb 24;364(8):719-29.
Association between body-mass index and risk of death in more than 1 million Asians.
江部康二
いつもためになる記事をありがとうございます。
今後どう対処してゆけば良いのか自身の努力では限界を感じており、相談させていただきたくよろしくおおねがいいたします。
50歳女性です。
昨年発症し、幸い江部先生の本に出会いただちにス-パ-を開始、最低限インスリン(ランタス10・ラピド1・1・2)にて秋までにHb.A1c9,2→6,3%へ改善。
ところがそのハネム-ン期を過ぎるとコントロ-ルはうまくいかなくなり、どんなに食事・運動・バ-ンスタイン先生の本や江部先生の本、ブログ他、糖質制限推奨の先生方のブログで勉強しても改善せず、徐々にまた7,0%まで戻ってしまいました。ランタスは同じ、ラピドはおよそ3倍量に増やしながらもなかなか安定しません。焦り、不安が募ります。
自分の場合、ス-パ-開始時点から体重が1キロも落ちずBMI24だったのが、今は25に増えています。
ス-パ-のル-ルは身に付いており、バ-ンスタイン先生の「少ない数の法則」ができずそれが原因でコントロ-ルの悪さにつながっているのだろうと思います。
血糖値が一日の中で50~260の変動幅を起こすことは頻繁で、合併症のリスクを思うと怖いです。
食事内容や運動から投与単位を予測しても効き方がまばらであり、上手くいく時もあれば、高血糖・低血糖が予想に反して現れ、判断基準に一貫性がつかめずとにかく苦労続きです。
1日1~2食にできればそのぶん余計な乱高下を避けられるのでしょう、発病する前から炭水化物依存で大食でしたが、現在でも食事のことばかり考えておりそれができずに、3食です。
少なめに決めた食事量に抑えられず追加で食べてしまうのは、もう自己管理や意思の堅さではどうにもなりません。
低カロリ-の代替食の利用(とうふ・こんにゃく・おから・炭酸水・・)あらゆるものは助けにならず、どんなに低糖質な物でも、ある程度おなかいっぱい食べると高血糖になるのは身にしみているのですが・・繰り返すばかりです。
30回噛むことも試しました。チ-ズ・ナッツは止まらなくなるため極力買わないようにしています。摂取カロリ-消費カロリ-のことも熟知し工夫しています。
悩むのはカロリ-も一日1800kal程度、多くて2000なので(身長169センチ)自分としてはさほどドカ食いとも感じていないのです。
主治医は毎回、体重を落とすように・食べすぎと思う、と言うだけで、深い相談には応じてはくれません。
1型は自分で考えやってゆくより他ないと、意気込みはかたまっています。
ハネム-ン期、1型でも江部先生と糖質制限に出会えたことに感謝しこのままス-パ-を続け生きてゆこう!と希望の日々を送っていました。
同じようなことを続けながら何故ダメになってきたのか悩みつつがんばっております。
何とかもう少し恒常性を見出したい、
Hb.A1cを下げたいです!
努力、それしかないですか。でももはや努力し続けておりいっぱいいっぱいです。
長文にて失礼いたしました。何卒ご教授くださいませ。
今後どう対処してゆけば良いのか自身の努力では限界を感じており、相談させていただきたくよろしくおおねがいいたします。
50歳女性です。
昨年発症し、幸い江部先生の本に出会いただちにス-パ-を開始、最低限インスリン(ランタス10・ラピド1・1・2)にて秋までにHb.A1c9,2→6,3%へ改善。
ところがそのハネム-ン期を過ぎるとコントロ-ルはうまくいかなくなり、どんなに食事・運動・バ-ンスタイン先生の本や江部先生の本、ブログ他、糖質制限推奨の先生方のブログで勉強しても改善せず、徐々にまた7,0%まで戻ってしまいました。ランタスは同じ、ラピドはおよそ3倍量に増やしながらもなかなか安定しません。焦り、不安が募ります。
自分の場合、ス-パ-開始時点から体重が1キロも落ちずBMI24だったのが、今は25に増えています。
ス-パ-のル-ルは身に付いており、バ-ンスタイン先生の「少ない数の法則」ができずそれが原因でコントロ-ルの悪さにつながっているのだろうと思います。
血糖値が一日の中で50~260の変動幅を起こすことは頻繁で、合併症のリスクを思うと怖いです。
食事内容や運動から投与単位を予測しても効き方がまばらであり、上手くいく時もあれば、高血糖・低血糖が予想に反して現れ、判断基準に一貫性がつかめずとにかく苦労続きです。
1日1~2食にできればそのぶん余計な乱高下を避けられるのでしょう、発病する前から炭水化物依存で大食でしたが、現在でも食事のことばかり考えておりそれができずに、3食です。
少なめに決めた食事量に抑えられず追加で食べてしまうのは、もう自己管理や意思の堅さではどうにもなりません。
低カロリ-の代替食の利用(とうふ・こんにゃく・おから・炭酸水・・)あらゆるものは助けにならず、どんなに低糖質な物でも、ある程度おなかいっぱい食べると高血糖になるのは身にしみているのですが・・繰り返すばかりです。
30回噛むことも試しました。チ-ズ・ナッツは止まらなくなるため極力買わないようにしています。摂取カロリ-消費カロリ-のことも熟知し工夫しています。
悩むのはカロリ-も一日1800kal程度、多くて2000なので(身長169センチ)自分としてはさほどドカ食いとも感じていないのです。
主治医は毎回、体重を落とすように・食べすぎと思う、と言うだけで、深い相談には応じてはくれません。
1型は自分で考えやってゆくより他ないと、意気込みはかたまっています。
ハネム-ン期、1型でも江部先生と糖質制限に出会えたことに感謝しこのままス-パ-を続け生きてゆこう!と希望の日々を送っていました。
同じようなことを続けながら何故ダメになってきたのか悩みつつがんばっております。
何とかもう少し恒常性を見出したい、
Hb.A1cを下げたいです!
努力、それしかないですか。でももはや努力し続けておりいっぱいいっぱいです。
長文にて失礼いたしました。何卒ご教授くださいませ。
2014/05/08(Thu) 14:29 | URL | 軽井沢の春子 | 【編集】
軽井沢の春子 さん
1型で、当初内因性インスリンが少量分泌されていたのが
最近、内因性インスリンがゼロレベルに低下した可能性があります。
この場合、タンパク質も血糖値を上昇させますので
タンパク質のカウントも必要となってきます。
1gのタンパク質が1型糖尿人の血糖値を0.94mg/dl上昇させるとバーンスタイン医師の本に
書いてありますが、個人差がかなり大きいです。
軽井沢の春子 さんの場合も1gのタンパク質がどのていど血糖値を上昇させるかを
計算して、今後は「糖質計算+タンパク質計算」により
食前インスリン単位の計算をすると、乱高下が改善すると思います。
またランタスは22時間で効力が切れるのが問題ですが
トレシーバなら24時間持続するので、私は最近はトレシーバを主に使っています。
1型で、当初内因性インスリンが少量分泌されていたのが
最近、内因性インスリンがゼロレベルに低下した可能性があります。
この場合、タンパク質も血糖値を上昇させますので
タンパク質のカウントも必要となってきます。
1gのタンパク質が1型糖尿人の血糖値を0.94mg/dl上昇させるとバーンスタイン医師の本に
書いてありますが、個人差がかなり大きいです。
軽井沢の春子 さんの場合も1gのタンパク質がどのていど血糖値を上昇させるかを
計算して、今後は「糖質計算+タンパク質計算」により
食前インスリン単位の計算をすると、乱高下が改善すると思います。
またランタスは22時間で効力が切れるのが問題ですが
トレシーバなら24時間持続するので、私は最近はトレシーバを主に使っています。
2014/05/08(Thu) 20:34 | URL | ドクター江部 | 【編集】
先生、お忙しい中、ご回答ありがとうございます。
やらなくてはと思いながら正直手間にイライラし続かずにいました。
まずは、やってみます。
(先月からトレシ-バに変わりました。)
やらなくてはと思いながら正直手間にイライラし続かずにいました。
まずは、やってみます。
(先月からトレシ-バに変わりました。)
2014/05/08(Thu) 21:28 | URL | 軽井沢の春子 | 【編集】
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