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糖質制限食で持久力向上、SMBGの体験
こんにちは。

daniel さんから、とても嬉しいコメントをいただきました。

ブログ読者の皆さんにも是非紹介したいと思いましたので記事にしました。


【11/12/17 daniel
食後血糖値

江部先生、いつも有意義な情報とその交換の場をありがとうございます。

さて、先日よりSMBGを始めた旨をご報告しましたが、その後の「実験」により今更ながら糖質制限食の凄さを実感しました。

以下本日の夕食内容です。

・焼き魚2切れ
・鶏肉のオリーブオイル炒め(250g)
・サラダ(マヨネーズをたっぷりかけて)
・ほうれん草のおひたし

食後に
・ウイスキー水割り(シングル3杯)
・落花生一握り
・チーズ6Pを1個
・ボイルしたイカ

この食事内容で食後1時間の血糖値が107mg/dlでした。

人のモチベーションの高さは動機に比例し、動機の強さは納得度に比例すると言われています。

今更ですが、江部先生の推奨する糖質制限食を実行した場合、私の空腹時血糖値が95~100mg/dlなので僅か10mg/dl程度の上昇で済む事が実感できました。

SMBGにより理屈ではなく、現実として自分の体で実感しこれ以上なく納得出来ました。

因みに、糖質制限しない食事を摂った場合は210mg/dlですので、殊更に糖質制限食の凄さに驚き、今更ですが江部先生やこのサイトを御覧の皆さんにも知って頂きたく書き込みました。

尚、糖質制限食を始めてからは、持久力が付き趣味のゴルフは真夏の炎天下でも駆け足でラウンドできる位に向上しました。

以上、すこしでも皆さんの参考にして頂ければ幸いです。】



daniel さん。

結構なボリュームの夕食ですね。

ウィスキー水割り、シングル3杯も、自制が効いた大人の味わいで格調高いです。 (^_^)

私のアルコール摂取量は、アサヒスタイルフリーを350ml×1~2缶、焼酎(アルコール度数25%)の水割り(ダブル)を、グラスに3~4杯くらいです。

焼酎の代わりに、赤ワインをボトル半分くらいの日もあります。

米国糖尿病協会では、コントロール良好の糖尿人においては、アルコール24g(30ml)/日を食事と共にとるていどなら適量としています。

アルコール24gというのは、ビール350ml缶なら2本、ワイン150ml×2杯、ウイスキー30ml×3杯くらいに相当します。

ウィスキーは、アルコール度数が40%くらいが多いです。

私は、米国糖尿病協会からは、怒られる不良患者ですね。( ̄_ ̄|||)

日本の標準でウィスキーのシングルは30ml、ダブルは60mlくらいです。

daniel さんは、ウィスキー90ml/日なので、米国糖尿病協会基準をクリアしておられますよ。

「空腹時血糖値が95~100mg/dlなので僅か10mg/dl程度の上昇で済む事が実感できました。SMBGにより理屈ではなく、現実として自分の体で実感しこれ以上なく納得出来ました。因みに、糖質制限しない食事を摂った場合は210mg/dlです。」

血糖自己測定の利点ですね。 (^^)

『血糖値を上昇させるのは糖質だけで、タンパク質・脂質は上昇させない』

ということは、理屈では皆さんわかっていると思うのですが、

『少しくらいの糖質なら大丈夫だろう・・・』という、非論理的思考が湧いてきて (∵)?

まあ、糖質食べちゃう人も多いのです。(*- -)(*_ _)

こんな時、SMBG(*)してみると、食後血糖上昇は一目瞭然で、努々油断は禁物ということが自分で確認できます。そうなると、糖質制限食へのモチベーションは俄然、高まりますね。

「糖質制限食を始めてからは、持久力が付き趣味のゴルフは真夏の炎天下でも駆け足でラウンドできる位に向上しました。」

良かったです。

糖質制限食実践により、常に24時間脂肪酸-ケトン体エネルギーシステムが稼働している身体となっています。
これにより、筋肉中に蓄えてあるグリコーゲン(ブドウ糖の集合体)を節約できるので、持久力がつくわけです。

勿論、運動する方がよりいいに決まっていますが、糖質制限食なら、日々トレーニングして鍛えてなくても、それなりに持久力がつくという利点があるのです。


(*)
“self-monitoring of blood glucose”血糖自己測定、頭文字をとってSMBGといいます。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
投薬やめてみました
こんばんは。
入院中の病院食でも麻婆豆腐やホワイトソース煮、肉ジャガなどの主菜やキューイフルーツ一つなどがでますが、白米は三食とも食べないで、全部の薬を中止しても、空腹時血糖値87 1時間後112~127 2時間後115~121と良好と思います。主治医に自己管理手帳を見せると「いいですねぇ、でもどうしてだろう?」と糖質制限を意識していることを納得されてません。 眠前の血糖値も計るように指示がありました。あと5日で退院しますが、薬無しの糖質制限食といっても白米を食べないだけのことですが、これを続けることになりました。また、ご報告致します。
2011/12/19(Mon) 20:12 | URL | さわさわ | 【編集
西式甲田療法
江部先生

いつも楽しく(?)拝見させていただいております。

質問してもよろしいでしょうか?
西式甲田療法(半日断食)についてはいかがお考えでしょうか?
内臓を休めるという観点では糖質制限食に近しい感じがするのですが・・・

江部先生のご意見をお聞かせ願えれば幸いです。
2011/12/20(Tue) 00:36 | URL | Griffon | 【編集
教えてください
先日管理栄養士さんの糖尿病予防教室がありました。その中で栄養士さんが強調されるのはタンパク質の摂り過ぎは腎臓の障害を引き起こすので一日に4単位以上は摂らないようにとの話でした。タンパク質は最終的に腎臓で分解され窒素が多くなると透析に移行するので危険だという話でした。豆腐100gが1単位なので400gの豆腐を食べるともうそれ以上はタンパク質は摂らないようにとのことでした。400gの豆腐と言えば大きめの豆腐約1丁分です。江部先生の本を読まれて糖質制限食を実践され、HbA1c11だった人が1年後に5.2まで下がった人の話をしたところ、それは透析になる恐れがあると言われました。タンパク質は細胞のもとになる物でしっかりと摂らないといけないと言われる人もありどう解釈したらいいのか悩みます。教えていただければと思います。
2011/12/20(Tue) 10:41 | URL | MS | 【編集
地元紙に「危険」だと
地元新聞の家庭欄で、県総合保健センター管理栄養士が糖質制限を否定する文章を書いておられます。
その内容は「一時的に効果があっても、体が省エネモードに入り、基礎代謝が落ちてリバウンドしやすくなる。ケトン体が血液を酸性にする。脂質異常症などの生活習慣病を招く「危険」もある、とのことです。
 行政の責任ある立場の人がここまで言うことに驚きましたが、栄養士学会の反撃?が始まったのでしょうか。
2011/12/20(Tue) 11:11 | URL | 福笑 | 【編集
Re: 西式甲田療法
Griffon さん。

故甲田光雄先生は、よく存じ上げておりました。

私もその影響を受けて、34才に本断食をして以降、朝食抜きの1日2食です。
その後もすまし汁断食を10回以上しました。
朝食抜きで、肝臓の糖新生とか体脂肪が燃えやすいとか、代謝が活性化されるので好ましいと思います。

甲田先生の生菜食は、グルコースミニスパイクも起こさず、それが辛くない人には
効果的と思います。
2011/12/20(Tue) 11:40 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 地元紙に「危険」だと
福笑 さん。

興味深い話題なので、回答は明日の記事にしようと思います。
2011/12/20(Tue) 15:18 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生、こんばんは。
いつも大変有益な情報を提供していただきありがとうございます。
ところで、糖尿とアルコールの関係についてどのような本にも否定的に書かれております。
先生監修のレシピ集にはアサヒのスタイルフリーが載っておりましたので私も飲んでおります。
しかしながら疑問点として、たとえ糖質がほとんど含まれてないとは言ってもアルコールは含まれております。
アルコールと膵臓の関係について人間ドックで指摘されてお酒をやめようかと思っていたところに先生のレシピ集と理論面の本に出会いました。
先生自身かなり飲まれているようですが、アルコールは膵臓によくないというエピデンスはあるのでしょうか??
2011/12/21(Wed) 23:51 | URL | グラフトン | 【編集
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