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日本糖質制限医療推進協会主催 岡山講演会 5月11日(日) ご案内
こんにちは。

ブログ読者の皆さんには、交流会、講演会などいつも多数ご参加いただきありがとうございます。

今回の記事は、一般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催の一般向け岡山講演会のご案内です。

糖質過多な現代の食生活。

それによって引き起こされる糖尿病など生活習慣病の数々。

「糖質摂取が何故良くないか」そのメカニズムわかりやすく説明し、対して人類本来の食事といえる糖質制限食の有効性と可能性について具体的にお話しします。

そして糖尿病患者さんの血液検査データも豊富に紹介します。

同一摂取カロリーで揃えた「従来の糖尿病食 VS スーパー糖質制限食」の血糖値の日内変動データ比較は圧巻です。

食後高血糖と平均血糖変動幅に関しては、糖質制限食の圧勝で、その差は「月とスッポン」です。

米国糖尿病学会が2008年以来5年ぶりに、成人糖尿病患者の食事療法に関する声明(Position Statement on Nutrition Therapy)を改訂しました。(Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版)

2013年10月の米国糖尿病学会の栄養療法の声明は画期的なものであり、
全ての糖尿病患者に適した“one-size-fits-all(唯一無二の)”食事パターンは存在しない
との見解を表明しました。

このことは、食品交換表1969年の第2版以降、唯一無二の食事療法(カロリー制限食)を推奨し続けている日本糖尿病学会に対する痛烈な批判となっています。

そして、患者ごとにさまざまな食事パターン〔地中海食,ベジタリアン食,糖質制限食,低脂質食,DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食〕が受容可能であるとしています。

糖質制限食もちゃんと認められていて、日本における糖質制限食の普及においてこの上ない追い風です。

極めて重要なことですが、糖尿病合併症を防ぐには、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を生じないことが必要不可欠です。

しかしながら糖質を摂取すれば、必ず「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を生じます。

すなわち、従来の糖尿病食(高糖質食)では、糖尿病合併症を防ぐことは理論的に不可能なのです。

「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を生じない唯一の食事療法が、糖質制限食なのです。

年間
16000人が糖尿病腎症から透析 → 医療費800億円、
3000人が糖尿病網膜症から失明
3000人が糖尿病足病変から足切断

というのが厳しい現実です。

このように合併症に苦しむ多数の糖尿病患者さんの存在そのものが、「日本糖尿病学会主導の従来の糖尿病治療が決して上手くいっていない」ことの動かぬ証拠と言えます。

糖尿病合併症を生じさせないためには、糖尿人の皆さんは自分自身の頭で考えて身を守ることが必要です。

本講演では、糖尿病を中心に糖質制限食の有効性・安全性をわかりやすく説明します。

また生活習慣病やがんへの糖質制限食の有効性・可能性にも少し言及します。

わかりやすいお話しを目指しますので、お近くの方々は是非ご参加くださいね。

岡山では、提携医療機関がまだないので、糖質制限食に興味ある医師のご参加も歓迎です。

医師の方は、前もって事務局にご連絡いただけば助かります。

よろしくお願い申し上げます。


江部康二



以下、事務局からのご案内です。

ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきまして
ありがとうございます。

5月11日(日)に、岡山で一般向けの講演会を開催いたします。
中国地方の皆様をはじめ、多数のご参加を心よりお待ち申し上げております。


//////////////////ご案内////////////////////

一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会主催 講演会(岡山)
「糖質制限食の有効性・可能性 ―糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・―」

◆日時: 2014年5月11日(日) 14:00~16:30頃 ※入場受付(開場)は、13:40~

◆会場: 岡山市民会館 4階大会議室
     岡山県岡山市北区丸の内2丁目1番1号
     http://www.okayama-shiminkaikan.jp/access.html

     ☆アクセス:路面電車の岡山駅前(停留所)で「東山行き」に乗車。
           城下(停留所)で下車して下さい。下車後徒歩3分です。
          (岡山駅前→城下の所要時間は5分です。)


◆講演① 『糖質制限のすすめ』 講師:瀬尾 一史 瀬尾クリニック院長

糖尿病は予備軍まで含めると約2100万人の患者がいるといわれています。
糖尿病の成因は食後の高血糖といわれていますが、食後の高血糖を
生じない糖質制限食は糖尿病に有効な食事療法であると考えられます。
当クリニックでは平成24年より糖尿病患者に糖質制限食を勧めています。
基本的には夕食のみ主食を抜くプチ糖質制限食から始めています。
治療効果は糖尿病の無治療群では比較的良好で、薬物治療群では
薬の減量ないし中止に至った症例が半数以上認められました。
今回、これらの症例について、さらに家庭や外食での糖質制限食のコツ
などについてお話しします。

(講師略歴)
昭和29年、11月17日福山市生まれ。
昭和56年、奈良県立医科大学卒業。
同年4月、広島大学医学部泌尿器科学教室入局。
      国立福山病院、広島大学付属病院、国立呉病院に勤務。
平成4年、学位取得
平成5年11月、福山市今津町に瀬尾クリニックを開業。
平成18年4月より、日本臨床泌尿器科医会 理事に就任。
平成18年2月より、傷、火傷に対して湿潤療法を開始。
平成24年2月より、糖尿病に対して糖質制限食を開始。


◆講演② 『糖質制限食の有効性・可能性 ―食のパラダイムシフト―
       ~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~』
講師:江部康二 (一財)高雄病院理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長

糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を
食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。
糖質制限食は、実は人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、
糖尿病をはじめとして様々な生活習慣病が改善します。
今回は、糖尿病を中心に糖質制限食の有効性・安全性を分かりやすく説明します。
また、生活習慣病やがんへの有効性・可能性にも言及します。


◆受講費: 賛助会員 2,500円 / 一般(非会員) 2,900円

◆お支払い方法:クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。

◆お申し込み方法:
 ・賛助会員の方
  事務局までメールにてお申し込み下さい。

 ・賛助会員入会をご希望の方
  1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
   http://toushitsuseigen.or.jp/member.html

  2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
   http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
   「お問い合せ内容」欄に「5/11岡山講演会、受講希望」とご記入下さい。

 ・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
  こちらのフォームよりお申し込み下さい。
  https://ssl.form-mailer.jp/fms/9cbd1ef7287071

◆お申し込みの流れ:
 1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
 2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
 3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
 4.当日、直接会場までお越し下さい。

◆その他:
 ・予約制です。当日参加はできません。
 ・キャンセルは5月8日(木)までにご連絡願います。
  それ以降の返金には対応致しかねますので予めご了承ください。
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
糖質制限の男女差
糖質制限食では脂肪を減少させるため、
男性では脂肪によって阻害されていた男性ホルモンであるテストステロンの機能が回復すると予測されます。女性では女性ホルモンの原料であるエストロゲンの減少で、脂肪をもっと摂ろうとする要求が強くなると予測されます。エストロゲンの減少は疲労骨折の原因ともいわれています。
男性が女性より糖質制限に成功しやすい原因はこの男性ホルモンの影響ではないかと思われます。女性が糖質制限する場合、エストロゲンの減少が体に与える影響をよく考察する必要があると思います。女性の場合、ダイエットなどの場合でも、糖質制限する時は、専門家と相談しながら、毛髪、皮膚の状態、体型、生理などに注意を払うことが必要と思います。
2014/04/18(Fri) 07:35 | URL | JUN ISOBE | 【編集
子供の糖質過剰
子供が相対的に、糖質を過剰に摂取した場合、女性ホルモンの過剰が起こり、女性化乳房になる可能性があるかもしれません。

* このように子供の時に女性ホルモンが相対的過不足の状態で育った場合の男児・女児の心理状況が性同一性障害の原因となるかまでまだよくわかりません。
2014/04/18(Fri) 08:05 | URL | JUN ISOBE | 【編集
すみません
すみません。ちょっと間違えました。
「女性では女性ホルモンの原料であるエストロゲンの減少」
ではなく、
「女性では女性ホルモン_エストロゲンの原料である脂肪の減少」
でした。

高雄病院や(一社)日本糖質制限医療推進協会で、多くの糖質制限の専門家を養成していただけるといいですね。
2014/04/18(Fri) 09:17 | URL | JUN ISOBE | 【編集
中華料理人の周さんとラーメン職人の佐野さんが他界しました。お二人とも糖尿病を患ったいたことはご存知の方も多いと思います。

以下、夕刊フジの一部記事です。周さんと佐野さんのが糖尿病を患い他界したことに触れ、

【引用ここから】
 新渡戸文化短大学長の医学博士、中原英臣氏は「糖尿病は典型的な生活習慣病で糖分、糖質の摂りすぎが引き金になり、合併症が怖い。一言で言うと血管の病気で、脳出血や失明、足などに壊死(えし)を引き起こす。ただ、きちんと食事のカロリー計算をすれば長生きするケースも多く、人によっては“一病息災”となることもある。その点、味見などで常に食べ物を口にしなければならない食のプロは、一般の方より不利といえるかもしれない」と解説した。
【引用終わり】

この中原先生、糖尿病の引き金が「糖質の摂りすぎ」と述べていながら、「カロリー計算」の方向へと結論づけています。
「糖質制限」の方向に結論づけてほしかったなぁと、惜しい感じのする記事した。
2014/04/18(Fri) 09:53 | URL | おのせ | 【編集
はじめてコメントさせて頂きます。
スーパー糖質制限食を開始して1年3ヶ月たつ外科医です。
乳腺を専門とする職種がら、女性のエストロゲンには非常に興味があります。
肥満が乳癌の発生・再発に影響を及ぼすことは以前から知られています。
したがって、日常的に乳癌術後患者の体重増加には目をひからせ、口酸っぱく
指導しております(なかなか効果ありませんが)。
加えてホルモン陽性乳癌に対しては、エストロゲンの産生をおさえる薬や、作用をおさえる薬を使用することは、乳癌の知識のある方ならばご承知のことと思います。
もし、糖質制限食によって、種々の影響が起こるほどのエストロゲン低下があるとしたら、患者さんへ糖質制限食をすすめる根拠となるように思います。
糖質制限食時における女性のエストロゲン値について、どなたか何かご存じでしたらお教え頂けたら幸いです。

自分の奥さんを見ていますと、カロリー制限でダイエットしていたときは、もっと体重減少があったのですが(その後戻ってしまいましたが)、糖質制限食をしている今は、ここ8ヶ月ほどは体重は一定しております。過剰な脂肪はおちても、必要な皮下脂肪は残っているのだろうと勝手に思っています。生理に関しても、特に変わった印象はありません。
自分の奥さんのエストロゲンを測ってみようかな? 
2014/04/18(Fri) 12:28 | URL | 糖質セイゲニスト 乳腺外科医 | 【編集
ア○○タの砂糖不使用のジャムを見つけました。20gで糖質6.6gです。ショ糖0.4g、濃縮果汁が入っています。高血糖にならぬようにするには一回の食事でどのていどジャムを食べられますでしょうか。
2014/04/18(Fri) 13:28 | URL | 匿名 | 【編集
糖質制限と不正出血について
いつもお返事いただきありがとうございます。
私は卵巣のう腫と子宮内膜症の為、
ピル(ルナベル)を3年程服用しています。
不正出血は今まで一度も無かったのですが、
実は糖質制限をしてから、不正出血が少量ですがずっと続いています。
婦人科に聞いたところ、そのまま飲み続けてて大丈夫ですと言われました。
(ルナベルには不正出血がつきものらしいので)→糖質制限の事は言ってません。
この現象は女性ホルモンと関係があるのでしょうか?
糖質制限をすることによって、体の何かが変化したのでしょうか?
ちょうど、他のコメントした方が女性ホルモンのお話をされていましたので
質問させていただきました。
宜しくお願い致します。
2014/04/18(Fri) 13:35 | URL | 美月 | 【編集
Re: タイトルなし
おのせ さん

情報をありがとうございます。

中原先生、糖尿病の引き金が「糖質の摂りすぎ」と述べていながら、「カロリー計算」の方向へと結論


中原先生、半分くらいは糖質摂取が良くないと判っておられるのに、糖尿病学会に遠慮されたのでしょうか?
2014/04/18(Fri) 17:15 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
糖質セイゲニスト 乳腺外科医 さん

興味深い、コメントをありがとうございます。

「糖質制限食時における女性のエストロゲン値について」

この件に関しては、私も知りません。
糖質制限食で肥満改善は間違いありませんが・・・。
2014/04/18(Fri) 17:19 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
匿名 さん

ジャムに限らず、1回の食事の糖質量を、10~20g以下とするのが、スーパー糖質制限食です。
間食は1日2回くらいで、1回の糖質量は5g以下が目安です。
2014/04/18(Fri) 17:20 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖質制限と不正出血について
美月 さん

この件に関しては、私は知識も経験も持っていないので
答える立場にありません。
すいません。

ただピルの内服とかない場合、糖質制限食を実践して不正出血を生じたというようなことは
今まで聞いたことはありません。
2014/04/18(Fri) 17:25 | URL | ドクター江部 | 【編集
講演会
はじめまして。
岡山講演会の申し込みをしたいのですがメールアドレスをコピーして使ってもエラーになってしまいます。

お電話では申し込みはされてないのでしょうか。
糖質に関係の無いコメントで恐縮なのですが教えて頂けると嬉しいです。
2014/04/18(Fri) 21:59 | URL | なつこ | 【編集
Re: 講演会
な つこ  さん

岡山講演会へのご参加、ありがとうございます。

なつこさんのメールでのお申し込みは無事、事務局に届いていて、すでに受け付けておりますので
ご安心ください。

おって事務局から連絡があると思います。
2014/04/19(Sat) 08:06 | URL | ドクター江部 | 【編集
お返事ありがとうございました。

そうですよね。専門外ですよね。
失礼致しました。

主治医に言ってもおそらくわからないと、言われるでしょう。
もしかしたら、私と同じような人が
いらっしゃれば、と思ったのですが
残念です。

お忙しいところ、いつもありがとうございます。
2014/04/19(Sat) 17:22 | URL | 美月 | 【編集
Re: 講演会
なつこ さん

念のため
2014年04月17日 (木)
のブログ記事の各URLの記載にリンクを設定しましたので、
そちらからお申込みいただけば幸いです。
2014/04/19(Sat) 20:34 | URL | ドクター江部 | 【編集
講演会
江部先生お返事を有難うございます。
今朝受け付けメールを頂きました。

リンクの設定等、お心遣い感謝致します。講演会楽しみにしておりますね。
2014/04/20(Sun) 00:07 | URL | なつこ | 【編集
>「女性では女性ホルモン_エストロゲンの原料である脂肪の減少」
『医者も知らないホルモン・バランス』『続 医者も知らないホルモン・バランス』を持っています。女性ホルモン周りのことがわかりやすく書いてある本です。

>「女性では女性ホルモン_エストロゲンの原料である脂肪の減少」

エストロゲンの原料はコレステロールと書いてあります。本の中にある相関図です。
http://dietetics.exblog.jp/iv/detail/index.asp?s=19538005&i=201403/20/83/a0304683_728583.jpg

また、糖質制限食は高糖食に比べ体脂肪が減少することが多いかと思いますが、従来の食事に比べ高脂肪食になると思います。また食事に含まれるコレステロールも増加するのが通常ではないかと思います。

残念ながらこの本には、炭水化物を未精製のブラウンフーズに置き換える方法を推奨していて、糖質制限実践時のエストロゲン値については記載がありませんでした。ただしファーストフードなどの高脂肪食ではエストロゲン値が上がり、拮抗ホルモンであるプロゲステロンとのバランスを乱す元凶になるとあります。

糖質制限と女性ホルモンのバランスについて記載がある本があれば、ぜひ読んでみたいです。
2014/04/20(Sun) 05:44 | URL | 医者も知らないホルモン・バランス愛読者 | 【編集
Re: >「女性では女性ホルモン_エストロゲンの原料である脂肪の減少」
医者も知らないホルモン・バランス愛読者 さん

興味深い情報をありがとうございます。

最新改訂増補版 医者も知らないホルモン・バランス [単行本]
ジョン・R・リー (著), 今村光一 (翻訳), 氏家京子 (翻訳)


をアマゾンで購入して読んでみます。
2014/04/20(Sun) 10:41 | URL | ドクター江部 | 【編集
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