2013年01月11日 (金)
おはようございます。
精神科医師Aさんから訂正情報をいただきました。
山田先生の文章は、Diabetes Strategy Vol.2 No.2 2012 pp61-77<治療ターゲットを考えた食事療法はどうするのか>という記事で、4名の医師のディベート形式で掲載されています。
記事で山田悟医師も指摘しておられるように、1型の場合、インスリン投与は必要不可欠です。
「糖質制限食で1型糖尿病でも、インスリン注射が中止できる」
と指導する医師がいるとすれば、それは間違いです。
高雄病院には1型糖尿病の患者さんも通院・入院されて、糖質制限食を実践されています。
高雄病院では「糖質制限食で1型糖尿病でも、インスリン注射が中止できる」というような指導はしません。
江部康二
(P73)
山田 悟 (北里大学北里研究所病院糖尿病センター長)
ケトン体産生食の話になりますが、1型糖尿病で、難治性の小児てんかんを合併した方の症例報告があります[17]。難治性の小児てんかんに対してケトン体産生食を導入したところ、てんかん発作は改善し、HbA1cでは7.5%から6.4%と著明な改善がみられ、さらに低血糟は減少しています。これは注目されるべき結果だと思います。
カーボカウント実施の際にカーボの摂取量の見積もりを間違えた場合、インスリンの量が大きすぎれば低血糖になりますし 逆にインスリンの量が少なすぎれば高血糖になります。その計算ミスの影響を糖質制限で減らすことが期待できるのではないかと思います
17) Dressler A, Reithofer E, Trimmel-Schwahofer P et al : Type 1 diabetes and epilepsy: Efficacy and safety of the ketogenic diet. Epilepsia 51: 1086-1089, 2010
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1528-1167.2010.02543.x/full
3才6ヶ月の少女での成功例
(P74)
山田 糖質制限の問題点の一つだと思いますが 、1型糖尿病に対して糖質制限をおこなうことでインスリンを中上できると指導する例がみられ そのために糖尿病性ケトアシドーシス(diabetic ketoacldosis: DKA)を起こしたという症例報告があります。1型糖尿病の方に糖質制限食をおこなうのは専門医にかぎってもらいたいと思います また インスリンをやめるための手段ではなく、あくまでも応用カーボカウントの際にカーボとインスリン量のずれを少なくするための手段の一つであるということは強調しておきたいと思います。
精神科医師Aさんから訂正情報をいただきました。
山田先生の文章は、Diabetes Strategy Vol.2 No.2 2012 pp61-77<治療ターゲットを考えた食事療法はどうするのか>という記事で、4名の医師のディベート形式で掲載されています。
記事で山田悟医師も指摘しておられるように、1型の場合、インスリン投与は必要不可欠です。
「糖質制限食で1型糖尿病でも、インスリン注射が中止できる」
と指導する医師がいるとすれば、それは間違いです。
高雄病院には1型糖尿病の患者さんも通院・入院されて、糖質制限食を実践されています。
高雄病院では「糖質制限食で1型糖尿病でも、インスリン注射が中止できる」というような指導はしません。
江部康二
(P73)
山田 悟 (北里大学北里研究所病院糖尿病センター長)
ケトン体産生食の話になりますが、1型糖尿病で、難治性の小児てんかんを合併した方の症例報告があります[17]。難治性の小児てんかんに対してケトン体産生食を導入したところ、てんかん発作は改善し、HbA1cでは7.5%から6.4%と著明な改善がみられ、さらに低血糟は減少しています。これは注目されるべき結果だと思います。
カーボカウント実施の際にカーボの摂取量の見積もりを間違えた場合、インスリンの量が大きすぎれば低血糖になりますし 逆にインスリンの量が少なすぎれば高血糖になります。その計算ミスの影響を糖質制限で減らすことが期待できるのではないかと思います
17) Dressler A, Reithofer E, Trimmel-Schwahofer P et al : Type 1 diabetes and epilepsy: Efficacy and safety of the ketogenic diet. Epilepsia 51: 1086-1089, 2010
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1528-1167.2010.02543.x/full
3才6ヶ月の少女での成功例
(P74)
山田 糖質制限の問題点の一つだと思いますが 、1型糖尿病に対して糖質制限をおこなうことでインスリンを中上できると指導する例がみられ そのために糖尿病性ケトアシドーシス(diabetic ketoacldosis: DKA)を起こしたという症例報告があります。1型糖尿病の方に糖質制限食をおこなうのは専門医にかぎってもらいたいと思います また インスリンをやめるための手段ではなく、あくまでも応用カーボカウントの際にカーボとインスリン量のずれを少なくするための手段の一つであるということは強調しておきたいと思います。
高吉範行さま
横から失礼致します。
いつも本ブログにはお世話になっており、
ブログの文章のコピペ・リンクについて、
一応、知的財産の専門家としてフォローさせて頂きます。
1、リンクについて
原則的には、↓の扱いになります。
http://www.cric.or.jp/qa/multimedia/multi12_qa.html
もちろん、同義的な問題、感情的な問題等は生じえますが、
一般的に、敬意をはらってリンクする場合には、
問題は生じにくいでしょう。
2、コピペについて
ブログの文章のコピペ、自己ブログでの紹介等は、
使い方次第で、↓が問題になってきます。
(同一性保持権)
著作権法第20条
著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けないものとする。
(公衆送信権等)
著作権法第23条
著作者は、その著作物について、公衆送信(自動公衆送信の場合にあつては、送信可能化を含む。)を行う権利を専有する。
ただ、厳格にやりすぎると、
論文等を作成する際の、他の論文の引用や、
ニュース記事等についての批評等が行えないので、
↓のような規定もあります。
コピペで、侵害でないという場合は、この条文が多いです。
(引用)
著作権法第32条
公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。
法的には、ざっくり、こんな感じです。
出版社等の著作物を日常的に扱っている所でも、
逐一、記事を専門家が検証しているわけではないので、
現場の方が、勉強しつつ、リスクを回避するよう努めている、というのが現状です。
ということで、どうされるかは、自己責任となるため、
高吉さま次第です。
横から失礼致します。
いつも本ブログにはお世話になっており、
ブログの文章のコピペ・リンクについて、
一応、知的財産の専門家としてフォローさせて頂きます。
1、リンクについて
原則的には、↓の扱いになります。
http://www.cric.or.jp/qa/multimedia/multi12_qa.html
もちろん、同義的な問題、感情的な問題等は生じえますが、
一般的に、敬意をはらってリンクする場合には、
問題は生じにくいでしょう。
2、コピペについて
ブログの文章のコピペ、自己ブログでの紹介等は、
使い方次第で、↓が問題になってきます。
(同一性保持権)
著作権法第20条
著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けないものとする。
(公衆送信権等)
著作権法第23条
著作者は、その著作物について、公衆送信(自動公衆送信の場合にあつては、送信可能化を含む。)を行う権利を専有する。
ただ、厳格にやりすぎると、
論文等を作成する際の、他の論文の引用や、
ニュース記事等についての批評等が行えないので、
↓のような規定もあります。
コピペで、侵害でないという場合は、この条文が多いです。
(引用)
著作権法第32条
公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。
法的には、ざっくり、こんな感じです。
出版社等の著作物を日常的に扱っている所でも、
逐一、記事を専門家が検証しているわけではないので、
現場の方が、勉強しつつ、リスクを回避するよう努めている、というのが現状です。
ということで、どうされるかは、自己責任となるため、
高吉さま次第です。
2013/01/11(Fri) 09:50 | URL | 糖質制限食 | 【編集】
江部先生、1ヶ月ほど前、眼底出血にて糖質制限の食事を実践してきました。
先日、その経過観察を見る検査がありました。
結果、眼底における出血はほとんど出血の後がわからないくらいに改善してるね、とのコメントをいただきました。
まだ、見えない部分は少しは存在するものの、さほど気にはならないので、そのうち改善すると思っております。
血管内の中性脂肪や酸化LDL、そして血糖が悪さをして血管を傷つけていたのだと痛感しました。
以後、継続して糖質制限を続けていきたいと思います。
たまに、緩めてお昼だけは楽にしたりしながら・・・。
では、また。
先日、その経過観察を見る検査がありました。
結果、眼底における出血はほとんど出血の後がわからないくらいに改善してるね、とのコメントをいただきました。
まだ、見えない部分は少しは存在するものの、さほど気にはならないので、そのうち改善すると思っております。
血管内の中性脂肪や酸化LDL、そして血糖が悪さをして血管を傷つけていたのだと痛感しました。
以後、継続して糖質制限を続けていきたいと思います。
たまに、緩めてお昼だけは楽にしたりしながら・・・。
では、また。
2013/01/11(Fri) 10:23 | URL | クワトロ | 【編集】
クワトロ さん
眼底の改善、よかったですね。
眼底の改善、よかったですね。
2013/01/11(Fri) 19:18 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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