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<糖質制限食に関するお知らせ・お願いなど>
おはようございます。

<糖質制限食に関するお知らせ・お願いなど>

です。

【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】

ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。

一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、ボランティアで回答させていただいています。

診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。

私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。

また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。

従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。

またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。

質問が増えてきましたので、糖質制限食と関わりがないと判断した質問には、お答えできない場合もありますので、ご了承ください。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。

質問によっては、コメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、質問がかなり増えてきていますので、なかなか即、お答えすることが困難となってきています。

糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。

なお、糖質制限食が世の中・医学界にかなり浸透してきたことは間違いありません。

2012年1月15日(日)、第15回日本病態栄養学会年次学術集会が国立京都国際会館で開催され

「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」

というディベートセッションが行われました。

700人の会場に1200人が集まる大盛況でした。医学界にも確実に糖質制限食が広がっています。

ブログ読者の皆さんには、これまでと同様応援のほどよろしくお願い申しあげます。m(_ _)mV

【糖質制限食を実践される時のご注意】

本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。

このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。

血液検査で血清クレアチニン値が高値で腎障害がある場合と、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は相対的に高タンパク・高脂肪食になるので、腎不全と活動性膵炎には適応とならないのです。

肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。

なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。

また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。

糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。

<参考図書>

理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書) 2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年

レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年
「糖質制限食 春のレシピ」2007年
「糖質制限食 夏のレシピ」2007年
「糖質制限食 秋のレシピ」2008年
「糖質制限食 冬のレシピ」2008年
「血糖値を上げない! 健康おつまみ109 」2010年
「やせる食べかたレシピ集」2010年
「主食を抜けば糖尿は良くなる!レシピ集」2011年
(東洋経済新報社)

「糖質オフ」ごちそうごはん
(アスペクト)2009年

dancyu プレジデントムック 「満腹ダイエット 」(プレジデント社)2009年
dancyu プレジデントムック 「酒飲みダイエット 」(プレジデント社)2010年
dancyu プレジデントムック 「美食家ダイエット 」(プレジデント社)2011年

糖質オフダイエット (レタスクラブ、角川マーケティング)2011年
誰もがストレスなくやせられる! 糖質制限ダイエット(講談社)2011年

DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年


【糖質制限食とは】

米国糖尿病協会(ADA)によれば、食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わりますが、タンパク質・脂質は血糖に変わりません。 

また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。

これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。 
 
1997年版のLife With Diabetes(ADA)では、

「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」

という記載がありましたが、2004年版では変更されています。

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を上昇させます。

従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。

脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。

現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。

食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。

そして、食後高血糖を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。

炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。

一方、牛サーロインステーキを200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後高血糖はほとんど生じないのです。 

なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。

簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。

抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
 
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。

従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。

なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。

一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600~2400キロカロリー、女性なら1200~1800キロカロリーくらいが目安です。



【糖質制限食コントロール・教育入院のご案内・保険適応】

お問い合わせは高雄病院
http://www.takao-hospital.jp/

住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3 
電話:075-871-0245

ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。



【糖質制限食外来治療のご案内・予約制・保険適応】

高雄病院  電話:075-871-0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3

高雄病院京都駅前診療所  電話:075-352-5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F
http://www.takao-hospital.net/

江部診療所 電話:075-712-8133
京都市左京区下鴨高木町6 アトリエ・フォー 2F

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
感謝
江部先生、はじめまして。山上と申します。昨年11月中旬の健康診断で体重90キロ、空腹時128、a1c7.8でした。12中旬に先生が提唱されいる糖質制限を自己流でスーパー糖質制限を行いました。本日、専門外来を受診したのですが、体重77.5キロ、空腹時96、a1c6.2へと改善していました。正常値を目標に今後しばらく継続しようと思います。本当にありがとうございます。
2012/01/21(Sat) 14:56 | URL | 山上 | 【編集
お久しぶりです。
先生お久しぶりです。
ここ最近糖質制限を怠っていまして年末年始以降パンやらご飯やら
甘いものやら沢山食べました。
しかしちょっとご飯を食べただけで1時間半で171まで上がってしまいました。
糖質制限を始める前は倍以上のご飯を食べてこれ位の数値だったんですがやはり
糖質制限で耐糖能が落ちたんでしょうか?
通常食に戻せば耐糖能は元に戻るのでしょうか?調べると耐糖能が落ちるとも
書いてあるところもありどうすればいいのやらな感じです・・・。(>_<)・。・

とりあえずこの前採血してきました。

総蛋白:8.0
総コレステロール:240
HDL:119
LDL:100
中性脂肪:78
クレアチニン:0.72
BUN:24.7
血糖値:108
HBA1c:5.4
尿酸:4.7

でした。糖質制限を怠ってA1cが一気に上昇してしまいました・・・。
先月は4.9だったんですがそんなにすぐ上がるものなんですか?

あとたんぱく質を多めに食べているからなんでしょうか?数値が全体的に高いです。

脂肪系は今迄で一番悪い数値です~(--;
医師からも高いと言われてしまいました・・・。

糖質制限でたんぱく質に偏ったための結果
でしょうけども、落ち着きますか?

また、話は変わりますがケンタッキーから
チキンフィレダブルなるものが発売するそうですが
糖質制限人はこれは食べれますでしょうか?
衣の糖質さえ気をつければいけそうですよね^^
2012/01/21(Sat) 17:17 | URL | シュガーライフ | 【編集
Re: お久しぶりです。
シュガーライフ さん。

検査成績は、問題ないと思います。
総コレステロール値は、ガイドラインから、外されていますので。

HbA1cは過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映しています。
緩くてもいいので糖質制限食を続ければよいと思います。

チキンフィレダブルは、ケンタッキーに糖質量を確認されては如何でしょう。
2012/01/22(Sun) 11:00 | URL | ドクター江部 | 【編集
今年も
江部先生、お久しぶりです!お疲れ様です!毎日拝読しております(*^o^*)
遅くなりましたが、お誕生日おめでとうございます☆
今年も頑張ってください!(でも頑張りすぎないでくださいネ)

先日のディベート、予想通りですが素晴らしかったですね♪
非側の先生、行司役の先生、もっと明白に白旗挙げてくれたら許してあげるのに(ナンチャッテ)

ここまできてもまだ怪しい根拠の無い外国のヨミモノを出して来てくるセンセイ、ご自分のお体で一年位血液検査その他を調べてみてはいかがでしょうか?本当は糖尿人の患者さんで実験すればいいけど、誰も(患者さんもセンセイも)怖くて出来ないハズでしょうから。
なんなら私が裸になりますので‥じゃなくて、データを取って頂いて構いませんわ( ̄・・ ̄)
糖質制限実行して広い意味で命が助かったお仲間の皆様!いざという時(江部先生が学会で大々的に発表しなくてはいけない時)の為に、データ管理や日記、写真(笑)など、せっせと保管しましょう!マジで(^∀^)ノ

私は合併症があるし、放置していたので、噂のAGFの悪影響がまだまだあるかもしれませんが、少なくとも血液検査と動脈は異常無しで「もう来なくても良い」とまで言われました(病院の先生方の考えは納得出来ないもので、近く病院を変えますがここは省きます)。
コレステロールは高いけど、お年頃ですので仕方ないです(先日の爆笑問題の番組では脳をよく使うとコレステロール値が高くなると言ってる先生が)(≧∇≦)

本当はこんなに良くなったの~!とか、ある人の(恐らく糖質依存の)悲しい顛末があったので言いたいのですが、後程ご報告します。
長々とすみませんm(_ _)m

一人でも多くの方が一日でも早く糖質制限を始められるように今年も祈ります。
2012/01/22(Sun) 15:55 | URL | もんたろ | 【編集
Re: 今年も
もんたろ さん。

応援ありがとうございます。

じっくり確実に糖質制限食を広めていきたいと思っています。
2012/01/22(Sun) 20:23 | URL | ドクター江部 | 【編集
スーパー糖質制限3週目の小児科医師です。
江部先生
こんばんは
スーパー糖質制限3週目の小児科医師です。
リンクにあるように湿潤療法を実践しているものです。湿潤療法の提唱者夏井先生が糖質制限され調子が良いと聞き私も先生の著書とレシピ本を買ってスーパー糖質制限を始めました。DMではありませんが肥満と高インスリン血症はありました。はじめて2週間で体重ー2.5kg 今まで夜診前に食べていたおやつも食べたくなくなりました。死にそうなほどの空腹感も全くなくなりました。
自分が糖質依存であったことがよくわかりました。
遅まきながら先生のブログを読み始めています。
「傷は絶対消毒するな」とならんで「主食をやめれば健康になる」が私の座右の書となりました。
2012/02/08(Wed) 23:17 | URL | おかだ | 【編集
Re: スーパー糖質制限3週目の小児科医師です。
おかだ 先生

「主食をやめれば健康になる」のご購入、ありがとうございます。

肥満と高インスリン血症、さらに改善すると思いますよ。

夏井睦先生には、2011年1月に高雄病院で、湿潤療法の講演をしていただきました。

その時から糖質制限食に興味を持っていただいたようです。

夏井先生のホームページで、拙著もたくさん売っていただき、感謝です。
2012/02/09(Thu) 19:39 | URL | ドクター江部 | 【編集
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